JPS58160367A - 塗り壁材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塗り壁材に関するもので、更に詳しくは、発泡
性熱可塑性樹脂を湿式法の塗り壁分野に新規に採用し、
しかも前発泡で他の材料に混入した塗り壁材に関するも
のである。

近年、趣向の多様化にともない塗り壁材として色々のも
のがある。その中でも立体感のある壁が造成できる、発
泡剤入りの塗り壁材が大変重宝されている。しかし、こ
の種塗り壁材は、乾燥の度合がおそく、それが為塗り壁
層表面とその裏面との間に著しい乾燥ムラを発生し、破
れややせ（塗り壁層の厚みが薄くなる。）等の現象が発
生すること、またコテの押え具合、溶材のまぜ具合等に
よって発泡倍率に差を生じ、それが模様の凹凸以外に不
規則な凹凸を発生し、美麗な壁が造成されないこと。さ
らにコテで押えることによって、発泡が促進される為、
塗り壁の造成に大変な熟練が要求されるし、塗り直しが
ほとんど不可能であるとの欠点があった。

また、発泡性熱可塑性樹脂を化粧板、樹脂シート等の基
材上に塗布などし、その後化学的、物理的に発泡を制御
して、これらの基材上に凹凸模様を製造する方法が種々
提案されているが、それぞれ一長一短があり今だ満足す
るに到っていないのが現況である。とくにこれらの方法
は工場生産が主体で、現場サイドでは不可能であると共
に、機械、設備が大型化、複雑化すること、また製品に
バラツキがあったり、その凹、凸部で発泡密度、弾性、
触感等が違ってくるのである。例えば、特開昭５３−３
０６５５号の１′化粧材の製造法”に於ては、その四部
は、加熱発泡きれた気泡を破壊して、その発泡部分を縮
退させて形成するのである。従って四部の気泡が減少し
、この部の弾性が衰退すると共に、気泡同志がくっつい
たり、凸部との気泡密度のアンバランスが生じ、理想的
な基板ができないこと。

又従来の後処理発泡では、凹凸の段差が不充分であった
り、なだらかな曲面の模様、凸部がむつかしいこと、さ
らには模様が鮮明に衰微することができない難点があっ
た。この難点に対しては、それぞれ改善方法が提示され
ている。例えば特開昭５３−１１９９６９号の“樹脂シ
ートの製情法”特開昭５４−６４号、同５４−６６号の
“化粧材のら 製造法”等が散見される。しかしこへ淋いずれもその製
造過程に精緻な湿度管理が要求され、しかもその製造方
法が複雑化し作業性が悪く、それが製品コストを引上げ
る要因となった。更に工場サイドに於ける加熱処理によ
る後鋸泡では、発泡後においても前述と同様に精緻な温
度　゛等の管理が要求されるのである。そしてその管理
が不完全であると、例えば発泡材料を積重ねて保存した
ような場合は、発泡処理の残熱により発泡加工材同志で
相互にブロッキング現象を生じ、不良製品が発生する等
の欠点があった。

上記に鑑み本発明は、現場サイドでほぼ均一なる弾性と
発泡密度をもった独立気泡の熱可塑性樹脂粒子を含有す
る塗り壁を簡便に造成できる塗り壁材を提供することに
ある。

以下、本発明の好ましい一実施例を詳述する。

本発明の塗り壁材に採用される熱可塑性樹脂粒子は、前
発泡で次のようにして生成される。

■高温度の無機塩化溶液に発泡性熱可塑性樹脂を入れて
、均一に分散させその後はぼ一昼夜浸漬する。

■ついで、この浸漬した食塩水と発泡性熱可塑性樹脂と
の混合溶液を、８０℃前後の熱湯の中へ入れ、攪拌混合
する。

■そうして、この攪拌混合状態の混合溶液の中へ、こん
どは冷水を加えて、それを急冷して発泡性熱可塑性樹脂
の発泡を停止させる。

■数分後、遠心分離等の手段で濾過する。これによって
、はぼ均一の倍率で独立発泡した熱可塑性樹脂粒子が得
られる。

このようにして得られた熱可塑性樹脂粒子を用いて塗り
壁材を生成するのであるが、その最も理想値とされる配
合材料及び配合比（容量比）は、以下の実施例がよい。

水性エマルション塗料　　　２０％ 水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１０　％増
量剤（例えばゴム紛）　　　　２０％熱可塑性樹脂粒子
　　　　　４０％ 増粘剤（例えばのり）　　　　　　５％チタン　　　　
　　　　　　　５％ （尚、水性エマルション塗料は、熱可塑性樹脂粒子等と
の融合がよく、速乾性で、安価かつその取扱いが容易等
との理由から採用した。） 本発明は以上の通りであって、この塗り壁材を使用する
ことによって、下記の効果を有する。

■現場サイドでコテをもって種々の段差の凹凸模様、曲
面模様等の塗り壁を簡便に造成できるし、壁の塗り替え
も容易に行える。

■従来の塗り壁材と異なり、コテの押え具合や溶材のま
ぜ具合等によって発泡倍率が変動することがなくなった
。

■予め前発泡過程で熱可塑性樹脂を定率発泡しであるの
で、発泡倍率が一定で、しかも他の配合材料との容量比
に変化がなく、はぼ完全に独立気泡が維持される。これ
によって発泡後の処理にそれほど注意を要さずその取扱
いが簡易であること、また他の配合材料との融合もよい
。

■塗り壁材に含有され″る熱可塑性樹脂粒子の発泡密度
が一定で、独立気泡であるので、凹部であってもその独
立気泡が破壊されずに維持され、単位面積に対する弾性
は壁全体にほぼ均一に維持されるし、またその触感にお
いても壁全体にほぼ均一となる。もって視覚上、触覚上
等においてすぐれた塗り壁を造成できる。

■後発泡による工場生産サイドと違って、機械、設備の
大型化、複雑化が回避でき、かつ精緻な温度管理、後処
理管理が不要となった。

■左官職人さんでも、顧客の要望に応じてエンボスロー
ラーなどで模様に対応して、種々の凹凸、曲面等の塗り
壁を簡便に造成することができる。

■後発泡処理をその手段とする在来の工場生産システム
と異なり、狭疫な箇所の壁の造成が簡便に、かつ美麗に
なしえるし、その寸法の限定がないこと。

■Ｉはぼ完全に独立気泡が維持されるから、塗り壁の主
目的たる保温性において大きな効果が期待できる。

（７） ４６１−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 前発泡過程を紅てほぼ均一倍率で独立気泡させた発泡済
   の熱可塑性樹脂粒子に水性エマルション塗料、増量剤等
   を添加攪拌して、弾性、嵩高性、良触感の壁を造成する
   ことを特徴とする塗り壁材。