JPS58191280A - 皮革様シ−ト物 - Google Patents

皮革様シ−ト物

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JPS58191280A
JPS58191280A JP7458282A JP7458282A JPS58191280A JP S58191280 A JPS58191280 A JP S58191280A JP 7458282 A JP7458282 A JP 7458282A JP 7458282 A JP7458282 A JP 7458282A JP S58191280 A JPS58191280 A JP S58191280A
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fiber
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博恭 加藤
八木 健吉
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、緻密に交絡した極細繊維およびその東と樹脂
とからなる銀面を有する皮革様シート物に関する。
従来の人工皮革の銀面層はポリウレタンエラストマーな
との樹脂からなる多孔質あるいは非多孔質の層、または
、多孔質の層と非多孔質の層を積層して一体化した層な
どから形成されている。しかし、これらの銀面層を有す
る人工皮革は全体的な一体感にとぼしくゴム的な反撥感
が強い、擦過傷力2つきやすい0表面のツヤが一様で光
沢に深みがないなどの欠点を有するものである。また、
これらの欠点を改良するため、■樹脂に微粒子など各種
充填剤を添加して銀面層を形成したもの、■微細繊維束
の首記列体と多孔質物質を組み合わせて銀面層を形成し
たもの、0表面の毛羽繊維と樹脂とを一体化して銀面を
形成したもの、0表面繊維を溶融あるいは溶解して部分
的に結合して造面し銀面層を形成したものなどが提案さ
れた。
しかしながら■のものは、充填剤を添加することにより
耐屈曲強度や銀面のツヤが低下するといつた問題を有し
、■のものは、銀面の繊維構造が微細繊維が束の状態で
平面的に配列したものであるため強くもまれたり、せん
断応カがくり返しがかった場合1表面が毛羽立ったり、
繊維束の配列面にそって剥離が生じ、いわゆる”銀うき
″と称される欠点が生じ、これが進行すると表面に亀裂
が発生するという問題を有し、また、微細繊維の束にそ
って表面に微細な凹凸が発生し外観を悪くするという問
題を有するものである。また、■や■のものは、くり返
し屈曲されたり、せん断応カがくり返しかかった場合、
比較的簡単に表面にヒビ割れや亀裂が発生し外観がきわ
めて悪化するという問題を有するものである。
本発明者らは、かかる従来の人工皮革の問題点を十分考
慮し、前記のような問題がなく、特に耐屈曲性、耐もみ
性、耐せん断疲労性、耐傷性の高い皮革様シート物につ
いて鋭意検討し、ついに本発明に到達したのである。す
なわち本発明は、緻密に交絡した極細繊維および7寸た
はその束と。
該極#I繊維および/またはその束の空隙部分に存在す
る樹脂とから主としてなる複合体によって形成された銀
面層を少なくとも片面に有する皮革様シート物およびそ
の製造方法に関するものである。
本発明の皮革様ノート物は、その銀面層が、極細線キイ
1および寸たはその東と、その空隙部分に存在する樹脂
とからなる摺合体であり、かつ該極細繊午11および/
 ′i k ldその束が相互に緻密に交絡しているこ
とを基本としており、この組合せによってはじめてしな
やかな風合、なめらかな表面を有し、耐屈曲性、耐せん
断疲労性、耐傷件の良好な皮tCt様シート物を提供す
ることが可能となったのである。
+発明に使用される極細繊維には、スーパード−D−な
どの方法で+fE接製造した極細繊維を用いてもよいが
、繊維か細くなると紡糸が不安定になること、加工がむ
つかしく取扱いにくいことなどか1°っ、つきに述べる
