JPS5811555B2 - 金属溶解用溝型誘導炉の溝内張り構造 - Google Patents

金属溶解用溝型誘導炉の溝内張り構造

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JPS5811555B2
JPS5811555B2 JP14223078A JP14223078A JPS5811555B2 JP S5811555 B2 JPS5811555 B2 JP S5811555B2 JP 14223078 A JP14223078 A JP 14223078A JP 14223078 A JP14223078 A JP 14223078A JP S5811555 B2 JPS5811555 B2 JP S5811555B2
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JP
Japan
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groove
refractory
induction furnace
type induction
runner
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JP14223078A
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JPS5568579A (en
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宮本明
渡辺敏夫
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JFE Engineering Corp
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Nippon Kokan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属溶解用溝型誘導炉における溝内張り構造の
改良に関するものである。
連続亜鉛メツキラインなどに配設されている亜鉛メッキ
槽には一般にワーキングポットが付設され、このワーキ
ングポットにおいて亜鉛インゴットが溶解されることは
よく知られている。
かかるワーキングポットはその下端部にいわゆる溝型誘
導炉が設けられ、その誘導炉に取付けられたインダクタ
ーコイルの交流電流の二次誘導作用による電気的エネル
ギーによって亜鉛が溶融化し、この溶融亜鉛はインダク
ターコイルの周りにある溝型湯道内で循環しながら前記
ワーキングポットに移動するようになっている。
こうした溝型誘導炉にあっては溝部に発熱部が集中する
ため、溝部の溶湯温度はワーキングポットに比らべ50
〜200℃高くなり、溝部の耐火物はその分だけ厳しい
条件が要求される。
即ち、かかる耐火物としては一般的に、 1)耐食性に優れ、亜鉛との漏れ性が低いこと。
2)組織の結合組織(結合状態、強度)が優れ、構成鉱
物の分布(均一性、介在物質)状態も良好で、結晶粒の
大きさや形状がそろっていること。
3)気孔率、通気率共に低いこと。
4)低膨張率であり、しかも機械的強度(圧縮強さ、曲
げ強さ)が大きく、耐振動強度が高いこと。
5)熱的劣化による熱的スポーリングに強く、溶融亜鉛
との化学変化や分解ガスによる亀裂を生じないこと。
6)耐熱性(耐火度)に優れ、熱伝導率が低く絶縁性に
優れていること。
7)成形し易いこと。
等の条件を満足する必要がある。
ところで、このような亜鉛溶解用溝型孔誘導炉のインダ
クターを耐火物でブロック化するにあたっては従来スタ
ンプ工法や流し込み方法などが広く採られている。
即ちスタンプ工法は第1図乃至第3図に示すごとく炉殻
1の中に亜鉛溶解用湯道を形成する中子(木枠)4を四
角状に組み、その中にインダクターコイル2を組み込ん
だ後、炉殻1内にスタンプ材(高アルミナ質A12O3
78,2%、5iO213%)3をランマーにてスタン
プ打ちし、成形後中子2を脱枠して図示するような湯道
を形成する方法である(なお、図中5は亜鉛抜きプラグ
である)。
しかしながら、この方法は、スタンプ材を層状にランマ
ー施工してゆくので亜鉛溶解用湯道に対して耐火物の結
合組織は層状組織となり易すく、またつき固め方法にも
問題がありランマー圧、ランマー形状、熟練者の施工度
