JPS5814383B2 - 建築用板の製造方法 - Google Patents

建築用板の製造方法

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JPS5814383B2
JPS5814383B2 JP53108984A JP10898478A JPS5814383B2 JP S5814383 B2 JPS5814383 B2 JP S5814383B2 JP 53108984 A JP53108984 A JP 53108984A JP 10898478 A JP10898478 A JP 10898478A JP S5814383 B2 JPS5814383 B2 JP S5814383B2
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JP
Japan
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synthetic fibers
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uncured
curing
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JP53108984A
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加藤康敏
乾修郎
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は建築用板の製造方法に関し、珪酸カルシウムを
母体とする厚肉の建築用板の製造に有用な方法である。
建築用板は、セメント等の水硬性無機質原料を水の添加
下で板状に成形し、この未硬化板状体を養生することに
より製造される。
特に、セメントを石灰質分とし、この石灰質分に、珪酸
質分としての珪砂を、Cao/Sio2モル比が0.5
〜1.0になるように混合した原料を使用し、かつ養生
に、高温加圧水蒸気を使用する(オートクレイプ養生)
場合は、強靭な珪酸カルシウム結晶の生成があり、強度
の犬なる建築用板を得ることができる。
この場合、通常、骨材が20〜60重量係の割合で混合
される。
従来、上記の未硬化板状体を得る方法としては、抄造法
、型流し込み法、乾式法等が知られている。
しかし、抄造法においては、ノーキング爾一クに巻取っ
た薄膜の積層体を切開し、これを平らに展開する際に、
薄膜層間にずれが発生して、層間剥離が生じ易い。
この層間剥離は積層体の厚さが厚くな乞ほと顕著になる
従って、厚さが5〜20mmにも達する厚肉の建築用板
の製造には、適用し難い。
また、型流し込み法は、非連続的な方法であり、生産能
率に劣るといった基本的な欠点がある。
乾式法は、乾燥原料を走行ベルトコンベア上に散布し、
この散布原料を均らしロールにより層状になし、この層
に水を浸透させ、加圧ロールにより圧縮成形する方法で
あ(,従来、石綿セメント板の製造に使用されている。
しかし、最近においては、石綿資源の枯渇のため、石綿
のコストアップ、入手難が著しく、石綿の使用が困難で
ある。
このため、石綿に代る繊維の使用、石綿の省略が検討さ
れている。
乾式法において、石綿繊維が未硬化板状体の成形に果す
機能につき考案すれば、原料への水の浸透性を促進する
、未硬化板状体をベルトコンベアから取出する際に、未
硬化板状体の亀裂を防止するといった効果がある。
従来、乾式法において、石綿の代りにガラス繊維を使用
することが考えられているが、これは硬化後の建築板材
への強度賦与を目的としたものであり、上記の効果につ
いては考慮されていない。
現に、ガラス繊維は、未硬化原料からすり抜け易く、未
硬化板状体の補強には余り効果がないし、また、抽水性
にも劣1バ水の浸透性の向上にもさして効果がない。
また、石綿繊維に代え、合成繊維の使用も考えられてい
るが、これは、養生が水中養生、自然養生等の常温養生
のもののみを対象としている。
すなわち、合成繊維の使用も、硬化後の建築板材への強
度賦与を目的としており、オートクレイプ養生では、養
生時の高温で合成繊維が溶融し、補強繊維としての形態
を失ってしまうので、オートクレイプ養生を対象とする
場合、合成繊維は除外されている。
本発明は、従来とは全く異る観点から、乾式法とオート
クレイプ養生とによる肉厚建築用板の製造を可能とする
方法を提供するものである。
すなわち、層状原料への水分の浸透性賦与は、骨材の粒
子径の調整により行い、未硬化板状体への強度賦与はパ
ルプと合成繊維の添加に委ねている。
合成繊維の添加は、未硬化成形体に曲げ強度を賦与する
ためである。
この合成繊維は、養生がオートクレイプ養生であるため
に、養生時に溶融してしまう。
従って、養生硬化体である多孔質珪酸力ルシクム体の多
孔が溶融合成樹脂のために非連続孔とされ、水分の浸入
が防止されるから、凍結膨張によるクラツク発生を回避
できる。
パルプの添加は、未硬化成形体に、耐亀裂性(ヘアーク
ラック)を付与するためである。