極細繊維形成型繊維を用い加工工程中の適当な時1υ]
に極細繊維に変成して用いることが好ましい。すなわち
9本発明に使用される一極細繊糾形1戊型繊ン′シーt
、たとえば、紡糸直後で極細繊維を集束し部分的に軽く
接着して1本にした繊維、1成分を他成分間に放射状に
介在せしめた菊花状断面の繊維、多層バイメタル型繊維
、ドーナツ状断面の多層バイメタル型繊維、2成分以上
の成分を溶融混合して紡糸した海島繊維、繊維軸方向に
連続した極細繊維が多数配列集合し他の成分で結合およ
び/または一部結合され1本の繊維を形成した高分子相
互配列体繊維などであり、これらの2種以上の繊維を混
合あるいは組み合せて用いてもよい。複数の芯が他成分
により介在的に結合および/または一部結合された横断
面を有する極細繊維形成型繊維は物理的作用を加えるあ
るいは結合成分の除去などにより比較的容易に極細繊維
が得られるため好壕しく用いられる。また。
少なくとも1成分を溶解除去したとき0.2デニール以
下好ましくは0.05デニール以下の極細繊維を主体と
する繊維の束が得られる多成分からなる極細繊維形成型
繊維は、特にしなやかな風合、なめらかな表面を有する
皮革様シート物が得られるため、さらに好ましく用いら
れる。寸た1本発明における極細繊維は繊維形成能を有
する高分子物質からなり1例えば、す・イロン6、ナイ
ロン66゜ナイロン12.共重合ナイロンなどのポリア
ミド。
ポリエチレンテレフタレート、共重合ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート。
共重合ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル
、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン
、ポリウレタン、ポリアクリロニトリルおよびビニル重
合体などがあげられる。また。
該極細繊維形成型繊維の結合成分あるいは溶解除去成分
としては1例えば、ポリスチレン、ポリエチレ/、ポリ
プロピレ/、ポリアミド、ポリウレタン、アルカリ溶液
に易溶出型の共重合ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ビニルアルコール、共重合ポリビニルアルコール、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレンとアクリル
酸の高級アルコールエステルおよび/またはメタクリル
酸(7)i%iフルコールエステルとの共重合体などが
用いられる。紡糸のしやすさ、溶解除去の容易さの点で
ポリスチレン、スチレンーアクリロニトリルルエステル
および/またはメタクリル酸の高級アルコールエステル
との共重合体は好ましく用いられる。さらに延伸倍率が
高くとれ強度の高い繊維が得られるという点でスチレン
とアクリル酸の高9フルコールエステルお↓2び/捷た
はメタクリル酸の高級アルコールエステルとの共重合体
はさらに好ましく用いられる。また、該極細繊維を枝分
かれしやすくするという点で、結合成分あるいは溶解除
去成子にポリエチレングリコールなどの重合体を05〜
60重量%混合して用いることが好ましい。かかる極細
繊維形成型繊維繊維限定されるものではな液が、紡糸に
おける安定性。
シート形成のしやすさなどから1〜10テニールのもの
が好ましい。
本発明の銀面層における極細繊維は、繊度が02デニー
ル以下のものが好ましい。02デニールより太い場合は
、繊維の剛性が過大で銀面層の柔軟性や表面のしわ形態
が損われるばかりでなく、揉みなどにより亀裂が発生し
やすく表面に[!!]凸が発生じたりして緻密でしなや
かな銀面層の形成がむつかしい3,02デニール以下好
ましくは005デニール以下の極細IIj、維を用いる
ことによって、はじめて繊維どうしの交絡が緻密にでき
、平滑性がよくしなやかで、亀裂が発生しにくく手にな
じみのよい銀面層を有する皮革様シート物が得られる。
