JPS5828004Y2 - 吊り構造物における吊持装置 - Google Patents

吊り構造物における吊持装置

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Publication number
JPS5828004Y2
JPS5828004Y2 JP6140080U JP6140080U JPS5828004Y2 JP S5828004 Y2 JPS5828004 Y2 JP S5828004Y2 JP 6140080 U JP6140080 U JP 6140080U JP 6140080 U JP6140080 U JP 6140080U JP S5828004 Y2 JPS5828004 Y2 JP S5828004Y2
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JP
Japan
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rope
twisted
ropes
suspended
load
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Application number
JP6140080U
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English (en)
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JPS56163106U (ja
Inventor
浩一郎 篠原
義人 田中
Original Assignee
神鋼鋼線工業株式会社
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Publication date
Application filed by 神鋼鋼線工業株式会社 filed Critical 神鋼鋼線工業株式会社
Priority to JP6140080U priority Critical patent/JPS5828004Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は吊り橋や吊り床等の吊り構造物において被吊体
を吊持する吊り装置に関するものである。
この種吊り構造物におけるワイヤロープを用いる吊り装
置は、−荷重点につき一本乃至複数本のワイヤロープで
構成される。
このワイヤロープは、一般にS撚またはZ撚にて撚成さ
れており、そのいずれの撚ロープにおいても、負荷によ
って張力が加われば、撚りが戻る方向の回転トルク、す
なわち自転力が作用する性質を備えている。
従ってS撚かZ撚いずれか単一種のワイヤロープで構成
される従来の吊持装置によると、架設途中において荷重
端の回転が拘束されていないと、該荷重端が回転するた
め、架設作業に支障を来たすだけでなく、安全性にも問
題があった。
そこで本考案は、か・るワイヤロープの自転による吊持
体の回転を確実に防止して、吊り構造物の架設作業の能
率と安全性を向上しうる吊り構造物における吊持装置を
提供せんとするものである。
本考案の特徴とするところは、被吊体を荷重支持体下方
に吊持するための吊り構造物における吊持装置であって
、偶数本のワイヤロープから戊り、この全ワイヤロープ
のうち半数をZ撚ロープ、残り半数をS撚ロープにて構
成し、このZ撚ロープとS撚ロープを対称配置で、かつ
互−いに荷重を均等に分担させた状態で荷重支持体と被
吊体との間に架設することにより、ワイヤロープの自転
トルクによる被吊体の回転を防止するように構成した吊
り構造物における吊持装置に存する。
以下、本考案の実施例を図に依拠して説明する。
第1図乃至第3図に、吊り橋におけるハンガーロープ装
置に本考案を適用した実施例を示している。
図は吊り橋の一格点を示し、1は荷重支持体としてのメ
インケーブル(主索)、2.3はハンガーロープ装置を
構成するハンガーロープ、4は被吊体としての橋上弦材
である。
上記二本のハンガーロープ2,3のうち一方のロープ2
はZ撚ロープ、他方のロープ3はS撚ロープを用いてお
り、この両ロープ2,3をメインケーブル1に対しU字
形に振り掛けることにより、合計四本2 a 、2 b
、3 a 、3bのロープ掛は構造としている。
このように、Z撚、S撚と互いに逆方向の撚をもつ二本
づつのロープ2 a 、2 bと3a、3bでハンガー
ロープ装置を構成すれば、第3図に示すように負荷によ
ってローツブ個々に作用する自転力Fが二種類のロープ
間で互いに打ち消し合うため、装置全体として特定方向
の自転性は完全に消去せられ、これにより橋上弦材4の
回転を防止することができる。
また、第4図に示す実施例では、吊り床構造においてジ
ョイストばりを吊る吊持装置としての吊り材10を、S
撚ロープ10 aとZ撚ロープ10 bを一本ずつ組み
合わせて構成している。
11は被吊体としてのジョイストぼりである。
こうすることにより、前記第1実施例の場合と同様、吊
り材10全体の自転を阻止して、ジョイストばり11の
回転を防止できるため吊り床の架設作業を能率良く、そ
して安全に行ないうろこととなる。
上記したような本考案の吊持装置の本来の目的を達成す
るためには、架設時に、吊持装置を構成するワイヤロー
プブの自転トルりのバランスをとるために、S撚、Z撚
双方のロープに荷重を分担させる必要がある。
その手段二側を第5図および第6図に示している。
第5図において、12はZ撚ロープ、13はS撚ロープ
で、該両ロープ12.13にクランプ金具14.14を
介してエコライザロープ15を結び付け、これにエコラ
イザシーブ16を介して荷重Wをかける。
この場合、エコライザロープ15のトルクがS−Z撚ロ
