JPS5825901A - 合板の製造方法 - Google Patents

合板の製造方法

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JPS5825901A
JPS5825901A JP12444381A JP12444381A JPS5825901A JP S5825901 A JPS5825901 A JP S5825901A JP 12444381 A JP12444381 A JP 12444381A JP 12444381 A JP12444381 A JP 12444381A JP S5825901 A JPS5825901 A JP S5825901A
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dry
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はベニヤ単板の接着技術を改良した合板の製造方
法に関する。
従来1合板製造工程に力けるベニヤ単板(以下、単板と
称す)の接着技術において、パンクみるいは接着力不足
等の接着不良を起す最大の原因は、単板の乾燥状態、即
ち単板の含水率に起因していることは周知のとお−りで
ある。
ところが、乾燥処理後の単板の含水率を全ての単板につ
いて均一にすることは現在のところ不可能であり、大小
様々なバラツキが存在している。特に近年の原木事情の
悪化は、乾燥しにくい樹種、乾燥しゃすい樹種の著しい
混在を招来し、勢い乾燥程度を高めれば過乾燥による過
大な単板収縮、アバレ等の発生を余儀なくされ1逆に低
めれば、半乾燥による接着不良など種々多くの問題を生
産現場で顕在化しつつある。
よって、これらの現状並びに将来への対応は含水率のバ
ラツキに全く左右されない、あるいは左右されにくい実
用的接着技術の開発なくしては成りたたないのが、その
実情で、併せてこの問題を根本的に解決するに、後述す
る本発明の如く必要に応じて含水率の高い所謂生単板の
接着をも可能にする技術が望まれていた。
ところで、含水率の高い単板の接着技術についてである
が、これまでに1例えば特公昭54−8929号公報(
発明の名称二合板の製造方法)が存在する。公報による
と、この接着技術は公知の汎用接着剤をし゛て、含水率
15チ以上の単板に塗布し、塗布した接着剤をゲル化が
生起する時点まで乾燥してから含水率の低い単板を重ね
合わせて熱圧締することを要旨とする。
ところが、開示されている諸結果はいずれも良好な成果
を表示してはいるものの、該技術には次の様な問題点が
内在していた。即ち、塗布した接着剤を前記した通りの
時点まで乾燥しようとして乾燥装置を設備し、所定の温
度と時間とから成る乾燥茶Kを設定しても、含水率の低
い単板の場合はそれより過乾燥に、あるいは逆に高い単
板の場合は不充分となり、所望の程度。
すなわち接着剤がゲル化を生起する時点乃至はそれ以内
に全ての単板をして乾燥し得ないばかりか、それに伴っ
て熱圧締後の接着強度も著しくバラツキ、極めて不安定
になるというものである。
このことは、開示された実施例における乾燥条件が、対
象とする単板の含水率に応じて種々設定され、高含水率
であればある程、乾燥条件を大にしていることからも明
らかなように、塗布した椎着剤の乾燥程度が、単に設定
した乾燥条件だけにより決定されるものでなく、主とし
て単板の!含水率に大きく左右されるという現象に起因
している。そして基本的に高含水率の単板はど塗布した
接着剤中の水分をより多く除去することを必要としてい
ることからすれば、それに適した乾燥条件下では、混在
する低含水率の単板は当然のことながらゲル化が生起す
る時点を大きく越えてしまう。例えば、指先で強く触れ
ても全くべとつかない状態にまで至ってしまうのである
。これでは、乾燥した接着剤が重ね合わせた側の単板へ
の浸透性に欠け、熱圧締後の合板に多くの接着不良を招
来する。従って。
1本の原木にあっても1辺材部と芯材部との含水率差が
例えば、30〜120%、あるいは1枚の単板にあって
も場所によって通常著しく差異あることは周知の通りで
、而も種々の原木をして安定した品質の合板を製造せん
とする現状からすれば、この種技術の叙上の欠点は大量