本発明の皮−6様シート物の銀面層における繊維構造は
極細繊維および/またはその束が相互に緻密に交絡して
いることが必要である。すなわち繊維の交絡密度が高込
ということである。繊維の交絡密度を測る一つの方法と
して、後述する繊維交絡点間距離を測定する方法がある
が、銀面層の繊組ニ、この方法での測定値が200μ以
下の交絡密度を有していることが必要である。この値が
200μより大きい構造のもの、たとえば繊維の交絡を
ニードルパンチだけで行なった絡みの少ない繊維構造の
もの、あるいは極細繊維またはその東が単に面配列し、
た構造のもの、あるいはまた極細繊維またはその束が基
材表面に毛羽状に密生しこれをねかぜで造面した構造の
ものは、繊維の交絡がほとんどないかまたは少ないため
、擦過、揉み、くり返しせん断力などを受けたとき0表
面が毛羽立ったり亀裂が発生したりしやすいため好捷し
くない。こうした欠点をなくすためには、繊維交絡点間
距離は200μ以下であることが必要である。100μ
以下の場合はより好ましい結果が得られる。
ここで、繊維交絡点間距離とは、つぎの方法で求めた値
のことであり、繊維の交絡の緻密さを示す一つの尺度と
して値が小さいほど交絡が緻密であることを示すもので
ある。第1図は銀面層における構成繊維を表面側から観
察したときの構成繊維の拡大模式図である。構成繊維を
l、 fz、 fs。
・・・・・・・・・としそのうちの1任意の2本の繊維
f1. f2  が交絡する点をa、で上になっている
繊維f2が他の繊維の下になる形で交差する点までたど
っていきその交差した点を am(f2とで30交絡点
)とする。同様にa、I a4. a、、・・・・・・
・・・とする、つぎにこり”9ahT・・・・・・・・
を測定し、これら多数の測定値の平均値を求めこれを繊
維交絡点間距離とする。
寸だ、銀面層の下層は極細繊維束が主体に交絡l−てお
り、銀面層の極細繊維および/″!、たけその東は該下
層の極細繊維束が枝分かれしてさらに緻密に交絡したも
のであり、銀面層と該下層では繊維は実質的に連続して
おり、かつ該両層の境界は枝分かれの程度が連続的に変
化した繊維構造のものは、一体感のある風合のシート物
が得られ銀面層と下層が剥離することがないことから好
ましく用いられる。ここで、銀面層の極細繊維束の束の
太さは全ての束が同じである必要はなく、該下層の束の
太さにくらべできるだけ細い(束に含まれる繊維の本数
が下層の束にくらべできるだけ少ない)方がシート物の
表面に凹凸が発生しにくく好ましい。捷た。基材に不織
布を使用した従来め皮酸様シート物は基材が繊維だけか
らなるものでは外力によって伸びやすく変形が塑性的で
あるためもとの形にもどりにりく、これを防止すること
から基材に樹脂が付与されていた。しかし、極細繊維お
よび/またはその束が緻密に交絡した繊維構造を有する
本発明の皮革様シート物は、該下層部に樹脂が付与され
てなくても異常に伸びることは少なくシート物の形態保
持性が良好である。このことも本発明皮革様シート物の
大きな特徴である。
もちろん該下層にはポリウレタンエラストマーなどの樹
脂が付与されていてもよく、樹脂付量はシート物の使用
目的によって異なる。衣料用として用いる場合は繊維の
重量に対し0〜80部の付量が好ましい。銀面層に用い
る樹脂は、たとえば。
ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリアク
リル酸エステル共重合体、ポリウレタン。
ネオプレン、スチレンブタジェン共重体、アクリ脂また
は天然高分子樹脂、またはこれら樹脂の混合物などであ
る。更に必要によっては可塑剤、充填剤、安定剤、顔料
、染料、架橋剤等を添加してもよい。ポリウレタン樹脂
捷たはこれに他の樹脂や添加剤を加えたものは、特に柔
軟な風合や感触をもち耐屈曲性のよい銀面層が得られる
ため好ましく1月いられる。銀面層−I6脂の付着構造
については格別な限定はなく目的によって変わりうるが
衣料14−1など柔軟性ややわらかな感触が特に要求さ
