JPS58116467A - アミノシツフ塩基の連続的製造法 - Google Patents

アミノシツフ塩基の連続的製造法

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JPS58116467A
JPS58116467A JP21380781A JP21380781A JPS58116467A JP S58116467 A JPS58116467 A JP S58116467A JP 21380781 A JP21380781 A JP 21380781A JP 21380781 A JP21380781 A JP 21380781A JP S58116467 A JPS58116467 A JP S58116467A
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reaction system
reaction
decarboxylation
lactam
reactor
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JP21380781A
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Masaaki Shoji
庄司 雅昭
Hiroshi Morimoto
弘 森本
Tomio Onuma
大沼 富雄
Koichi Furuhashi
鴻一 古橋
Koji Onishi
大西 功治
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、ラクタム類を脱炭酸縮合剤の存在下で加熱す
ることによって脂肪族アミノシッフ塩基(以下、ASB
と略称する)を連続的に製造する方法に関する。
(背景技術) ラクタム類を脱炭酸縮合剤の存在下加熱することによっ
て脱炭酸縮合せしめ、ASBを製造する方法については
、これまで多くの方法が知られているが、大別して2つ
の方法に分類される。
一つは、アルカリ金属、アルカリ土類金属の酸化物、水
酸化物等を脱炭酸縮合剤として用い、脱炭酸縮合反応を
液相で行なう液面接触法(例えば特公昭37−1601
5号)であり、この方法は、反応の進行につれてアルカ
リ金属、アルカリ土類金属の炭酸塩が生成、析出す娼た
めに反応が液−固不均−系で進行して均一加熱が困難に
なり、さらには反応の最終段階では副生ずる炭酸塩が塊
状物になって多くの場合に反応器内容物の攪拌が不能に
なる欠点を有する。
他の方法は、脱炭酸縮合反応を気相で行なう気固接触法
であり、例えば特公昭44−7924号公報に示される
方法である。この方法は、予め気化せしめたラクタムを
脱炭酸縮合剤と流動床または移動床において接触反応せ
しめる方法であるが、ASBの連続的製法として工業的
に採用するには、次の点においてまだ改善の余地がある
(a)  反応率が低いため、得られたASB中に未反
応ラクタム類が多量に混入すること(この未反応ラクタ
ム類は、ASBを蒸留精製する際にASBと反応して副
生物を生成するので、精製ASBの収量が減少する)、 (bl  ラクタムを予め気化するための気化I−程が
余分に必要となること、 (C)  ラクタムは高沸点を有する化合物(例えばε
−カプロラクタムは約260℃)であり、気化の際副反
応が生じ残渣が多量に発生すること、 (dl  流動床および移動床を使用するため装置が複
雑化すること、 (e)  流動床において反応せしめる場合、反応器か
ら出たガ各−が脱炭酸縮合剤を大量に同伴するため、気
固分離装置を要すること、 (fl  流動床において反応せしめる場合、脱炭酸縮
合剤の流動を安定して行なうためには、脱炭酸縮合剤の
粒、径を一定に調整することおよび、反応器内全体の攪
拌を要すること、(gl  反応収率がまだ不十分であ
ること。
本発明者らは、従来から公知の液面接触法、気固接触法
について詳細な検討を行ない、工業的な実用化可能性を
