JPS5817969B2 - コウガクシンゴウキロクサイセイホウシキ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は映画フィルムの光学サウンド・トラック上に制
御信号を重畳記録し、固有の光の線像を用いて、音声信
号、制御信号を弁別再生する方式映写機のフィルム輸動
系を制御し、映画フィルムを起動、停止させるために、
フィルム上に制御信号が記録されるが、８ミリフイルム
、■６ミリフイルムサウンド・トラックのように制御信
号を記録する余地がないフィルムでは、画面部分を割い
て記録するか、音声信号が記録されているサウンド・ト
ラック上に記録するしかない。

画面を割いて制御信号を記録する方式は映写効果を損う
もので、一般的に採用されていないが、フィルムの光学
サウンド・トラック上に制御信号を記録する方法として
、光学サウンド・トラック上に一定周波数の信号を短時
間記録し、再生時フィルターで電気的に制御信号を取出
す方式、光学サウンド・トラック上に導電箔、導磁性体
を貼付または塗布し、これを接触式検出器または非接触
式検出器で検出する方式が公知である。

これらの方式は一長一短があり、使用目的に応じて使い
分けられているが、一般に前者の方式にンあっては検出
器以降のフィルター回路が複雑になる欠点があり、後者
の方式では同一フィルムの量産がしにくい欠点があった
。

そこで、本発明の目的は、斯る欠点のない、即ち、同一
フィルムの大量生産に適する光学記録力１式によって制
御信号を記録し、記録された制御信号を検出端において
弁別再生できるようにした光学信号記録再生方式を提供
することにある。

以下図面に従い本発明を説明する。

第１図は一般の１６ミリ光学録音フイルムを示す。

本図にお）いて、１はフィルム本体、２は画面部分、３
はパーフォレーション、４は一般的なシングル方式のサ
ウンド・トラックである。

このサウンド・トラックには第２図に示すようにダブル
方式のものもある。

本図において、４′、４“は相似で同相変化するサウン
ド・トラック、５は再生のため光の線像である。

サウンド・トラックの記録方式として第１図、第２図に
示すような、時間変位に対し、透過光量が変化する可変
面積式光学録音方式が一般的である。

従来、この方式において再生のための光の線像はサウン
ド・トラックに対し正確に直角になるようにしなければ
ならないとされてきた。

この原則はサウンド・トラックがシングルであろうとダ
ブルであろうと同じである。

この理由はトラック上に記録される波形が中心線をはさ
んで相似形であり、同相変化するもので、光の線像をサ
ウンド・トラックに対し斜めにすると光の線像の幅が実
効的に広くなり、記録信号に対する高周波特性が劣化す
るためである。

本発明では、音声信号は可変面積式光学録音方式により
記録し、制御信号を記峠する場合は、上記音声信号が記
録されたサウンド・トラックを上記音声信号の記録周波
数より低いｉ定周波数信号で部分的に変調記録する。

上記音声信号の再生には上記サウンド・トラックの進行
方向に対し垂直に配置された光の線像を用いて再生し、
上記制御信号は上記サウンド・トラックに対し斜めに配
置された光の線像を用いて低周波制御信号成分を再生す
るようにした。

第３図は本発明の光学録音方式によって制御信号が記録
された部分のサウンド・トラックを示す。

６はサウンド・トラック、７はサウンド・トラック６の
進行方向に対し斜めに配置された、制御信号再生用の光
の線像である。

なお、本図では示されていないが、音声信号を再生する
為の光の線像がサウンド・トラック６の進行方間に対し
垂直に配置される。

音声信号だけが記録されているサウンド・トラックの波
形は第１図、第２図に示すようにサウンド・トラック４
．４’、４“の中心線をはさんで相似形であるが、制御
信号が記録された部分は第３図に示すようにサウンド・
トラツク６全体が音声信号周波数より低い一定の周波数
信号で変調されている。

先ず、制御信号を再生する場合、光の線像７はサウンド
・トラック６に対し傾いているから、低い周波数の制御
信号の変化が検出される。

次に音声信号の再生の場合、Ｐで示すペデスータルが時
間。

変位とともに音声信号再生用の光の線像の長さの範囲内
で蛇行したとしてもそのレベルは変化しないから、制御
信号が重畳記録されたとしても、ペデスタルレベルが制
御信号重畳前の状態と等しくなるように設定されている
限り、制御信号の記録された部分と、されていない部分
の透過光量に変化はなく、制御信号に影響されることな
（音声信号だけが再生される。

以上のように本発明によれば、 （１）検出端部分において、音声信号とともに重畳記録
された制御信号を容易に再生でき、また、音声信号のみ
を制御信号に影響されることなく再生できる。

（２）従来の、フィルター回路を用いて音声信号ととも
に同一サウンド・トラックに重畳記録された特定周波数
の制御信号を弁別する方式にくらべ、回路構成が簡略化
できる。

（３）光学記録方式によるため、同一フィルムの大量生
産が可能となる。

・等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般の１６ミリ光学録音フイルムの部分を示す
概略図、第２図はダブル方式のサウンド・トラック部分
の拡大図、第３図は本発明による方式によって記録され
たサウンド・トラック部分の拡大図である。 １・・・・・・フィルム本体、４，４’、４“・・・・
・・サウンド・トラック、５・・・・・・光の線像、６
・・・・・・制御信号と音声信号とが重畳記録されたサ
ウンド・トラノ・り、７・・・・・・制御信号再生用の
光の線像。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 可変面積式光学録音方式により音声信号を記録し、
   制御信−号を上記録音方式によって記録されたサウンド
   ・トラックを上記音声信号の記録周波数より低い周波数
   信号で部分的に変調記録し、上記サウンド・トラックに
   対し垂直に配置された光の線像を用いて上記音声信号を
   再生し、上記サウンド・トラックの進行方向に対し斜、
   めに配置された光の線像を用いて上記制御信号を再生す
   るようにした光学信号記録再生方式。