JPS5819915B2 - 鉄筋コンクリ−ト部材に設ける開口部のせん断補強方法 - Google Patents
鉄筋コンクリ−ト部材に設ける開口部のせん断補強方法Info
- Publication number
- JPS5819915B2 JPS5819915B2 JP53116105A JP11610578A JPS5819915B2 JP S5819915 B2 JPS5819915 B2 JP S5819915B2 JP 53116105 A JP53116105 A JP 53116105A JP 11610578 A JP11610578 A JP 11610578A JP S5819915 B2 JPS5819915 B2 JP S5819915B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforced concrete
- hole
- holes
- precast concrete
- bolt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は建造物等の構造体の既に構築された鉄筋コンク
リート部材に設ける開口部のせん断補強方法に関するも
のである。
リート部材に設ける開口部のせん断補強方法に関するも
のである。
一般に開口部を有する部材が外力を受けると、開口部の
周辺では応力集中が起るものであり、例へば、円孔を持
つ弾性無限板が一様なせん断力を受ける場合には円孔縁
の斜張力は円孔から光分離れた位置の４倍に達するもの
である。
周辺では応力集中が起るものであり、例へば、円孔を持
つ弾性無限板が一様なせん断力を受ける場合には円孔縁
の斜張力は円孔から光分離れた位置の４倍に達するもの
である。
このため、建造物の構造体において、鉄筋コンクリート
部材に設備配管用等の開口部である貫通孔を設ける場合
には、この貫通孔の位置を梁部材の場合にはせん断力の
特に小さいスパンの中央附近にするなどの配慮をすると
共に、コンクリートの打設前に予め鉄筋や鋼板等を用い
て開口部を形成する仮枠の周辺に斜張力に対する必要な
補強を施すのが普通である。
部材に設備配管用等の開口部である貫通孔を設ける場合
には、この貫通孔の位置を梁部材の場合にはせん断力の
特に小さいスパンの中央附近にするなどの配慮をすると
共に、コンクリートの打設前に予め鉄筋や鋼板等を用い
て開口部を形成する仮枠の周辺に斜張力に対する必要な
補強を施すのが普通である。
しかしながら、鉄筋コンクリート部材の構築後において
、設備の変更等によって開口部の位置の変更、又は新た
に開口部の必要が生ずることがしばしばあるものである
。
、設備の変更等によって開口部の位置の変更、又は新た
に開口部の必要が生ずることがしばしばあるものである
。
本発明は、上記する既に構築された鉄筋コンクリート部
材に開口部を設ける場合に、この開口部のせん断補強を
有効かつ容易確実に行うことが出来る方法を提供するも
のである。
材に開口部を設ける場合に、この開口部のせん断補強を
有効かつ容易確実に行うことが出来る方法を提供するも
のである。
以下に本発明の鉄筋コンクリート部材に設ける開口部の
せん断補強方法を説明すると、本方法は第１図乃至第４
図に例示するように、構造体の既に構築された鉄筋コン
クリート部材１０所要位置に、穿孔機によって下記する
プレキャストコンクリート補強板３の中央孔４に合わせ
て貫通孔５を穿孔すると共に該貫通孔５０周辺にプレキ
ャストコンクリート補強板３の周辺に設けたボルト孔６
に合わせてボルト挿通孔７を穿孔し、ついで鉄筋コンク
リート部材１０両側に、プレキャストコンクリート補強
板３を、その中央孔４とその周辺のボルト孔６を上記の
貫通孔５とボルト挿通孔７にそれぞれ合致させて当接し
、上記のボルト孔６とボルト挿通孔７を通じてＰＣ鋼棒
８を挿通し、このＰＣ鋼棒８を緊張定着して上記のプレ
キャストコンクリート補強板３を鉄筋コンクリート部材
１０両側に締付は固着せしめることを特徴とするもので
ある。
せん断補強方法を説明すると、本方法は第１図乃至第４
図に例示するように、構造体の既に構築された鉄筋コン
クリート部材１０所要位置に、穿孔機によって下記する
プレキャストコンクリート補強板３の中央孔４に合わせ
て貫通孔５を穿孔すると共に該貫通孔５０周辺にプレキ
ャストコンクリート補強板３の周辺に設けたボルト孔６
に合わせてボルト挿通孔７を穿孔し、ついで鉄筋コンク
リート部材１０両側に、プレキャストコンクリート補強
板３を、その中央孔４とその周辺のボルト孔６を上記の
貫通孔５とボルト挿通孔７にそれぞれ合致させて当接し
、上記のボルト孔６とボルト挿通孔７を通じてＰＣ鋼棒
８を挿通し、このＰＣ鋼棒８を緊張定着して上記のプレ
キャストコンクリート補強板３を鉄筋コンクリート部材
１０両側に締付は固着せしめることを特徴とするもので
ある。
なお図面において、２はコンクリート、９は鉄筋コンク
リート部材の主鉄筋を示している。
リート部材の主鉄筋を示している。
又、第４図において、１０は鉄筋コンクリート部材１０
表面とプレキャストコンクリート補強板３との間及び該
補強板３と定着ナツト１１の座板１２との間に施された
セメントペースト又はセメントモルタルを示し、１３は
プレキャストコンクリート補強板３の補強筋を示してい
る。
表面とプレキャストコンクリート補強板３との間及び該
補強板３と定着ナツト１１の座板１２との間に施された
セメントペースト又はセメントモルタルを示し、１３は
プレキャストコンクリート補強板３の補強筋を示してい
