JPS58132002A - メタクリレ−ト系共重合体の連続的製造方法 - Google Patents

メタクリレ−ト系共重合体の連続的製造方法

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JPS58132002A
JPS58132002A JP1289682A JP1289682A JPS58132002A JP S58132002 A JPS58132002 A JP S58132002A JP 1289682 A JP1289682 A JP 1289682A JP 1289682 A JP1289682 A JP 1289682A JP S58132002 A JPS58132002 A JP S58132002A
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mixture
weight
plug flow
polymerization initiator
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Shinichi Toyoshima
真一 豊島
Keiji Naruse
成瀬 敬二
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Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、メタクリレート系共重合体を連続的に製造す
る方法に関するものである。さらに詳しくいえば、メチ
ルメタクリレート単量体と他の共重合可能な単量体をメ
チルイソブチレートの存在下で二段階重合させることに
より、透明性がよく着色のないメタクリレート系共重合
体を、低いエネルギー消費量で安定に供給しうる連続的
方法に関するものである。
従来、メタクリレート系単量体の重合には、懸層重合法
が一般酌に用いられているが、この方法は水や懸濁剤を
用いるため、廃水処理が厄介である上に、エネルギー面
でも他の重合方法に比べて不利であり、必ずしも工業的
に適した方法とはいえない。しかも、一般に懸濁重合は
、水媒体を使用する関係で水溶性単量体を用いる場合に
は利用できないため、適用範囲が制限されるのを免れず
、また屈折率が著しく異なる成分を共重合させる場合に
は、しばしば得られる共重合体が白濁するという欠点も
ある。このような理由により、最近ではメタクリレート
系単量体の重合においても、連続的塊状重合法が注目さ
れるようになり、例えば、かきまぜ式反応器を用いて、
60モル係以下の比較的低い重合転化率で均一相反応さ
せる方法が提案されている(特開昭53−147788
号公報)。しかしながら、この方法は重合転化率が低い
ため残存した多量の未反応単量体を回収し、循環再使用
しなければならないが、この回収は高温で行う必要があ
るため、エネルギー消費量が多い上に、オリゴマーなど
副生物の生成を避けることができず製品の着色、変質等
の原因になるという欠点がある。
本発明者らは、従来法の上記のような欠点を克服し、少
ないエネルギー消費により、優れた品質のメタクリレー
ト系共重合体を得る方法を開発するために鋭意研究を重
ねた結果、メタクリレート系単量体成分にメチルイソブ
チレートを添加したものを原料として用い、これは特殊
な反応装置で二段反応させ、最終的に50モル係以上9
0モル係未満の範囲まで重合転化させることによりその
目的を達成しうることを見出し、この知見に基づいて本
発明をなすに至った。
すなわち、本発明に従えば、メチルメタクリレート単位
を少なくとも50重量係含むメチルメタクリレート系共
重合体をラジカル重合により製造するに当り、単量体成
分、単量体成分に対し1〜30]i量%の割合のメチル
イソブチレート、重合開始剤及び連鎖移動剤の原料混合
物を、全容積の75〜90%がかきまぜられている均一
相反応帯域、残りの部分がプラグフロー反応帯域から形
成されている、二段重合反応器の均一相反応帯域へ供給
し、そこでラジカル重合開始剤の50〜80モル係が消
費される捷で反応させたのち、プラグフロー反応帯域で
ラジカル重合開始剤の残存量が最初の添加量の5モル係
以下になるまで反応させ、最終的に原料単量体成分の5
0モル係以上90モル係未満を重合転化させることによ
り、メチルメタクリレート系重合体のもつ好ましい性質
を損わずに、狭い範囲の平均分子量分布をもつ、品質の
良好なメチルメタクリレート系共重合体を低エネルギー
消費条件のもとて連続的に製造することができる。
本発明方法においては、原料の単量体成分として、メチ
ルメタクリレートと、それと共重合可能な単量体の混合
物を用いる。このメチルメタクリレートと共重合可能な
単量体の例としては、アルキル基が炭素数1〜20のア
ルコールから誘導された、アクリル酸又はメタクリル酸
のアルキルエステル例えばメチルアクリレート、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート、エチルメタクリレ
ート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート
やンクロアルキルエステル例工ばシクロへキシルメタク