このパルプの添加量は、硬化建材がJISAI321の
難燃性試験1級に合格するように限定している。
本発明に係る建築用板の製造方法は、4メッシュの篩を
全通し、200メッシュの篩に対する非通過量が5%以
内である細骨材を20〜60重量受、パルプを1.0〜
7.0重量楚、有機合成繊維を0.05〜2.0重量楚
、Cao/Sio2モル比が0.5〜1.0の範囲内で
ある、セメントと珪砂との混合物を残部として原料を走
行ベルトコンベア上に散布し、該散布層を、水の浸透下
でロールにより圧縮成形し、この成形体をベルトコンベ
アから取出してオートクレイプにより養生することを特
徴とする方法である。
本発明において、セメントには普通ボルトランドセメン
チを使用する。
珪砂には、純度90%以上でブレーン値が2000〜4
000c/L/gのものを使用する。
セメントのCaOと珪砂のSiO2のモル比;Cab/
8102を0.5〜1.0に限定した理由は、0.5以
下では硬化後の板材に充分な強度を賦与できず、1.0
以上では硬化体中に多量に石灰分が遊離石灰として残存
し、エフロレツセンスの発生原因となるからである。
骨材の粒子径を、4メッシュ全通で、かつ、200メッ
シュの非通過量を5%以下に限定した理由は(篩はJI
SZ8801規定の標準フルイによる),200メッシ
ュの細かい骨材が多量になると、散布原料層における水
分の浸透性が低下して、成形体に、硬化反応に必要な水
分を含水させることができなくなるためであり、4メッ
シュ以上の大きな骨材では、成形体表面の凹凸が顕著に
なって、建材表面の外観低下が避けられないためである
骨材の平均粒子径は500μm〜1000μmであり、
硬質砂岩、硬質石灰石、玄武岩、安山岩を原石とするも
のの一種又は二種以上の混合物を使用できる。
本発明において、有機合成繊維を添加する理由は、未硬
化成形体に所望の曲げ強度を賦与し、該成形体をベルト
コンベアから取出するきに、成形体の曲げ破断を防止す
るためである。
有機合成繊維の添加量を0.05〜2.0重量受に限定
した理由は、0.05重量係以下では、上記の曲げ補強
効果が不充分であり、最終的には有機合成繊維が溶融し
てしまい、多孔質珪酸力ルシクム板の防水性向上には寄
与するが補強繊維としては寄与せず、2.0重量受以上
では板材強度が不充分となるからである。
有機合成繊維には、繊維径;1.Oa〜10d1繊維長
;5〜20朋mのポリプロピレン繊維が使用される。
繊維径1.0d以下の有機合成繊維は工業的に生産困難
であり、10d以上では、強度が小である。
繊維5st以下では、上記した未硬化板状体に対する曲
げ補強効果が少なく、2011以上では繊維の塊状化が
顕著とな1バ原料への均一混合が困難になる。
本発明において、パルプを添加する理由は、未硬化成形
体に耐クラツ性を賦与し、該成形体をベルトコンベアか
ら取出すときに、成形体でのヘアークラツクの発生を防
止するためである。
パルプの添加量を1.0〜7.0重量カに限定した理由
は、1.0重量楚以下では、上記のへアーラツク防止効
果が不充分であり、7.0重量カ以上では、硬化建材に
おける、JISA1321の難燃性試験1級合格が困難
となるためである。
パルプには、パルプスラリー(針葉樹、広葉樹のリング
ニン、樹脂分をソーダ法、亜硫酸法、サルフエート法、
塩素法等により溶解除去して繊維状細胞物質としたパル
プスラリー)を抄造した市販のシートを水分10%以下
に乾燥し、これを高速回転ハンマーの衝撃で粉砕したも
のを使用するこのパルプの中心繊維長は1.0〜5.5
ymであ1バ中心繊維巾は0.02〜0.041IIで
ある。
本発明において、オートクレイプ養生は、セメントと珪
砂とを水熱反応させて珪酸カルシウム結晶を生成させ得
ることが条件である。
具体的には4〜15気圧の飽和水蒸気を使用して、20
〜6時間の養生を行う。
図面は本発明において使用する製造装置を示している。
図において、1はベルトコンベアである。
2aは第1フラフボックスであり、原料コンベア3aか
ら連続的に投入される原料A1が羽根ロール4aで攪拌
されてベルトコンベア1上に堆積される。
この堆積原料は、スパイクロール5aにより均らされ、
次いで、穴あきロール6aの圧縮で均らし層中の空気が
脱気される。
上記第lフラフボックス2aによる原料供給量は、最終
板全原料の50〜70%である。
7はシャワーまたはフローコータ等の絡水装置であり、
穴あけロール6aを通過した原料層が、との絡水装置7
からの散水により5〜15%の含水率で湿潤される。
2bは第2フラノボックスであり、原料コンベア3bか
ら連続的に投入される原料A2が、上記の湿潤原料層上
に、前記と同様して羽根付きロール4bs均らしロール
5b並びに穴あけロール7b等により層状に形成される
第2フラフボックス2bからの原料供給量は、最終板全
原料の50〜30%である。
8はウオータボックスであり、カーテン状の布81を有
し、水がこの布を伝って垂れ流される。
第27ラフボックス出口の穴あけロール7bを通過した
原料層は、ウオータホツクス8の布81に接触し、布8
1を垂れ流れてくる水で湿潤されて、5〜15%の含水
