JPS5811375Y2

JPS5811375Y2 - 壁塗料等の撹拌装置

Info

Publication number: JPS5811375Y2
Application number: JP1980123319U
Authority: JP
Inventors: 一男秦
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1980-08-29
Filing date: 1980-08-29
Publication date: 1983-03-03
Also published as: JPS5747229U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は一般にジスパー又はリゾルバーと呼ばれている
壁塗料等の攪拌装置に関するもので、壁塗料等の被攪拌
物を収容したタンクの容量が大きい場合にも、短時間で
均一な製品が得られるようにすることを目的としている
。

従来は例えば第１図における中央の羽根車１６に相当す
るやや長い１本の羽根軸に固定された羽根車のみによっ
て攪拌する構成が知られている。

今仮りに第１図によって説明すると、ハンドル１０によ
り第１ケース７をシリンダー１を中心に揺動させること
により図示の羽根軸１６の手前側とその反対側の塗料は
比較的良く攪拌されるが、羽根軸１６に対しシリンダー
１側の部分りと、シリンダー１と反対側の部分Ｅの塗料
を均一に攪拌することはできず、また充分攪拌するため
には長時間を要する不具合があった。

本考案は上記不具合を解消しようとするもので、次に本
考案の実施例を図面により説明する。

本考案による攪拌装置の垂直断面を示す第１図において
、油圧シリンダー１は中間部分が補強板２を有するブラ
ケツ）３．３’を介して中二階の床板又は地上の合板
に固定され、垂直な姿勢で起立しており、シリンダー１
内に嵌合した昇降軸４の上端ブラケット５は、スラスト
ボール６を介して細長い第１ケース７を水平な姿勢で回
転自在に支持している。

ブラケット５に上端部に固着した垂直なステーロッド８
は、シリンダー１と平行かつ一体的なステーシリンダー
９内に嵌合し、従って軸４が油圧により上昇する際ロッ
ド８も共に上昇し、軸４の回動を阻止する。

第１ケース７は昇降軸４に対し回動可能ではあるが、シ
リンダー１の正面に設けたハンドル１０を回さなければ
シリンダー１に対して回動しないように、ウオーム、ウ
オームホイール等を利用して通常はロックされている。

第１ケース７上において、ケース７に据付けたモータ１
２の出力軸１３は、第１ケース７内に■プーリ１４を備
え、■プーリ１４にはＶベルト１５の一端が掛渡しであ
る。

Ｖベルト１５の他端は羽根軸１６上のプーリ１７に掛渡
してあり、従ってモータ１２を起動すると、モータ１２
の回転力はＶプーリ１４．１７により減速されて羽根軸
１６に伝わり、羽根軸１６は例えば９００ｒｐｍで矢
印Ａ方向に回転する。

羽根軸１６の下端のボス１９にはナツト２０を用いて羽
根車２１が取り付けである。

羽根車２１は本体が第２図に示すような鋼板製の円板で
、その外周に設けた放射状の溝２２に矩形の羽根２３を
挿入溶着した構造を有する。

また羽根軸１６は上端部が第１ケース７の上下壁部分に
それぞれ軸受２４を介して回転自在に支持されている。

第１ケース７の先端部（第１図左端）の下面にはスラス
トボール２６を介して細長い第２ケース２７の土壁が羽
根軸１６を中心に回転自在に支持され、第２ケース２７
の底壁部分は軸受２８を介して羽根軸１６に支持されて
いる。

第２ケース２７の上面に固着した大径ギヤー２９には、
減速モータ３０の出力軸３１の下端に固着したピニオン
３２が噛み合い、従って減速モータ３０を起動すると、
モータ３０の回転力はピニオン３２、大径ギヤー２９を
介して第２ケース２７に伝わり、第２ケース２７は矢印
Ｂ方向に例えば５０ｒｐｍ以下の低速で回転する。

