JPS5822786A - 信号発射装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、船舶の遭難時等に用いられる、船従来の信
号発射装置を第１図を用いて説明する。

図に於て、（１）は発射器であって、全体が海水または
淡水中に没入しても内部に水の浸入を防止する水密構造
に形成された筐体（２）の内部に信号を送出する送信機
（３）　７５Ｅ取付けられている。

この送信機（３）には、船舶の遭難を遠方まで電波を用
いて通報する遭難信号を送出するアンテナ、夜間に遭難
船の救助に来る船舶に光線を用いて遭難位置を知らせる
ランプ、あるいけ波間に漂流する遭難者を音を用いて発
射器（１）の位置へ誘導する音源等を備え、これらを動
作させる為の電子回路（４）が設けられている。またこ
の送信機（３）には筐体（２）の下部（５）の中に設け
られた電池（６）から、配線（７）を介して接続される
水銀スイッチ（８）が設けられ、筐体（２）の上部（９
）に設けられｆｃ電子回路（４）との間を電気的に開閉
する。

この筐体（２）の中部（１０）は発射器（１）の軸より
外方に大きく拡張された浮頂部を形成し、この発射器（
１）を水面（１］）に浮上らせる浮心（１２）を発射器
（１）の軸位置に形成する。

この筐体（２）の下部（５）の中に設けられた電池（６
）はその重量によって、発射器（１）の重心（１３）が
発射器た時に、発射器（１）の軸を垂直に維持して正立
させると共に、水銀スイッチ（８）を閉接して電子回路
（４）を駆動し、筐体（２）の上部（９）の漏斗形状部
より水面（１１）上に信号を送出する。

従来の信号発射装置は、以上のように構成され、船舶が
母港を出航する前に船内に搭載され、平常時には送信機
（３）が信号を送出しないように発射器（１）の軸を横
または逆さに向けて水銀スイッチ（８）を断の状態にし
て格納庫内に格納されていた。

そうして、この船舶が航海中に嵐に遭遇して船体の動揺
が激しくなり、信号発射装置の発射担当者が船体の垂直
軸の傾斜角が危険角度に達したと判断した時に、発射器
（１）を手指を用いて水面（１１）に投下するか、或は
機械装置を用いた投入機を操作して発射器（１）を海中
に投入するようになされていた。

従来の発射器（１）は以上のように操作担当者の勘に頼
って発射操作が行われたので、船体の傾斜角が危険角度
に達した時に適切に投入する事が出来ず、また機械的投
入機が適確に動作しない場合が発生して発射器（１）が
不適切な時に発射される誤発射が発生した。

また、操作担当者が発射器（１）の近辺から離れていた
り、格納庫から発射器（１）の搬出に手間取ったりする
と既に船体が危険角度以上に傾斜しているのに投入操作
が遅延した。

さらに、操作担当者の配備手配に手落があったり、予期
せざる緊急事態の為、操作者が発射器（１）の格納位置
まで行く暇も無く船体が転覆したり、発射器（１）の投
入操作が既に危険状態に陥り投入操作が不可能になった
場合には、発射器（１）を水面（１１）に投入できず、
船体と共に沈没して救助信号の送信が不可能に陥る危険
があった。

従来の信号発射装置は、以上のように操作者の勘により
船体の傾斜角を判断して投入操作が行われたので危険角
度に達した時に適切に信号を発射できず、また人為操作
の為緊急に信号の送出を必要とする時に信号の発射が不
可能に陥る場合が発生する欠点があった。

この発明は、従来の発射装置の上記の欠点を除去するた
めになされたものであって、移動体に固定され、その上
面に発射器を倒立させて載置する支持面が形成され、移
動体の傾斜角に応動して発射器の軸の傾斜角を変動させ
ると共に、移動体が所定の傾斜角に達した時に発射器を
転倒させる据付器を設ける事により、人為操作を排除し
て重力により適切確実に信号を発射すると共に、信号送
出の不能事態の発生の危険を防止する信号発射装置を提
供するのを目的とするものである。

以下、この考案の一実施例を第２図を用いて説明する。

図に於て、（３）〜（９）−１（１１）〜（１３）は従
来の同符号と同じものである。

（１４）は発射器であって、水密構造に形成された筐体
（１５）の中に従来と同じ送信機（３）が取付けられ、
筐体（１５）の上部（９）の漏斗形状部より信号を送出
し下部（５）内に電池（６）を収容し、この発射器（１
４）の重心（１３−）は従来と同様に下部（５）の低い
位置に形成されている。