生産形態を営む合板製造の実務において何とも克服し難
く、いまだに低位なものであった。
本発明は、前記した解決課題に対して、叙述の欠点を有
する接着技術を改善し、容易に生産現場で実用可能なる
ものと成し、単板の含水率に、より影響されにくい接着
技術を提供するもので、その詳細を述べれば次の通りで
ある。
即ち1本発明方法は、前記公報にも開示されている如く
、塗布した接着剤中の水分を積極的に乾燥除去して、含
水率の高い単板の接着をも可能ならしめんと指向するこ
と同じではあるが。
接着剤を塗布する前の前処理として、単板を適宜に加熱
することにより、接着面表層を乾燥し。
次いで該表層と内部(単板の内部)とに含水率差を有す
る間に接着剤を塗布し、塗布した接着剤を乾燥するに、
指触乾燥(接着技術にあっては常用される用語であり、
指先で軽く押してべとつかなく虻るときの乾燥状態)程
度、乃至はそれ以上に乾燥し、、更に他の単板を重ね合
わせる前に、前記乾燥した接着剤層に蒸気を噴きつけ、
その表層を湿潤した後1重ね合わせて熱圧締することを
基本的な要旨とするものである。
詳述すると、まず、単板の接着面を乾燥すべく加熱処理
を施す。その程度は初期含水率にもよるが、単板が所謂
半乾燥程度にまで乾燥されるまでを目安とし、概ね10
〜100%程度の含水率になるようにする。このように
乾燥する装置としては、慣用の各種熱風循環式乾燥装置
も使用し得るが、望しくはホットプレスの如く加熱した
熱板を直接的に単板に当接する熱板式乾燥装置を用いる
。例えば1本願出願人による実開昭56−14994号
、特開昭56−16079号、特開昭56−80572
号、並びに特願昭56−2823号に記載の乾燥装置の
如く。
搬送しつつ110〜300℃程度に加熱したロールに直
接的に単板を当接して接着面表層を集中的に乾燥するも
のが適しているのである。いずれにしても、叙述の程度
に乾燥した単板は平均含水率としては前記の如く半乾燥
程度ではあっても乾燥直後乃至ある時間内では、接着面
表層は内部に比べ低含水率になっており、温度について
も常温に冷却されるまでは高温状態を維持する。
本発明ではこの・現象を次位の接着剤塗布工程と有機的
に結合して構成する。すなわち、接着面表層と内部とに
含水率差を有、する間に、該接着面に接着剤を塗布した
り、あるいは必要に応じて、該表層と内部とに含水率差
を有する間であって、かつ常温に冷却される前の高温状
態中に該接着面に接着剤を塗布したり、更にあるいは1
該表層と内部とに含水率差を有する間であって、かつ常
温に冷却される前の高温状態中に冷却ロール等の強制冷
却手段によって、前記表層を一時的に冷却しつつ接着面
に接着剤を塗布するのである。
多くの加熱処理実験からの1例を第8図に図示したが、
含水率98%の4fl単板を150′Cの2枚の加熱板
間で、たった50秒間、呼吸乾燥しただけでも9図中1
8から19に、その含水率分布が変化し1図からも明ら
かな通り、中心に近い内部に比べ表層の含水率が著しく
低下した状態で半乾燥できるのである。そして該状態は
2時間の経過とともに平衡化に向い、その含水率差が減
少するが5本発明にあっては温度状態は別として、少な
くとも表層と内部とに含水率差を有する間に叙述の通り
の接着剤塗布を実施することを基本とする。そうするこ
とにより、大小様々な含水率バラツキを有する単板であ
っても。
並びに1枚の単板内に於ける含水率バラツキが大きいも
のであっても、接着剤を塗布する接着面表層の含水率バ
ラツキが著しく小さくなり。
塗布した接着剤と“、塗2布された単板との関係。
具体的には接着剤の単板への浸透性であるが。
それがあたかも全体が充分に乾燥されたものと同様に安
定化して改善され、併せて接着剤の塗布量も均一化する
一方、塗布する接着剤は例えば、尿素樹脂。
メラミン樹脂、フェノールmm、水性ビニールウレタノ
樹脂、またはこれらの共縮合樹脂、混合樹脂などを主体
とする公知の合板用接着剤を使用するが8通常、この種
接着剤は水溶性であり、水並びに、必要に応じて充填剤
、増量剤。
可塑剤、硬化剤等を加えて配合し、液状にしてスプレー
、カーテンコーター、スプレッダ−等の塗布手段で塗布
する。塗布量は、単板厚さ。
接着剤組成にもよるが1通常技術程度で概ね−接着面当
