JPS58129037A - プロピレン重合体組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ポリプロピレンは秀れた成形性と機械的性質、熱的性質
、電気的性質、化学的安定性を有する汎用樹脂として包
装材料、コンテナー、繊維など幅広い分野に大量に使用
されている。

しかしながらポリプロピレンは結晶性樹脂であるために
射出成形品の寸法精度が不足し、ヒケやソリが生じる。

このためにポリプロピレンは精密部品、事務機器、家電
部品などの高度の寸法精度が要求される用途に社はとん
ど使用されていなかった〇 ポリプロピレンの寸法精度を改良する方法として無機フ
ィラーの配合が有効であることが知られている。特に板
状および繊維状のフィラーが効果が大きいこと本知られ
ている・ しかし、繊維状のフィラー、例えばガラス繊維を配合す
ると、射出成形品の成形方向（タテ方向）とそれと直角
の方向（ヨゴ方向）との成形収縮率の異方性が生じる。

このため成形品に１＃、めて大きなソリが発生し、精密
部品や高度の外観を要求される製品に適用することがで
きない。

また板状フィラー、例えばタルクを配合した従来のポリ
プロピレン組成物は、成形収縮率の減少程度が十分でな
く、ヒケやソリも発生するため高度な寸法精度が要求さ
れる精密部品、事務機器、家電部品等の分野には進出が
困難であった。

本発明者らはこのような状況を踏えた上で総合的に検討
した結果、寸法精度が秀れ、ヒケ、ソリがほとんでなく
、しかも剛性、耐熱性、耐衝撃性、成形性などのバラン
スが秀れ、精密部品、事務機器、各種家電部品などの幅
広い用途に適用可能なプロピレン重合体系材料を提供で
きることを見い出した。

本発明の目的は、寸法精度および成形品のヒケやソリが
一段と改良され、秀れた剛性、耐熱性、耐衝撃性などの
バランスを有するプロピレン重合体組成物を提供するこ
とにある。

すなわち本発明は、プロピレンと他のａ−オレフイ／と
の結晶性共重合体樹脂（１）、これに合成ゴムおよび／
ｌたは結晶性ポリプロピレンを配合した組成物（２）お
よび結晶性ポリプロピレンに合成ゴムを配合した組成物
（３）の群から選ばれたものでめつて、 （ａ）２３℃キシレンの抽出可溶分が１０〜５０重量う
でめ抄、かつ （ｂ）　　この抽出可溶分中のプロビレ／含量が３０〜
３５重量うである もの（Ａ成分）２５〜５ｏｚ１％、および液相沈降方式
の光透過法による平均粒径が０．５〜２０声であるタル
ク（Ｂ成分）７５〜２０重量うからなることを特徴とす
る、成形収縮率の優れたプロピレン重合体組成物である
。

本発明での上記Ａ成分に用いられるプロピレン共重合体
は、チーグラー・ナツタ触媒で重合された結晶性の重合
体であって、プロピレンと他のａ−オレフィン（エチレ
ンを含む）から成るものである。他のａ−オレフィンと
しては、プロピレン以外の炭素数２〜１２のものが好適
であるが、ｇ−オレフィン以外の単量体が若干量（例え
ば５重嚢多以下）含まれるものであっても差し支えない
。

結晶性プロピレン共重合体樹脂は構成単位の過半部分が
プロピレンであ秒、具体的には、例えば結晶性プロピレ
ン・エチレンブロックまたはランダム共重合体、結晶性
プロピレン・ブテンブロックまたはランダム共重合体、
結晶性プロピレン・ヘプテンブロックまたはランダム共
重合体等であり、中でもエチレン含量が３０重量う以下
の結晶性プロピレン・エチレンブロック共重合体が好ま
しい。このような結晶性プロピレン共重合体樹脂は、市
販のものからも適宜選ぶことができる。

また、Ａ成分で用いられる結晶性ポリプロピレンも、プ
ロピレンの単独重合体ではあるが、上記プロピレン共重
合体と同様にして重合され得るものである。これら樹脂
の結晶性については通常の表現であるＩＩで５０以上、
好ましくは８０以上、特に９０以上が好ましい。

また、本発明で用いられる合成ゴムとしては、例えばエ
チレン・プロピレン系共重合体ゴム（ＥＰＭ、ＥＰＤＭ
）、スチレン・ブタジェン共重合体ゴム（ＳＢＲ％ＳＢ
Ｓブロック共重合体）また社これの水素添加物、インプ
レンゴム、イソプレン・インブチレンなどを挙げること
ができる。中テモ、エチレン・プロピレン系共重合体ゴ
ムが好ましい。

このような各成分を配合に用いる本発明のＡ成分は、プ
ロピレンと他のｍ−オレフインとの結晶性共重合体樹脂
（１）、これに合成ゴムおよび／または結晶性ポリプロ
ピレンを配合した組成物（２）および結晶性ポリプロピ
レンに合成ゴムを配合した組成物で３）の群から選ばれ
たものであって、（ａ）２３℃キシレンの抽出可溶分が
１０〜５０重量５であり、かつ （ｂ）　　この抽出可溶分中のプロビレ／含量が３０〜
３５重量％である 成分である。