る。
しかして、上記の鉄筋コンクリート部材１０貫通孔５の
穿孔において、貫通孔５の位置は当然せん断力のできる
だけ小さい所に定められ、又、開口部はできるだけ小さ
く定められるものである。
穿孔において、貫通孔５の位置は当然せん断力のできる
だけ小さい所に定められ、又、開口部はできるだけ小さ
く定められるものである。
本発明の方法は上記のように行われるもので、鉄筋コン
クリート部材１における開口部において、穿孔された貫
通孔５０両側にＰＣ鋼棒８によって締付けて一体に固着
されたプレキャストコンクリ、−ト補強版３によって、
貫通孔５により欠損されるコツクリート２の断面積な補
償されるので、該貫通孔５の部分の剛性を高め得ると共
にせん断力によって生ずる斜張力に対する所要抵抗断面
を充分保持できる。
クリート部材１における開口部において、穿孔された貫
通孔５０両側にＰＣ鋼棒８によって締付けて一体に固着
されたプレキャストコンクリ、−ト補強版３によって、
貫通孔５により欠損されるコツクリート２の断面積な補
償されるので、該貫通孔５の部分の剛性を高め得ると共
にせん断力によって生ずる斜張力に対する所要抵抗断面
を充分保持できる。
又プレキャストコンクリート補強板３のＰＣ鋼棒による
締付は固着により、該補強板３と鉄筋コンクリート部材
１の構造的の一体化が確保されると共に貫通孔５０周辺
部のコンクリートに圧縮応力が付与されるので、この部
のせん断力に対するコンクリートの耐力を効果的に増強
せしめ得るものである。
締付は固着により、該補強板３と鉄筋コンクリート部材
１の構造的の一体化が確保されると共に貫通孔５０周辺
部のコンクリートに圧縮応力が付与されるので、この部
のせん断力に対するコンクリートの耐力を効果的に増強
せしめ得るものである。
更に、本発明の方法は、予めプレキャストコンクリート
補強板３を作って置くことによって、容易迅速に施工で
きる利点も有する。
補強板３を作って置くことによって、容易迅速に施工で
きる利点も有する。
添付の図面は、本発明の方法の態様を実施例によって説
明するもので、第１図は本発明に使用するプレキャスト
コンクリート補強板の斜面図、第２図は鉄筋コンクリー
ト部材に貫通孔とボルト挿通孔を穿孔した状態を示す要
部の縦断面図、第３図は本発明の方法を実施した開口部
の正面図、第４図は前置のＡ−Ａ線に沿う縦断面図であ
る。 １・・・・・・鉄筋コンクリート部材、２・・・・・・
コンクリート、３・・・・・・プレキャストコンクリー
ト補強板、４・・・・・・中央孔、５・・・・・・貫通
孔、６・・・・・・ボルト孔、７・・・・・・ボルト挿
通孔、８・・・・・・ＰＣ鋼棒、９・・・・・・主鉄筋
、１０・・・・・・セメントペースト又はセメントモル
タル、１１・・・・・・定着ナツト、１２・・・・・・
座板、１３・・・・・・補強筋。
明するもので、第１図は本発明に使用するプレキャスト
コンクリート補強板の斜面図、第２図は鉄筋コンクリー
ト部材に貫通孔とボルト挿通孔を穿孔した状態を示す要
部の縦断面図、第３図は本発明の方法を実施した開口部
の正面図、第４図は前置のＡ−Ａ線に沿う縦断面図であ
る。 １・・・・・・鉄筋コンクリート部材、２・・・・・・
コンクリート、３・・・・・・プレキャストコンクリー
ト補強板、４・・・・・・中央孔、５・・・・・・貫通
孔、６・・・・・・ボルト孔、７・・・・・・ボルト挿
通孔、８・・・・・・ＰＣ鋼棒、９・・・・・・主鉄筋
、１０・・・・・・セメントペースト又はセメントモル
タル、１１・・・・・・定着ナツト、１２・・・・・・
座板、１３・・・・・・補強筋。
Claims (1)
- １ 構造体の既に構築された鉄筋コンクリート部材の所
要位置に、穿孔機によって下記するプレキャストコンク
リート補強板の中央孔に合わせて貫通孔を穿孔すると共
に該貫通孔の周辺にプレキャストコンクリート補強板の
周辺に設けたボルト孔ニ合ワせてボルト挿通孔を穿孔し
、ついで鉄筋コンクリート部材の両側に、プレキャスト
コンクリート補強板を、その中央孔とその周辺のボルト
孔を上記の貫通孔とボルト挿通孔にそれぞれ合致させて
当接し、上記のボルト孔とボルト挿通孔を通じてＰＣ鋼
棒を挿通し、このＰＣ鋼棒を緊張定着して上記のプレキ
ャストコンクリート補強板を鉄筋コンクリート部材の両
側に締付は固着せしめることを特徴とする鉄筋コンクリ
ート部材の開口部に設けるせん断補強方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53116105A JPS5819915B2 (ja) | 1978-09-20 | 1978-09-20 | 鉄筋コンクリ−ト部材に設ける開口部のせん断補強方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP53116105A JPS5819915B2 (ja) | 1978-09-20 | 1978-09-20 | 鉄筋コンクリ−ト部材に設ける開口部のせん断補強方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5542958A JPS5542958A (en) | 1980-03-26 |
| JPS5819915B2 true JPS5819915B2 (ja) | 1983-04-20 |
Family
ID=14678813