合に容易に左右される為十分な施工管理が必要になり、
これらの施工管理を誤ると耐火物表面にラミネーシヨン
の発生も生じ、施工時の充填不足によるクランクの発生
が生じて乾燥中にクラックが成長し耐火物への亜鉛の浸
入が余儀なくされるという問題がある。
一方前記した流し込み工法は、上記と同様にして炉殻1
の中にキャスタブル(シャモツト質、A12O348%
、5iO242%)を水で混練して流し込み、乾燥後中
子4を脱枠する方法であるが、この方法は簡単に所定の
形状に施工できるのでスタンプ工法に比らべ施工は簡単
であるものの、レンガに比らべ成形圧は低く、水分量が
多いため気孔率も大きくなり、溶融亜鉛が低温域あるい
は高温域に於いて耐火物の気孔(密閉気孔、開孔気孔)
に浸入し易く、融液などの浸食に対する抵抗性が劣る。
又ボンド部は骨材より低耐火性、低耐食性であるので、
マトリックスを浸食し助長する傾向にある為溶融亜鉛に
対する耐火物の漏れ性及び耐食性が劣るために構造的ス
ポーリング(亀裂、剥離)を生じ易く均一な組織が得ら
れず、また粉粒体の混合物であるキャスタブルは製造工
程に於いて粒の分離、バインダーのかたよりが生じる為
、施工体のバラツキが生じ易く、施工構造体に於ける施
工むらが発生し易いという難点がある。
さらに、施工方法についても、これらの要因に於けるラ
ミネーションが発生しやすく、又ケミカルボンドについ
ては施工後の自然乾燥、昇熱乾燥中に於けるバインダー
の移動により均一な組織が得られないという欠点がある
このように従来の方法はいずれにしても耐火物の施工不
良や乾燥不良等により亀裂や構造的スポーリングを生じ
やすく、耐火物中への亜鉛の浸入によるインダクターコ
イルの短絡腐食等のトラブルを招きやすいという不利欠
点があった。
本発明はかかる現状に鑑みて種々の検討を重ねた結果、
従来にはみられない新たな金属溶解用溝型誘導炉の溝内
張り構造を創案したものであり、その基本的特徴はイン
ダクターコイルの周りを湯道と受口とを一体化した定形
耐火物で構成すると共に、その定形耐火物の周りを不定
形耐火物で固めたことにある。
次に本発明の一実施例を第4図ないし第7図によって説
明すると、まず図中10に示すものは炉殻であり、この
炉殻の炉床には断熱レンガ15が敷設され、側壁にはイ
ンダクターコイル挿通孔16a、16bが開孔されると
共にその内面には断熱ボード16が張られている。
また前記断熱レンガ15には低膨張性の固定レンガ17
が設けられ、その上方に第7図に示すような受口18と
湯道19が一体となった定形耐火物14が支持固定され
る。
即ちこの定形耐火物14は全体的に把手状をなし、その
上面部14aには受口18が形成され、下端部14bは
コ字状となって、その中に湯道19が形成されており、
この湯道19の両端はそれぞれ前記受口18に通じてい
るものである。
一方、前記側壁の一側挿通孔16aからは外周を絶縁し
たインダクターコイル12が挿入され、そのインダクタ
ーコイル12は定形耐火物14の開口部20を貫通して
他側挿通孔16bに至っている。
こうした炉殻10内には不定形耐火物13が充填され、
前記定形耐火物14の周りが固められるものであるが、
この場合、定形耐火物14における不定形耐火物13と
の接触面にセラミックファイバーのペーパー等適当な膨
張代を設けると乾燥(昇温)不良による不定形耐火物1
3の膨張やそれによる定形耐火物14への熱応力、亀裂
の発生を適切に防止することができる。
かかる定形耐火物14や不定形耐火物13の材質として
は溶融石英質や窒化ケイ素質、黒鉛質などが用いられる
が、この場合定形耐火物14と不定形耐火物13とは同
質とすることが望ましい。
これらの耐火物は緻密で低膨張性があり、耐火性や耐食
性にもすぐれ、施工も容易であるなど、上記した耐火物
としての条件を十分満足しているものである。
次に本発明の施工プロセスについて説明すると、まず炉
殻10の炉床に断熱レンガ15を、また側壁に断熱ボー
ド16をライニングした後断熱レンガ15上に固定レン
ガ17をセットし、次いであらかじめ振動成形法で受口
18と湯道19が一体となるごとく成形され、焼成され
た定形耐火物14を前記固定レンガ17上にセットし固
定する。
この際定形耐火物14はその上端部14aが炉殻10の
上端部と同一水平面上に並ぶようにセットする必要があ
る。
こうして定形耐火物14をセットした後、側壁挿通孔1
