JPS58135122A - 懸濁安定性のよいゼオライトスラリ−及びその製造法 - Google Patents

懸濁安定性のよいゼオライトスラリ−及びその製造法

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JPS58135122A
JPS58135122A JP1476782A JP1476782A JPS58135122A JP S58135122 A JPS58135122 A JP S58135122A JP 1476782 A JP1476782 A JP 1476782A JP 1476782 A JP1476782 A JP 1476782A JP S58135122 A JPS58135122 A JP S58135122A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は懸濁安定性のよいゼオライトスラリー反びその
製造法に関するものであり、とくに懸濁安定性がよく長
時間静置しても固い沈積物や不均一な凝集塊を生成する
ことのないゼオライトスラリーに関する。
一般に、ゼオライトは式XM2OaAl2O3・y81
0□・zH20(ただしMは1価の金属またはそれと当
量の多価の金属を表わし、Xは0.5〜1,5、yは1
.5〜50、zは0〜6)で表わされる化学組成と独特
な3次元的構造をもったアルミノ珪酸塩類の総称である
が、その成分組成や結晶構造等の相違によって種々のゼ
オライトが知られており、ゼオライト特有のイオン交換
性、充填性、吸着能、触媒能等の諸性能にもとづいてそ
れぞれ各種の用途に利用されている。
一方、工業的に利用されるぜオライドはいずれもそれ自
体粒径0.1〜50μm程度の微細な一次粒子から成る
ために粉末状態では多くの場合かさ高で粉塵化1く、そ
の輸送、貯蔵あるいは使用等に際して取扱いが非能率的
であるとともに作業環境を害し易いという欠点がある。
したがって、このような粉末状ゼオライトの欠点を改善
するためにスラリー状や軸状化したゼオライトが利用さ
れるようになり、とくに洗剤用ビルグー、水処理剤、塗
被紙用顔料、塗料、或種の充填剤などのように多量のぜ
オライドの取扱いを必要とする用途においてはゼオライ
ト粒子を水に分散懸濁させた水性スラリーの状態で利用
するのが便利であり、ゼオライトの製造工程も合理化さ
れるという利率をも伴なう。
しかしながら、ゼオライトの単なる水性スラリーは元来
物理的に不安定な系であり、懸濁しているぜオライド粒
子がやがて沈降するとともに沈降分離したゼオライト粒
子が容器の底部に沈積して堅いケーキを形成する性質が
あり、しかも一旦生じたこのような堅いケーキは外部か
ら加えられる力に対して顕著なダイラタンシーを示し、
均質なスラリー状態に再分散させることが困錬である。
それ故、ゼオライトの水性スラリーに種々の物質を添加
することによるスラリーの安定化が提案されている。
例えば特開昭51−91898号、その他においてはゼ
オライト水性スラリーに分散助剤として、カルゼキシル
および(または)ヒPロキシ基を含むポリマー、ホスホ
ン酸燐酸アルキルエステル乳化剤、非イオン性表面活性
剤、表面活性スルフォン酸塩、膨潤性の不溶性珪酸塩類
等の少くとも1種を添加してスラリーの流動性を改善す
ることが提案されている。
しかしながら、これらの添加剤による方法は多くの欠点
を伴ない必ずしも合°理的なまたは有利なものではない
すなわち、水溶性ポリマーは少量で高粘性を発揮する反
面、水溶液の物理化学的性状が不安定で温度や機械的攪
拌の影響を受は易く、経時変化も大きいのでスラリーの
長期貯蔵や輸送に際してトラブルを生じる場合がある。
また表面活性剤を使用する場合は、攪拌やポンプ輸送に
際して空気の連行による容積−の増大や発泡による泡の
飛散などの問題があり、また膨潤性の不溶性珪酸塩は主
に天然品であるため、品質の安定性に欠け、更にはこれ
が一般に暗灰色であるため、製品の外観を損なうなどの
欠点を有する。
このような事実から、本発明者らは1分散媒に珪酸ソー
ダ水溶液を用いた懸濁安定性のよいゼオライトスラリー
について提案した(特開昭54−64504号)。また
、更に検討した結果、ゼオライトスラリーにおける粒子
の再分散性がスラリー中の電導度と密接な関連があるこ
とを知見し、ゼオライトと電解質水溶液から成るゼオラ
