JPS581466Y2 - 車両用廃油受容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、車両の廃油を受取り他の容器に移し換えす
る廃油受容器に関する。

近時、抜きオイルの不法投棄が増加し、このため、給油
所などの廃油措置の可能な場所以外ではオイル交換はし
ないように指導されているが、なかなか守られない現状
である。

たとえば、スーパーマーケットで売られた油がユーザー
の手で交換され、その廃油が不法に投棄され、多くの公
害問題をひき起しつつある。

特に車両の廃油は適切な受容器がないため、その１１投
棄される場合が多く、その及ぼす悪影響は著しかった。

この考案は上記にかんがみて、廃油を受取り易く、かつ
、傾げても廃液がこぼれることなく、信器への移し換え
が容易で、しかも、安価で変質することなく軽量な車両
用廃油受容器を提供することを目的とする。

以下この考案の構成を図例について説明すると、第１図
、第２図に示すように上面にややうき上がった状態の先
細流線形の移し口１を一力に突出して設け、この移し口
１に連続して上面も遮蔽した液溜部２を形成し、この液
溜部２は移し口１を下方にして液を移し換えるとき、容
器を傾げた場合に液の溜る部分となるものである。

さらにこの液溜部２の後方の上面は開口して液の取入口
３を形成し、この取入口３の周囲には液の溢流を防止す
るための逆Ｖ字形のフランジ部４を取付け、この７ラン
ジ部４は取入口３に流下する液が逆Ｖ字形の一辺に滴下
したとき取入口３内に流下するようになっている。

筐た、移し口１と反対面には把手５を取付け、この把手
５と移し口１とを両手でそれぞれもって容器を保持する
ものである。

底部にはリブ６をつげて補強を兼ねるとともに液体の流
れを良好べ保つように形成されている。

材料は油等により変質しない合成樹脂製や金属製などが
のぞ筐しい。

つぎにこの考案の使用態様を自動車のエンジンオイルの
交換について説明すると、なるべく水平な位置で周囲が
安全な場所でニュートラルギヤにし、駐車ブレーキを引
いてエンジンを始動し１０分〜１５分アイドリングして
エンジンを暖め、十分暖１つたらエンジンを停止して、
オイルフィルターキャップとオイルベルゲージを外し、
ドレンしたとき、オイルが円滑に抜けるように準備する
。

ついで駐車ブレーキおよび周囲の安全を確認し、ボンネ
ット下にもぐり、つぎに第３図に示すようにドレンコッ
ク７の下□廃油受容器を設置して、工具８を用いてドレ
ンコック７を外して廃油を廃油受容器に受は取り、オイ
ルが十分排出されたらドレンコック１を締め、エンジン
上部の給油口から新しいエンジンオイルを補給する。

抜き取った廃油受容器により所定の空き缶に収納し廃油
措置の可能な場所に送り処理する。

この考案は上記のように液を信器に移し易い移し口と容
器を傾斜したときの液の溜場所を設けるとともに、取入
口周囲に液の流れを防ぐ７ランノ部を形成し、把手を有
し取扱いに便利な構造としたから、車両の狭隘な場所に
おける廃油の受取りや移し換えが内温容易にでき、容器
に収納した液体はあふれて流出するようなことはなく、
また、熱い廃油でも把手を用いれば問題はない。

さらにリブなどを施して強度を増すとともに粘質性の液
体でもその流れをよくするなどの優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施例を示し、第１図は全体斜視図、第
２図は一部断面斜視図、第３図は使用態様を示す実施例
図である。 １・・・・・・移し口、２・・・・・・液溜部、３・・
・・・・取入口、４・・・・・・７ランノ部、５・・・
・・・把手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方に突出して流線形先細状の移し口１を設け、前記移
   し口１に連続して上面を遮蔽した液溜部２を形成すると
   ともに、液溜部２の後方上面に取入口３を設け、該取入
   口３の周囲に断面はぼ逆Ｖ字形の溢流防止用のフランジ
   部４を形成し、他方の端面に把手５を取付け、容器の底
   部に補強と油の流出用のリブ６を形成したことを特徴と
   する車両用廃油受容器。