ープシステムに悪影響を及ぼさないようにするために、
該ロープ15の長さを必要最小限におさえる。
あるいは、エコライザロープ15に非自転性ロープを用
いればなお望ましい。
また、第6図に示す手段は、Z撚、S撚両ロープ12.
13をクランプ金具17によって一体に結合し、該金具
17に荷重Wをかけるものである。
さらに、か・る手段をクレーン等による巻上げシステム
に組み入れて架設作業を行なうより具体的な例を第7図
に示している。
すなわち、メインケーブル1から垂下させたZ撚ロープ
12とS撚ロープ13に中間クランプ金具14,14と
先端ソケツ) 18.18を設け、中間クランプ金具1
4.14にはエコライザロープ15およびエコライザシ
ーブ16を装備する。
19は被吊体としての桁である。しかして、まず、口の
如くクレーン20で桁19を吊り、ついでへの如く吊り
ワイヤ21で桁19をエコライザシーブ16に掛ける。
そして、二の如くクレーン20を除去した後、ホの如く
ジヤツキシステム22を中間クランプ金具14.14上
に装備し、への如くジヤツキアップして桁19をソケッ
ト18.18に頂ける。
最後にトの如くジヤツキシステム22および沖間クラン
プ金具14.14を取外せば、桁吊り作業が完了する。
つぎに、本考案にか・る吊持装置と、従来の吊持装置の
性能試験の結果を示す。
すなわち、Z撚ロープ二本から成る従来の吊持装置と、
Z撚ロープ、S撚ロープ一本ずつから成る本考案吊持装
置について、長さ7mの吊持装置をホイストで吊って下
端に重錘をかi′f−、吊持装置のロープ間隔Sが10
0mmと200 mmの二通りの場合で実験を行なった
用いたロープ材は、IWRC6X Fi (29) C
JIS 18号〕のZ撚、S撚のものであった。
そして、重錘を最大1000 kgまでかけ、荷重によ
る自転角度および自転トルクの変化を計測し、第8図お
よび第9図に示す結果を得た。
図中、mlが本考案の吊持装置、m2が従来の吊持装置
である。
両図から判る通り本考案の吊持装置によると、自転角度
および自転トルクともに従来装置とは全く比較にならな
い良性能を示した。
ことに第8図に示す自転角度において、従来装置による
と約200 kgの荷重でロープのからみ(第8図X点
)が発生し、荷重端を拘束しないと架設作業が非常に困
難となるが、本考案装置ではか・るロープのからみ現象
はもとより自転そのものが殆ど無くなるため、架設作業
がきわめて能率化される。
以上述べたように本考案の吊持装置によれば、装置を構
成するワイヤロープ同士の自転打ち消し作用が得られ、
これにより装置全体として確実な非回転性を得ることが
できる。
このため、被吊体の回転を確実に防止でき、架設作業の
能率と安全性を向上することができる。
とくに、本考案によれば、ワイヤロープそのものには、
何ら加工を施す必要がなく、既存のS撚、Z撚ロープを
そのまま使用するため、コスト上および取扱い上非常に
有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を吊り橋構造におけるハンガーロープに
適用した実施例を示す側面図、第2図は同正面図、第3
図は作用説明図、第4図は本考案を吊床構造におけるジ
ョイスばりの吊りワイヤに適用した実施例を示す断面図
、第5図および第6図は装置を構成するワイヤロープに
荷重を均等に分担させるための手段二側を示す正面図、
第7図は同手段をクレーンによる巻上げシステムに利用
した場合を示す説明図、第8図および第9図は本考案装
置と従来装置の実験による性能比を示すグラフである。 2.2a、2b・・・・・・Z撚ロープ、3,3a、3
b・・・・・・S撚ロープ、5,7・・・・・・S撚ロ
ープ、6,8・・・・・・Z撚ロープ、10 a・・・
・・・S撚ロープ、10 b・・・・・・Z撚ロープ、
12・・・・・・Z撚ロープ、13・・・・・・S撚ロ
ープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被吊体を荷重支持体下方に吊持するための吊り構造物に
    おける吊持装置であって、偶数本のワイヤロープから成
    り、この全ワイヤロープのうち半数をZ撚ロープ、残り
    半数をS撚ロープにて構成し、このZ撚ロープとS撚ロ
    ープを対称配置で、かつ互いに荷重を均等に分担させた
    状態で荷重支持体と被吊体との間に架設することにより
    、ワイヤロープの自転トルクによる被吊体の回転を防止
    するように構成したことを特徴とする吊り構造物におけ
    る吊持装置。
JP6140080U 1980-05-01 1980-05-01 吊り構造物における吊持装置 Expired JPS5828004Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP6140080U JPS5828004Y2 (ja) 1980-05-01 1980-05-01 吊り構造物における吊持装置

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JP6140080U JPS5828004Y2 (ja) 1980-05-01 1980-05-01 吊り構造物における吊持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56163106U JPS56163106U (ja) 1981-12-04
JPS5828004Y2 true JPS5828004Y2 (ja) 1983-06-18

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ID=29655791

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