イ)の水性スラリーであって25℃における該スラリー
の電導度が比電導度として0.006ないし0.1g−
1・cm   である懸濁安定性のよいゼオライトスラ
リーを開発した(特願昭55−142011号)。しか
しながら、このような電解質の存在を特徴とするゼオラ
イトスラリーは懸濁安定性が良好であるが、屡々低温域
での粘度値が著しく大であるという欠点を有するととも
に長時間の静置に際して顆粒状凝集塊換言すればぶつぶ
つした小さな塊(以下単にぶつという)の生成という新
たな問題を伴なうことがある。
このぶつの生成という現象はゼオライトの純度や結晶化
度が高くまた粒度分布が均一な高性能ゼオライトの場合
に屡々認められる特異な現象であって、例えば長時間静
置したイオン・イトスラリーの容器の底部までガラス棒
を挿入して引上げたときガラス棒にぶつの小片が多数付
着することによって容易に観察することができる。この
ぶつは一般に軽度の攪拌や振動によって容易に再分散し
て消失するが、そのままでは容器を傾け゛ても完全に流
出せず、事実上完全な流体としてのゼオライトスラリー
の特徴が著しく損、なわれることになる。
また一方、実質上瀘゛過により分離不能な水分を含むゼ
オライト湿潤ケーキにゾル状乃至ゲル状のアルミナ、シ
リカ、アルミナシリカ又はそれらのアルカリ化の少なく
とも1種を添加して強剪斯攪拌に賦することによる懸濁
安定なゼオライトスラリーを得ることが知られている。
(特開昭55−7127499号)しかしながら、この
スラリーの懸濁安定性は改善される傾向にあるが、スラ
IJ−中のぶつの生成を回避することはできずむしろ多
くなる傾向が見られる。
本発明者らは、このようなぜオライドスラリーにおける
粘度対温度特性の改善やぶつの生成という新たな問題の
解決について種々の実験検討を重ねた結果、前記とは別
の球状で緻密な粒子のシリカゾルを特定条件下で存在さ
せるとこれらの改善や解決に極めて有効であることを見
出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は粒径6μm 以下の粒度部分が85
%以上であるような均一な粒度分布を有するゼオライト
と電解質水溶液を主要成分とするゼオライトの水性スラ
リーであって、25℃における該スラリーの電導度が比
電導度として0.006〜0.1Ω ・Cl11  で
あり、かつ−固形分として0.02〜2重量%の球状で
緻密な粒子のシリカゾルを含有することを特徴とする懸
濁安定性のよいゼオライトスラリーである。
本発明者らの検討結果によれば、一般にぜオライドと電
解質水溶液から成る水性スラリーの電導度は、ゼオライ
トの粒子状態やスラリー濃度あるいは溶存する電解質の
種類や濃度等によって著しく相違するが、通常、洗剤ビ
ルダー、水処理剤、塗被紙顔料などの用途に適する粒度
のゼオライトの場合には、スラリー濃度あるいは溶存す
る電解質の種類に殆ど無関係に、該スラリーの25℃に
おける比電導度が0.006ないしo、 i g−’・
cm−’の値を示すような臨界的な適量の電解質が存在
する場合に限って好ましい懸濁安定性が得られ、さらに
はこのようなゼオライトと電解質水溶液から成るぜオラ
イドスラリーは、多くの場合常温に比して5℃付近の低
温域での粘度が著しく大である:とともに屡々長時間静
置後に顕著なぶつの生成がみられるが、8102  と
して0.02〜0.2重鰍%の球状で緻密なシリカ粒子
から成るシリカゾルを存在させると粘度対温度特性が改
善されるばかりでなく、ぶらの生成が抑制され明らかに
改善される。
シリカゾルの添加量が下限値以下の場合には添加効果が
不充分であり、一方上限値を越えても−特に不都合は生
じないが添加量に対して効果が変らなくなると共に経済
的にもコスト高となる。
本発明で使用するシリカゾルは、粒径約0005μm以
上の球状で繊密なシリカ粒子から成る均−分散系のコロ
・イド−液であって、通常「コロイダルシリカ」あるい
は「シリカゾル」の名称で市販されているものまたはそ
れと同等のものが使用可能である。
か\る「シリカゾル」は、通常珪酸ア々カリ水溶液をイ
オン交換してアルカリイオンを除去し活性シリカゾルと
したのち、pH調整、加熱熟成又は新たな活性シリカの
添加、濃縮等の処理を施すことにより、核となるシリカ
粒子の上に活性シリカをビルド・アップさせて粒径0.