そうして、この筐体（１５）の中部（１０）の浮頂部に
は、その上面に発射器（１４）を倒立させて、発射器（
１４）全体の重量を支持し得る載置面（１６）が形成さ
れ、この載置面（１６）を水平に支持した時には重心（
１３）は載置面（１６）より上方に、また発射器（１４
）の中心軸が垂直に保持されるように形成されているう
（１７）は移動体であって、船体の上面の一部であリ、
船体が傾斜した時に、水面（１１）上に突出される舷側
の一部を示す。

（１８）は据付器であって、筒状に形成されその中に発
射器（１４）の上部（９）４斗形状部を倒立させて挿入
できる空洞が形成され、その底部（１９）は移動体（１
７）の舷側に固定され、船体（１７）が動揺する時には
、船体（１７）と共に動揺するようになされている。

また、この底部（１９）の空洞の内面美には発射器（１
４）の漏斗形状部（９）の先端が挿入される穴（２Ｌｌ
）が形成され、据付器（１８）の上面の関口部（２１）
から挿入された発射器（１４）の軸を据付器（１８）の
中心に位置させる。

また、この開口部（２１）の内周縁には、倒立して挿入
された発射器（１４）の載置面（１６）が載置され、倒
立して据付器（１８）の空洞に挿入された発射器（１４
）の中心軸を船体（１７）が静止している時に垂直に保
持して支持する支持面（２２）が形成されている。

そうして、この支持面（２２）　ｆ′ｉ、第３図に示す
ように船体（１７）の垂直軸が傾斜すると、水平面に対
して同一角度だけ傾斜して、発射器（１４）の軸を垂直
線に対して同一角度だけ傾斜させるので、発射器（１４
）の軸を船体（１７）の垂直軸と常に平行関係を維持す
るように、発射器（１４）の軸の傾斜角を変える。この
為、発射器（１４）の重心（１３）は、その垂線の位置
を支持面（２２）の中心から外縁の方向へ近づける。

さらに船体（１７）が大きく傾斜して、その垂直軸の傾
斜角が所定の角度に達して、発射器（１４）の重心（１
３）の垂線が据付器（１８）の支持面（２２）上の一点
を通る位置に来た時に、この発射器（１４）は支持面（
２３）のこの支持点上にどちらの方向にも回転力が作用
しない釣合状態で支持される。

船体（１７）がこの所定の角度を越えて更に大きく傾斜
すると、８４図に示すように、この据付器（１８）は支
持面（２２）と空洞実の穴（２０）により、発射器（１
４）の軸を水平面に対して所定の角度以上に傾斜させる
。この時発射器（１４）の重心（１３）の垂線が持点を
支点として、重心（１３）をｆ方に向けて引張る方向の
回転力が発生し、この回転力により重心（１３）　Ｖ′
ｉ下方へ移動する。

この際、発射器（１４）の載置面（１６）の外面形状は
漏斗形状部（９）の先端に近い程、外径が小さい傾斜面
に形成されているので、この発射器（１４）の重心を下
方に引張る回転力の一部に載置面（１６）の斜面により
、発射器（１４）を据付器（１８）の支持面（２２）　
ｆ・ら離間させる方向の分力を生じるので、発射器（１
４）の載置面（１６）　Ｆ！据付器（１８）の支持面（
２２）上を滑走して、漏斗形状部（９）を据付器（１８
）の空洞から脱出させる事が出来る。

このため、この発射器（１４）は船体（１７）が転覆の
危険を生じる所定の角度を超えて傾斜した時に、据付器
（１８）から脱落して水面（１１）に投下される。

する重力により、発射器（４）の軸は水中に正立して垂
直に保持され、水鎖スイッチ（８）が閉接されて電子回
路（４）が駆動を初める。筐体（１５）の浮環部（１０
）に作用する浮力により筐体（１５）の上部（９）漏斗
形状部が水面（１１）上に突出すると、送信機（３）よ
り送出された救難信号が水面（１１）上を伝播して、船
舶（１７）の遭難が発生した事及び遭難船体（１７）の
位置を速報する事が出来る。

