JPS58197288A - めつき製品およびその製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ニッケルめっき皮膜の上に形成された金色の
クロメート皮膜を有するめつ外装品およびその製造法に
関するものである。

周知のように、電解クロメート処理は、めつトされた金
属製品の表面に、ｘｃｒ２０．・ｙ　Ｃｒ　Ｏ３・ｚＨ
２０からなる、いわゆるクロメート皮膜を形成すること
により金属製品の耐食性を向上させるために行われる。

電解クロメート処理を施す金属製品としては、クロムク
ロメート鋼板（Ｔｉｎ　Ｆｒｅｅ　５ｔｅｅｌ）や塗装
仕上げする鋼板（塗装の密着性を向上させるためにこの
処理を行う）が代表的なものである。これらの電解クロ
メ−ト処理によって形成されるクロメート皮膜は、処理
条件および被処理金属の種類により、無着色のものと着
色したものとがあり、着色の色調にも種々のものがある
。ニッケルめっき皮膜］二に電解クロメート処理を施し
た場合、得られるクロメート皮膜は、ごく薄いと外は無
色透明であるが、皮膜が厚くなるに従って、虹のように
不均一な縞状の干渉色を呈し、好ましくない外観のもの
となる。いかなる色調にせよ、均一に着色したクロメー
ト皮膜をニッケルめつ外皮膜上に形成させることは、従
来至難とされていた。したがって、ニッケルめっきした
物品に更に電解クロメート処理することはあまり行われ
ず、するとしても、着色を生じない範囲の、ごく薄いク
ロメート皮膜を形成させるのが普通であった。

ところが本発明者らは、ニッケルめっきの後処理に関す
る研究の過程において、ニッケルめつ外の表面が新鮮な
活性表面でなく、そこに酸化皮膜が形成されているとぎ
は、電解クロメート処理あるいは多重メッキ処理の常識
に反して、電解クロメート処理によりぎわめて均一で、
しかも美麗な金色のクロメート皮膜が形成されることを
見いだしたのである。

本発明は上記知見に基づ外完成されたものであって、二
・ンケルめつ外皮膜上に均一な金色のクロメート皮膜を
有するめト処理工程との間に酸化工程を置くことにより
製造する方法の発明である。

以下、本発明の製造法を工程順に説明する。

最初に施すニッケルめつトは任意の方法により行えばよ
く、めっき液の種類、めつぎの厚さ等はなんら限定され
るものでハナイ。更に、本発明においてニッケルめっき
とは、単なるニッケルめっきのほかに、下記の特殊ニッ
ケルめっきを包含するものである。

（イ）鉄、コバルト、亜鉛、スズ等の金属とニッケルと
の合金の皮膜を形成するめつき。

（ロ）　アルミナ、シリカ、硫酸バリウム等の微粒子を
ニッケルまたはニッケル合金と共析させるニッケル複合
めっき。

めっき直後のニッケルの表面はきわめて活性の高い状態
にあるから、溶存酸素を有する水中１こ長蒔間放置する
だけでも、金色のクロメート皮膜形成に必要な程度の酸
化皮膜を形成させることができる。空気中に置けば酸化
は一層速く進行し、普通約１５分、好まし、＜は３０分
程度で、十分な酸化皮膜が形成される。酸化処理は、ニ
ッケルめっきした物品を中性ないしアルカリ性の電解質
溶液中で、その物品を陽極にして電解することにより行
うこともで外る。適当な電解条件は、温度が常温〜８０
°Ｃ１電流密度が０．１〜５０Ａ／ｄｍ２である。

これらの方法は、ニッケル皮膜表面の酸化が不都合なほ
ど過度に進む恐れがなく、したがって十分な処理を行っ
て次の電解クロメート処理の効果を確実なものとするこ
とができるので、特に好ましい酸化法であるが、均一な
りロメート皮膜形成のための前処理となり得るものであ
る限り、他の酸化法を採用してもよいこと、もちろんで
ある。

酸化処理の後に行う電解クロメート処理の適当な条件は
次のとおりである。

処理液組成：主成分である無水クロム酸および／または
重クロム酸（またはこれらの酸の塩）を、６価のクロム
として１０〜３００ｇ７＋、好ましくは７５〜１５０ｇ
／ｌ含有するもの。

液温：１０〜７０’Ｃ，好ましくは３５〜６０℃。

電流密度：　０．１−３ＯＡ／ｄｍ２、好ましくは０．
２−１０Ａ／ｄｍ２、特に好ましくは１−３Ａ／ｄｍ２
゜処理時間：１０秒〜６０分、好ましくは３０秒〜２０
分、特に好ましくは４５秒〜６分。

通電量（電流密度×処理時間）：０．５〜４ＳＡ・分／
ｄ＋ｎ２、４− 好ましくは０．５〜２ＯＡ・分／ｄｍ２、特に好ましく
は２−６　Ａ−分／ｄｍ２゜ 本発明の方法によれば、淡い金色からブロンズ色に近ν
・くすんだ金色まで、通電量に応じて種々の色調の金色
クロメート皮膜が必ず形成されるが、過度の電解クロメ
ート処理はクロメート皮膜の色を不均一にする傾向があ
るので避けなければならない。

