JPS5822279Y2 - カセツトドアの開閉機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カセットを保持して該カセットをテープの動
作位置に固定することができる、テープレコーダに於け
るカセットドアの開閉機構に関する。

従来の上記開閉機構は、蝶番式ドア型のものが殆んどで
あるが、ドアが開いている時は該ドアは外側に出っ張る
為に他物に引掛って破損したり、カセット挿入の際不馴
れの為に過大な力が加わって破損することがあった。

本考案は、不適正な外力が加わった場合に破損すること
がないようにすることを目的としてなるカセットドアの
開閉機構である。

次に図面について本考案の実施例を説明する。

本考案実施例は第１図に示すように、左側に軸４を右側
に凹部５、凸部７、凹部６、凸部８を連ねて下端に面ぎ
をもつ基部３を下部に一体にもち上から挿入されたカセ
ット１を保持できるカセットドア２と、水平ガイド１１
′に沿って移動できるローラ１１と、上記軸４を軸支で
きる片開き軸受１０と、上記ローラ１１を介して基部３
の右側又は下端の面３１を弾圧できるばね１２と、開口
部をもつ前面パネル９と、カセットドア２を第１図に示
す閉じた状態から開く方向へ押圧できる押棒１３とより
なる。

次に図面について本考案実施例の動作を説明する。

第１図に於いて、カセットドア２は軸４を片開き軸受１
０に入れ凹部５と凸部１の間の傾斜面をローラ１１によ
り矢印ａ方向に弾圧されて時計回転方向に付勢され上端
部ｒを開口上端部γに圧接して閉じた状態にある。

この閉じた状態に於いて、押棒１３を左へ進めてカセッ
トドア２の背面を押圧すれば、カセットドア２は軸４を
支点として時計回転反対方向に回動して第２図に示すよ
うに凸部７がローラ１１の上がり凸部７と凹部６の間の
傾斜面をローラ１１により矢印す方向に弾圧されて時計
回転反対方向に付勢され、第３図に示すように凹部６に
ローラ１１が入るまで回動し続けて止まり開いた状態と
なる。

第３図に示す開いた状態に於いて、カセットドア２を時
計回転方向（閉じる方向）に押圧すれば、該カセットド
ア２は軸４を支点として回動し凸部Ｔをローラ１１の下
に下げて第１図に示す閉じた状態となる。

又、第３図に示す開いた状態に於いて、カセットドア２
に時計回転反対方向（更に開く方向）に外力が加わると
、第４図に示すように凸部８をローラ１１の上に出し該
ローラ１１で基部下端の面３′を矢印Ｃ方向に弾圧され
て上方に浮き上り軸４が片開き軸受１０から外れてカセ
ットドア２は上方に外れる。

取外されたカセットドア２を取付けるには、第４図に示
すようにカセットドア２の基部左側の面を開口下縁部に
、基部下端の面３′をローラ１１に当接し、下方に押圧
して軸４を片開き軸受１０に係合し、凸部８をローラ１
１の下に下げてローラ１１を凸部６に入れて第３図に示
す開いた状態に固定できる。

同、第５図乃至第８図は、本考案の他の実施例で、上記
第１図乃至第４図の状態に相当しローラ１１とばね１２
の代りに先端部を屈曲したばね１２を用いたもので、部
品数が減少するが、上記第１図乃至第４図の場合と同様
の動作と効果が得られるものである。

上述の通り本考案によれば、簡単な構成によりカセット
ドアの開閉が確実に行われるばかりでなく、開扉中の不
適正な外力によってカセットドアが破損されることがな
い。

父、カセットドアを容易に取外すことができるので、ヘ
ッドクリーニング等の保全作業を容易確実に行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は、本考案実施例の各状態に於ける要
部縦断面図である。 第５図乃至第８図は、本考案の他の実施例で、上記第１
図乃至第４図に相当する各状態に於ける要部縦断面図で
ある。 １・・・カセット、２・・・カセットドア、３・・・基
部、３′・・・基部の下面、４・・・軸、５，６・・・
凹部、１，８・・・凸部、９・・・前面パネル、９′・
・・開口上部、１０・・・片開き軸受、１１・・・ロー
ラ、１１′・・・水平ガイド、１２・・・ばね、１３・
・・押棒、ａ、ｂ、ｃ・・・矢印方向。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左側に軸４を右側に第１の凹部５、第１の凸部１、第２
   の凹部６、第２の凸部８を連ねて下端に面３′をもつ基
   部３を下部に一体にもち上から挿入されたカセット１を
   保持できるカセットドア２と、上記軸４を軸支できる片
   開き軸受１０と、基部３の右側又は下面の概ね一定の高
   さに位置する部分を直接又は間接に弾圧できるばね１２
   と、開口部をもつ前面パネル９と、カセットドア２を閉
   じた状態から開く方向に押圧できる押棒１３とよりなり
   、軸４を片開き軸受１０に入ればね１２で基部３の右側
   第１の凹部５と第１の凸部７の間又は第２の凹部６を弾
   圧してカセットドア２を閉又は開の状態に保ち、カセッ
   トドア２が閉の状態に於いて押棒１３でカセットドア２
   を開く方向に押圧して第１の凸部７をばね１２による弾
   圧高さの上に出し、第１の凸部Ｔと第２の凹部６の間の
   傾斜面をばね１２で弾圧されてカセットドア２を開の状
   態とし、上記開の状態でカセットドア２を閉じる方向に
   押圧すれば第１の凸部７をばね１２による弾圧高さの下
   に出し第１の凸部１と第１の凹部５の間の傾斜面をばね
   １２で弾圧して閉の状態とし、上記開の状態で更に開く
   方向にカセットドア２に外力が加わると、第２の凸部８
   がばね１２による弾圧高さの上に出ると共に軸４が片開
   き軸受１０から外れてカセットドア２は上方に外れ、ば
   ね１２の弾圧に抗しての逆動作によりカセットドア２を
   軸受１０に取付けることができるようにしてなる、テー
   プレコーダに於けるカセットドアの開閉機構。