JPS5828208A - コンバインの穀稈搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンバインにおいて刈取殻稈を脱穀機へ向って
搬送する殻稈搬送装置に関するものである。

コンバインによる収穫作業において５機台の前進ととも
に引起し装置で引起された圃場の殻稈は、根元部を刈刃
で刈取られ、穂先、根元両搬送装置で穂先部と根元部と
を搬送されたのち脱穀機の扱き胴で脱穀される。このよ
うな収穫作業においては、脱穀時に、殻稈の穂先部が扱
き胴の中心に達していないど穂首部分に扱き残りが発生
し、また扱き胴の中心を大きく越えると、余分なところ
を扱くことになって種切れが発生するので、脱穀時の穂
先位置が重要な要素となる。そこで従来、刈取機に供給
調節装置を設け、穀稈長の長短にしたがって搬送中の殻
稈を穀倉方向へ移動させることによシ、脱穀機へ供給さ
れる穀稈の穂先部が穀稈長の長短Ｋかかわらず常に扱き
胴の中心部に位置するよう調節可能になっている。

ところが、従来のコンバインにおいては、折角供給調節
を行なっても、引起しと搬送との条件次第で調節通〕の
結果とならないことが多かった。

すなわち、圃場の殻稈を引起し装置で起立させる場合、
殻稈は株１元を地面に保持された状態で穂先部を引起し
ラグで揚上搬送されることによって起立することになる
ので、稈長が短かいほど穂先部が引起し装置、から早ぐ
解放され、しかも剛性が大きい短稈の場合には、弾かれ
るような状態で解放されるので、穂先部が根元部よシも
早く搬送装置に捕捉される。したがって、穂先部が先行
して搬送されるので、このまま搬送終端部で穂先部と根
元部とが同時に搬送装置から解放されて脱穀機へ引継が
れると、殻稈が扱き胴の軸方向と直交せずに傾斜して供
給されることになり、扱き残りが発、生するなど円滑な
脱穀が行なわれないという不具合があった。これは極長
稈の場合も同じであって、稈長が長いと刈取が終っても
穂先部が引起し装置から解放されずに根元部よりも搬送
が遅れ、脱穀機への引継ぎ時に短稈の場合とは反対方向
へ傾斜して同じく扱き残りが発生する。

本発明は以上のような点に鑑みなされたもので、起立姿
勢で殻稈を搬送して搬送終端部で倒伏する穂先搬送装置
のラグを、搬送穀稈長が短かくなるにしたがって早く倒
伏するように倒伏位置を調節可能とすることによシ、稈
長の長短によって引起し時に発生する穀稈姿勢の傾斜を
搬送終端部で匡正して脱穀機へ供給し、刈取シを防止し
て脱穀の円滑化を計ったコンバインの殻稈搬送装置を提
供するものである。以下、本発明の一実施例を図面に基
いて詳細に説明する。

第１図ないし第４図は本発明に係るコンバインの殻稈搬
送装置を示し、第１図はこれを実施し次コンバインの刈
取機の側面図、第２図は同じく殻稈搬送装置近傍の斜視
図、第３図は穀稈搬送装置要部の斜視図、第４図は同じ
く一部破断側面図である。これらの図において、コンバ
イン１の脱穀機２は、円筒状に形成されて局面に多数の
機き歯３を備えた扱き胴４を収納する脱穀７レーム５を
備えており、その側方には扱き胴４の軸線方向に走行し
て脱穀用の殻稈全搬送するフィードチェーン６が張架さ
れている。また、脱穀機２の斜め前方には、操縦席Ｔと
、各種の操作レバー類を備え九操作ボックス８とが配設
されている。

全体を符号９で示す刈取機は、刈取フレーム１０に支持
されて脱穀機２の前方罠配設されており、その前地部に
は、圃場に植立する殻稈１１を掻き分ける分草体１２が
、刈取フレーム１０下端部の水平部材から地面に沿って
前方へ延びる複数個の分草杆１３に支持されて設けられ
ている。分草体１２の後方には、複数個の引起し装置１
４が、刈取７Ｖ−ム１０から斜め上方へ延びる引起しバ
イブ１５で上端部會支持され、また分草杆１３で下端部
全支持されて立設されており、そのチェーンケース１６
内で走行する引起しチェーン１７に一定間隔で多数配設
されたラグ１８によって穂先部を揚上搬送することによ
シ穀稈１１を起立さぜるように構成されている。前記分
草杆１３の後部には、起立した穀稈１１の根元部を刈取
るｚ＜　１７カン状の刈刃１９が分草杆１３と直交し地
面に近接して支架されてお９、その上方には、掻込軸受
２０が、刈取フレーム１０の下端部から斜め上方へ向っ
て突設されている。この掻込軸受２０に軸支すれた掻込
軸上には、殻稈１１の根元部を刈刃１９による刈取位置
へ搬送する掻込ベルト２１と、刈取られ九殻稈１１を搬
送径路へ掻込む掻込装置２２および刈取殻稈の根元部を
搬送する根元搬送装置（前）２３が上下に重合して配設
されている。このうちの根元搬送装置（前）２３と、そ
の上方にこれとほぼ平行して装架され九穂先搬送装置（
前）２４とは、いずれも左右にへの字状に配設されてお
り、根元搬送装置（前）（２３）は根元チェーン２５と
、その走行端に沿って支架された挾扼杆２６とで殻稈１
１の根元部を挾持して搬送するように構成されている。