３３は軸受である。

第２ケース２７の下面には羽根軸１６より互に反対方向
に区間Ｌ１．Ｌ２（図示の例ではＬ１＝Ｌ２）
だけ離れた位置に軸受３５、３６が取り付けてあり、
軸受３５には長い羽根軸３７の上端部が回転自在に支持
され、軸受３６にはや・短かい羽根軸３８の上端部が回
転自在に支持されている。

羽根軸１６の第２ケース２７内の部分に固着した６列溝
付■プーリ３９の上半部と、羽根軸３７の上端部に固着
した■ブー）４０の間には３本のＶベルト４１が掛渡
してあり、■プーリ３９の下半部と羽根軸３８の上端の
■プーリ４２の間にはＶベルト４３が掛渡しである。

また両羽根軸３７．３８は下端に羽根軸１６の下端の羽
根車２１と同様の羽根車４４．４５を有するが、両羽根
車４４．４５は上下位置にＬの段差を有する。

４７は全塗料その他の被攪拌物を収容するタンクで、羽
根車４４．４５の外周の羽根２３が僅かな間隔Ｌ２で近
接する内径を備え、上端が開放している。

このようなタンク４７が平面で見てシリンダー１を中心
とする同一円周上に例えば２個配置されている。

第１図は攪拌作業時の状態を示しており、タンク４７内
には調色されるべき全塗料４８が所定量入れである。

この状態でモータ１２，３０を起動させると、モータ１
２の回転力は前述の経路で羽根軸１６に伝わると同時に
、第２ケース２７内のＶプーリ３９、Ｖベルト４１．４
３、■プーリ４０．４２をへて羽根軸３７、３８にも
伝わり、各羽根軸１６，３７．３８は同方向に自転し、
羽根車２１，４４．４５が全塗料４８を攪拌する。

同時にモータ３０の回転力はピニオン３２、大径ギヤー
２９をへて第２ケース２７に伝わり、第２ケース２７は
羽根軸１６を中心として矢印Ｂ方向に緩やかに回転する
。

このため羽根車４４．４５は羽根軸１６を中心とする円
周上で矢印Ｘのように公転し、羽根車４４．４５がタン
ク４７の内周面に近接しているため、タンク４７の内周
面に付着している未攪拌状態の塗料を掻落しながら全体
を満遍無く攪拌する。

羽根車４４．４５間に段差りがあるため、羽根車４４が
横方向に押し出した塗料と羽根車４５が横方向に押し出
した塗料が矢印Ｃで示す如く上下で絡み合い、更にその
上方に羽根車２１があるため羽根車４５から中央へ押出
された塗料は羽根車２１で攪拌され、攪拌作業が能率的
に進む。

一定時間後、シノンダ−１により各羽根車を一定量上方
（中間位置）へずらせ、そこで一定時間攪拌作業を行い
、再び各羽根車を上方（上端位置）へずらせ、又一定時
間経過後は再び元の図示の位置（下端位置）まで下げる
。

もちろんシリンダー１を連続的に昇降させることもでき
る。

これによりタンク４７内の全塗料４８は底部のものも、
表面側のものも、全体が満遍無く均一に攪拌される。

以上説明したように本考案は、昇降軸４と、昇降軸４の
側方に配置されかつ円筒形内側壁を有し上方に向は開口
するタンク４７と、昇降軸４の上端に昇降軸４を中心に
回転可能に支持された第１ケース７と、第１ケース７の
先端下部に垂直軸を中心に回転自在に支持された第２ケ
ース２７と、第２ケース２７の回転中心及び回転中心が
ら互に反対側に離れた両側位置にそれぞれ上端部が支持
された３本の垂直な羽根軸１６、３７．３８と、第１
ケース７上のモータ１２，３０と、モータ１２，３０の
回転力を羽根軸１６，３７．３８と第２ケース２７に伝
える動力伝達機構２９，３２，４１．４３と、各羽根軸
１６，３７．３８下端にそれぞれ固設された羽根車２１
．４４．４５とを備え、上記タンク４７の内側壁に両側
の羽根軸３７．３８の羽根車４４．４５が近接するよう
配置し、タン＜４７に近接する羽根車４４．４５の取付
位置に上下方向の段差りを設け、中央の羽根車２１を最
上位に配置し、タンク４７内の被攪拌物に対し羽根を自
転、公転、昇降可能にしたので次の効果が期待できる。