005μm 以上の球状の緻密なシリカ粒子に生長させ
て造られるが、このような球状で緻密なシリカ粒子から
成る安定なシリカゾルであれば、イオン交換性以外の製
法で得られるものでも使用可能であって、例えば米国特
許第2601235号の方法で得られるシリカゾルなど
も好適である。
然しなから、珪酸ソーダ水溶液を鉱酸で単に中和して得
られるいわゆる活性シリカゾル、シリカのヒドロゲル、
などは、いずれもo、 o o sμ以下の反応性に富
むシリカ゛粒子またはそれらの結合を生じたスポンジ状
の巨大粒子からなり、粒子の形状や大きさが不定である
とともに緻密でない多孔質の構造であって多量の水分を
吸着・水和しており、ゼオライトスラリー中ではむしろ
ぶつの生成を促進するという逆の効果を示すものであっ
て、本発明の目的には全く適さない。また、シリカゲル
も粒子が不均一で大きく前記シリカゾル、シリカヒドロ
ゲルと同様に不適である。
本発明で使用するシリカゾル中のシリカ粒子の構造が緻
密であるか否かは、その一部を常温付近で乾燥したのち
窒素ガス吸着法でシリカ粒子の比表面積を測定し、その
値を電子顕微鏡的に測定したシリカの粒径から計算した
比表面積の値と比較することによって判断することが出
来る。すなわち、緻密なシリカ粒子では両者が近い値と
なり、多孔質の場合は前者の値が後者よりも著しく大き
な値を示すからである。また、緻密なシリカ粒子の場合
は常温付近での乾燥物の水分含有率が約10%以下であ
るのに対して、多孔質のシリカで、は含水率が著しく大
で100%以上の値を示すものも稀ではない。
なお1.特公昭55−127499号において使用する
シリカゾルは主として珪酸ソーダ水溶液を単に硫酸等の
鉱酸類で中和して得られるヒドロシルでありシリカ固形
分当り5倍以上という多量の含水率を有するものであっ
て、本発明でいう球状で緻密な粒子からなるシリカゾル
とは本質的に興なるものであり、かかるシリカゾルにつ
いては全く開示されておらず、さらにそれに伴なう特別
な効果についても勿論記載がない。
本発明における上記のシリカゾルの作用機構の詳細は必
ずしも明らかでないが、球状で緻密なシリカ粒子がゼオ
ライト粒子間に介在して懸濁状態ではぜオライド粒子と
同種の負の電荷によってゼオライト粒子相互間の分散を
助長し、また沈積状態では一種のI−ルベアリングのよ
うな作用によってゼオライト粒子間の滑りを良くして固
化を防ぐとともに再分散を容易にし、ぶつの生成を防止
する効果を発揮するものと推定される。
本発明はこのような顕著な事実の新知見にもとづくもの
である。本発明に係るゼオライトスラリー゛に使用する
ぜオライドとしては、天然品、合成品の如何を問わず如
何なる種類のゼオライトでもよく、使用目的に応じて適
宜選定することができる。
たとえば、洗剤ビルグー用にはCaイオン交換能の大き
いA型ぜオライドが吹くに好適であり、塗被紙顔料用に
は球状で微細なA型ぜオライドが適し、水処理剤用その
他の用途にはA型、X型、Y型等の合成ゼオライトやモ
ルデナイト、クリノプチロライト等の天然ゼオライトが
適用できる。
いずれのゼオライトの場合にも、その粒子状態は粒径6
μm 以下の粒度部分が85%以上であるような微細な
均一な粒度分布を有するゼオライトが特に好適である。
粒径6μm 以上の粗粒部分を多く含み不均一な粒度分
布を有するゼオライトはスラリー状態から粒子が速やか
に沈降分離するとともに器底に沈積した粒子が一層堅い
ケーキを形成し再分散がより困難になるばかりでなく、
ゼオライトを使用して成る最終製品が粗大な凝集粒子に
もとづく各種のトラブルを生じ易くなるからであるO 尚、ゼオライトの粒度分布は例えば沈降法にもとづく粒
度分布測定器によって測定することができる。
