JPS5817941B2 - フイルム取り出し装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフィルム取り出し装置に関し、特に遮光状態に
閉鎖することができ且つフィルム取り出し用の開口部を
有した収納マガジン中に重なり合って収納された種々の
寸法の複数枚のフィルム（特にＸ線フィルム）を取り出
す取り出し機構を備え、その場合に収納マガジンの一方
の側面にはほぼ垂直の当接板が設けられ石いる２イルム
取り出し装置に関する。

上記のような装置はドイツ特許第２５３７７９６号から
公知であるが、その装置の場合にはフイルムハ送すベル
トによって収納マガジンの中の当接板に向かって移動さ
れる。

フィルムの縁は通常鋭いので、送りベルトは傷つけられ
易く、それにより大きな問題が発生する。

従って本発明の目的は、上記の公知のフィルム取り出し
装置を改良し、フィルムの配列を一定方向にそろえフィ
ルムを取りだせることが可能なフィルム取り出し装置を
提供することである。

本発明の一実施例によれば、フィルムは収納マガジン内
の当接板に送られ整頓される。

その場合にフィルムの送り手段はロー′うであるが、高
度の硬さにより従来の手段よりも長い寿命を有する。

また本発明の第２の実施例によればフィルムの送り手段
は、フィルムの縁側でなく平らな面に接触するので、そ
れによりフィルムの送り手段はフィルムの鋭利な縁によ
り影響を受は損傷されるようなことはないという効果が
得られる。

以下図面に従って本発明の詳細な説明する。

第１ａ図と第１ｂ図において符号１で示すフィルム取り
出し装置は、装着四部１ａを有し、その装着凹部１ａに
は収納マガジン２が直立した状態で差し込まれる。

フィルム取り出し装置１には取り出し機構３が備えられ
ており、取り出し機構３は不図示の手段によって収納マ
ガジンの上に動かされ、吸着部３を介してフィルム（シ
ート）６を収納マガジンから取り出す。

収納マガジン２は握り２ａ及び蓋（又はスライド板）４
を有し、第１ｂ図に示されているように、蓋４は開放さ
れた状態で収納マガジン２の下部に細長い取り出し用開
口部５を形成し、開口部５を介して取り出し機構３は収
納マガジン２の中に入り一番上のフィルム６を吸着して
取り出すことができる。

収納マガジン２は、混合シートマガジンとして用いられ
る。

即ち、収納マガジン２の中には異なった寸法の複数のフ
ィルムがバラバラの配置で重なって収容されている。

しかしフィルムが送り装置を介して収納マガジン２の開
口部５に送られた後は、フィルムの配置は通常第１ａ図
に示されたようになる。

万一このような配置になっていない場合でも収納マガジ
ン２を移送中食なくとも収納マガジン２が取り出し装置
１に装着されるまでに上述したような配置になってしま
う。

しかしながらフィルムのこのような配置は取り出しのた
めには不適当である。

その理由は、取り出し機構３の吸着部３ａは最小のフィ
ルム寸法に対応した幅しか有していないからである。

実際上第１ａ図及び第１ｂ図に点線で示された種々の異
なった寸法のフィルムが存在し、この場合に例えば小さ
い寸法のフィルム６ａは図示の位置では取り出し機構３
によっては補足することはできないことがわかる。

この理由から、第１ｂ図に示されているように、フィル
ムシートはいずれも下方の細長いマガジン底２ｂに当接
させるだけでなく、垂直な当接板７にも当てるようにし
なければならない。

この当接板７は収納マガジン２の一方の側壁とすること
もできる。

個々のフィルム６を、第１ａ図に示された位置から第１
ｂ図に示された位置に移動させるには、第２図に示され
たフィルム取り出し装置１か又は第３図に示されたフィ
ルム取り出し装置１が用いられる。

第２図において、収納マガジン２のマガジン底２ｂには
、好ましくは鋼鉄製の複数のローラ８が形成されており
、これらのローラ８の回転軸９はフィルム面に対してほ
ぼ垂直である。