上記の群のうち特に好ましい組合わせの組成物としては
、結晶性プロピレン・エチレンブロック共重合体とエチ
レン・プロピレン系共重合体ゴムからなる組成物が、品
質バランスの点で好ましい。

なお、２３℃のキシレン可溶分の測定は、沸騰キシレン
１０００ｊｊ中に試料３ｔを入れて２３℃迄放冷した後
に炉遇し、可溶分を分離して、その重量を測る方法によ
って行う。

また、仁の抽出可溶分中のプロピレン含量の測定は、抽
出可溶分中のキシレンを分離させた後、析出物を、赤外
分光光度計にて、検出する方法で行う・ 次に、本発明で用いることのできる、Ｂ成分であるタル
クは、平均粒径が０．５〜２０声のものである・ 好ましいタルクは、平均粒径が０．５〜５声で、１０声
以上の粗粒分の含量が１０重量う以下、かつ比表面積が
１５，０００　ｃＩＩＩ／ｆ以上のものである。

ここでいうタルクの粒度分布は液相沈降方式の光透過法
にて測定する。測定装置としては島津製作所製ＣＰ５０
型などがある。平均粒径とは粒度分布積算曲線にて５０
％点の粒径である。また、比表面積は、常法である、い
わゆる空気透過法に基すいて恒圧式通気式比表面積測定
装置、例えば島津製作所製粉体比表面積測定装置８８−
Ｚｏ。

等で測定する・ このようなタルクは天然産の滑石（含水ケイ酸マグネシ
ウム）を粉砕して微粉末としたものであや、特に不純物
としての鉄およびアルミニウムの合計量が０．９重量う
以下である中重量の滑石を微粉砕、分級して得られたも
のは良好である。

本発明に用いるタルクは表面処理剤によって表面処理し
たものを用いることもできる。表面処理剤としては低分
子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレンなどのワッ
クス類、ステアリン酸、パルミチン酸などの飽和高級脂
肪酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ
ウムなどの抱卵高級脂肪酸金属塩、オレイン酸などの不
飽和高級脂肪酸、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸
カルシウムなどの不飽和高級脂肪酸金属塩、イングロビ
ルトリイソステアリツクチタネートなどのチタネート系
カップリング剤、γ−アミノプロビルトリエトキシシテ
ンなどのシランカッブリング剤、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテルなどの各種界面活性剤などを用いること
ができる。

これらのＡおよびＢ成分は、Ａ成分が２５〜８０重量う
およびＢ成分が、７５〜２０重量うの割合で使用される
。

が十分でない。

本発明組成物には外に付加的成分を配合することもでき
る。付加的成分としては、フェノール系、イオウ系、リ
ン系等の酸化防止剤；高級脂肪酸の剤；中和剤；気泡防
止剤；難燃剤；本発明で用いる以外の熱可塑性樹脂やフ
ィラーなどがあ抄、これらは予め上記の結晶性プロピレ
ン共重合体や合成ゴムに配合された形で用いられるもの
であってモヨイ。特にカーボンブラック等の導電性フィ
ラーや炭酸カルシウム、マイカ、フォラストナイトの併
用、または無水マレイン酸グラフトグロビレン重合体の
配合は機能的組成物として有用である。

本発明組成物は一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミ
キサ−、ロール、ブラベンダープラストグラムなどの通
常の混線機を用いて製造する。通常は押出機などで混練
してペレット状のコン・２ウンドにした後に加工に供す
るが、特殊な場合はプロピレン共重合体とタルクを直接
各種成形機に供給し成形機で混練しながら成形品とする
こともできる◎ 本発明組成物は、従来の結晶性プロピレン重合体系組成
物に比し一段と寸法精度が秀れ、成形品のヒケ、ソリが
ほとんどないという結晶性プロピレン重合体系組成物と
して画期的な性質を実現したものである。

特に好ましくは、先のＡ成分として、 （→　２３℃キシレン抽出可溶分が２０〜５０ｍ景％で
あ抄、かつ （ロ）この抽出可溶分中のプロピレン含量が３０〜３５
重量シであるものを、 ２５〜７０重量シ およびＢ成分として、 平均粒径が０８５〜５声の微粒タルクを、７５〜３０重
景〜 を配合した組成物は、寸法精度が極めて秀れている・ 本発明は、従来結晶性プロピレン重合体系材料が進出で
きなかった精密部品、事務機器、家電部品、例えば時計
部品、複写様ハウジング、ミシンハウジング、ビデオテ
ープカセット、オーディオ特徴を有し、実用的価値が極
めて大でおる・以下に実施例を示して本発明をより具体
的に説明する。