6aからインダクターコイル12を挿入し、定形耐火物
14の開口部20を通して他側挿通孔16bまで貫通さ
せ固定する。
その後、炉殻10内に、よく混練された不定形耐人物1
3を流し込み、バイブレータ−または突き棒にてその不
定形耐火物13を固定する。
加工後自然養生及び温風乾燥を行ない、さらに定形耐火
物14の湯道19内にてニクロム線乾燥をし不定形耐火
物13内の水分除去及び硬化を早めるものである。
なお、乾燥を終えた後は不定形耐火物13の上面部即ち
ワーキングポット本体との接合面に、溶融金属との漏れ
性が低く、また接着強度の高い例えば溶融石英質等のモ
ルタルを塗布し、本体接合部からの溶融金属の浸入を防
ぐものである。
上記したような構成からなる本発明は従来と同様にして
ワーキングポットの下端部に取付けられることになるが
、本発明によるとワーキングポットで徐々に溶かされた
亜鉛等の金属は定形耐火物14の受口18から湯道19
に入り、その湯道19を循環する間、インダクターコイ
ル12の二次誘導作用による電気的エネルギーで溶融亜
鉛となり、再び受口18からワーキングポットに帰還す
るものである。
なお、本発明で対象となる金属は上記した亜鉛に限られ
ず、Al、Pb、Cu等比較的融点の低い金属を溶解す
る場合にも適用し得ることはいうまでもない。
以上説明したように、本発明によれば、特にインダクタ
ーコイルの周りを、湯道と受口とを一体化した定形耐火
物で構成すると共に、その定形耐火物の周りを不定形耐
火物で固めたことにより、次のような効果が得られる。
イ)従来のスタンプ工法や流し込み工法と比較し、耐火
物の施工不良や乾燥不良による亀裂や構造的スポーリン
グを防止することができる。
口)溶融亜鉛の浸入によるインダクターコイルの短絡腐
食等のトラブルを防止することができる。
ハ)ニクロム線等による湯道内からの乾燥が容易にでき
乾燥時間が短縮される。
ニ)施工管理が簡略化される。
ホ)耐火物に起因するトラブルがほとんどなくなるため
インダクターコイルの耐用寿命が向上する。
このように本発明によれば従来にはみられない種々のす
ぐれた効果が得られ、産業上有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は従来の溝型誘導炉構造を示し、第
1図はその平面図、第2図は第1図のA−A線に沿う断
面図、第3図は第2図のB−B線に沿う断面図である。 また第4図ないし第6図は本発明の一実施例を示す溝型
誘導炉であり、第4図はその平面図、第5図は第4図に
おけるC−C線に沿う断面図、第6図は第5図における
D−D線に沿う断面図である。 さらに第7図は本発明における定形耐火物の斜視図であ
る。 図中10は炉殻、12はインダクターコイル、13は不
定形耐火物、14は定形耐火物、15は断熱レンガ、1
6は断熱ボード、17は固定レンガ、18は受口、19
は湯道、20は開口部を各示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属溶解用溝型誘導炉において、インダクターコイ
    ルの周りを湯道と受口とを一体化した定形耐火物で構成
    すると共にその定形耐火物の周りを不定形耐火物で固め
    たことを特徴とする金属溶解用溝型誘導炉の溝内張り構
    造。
JP14223078A 1978-11-20 1978-11-20 金属溶解用溝型誘導炉の溝内張り構造 Expired JPS5811555B2 (ja)

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JP14223078A JPS5811555B2 (ja) 1978-11-20 1978-11-20 金属溶解用溝型誘導炉の溝内張り構造

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JPS5568579A JPS5568579A (en) 1980-05-23
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KR20180014251A (ko) * 2010-03-29 2018-02-07 블루스코프 스틸 리미티드 세라믹 라이닝이 형성된 채널 인덕터

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