ローラ８の間隔は、一番小さな寸法のフィルムが常に少
なくとも２個のローラの上に乗るように決められる。

また各ローラはフィルムに接する接線がそれぞれ共通と
なるように配列される。

さらにそれぞれのローラ８は共通して、循環走行するベ
ルト１０により駆動され、ベルト１０は歯車１１を介し
て走行する。

更に歯車１０は回転軸１３と連結できるようになってお
り、回転軸１３はフィルム取り出し装置内に配置された
モータ１２に結合されている。

それにより各ローラはモータ２１により共通に駆動され
る。

次に動作を説明すると、個々のフィルム６は重力により
、下縁がローラ８の上に乗るようになる。

収納マガジン２を取り出し装置１の装着凹部１ａに挿着
することにより回転軸１３は歯車１１に嵌合し、その結
果モータ１２が始動するに従ってローラ８は全て反時計
方向の矢印の方向に回転する。

それによりフィルム６は全て垂直な当接板７に向かって
移動し、取り出し機構３は収納マガジン２の開口部５を
介して、一番手前にあるフィルム６を捕足し収納マガジ
ン２から抜き出すことができる。

第３図〜第５図には他の実施例が示されており、この場
合には取り出し機構３は既に回動した状態で収納マガジ
ン２の開口部５の前方で一番上のフィルムの上部に密着
するように配置されている二取り出し機構３はこの場合
には本体はランド状に形成されており、その一端には吸
着部３ａが設けられ、取り出し機構３は不図示の手段に
よって収納マガジン２の手前の取り出し領域に移動する
ことができる。

取り出し機構３のロンド上にはレバー１４が軸支されて
おり、レバー１４のはソ中央部には引張りバネ１５が張
架されており、この引。

張りバネ１５の他端は取り出し機構３の本体に固定され
ている。

レバー１４の自由端には摺動ローラ１６が軸１７を中心
に回転できるように軸承されており、その軸１７はフィ
ルム６の面および当接板の垂直な側面に対して平行に配
置される。

摺。動ローラ１６には摺動ローラ１６より小さなプーリ
１８が固定されており、このプーリ１８は弾性ベルト１
９を介してプーリ２０と連結され、またこのプーリ２０
はモータ２１の回転軸に連結されている。

このモータ２１も同様に取り出し機構３、の本体上に取
り付けられている。

以下第３図から第５図までに示した本発明による装置の
動作を説明する。

取り出し機構３は第４図の矢印２２の方向に移動し、開
口部５を介して収納マガジン２の中に入り、フィルム６
の束の上に達する。

引張りバネ１５を介して、摺動ローラ１６は最上層のフ
ィルム６に接触する位置に保持される。

摺動ローラ１６が時計方向にかなり大きな回転速度で回
転し、それにより、一番上のフィルム６は当接板７に向
かって移動する。

その場合フィルム６の移動速度は非常に大きく、フィル
ムの幅が摺ｔｂローラ１６と当接板７との間隔より大き
なフィルムの場合にもフィルム６は移動のための衝撃に
より当接板７に突き当ることになる。

続いて取り出し機構３が矢印２２の方向に移動すること
により、レバー１４は、引張りバネ１５が死点位置を乗
り越えレバー１４を取り出し機構３の吸着側と反対側へ
引かれることにより取り出し機構３に連結されたストッ
パ２３に突き当るまで回動される（第５図参照）。

取り出し機構３は一番上のフィルム６の上に降下してい
る間にフィルム６を吸着し、端から持ち上げ、他のフィ
ルムの束から引き離す。

取り出し動作が終了して取り出し機構３が再び上方に移
動する時に、フィルム取り出し装置１に固定されたスト
ッパ２４がレバー１４を押し、それにより取り出し機構
３が矢印２２と反対方向に移動する。

その結果レバー１４は、引張りバネ１５が死点位置を乗
り越えるまで回動し、レバー１４は第４図に示された位
置に再び移動する。

それによって取り出し機構３は再び一番上のフィルム６
を引き出せるようになる。

ところでモータ２１は滑りクラッチを備えており、フィ
ルム６の寸法が大きい場合で、フィルム６が既に当接板
７に接している時に、滑りクラッチが作用し摺動ローラ
１６がフィルムの表面をこすらないように構成されてい
る。

更に、摺動ローラ１６は当接板７に対向している側面に
対して一定の距離、即ち一番率さなフィルム寸法よりも
僅かに小さな距離を隔てた位置で収納マガジン２に向け
て配置される。