検討したが、これ゛らの方法を工業的に採用することは
極めて不利であることが判明した。
(目的) そこで、本発明者らは、 (イ) 反応率が高く、未反応ラクタム類は十分少ない
こと、 (OIASB製造工程以外の余分な付加工程を要しない
こと (ハ) ASB製造装置として特殊で複雑なものを余分
に要しないこと に) 反応収率が十分よいこと (ホl  ASBを連続的に製造可能であること(へ)
反応混合物の攪拌不能等のトラブルを生じないこと を満足し、工業的に有利に実用化可能なASBの製法を
提供することを目的とし、鋭意検討を重ねた結果、従来
技術とは全く視点を異にした新規な方法を見出した。
(構成) すなわち、本発明は、 (1)  ラクタム類(出発物質)を脱炭酸縮合剤の存
在下で加熱することによって、前記出発物質の脱炭酸縮
合反応を連続的に行なうことからなる脂肪族アミノシッ
フ塩基の製造法において、 ^ 前記出発物質として、ラクタム、そのオリゴマ又は
そのポリマを含有する液体または粉粒体を、実質的に粉
粒体相からなる前記脱炭酸縮合反応系に供給すること、 囮 本文中に記載した方法によって測定して得た、前記
反応系に存在する出発物質およびそれから由来する生成
物を主体とする非気体状生成物の重量が、前記反応系中
の非気体状内容物の総重量に占める比率(以下、比率(
φ)と略称する)が、20 wt%以下であるように前
記反応系を保持すること、(C)  前記非気体状内容
物を機械的に撹乱させながら、相互に直接接触させるこ
とおよび0 前記反応系から、前記アミノシッフ塩基を
気体状で、そして前記脱炭酸縮合剤又はそれから由来す
る生成物を粉粒体状で排出すること からなる脂肪族アミノシッフ塩基の連続的製造法である
本発明の好ましい実施態様は次のとおりである。
i+  ラクタム類がε−カプロラクタムであること、 (iil  ラクタム類がラクタムのオリゴマであるこ
と、 (iii)  ラクタム類がラクタムのポリマであるこ
と、 (簡 脱炭酸縮合剤が (α)水酸化リチウムおよび/または炭酸リチウムと ψ) 水酸化カルシウムおよび/または酸化カルシウム
との混合物であること、 tVl  脱炭酸縮合剤が、 出発物質中のカルボニル基1当量あたり(α10.00
3当量以上0.2当量以下の水酸化リチウムおよび/ま
たは炭酸リチウムと、 ψ)0.7当量以上の水酸化カルシウムおよび/または
酸化カルシウム の混合物であること。
(構成の具体的な説明) 以下、本発明の一態様を、図面を参照しつつ詳細に説明
する(なお、第1図は本発明の一態様のフロー図であり
、第2図は本発明における反応系中の粉粒体相のモデル
図、第3図は本発明の反応系中の粉粒体相の比較モデル
図、第4図は、本文中に記載した方法によって測定して
得た、前記反応系に存在する出発物質およびそれから由
来する生成物を主体とする非気体状生成物の重量が、前
記反応系中の非気体状内容物の総重量に占める比率(比
率(φ))と、反応系の攪拌装置の攪拌動力との関係を
示す図、第5図は比率(φ)と後述のF / Ws  
との関係を示す図である)。
加熱された反応器A中に、ラクタム類の液体又は粉粒体
(1)および脱炭酸縮合剤の粉粒体(2)をスクリュー
コンベア(Blを用いて連、ll14’7に供給スる。
反応v!jCAl中′は、脱炭酸縮合反応系を形成し、
例えば次式で示される反応が進行する。
ASB 反応器^中に供給さ′れたラクタム類(1)は、種々の
反応中間体、例えば液相のアミノカルボン酸金属塩等を
経て、気相のASBとなる。本発明において、反応系に
存在する出発物質およびそれから由来する非気体状生成
物とは、反応器(2)中に存在する、これらの未反応ラ
クタム類およびその反応中間体をいう。
また、反応器A中に供給された脱炭酸縮合剤(2)から
は各々その炭酸塩が副生物として生成する。そしてこの
脱炭酸縮合剤および副生じた炭酸塩が、本発明でいう、
脱炭酸縮合剤又はそれから由来する生成物(以下、脱炭
酸縮合剤等と略称する)を構成する。
反応器回申は全体として粉粒体相を形成する。