（ａ）各羽根軸３７．３８の羽根車４４．４５が自転と
昇降運動をするばかりでなく、公転もするので、タンク
内全体を満遍無く攪拌することができる。

（ｂ）円筒形内側壁を有するタンク４７の内側壁に、羽
根車４４．４５を近接するように配置するとともに、羽
根車４４．４５が自転、公転及び昇降運動をするように
したので、攪拌と同時にタンクの内側壁に付着した塗料
を取外すことができ、特に壁塗料のような高粘度物質の
攪拌においては製品の品質向上に大きく寄与することが
できる。

（Ｃ）昇降軸４により、第１ケース７及び第２ケース２
７と共に羽根軸１６，３７．３８及び羽根車２１，４４
゜４５を昇降させるようにしたので、羽根車２１．４４
．４５の昇降運動ができるばかりでなく、被撹拌物入替
え等の作業時には上昇させることによって、タンク４７
の上端開口部近傍に大きなスペースを確保でき、作業が
容易になる利点がある。

（ｄ）公転する羽根車４４．４５間に上下方向の段差り
があるため、羽根車４４が横方向に押し出した塗料と羽
根車４５が横方向に押し出した塗料が第１図の矢印Ｃで
示すように上下で絡み合い、更に上方に羽根車２１を配
置したので、羽根車４５から中央へ押し出された塗料は
羽根車２１で攪拌され、攪拌作業が能率的に進むことか
ら、短時間で均一な製品を得ることができる。

なお本考案を具体化する時、昇降軸４の駆動は空気圧式
又は電動式にすることもできる。

第１ケース７のＶプーリ１４，１７間には変速機４９を
取り付けることもできる。

図示の■プーリ、■ベルトの代りにスプロケット、チェ
ーンを採用することもでき、またギヤー〇採用も可能で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による攪拌装置の垂直断面図、第２図は
第１図のＩＩ −ＩＩ断面図である。４・・・・・・昇降軸、７・・・・・・第１ケース、１
２．３０・・・・・・モータ、１５，４１゜４３・・・
・・・■ベルト（動力伝達機構）、２９．３２・・・・
・・大径ギヤーとピニオン（動力伝達機構）、３７．３
８・・・・・・羽根軸、４７・・・・・・タンク。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

昇降軸４と、昇降軸４の側方に配置されかつ円筒形内側
壁を有し上方に向は開口するタンク４７と、昇降軸４の
上端に昇降軸４を中心に回転可能に支持された第１ケー
ス７と、第１ケース７の先端下部に垂直軸を中心に回転
自在に支持された第２ケース２７と、第２ケース２７の
回転中心及び回転中心から互に反対側に離れた両側位置
にそれぞれ上端部が支持された３本の垂直な羽根軸１６
゜３７．３８と、第１ケース７上のモータ１２，３０と
、モータ１２，３０の回転力を羽根軸１６．３７．３８
と第２ケース２７に伝える動力伝達機構２９，３２，４
１．４３と、各羽根軸１６，３７．３８下端にそれぞれ
固設された羽根車２１．４４．４５とを備え、上記タン
ク４７の内側壁に両側の羽根軸３７．３８の羽根車間、
４５が近接するよう配置し、タンク４７に近接する羽根
車間、４５の取付位置に上下方向の段差りを設け、中央
の羽根車２１を最上位に配置し、タンク４７内の被攪拌
物に対し羽根を自転、公転、昇降可能にしたことを特徴
とする壁塗料等の攪拌装置。