れる場合は、銀面層の表面に近くなるにつれて樹脂が多
く付着した構造のもの、銀面層の最表面のごく薄い層の
樹脂付量が特に多く、その他は全く樹脂が付着していな
いか付着していてもわずかのはであるような構造のもの
、あるいは1表面部分の樹脂は非多孔質でそれ以下は多
孔質である構造のものなどが好ましい。また、耐傷性の
特に高いことが要求される場合は、銀面層の空隙部分に
ほとX7どすき寸なく樹脂が充填された構造のものが好
ましい。
本発明の皮革様シート物を製造する方法としてrll、
1ず該極細繊維形成型繊維をたとえば特公昭44−18
669号公報に示された紡糸装置で製造し、ステーブル
にした後カード、クロスラッパーを通してウェブを形成
し、さらにこれにニードルパンチを行ない該極細繊維形
成型繊維を交絡させ繊維シートを形成する。または、該
極細繊維形成型繊維の紡糸に引き続いて延伸を行ない金
網上にランダムに載置し、得られたウェブに前記と同様
にニードルパンチを行ない繊維シートを形成する。ある
いは、普通繊維または別の極細繊維形成型繊維からなる
不織布、織布1編布に該極細繊維形成型繊維を載置し、
から捷せ不離一体にして繊維シートを形成する。つぎに
、こうして得られた繊維シートに高速流体流を接触させ
て銀面層に相当する部分を極細繊維および/またはその
束に枝分かれさせると同時に緻密に交絡させる。ここで
いう流体とは、1体あるいは気体であり、特別な場合は
、きわめて微細な固体を含むものであってもよいが、取
り扱いやすさ、コスト、流体としての衝突エネルギー量
の点から水が最も好ましく用いられる。さらに目的に応
じて、該極細繊維形成型繊維の一部成分を溶解可能な種
々の有機溶剤あるいは水酸化ナトリウムなどのアルカリ
または酸の水溶液なども使用できる。これらの流体を加
圧し、孔径の小さいノズルあるいは間隔のせ捷いスリッ
トから噴射させ高速の柱状流あるいはカーテン状流とし
、繊維シートに接触させff14fflの枝分かれお上
び交絡を行なう。液体にかける圧力は、該極細繊維形成
型繊維あるいは極細繊維束の枝分かれのしやすさによっ
て異なり、枝分かれしやすい繊維では、5〜70砲/■
3の比較的低圧でよいが。
技分かれしにくい繊維では、70〜”4ooz7−・の
^圧が必要である。また、接触回数をふやすことにより
枝分かれおよび交絡の程度を高めることも可能であり、
接触のたびごとに圧力を変化させてもよい。しかる後。
使用した該極細繊維形成型繊維を極細化するのに必要と
される場合は、該極細繊維形成型繊維の一部成分を溶解
する溶剤で得られた繊維シートを処理し該一部成分を溶
解除去する。
捷だ、必要に応じてポリウレタンエラストマーなどの樹
脂の溶液又は分散液を含浸し湿式又は乾式によって凝固
させる。ここで、高速流体流で処理する前に該一部成分
を溶解除去してもよく、この場合は、該一部成分の溶解
除去によって繊維シートの該極細繊維形成型繊維が極細
繊維の束に変成されているため、低い流体圧で容易にし
かも高度に枝分かれおよび交絡させることができること
から好ましい方法である。また、該一部成分の溶解除去
の工程の前と後で高速流体流の処理を行なってもよい。
また、樹脂を付与する工程は、前記のほかに、高速流体
流の処理工程と該繊維の一部成千の溶解除去工程の間に
もってくることが可能で。
この場合は、該一部成分の溶解除去に使用する溶剤で付
与した樹脂が溶解しないことが必要であるが、得られた
繊維シートの極細繊維束と樹脂との間に該一部成分が存
在していた空間ができ相互の動きに自由度が増すため風
合を柔軟にするのに好ましい方法である。一方、樹脂を
付与した後で高速流体流の処理を行なうことは、樹脂の
付量が多いときは繊維が樹脂で束縛されているため枝分
かれおよび交絡がほとんど行なわれず、好ましい方法と
はいえない。しかる後、得られた繊維シートの極細繊維
および/またはその束が交絡した層へ前記した銀面層用
樹脂の溶液又は分散液をリバースロールコーティング、
グラビアコーティング。
ナイフコーティング、スリットコーティング、スプレー