反応器(2)中では、そこに存在するラクタム類+11
およびそれから由来する生成物を主体とする非気体状内
容物の重量が、反応器(2)中の非気体状内容物の総重
量に占める比率(比率(φ))が20 wt%以下であ
るよう′に保持することが重要である。
反応を同相で円滑に進行せしめるためには、反応系中に
占める液相の比率が重要となる。ラクタム類は前述のご
とく供給時に又は反応途中で液相を形成するので、反応
系中の液相量は、反応系中のラクタム類およびそれから
由来する生成物の量に依存する。脱炭酸縮合剤として金
属水酸化物を用いた場合には、水が副生じ、その水の量
も反応系中の液相量に対応するので、液体状の水は本発
明でいう反応系に存在する出発物質およびそれから由来
する生成物を主体とする非気体状生成物に包含される。
反応器A中の比率(φ)が20wt%以下である場合に
は、第2図に示すごとく粉粒体(S)の表面に若干の液
相の)が付着した又は付着しない粉粒体が、全体として
粉粒体相を形成し保持しており、粉粒体は実施例および
第4図に、示されるごとく通常の攪拌動力により円滑に
攪拌され、反応が連続的に進行する。しかしながら、比
率(φ)が20wt%を越すと、反応器(2)中の液状
物が増加するため、第3図に示すごとく粉粒体(Slは
液相L)により間隙を埋められて固着状態となり、反応
器(2)中で塊状となり、もはや粉粒体相を形成しなく
なる。そして比較例および第4図に示すごとく攪拌動力
が増大し、ついには全く攪拌が不可能となる。
ここで、比率(φ)は、次のように測定する。
反応系から粉粒体状でスクリューコンベア(qを用いて
連続的に排出される脱炭酸縮合剤等を主体とする粉粒体
状排出物を一定重量(W【)取得し、それを反応温度で
加熱することにより、その中の出発物質およびそれから
由来する生成物を主体とする非気体状生成物を気化留出
せしめ、その後粉粒体状排出物の重量(Wt’)を測定
する。するとφは、 により求められる。
本発明においては比率(φ)を20 wt%以下に保持
しておくことが、本発明の効果を得るためには不可欠で
ある。そこで、本発明者らは反応系中における比率(φ
)の値を20 wt%以Fとし、かつその値を一定に保
持するための手段について鋭意検討した結果、比率(φ
)が、ラクタム類の供給速度[F]、脱炭酸縮合剤等の
反応系中における滞在量(Ws)および反応温度と密接
な関係を有していること、更には比率(φ)が、ラクタ
ム類の供給速度(Fl、脱炭酸縮合剤等の反応系中にお
ける滞在量(Ws )と次式(1)に示される関係にあ
ることを見出した。
(式中、Kは反応温度によって変化するパラメータであ
る。) それによって、本発明者らは、ラクタム類の供給速度(
F)と脱炭酸縮合剤等の反応系中における滞在量(Ws
 )とを適宜選択することによって、ある反応温度にお
ける比率(φ)を20 wt%以下の一定値に容易に設
定・保持可能とすることができた。たとえば、反応温度
が300”C1350℃、400℃の場合には、実施例
および第5図に示すごとく、前記(1)式のφとF /
 ws  は、傾キの異なる直線で示されるので、φヲ
20 wt%以下に保持するために、適切なFとWs 
 の値を適宜選択することができる。
本発明では、F / Ws  が0.01〜1、好まし
くは0.02〜0.4であるようにラクタム類の供給速
度[F]および脱炭酸縮合剤の反応系での滞在量(Ws
 )を選択するのが好ましい。がくして、比率(φ)を
20 wt%以下に保持する。本発明において比率(φ
)は0wt%より大であれば20 wt%以下の範囲内
でいかなる値もとりうるが、比率(φ)が小であるほど
得られ。るASHの収量が少なくなるため、実用的見地
から0.1wt%以上であることが好ましい。
一方、比率(φ)が大きいほど、脱炭酸縮合剤の排出時
にと6に排出されるラクタム類およびそれに由来する生
成物の量も多くなるため、ASB収率が低下する。この
ことを考慮すると比率(φ)はできるだけ小さくして・
