JPS5816923Y2 - カキヤクケンヨウジドウシヤノ ジヤツキカクノウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、貨客兼用自動車のパンタグラフ式ジヤツキ格
納装置に関する。

従来、自動車の外板と、トランクルームのフロアサイド
パネルとの間に形成された空間に、パンタグラフ式ジヤ
ツキを格納する格納装置が提案されている。

この形式の格納装置によれば、デッドスペースとなって
いた空間にジヤツキを収納できるため、トランクルーム
内のスペースを有効に利用できる利点が得られる。

ところが従来のこの種格納装置では、ジヤツキを上記空
間に固定保持するために、複数個の部材を必要とし、そ
の構成が複雑となる欠点があった。

またパンタグラフ式ジヤツキは、その作動アームがピン
によって枢着され、このピンにはわずかなガタ付きがあ
るのが普通であるため、上記空間に収納されたパンタグ
ラフ式ジヤツキは、そのピンが自動車の走行時にガタ付
き、これが騒音を発生する欠点もあった。

渣た従来提案されている上記ジヤツキ格納装置は、ジヤ
ツキをトランクルームに収納するようになっているため
、専ら乗用車にのみ採用されるものであった。

本考案の目的は、上記従来の欠点を除去した貨客兼用自
動車用のパンタグラフ式ジヤツキ格納装置を提供するこ
とである。

以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。

第１図は、貨客兼用自動車の後部荷物室の内側からミ自
動車の車内側の側部を見た部分断面側面図であり、第２
図はぞめ断面図である。

第１図及び第２図において、トは荷物室２のフロアパネ
ル、１００は窓ガラスをそれぞれ示し、この窓ガラス１
００の上方にルーフ（図示せず）が位置している。

第１図における矢印Ａは自動車の走行方向を示す。

フロアパネル１の側端部１ａには、下方に延びるフロア
サイドパネル３が強固に接続されている。

４は荷物室２の側部に位置する側壁であり、この側壁４
とリヤフェンダ外板５との間、及びフロアサイドパネル
３とリヤフェンダ外板５との間に、連続した空間６が形
成されている。

筐た上記側壁４には、開口Ｉが形成され、この開口１に
よって、荷物室２と空間６とが連通している。

開ロアは通常、第２図に鎖線で示した蓋８によって閉鎖
される。

上記空間６には、ジヤツキ格納装置を構成するジヤツキ
ボックス９が設けられておシ、このジヤツキボックス９
は第３図に明示する如く、２つのフランジ部１０を有し
、これらフランジ部１０が、フロアサイドパネル３にお
ける、空間６の側を向いた面３ａに溶接等によって固着
されている。

ジヤツキボックス９の上部は開口し、その底部１１には
切欠部１２が形成されている。

ｌたフロアサイドパネル３に対向したジヤツキボックス
部分には、後述するパンタグラフ式ジヤツキの頭部１３
が当接する壁部１４が設けられている。

再び第１図及び第２図において、符号１５はジヤツキボ
ックス９に収納されたパンタグラフ式ジヤツキを示し、
このジヤツキ１５は周知の如く、パンタグラフ状に枢着
された４つの作動アーム１６．１７，１８，１９と、回
転可能に支持されたスクリュー２０と、スクリュー２０
に固着されたジヤツキハンドル接合片２１と、２つの作
動アーム１７．１９が枢着されたベース部２２と、該ベ
ース部２２とは反対の側に位置する既述の頭部１３とか
ら構成されている。

２３は、作動アーム１６と１７を枢着するピンであり１
２４はもう２つの作動アーム１８と１９を枢着するピン
である。

上記頭部１３は、ジヤツキ１５の使用時に、持ち上げる
べき車体に接触してこれを支える働きをなす部材である
。

尚、第１図に鎖線で示す如く、ジヤツキハンドル３０、
ツールボックス３１及びウオッシャ−タンク３２も、空
間６に収納しておくこともできる。

ジヤツキ１５を格納するには、先ずその作動アーム１６
．１７，１８．１９を縮めた状態にしてふ゛き、次いで
ジヤツキ１５を横倒状態にして、これをジヤツキボック
ス９に収納する。

その際、側壁４には開口Ｔが形成されているので、蓋８
を取シ外して釦けば、ジヤツキ１５を、荷物室２から開
口１を通して容易にジヤツキボックス９に収納すること
ができる。

この場合、第１図及び第２図に示す如く、ジヤツキ１５
の頭部１３をジヤツキボックス９の壁部１４の側に向け
、しかもベース部２２をフロアサイドパネル３の側に向
けると共に、スクリュー２０の端部２０ａを底部１１の
切欠部１２に係入させる。

次に、ジヤツキ・・ンドル係合片２１を回転することに
より、作動アーム１６乃至１９を開拡させ、これによっ
てジヤツキ１５の頭部１３をジヤツキボックス９の壁部
１４に圧接させ、且つスクリュー２０の端部２０ａを第
２図に示す如く切欠部１２に係合させ、作動アーム１８
の下部をジヤツキボックスに圧接させる。

このようにすることにより、ジヤツキ１５をジヤツキボ
ックス９内に強固に固定保持することができ、これを確
実に格納しておくことができる。

上記の如く本考案に係るパンタグラフ式ジヤツキ格納装
置によれば、デッドスペースとなっていた空間６を有効
に利用して、ジヤツキ１５を格納できる。

しかもジヤツキの格納時にスクリュー２０の端部２０ａ
が切欠部１２に係合し、作動アーム１８の下部がジヤツ
キボックス９に強く当たるため、ジヤツキ１５が全体的
に押え付けられた状態で保持される。

従って各作動アームを枢着するピン２３．２４にガタ付
きがあっても、自動車の走行時にこれらピンが騒音を発
生することはない。

しかもジヤツキボックス以外の部材を伺ら用いることな
く、該ボックスだけでジヤツキを不動に保持することが
でき、格納装置の構造を極めて簡単にでき、その製作コ
ストを低く抑え、且つ重量の低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は貨客兼用自動車の後部荷物室の内側から見た部
分断面側面図、第２図は第１図の■−■線に沿う断面図
であって、図を判シやすくするためジヤツキ自体は断：
面で表わしていない図、第３図はジヤツキボックスの斜
視図である。 １・・・・・・フロアバネル、２・・・・・・荷物室、
３・・・・・・フロアサイドパネル、３ａ・・・・・・
面、４・・・・・・側壁、５・・・・・・リヤフェンダ
外板、６・・・・・・空間、７・・・・・・開口、９・
・・・・・ジヤツキボックス、１１・・・・・・底＆
１２・・・・・・切欠部、１３・・・・・・頭部、１５
・・・・・・パンタグラフ式ジヤツキ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 荷物室２の側壁４とリヤフェンダ外板５との間、及びフ
   ロアパネル１に接続されたフロアサイドパネル３とリヤ
   フェンダ外板５との間に、連続した空間６が形成され、
   前記側壁４に、荷物室２と前記空間６とを連通せしめる
   開ロアが形成されている貨客兼用自動車のパンタグラフ
   式ジヤツキ格納装置において、 前記空間６側のフロアサイドパネル面３ａに固着された
   ジヤツキボックス９を有し、該ジヤツキボックス９の上
   部を開口させると共に、その底部１１にミパンタグラフ
   式ジヤツキ１５のスクリュー２０の端部２０ａが係合す
   る切欠部１２を形成し、フロアサイドパネル３に対向し
   たジヤツキボックス部分には、パンタグラフ式ジヤツキ
   １５″ら頭部１３が当接する壁部１４を設けたことを特
   徴とする前記格納装置。