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP53116105A Expired JPS5819915B2 (ja) | 1978-09-20 | 1978-09-20 | 鉄筋コンクリ−ト部材に設ける開口部のせん断補強方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5819915B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6122715U (ja) * | 1984-07-16 | 1986-02-10 | 傳祥 李 | 段ボ−ル包装箱 |
| JPS61103311U (ja) * | 1984-12-12 | 1986-07-01 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS531320A (en) * | 1976-06-26 | 1978-01-09 | Kajita Koumuten Kk | Method of supporting pipe penetrating oil prevention bank |
-
1978
- 1978-09-20 JP JP53116105A patent/JPS5819915B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS531320A (en) * | 1976-06-26 | 1978-01-09 | Kajita Koumuten Kk | Method of supporting pipe penetrating oil prevention bank |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6122715U (ja) * | 1984-07-16 | 1986-02-10 | 傳祥 李 | 段ボ−ル包装箱 |
| JPS61103311U (ja) * | 1984-12-12 | 1986-07-01 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5542958A (en) | 1980-03-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07217226A (ja) | 鉄筋コンクリート床スラブの補強方法 | |
| JP4094149B2 (ja) | 柱と梁の接合構造 | |
| DE102007057291A1 (de) | Verfahren zur Herstellung einer Eckverbindung für Beton-Fertigteile | |
| KR200233313Y1 (ko) | 에이치-파일의 볼트체결식 두부보강구조 | |
| JPH04285247A (ja) | プレストレス導入部材およびプレストレス導入方法 | |
| JP2927402B2 (ja) | コンクリート建造物の柱・梁接合部構造 | |
| JPS5819915B2 (ja) | 鉄筋コンクリ−ト部材に設ける開口部のせん断補強方法 | |
| JPS6035507B2 (ja) | 鉄筋コンクリ−ト部材に設ける開口部のせん断補強方法 | |
| CN113931304B (zh) | 一种可拆卸卡槽装配式梁柱节点连接结构 | |
| JP3707006B2 (ja) | 既設組積造壁における開口部の新設方法 | |
| JPS6035506B2 (ja) | 鉄筋コンクリ−トの梁に設ける開口部のせん断補強方法 | |
| DE3529430A1 (de) | Stahlbetonfertigteilpfaehle aus zusammengesetzten einzelteilen mit kreisringquerschnitt, die nach dem einbringen mittels saugspuelung, eigengewicht und auflast, vorgespannt und verpresst werden | |
| DE10007450A1 (de) | Montageträgersystem sowie Verfahren zur Befestigung eines Fertigbauteils an einem Gebäudeteil unter Verwendung des Montageträgersystems | |
| JPH08302619A (ja) | 複合部材の接合構造 | |
| JP3929006B2 (ja) | 増設耐震壁の構築工法 | |
| JPH10131398A (ja) | セパレ−タの取付方法および治具 | |
| JPS6058351B2 (ja) | 鉄筋コンクリ−ト部材に設ける開口部のせん断補強方法 | |
| JP2838608B2 (ja) | 大梁と鉄骨小梁の接合構造 | |
| JPH07145655A (ja) | プレストレス導入鉄骨梁 | |
| JP4006689B2 (ja) | ソイルセメント柱列壁を利用した地下ピットおよびソイルセメント柱列壁用芯材 | |
| JP2713085B2 (ja) | 壁型枠取り付け用構造体 | |
| JPH04302607A (ja) | 合成桁および橋梁の桁部 | |
| JP4083913B2 (ja) | 建物の耐震補強構造 | |
| JP2000170263A (ja) | 鋼・コンクリート複合構造物の格点構造 | |
| JP3942973B2 (ja) | 繊維補強セメント系材料によるコンクリート系構造物の制震構造 |