リレートがあるが、そのほかアクリル酸、メタクリル酸
、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノエステ
ル、マレイン酸ジエステル1 N−メチルマレイン酸イ
ミド、フマル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、
N−メチルアクリルアミド、N−4三ブチルアクリルア
ミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−ク
ロロアクリロニトリル、α−シアンアクリル酸及ヒソの
エステル、スチレン、α−メチルスチレン、α−シアノ
スチレンなども用いることができる。
これらは単独で用いてもよいし、また2種以上組み合わ
せて用いてもよい〇 本発明においては、通常、メチルメタクリレート100
重量部当り上記の共重合可能な単量体0.5〜30重量
部の割合で混合したものが用いられる。
次に1本発明方法においては、単量体成分に対し、メチ
ルイソブチレートを1〜30重量%、好ましくは5〜2
0重量%の割合で添加することが必要である。このメチ
ルイソブチレートは、重合体混合物の粘度を低下させ、
重合率の上昇に伴なう異常な反応加速現象いわゆるゲル
効果を緩和させる役割を果すものであり、これによって
均一混合反応を高重合転化率まで進行させることができ
る(特開昭48−86990号公報)。本発明において
は、このメチルイソブチレートの使用により、高重合転
化率であるにもかかわらず、局部的に高重合率の固い重
合体部分を生じるようなことがなり、シたがって円滑に
かきまぜを行うことができ1均質な生成物を得ることが
できる。また、重合体混合物から未反応単量体を回収す
る際にも、この重合性を有しないメチルイソブチレート
が共存するために、副生物の生成が抑制され、安定した
操業を行うことができるという効果がある。
ところで、メチルイソブチレートが重合系に存在すると
、当然連鎖移動反応を起し、メチルイソブチレートが重
合体分子の一部に入シ込むことになるが、他の物質、を
溶剤などの目的で使用した場合と異なり、意外にも重合
体の品質を劣化することはなぐ、着色したり耐熱温度を
低下させることがない。これは、メチルインブチレート
の分子構造がメチルメタクリレート重合体の末端購漬に
類似しているためであると思われる。
このメチルイソブチレートは単量体全歓当り1〜30重
量%の範囲内で用いることが必要で、この範囲内であれ
ば、併用される連鎖移動剤の添加量ヲコントロールする
ことによって分子量に対する影響を補正することが可能
である。この量が1重量%未滴になると、前記したメチ
ルイソブチレートの添加効果が不十分になるし、また3
0重1%を超えると分子針側(財)が困難になり所望の
共重合体を得ることができなくなる。
次に、本発明方法で使用する重合開始剤としては、均一
相反応帯域の温度を比較的低温例えば70〜110℃の
範囲で選ぶ場合は、弔三ブチルパーオキシアセテート、
第三ブチルパーオキ7(2−エチルヘキサノニー))、
1.1−ビス(第三ブチルパーオキシ) −3,3,5
−トIJメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(第三ブ
チルパーオキシ)−/クロヘキサンなどの過酸化物やジ
メチル−2,2′−アゾビスイノブチレート、アゾビス
イソブチロニトリル、  2.2’−アゾビス−2,4
−ジメチルバレロニトリル、1.1’−7ゾビスシクロ
ヘキサンカルボニトリルなどのアゾ化合物が、また均一
相反応帯域の温度を比較的高温例えば120〜170℃
の範囲で選ぶ場合は、ジクミルパーオキシド、2.5−
ジメチル−2,5−ジ(第三ブチルパーオキシ)−ヘキ
サン、第三ブチルクミルパーオキンド、ジイノプロピル
ベンゼンヒドロバーオキシド、ジ第三ブチルパーオキシ
ド、第三ブチルヒドロパーオキシド、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(第三ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3
などの過酸化物や2−77/−2−プロピルアゾホルム
アミド、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メ
トキシバレロニトリル、アゾビスイソブタノールジアセ
テート、アゾジ第三ブタンなどのアゾ化合物が適当であ
る。
特に好適なのは、10時間半減期が40℃以上異なる2
種の重合開始剤例えば第三ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノエート(10時間半減期72℃)とジ第三ブ
チルパーオキシド(10時間半減期124℃)とを組み
合わせて使用することである。
この重合開始剤は、通常、単量体成分100重量部当り
0.0005〜0.05重量部の割合で使用される。
また、本発明の連鎖移動剤としては、通常の重合反応の
連鎖移動剤として慣用されている各咄メルカプタン、例
えばn−ブチルメルカプタン、イソブチルメルカプタン
、第三ブチルメルカプタン、n−へキシルメルカプタン
、n−オクチルメルカプタン、2−エチルへキシルメル
