JPS5821305Y2 - 帯状ケ−ブルの折曲げ保持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は複数本のケーブルを隣り合わせに配置した帯状ケ
ーブルの折り重ね部分の保持具に関する。

一般に帯状ケーブルを折り返して布線する場合、折り返
し部分はケーブルの被覆の弾力によって完全に重さなら
ない。

そこで、従来はこの折り返した重さなり部分を接着紙テ
ープなどによって巻き、帯状ケーブルが平担に折り返え
すようにしている。

しかしながらこの方法は配線ルートを変更するときには
接着紙テープを剥さなければならず煩雑であった。

捷た、紙クリップのような構造の保持具を帯状ケーブル
の折り返し附近の縁に差し込み、この保持具をシャーシ
等に接着したような方法もある。

しかしながら、この方法は保持具の再利用ができずまた
、あらかじめ配線ルートを定めておかなければならずか
つ、手の届かないような隙部分には配線ができないとい
う欠点を有していた。

更には実公昭４８−３１８４０号公報に任意の角度に曲
った溝を有する基底部材と、この基底部材の上部を覆う
上側部材とより成り、帯状ケーブルの折り曲げ個所をそ
の溝に収納するようにしたものも公知であったが、これ
によると、帯状ケーブルを折り曲げて溝に収納する場合
、帯状ケーブルを折り曲げ、この折り曲げ個所を基底部
材の溝に入れ、その後に上側部材を覆せる必要があり、
折り曲げ個所を伸ばす場合もこれと反対に上側部材を外
し、帯状ケーブルを溝より外し、帯状ケーブルの折り曲
げ個所を伸ばすという操作を要し、煩雑で、時間を要す
る。

又帯状ケーブルの折り曲げ角度に応じて溝の角度も変え
る必要が生じ、溝の角度の異なったものを複数要し、高
価になる欠点があった。

本案はかかる点に鑑みてなされ、その目的とするところ
は帯状ケーブルの折り重さなり部分を堅固に保持すると
ともに、その取付は取外しを容易とし、手の届かぬよう
な隙部であっても自由に配線できるような帯状ケーブル
の折曲げ保持具を提供するところにある。

更には帯状ケーブルの配線ルートの変更、すなわち折り
曲げ個所の角度の変更や折り曲げ個所を伸ばしたりする
作業が極めて簡単にできる帯状ケーブルの折曲げ保持具
を提供するところにある。

以下本案を実施例図面に従って説明する。

第１図は本案の一実施例保持具１が帯状ケーブル２に取
付けた状態を示す平面図で、第２図にそのＡ −Ａ′断
面図を示すものである。

保持具１は帯状ケーブル２を抱きかかえるように包む包
囲体の構造をもち、第３図に示すように帯状ケーブル２
が所定の角度で折り曲げられてその延長方向が変えられ
るとき、包囲体１の面１１と１２が当接する。

との当接する面１１と１２には例えば特公昭３５−５２
２号（特許２６２０２３号）にみられるような面と面と
を結合する周知の面ファスナの鉤止部材１１１と１１２
が設けられている。

したがって、第３図のように包囲体１が抱きかかえる帯
状ケーブル２の帯状面で保持具１とともに折り重ねると
、包囲体１の面体１１と１２間が鉤止部材１１１と１１
２とによって結合される。

この結合は周知のように簡単に剥すことができる。

この包囲体１１は下面と上面が帯状ケーブル２の厚み丈
離されており、その上面には対角線状の溝を有し、この
溝から帯状ケーブル２の長手方向の一つの側面を通し、
帯状ケーブル２を上面と下面で形成される中空部へ挿通
可能になっている。

そして鉤止部材１１１と１１２は上面の対角線溝を分岐
線とし、その一方にＬ字状のもの、他方にループ状のも
のが一対設けられている。

下面は上面の対角線溝に沿って上面が互いに折り重ねら
れる様に折り曲げることが出来る様になっている。

これは包囲体１を可撓性の合成樹脂等で形成したり、又
は上面の対角線溝に沿って下面の部分に可撓性を付与す
ること等により形成することができる。

第４図は本案の他の実施例を示す斜視図で、第１図およ
び第２図に示す実施例保持具と同一もしくは同等部分に
は説明の便宜上同一符号を付する。

第４図において保持具を形成する包囲体１は帯状のもの
で構成され、帯状ケーブル２の長手方向に対して直交す
る方向から、この帯状ケーブル２を包み込むように巻か
れる。

そして、帯状の包囲体１の両端部は周知のホック３，４
によって結合される。

帯状の包囲体１は第１図と同様に面ファスナの鉤止部材
１１１，１１２が、帯状ケーブル２と平行する両面すな
わち、図示する裏側の面にも設けられる。

その結果、この帯状ケーブル２が長手方向を中心に左右
いずれの側に折り重ねられても、第３図に示すものと同
様な状態で折り重ね部分を保持することができる。

以上のように本案によれば、包囲帯は、帯状ケーブルの
折り重ね部分に包囲されると共に、その帯状ケーブルと
一緒に折り重ね、その包囲帯の当接する面同志に対向し
て配置した一対の面ファスナで結合又はその結合の解除
を行なうものであり、配線ルートの変更が極めて容易と
なる。

特に帯状ケーブルを包囲帯の部分で折り曲げたり、これ
を伸ばしたりする場合、単に包囲帯と共に帯状ケーブル
を折り曲げて一対の面ファスナを結合したり、この一対
の面ファスナの結合を解除すれば良く、変更が容易とな
る。

又一対の面ファスナを有する面が、帯状ケーブルを折り
重ねた場合、帯状ケーブルの折り曲げ部に一定の間隙を
与え、過大な折り曲げ力が加わらない様にしたり、絶縁
保護や信号の相互干渉を防いだりできる。

この様に包囲帯は帯状ケーフルの折り重ね部分の保護も
できる等の実用的な効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の一実施例保持具を帯状ケーブルに取付け
た状態を示す平面図、第２図は第１図のＡ−Ａ’断面図
、第３図は第１図保持具を使用した帯状ケーブルが折曲
げられた状態を示す平面図、第４図は本案の他の実施例
保持具を帯状ケーブルに取付けた状態を示す斜視図であ
る。 ２・・・・・・帯状ケーブル、１．１１．１２・・・・
・・包囲体、１１１，１１２・・・・・・面ファスナ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数本のケーブルを隣り合わせに配置した帯状ケーブル
   を包み込む包囲帯であって、 前記ケーブルの延長方向を変えるために前記ケーブルの
   帯状面を前記包囲帯の部分でその包囲帯と７緒に折り重
   ねたとき前記包囲帯の互いに当接する面同志に対向して
   配置されていて、かつ互いに結合可能な一対の面ファス
   ナを具備して成る帯状ケーブルの折曲げ保持具。