JPS5815989Y2 - 鍵盤楽器の下前板の支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鍵盤楽器の下前板の支持装置に関する。

従来、ケース本体に内面にスピーカを取付けた下前板を
着脱自在に設け、ペダルの調製や電気関係部品の修理を
容易にしたものは知られている。

この下前板はスピーカのために相当の重量があり、その
取外しが容易でないばかりか、スピーカや下前板を損傷
する釦それがある。

また、その取外しのためにはスピーカから導出する導線
を長くするか、コネクタにより抜差し出来るようにしな
ければならない。

導線が長いとケース本体内にむいてその収納機器に影響
のない位置に固定することを要し、そのための手数がか
かり、また、下前板を取外したときはその導線を踏みつ
けたり、弓掛けたりして切断する等の不都合があった。

本考案はこのような不都合の無い下前板の支持装置を提
供することを目的とするもので、ケース本体１から前方
に突出した鍵盤部２を左右の支柱３．３で支持し、該ケ
ース本体１内に、内面にスピーカ４，４を取付けた下前
板５を着脱自在に設ける式のものにおいて、前記下前板
５をその下縁５ａにトいて前方に傾動自在に支持すると
共に、前記支柱３，３の両側に、根部の軸６，６で回動
して内方に水平状態に突出するストッパ８，８を設けて
成る。

第１図及び第２図は本考案の１実施例を示すもので、支
柱３，３の内面に凹部９，９を設け、該凹部９ 、９の
底面にストッパ８．８を軸６．６ｆ軸支し、該ストッパ
８，８を内方に回動させそれが略水平状態に達したとき
、凹部９，９を形成する下縁の受片７，７で受けられて
その水平状態が維持されるようにした。

１０は下前板５の下縁５ａから突出させたピンで、ケー
ス本体１の底面に設けた透孔１１に嵌着され、該透孔１
１を軸として下前板５が前傾出来るようにした。

１２は該下前板５をケース本体１に固定するためのボル
ト、１３はスピーカ４，４から導出した導線、１４はそ
のコネクタを示す。

かくして、修理等に際して、ストッパ８，８を内方に回
動させて受片７，７に受けさせた状態で、ボルト１２を
外して下前板５を前傾させると、該下前板５ばその側縁
にトいてストッパ８，８に係合して前傾を維持し、その
上部と鍵盤部２との間に大きな空間が出来るので、この
空間を通して修理等が容易に出来、導線１３は接続した
ま筐の状態で良く、外部に引出す必要がないので、切断
するおそれもない。

そして、修理の途中Ｖｃトいて鍵盤を操作して発音せし
めることが出来る。

このように本考案によるときは、下前板５を前傾自在と
すると共に、支柱３，３の両側の根部の軸６，６で回動
して内方に水平状態に突出するストッパ８，８を設けた
ので、該下前板５を前傾させた状態で、それを取外すこ
となく、調整や修理が出来て従来装置におけるような不
都合が無くなる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の１例の一部を截除した側面図、
第２図はその■−■線截線面断面図る。 １・・・・・・ケース本体、２・・・・・・鍵盤部、３
・・・・・・支柱、４・・・・・・スピーカ、５・・・
・・・下前板、５ａ・・・・・・下縁、６・・・・・・
軸、７・・・・・・受片、８・・・・・・ストッパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケース本体１から前方に突出した鍵盤部２を左右の支柱
   ３，３で支持し、該ケース本体１に内面にスピーカ４，
   ４を取付けた下前板５を着脱自在に設ける式のものにお
   いて、前記下前板５をその下縁５ａを軸として前方に傾
   動自在に支持すると共に、前記支柱３，３の両側に、根
   部の軸６，６で回動して内方に水平状態に突出するスト
   ッパ８．８を設けて戊る鍵盤楽器の下前板の支持装置。