カプタン1 n−ドデシルメルカプタンなどを用いるこ
とができる。
この連鎖移動剤の使用量は、メルカプタンの種類、併用
されるメチルイソブチレートの量等により左右されるが
、通常、単量体成分100重量部当り0.05〜0.5
重量部の範囲内で選択される。一般にメチルイソブチレ
ートの量が多くなるとともに連鎖移動剤の量を減らすこ
とにより分子量を適正に制御することができる。
本発明方法においては、最終的に原料単量体成分の重合
転化率が50モル%以上90モル%未満の範囲内になる
ように反応させること、が必要であるが、それには全容
積の75〜90%がかきまぜられている均一相反応帯域
で、残りの10〜25%がプラグフロー反応帯域で構成
された反応器を用い、均一相反応帯域でラジカル重合開
始剤の50〜80モル%が消費されるまで原料混合物を
反応させたのち、プラグフロー反応帯域へ送り1ここで
ラジカル重合開始剤の残存量が5モル%以下になるまで
反応させることが必要である。
次に添付図面に従って本発明方法を計測に説明すると、
図面は本発明を実施するのに好適な反応器の1例を示す
断面略解図であり、この反応器は均−相反芯部1とプラ
グフロー反応部2から構成されている。原料混合物は導
管3を経て均−相反芯部1へ連続的に供給され、加圧ラ
イン4を介して与えられる圧力のもとで、かくはん翼5
によりかきまぜながら反応する。9は気相部温度を調節
するための熱媒の送入ラインであり、10は重合反応熱
を除去するだめの冷媒ラインである。
所定の程度まで反応した反応混合物は、次にプラグフロ
ー反応部2に移り、後方へのかきまぜベクトルを有しな
いスクリュー6により混合されながらさらに一反応した
のち、排出口8より取り出される。11はプラグフロー
反応部2を加熱する熱媒の送入ラインである0 この図においては、かくはん翼5とスクリュー6とが同
一の回転軸7に取り付けられているが・これらは別々の
回転軸に取り付けてもよいことはいうまでもない。また
、反応装置は、図に示されているように、たて型に構成
するのが有利であるが、所望ならば均−相反芯部とプラ
グフロー反応部とを横に連結し、横型に構成することも
できる。
この反応器は、均−相反芯部1が全内容積の75〜90
%を占め、残りの10〜25%がプラグフロー反応部2
を占めるように設計するのが必要であり、普通は、プラ
グフロー反応部2の内径を均−相反芯部1の内、径より
も小さくすることによって達成されている。また、均−
相反芯部1とプラグフロー反応部2の中間には、反応器
の形状に沿って径を徐々に変えたスクリューを備えて反
応混合物の移動を容易にすることもできる。
本発明方法における均一相反応帯域とプラグフロー反応
帯域の割合は、前記のように反応器自体をあらかじめ所
望の比率に構成する代りに、プラグフロー反応帯域の容
積を一定にし、均一相反応帯域の液位を変えることによ
って調節することもできる。一般に重合転化率を高くし
たい場合は、均一相反応帯域の容積を所定の範囲内でで
きるだけ小さくすればよい。
本発明方法を実施する場合、重合反応器の均一相反応帯
域で発生する重合熱を、適当な冷却手段によって除去す
ることが必要であるが、プラグフロー反応帯域について
は、完全に外部と断熱して反応熱により昇温させるか、
必要に応じ外部から熱を供給して70〜200℃の範囲
に維持することが必要である。このプラグフロー反応帯
域の反応は、均一相反応帯域で残留したラジカル重合開
始剤によって進行するので、あらかじめ各帯域の重合反
応温度と滞留時間を考慮して、重合開始剤の種類及び使
用量を選ぶのが有利である。
均一相反応帯域における重合開始剤の消費率は、添加し
たラジカル重合開始剤全酸の50〜80モル%になるよ
うに選ばれ、残りはプラグフロー反応帯域において少な
くとも95%、好ましくは99.5%以上消費されるま
で反応させる。これらの条件は、均一相反応−帯域につ
いては平均滞留時間、重合開始剤の半減期及び重合温度
の制叫により、またプラグフロー反応帯域については、
重合温度の制御によりそれぞれ実現することができる。
また、本発明方法においては、至適作用温度の異なる2
種類の重合開始剤を用い、均一相反応帯域では70〜1
10℃の比較的低い温度で反応せしめ、プラグフロー反
応帯域ではこの温度から200℃以下の比較的高温で重
合反応させ、低(晶における重合体の生成率を高めてオ
リゴマーの生成を調節したり、重合体のシンジオタクチ
ックな割合を多くすることができる。このような目的に
は、ラジカル重合開始剤として10時間半減期が40℃
以上異なるものを2種組み合わせて仕込むのが有利であ
る。この差が40℃よりも少ないものを用いると、均一
相反応帯域で暴走反応を起すおそれがあるので好ましく
ない。また、至適作用温度の高い重合開始剤のみをプラ
グフロー反応帯域に後添9口すると不均一な重合が起り
均質な重合体を得ることができない。このようにして、
本発明方法に従うと、均一相反応帯域で転化率50〜7
0モル%、プラグフロー反応帯域で転化率65〜90モ
ル%を達成させることができる。しかも重合反応熱のほ
ぼ20%を有効に回収することができ、したがって、エ
ネルギー消費量の少ない省エネルギープロセスを実現す
ることができる。