おくことが好ましい。これらを総合して、より好ましく
は、比率(φ)は1〜15 wt%である。
本発明においては、反応器A中に予め大量の脱炭酸縮合
剤を供給しておくことが望ましい。
脱炭酸縮合剤の連続的供給速度は、反応器(2)中に予
め脱炭酸縮合剤を供給するか否あ・にもよるし、予め供
給した場合には、その量にもよるが、一般に供給するラ
クタム類のカルボニル基に対して当量以上であることが
好ましい。脱炭酸縮合剤を反応系に供給する方法は、通
常用いられるいかなる方法も採用できる。また、脱炭酸
縮合剤はラクタム類と同−又は別の供給口から供給でき
る。
反応器(2)中の非気体状内容物は、機械的に撹乱させ
つつ、相互に直接接触させる。撹乱が行なわれないと、
供給されたラクタム類が供給部付近に滞留するため、部
分的にラクタム濃度が上昇し、前記と同様の不都合が生
じる。また、撹乱により、反応器壁からの伝熱が促進さ
れるとともに、反応器(2)中の粉粒体の温度が均一と
なり、従って副反応を生起することがないという利点が
得られる。反応器A中の非気体状内容物を機械的に撹乱
させる方法としては、通常混合手段として用いられる方
法、すなわち円筒型、二重円錐型、正立方体型、V型等
の容器回転型による方法、ヘリカルリボン型、アンカー
型、パドル型、ゲート型、棒型、スクリュニ型などの内
部回転羽根による容器固定型による方法など、いかなる
公知の方法も採用できるう1、内部回転羽根による方法
が最も好ましい。
かくして、ラクタム類と脱炭酸縮合剤を反応器A中で加
熱すると前記に示す反応が進行し、ASBが生成する。
加熱は、例えば電熱方式によって行なオ)れ、200〜
550℃の温度で行なわれる。加熱温度はラクタム類に
よって変わるが、200℃以下では生成物の留出が実質
的になく、一方550℃以上では目的物ASBの収率低
下を招く。
反応器A中で生成したA S B (31は反応の進行
とともに反応器(2)中から連続的に留出させられ、コ
ンデンサC)によって冷却凝縮させられる。留出を円滑
にするために窒素あるいはアンモニアのような反応に不
活性な気流下に本反応を実施するか、減圧下に実施して
もよい。
反応器A中で副生じた脱炭酸縮合剤に由来する生成物は
、未反応の脱炭酸縮合剤とともにスクリューコンベア(
C1によって一定!! 連続的に排出される。排出量は
供給される脱炭酸縮合剤に見合った量だけなされる。
本発明で使用するラクタム類とは、ラクタム、そのオリ
ゴマまたはそのポリマをいい、通常は5〜13員環のラ
クタム類が好ましく用いられる。具体的には、α−ピロ
リドン、α−ピペリドン、ε−カプロラクタム、ζ−エ
ナントラクタム、η−カプリルラクタム、ω−ラウロラ
クタム;それらのオリゴマ4ナイロン4、ナイロン5、
ナイロン6、ナイロン7、ナイロン 8、ナイロン11
、ナイロン12等が挙げられる。
これらの出発物質のうち、本発明では、入手が容易であ
り、安価である点から、ε−カプロラクタム、そのオリ
ゴマ、そのポリマを使用することが好ましい。さらに好
ましくは、出発物質自体が粉粒体状を保持できるため、
ε−カプロラクタムのオリゴマ、ポリマが用いられる。
さらに、本発明に用いられる原料ラクタム類としては必
ずしも高品質のものでなくてもよく、ポリアミド製造時
の回収う?タム、解重合ラクタム、オリゴマ類あるいは
ポリマ屑等でも十分である。
また、本発明で使用する脱炭酸縮合剤としては、アルカ
リ金属またはアルカリ土類金属の酸化物、水酸化物等公
知のものを使用することができるが、本発明では、特に (il  水酸化リチウムおよび/まちは炭酸リチウム
(以下、リチウム化合物と称する)を微量使用し、さら
に (1i)酸化カルシウムおよび/または水酸化カルシウ
ムを併用することが好ましい。
リチウム化合物の使用量は特に限定する必要はないが、
原料ラクタム類のカルボニル基に対して0.003当量
以上0.2当量以下が好ましい。
0、003当量未満ではリチウム化合物の添加効果が十
