JPS5829250Y2 - スライデイングドア−，プリ−ツドア−のドア−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上部に設けたレールに吊下されて開閉を行うス
ライディングドアー（引戸）、プリーツドアー等のドア
ー装置に関するものである。

上部レールに吊下された形式の従来のスライテ゛イング
ドアーは、その開閉移動を円滑にするため、ドアーの上
端面とレールとの間及び下端面と床面との間に間隙がそ
れぞれ設けられている。

従って、この間隙からゴミ等が侵入したり、外部の雑音
が入込んだり、あるいは内外の空気が流通して冷暖房の
効果が激減したりする問題があるので、ドアーの下端に
ゴム、合成樹脂等よりなるスカート状の部材を取付けて
いたが、この部材が床に接触しているためにドアーの開
閉移動にあたってゴミ等を運んで不潔であったり、又、
円滑なドアーの開閉移動の支障になったりした。

又、ドアーが閉じられたとき、ドアー内部のモーターの
駆動によりそのドアーの上下両面から遮断部材がそれぞ
れ上下両方に突出して前述した上下の両間隙を閉塞する
ようにした構造のものがあるが、構造が複雑であるため
に高価格となり、又、故障を起こし易い欠点があった。

本考案の目的はこのような従来技術に存する問題点を解
消して、ドアーを閉めたときにドアーとレールとの間及
びドアーと床面との間に間隙が形成されないようにした
ドアー装置を提供するにある。

以下、本考案を具体化した一実施態様を図面について説
明すると、図面中１は第１図及び゛第２図に示すように
、スライテ゛イングドアーの開閉方向に沿って等間隔を
おいて天井裏の梁（図示しない）等に吊下金具２で吊下
した適数個（実施態様では４個）の支持金具であって、
その内底面にはスラストベアリング３を介して雌ねじ筒
４が回転可能に装設されている。

４ａは開離ねじ筒４の雌ねじである。

５は前記各雌ねじ筒４の外周にそれぞれ固着した回動部
材としてのスプロケットホイール、６は各スプロケット
ホイール５を通過するように掛装したエンドレスの駆動
手段としてのチェーンであって、入口部Ｅ上部に設けら
れたスプロケットホイール７を通過して入口部Ｅに垂下
っている。

従って、この垂下り部を手繰り回動操作することにより
、前記各スプロケットホイール５を同方向に回動させる
ことかで゛きる。

８は雌ねじ筒４の前記雌ねじ４ａに螺入した雄ねじ杆、
９は上部の取付孔１０において前記雌ねじ杆８下端に上
下動可能に吊下した略四角筒状のレールであって、雄ね
じ杆８の螺入又は螺退にともなって上動又は下動される
。

１１はレール９の下部長手方向に透設された通過溝であ
る。

なお、レール９は上下動することにより、天井板Ｕに透
設された溝Ｕａ内を上下動する。

１２は前記レール９に開閉移動可能に吊下したスライデ
ィングドアー、１３はスライディングドアー１２の上端
面両端部に固定された吊下棒であって、上端部に車輪１
４を取付けて、その車輪１４がレール９の内底面を転動
するようになっている。

１６．１７はスライディングドアー１２の上下両端面両
側に取付けたゴム又は合成樹脂等の弾性材よりなるシー
ル部材であって、スライディングドアー１２の吊下時に
おいてはそれぞれレール９及び床面Ｆから若干離間して
いる。

次にこのように構成したドアー装置の作用を説明する。

スライディングドアー１２で入口を閉めた後、チェーン
６の垂下り部を手繰り操作し、各スプロケットホイール
５を介して雌ねし筒４を雄ねじ杆８が螺退する方向へ回
動させると、レール９が降下するので、スライテ゛イン
グドア−１２の下端のシール部材１７がまず床面Ｆに圧
接される。

そして、さらにチェーン６の手繰り操作を続けるとこん
どはレール９のみが下動してレール９が上部のシール部
材１６に圧接される。

従って、スライテ゛イングドア−１２の内外を隙間なく
遮断できるので、内外の空気の出入を防ぐことができる
とともに、騒音やほこりの侵入を防止することができる
。

次に、スライテ゛イングドア−１２を開放するには、チ
ェーン６の垂下り部を前記とは反対方向に手繰り操作す
れば、前記とは逆にまずレール９が上動して、次にスラ
イディングドアー１２が上動するので両シール部材１６
．１７がそれぞれレール９及び床面Ｆから離間し、ドア
ー１２の開放移動と次の閉成移動を円滑に行うことがで
きる。