などの方法で付与し、湿式又は乾式によって凝固させ、
ロール而あるいはシート面に重ね合わせ加圧必要に応じ
て加熱し、繊維と樹脂とを一体化せしめると同時に表面
の平滑化を行なう。
ここで、樹脂を付与する前に繊維シートにプレスなどの
処理を行ない表面の平滑化することも好捷しい方法であ
る。このとき表面にシボ模様のあるエンボスロールある
いはシボ賦型シートを使用すると一体化、平滑化とシボ
賦型が同時に行なえるため好ましい。さらに必要に応じ
て、仕上げ剤塗布、染色、揉みなどの処理を行なっても
よい。
こうして得られた本発明の皮革様シート物は。
しなやかな風合、なめらかな表面感触を有し、耐屈曲性
、耐せん断疲労性、耐傷性が良好なため衣料用の銀付人
工皮酸をはじめ、靴用甲皮、/1ンドバッグ、カバン、
ベルト、袋物0手袋、ポールの衣−fなど各種の用途に
好井しく用いられる。
以下に示す実施例は1本発明をより明確にするだめのも
のであって1本発明はこれに限定されるものではない。
実施例において9部およびチとあるのは特に記載のない
かぎり重量に関するものである。また平均交絡点間距離
の値は100個の測定値の平均値とした。
実施例1 2−エチルへキシルアクリレート20部−スチレン80
部の割合で共重合させたビニール系ポリマ(以下AS樹
脂という)を結合成分として60部、極細繊維成分とし
てナイロン6が40部からなる割合で1フイラメント中
に16本の島成分を有し、さらにその島成分中に極細繊
維成分が多数含まれる形態の特公昭47−37648に
示されたごとき高分子相互配列体繊維の40デニール。
51皿のステープルを用いてカード・クロス2ツバ−を
通してウェブを形成し、しかる後フックの数が1個のニ
ードルを用いてエードルノ(ンチをして該高分子相互配
列体繊維を絡合させ不織布(A)をつくった。不織布(
A)の目付は405g/m’、見掛密度は0.20g/
□□□1であった。
孔径01皿の孔が孔の中心間距離0.6 mmのビツチ
で一列に並んだノズルから1001cg/lsn ”の
圧力をかけた水を、不織布(A)を移動させながら、そ
の表面に高速で噴射接触させ同じ条件で合計5回および
10回処理し、つぎに圧力を50kg/crn”  に
下げノズルを振動させながら同様の処理を5回処理のも
のおよび10回処理のものそれぞれに1回行ない不織布
(B)および不織布(C)”をつくった。得られた不織
布(B)、 (0)は表層の高分子相互配列体繊維が極
細繊維やその束に枝分かれしており、かつ相互に緻密に
交絡した繊維構造を有するものであった。
つぎに不織布(A)、 (B)、 (a)それぞれに、
ポリエチレンアジペートとポリブチレンアジペートとの
混合ジオールとp−e 1”−ジフェニルメタンジイソ
シアネートのブレポリマーをエチレングリコールで鎖伸
長して得られたポリウレタンの7チジメチルホルムアミ
ド(以下DMFという)溶液を含浸し表面に付着した液
をスフレイパーで除去して水中へ導入、して凝固した。
しかる後80°Cの熱水中で十分洗浄しDMFを除去し
た。乾燥後トリクロルエチレン中につけ、浸漬、絞液を
くり返し、AD樹脂をほぼ完全に抽出除去し、ついで乾
燥を行なって残留トリク、ロルエチレンを蒸発除去した
不織布(B)、 (0)から得られたシートの水流処理
した側の面は凹凸の少ないきわめてスムーズな面であっ
たが、不織布(A)から得られたシートの表面は枝分か
れしてない極細繊維束にそった凹凸がみられ平滑性の悪
いものであった。つぎに、これらのシートの表面から、
含浸に用いたポリウレタンと組成は同じであるが硬さを
やや硬くしたポリウレタンの10チ溶液に顔料を添加し
た溶液をグラビアコータで付与し乾燥後加熱エンボスロ
ールに通してプレスし皮革様シボ模様を型押しした。さ
らに常圧で液流染色機を用いて染色し9通常の方法で仕
上げ加工を行なった。
不織布(B)、 (0)から得られた皮革様シート物は
シボ模様にそったなめらかな表面を有し、柔軟で一体感
のある風合のものであったが、不織布(A)から得られ