通常、触媒が重合生成物中に残存すると、重合体中から
未反応単量体を回収する際、それが単量体の中に混入し
てきて、回収装置の長期運転に支障をもたらすようなト
ラブルを発生するが、本発明においては、触媒残存量が
祭加量の5モル%以下好ましくは0.5モル%以下にな
っているので、このようなトラブルのおそれはない0 前記したように、本発明方法に2いては最十釜的に原料
単量体成分の50モル%以上90モルち未満を重合転化
させる。一般に、重合転化率を低くすると均一相反応が
容易になるが、単量体の回収量が多くなるためエネルギ
ー多消費プロセスとなり経済的に不利になる。しかもメ
チルメタクリレートの連続塊状重合で均一相反応が可能
なのはせいぜい転化率60モル%までであり、それ以上
高めるには重合温度を上げて粘度を低下させなければな
らないが、高い重合温度1用いるとダイマーやオリゴマ
ーが多量に副生じ、重合体の品質劣化の原因となるので
好ましくない。曲刃、スクリュー型反応器を用いれば9
0モル%程度の高い転化率まで重合させることが可能で
あるが、得られる重合体の組成が経時的に変化し一厳終
的には異なった組成の異なった多数の重合体の混合物が
得られる。そして、このような混合物においては、初期
に生成したものと、終期に生じたものとの1田折率に差
があるため、両者が溶融時の相容性を欠く場合には、重
合体の光散乱度が増加し、濁りが認めらJ′Lるように
なる。
これに対し、本発明においては、メチルイソブチレート
を添υ口するとともに均一相反応帯域とプラグフロー反
応帯域を併用することにより最終的に50モル%以上9
0モル%未満、好ましくは65〜85モル%の重合転化
率にしているので、透明性の高い、しかも3.lW/λ
In(だたしMwは重量分子量、2、!11は数平均分
子酸)が2.1以下すなわち分子量分布範囲が狭いとい
う優れた性質のメタクリレ−・ト系共重合体を得ること
ができる。
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明ずつ。なお
、各実施例における平均分子量分布は、ゲルろ過クロマ
トグラフィー(GPC)により求めたものである。
実施例1 図面に示す構造で、均−相反芯部6.4t、プラグフロ
一部1.61の重合反応器を用い、こJlにメチルメタ
クリレート93.8重量%、メチルアクリレート1.4
重量%及びメチルイソブチレート4.8重量%からなる
モノマー混合物100重量部に、重合開始剤としてノー
第三ブチルパーオキ/ト0.0025重量部と連鎖移動
剤としてn−オクチルメルカプタン0.21重量部を加
えたものを、毎時2tの割合で送入した。これを、均−
相反芯部で145℃において3.2時間反応させたのち
、プラグフロ一部で08時間の間に145℃から190
℃壕で直線的に昇温させ、連続的に重合させた。こ、つ
際の一均一相反応部における重合開始剤の消費率は62
モル係であり、プラグフロ一部の最終点における重合開
始剤の残存量は約1モル係であった。得られた重合体は
、未反応モノマーを含有したまま、フラッシュベント付
押出機に導入し、揮発分を分離すると共に連続的にベレ
ント化した。このようにして、連続50時間運転したと
ころ、重合反応器及び押出機共に安定に操作でき、透明
で着色のないメチルメタクリレート共重合体が得られた
最終反応率は78.0モル係、ペレット中のダイマー含
有量は2000 ppmであった。
また重量平均分子量(Mw )は11.06 X 10
4、数平均分子量(Mn )は5.8 X 10’、M
w/Mnは1.91であった。
実施例2 実施例1と同様の装置を使用し、メチルメタクリレート
78.8重量%、メチルアクリレート1.2重量%及び
メチルインブチレート20重量%からなるモノマー混合
物100重量部に重合開始剤としてジ第三ブチルパーオ
キシド0.0044重量部及び連鎖移動剤としてn−オ
クチルメルカプタン0.17重量部を加え、この混合物
を毎時1.5tの割合で送入した。これを均−相反底部
で145℃において4.3時間反応させたのち、プラグ
フロ一部で1.1時間の間に145℃から185℃まで
直線的に昇温させ、50時間連続的に重合を行った。こ
の際の均−相反底部における重合開始剤の消費率は69
モ合開始剤の残存量は1モル係以下であった。また、得
られた重合体の最終反応率は84モル係であり、これを
ペレット化したときその中のダイマー含有量は1500
ppmであった。なお、前Wは11.5 X104、M
nは5.8 X 10’、Mw/Mnは1.98であっ
た。
実施例3 実施例1と同様の装置を用い、メチルメタクリL/−ド
ア8.8重量係、メチルメタクリレート1.2重量%、
及びメチルインブチレー)20重量部からなるモノマー
混合物100重量部に、連鎖移動剤としてn−オクチル
メルカプタン0.19重量部、低温活性重合開始剤とし
て第三ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)
 0.0186重量部、高温活性重合開始剤としてジ第
三ブチルパーオキシドo、oots重量部を加えて連続
的に供給した。
均−相反底部において、95℃で3.9時間反応させた
のち、プラグフロ一部で95℃から190’Cまで1.