このように本考案は、上部に設けられたレール９にスラ
イディングドアー又はプリーツドアーを、その下部が床
面に対して離間した状態で且つその上部の支持部材１４
がレール９上から離間可能に吊下するとともに、同ドア
ーをその支持部材１４を介してレール９に沿って開閉移
動可能にしたドアー装置において、固定状態にあるレー
ル支持金具１に対し前記レール９を雌ねじ筒４及びこの
雌ねじ筒４に螺入された雄ねじ杆８を介して上下動可能
に吊下し、前記雌ねじ筒４と雄ねじ杆８とをそれらの螺
合部にて相対回動させる回動部材５を、雌わじ筒４若し
くは雄ねじ杆８に固着するとともに、前記ドアーを閉じ
たとき前記回動部材５を回動させて同ドアーを前記レー
ル９を介して下動させ、ドアーの下部を床面に当接させ
るとともにドアーの上部をレール９に当接させる駆動手
段６を同回動部材５に連動させたことにより、構造が簡
単で低価格にできるとともに、ドアーの開閉移動を円滑
にでき、さらに、ドアーの閉成時にはドアー内外の気密
が保持できて有効な冷暖房、雑音の遮断等を行うことが
できる効果を奏するので、ドアー装置として実用上優れ
た考案である。

なお、本考案は前記実施態様に限定されるものではなく
、次のような態様で具体化してもよい。

（イ）チェーン６回動操作用のハンドルを人口部Ｅに設
けること。

（ロ）チェーン６０回動駆動用のギヤートモ−ター等の
手段を設けること。

この場合、スイッチでギヤートモ−ターを正又は逆転さ
せるようにしても、又、リレースイッチを用いてドアー
を閉じると同時にドアーが下降するようにギヤートモ−
ターが回転し、ドアーの開放動作を行うと同時にドアー
が上動するようにギヤートモ−ターが回転するようにし
てもよい。

（ハ）前記実施態様のようなスライディングドアーの代
りに、伸縮することにより開閉を行うプリーツドアーを
レールに吊下すること。

（ニ）雌ねじ筒４を回転させる手段を変更すること。

例えば、スプロケットホイール５の代りに雌ねじ筒４に
ウオームギヤを取付けるとともに、ドアーの開閉方向に
延びるように支持された軸にウオームギヤーと噛合うウ
オームを取付け、そして、ウオームの軸を回動させる手
段を設けること。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を具体化したドアー装置の路体正面図、
第２図は同じくレールの上下動機構部の断面図、第３図
は同じくレールの上下動機構部の一部破断斜視図である
。 雌ねじ筒・・・・・・４、雌ねじ・・・・・・４ａ、ス
プロケットホイール・・・・・・５、チェーン・・・・
・・６、雄ねじ杆・・・・・・８、レール・・・・・・
９、スライテ゛イングドアー・・・・・・１２、シール
部材・・・・・・１６，１７゜

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 上部に設けられたレール９にスライディングドアー
   又はプリーツドアーを、その下部が床面に対して離間し
   た状態で且つその上部の支持部材１４がレール９上から
   離間可能に吊下するとともに、同ドアーをその支持部材
   １４を介してレール９に沿って開閉移動可能にしたドア
   ー装置において、固定状態にあるレール支持金具１に対
   し前記レール９を雌ねじ筒４及びこの雌ねじ筒４に螺入
   された雄ねじ杆８を介して上下動可能に吊下し、前記雌
   ねじ筒４と雄ねじ杆８とをそれらの螺合部にて相対回動
   させる回動部材５を、雌ねじ筒４若しくは雄ねヒ杆８に
   固着するとともに、前記ドアーを閉じたとき前記回動部
   材５を回転させて同ドアーを前記レール９を介して下動
   させ、ドアーの下部を床面に当接させるとともにドアー
   の上部をレール９に当接させる駆動手段６を同回動部材
   ５に連動させたことを特徴とするスライテ゛イングドア
   ー、プリーツドアーのドアー装置。 ２ 雌ねじ筒４は支持金具１に対し回転可能に装設され
   、回動部材５はこの雌ねじ筒４に固着され、レール９は
   この雌ねじ筒４に螺入された雄ねじ杆８に吊下されてい
   る実用新案登録請求の範囲第１項に記載のスライテ゛イ
   ングドアー、プリーツドアーのドアー装置。