JPS5815682Y2

JPS5815682Y2 - 単動式油圧シリンダ−の早戻り機構

Info

Publication number: JPS5815682Y2
Application number: JP1976014009U
Authority: JP
Inventors: 北条義之
Original assignee: 日本フルハ−フ株式会社
Priority date: 1976-02-12
Filing date: 1976-02-12
Publication date: 1983-03-30
Also published as: JPS52106790U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は早戻り機構を有する単動式油圧シリンダに関す
る。

さらに詳しくいえば、シリンダ内に気体袋を内在させ、
気体袋の玉網膨張作用によってピストンを始動位置に素
早く戻すようにしたものである。

公知の単動式シリンダには第１図と第２図に示すごとき
ものがある。

第１図の場合は、１方向のストロークに対しのみ作動す
るものである。

この場合作動が終了して流体がシリンダから排出された
時には、何らかの外力によってピストンを始動位置１で
復帰させなければならない。

このような単動式シリンダーは垂直巻上の如き重力によ
る復帰が可能な用途に使用されていた。

第２図の場合は、ばね復帰式油圧シリンダーで、シリン
ダー内にピストン復帰用のスプリングが設けられている
。

このシリンダーはスプリングを内蔵する空間を必要とす
る為、必要行程の長さの２倍以上をも必要とし、シリン
ダーの全長が著しく長くなる欠点を有していた。

本考案は上記の如き公知単動式シリンダの欠点を改良し
、ビスＩ・ンに中筒を設けこの中筒内に強靭で予め膨ら
んでいる気体袋を装入して釦き、これに加圧時の油圧エ
ネルギーの一部を蓄えて３き、ピストン戻り時にこのエ
ネルギーを利用して早戻りさせようとするものである。

王制課題に対し考案された本考案は次の如き構成となっ
ている。

即ち外筒と、この外筒内で上下動するピストンがあり、
このピストンには一体に外筒より小径の中筒が設けられ
、開孔によって外筒の内側と通じている。

中筒内には予め膨らんでいる強靭な気体袋を内蔵してお
き、ピストン下部室から圧油を供給すると、ピストンが
上昇し、このとき中筒内に外筒の内側にある油が流入す
るが、外筒の内側の室の容積の縮少外だけ圧力が上るが
、これが気体袋を圧縮してエネルギー蓄積をする。

そ（〜でピストン下部室を開放したとき、この気体袋内
の圧縮エネルギーによってピストンに作用させて、ピス
トンを早戻りさせるようにしたものである。

以下上記構成の好ましい１つの実施例について図を参照
して説明する。

第３図〜第４図は本考案の１実施例を示す。

即ち、１は外筒で、この中をピストンが上下に往復動す
る。

３はピストン２の上方に１体的にとりつけられた中筒で
ある。

中筒３内のＣ室には気体袋４が内蔵され、上部は栓５に
よって密封されている。

気体袋４は外表面を弾力性のある強靭な外皮で覆われて
いる。

６は外筒１上部の密閉蓋で、中筒３に対し、シール７に
より密封されている。

８はピストン２と外筒とを密閉する０リングである。

９は油圧ポンプで、入口管１Ｃより外筒１の下部Ａ室内
に圧力がかけられる。

１１は中筒３の下部に設けられた開孔で、これによりピ
ストン２の上方にある中筒３の内外室（Ｂ室とＣ室）は
連通し油が満たされている。

１２は中筒３に設けられたストッパーである。

さて、油圧ポンプ９を駆動して、ピストン２の下部室Ａ
に圧油を供給して、下部室Ａの圧力をＰｌにすると（Ｐ
’ｉ、＞Ｅｌ）となり、ピストン２は上昇する（第４図
）すると、中筒３のＣ室の容積は一定であるが、中筒３
と外筒１との間のＢ室容積が減少する。

その結果Ｃ室とＢ室の容積の和が減少し、内圧が上昇す
る。

この容積の減少分は気体袋４の収縮によって補償される
。

当然の結果として、気体袋４内の圧力が上昇する。

以上の状態のシリンダーに釦いて、入口管１０からの給
油を停止し、解放するとピストン２は降下する。

この際中筒２内の気体袋４が膨張し、その膨張圧がＢ、
Ｃ室の油を介しピストン２を圧下し、ピストン２を早戻
りさせる。

以上のごとく構成され、作用する本考案によれば、早戻
り機構として従来のごとく、シリンダー内にコイルスプ
リングの如き比較的長いものを内蔵しないので、シリン
ダーの全長を非常に短くすることができる。

したがって狭隘な場所でも所要の目的を達することがで
きる効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知単動式オイルシリンダー、第２図は公知の
ばね復帰式オイルシリンダーを示す。第３図は本考案に係る単動式油圧シリンダーの早戻り機
構、第４図は第３図の状態に油圧をかけた状態を示す。図にむいて、１・・・外筒、２・・・ピストン、３・・
・中筒、４・・・気体袋、５・・・中筒上部の栓、６・
・・外筒の密閉蓋、Ｔ・・・シール８・・・Ｏリング
、９・・・油圧ポンプ、１０・・・入口管、１１・・・
開孔、１２・・・中筒下部のストッパ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

上部に密閉蓋６を下部に油圧ポンプ９に通ずる入口管１
０を備えた外筒１と、該外筒１に嵌入されたピストン２
と、ピストンの上方に１体に設けられ栓５にて密閉され
た中筒３と、中筒３内に独立して設けられた気体袋４と
、中筒３の下部に設けられた開孔１１と、中筒３内と外
筒１の内側とに封入された油よりなることを特徴とする
単動式油圧シリンダーの早戻り機構。