尚、船体（１７）の傾斜角が所定の角度に達せず、船体
（１７）内に浸水して船体（１７）が沈没した時には、
第５図に示すようＫこの据付器（１８）の開口部（２１
）の上方は開放されているので、操作者が付の人為操作
を施す必要もなく、発射器（１４）は浮力により水面（
１１）上に浮上して前記同様信号を送出する事が出来る
。このような沈没の危険が発生した場合には、第６図に
示すように、温付器（１８）が水没する以前に操作者は
、据付器（１８）上に倒立して載置された発射器（１４
）を正立させて据付器で１８）上に置換える事によって
、早期に救助信号を送出する事が出来るのである。

また、据付器（１８）上知載置された発射器（１４）の
外周を覆うカバー（２３）が設けられ、据付器（１８）
の上面に形成された溝（２４）に保全して据付器（１８
）上に取付けられているっこのカバー（２３）は風力、
波しぶきから発射器（１４）を法被すると共に第４図に
示すように発射器（１４）が据付器（１８）から脱落す
る時に、共に据付器（１８）から脱落するように形成さ
ｈでいるので、発射器（１４）を長期間にわたり据付器
（Ｉ８）−ヒに載置したまま航海を続ける事が出来るば
かりでなく、送信機（３）に故障の発生を防止して遭難
時の信号の送信を確実にする作用をする。

この信号発射装置は、以上のように船体（１７）の（１
７）が所定の傾斜角を超えて傾斜した時に重力の作用に
より自動的に信号を送出するようになされている。

このため、この発射装置は、従来操作者の勘に頼った為
に船体（１７）が危険角度に傾斜していても適確に判断
出来なかった欠点が除去され、人為誤差を排除して危険
の発生を正確に検出して的確に信号を送出できるように
改善され、従来発生した信号の誤発射を除去する事が出
来た。

また、この発射装置は、人為操作を排除して重力の作用
を利用し、て発射するので、従来の発射装置の操作者の
操作不良や担当者の配備手配の手落、あるいけ緊急時や
危険の発生により人為操作に起因して信号の送出が不可
能な事態が発生する欠点が除去され、予期せざる緊急事
態に際しても迅速的確に信号を発射するので、船舶の安
全性に対する信頼性を高める事が出来た。

この発明は、移動体に固定され、その上面に発射器を倒
立させて載置する支持面が形成され、移動体の傾斜角に
応動して発射器の軸の傾斜角を変動させると共に、移動
体が所定の傾斜角に達した時に発射器を転倒させる据付
器を設けたので、人為操作を排除して重力により適切確
実に信号を発射すると共に、信号送出の不能事態の象生
の危険を防止して、安全性の信頼度の高い信号発射装置
を提供する効果がある。

尚以上の実施例では、移動体として船体を用いて説明し
たが、この移動体は船舶に限るものでは無く、この信号
発射装置は移動体の傾斜角度が所定値を超えた事を検出
して信号を送出する必要がある航空機具の他各種の移動
体に用いて前記と同様の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の発射装置の構成を示す断面図、第２図は
この発明の一実施例を示す断面図、第３図〜第６図は第
２図の動作を説明する説明図である。 図に於て、（３）は送信機、（１３）は重心、（１４）
は発射器、（１５）　Ｉｄ　５１体、（１６）　ｔ’ｊ
載置載置（１７）は移動体、（１８）は据付器、（２２
）は支持面であるっなお各図中同一符号は同一または相
当部分を示すものとする。 代　理　人　　葛　　野　　　信　　−第２図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）筐体の内部に信号を送出する送信機が取付けられ
   、上記筐体の外面に形成された載置面より重心を下に下
   げ、正立させて上記信号を送出し、上記重心を上記載置
   面より上げて倒立させた時に１起信号の送出を停止する
   上記信号の発射器、移動体に固定され、その上面に上記
   発射器の載置面が載置され、上記発射器を倒立させて上
   記発射器の軸を垂直に保持して支持する支持面が形成さ
   れ、上記移動体の垂直軸が傾斜した時に、上記移動体の
   傾斜角に応動して上記発射器の軸の傾斜角を変動させる
   と共に、上記移動体の傾斜角が所定の角度を越えた時に
   上記発射器の重心を重力により上記支持面より下方に転
   倒させて上記信号を発射させる据付器を備えた信号発射
   装置。
2. （２）信号は、電波またけ元または音を用いて送出させ
   る事を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の信号発射
   装置。
3. （３）移動体は船体である事を特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の信号発射装置。
4. （４）信号は、船体の遭難時に電波を用いて送出される
   救難信号である事を特徴とする特許請求の範囲第２項と
   第３項のいずれかに記載の信号発射装置。