また、穂先搬送装置（前）２４は、多数のラグ２７を有
する穂先チェーンと、ラグ２１の先端走行軌跡に沿って
支架された穂先ガイド２８とで殻稈１１の穂先部を保持
して搬送する。

２９は供給調節装置であって、前記刈取フレーム１０側
にブラケツ）３Ｇを介して揺動自在に支持され恵チェー
ンフレーム３１を備えており、その両９部のスプロケッ
ト３２０間には調節チェーン３３が張架されている。調
節チェーン３３には、′挾扼ガイド３４に支持されてば
ね部材で調節チェーン３３側へ付勢された挾扼杆３５が
走行熾に沿って架設されておシ、調節チェーン３３とで
殻稈１１の根元部を根元搬送装置（前）２３から引継い
で搬送するよりに構成されている。また、供給調節装置
２８には、油圧シリンダ３６が付設されてオリ、ソのピ
ストンロッド３Ｔの作用端に枢着されたＬ字状のレバー
３８と、供給調節装置２９とはロッド３９で連結されて
いる。そして、前記操縦席Ｔから油圧シリンダ３６を操
作してピストンロッド３７を伸縮させることにより、供
給調節装＃２９が第１図に実線と鎖線とで示す範囲で揺
動調節され、挾持した殻稈１１全穀身方向へ移動させる
ように構成されている。さらに、供給調節装ｆ１２９の
斜め上方には、その終端部に始端部を近接させた根元搬
送装ｆ（後）４１が装架されており、この搬送装置４０
は、終端部ｆ：フイードチェーン６の始端部に近接させ
て張架された根元チェーン４１とその走行ＩＩＩＫ沿っ
て支架され友挾扼杆４２とを備えており、供給調節装置
２９から引継がれた穀稈１１の根元部をフィードチェー
ン６へ向って搬送するように＃ＩＩ戒されている。

一方、穂先搬送装置（前）２４の斜め上方には、これか
ら引継がれた殻稈１１の穂先部を脱穀機２へ向って搬送
する穂先搬送装置（後）４３が装架されている。この搬
送装置４３は、ｉｍｓを脱穀機２の入口に臨ませ次チェ
ーンケース４４を備えており、その上端部のスプロケッ
ト４５と下端部のスプロケット（図示せず）との間には
、多数のラグ４６を一定間隔で備え九穂先チェーン４γ
が張架されている。チェーンケース４４内には、そのほ
ぼ全長にわたるラグガイド４８が設けられており、穂先
チェーン４７の走行とともにこのラグガイド４８に基部
を沿わせることにより起立して走行するラグ４６と、そ
の先端走行軌跡に沿って支架され九穂先ガイド４９との
間で穀稈１１の穂先部を保持して搬送するように構成さ
れている。さらに、糟、先チェーン４７による搬送終端
部には、殻稈１１の保持を解放するためにラグ４６．の
基部を当接させてこれを倒伏させる倒伏用ラグガイド５
０がチェーン、ケース４４に設けた長％５１に摺′：″
、′ニーτ；：富πハ；：＝ シリンダ３６のピストンロッド３Ｔの作用趨と連結され
ているとともに１ラグガイド４８との間に介装された圧
縮コイルげね５３によって搬送終趨方向へ付勢されてい
る。こうすることによりピストンロッド３Ｔが伸長する
と、圧縮コイルばね５３の弾発力で倒伏用２グガイド５
０が搬送終端側へ移動してラグ４６の倒伏が遅れ、また
、ピストンロッド３７が収縮すると、ワイヤ５２が圧縮
コイルばね５３の弾発力に抗して倒伏用ラグガイド５０
を搬送終端側へ移動させてラグ４６の倒伏が早まる。