本発明のゼオライトスラリーにおけるゼオライトの濃度
は各種のものが幅広く適用可能であるが20〜60重量
襲以外の場合は製造および取扱い、また使用における能
率の面から好ましくない。
本発明のゼオライトスフリーにおいて使用する能率の面
から好ましくない。本発明のぜオライドスラリーにおい
て使用する電解質としては、ナトリウム、カリウム、ア
ンモニウム、リチウ、ム、マグネシウム、カルシウム等
のそれぞれ炭酸塩、硫酸塩、珪酸塩、燐酸塩、硼酸塩、
水酸化物、塩化物、硝酸塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩へ次
亜塩素酸塩1過炭酸塩、過硼酸塩、重合燐酸塩、イミド
ビス硫酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩
、ニトリロトリ酢酸塩等(但し、水に不溶性のものは除
く)が挙げられるが、水に可溶性であり水溶液中でイオ
ンに解離して導電性を示すものであれば上記以外の化合
物でも利用することができる。ただし、強いアルカリ性
の電解質はシリカ粒子を溶解・消失させる傾向があるの
でpH値が12以下となる。ような濃度条件下で使用す
ることが望ましい。
これらの電解質のうちでも特に炭酸ソーダ、珪酸ソーダ
、硫酸ソーダ、−硼酸ソー゛ダ、−重合燐酸ソーダ、イ
ミドビス硫酸ソーダ、クエン酸ソーダ、ニトリロトリ酢
酸ソーダ、過炭酸ソーダ、過硼酸ソーダ等の塩類が多く
の場合実用的であり、それらの一種または2種以上の使
用が好ましい。
本発明にか\る懸濁安定性のよいゼオライトスラリーの
製造は通常状のようにして行なうことができる。
すなわち、粒径6μm 以下の粘度部分が85%以上で
あるような均一な粒度分布を有するゼオライトと電解質
水溶液を主要成分とするゼオライトの水性スラリーの電
導度及びpHを調整するとともに、該スラリーに球状で
緻密なシリが粒子のシリカゾルを8102  として0
.02〜2重量%添加することを特徴とする懸濁安定性
のよいゼオライトスラリーの製造法である。
本発明にかかるゼオライトの水性スラリーを調製する方
法には幾つかの態様があるが、例えば合成ゼオライトに
おいては湿式反応によって生成した前記の粒子状態を有
するゼオライトのよく洗浄した濾過ケーキと上船の電解
質の適当濃度の水溶液、さらに必要に応じて水を加えて
混合して調製する場合、濾過ケーキをそのまま強制分散
さi又は水にリパルプしてスラリー化しその中のアルカ
リ分を適度に酸で中和する場合、前記濾過ケーキの洗浄
の程度に応じて酸による中和処理および電解質水溶液の
添加を組合せる場合、更に、天然ゼオライトにあっては
、粉砕、分級及び水洗等によって得られた所定粒度のゼ
オライトと′電解質水溶液、要ずれけ水および酸又はア
ルカリ分を添加混合して調整する場合などがあげられる
なお、こ\で用いられる酸としては、硫酸、塩酸、硝酸
、燐酸等の鉱酸、炭酸ガス、炭酸水などの弱酸、シュウ
酸、クエン酸等の有機酸等いずれでもよいが、8102
/Al2O3比の小さいA型、X型又はY型等のぜオラ
イドにあっては、強酸に作用するとその結晶構造が破壊
されるので、この場合は弱酸の方が好ましい。
本発明においては、特にA型ぜオライドのスラリーが洗
剤用として好適であり、この場合炭酸ガスの導入による
スラリーの中和が最も適もである。
上記の態様のいずれの場合にも、該ゼオライトスラリー
の電導度およびpHがlll1111的に所定の値とな
るように電解質の種類と濃度を調整するとともに、球状
で緻密なシリカ粒子から成るシリカゾルの所定量を添加
する。
すなわち、電導度は25°Cにおける比電導度として0
.006.〜0.1Ω ・cm  特に0.01〜0.
