JPS582269Y2 - 電気掃除機の除塵装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気掃除機の除塵装置に係るものである。

従来の電気掃除機においては、塵埃を捕獲するフィルタ
ーの前面にプレフィルタ−を配設して粗塵を捕獲するよ
うにしているが、このプレフィルタ−には一般に付着塵
埃を除去する手段を設けていないのが普通である。

従って上記プレフィルタ−に捕獲された粗塵が圧縮状態
で同プレフィルタ−面上に付着し、このため通気抵抗が
増加して、吸塵能力が低下するため、底座容器からフィ
ルター装置をはずして、上記プレフィルタ−面に付着し
た塵埃たたき落すか、あるいは手で取らなければならな
かった。

本考案はプレフィルタ−面に付着した塵埃を効果的に取
り除き、上記煩雑な廃塵作業をなくシ、長期に渡って高
い吸塵能力を維持する除塵装置を提供するとともに、プ
レフィルタ−の成形加工上の問題であるソリ、変形を防
止せんとするもので、以下図面にもとづき、その一実施
例を説明する。

第１〜２図において、１は電気掃除機本体（以下本体と
称す）、２は本体１に内装された電動送風機、３は後輪
、４は前輪、５は上記本体１に結合する底座容器、５ａ
はホース（図示せず）を接続する接続口、６は底座容器
５を運搬する把手、７は本体１と、底座容器５を着脱す
る尾錠、８は底座容器５と本体１とをエアータイトする
タイト用ゴム９を支持する支持枠で、この支持枠８には
、主フイルタ−１０の前面を不通気にする前部枠体１０
ａと一体に成形された回転軸１０ｂを支持する軸受８
ａが形威されている。

８ｂは支持枠８に形成した通気孔、１１は回転軸１０
ｂの他端に取付けられた上記主フイルタ−１０を手動回
転操作できるギヤー、１２はコードリール（図示せず）
回転と連動したクラッチ１３とかみ合い、且つその駆動
力をギヤー１１に伝達するギヤー、１５は軸受８ａに固
定された主フイルタ−１０の襞をはじく除塵体である。

１６はごみタイト用バッキングで、主フイルタ−１０の
後部枠体１０ Ｃより一体に突出するリブ１０ｄの外周
に圧入され、支持枠８に回動自在に圧接して気密を保持
している。

１７はプレフィルタ−で、荒ごみと細塵とを分離する。

また、上記プレフィルタ−１７の外周は、フィルターカ
バー１８に取付けられた荒ごみタイト用パツキン１９に
接しており、主フイルタ−１０側に荒ごみが入りこむの
を防止する。

そして上記プレフィルタ−１７は前記主フイルタ−１０
の枠体１０ａに固定され、同主フイルタ−１０と一体に
回転する。

５Ｃはプレフィルタ−１７の前に位置する底座室である
。

また第２図に図示するように主フイルタ−１０は円状に
多数の襞を有し、かつ除塵体１５は主フイルタ−１０の
下部をたたくように構成されている。

また第３図のようにプレフィルタ−外周１７ Ｃを支え
るためのスポーク１７ｂには、この変形ソリを防止する
ためのリブ１７ ａが設けられ、またこのリブ１７ ａ
はフィルター１０の枠体１０ ａに当接している。

以上の構成において、コードを引張りコードリールを回
転させるとギヤー１１が回転し、あるいは本体１より底
座箱５を外しギヤー１１を手で回転させることにより、
主フイルタ−１０が回転し、かつ同時にプレフィルタ−
１７も回転する。

これによりプレフィルタ−１７の通気抵抗を増している
荒ごみが股座容器５の壁面との摩擦抵抗のため動かなく
なり、プレフィルタ−１７のみが回転する。

このためプレフィルタ−１７の網目を塞いでいた荒ごみ
は、はくり状態でとれてしまうため、ゴミ捨て時に簡単
に外れてしまい、プレフィルタ−１７の捕獲面がきれい
に除塵される。

また主フイルタ−１０の全周に固着している細塵は下部
に来た時に除塵体１５により主フイルタ−１０をたたき
、主フイルタ−１０から細塵を離脱させて落下させる。

また、スポーク１７ｂに設けられたリブ１７ａはプレフ
ィルターネツＨ７ｄをインサート成形する時、あるいは
プレフィルターネツ）１７ｄに熱を加え、網のたるみを
除去する時に生じるソリ変形を防止する役割をはたす。

また逆に防止しきれない若干上じたソリ、変形は、リブ
１７ａが、主フイルタ−１０の前部枠体１０ａに固定的
に当接することにより矯正され、なくすことができる。

従って、成形時あるいは網の熱処理時、あるいは長年使
用中にプレフィルタ−１７が変形し、荒ごみタイト用パ
ツキン１９との間に隙間があき、荒ごみが主フイルタ−
１０に入る等の心配を解消することができる。

また前部枠体１０ ａが不通気性であるため、第１図に
示すように気流はプレフィルタ−１７の周囲部より吸引
されるため、プレフィルタ−１７の外周部に旋回流を生
じ、掃除機運転中プレフィルタ−１７の綱部に綿ごみが
付着しに＜＜、またフィルターカバー１８の外周部にも
旋回流を生じ、旋回流により、フィルターカバー１８の
外周に静電気により付着した塵埃を除去する効果も期待
できる。

このように本考案によれば、プレフィルタ−に荒ごみが
ひっかかることがなく、ごみ捨て時、ごみが床面にこぼ
れたり、あるいは手でプレフィルタ−のごみを除く等の
非衛生的作業がなく、また、毎回掃除後プレフィルタ−
を回転させるものにあっては、常に高性能（高風量）で
掃除ができる効果を奏する。

さらに、本考案の場合、プレフィルタ−に放射状にリブ
を突設してこれを主フィルターの端面に当接させて固着
しているため、プレフィルタ−の変形によりすき間が生
じるようなことがなく、確実な集塵動作を行わせること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における電気掃除機の要部欠
截側面図、第２図はフィルター装置の分解斜視図、第３
図はプレフィルタ−の背面斜視図、第４図は従来のフィ
ルター装置に付着した荒ごみの状態を示す斜視図である
。 ５Ｃ・・・・・・底座室、１０・・・・・・主フイルタ
−，１７・・・・・・プレフィルタ−１１７ａ・・・・
・・リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底座室と細塵を捕獲する略円筒状の主フィルターとの間
   に、略円板状で、粗塵を捕獲するネットを有するプレフ
   ィルタ−を配設し、このプレフィルタ−と主フィルター
   とを固着せしめ、前記プレフィルタ−と主フィルターと
   が一体に回転するよう構成すると共に、上記プレフィル
   タ−の主フィルター側の面に複数個の放射状のリブを前
   記主フィルターの一側枠体に接するように設け、さらに
   上記プレフィルタ−の外周は主フィルターを囲むフィル
   ターカバーの開口にパツキンを介して接触させたことを
   特徴とする電気掃除機の除塵装置。