JPS5817607Y2 - 沈砂掻揚機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は沈砂掻揚機に関し、その目的とするところは降
雨時等に於て多量の土砂が→時的に流入しても掻揚機に
過大な負荷がかからないようにするものである。

即ち本考案は沈砂池内に沈砂を掻揚げるようにしてバケ
ツトチェンを駆動自在に張架すると共にこのバケツトチ
ェンを噛合する沈砂池底部の上流側水中にあるホイール
支持軸を揺動自在になしたベルクランク状のアームの一
端に設け、このアームの他端に正常掻揚運転時チェノの
張力で浮上しないように、そして正常掻揚運転時以上の
張力がチェノにかかったとき上記アームが上方向に摺動
しホイール支持軸が上方向に移動するようにしてウェイ
トを具備し、且バケノトチェンの駆動ホイールの後方位
にある案内スプロケットホイールの少くとも一つをガイ
ドに沿って摺動するスライド軸とし、このスライド軸に
カウンターウェイトを上記アームの先端に設けたスプロ
ケットホイールとバランスさせるようにして具備せしめ
て成る沈砂掻揚機を要旨とし、バケツトチェンにかかる
過負荷によって運転不可となることを未然に防止するも
のである。

以下本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。

図に於て１は下水処理場等に設置したる街路内の側溝、
暗溝等を経て雨水等を導入せしめる沈砂池で、との沈砂
池１内にエンドレス状のチェノに多数のバケツ）Ｂを所
要ピッチで取り付けて成る沈砂掻揚用のバケツトチェン
２に張架する。

こＣバケットチェノ２は第１図に詳記するように張孫さ
れているものである。

即ち沈砂池水中内に沈砂池の前後にしかも水中に夫々支
持軸３ａ、３ｂを設け、水中上方に案内軸４ａ 、４ｂ
、スライド軸５、駆動軸７を夫々配設し、との各軸にス
プロケットホイール８ａ ｔ８ｂ ｓ８ｃ 、８ｄ 、
８ｅ ｓ８ｆを夫々設け、この各ホイールに上記バケツ
トチェン２を噛合して張設する。

上記駆動軸７にはブレーキ付駆動装置９を具備し所要速
度でバケツトチェンを駆動し沈砂の掻揚を行うが、この
駆動速度は可変式として掻揚能力を調整可とすることも
可能である。

この駆動軸７と案内軸４ａ間の下方には各パケットにて
掻き揚げられた沈砂をパケットより排出され、且沈砂理
外へ排出するための搬出機１０を設ける。

この時必要ならばパケット洗浄用ノズルを具備すること
もある。

第１の案内軸４ａと駆動軸７との間には略水平方向にガ
イド６を設け、このガイド６にスライドするスライド軸
５を設け、このスライド軸５にバケツトチェンのたるみ
を防止するためのウェイト１１が附勢され、正常運転時
常にチェノの張力な略一定に保つようになす。

このウエイチ１１はシープ１５に掛けられたロープ１６
の一端に固着し、該ロープの他端をスライド軸５に締結
するものである。

又水中にある支持軸３ａ、３ｂは池底前後に沿って配置
され、上流側の支持軸３ａは池内に於て軸１２を介して
上下方向に揺動自在に設けたベルクランク状のアーム１
３の一端に支持すると共にこのアーム１３の他端部にウ
ェイト１４を具備せしめる。

このウェイト１４の重量はバケツトチェンの駆動により
正常なる沈砂掻揚時バケツトチェンにかかる張力に対し
てはアーム１３が上方向に揺動即ち支持軸３ａに設けた
スプロケットホイール８ａが浮き上がらないようにし、
且多量の土砂の流入や停止時より駆動開始を行った時堆
積されている土砂にてバケツトチェンに予じめ設定した
正常な負荷以上の負荷が発生し、バケツトチェンに異常
な張力が掛った時のみウェイト１４及びスプロケットホ
イール８ａを持ち上げるようにしてアームが上方向に揺
動するようにして定めるものとする。

このアーム１３の下方には正常運転時許容された最下点
以下にアームが降下揺動しないようにストッパーを設け
ることもある。

而して本考案沈砂掻揚機によれば沈砂池上流側の水中軸
であるホイール支持軸３ａをその前方少し上方位置に枢
着したベルクランク状のアームに軸支し、該アーム他端
にウェイトを設け、スライド軸をガイドに沿って移動自
在にし、これにワイヤーロープ又はチェノを介しシープ
を経てカウンターウェイトを具備しているためバケツト
チェンに駆動をかけると油上流側水中軸である支持軸に
予じめ定められた適正な負荷であれば上記支持軸とスラ
イド軸とはバランスさせているのでアームは揺動するこ
となく、沈砂の掻揚が円滑に行われるが、バケツトチェ
ンの一部又は全部が流入土砂等にて埋設などによってバ
ケツトチェン駆動時過大な負荷がかかるとヂエンに張力
が発生し、これにて身重でバランスを保っていたアーム
は揺動し、ウェイト及び支持軸に設けたスプロケットホ
イールを持ち上げるようになり、バケツトチェンを引き
ヒげ、該バケツトチェンにかかる過負荷を低減させてバ
ケツトチェンに無理をかけずに安定した沈砂の掻揚が行
えるものである。

このときカウンターウェイトによりバケツトチェンのた
わみはスライド軸を移動させることによって吸収される
ものである。

従って本考案はバケツトチェンに無理がかからず、アー
ムの揺動は自動的に行われて他の制御装置が不要で安価
に提供でき、且ランニングコストも低減できる等の利点
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は側面図である。 １・・・沈砂池、２・・・バケツトチェン、３ ａ ＋
３ ｂ・・・支持軸、４ａ、４ｂ・・・案内軸、５・
・・スライド軸、６・・・ガイド、７・・・駆動軸、８
ａ〜８ｆ・・・スフロケットホイール、９・・・駆動装
置、１０・・・搬出機、１１・・・カウンターウェイト
、１２・・・支軸、１３−・・アーム、１４・・・ウェ
イ ト、１５・・・シープ、１６・・・ワイヤーロープ
又はチェノ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 沈砂池内に沈砂を掻揚げるようにしてバケツトチェンを
   駆動自在に張架すると共に、このバケツトチェンを噛合
   する沈砂池底部の上流側水中にあるホイール支持軸を揺
   動自在になしたベルクランク状のアームの一端に設け、
   このアームの他端に正常掻揚運転時チェノの張力で浮上
   しないように、そして正常掻揚運転時以上の張力がチェ
   ノにかかったとき上記アームが上方向に揺動しホイール
   支持軸が上方向に移動するようにしてウェイトを具備し
   、且バケソトチェンの駆動ホイールの後方位にある案内
   スプロケットホイールの少くとも一つをガイドに沿って
   摺動するスライド軸とし、このスライド軸にカウンター
   ウェイトを上記アームの先端に設けたスプロケットホイ
   ールとバランスさせるようにして具備せしめて成る沈砂
   掻揚機。