069 ・Cl11  が好適でありN pHは8〜1
2特に95〜11.5’の範囲が好適である。一方、シ
、リカゾルの添加量は5102  として0.02〜2
重量%が好適である。このシリカゾルの添加、電導度お
よびpHの調整の操作は特に順序は問わないが・多くの
場合pHlll1後にシリカゾルを添加する方が好まし
い。
なお、本発明にかかるぜオライドスラリーは、その最終
的な使用目的に応じて各種の塩類、水溶性高分子、界面
活性剤、キレート剤、着色剤、香料等の1種または2種
以上を適宜添加することができる。
本発明に係るゼオライトスラリーは、一般ニ流動性と懸
濁安定性に優れ、とくにスラリーを長時間静置してもぶ
つを生成すること−がなく沈降粒子の再分散性も格段に
良好である。さらに5℃附近の低湿域においても粘度が
著しく上昇しないので夏・冬の季節変化や使用時の温度
変化に際しても常に良好な流動性を示し、その貯蔵、輸
送、使用時の取扱い等が容易になるという利点を有する
また、本発明に係るゼオライトスラリーでは多量の分散
剤や安定化剤の添加を必要とせず、しかも流動性に富む
スラリーが得られるのでスラリー濃度50〜60%にも
達する著しく濃厚なゼオライトスラリーを、調製するこ
とも可能であり、各種の用途に高性能ゼオライトスラリ
ーとして使用することができる。
たとえば、洗剤用ゼオライトスラリーの場合には主とし
て低燐ないし無燐合゛成洗剤用のビルグーとして使われ
るが、本発明に係るゼオライトスラリーは季節や工程で
の温度条件の変動にも拘らず常に流動性と懸濁安定性に
優れ輸送や貯蔵が容易であ7るばかりでなく、洗剤製造
工場では従来の設備や工程に大巾な変更を加えることな
〈従来のトリポリ燐酸ソーダに代って他の洗剤原料に配
合することができ、更にこのゼオライトスラリーを配合
して得られる洗剤は汚染布の洗濯に際して粉体が布に付
着・残留することがなく、いわゆる布付着のトラブルを
生ずるおそれが極めて少ない。
さらに、合成洗剤の製造は一般に界面活性剤水溶液、珪
酸ソーダ、ソーダ灰、重合燐酸塩またはゼオライト、芒
硝、カルゼキシメチルセルロース等の各種の原料を混合
して得られる濃厚な配合物スラリーを噴霧乾燥すること
によって行なわれるため、噴霧乾燥工程での水分蒸発エ
ネルギーの節減の見地から原料に伴なう水分の混入を極
力避ける努力が望まれているが、本発明に係る洗剤用ゼ
オライトスラリーは前記のような著しく濃厚なスラリー
とすることも可能であり、洗剤へのゼオライト配合に伴
なう水分量の増大を最小限に留めることができる。
また、塗被紙用ゼオライトスラリーの場合には、主とし
てコート紙、ア、−ト紙等に使われるが、本発明に係る
ゼオライトスラリーは温度条件に殆ど影響されることな
く常に流動性や懸濁安定性が良く輸送や貯蔵、取扱い等
が容易であるばかりでなく、そのぜオライド粒子はスラ
リー状の塗被紙用組成物の主原料または副原料として塗
被紙に高度の光沢と白色度を与えるとともに印刷適性を
改良するという優れた性能を発揮する。この場合も、ス
ラリー濃度の高いゼオライトスラリーは紙への塗被作業
を能率的に行なうことができ、工程の省工不ルイーにも
役立つという利点がある。
以下に実施例および比較例を掲げて本発明を説明する。
ただし、実施例に示すゼオライトの特性値ならびにそれ
らのせオライドを用いて調製したぜオライドスラリーの
諸性能は次の試験法によって測定または評価した。又S
%は重量%を示す0(Caイオン交換能〕 塩化カルシウム溶液(CaOとして300 m9/l 