状態とされる。
次いで、バンクロール9により圧縮され、更にロールカ
ッター10で定尺切断される。
11はベニヤ散布容器であり、定尺切断された未硬化成
形板がミドルロール12で更に圧縮され、その表面にベ
ニヤ散布容器11からのベニヤ(へんからを主体とする
着色材)が散布される。
13はグラニュール撒布容器であ1バベニャ散布成形板
がフロントロール14で再度圧縮され、その表面にグラ
ニュール撒布容器13からのグラニュール(着色珪砂)
がまばらに撒布される。
この撒布粒体はグレンロール15によって、ベニヤ層に
埋着される。
而るのちは、未硬化成形板がベルトコンベアから取出さ
れ、必要に応じて、1〜3日の自然養生が行なわれる。
この自然養生は、板材を製品形状(例えば、瓦形状)に
打抜くときに必要な強度を板材に賦与するためであり、
例えば、壁板材のときは省略される。
最後にオートクレイブ内に搬入され、未硬化成形体が高
温加圧の水蒸気で養生される。
上記において、原料層への水分の浸透は、原料中の骨材
に、粒子径が比較的大きく、かつ粒子径にはばらつきの
少ないものが使用されているから、スムースに行なわれ
、硬化反応の過不足のない水分を与えることができる。
水分が不足するときは、硬化体に充分な強度を賦与でき
ず、水分が過剰のときは、未硬化体が軟弱になり過ぎ、
未硬化体のベルトコンベアからの取出し時に未硬化体の
破断が避けられない。
本発明ではか5る不利を解消できる。
更に、未硬化体はパルプ並びに合成繊維を含有し、耐亀
裂性、並びに耐曲げ破断性に秀れているか宴A未硬化体
をベルトコンベアから取出す際に、ヘアークラック、曲
げ破断等が未硬化体に発生することもない。
更に、硬化建材にパルプが含まれていても、パルプ量が
限定されているから、硬化建材は、JISAI321の
難燃性試験に一級で合格する。
更に、硬化建材においては、養生時での合成繊維の溶融
のために、多孔質珪酸力ルシクム体の多孔が溶融合成樹
脂により非連続孔とされて防水性が向上されているので
、ASTMC−666の凍結融解試験に対し100サイ
クル経過後でも、何ら選常はない。
現に、下記の原料配合について、試料を作成し(但し、
未硬化板成形後、直に、10気圧の飽和水蒸気で10時
間養生、板厚は10m朋),JISA1321の難燃性
試験を行ったところ、全て一紡に合格し、ASTM C
−666の凍結融解試を行ったところ、100サイクル
後でも何ら異常はなかった。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明において使用する製造装置の概略を示す説
明図である。 図において、A1,A2は原料、1はベルトコンベア、
2at2bはフラフボックス、3aj3bは原料供給コ
ンベア、4a,4bは羽根付ロール、5ay5bは均ら
しロール、6at6bは穴あき口−ル、7は散水装置、
8はクオータボックス、9は加圧ロール、10はロール
カッター,12,14並びに15は加圧ロールである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 4メッシュの篩を全通し、200メッシュの篩に対
    する非通過量が5%以内である細骨材を20〜60重量
    係、パルプを1.0〜7.0重量係、有機合成繊維を0
    .05〜2.0重量係、Cao/Sio2モル比が0.
    5〜1.0の範囲内である、セメントと珪砂との混合物
    を残部とする原料を走行ベルトコンベア上に散布し、該
    散布層令、水の浸透下でロールにより圧縮成形し、この
    成形体をベルトコンベアから取出してオートクレイプに
    より養生すると共に成形体中の有機合成繊維を溶融する
    ことを特徴とする建築用板の製造方法。
JP53108984A 1978-09-04 1978-09-04 建築用板の製造方法 Expired JPS5814383B2 (ja)

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JPS598653A (ja) * 1982-06-30 1984-01-17 松下電工株式会社 繊維強化セメント板の製法
JP2005088463A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Nichiha Corp 着色無機質化粧板及びその製造方法

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JPS5314090A (en) * 1976-07-21 1978-02-08 Byland Henry L Method and device for automatic wrapping
JPS5361620A (en) * 1976-11-16 1978-06-02 Onoda Cement Co Ltd Micaareinforced silicate molding

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