た皮革様シート物は、シボ模様以外に血管が浮き出たよ
うな状態に極細繊維束にそった凹凸がみられ、また極細
繊維束にそってところどころに染色のときに発生した亀
裂がみられ極細繊維が露出していた。
これらの皮革様シート物に付与されているポリウレタン
および仕上げ剤を溶剤で抽出除去し、銀面層表面の構成
繊維の繊維交絡点間距離を測定した。不織布(A)を用
いたものの平均繊維交絡点間距離は661μ、不織布(
B)のものでは193μ、不織布(C)のものでは77
μであった。
また、これらの皮酸様シート物の耐屈曲性、耐せん断疲
労性、耐傷性を測定した結果は表1に示しだとおりであ
った。これから、不織布(B)、 (Cりを使用した本
発明の皮革様シート物は不織布(A)を使用]〜だもの
にくらべ耐屈曲性、耐せん断疲労性。
耐傷性のいずれもすぐれたものであることがわかった。
表   1 注:測定法 (1)耐屈曲性 J工S  K  6545−1970  K準じて銀面
の損傷の程度を判定する。
(2)耐せん断疲労性 幅6aI+の短冊形試験片をつかみ間隔2cfnのクラ
ンプに取り付け、つかみ間隔を変えないように片方のク
ランプを、伸張率が25チになる位置捷で移動させ、こ
れを250[i@/分の速さでくり返す。1万回後の銀
面の損傷の程度を上記(1)の判定基準に基づいて判定
する。
(3)耐傷性 クレメンス引掻試験機を用い、荷重5[]Dgを載せた
直径1画の針で銀面を引掻き銀面が堀り起された傷が発
生する1での引掻回数で耐傷性の程度を判定する。
実施例2 実施例1でつくった不織布(A)を95°Cに加温した
ポリビニルアルコール(以下PVAという)の5%水溶
液に浸漬しPVAの含浸と同時に不織布の収縮を行ない
乾燥して水分を除去した後、トリクロルエテレ/中につ
け、浸漬、絞液をくり返しAs樹脂を抽出除去し乾燥し
た。得られた不織布は極細繊維が実質的に束のまま交絡
した不織布であり、この両面に実施例1と同じノズルを
用いて50kg/則”の圧力をかけた水を高速で噴射さ
せ、同じ条件でそれぞれの面に合計6回ずつの処理を行
ないPVAの溶解と同時に枝分かれ、交絡を行なった。
それぞれ最後の1回はノズルを振動させながら処理し、
PVAを除去後水を含んだ状態の1−まマングルを通し
てニップした後乾燥した。得られた不織布の表層はもと
の極細繊維束が高度に枝分かれしており、かつ緻密に交
絡した繊維構造を有するものであった。しかる後1片面
をザ/ドペーパーで軽くパフィングし、もう一方の面に
ボリウレタ/溶液をグラビアコータで付与する以降実路
だけで形態が固定されているにもかかわらず形態保持性
が良好で、繊維構造が極めて天然皮革に類似しており、
柔軟性にすぐれ充実感のある風合を有するものであった
。−!た。折り曲げ端を指でつまんだとき、天然皮革に
おける様な丸みのある感触、形状を示し0手で強く揉む
とか引張るとかしてみても亀裂や毛羽の発生はみられな
かった。
この皮革様シート物をコートに仕立ててみたところ1紙
様の折れシワの発生がなくきわめて上品な外観を有する
ものであった。
この皮革様ンート物の銀面層のポリウレタンおよび仕上
げ剤を溶剤で除去し構成繊維の平均繊維交絡点間距離を
測定したところ15μであった。
実施例5 ポリメチレフ95部とポリエチレングリコール5部の混
合物を結合成分として45部、棒組繊維成分としてポリ
エチレンテレフタレート55部なる割合で1フイラメン
ト中に16本の極細繊維が含4れるごとき形態の高分子
相互配列体繊維の38デニール、51mmのものを用い
て実施例1と同様の方法で不織布をつくった。この不織
布の目付は540g/”’e厚みは2.8 mmであっ
た。この不織布の片面に、実施例1と同じノズルを用い
て70 kg%an”の圧力で噴射させた水の柱状流を
接触させ、同じ条件で5回、圧力を50kg/♂に下げ
て2回の処理を行たった。さらに95°Cの熱水中に入
れ収縮処理とマングルによるニップを行なった。得られ
た交絡不織布は、厚みが約t 8 rrrmに減少し、