例中、成形収縮率は、１２７　（＃）　Ｘ　１２．７（
ロ）・）×２Ｎ）各−の棒状シートを射出成形し、これ
金２３℃で２４時間状態調節後、２３℃において縦と横
の長さを測定し、金型寸法との割合を求め、平均値を採
った。

また、曲げ弾性率はＪＩＳ−に−７２０３、熱変形温度
はＪＩＳ−に−７２Ｏ７（４，６Ｋｔ／ｄ荷重）、デュ
ポン衝撃強度はＪＩＳ−に−５４００にそれぞれ準拠し
て測定した。

チーグラー・ナツタ触媒を用いてプロピレンとエチレン
を共重合して、エチレン含量が１２２重量部２３℃キシ
レン抽出可溶分を２０重量％含有するメルト７０−レー
トがｌ　Ｏｔ７１０分である結晶性プロピレン・エチレ
ンブロック共重合体（沿を得た。この（（）Ｋおける２
３℃キシレン抽出可溶分中のプロピレン含量は３４４重
量であった。

この（７１′）の粉末５０重量部と中国産の滑石から製
造された平均粒径２．８声、１０声以上の粗粒分の含量
が５重ｆｉ％で、かつ比表面積が２７，０００ｃｄ／ｆ
の微粒タルク（不純物としての鉄およびアルミニウムの
合計量０．１重量う含有）５０重を部とを２．６−ジー
ｔ−ブチル−４−メチルフェノール０．１重量部および
テトラキス〔メチレン（３，５−ジー家−プチルー４−
ヒドロシンナメート）〕メメツ００．重量部と共にスー
ハーミキサーにて均一に混合し、次いで、３０璽径の２
軸押出機で混練してベレットとした。このベレットをス
クリューインライン射出成形機にて２４０℃で試験片を
成形し、その試験片を評価した。

比較のために該プロピレン・エチレンブロック共重合体
（イ）、メルトフローレートが１ｏｒ／ｌ。

分である結晶性プロピレン単独重合体く口）、この（ロ
）５０重量部と、上と同一のタルク５０重量部とを同様
に混線したもの、およびもう一種として８０重量部の結
晶性プロピレン単独重合体と２０重量部のエチレン・プ
ロピレン共重合ゴム（三菱油化社１１ＥＰ０７Ｐ）とを
混合混練し、メルトフローレート１０ｔＺｌＯ分、２３
℃キシレン抽出可溶分（プロピレン含量２６重量％）２
０重量うとしたものｆ９５０重量部と、上と同じタルク
５０重量部とを同様に混練したものとを同様に射出成形
し、その試験片を評価した。

これらの結果を第１表に示す。

実施例のものは、比較例のものに比べ成形収縮率が良好
で、ヒケ、ソリも秀れていた。

（以下余白） 第１表 ＊　比較例 実施例２ チーグラー・ナツタ触媒を用いてプロピレンとエチレン
を共重合して得られた結晶性プロピレン・エチレンブロ
ック共重合体１００重量部にエチレン・プロピレン共重
合ゴム（ＥＰＯ）Ｐ）１重量部を混合混練してエチレン
含量が１５５重量部２３℃キシレン抽出可溶分を２５重
量％含有するプロピレン・エチレン共重合体組成物を得
た。この組成物の２３℃キシレン抽出可溶分中のプロピ
レン含量は３４重量うであった。

この共重合体組成物と平均粒径１．５μ、５μ以上の粗
粒分含量５％で、かつ比表面積２７，０００ｃｄ／ｆの
中国産滑石から製造された微粉タルクとを各種の割合で
混合混練した後、実施例１と同様に試験片を射出成形し
、物性を測定した。

これらの結果を第２表に示す。

実施例はいずれも比較例に比べ寸法精度が著しく良好で
あり、機械的性質も秀れていた。

＊　比較例 第１頁の続き ０発　明　者　傍島好洋 四日市市東邦町１番地三菱油化 株式会社樹脂開発研究所内 ０発　明　者　東出治 四日市市東邦町１番地三菱油化 株式会社樹脂開発研究所内 ［相］発　明　者　岡村道也 四日市市東邦町１番地三菱油化 株式会社樹脂開発研究所内

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 プロピレンと他のａ−オレフィンとの結晶性共重合体樹
   脂（１）、これに合成ゴムおよび／ｌたは結晶性ポリプ
   ロピレンを配合した組成物（２）および結晶性ポリプロ
   ピレンに合成ゴムを配合した組成物（荀の群から選ばれ
   九４のであって、 （−２３℃キシレンの抽出可溶分が１０〜５０重量うで
   ｂシ、かつ （ｂ）　　この抽出可溶分中のプロピレン含量が３０〜
   ３５重量うである もの（Ａ成分）２５〜８０重ｔ％、および液相沈降方式
   の光透過法による平均粒径がＯ，Ｓ〜２０μであるタル
   ク（Ｂ成分）７５〜２０重量聾からなることを特徴とす
   る、成形収縮率の優れたプロピレン重合体組成物。