以上のような方法により得られる本発明のめつき製品は
美しい金色のものであるか駄本発明を装飾品、その他外
観を重視する各種機械・器具・雑貨およびこれらの部品
等に実施すると柊は、装飾性を顕著に向上させることが
でとる。しかも、本発明のめつき製品はいずれもすぐれ
た耐食性を有するニッケルめっき皮膜とクロメート皮膜
とを有するものであるから、本質的に高度の耐食性を示
し、色調も、常温〜約２００°Ｃにおいて、長期間安定
であるという特長がある。従来、高価な金めつきによら
ずに金色のめつき皮膜を得る方法にはシンチュウめつ外
があったが、シンチュウめっきは変色し易い欠点があり
、変色防止用のコーティングを施さなければならなかっ
たか敵本発明品の上記特長は外わめて有意義なものであ
る。

以下実施例を示して本発明を説明する。

実施例　１ 片面０．５ｄｍ２の鋼板に、常法によるニッケルー鉄合
金めっき（鉄１５％）を４　Ａ／ｄｍ２で１０分間施し
た。次いで、硫酸ナトリウム１．ＯＯｇ／ｌの水溶液中
、温度４０°Ｃ１電流密度２Ａ／ｄｍ２で、上記めっき
済み鋼板を陽極として１分間電解処理することにより、
ニッケルー鉄合金皮膜の表面を酸化した。

上記処理後の鋼板を、水洗後、液温４５℃、濃度３００
ｇ／ｌの重クロム酸ナトリウム溶液中ｔこ移し、これを
陰極とし、鉛−スズ合金（スズ５％）の板を陽極にして
ｉ　　Ａ／ｃ１ｍ２で３分間電解処理したところ、均一
な金色のクロメート皮膜が得られた。

実施例　２ 片面０　、５　ｄ＋＋＋２の鋼板に常法による光沢ニッ
ケルめっきを４Ａ／ｃ１ｍ２で１０分間施したのち、水
酸化ナトリウム５０［？／１の水溶液中、温度５０’Ｃ
，電流密度５　　Ａ／ｄｍ２で、上記めっト済み鋼板を
陽極として１分間電解処理することにより、ニッケル皮
膜の表面を酸化した。上記処理後の鋼板を、水洗後、液
温４０°Ｃ１濃度１５０ｇ／ｌの無水クロム酸溶液中に
移し、これを陰極とし、鉛−スズ合金（スズ５％）の板
を陽極にして、２　　Ａ／ｄｍ’で２分間電解処理した
ところ、均一な金色のクロ７− メート皮膜が得られた。

実施例　３ 片面０　、５８ｍ２の鋼板に常法による光沢ニッケルめ
っきを４Ａ／ｄｍ２で１０分間施し、めっとされた鋼板
を水道水中に２時間放置した。その後、実施例２と同じ
条件で電解クロメート処理しすこところ、均一な金色の
クロメ−Ｙ皮膜が得られた。

実施例　４ 片面０　、５８ｍ２の鋼板に、硫酸バリウム粒子を共析
させるニッケル複合めつト（荏原ニーシライト社のサチ
ライ）Ｉ型めつき液による）を４　　Ａ／ｄ＋ｎ２で１
０分間施したのち、めっきされた鋼板を水道水中に２時
間放置した。その後、実施例２と同じ条件で電解クロメ
−Ｙ処理したところ、均一なくすんだ金色のクロメート
皮膜が得られた。

代理人　弁理士　板　井　−胤 ８−

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）　ニッケルめつ外皮膜、および該ニッケルめっき
   皮膜上に形成された金色のクロメート皮膜を有すること
   を特徴とするめっき製品。
2. （２）めつ鰺を施すべき物品にニッケルめつぎを施し、
   該めっき処理により形成されたニッケルめっ外皮膜の表
   面の全部または一部を酸化し、次いで酸化されたニッケ
   ルめっき皮膜の表面に電解クロメート処理を施して金色
   のクロメート皮膜を形成させることを特徴とするめつぎ
   製品の製造法。
3. （３）　ニッケルめっ外を施した物品を空気中に放置す
   ることによりニッケルめっき皮膜表面の酸化を行う特許
   請求の範囲第２項記載の製造法。
4. （４）　ニッケルめっきを施した物品を中性ないしアル
   カリ性の電解質溶液中において、該物品を陽極として、
   電流密度０．１〜５０Ａ／ｄＩ１１２で電解処理するこ
   とによりニッケルめっき皮膜表面の酸化を行う特許請求
   の範囲第２項記載の製造法。
5. （５）電解クロメート処理を６価りロムイオン濃度が２
   ５〜３００ｇ／ｌのクロメート処理液により行う特許請
   求の範囲第２項記載の製造法。
6. （６）電解クロメート処理を電流密度０．１〜３０Ａ／
   ｄｍ２で１０秒〜６０分間行う特許請求の範囲第２項記
   載の製造法。
7. （７）電解クロメート処理を通電量０．５〜４５Ａ・分
   ／ｄｍ２で行う特許請求の範囲第２項記載の製造法