分でなく、また、0.2当量より多くしてもリチウム化
合物の添加効果は特に上らないからである。通常好まし
い使用量は0.005当量以上0.2当量以下である。
リチウム化合物と併用する酸化カルシウムおよび/また
は水酸化カルシウムの使用量はりチラム化合物の使用量
によって変わるが、一般には同じく原料ラクタム類のカ
ルボニル基に対して0.7当量以上が好ましい。これ未
満ではラクタム類の十分な転化率が得られず、従ってA
SBの収率や選、折率が低くなる。0.7当量以上は多
いほど良く、特に限定する必要はない。
また、ラクタム転化率を更に向上させ、同時にASB収
率を更に大とするためには、脱炭酸縮合剤として酸化カ
ルシウムと、炭酸リチウムおよび/または水酸化リチウ
ムとを併用して使用するのが特に好ましい。水酸化カル
シウムのみを用いた場合にはチクタム類の転化率向上の
付加効果は大きくなく、ラクタム類が生成したASB中
に若干量混入するため、前述のごとく粗ASBの蒸留精
製中にASBが変性する。また、酸化カルシウムのみを
用いた場合には、ラクタム類の転化率の向上の付加効果
は大となるが、選択率が低いため反応中に副生物が生成
する。そこで酸化カルシウムに水酸化リチウムまt′−
は炭酸リチウムを併用すると、転化率、選択率、られた
粗ASBを何ら問題なく蒸留精製に付すことができると
ともに、精製ASBを良好な純度、収率で得ることがで
きる。
供給される脱炭酸縮合剤の粉粒体の粒径は特に制限され
ないが、反応器中での攪拌の効率を考慮して1■以下で
あることが好ましい。
かくして得られた粗ASBは、粗ASB中に微量に混入
している脱炭酸縮合剤を、好ましくは濾過等によって除
去して後、蒸留により精製される。粗ASB中に脱炭酸
縮合剤が混入したまま蒸留精製を行なうと一部のASB
が変性して高沸点化合物を生じ、ASB収量の低下を招
く。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。実施例
中、「攪拌動力」とは反応容器中の反応物を混合するの
に要した攪拌装置の消費電力の値と、空の反応容器を混
合するのに要した攪拌装置の消費電力の値との差をいう
実施例1 (ラクタムオリゴマからASBを得る)第1図に示した
ごとき攪拌器を装着した反応器(容量301)中に、酸
化カルシウム:水酸化カルシウム:水酸化リチウムのモ
ル−比が1.2 : 0.3 : 0.04からなる脱
炭酸縮合剤15.0峠を予め仕込んでおいた。次に反応
器中に粉粒体状のε−カプロラクタムオリゴマ(平均重
合度2)を1.50#/hrで連続的に供給しくF/W
s = 0.10 hr ’ ) 、予め仕込んだもの
と同じ組成の脱炭酸縮合剤を0.61 ky /hrで
連続的に供給し、反応容器中の反応物を9Orpmで攪
拌しつつ350℃で連続的に反応させた。脱炭酸縮合剤
等は反応容器から0.90#/hrで連続的に排出し、
ASBは気体状で排出し凝縮させて粗ASBを得た。こ
の反応系における比率(φ)は6.8 wt%、攪拌動
力は100Wであった。また、反応率は97.7 %、
ASB収率は81.0%であった。
得られた粗ASBを蒸留精製した。ASB蒸留収率は8
9,7%であった。
実施例2〜3 実施例1においてε−カプロラクタムオリゴマ(平均重
合度2)の供給速度をそれぞれ12.5f//min 
 (F/Ws=0.05 hr ’) 、501/mi
n  (F/Ws=0.20hr ’) 、75 r/
m1nCF/Ws = 0.30 hr ’ )に変化
せしめて連続反応を行ない、第1表のごとき結果を得た
比率(φ)が25.4 wt%である比較例1において
は攪拌動力が650Wと大きく収率も低下した。
実施例4〜9 実施例1において、ε−カプロラクタムオリ。
ゴマ(平均重合度2)の供給速度を変化せしめることに
より第1表のごと< F /’Wsを変化せしめ、かつ
反応温度を変化せしめて、連続反応を行なった結果を第
1表に示した。
実施例10〜11 実施例1において、原料として粉粒体状のε−カプロラ