り1O−2Df/平方尺とし、またその他公知の水性熱
硬化型接着剤1.f)るいは基本配合以外の公知の特殊
配合なども適宜適′用する。
次いで、前記工程で塗布した接着剤を乾燥する。乾燥手
段としては、必要に応じて送風設備を設けた各種コンベ
ア、トレイ類、加熱を伴うものとして加熱室、熱風乾燥
装置、直接作用するものとして加熱熱板、加熱ロール、
あるいはそれらの組み合わせ装置を用いる。乾燥程度は
指先で軽く触れてみて、はぼべとつかない状態乃至はそ
れ以上に、即ち指触乾燥程度以上の状態とする。このよ
うに乾燥する乾燥条件としては、接着剤の塗布量1組成
、単板含水率などにも左右゛されるが、例えば加熱室を
用いる場合で概ね20〜200″C11−(9)分程度
で足りる。より具体的目安として望しくは、前記温度と
時間との積が2000(”cXX分身以下程度設定する
傾向的には、高温加熱下での乾燥を採用すれば。
塗布した接着剤は、水分蒸散に加え、それと並行して進
行する樹脂の縮合反応による硬化がより進んだ状態で、
前記指触乾燥程度以上の状態に至る一方、低温度下では
該縮合反応が抑制された状態で乾燥される。いずれも採
用すること可能であるが、好しくは100″C以下、更
には約50〜60で以下とし、併せて加熱した熱風を送
る所謂熱風乾燥装置を用いる。その場合は熱風の流速、
流量を高めて短時間内で処理する方が有利で、約15分
以内が好しい。
また、接着剤を塗布する直前の単板が、前記のとおりに
加熱され、その結果、接着面表層が内部に比べて低含水
率であるばかりか、いまだ高温状態にある場合は接着剤
の塗布後、該単板の保有熱が塗布したLit剤の乾燥に
貢献するので、接着剤乾燥用の装置が省略乃至は著しく
簡略化できたり、少なくとも乾燥時間の短縮を可能にす
る。しかし、−搬的には、高温状態中の単板に接着剤を
塗布することは、実務的にある種の困難を伴う。スプレ
ー、カーテンコーター等の無接触式塗布装置による場合
は何んら支障ないが、現在慣用されている単板接触式の
スプレッダ−では、塗布ロール表層に残存した接着剤の
粘度変化を招き、長時間の作業中には少なからずや塗布
量の均一性を失う傾向を有するのである。従って、いず
れにせよ、より良くするためには、接着剤の塗布ととも
に、叙述の高温単板の接着面表層を一時的に強制冷却す
る。例えば、スプレッダ−のドクターロフル、塗布ロー
ルなどに冷却水を通して、塗布ロール自体の温度上昇を
防ぐべく、低温化乃至は常温化を図り8該冷却した塗布
ロールによって接着面表層を冷却しつつ接着剤を塗布し
たり、あるいは。
ス′ブレッダーの前位置に単板用冷却ロールを設け9強
制冷却しつつ接着剤を塗布するようにする。勿論、ここ
での冷却は、単板全体を常温乃至はそれ以下に至らしめ
ることを指向するものでなく、単板の接着面表層のみを
適当な温度に一時的に低温化することを基本とする。そ
うすれば、塗布装置に係る困難も根本的に解消でき併せ
て単板が有する保有熱の活用で当該塗布した接着剤乾燥
が著しく、容易化するのである。
次いで、乾燥した接着剤層に蒸気を噴詠つける。即ち、
先に塗布した接着剤層は前記工程にて水分が充分に除去
されるとともに、当然のことながら、その表面が内部に
比べて最も乾燥が進行しているので、そのまま他の単板
を重ね合わせて熱圧締したところで、その浸透性に欠は
斜上の問題を少なからずや惹起するのであるが。
この工程で蒸気を噴きつけることによって、少なくとも
前記表面を含む表層を湿潤し、再び活性化した状態にし
1重ね合わせる方の単板との接着性を著しく良好に改善
するのである。従って使用する蒸気としては8通常多用
する水蒸気が至便で、噴きつけられた接着面表層は高温
多湿の状況下故に、極めて微量の水分が付加されtコt
ごけて良好に湿潤する。実験によれば、該操作は、水蒸
気の温度、かわき度、噴きつけ圧力等にもよるが、−接
着面当り概ね6Q/平方尺程度以下の水量を接着剤層に
残留する程度で足す、望しくは0.3〜3り/平方尺程
度にとどめる。一方、装置としては蒸気噴出ノズルを一
列状に、あるいは噴出スリットを設け、前記工程後の単
板を搬送しつつ連続噴きつけ処理するものが試作された
が、その他、前記単板を沸騰水の水面近くを通過するよ