それによって、一番手さな寸法のフィルム６でも確実に
捕捉することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図及び第１ｂ図は収納マガジン内のフィルムを示
す概略平面図、第２図は収納マガジンを本発明の装置に
入れた状態を示す概略平面図、第３図は本発明の他の実
施例を示す概略平面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ図
に沿った概略断面図、第５図は第４図に示されたとは別
の状態を示す本発明の他の実施例の概略断面図である。 １・・・フィルム取り出し装置、２・・・収納マガジン
、３・・・取り出し機構、３ａ・・・吸着部、５・・・
開口部、６・・・フィルム、７・・・当接板、８・・・
ローラ、１４・・・レバー、１５・・・引張りバネ、１
６・・・摺動ローラ、２３．２４・・・ストッパ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 遮光状態に閉鎖することができ且つフィルム取り出
   し用の開口部を有した収納マガジン中に重なり合って収
   納された種々の寸法の複数枚のフィルムを取り出す取り
   出し機構を備え、その場合に収納マガジンの一方の側面
   にはゾ垂直な当接板が設けられているフィルム取り出し
   装置において、収納マガジン２の下方部２ｂｊこ複数の
   駆動ローラ８が設けられており、これらのローラ８の回
   転軸９の方向はフィルム６の面に対してはゾ垂直であり
   、また、ローラ８の回転方向はローラ８の上に乗ってい
   るフィルム６が当接板に向かって送られるような方向で
   あることを特徴とするフィルム取り出し装置。 ２ 複数のローラ８が高硬度の鋼鉄から形成されている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載のフィル
   ム取り出し装置。 ３ 複数のローラ８が共通して駆動されることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項又は第２項に記載のフィルム
   取り出し装置。 ４ 収納マガジン２の中にはローラ８を駆動する歯車１
   １が備えられており、歯車１１はフィルム取り出し装置
   内に配置された雪−夕１２の回転軸と結合することがで
   きることを特徴とする特許請求の範囲第１項から第３項
   までのいずれか１項に記載のフィルム取り出し装置。 ５ 複数のローラ８はフィルム６に向かった側面におけ
   る接線がそれぞれ共通であることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項から第４項までのいずれか１項に記載のフ
   ィルム取り出し装置。 ６ 遮光状態に閉鎖することができ且つフィルム取り出
   し用の開口部を有した収納マガジン中に重なり合って収
   納された種々の寸法の複数枚のフィルムを取り出す取り
   出し機構を備え、その場合に収納マガジンの一方の側面
   にはほぼ垂直な当接板が設けられているフィルム取り出
   し装置において、取り出し機構３には、可動なレバー１
   ４にほぼ垂直な回転軸１７を介して駆動される摺動ロー
   ラ１６が設けられており、取り出し機構３が収納マガジ
   ン２の開口部５に移動した場合には、前記摺動ローラ１
   ６は一番上にあるフィルム６に接触し、そのフィルム６
   を当接板７に向けて移動させることを特徴とするフィル
   ム取り出し装置。 ７ レバー１４は、引張りバネ１５と結合されており、
   この引張りバネ１５を介して取り出し機構３が一定の移
   動路に沿って収納マガジン２の中の一番上にあるフィル
   ム上に移動したとき取り出し機構３の吸着部３ａの背後
   に回動することができることを特徴とする特許請求の範
   囲第６項に記載のフィルム取り出し、装置。 ８ フィルム取り出し装置にストッパ２４が固定されて
   おり、このストッパは取り出し機構３か収納マガジン２
   から離れる方向に駆動する場合に、レバー１４の移動を
   阻止し、レバー１４を引張りバネ１５の死点位置を越え
   てフィルム送り動作位置に移動させることを特徴とする
   特許請求の範囲第７項に記載のフィルム取り出し装置。 ９ 摺動ローラ１６がフィルム取り出し用の開口部５に
   入った位置で当接板７に対向する側面から隔たる距離は
   、一番小さなフィルムの幅よりもわずかに短いことを特
   徴とする特許請求の範囲第６項から第８項までのいずれ
   か一項に記載のフィルム取り出し装置。