以上のように構成されたコンバインの動作を説明する。

機台が進行すると、圃場の穀稈１１は分草体１２によっ
て掻き分けられ、引起し装置１４のラグ１８で穂先部を
揚場搬送されるととＫより起立するとともに、根元部を
掻込ベルト２１で搬送されたのち刈刃Ｉ１１で刈取られ
る。刈取られた穀稈１１は、掻込装置２２で掻込まれた
のち、穂先部と根元部とをそれぞれ穂先搬送装置（前）
２４と根元搬送装ｆｆ　（動）　２　ｓとにそれぞれ捕
捉されて搬送され、搬送終燗部において穂先搬送装置（
後）４３と供給搬送装置２９とにそれぞれ引継がれて搬
送される。さらに、殻稈１１の根元部は根元搬送装置（
後）４０に引継がれて搬送されるが、供給搬送装置２９
で搬送される間に供給調節が行なわれる。すなわち、第
１図に符号１１Ａで示すような長稈の場合には、操縦席
Ｔからの操作で油圧シリンダ３６のピストンロッド３１
を伸長さゼると、レバー３８とロッド３９とを介して供
給ｖ４ｗＪ装置２９が遊端側を穂先搬送装置（後）４３
から離間させる方向へ揺動し、殻稈１１ムが搬送される
間に根元方向へ引抜かれてそのまま根元搬送装置（後）
４０を経てフ”イードチェーン６へ引継がれて搬送され
るので、穀稈１１Ａはその穂先部が扱き胴４の中心部に
位置するようになる。また、殻稈が第１図に符号１１Ｂ
で示すような短稈の場合には、油田シリンダ３６のピス
トンロッド３７を収縮させると、供給搬送装置２９が′
第１図に鎖線で示すように穂先搬送装置（後）４′３へ
近づき、殻稈１１Ｂが穂先側へ移動するので、脱穀機２
へ供給された場合、短稈１１Ｂの穂先部は長稈１１Ａの
場合と同じ付着へ来る。

一方、前述したように長稈１１Ａの場合には、穂先部が
引起し装置１４から解放されるのが遅くかつ剛性が小さ
いので、刈取り後における穂先部の捕捉が根元部の捕捉
よりも遅れ、また、短桿１１Ｂの場合には、穂先部が早
く引起し装置１４から解放されかつ剛性が大きいことに
より解放され九ときＫより弾かれて穂先部が根元部よシ
早ぐ捕捉される。したがって、長稈１１Ａの場合には根
元部が先行して搬送され、短稈１１Ｂの場合にＦｉ穏矢
先部先行して搬送される。しかしながら、本装置におい
ては、長稈１１Ａの場合、前述し友ように油圧シリンダ
３６のピストンロッド３１を伸長させると、これとワイ
ｆ５２で連結された倒伏用ラグガイド５０が搬送終端側
へ移動してラグ４６の倒伏位置を遅らせることにより、
長稈１１Ａの根元部がフィードチェーン６への引継ぎの
ために停滞している間も穂先部の搬送が続けられるので
、穂先部の遅れが取り戻され、長稈、１１Ａは搬送方向
と直交する姿勢で脱穀機２へ供給される。また、短稈１
１Ｂの場合には、油圧シリンダ３６のピストンロッド３
Ｔを収縮させると、倒伏用ラグガイド５０が搬送始端側
へ移動してラグ４６の倒伏位置が早まることにより、穂
先部が早く保持から解放されて搬送が止り、その間に根
元部の遅れが取り戻され、短枠１１Ｂは同じ〈搬送方向
と直交する姿勢で脱穀機２へ供給される。

なお、本実施例においては、ラグ４６の倒伏位置を穀稈
長に対応させる手段として倒伏用ラグガイド５０を、供
給調節用油圧シリンダ３６のピストンロッド３Ｔに連結
した例を示したが、供給調節装置２９に直接連結し危り
その他の部材に連結してもよく、まえ、穀稈長をセンサ
で検出して倒伏用ガイド５０へ信号を送りその倒伏位置
全制御するようにするなど、電気的な手段を用いてもよ
い。

以上の説明により明らかなように、本発明によればコン
バインの殻稈搬送装置において、起立姿勢で殻稈を搬送
して搬送終端部で倒伏する穂先搬送装置のラグを、搬送
穀稈長が短かくなるにしたがって早く倒伏するように倒
伏位置ｔ−調節可能とすることによ〕、穀稈長の長短に
よって発生する穀稈姿勢の傾斜を搬送終端部で匡正して
脱穀機へ供給することができるので、刈残勺や穂切れ等
が防止され脱穀の円滑化を計ることができる。・

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明に係るコンバインの殻稈搬
送装置を示し、第１図はこれを実施したコンバインの刈
取機の側面図、第２図は同じく殻稈搬送装置近傍の斜視
図、第３図は殻稈搬送装置要部の斜視図、第４図は同じ
く一部破断側面図である。 １・・・・コンバイン、ｔ　１’−・・−ａ桿、１１Ａ
・・・・長稈、ＩＩＢ・・・・短枠、４３・・・・穂先
搬送装置（後）、４６・・・・ラグ、５ｏ・・・・倒伏
用ラグガイド。 特許出願人　井関農機株式会社 代理人　山川数構（ほか１名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 起立姿勢で殻稈を搬送し搬送終端部で倒伏する穂先搬送
   装置のラグを、搬送穀稈長が短かくなるにし九がって早
   い位置で倒伏するように倒伏位置を調節可能とし友こと
   を特徴とするコンバインの殻稈搬送装置。