うに搬送して、蒸発する水蒸気によって、実質的に蒸気
を低速ながらも噴きつける装置も提案されている。
また1必要に応じて、水蒸気とともに、硬化剤を混合し
て、あるいは水蒸気に代り、硬化剤の蒸気をして噴きつ
けることもある。例えば。
種々公知であるこの種接着剤用硬化剤のうちには、それ
自体が蒸気化するものもあり、その場合には水蒸気に代
り直接的に用いる。その他蒸気しないもの、並びに困難
なものは、液体とか粉体とかのままで、水蒸気とともに
、あるいは格別にして湿潤した接着剤層に残留せしめる
勿論、硬化剤の場合に限らずホルムアルデヒド水溶液、
その他湿潤を促進する添加剤などの付加を図る場合であ
っても同様に操作する。いずれにしても、一度の接着剤
塗布に次いで、乾燥を行い、再度接着剤を塗布し、再び
乾燥するというように塗布と乾燥とを何回か繰返してよ
り均一に接着剤層の乾燥を図る場合であっても9最後の
乾燥並びに蒸気の噴きつけは叙述の通りとする。ま75
1重ね合わせんとする単板の面接着面に1本発明を実施
して合板を製造する際は。
蒸気の噴きつけは、少なくともいずれか一方の接着剤層
で足りる。
しかして、常道乃至は従来どおり、単板をクロスしたり
(普通合板)、あるいは繊維方向を並行にして(平行合
板)1重ね合わせ、必要ならばコールドプレスにて冷圧
し、熱圧締して合板を得るのであるが9本発明合板の製
造方法を以下、具体的実施例に基すき説明する。尚、1
部」とあるのは「重量部」の意である。
実施例 厚さ8.4’m、大きさ80a2平方のラワン中板で含
水率が10%、25チ、40%、60チ。
80チ、100%のものを用意し、150″Cの2枚の
加熱板間で60秒間呼吸乾燥しつつ接着面表層を加熱し
1次いで10分間放置して常温にした後、夫々の中板両
面に尿素樹脂接着剤として松栄化学工業株式会社製ニス
レジン(品番5E−5)100部、小麦粉22部、水1
7部。
塩化アンモニウム0.4部の配合から成る接着剤を1接
着面につき18g/平方尺の割合でスプレッダ−を用い
て塗布し、これを風速4 m / S 。
70℃の熱風乾燥装置で4分間、塗布した接着剤を乾燥
し8次いで4気圧のボイラにより供給された蒸気を噴き
つけた。このとき−接着面につき297平方尺の割合で
水が残留した。そして、厚さ1. g t* 、含水率
1’ O%、のラワン表裏板を重ね合わせて8に9/d
で5分間冷圧し1次いで115℃、8に9/dで3分間
熱圧締して8プライ合板を製造した。
前記実施例で製造した2類合板をJASに定められた温
冷水浸せき試験法に基づいて接着力試験を行い、その結
果を第2図中、 21で表示した通り、中板含水率側に
して図表で表示した。
また比較実験例として前記特公昭54−8929号発明
を後記の通り追試し、その結果を22で指示した通りで
あった。
比較実験例 厚さ3.4 fl 、大きさ80cIN平方のラワン中
板で含水率が10%、25%、401%、60%。
80%、  1oo1のものを用意し、夫々の中板両面
に実施例1と同じ接着剤をして一接面につき169/平
方尺の割合でスプレッダ−を用いて塗布し、これを10
0℃の加熱室で4分間放置して接着剤を乾燥し1次いで
厚さ1. B t* 、含水率10%のラワン表裏板を
重ね合わせて実施例1と同様に冷圧、熱圧締して8プラ
イ合板を製造した。
籾で、第2図に示した試験結果を評価するに本発明方法
に係る実施例は、前記公報に係る従来技術と比較して、
設定した製造条件下で許容し得る単板含水率のバラツキ
領域を著しく広く有していることが明らかである。そし
て該領域をより高含水率の方へ、あるいは逆に低含水率
の方へ移行したい場合は主として前記塗布した接着剤の
乾燥条件を変更すれば良く、乾燥条件をより大とすれば
、より高含水率の単板を対象として、また小とすれば、
より低含水率の単板を対象として、上記特性下で本発明
は実施される。しかし、いずれにしても、単板自体ある
いは加熱処理後の表層含水率に、少なからずやバラツキ
を有するのが実情であるので、設定した製造条件下では
塗布した接着剤が部分的にせよ前記指触乾燥以下の状態
に乾燥されることもある。けれどまたとえ斯様な状態が
発生しても。
次いで噴き付ける蒸気により残存する水分量は微量故に