0時間で直線的に昇温炙せてさらに重合させた。このよ
うにして連続50時間の運転を行ったところ反応率70
モル係で透明で着色のないメチルメタクリレート共重合
体を得た。この際の均−相反底部における重合開始剤の
消費率は67モル係でありプラグフロ一部から取シ出さ
れた製品の重合開始剤含有量は1モル係であった。また
、このものをペレット化したとき、そのダイマー含有量
は800ppmであった。なお、Mwは13.8 X 
10’、Mnは?、OX 10  XMw/Mnは1.
97であった。
比較例1 実施例1と同じ装置を用い、メチルメタクリレート98
.5重量%とメチルアクリレート1.5重量%からなる
モノマー混合物100重量部に重合開始剤としてジ第三
ブチルパーオキシド0.0025重量部と連鎖移動剤と
してn−オクチルメルカプタン0.21重量部を加え、
これを毎時2tの割合で送入した。重合条件は、実施例
1と同様にしたが連続運転4時間後にかきまぜ困難とな
ったため運転を中止せざるを7得なかった。
このように、メチルイソブチレートを添加しない場合は
、反応が円滑に進行しない。
比較例2 実施例1と類似した構造であるが、均−相反底部が2.
4t、プラグフロー反応部が:、61の装置を用い、メ
チルメタクリレート75.8重量%、メチルアクリレー
ト1,1重量係及びメチルイソブチレート23.1重量
%からなる七ツマー混合物100重量部に、重合開始剤
としてジ第三ブチルパーオキシド0.006重量部と連
鎖移動剤としてn−オクチルメルカプタン0.16重量
部を加え、これを毎時0.8tの割合で送入しだ。この
場合、均−相反底部では145℃で3時間、プラグフロ
ー反応部では2時間で145〜180℃まで昇温させな
がら連続的に反応させた。連続50時間運転したところ
、操作は安定に行うことができ、反応率91モル係で共
重合体が得られたが、このものはMw/Mnが2.15
で、分子量分布の巾が広いものとなった。
このように、均一相反応帯域が75容量%未滴の反応器
を用いた場合は、分子量分布の狭い共重合体を得ること
ができない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明方法を実施するのに用いられる反応装置の
1例の断面略解図である。 図中符号1は均−相反化部、2はプラグフロー反応部、
5はかくはん翼、6はスクリュー、7は回転軸である。 特許出願人  旭化成工業株式会社 代理人 阿 形  明

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メチルメタクリレート単位を少なくとも50重量係
    含むメチルメタクリレート系共重合体をラジカル1谷に
    より製造するに当り、単量体成分、単量体成分に対し1
    〜30重量係の割合のメチルイソブチレート、重合開始
    剤及び連鎖移動剤の原料混合物を、全容積の75〜90
    憾がかきまぜられている均一相反応帯域、残りの部分が
    プラグフロー反応帯域から形成されている二段重合反応
    器の均一相反応帯域へ供給し、そこでラジカル重合開始
    剤の50〜80モル係が消費されるまで反応させたのち
    、プラグフロー反応帯域でラジカル重合開始剤の残存量
    が最初の添加量の5モル係以下になるまで反応させ、最
    終的に原料単量体成分の50モル係以上90モル憾未満
    を重合転化させることを特徴とするメタクリレート系共
    重合体の製造方法。 2 ラジカル重合開始剤が、10時間半減期が40℃以
    上異なる2種類の重合開始剤の混合物である特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 3 プラグフロー反応帯域が内容物の移動方向の後方へ
    のかき1ぜベクトルを有しないスクリューによりかき1
    ぜられている特許請求の範囲第1項又は第2項記載の方
    法。
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Cited By (5)

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