)11にゼオライト試料1g (無水物換算)を添加し
、25°Cで攪拌して反応させ、15分経過後ゼオライ
トを速やかに濾過分離し、溶液中のカルシウム(CaO
)の濃度を分析し、反応による溶存カルシウムの減少量
を算出してこれをCa  イオン交換能とする。
〔粒度分布〕
ヘキサメタ燐酸ソーダ0.01%溶液500−にゼオラ
イト試料# 0.59を添加し、充分に攪拌して均一な
懸濁液としたものについて光透過式粒度分布測定器(セ
イシン企業株製、)を使用して25℃で沈降曲線を作成
し、各粒度毎の分布を算出するとともに粒度分布の累積
曲線から平均粒径を求める。
〔粘 度〕
東京計−製造所特製BBH型粘度計を使用して、ロータ
ーA2又は3.20rpmの測定条件で、25および5
℃におけるゼオライトスラリー試料の粘度を測定する。
〔電導度〕
東亜電波工業m*電導度形CM−20E型を用いて25
°Cにおけるゼオライトスラリー試料の電導度を測定す
る。
〔沈降安定性〕
ゼオライトスラリー試料700〜8009を50011
L/ポリ場に入れて静置し、6日間経過後試料中にガラ
ス棒を挿入し、容器底部のゼオライトの沈積状況′をガ
ス俸による感触で評価し、沈積が認められないものを○
、僅かに沈積が認められるものをΔ、容器底部に固いま
たは粘着性の沈積物が認められるものを×として3段階
で表示する。
〔ぶつの生成状況〕
上記の沈降安定性の試験に際してゼオライトスラリー試
料中に挿入したガラス棒を引上げるときのガラス棒への
スラリーの付着の様子を観察し、スラリーが流れ落ちた
後、ガラス棒上にぶつが全く認められないものを○、僅
かに認められるものをΔ、ぶつが著しく残留するものを
Xとして3段階で表示する。
実施例1〜6及び比較例1〜2 アルミン酸ソーダ水溶液と珪酸ソーダ水溶液を用いてA
型ゼオライトを合成し、反応終了後、濾過水洗等の操作
により母液を分離□してゼオライト濃度71.0%(含
水物換算)の濾過ケーキを得た。
この濾過ケーキの一部を乾燥、粉砕してその粒子状態お
よびCaイオン交換能を調べたところ、第1表の諸数値
が得られた。
第    1    表゛ 一方、上記の濾過ケーキを中間原料とし、これに水を加
えてリノダルプしてスラリーを調製し、更に炭酸ガス導
入によるpHm−、、炭酸ソーダ添加による電導線の調
整、およびシリカゾルの添加を行ない、第2表に示す均
一なぜオライドスラリーを調製した。ただし、シリカゾ
ルとしては[カタロイド5−soH」 (触媒化・成工
業株製、0.01〜0.02μm の球状で緻密なシリ
カ粒子から載面を使用した。
第2表は、各ゼオライトスラリーの性状を示し第2表か
ら、粒径6μm:#I下の粒度部分が98%にも達する
均一な粒度分布を有するゼオライトと炭酸ソーダ水溶液
を主要成分とするゼオライトの水性スラリーにおいては
、比電導度が0.011〜0.014 II  −cm
  の場合、5102として0,05〜0.15%のシ
リカゾルの含有がゼオライトスラリーの長時間静置時の
ぶつ生成傾向を充分に改善するとともに粘度値を量分低
下させ流動性を増大させることが明らかである。
実施例7〜9.及び比較例6〜4 実施例1と同様のA型ぜオライドの濾過ケーキ(固形分
71.0%)を中間原料とし、これに水を加えてスラリ
ー化したのち、炭酸ガス導入によるpH調整、硫酸ソー
ダの添加による電導度の調整、珪酸ソーダ(JI83号
)の添加による粘度調整、およびシリカゾル [カタロ