特に問題は生じないばかりか、むしろ実用上は生産効率
の点から指触乾燥乃至それより幾分乾燥ぎみの状態を標
準的な乾燥程度として1乾燥条件を設定することもある
。尚、接着力自体の増減については、主として接着剤組
成塗布量等の変更を図り、ある程度所望の値に操作する
ことは常道どうりである。
このように本発明においては、必要に応じて任意の単板
含水率に隼点を定め、所定の工程で従来技術と比較して
著しく良好にして合板を製造すること可能であるが1重
ね合わせんとする単板については望しくは、含水率約8
0%以下。
更には5〜23%のものを使用する。また、あえて約8
5q6以上のものを使用するにあっては前記した加熱処
理を当該単板にも施し、接着面表層の含水率を低下して
から使用したり、あるいは更に接着剤をも塗布して叙述
の乾燥を行ってから使用するとよい。
また、製造した合板品質についてであるが。
JASの規格を鑑みれば1本発明の実施にあっても高含
水率状態の単板を少しの加熱処理で接着面表層をわずか
に低含水率化したのみで、はるか規格外の高含水率合板
を製造するよりは表層を約20チ以下で、しかも単板全
体の平均含水率が概ね25←60チとなるようにして規
格外にあってもより低含水率の合板を製造する方が望し
い。勿論、規格内の高品質合板を製造すべく、加熱処理
を施すことも可能であることは言うまでもない。加えて
、仕上り合板の接着力についても必らずしもJASの規
格内に収める必要もなく、所望の品質に至る実施例を採
用する。
尚1本願にあっては、単板内部と接着面表層とに含水率
差を有する間に、接着剤塗布を実施することを基本とし
ているが、塗布した接着剤の乾燥時にまでも、そのよう
な状態を維持すべく前記単板加熱工程、あるいはその後
の工程を素早く処理すれば、接着剤の乾燥工程でも含水
率バラツキに係わらず、所定の乾燥条件下で均一な乾燥
程度が得れる格別の効果があり、更に乾燥後、単板内部
からの水分で該接着剤が再湿され始めるのを遅延させる
こともでき、その後の工程に時間的余裕を与える。勿論
、含水率差を有する状態をコールドプレス、あるいはホ
ットプレスに至るまでも維持するように、夫々の工程処
理速度を高めれば、より効果的であることも明らかで、
総じて短時間で処理することが肝要である。
勇で、第1表、並びに第2表についてであるが1表は番
号毎に本発明の前記以外の実施例を示したもので1表中
、接着剤組成の樹脂の項でUとあるのは尿素樹脂(具体
的には松栄化学工業株式会社製ニスレジン: 5E−5
)、MUとあるのはメラミン尿素共縮合樹脂(具体的に
は松栄化学工業株式会社製ニスレジン:5A−30)を
指す。また1番号1,2,8.4は5プライ合板、その
他は3プライ合板の製造に関し。
夫々の作業条件とともにJASの規定に基すいた接着力
試験の結果を示した。
また1図面第1図には本発明方法を実施する装置例を図
示したので、以下、それに基すき説明する。
図中、Aは前記公開公報などで記載した単板加熱装置で
あり、生単板1を線状体9,10で案内しつつ搬送しな
がら多数の加熱ロール11に当接して接着面表層を低含
水率化、並びに高温化し半乾燥単板2を吐出する。次位
のBは単板接合機で、前記半乾燥単板2がすでに所定定
尺長さであれば、設置不要であるが、長い帯状のものに
あっては定尺に切断するだけの機能を有し。
また不規則な小幅単板である場合は1前後の不要部を切
除し有効部のみを接合し、定尺長さの単板3とする。C
は接着剤塗布用のスプレッダ−で、Dは前記スプレッダ
−Cにより所定長さの単板8に塗布した接着剤を叙述の
通りに乾燥すべく設けた接着剤乾燥装置で、該装置は移
動式で多数の棚を有し、接着剤塗布単板4を各欄の針1
5で支持するとともに熱風ファン16からの熱風で乾燥
しつつ順次蒸気噴きつけ装置Eへ。
接着剤乾燥済単板5を供給する。即ち、該装置の入口部
に於いては、接着剤塗布単板4を、適時上下動するコン
ベア14によって、各欄が有する針15に刺す一方、出
口部に於いては固定のコンベア17と各欄とが交叉する
ことによって接着剤乾燥済単板5を針15から抜き去り
、蒸気18を噴きつける蒸気噴きつけ装置Eへ供給する
のである。また、Fは単板仕組み装置で、蒸気噴きつけ
済単板6と2重ね合わせる単板8とを所定通りに仕組み
