JPS5819638Y2 - ジキツウチヨウ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、磁気通帳に関する。

磁気層を有する通帳としては、第１図のように一般に磁
気ストライプ１０を表紙の４の部分に貼付されたものが
用いられている。

かかる磁気通帳にトいては、第２図に貼着した直後のＡ
−Ａ′断面を示すように表紙の４の上部に磁気層１２を
有する磁気ストライプのペース層１３が粘着剤１４によ
り貼着されているが磁気ストライプを貼着した直後に釦
いては粘着剤のはみ出しは少ない。

ところが、経時変化により粘着剤１４は第３図にＡ −
Ａ′断面で示すようにはみ出し部を生じ、磁気通帳の堆
積保管過程において隣接する通帳の裏表紙を汚染する障
害が出ることがある。

一方、通帳表紙の見返し部３に粘着タイプの磁気ストラ
イプ１０を設けることが提案されている。

この通帳は前記通帳の磁気ストライプが貼付された表紙
面と対向する表紙向を汚染する欠点が解消されていると
いう利点を有する反面、前記したような粘着剤のはみ出
し現像により頁を開くことが困難になったり、あるいは
開くことが出来ても本文頁の紙むげが生ずる恐れがある
などの欠点を有する。

本考案者は叙上のような粘着剤のはみ出し現像によるト
ラブルを解消すべく研究の結果、磁気ストライプが貼付
された見返し部と対向する本文頁の少なくとも前記磁気
ストライプの同縁及びその外周辺と対向する部分に非貼
着性材料を施すことにより粘着剤のはみ出し現象による
トラブルを解消し得ることを見い出し、かかる知見にも
とづいて本考案を完成したものである。

即ち、本考案は通帳表紙の見返し部に粘着タイプの磁気
ストライプを貼付した通帳にトいて、前記磁気ストライ
プが貼付された見返し部と対向する本文頁の少なくとも
前記磁気ストライプの周縁及びその外周辺と対向する部
分に非貼着性材料を施してなる磁気通帳である。

以下、本考案につき図面を参照しながら詳細に説明する
。

第４図に本考案に係る磁気通帳の一実施態様を示す。

磁気通帳の表紙の見返し部３に粘着タイプの磁気ストラ
イプ１０が貼付され、且つ磁気ストライプが貼付された
見返し部３と対向する本文頁１５の少なくとも磁気スト
ライプ１００周縁１１及びその外周辺と対向する部分に
磁気ストライプ１０の粘着剤に対して非貼着性の材料か
らなる非貼着性材料層１６が設けられている。

而して、上記の本考案の磁気通帳にむいて粘着タイプの
粘着剤としてはアクリル樹脂系樹脂、ゴム系樹脂等を主
体とした貼着剤が使用でき、非貼着性材料としては、た
とえばロジン変性フェノール樹脂４０係、天然ワックス
３０％、軽油３０係の組成の印刷インキ、或いはシリコ
ン樹脂４０φ、トルエン６０％の組成のものが使用でき
る。

上記の本考案に係る磁気通帳の実施態様にトいては磁気
層の損陽が少なく、通帳表紙の見返し部３と本文頁１５
との経時変化による粘着剤のハミ出しによる開きにくさ
やあるいは紙ムケを防止する効果が奏せられる。

次に実施列をあげて本考案につき具体的に説明する。

実施けり 第４図示の如く磁気通帳の表紙の見返し部３に常法によ
り磁気ストライプ１０をアクリル樹脂系粘着剤を用いて
貼付し、且つ磁気ストライプ１０を貼付した表紙の見返
し部３の而と対向する本文面１５の磁気ストライプ１０
０周縁及びその外周辺と対向する部分にロジン変性フェ
ノール樹脂４０％、天然ワックス３０％、軽油３０φの
組成の印刷インキを用いてオフセット印刷法により非貼
着性材料層１６を印刷形成上た。

この様にして作られた通帳を二つ折にして堆積保存して
釦いたが磁気ストライプの接着剤のハミ出しによる表紙
の見返し部と本文頁の接着、更に紙ムケも見られなかっ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般の磁気ストライプを有する通帳の斜視図、
第２固転よび第３図はそれぞれ第１図の磁気ストライプ
貼着直後トよび経時変化時のＡ−Ａ′の部分断面図、第
４図は本考案の通帳の一実施態様の斜視図を示す。 図の主要な部分を表わす符号の説明、３・・・表紙の見
返し部、１０・・・磁気ストライプ、１１・・・磁気ス
トライプ１００周縁、１５・・・本文頁、１６・・・非
貼着性材料層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通帳表紙の見返し部に粘着タイプの磁気ストライプを貼
   付した通帳に３いて、前記磁気ストライプが貼付された
   見返し部と対向する本文頁の少なくとも前記磁気ストラ
   イプの周縁及びその外周辺と対向する部分に非貼着性材
   料を施してなる磁気通帳。