イドS−50)(Jの添加を行ない、第3表に示す均一
なぜオライドスラリーを調製した。
各ぜオライドスラリーの性状を第3表に併せて示す。
第   3   表 第3表から、粒径6μm以下の粒度部分が98%にも達
する均一な粒度分布を有するゼオライトと炭酸ソーダ及
び硫酸ソーダ水溶液を主要成分とするぜオライドの水性
スラリーにおいては、比電導度が約0.012 m=・
ct++−’の場合沈降安定性が良好であっても、スラ
リーを長時間静置後にぶっを生成する傾向があり、微量
の珪酸ソーダの存在は流動性な増す反面む、しろぶつの
生成を増大させるが、さらに球状で緻密なシリカ粒子か
ら成るシリカゾルを含有させると、この傾向が充分に改
善されることが明らかである。
実施例10〜12 実施例1と同様にしてゼオライトの水性スラリーを調製
し、これに炭酸ガスの導入によるpHII整と炭酸ソー
ダの添加にょる電導度の調整を行ない、更にシリカゾル
「カタロイドS−3QHJを添加して第4表に示すゼオ
ライトスラリーを調製した。
各ゼオライトスラリーの性状を第4表に併せて示す。
第   4    表 第4表から、粒径6μ票 以下の粒度部分が98%にも
達する均一な粒度分布を有するゼオライトと炭酸ソーダ
水溶液を主要成分とするぜオライドの水性スラリーにお
いては、比電導度が約0.011〜o、 o i s、
 n=・cm−’  で、球状で緻密なシリカ粒子から
成るシリカゾルを含有する場合、dHが約11から12
まで変化しても沈降安定性が良好であり、長時間静置後
もぶつが生成しないことが明らかである。
実施例16〜14及び比較例5〜9 比較例1と同様なゼオライトスラリーに、各種のシリカ
類を添加し、均一に混合して第5表に示すぜオライドス
ラリーを調製した。
各ぜオライドスラリーの性状を第5表に併せて示す。
第   5    表 (2) *1)「スノーテックス20」、日量化学工業(へ)製
、0.01〜0.02μmの球状で緻密なシリカ粒子か
ら成る。
*2)「カープレックス8o」、塩野義製薬株製、不定
形シリカから成る微粉末。
*3)珪酸ソーダ水溶液(Na2O1,0%、 810
23.1%)に硫酸を添加してpH2としたもの。酸性
シリカゾルまたはポリ珪酸に相当し、含水率の高い極微
細粒子からなる。
*リ 珪酸ソーダ水溶液に硫酸を添加してpH2のシリ
カ溶液を得、この溶液を加熱してゲル化したのち、水洗
してシリカヒドロゲルを得て、これを家庭用ミキサーで
解砕し分散懸濁させたもの。
不定形で含水率の高いシリカから成る。
第5表から、球状で緻密なシリカ粒子の均一分散系であ
るシリカゾル以外の各種のシリカ類の8102として0
.1%程度の存在はいずれもゼオライトスラリーの懸濁
安定性には大きな変化を与えないが、長時間静置後のぶ
つの生成をむしろ増大させる傾向を示し、本発明の目的
には好ましくないことが明らかである。
実施例15 実施例1と同様のA型ゼオライト濾過ケーキ(固形分7
1.0%)を中間原料とし、これに水を加えてスラリー
化したのち、更に炭酸ガス導入によ馬す るpH調整、炭酸ソーダの瘉加による電導度の調整を行
なし)−1均一に混合してゼオライト濃度55%、炭酸
ソーダ濃度り、82%の組成を有するゼオライトスラリ
ーを調製した。このスラリーのpHは11.0、比電導
度はo、oiiΩ 、cm  であり、温度に対する粘
度の変化は第1図Aの曲線で表わされる。このぜオライ
ドスラリーにシリカゾル[カタロイド8−30H」を0