水流処体繊紐から枝分かれした平均繊度約015デニー
ルの極細繊維およびその束が主体に緻密に密度高く交絡
しており、その表面は凹凸のきわめて少ないものであっ
た。しかる後、実施例1と同じポリウレタンの濃度10
%の含浸溶液を用い、同様に含浸、凝固、湯洗、乾燥を
行なった。つぎにトリクロルエチ、レンを用いてポリス
チレンとポリエチレングリコールの溶解除去を行ない、
11mにスライスした後水流処理した側の表層にポリウ
レタンの溶液にカーボンブラックと染料を添加した塗料
をグラビアコータで付与し、乾燥、プレスして一体化し
て複合体を形成しシボ賦型を行なった。
反対面はパフィングを行ない極細繊維を毛羽立たせ、つ
いで分散染料を用いて120°C高温染色を行ない通常
の仕上げ加工を行なった。得られた皮革様シート物は1
反撥性の少ない一体感のある風合のもので9片面は比較
的毛足の長い極細繊維の毛羽を有し、もう一方の面は上
品な外観の銀面を有するもので、天然の銀付皮革に極め
て類似した構造のものであった。またこのものを靴の甲
革として用いたところ、従来のものではつま先部に”あ
らび”と称する凹凸の発生がさけられなかったが1本発
明のものでは、こうした凹凸の発生はなくスムーズな表
面を有する靴が得られた。また。
この靴を着用したところ、従来のポリウレタン被膜を有
するものにくらべ極めて傷がつきにくいものであった。
この皮酸様シート物の銀面層のポリウレタンおよび仕上
げ剤を除去し構成繊維の平均繊維交絡点間距離を測定し
たところ98μであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は銀面層における構成繊維を表面側から観察した
ときの構成繊維の拡大模式図である。 特許出願人  東 し 株 式 会 杆体11廻 556

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (11極細繊維および/またはその束の繊維交絡点間距
    離が200ミクロン以下である繊維構造体と、その空隙
    部分に存在する樹脂とから主としてなる複合体によって
    形成された銀面層を少なくと“ も片面に有する皮酸様
    シート物。 (2)  銀面層の下層は極細繊維束が主体に交絡して
    おり、銀面層は該下層の極細繊維束が枝分かれした極細
    繊維および/またけその束が主体となっており、該下層
    と銀面層における繊維は実質的に連続しており、かつ該
    両層の境界は枝分かれの程度が連続的に変化しているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第(1)項に記載の皮革
    様ノート物。 (3) 極細繊維および/捷たはその束の繊維交絡点間
    距離が200ミクロン以下である繊維構造体と、その空
    隙部分に存在する樹脂とから主としてなる複合体によっ
    て形成された銀面層を少なくとも片面に有する皮革様シ
    ート物を製造する方法には おいて銀面層の極細繊維および/またはその束が。 複数の芯が他成分により介在的に結合および/捷たは一
    部結合された横断面を有する極細繊維形成型繊維を枝分
    かれさせて得ることを特徴とする皮革様シート物の製造
    方法。 を (4)極細繊維および/またはその束ダ、少なくとする
    特許請求の範囲第(3)項に記載の皮革様シート物の製
    造方法。 (5)極細繊維および/またはその束の繊維交絡点間距
    離が200ミクロン以下である繊維構造体と、その空隙
    部分に存在する樹脂とから主としてなる複合体によって
    形成された銀面層を少なくとも片面に有する皮革様シー
    ト物を製造する方法において銀面層の極細繊維および寸
    たはその束を高速流体流に接触させて枝分かれおよび交
    絡させることを特徴とする皮革様シート物の製造方法。
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