クタム、ファイバーグレードのε−カプロラクタムをそ
れぞれ用いて連続反応を行なった結果を第1表に示した
実施例12〜16 実施例1において脱炭酸縮合剤の種類および組筬比を第
1表のごとく変化せしめて連続反応を行なった結果を第
1表に示した。
比較例3 (流動床反応器に原料を気化して供給する方法の例) 原料としてε−カプロラクタム、脱炭酸縮合剤に水酸化
カルシウムを用い、攪拌機構を有する塔に脱炭酸縮合剤
を充填し、攪拌した状態のもとに気化させた原料を窒素
と同伴させて塔の下部に供給し、塔上部より流出する反
応物をコンデンサーで冷却補集する。これにより反応温
度360℃、F / Ws = 0.17 ニおいてA
SB濃度36重量%(反応率70%、ASB収率39%
)の反応物を連続的に得た。
得られたASBを蒸留により精製した。AsB蒸留収率
は44%であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一態様のフロー図、第2図は本発明に
おける反応系中の粉粒体相のモデル図、第3図は本発明
の反応系の粉粒体相の比較モデル図、第4図は本発明の
比率(φ)と反応系の攪拌装置の、攪拌動力との関係を
示す図、第5図は比率(φ)とラクタム類の供給量口/
脱炭酸縮合剤の反応系中における滞在量(Ws )との
関係を示す図である。 A:反応器 81Cニスクリユーコンベア D=凝縮器 特許出願大東し株式会社 特開昭58−116467(8) tNl 図 し 第3図 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ラクタム類(出発物質)を脱炭酸縮合剤の存在下で加熱
    することによって、前記出発物質の脱炭酸縮合反応を連
    続的に行なうことからなる詣肪族アミノシッフ塩基の製
    造法において、VN前記出発物質として、ラクタム、そ
    のオリゴマまたはそのポリマを含有する液体または粉粒
    体を、実質的に粉粒体相からなる前記脱炭酸縮合反応系
    に供給すること、 (8本文中に記載した方法によって測定して得た、前記
    反応系に存在する出発物質およびそれから由来する生成
    物を主体とする非気体状生成物の重量が、前記反応系中
    の非気体状内容物の総重量に占める比率が、20wt%
    以下であるように、前記反応系を保持すること、C)前
    記非気体状内容物を機械的に撹乱させながら、相互に直
    接接勉させることおよび0 前記反応系から、前記アミ
    ノシッフ塩基を気体状で、そして前記脱炭酸縮合剤又は
    それから由来する生成物を粉粒体状で排出すること からなる脂肪族アミノシッフ塩基の連続的製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6889617B2 (en) 2001-04-20 2005-05-10 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Collision energy absorbing structure of vehicle

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US6889617B2 (en) 2001-04-20 2005-05-10 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Collision energy absorbing structure of vehicle
US6951176B2 (en) 2001-04-20 2005-10-04 Kawaski Jukogyo Kabushiki Kaisha Collision energy absorbing structure of vehicle

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