、所謂仕組み単板7と成し1図示は略したがコールドプ
レスへ供給する。勿論。
その後はホットプレスに接続されることは明らかである
このような装置によって1本発明は良好にして効率よ〈
実施され、安定した品質の合板を製造するのであるが、
単板加熱装置Aからスプレッダ−Cに至るまでの・コン
ベア化、13の速度。
距離を適切に設定して単板の接着面表層と内部とに含水
率差を有する状態でスプレッダ−Cに至らしめることが
肝要で、また、必要に応じて該状態をそれ以後の工程へ
までも維持させることも可能で、更には、高温状態中で
スプレッダ−Cに至らしめることも可能である。そして
前記した強制冷却手段としての冷却ロールを設けるなら
ば、コンベア13の末端位置が適している。
以上、詳記した通り2本発明方法は1合板製造工程に於
ける接着技術に係り、実用化し得なかった従来技術の問
題点を新たな技術思想によって払拭することにより、含
水率のバラツキに影響されにくい実用的接着技術を完成
したもので、それに゛より含水率−理の容易化をはじめ
乾燥に伴う収縮、アバレなどの歩止り損失要因等、前記
諸問題を一挙に解決して、現状並びiこ将来への対応に
著しく寄与すること確かである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施する装置例を図示した側面図、第
2図は従来方法と本発明方法とによって製造した合板の
接着力を比較した接着力図表、また第3図は加熱処理を
施した単板の含水率分布を図示した含水率分布図表であ
る。図中。 1・・生単板、2・・半乾燥単板、4・・接着剤塗布単
板、5・・接着剤乾燥済単板、8・・重ね合わせる単板
1.9並びに10・・線状体、15・・針、A・・単板
加熱装置、B・・単板接合機、C・・スプレッダ、−、
D・・接着剤の乾燥装置、E・・蒸気噴きつけ装置、F
・・仕組み装置・・・である。 特許出願人 株式会社名南製作所 手続補正書(6蘭〕 昭和56年9月22日 特許庁長官  島田春樹  殿  ’411、事件の表
示  昭和56年特許願第124443号2、発明の名
称 今様りt走カ床 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 郵便番号   474  電話(0562)47−22
115、補正の対象 L18糸a害々丈

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ベニヤ単板を加熱して接着面表層を乾燥し該表層と
    内部とに含水率差を有する間に前記接着面に接着剤を塗
    布し9次いで塗布した接着剤を指触乾燥程度乃至はそれ
    以上に乾燥し更に他のベニヤ単板を重ね合わせる前に前
    記乾燥した接着剤層に蒸気を噴きつけて後1重ね合わせ
    て熱圧締することを特徴とする合板の製造方法。 2 ベニヤ単板を加熱して接着面表層を乾燥し該表層と
    内部とに含水率差を有する間であって、かつ常温に冷却
    される前の高温状態中に前記接着面に接着剤を塗布し1
    次いで塗布した接着剤全指触乾燥程度乃至はそれ以上に
    乾燥し、更に他のベニヤ単板を重ね合わせる前に前記乾
    燥した接着剤層に蒸気を噴きつけて後1重ね合わせて熱
    圧締することを特徴とする合板の製造方法。 a ベニヤ単板を加熱して接着面表層を乾燥し該表層と
    内部とに含水率差を有する間であって、かつ常温に冷却
    される前の高温状態中に強制冷却手段によって前記表層
    を一時的に冷却して後、直ちに前記接着面に接着剤を塗
    布し1次いで塗布した接着剤を指触乾燥程度乃至はそれ
    以上に乾燥し、更に他のベニヤ単板を重ね合わせる前に
    前記乾燥した接着剤層に蒸気を噴きつけて後9重ね合わ
    せて熱圧締することを特徴とする合板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019518623A (ja) * 2016-04-15 2019-07-04 ストラ エンソ オーワイジェイ 湿式接着木材物品の製造方法

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