,1% (S102換算)添加した場合のスラリーの温
度に対する粘度の変化を第1図Bの曲線で示した。第1
図かられかるようにシリカゾルを添加したゼオライトス
ラリーは無添加のものに比べて特に低温側で粘度が低く
なっており、温度に対する粘度の変化が少なくなってい
る。
なお、沈降安定性はA、Bのいずれの場合も良好であっ
たがぶつの生成はAでは多少間められ、Bでは全く認め
られなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図はゼオライトスラリーの粘度と温度の関係を示す
グラフである。 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 粒径6μm 以下の粒度部分が85%以上であ
    るような均一な粒度分布を有するぜオライドと電解質水
    溶液を主要成分とするゼオライトの水性スラリーであっ
    て、25°Cにおける該スラリーの電導度が比電導度と
    して0.006ないし0.1Ω−1−c(であり、かつ
    球状で緻密なシ′リカ粒子から成るシリカゾルを8xO
    □として0.02〜2重量%含有することを特徴とする
    懸濁安定性のよいぜオライ  ト ス ラ リ − 。 (リ ゼオライトがA型ぜオライドである特許請求の範
    囲第1項記載のゼオライトスラリー。 (3)  スラリー中のゼオライト濃度が20〜60重
    量%である特許請求の範囲第1項又は第2項記載のゼオ
    ライトスラリー。 (4)電解質が炭酸ソーダ、珪酸ソーダ、硫酸ソー/、
    allソーダ、重合燐酸ソーダ、イミドビス硫酸ソーダ
    、クエン酸ソーダ、ニトリロトリ酢酸ソーダ、過炭酸ソ
    ーダ、過硼酸ソーダ等の塩類の一種または2種以上から
    成る特許請求の範囲第1項記載のゼオライトスラリー。 (5)  ゼオライトスラリーのpHが 8〜12であ
    る特許請求の範囲第1項記載のゼオライトスラリー〇 (6)粒径6μm以下の粒度部分が85%以上であるよ
    うな均一な粒度分布を有するゼオライトと電解質水溶液
    を主要成分とするゼオライトの水性スラリーの電導度及
    びpHを調整するとともに、該スラリーに球状で緻密な
    シリカ粒子のシリヵゾルヲ8102  、!: シテ0
    .02〜2重量%添加することを特徴とする懸濁安定性
    のよいゼオライトスラリーの製造法。 (7)電解質水溶液を添加して電導度の調整を行なう特
    許請求の範囲第6項記載のゼオライトスラリーの製造法
    。 (8)  アルカリ性のゼオライトスラリーにCO2ガ
    スを導入してpHの調整を行なう特許請求の範囲第6項
    記載のゼオライトスラリーの製造法。 (9)  ぜオライドの水性ス、ラリ−はゼオライトの
    洗浄した濾過ケーキを水にリパルプさせたものである特
    許請求の範囲第6項記載のぜオ多イトスラリーの製造法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012247405A (ja) * 2011-05-02 2012-12-13 Astec Tokyo:Kk 放射性物質処理剤の製造方法、放射性物質処理剤、並びに、該放射性物質処理剤を用いた処理方法及び処理装置

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