JPS5811195B2 - 好熱菌、チエラビアテレストリスによるセルラ−ゼ及びその製法 - Google Patents

好熱菌、チエラビアテレストリスによるセルラ−ゼ及びその製法

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JPS5811195B2
JPS5811195B2 JP827277A JP827277A JPS5811195B2 JP S5811195 B2 JPS5811195 B2 JP S5811195B2 JP 827277 A JP827277 A JP 827277A JP 827277 A JP827277 A JP 827277A JP S5811195 B2 JPS5811195 B2 JP S5811195B2
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は適当なセルロース含有培地におけるチェラビア
テレストリス菌の培養により、約60’ないし約70℃
の範囲の温度および弱酸の条件下においてC1およびC
x型の最高の活性を示す新規なセルラーゼの製造および
遊離に関する。
以後に使用されるセルラーゼという用語はセルロースを
解重合しそして加水分解してグルコースにできる酵素複
合体を指す。
従来技術によって知られているセルラーゼは菌または或
種のかび状の高級バクテリアによって製造されてきた。
これらの型の種々の有機体はセルロース基質上で生育す
る能力を有することが示された。
多くの菌性のセルラーゼは今日商業的に入手できる。
セルラーゼは主として中温性の菌、すなわち中間温度(
25°ないし37℃)において十分に生育する菌によっ
て製造され、そしてこれらのセルラーゼのうちのあるも
のは比較的高いC1−酵素型の活性を示し、そしてこれ
はセルラーゼが天然のセルロースを解重合できることを
意味している。
これらの菌によって製造されるセルラーゼの欠点はその
熱安定性が不足しているために通常約50℃を超える温
度ではセルロースを分解するために使用できないことで
ある。
セルラーゼ活性の別の型はカルボキシメチルセルロース
(CMC)を分解する能力によって測定されるCx−酵
素活性である。
C1型の活性は主として商業的に重要である。
種々の有機体によって製造されるセルラーゼは米国特許
第3232832(リゾープスRh1zopus )、
第3398055号(トリコデルマ ビリデTrich
oderma viride A T CC1632
5およびその他の菌)、第3438864号に−マイセ
ス Eumyces糸状菌有機体ATCC16425)
第3677899号(ラムブチロマイセスLamp−t
e r omycesまたはホルミトプシスForm
i topsis )および第3734831号に記
載されている。
しかしながら、他の商業的に入手できるセルラーゼより
も高いC1−酵素活性を有することが知られているトリ
コデルマビリデからセルラーゼを調製することはその酵
素反応の最適温度が約50℃であるという欠点を有する
( Mandels外著、’ Ce11ulases
and Their Applications 。
AC8、第95巻、398〜411頁(1969))。
米国特許第3812013号には、別の方法では特に固
定されない好熱性の放線菌から、および培地中に最低の
溶解酸素量を維持するようにその中に酸化性のガスの導
入を必要とする条件下5.5ないし8のpH,65°な
いし80℃の温度で最高の活性を示すといわれる可溶性
のセルラーゼの製造が開示されている。
しかしながら、放線菌は真の菌ではなくてかびのように
枝分かれした糸状の高級バクテリアである(Burdo
n andWilliams 。
’ Microbiology“第5版、1964)。
D、 KnoeselおよびA、 Re5zの著作’
Fungifrom Compost of
Waste Material Staedth
−ygiene 1973発行、24(6)、143〜
8頁、ケミカルアブストラクト79 :123441h
(1973)には天然セルロースを分解できる好熱性で
かつ耐熱性の多数の菌種の種族が開示されており、そし
てムコール(Mucor ) 、アブシディア(Abs
idia )、タラロマイセス(Talaromyce
s)、ダクチロマイセス(Dactylomyces)
、マイリオコカム(Myr iococcum)、フミ
コーラ(Humi col a )、テルモイジュウム
(Thermoidium )、アスペルギルス(As
pergi I lus )、バエシロマイセス(Pa
eci−1omyces)、スコプラリオプシス(Sc
opulariops−is)およびアクレモニウム(
Acremonium )を包含するC1およびCx活
性を具えた酵素の存在が示唆されている。
F、J 、 Stutzenberger 、 Ap
pl、 Microbiol。
1971.22(2)、147〜152頁;ケミカルア
ブストラクト75巻:106381p(1971)には
最適pH6,0および55°ないし65℃の温度におい
てセルローズ分解能を有する好熱性の放線菌テルモノス
ポーラクルバータ(T he rmo nospo r
acurvata )によるセルラーゼの製造が述べ
られている。
B、FlanniganおよびP、N、Sel Jar
s著)Trans。
Br1t、Mycol、 Soc、 1972、58
(pt、2 )、338〜341頁;ケミカルアブスト
ラクト:453271(1972)には、カルボキシメ
チルセルロースを加水分解するために好熱菌のチエラビ
アセペドニウム(Thielavia sepedon
ium)plolを使用することが開示されているが、
それからセルラーゼを製造することまたはそのセルラー
ゼの性状は記載されていない。
本発明の第一の観点によれば、セルロース分解活性のC
1およびCx型の両方を発揮する熱安定性のセルラーゼ
が菌性有機体チェラビアテレストリス(NRRL812
6;ATCC20627(ブタペスト条約に基づく寄託
))によって製造されることが発見された。
この菌は好熱性であって、これはその菌が約60’ない
し約90℃の範囲の温度で最高の生育を示すことを意味
する。
以下に更に十分に記載されるように、その菌は同化でき
る炭素源と窒素源および生育を促進するコファクターを
含む液体培地において培養される。
チェラビアテレストリスは土壌を源泉とした公知の菌で
、元来Apinis 、 Nova Hedwigia
5 :68(1963)によりアレスチェリアテレ
ストリス(Al 1escheria terres
tris)と指定されたOMalloch and C
a1n、Can、 J、 Bot、 50 : 66
(1972)によるチェラビアテレストリスの調査によ
ってそれが同じ有機体であることが示された。
Minoura他、 Trans、 Mycol、
Soc、 Japan 。14 :362(1973)
により分生胞子の状態で発生することが判明した。
この有機体はオランダのBaarnの菌培養中央局(C
entraalbureau voor Schimm
elcul tures)のJ 、A、von Arx
によって分類学的に研究され、そして彼はその有機体が
上記の組織の“5tudiesin Mycology
8 、第10頁(1975年1月)という出版物にお
いて彼が発表した記述と一致していることを報告してい
る。
[類型種族にはアスコマータ(ascomata)は観
察できなかった。
空気中の菌糸体は透明なまたは薄い茶色味のある、規則
的に分れた、しばしば部分的に膨潤した細胞を有する2
〜4μmの巾の菌糸からなっている。
分生胞子を生ずる細胞は菌糸上で短かい細土の分枝とし
て生じ、そして分生胞子の形成中に伸長できる。
分生胞子は概して先端が切られた基部を有するこん棒状
、倒卵形または西洋梨型の3〜6×2〜3μmの透明な
1個の細胞からなり、そして基部に向って連続してまた
は明瞭でない仮軸の状態で1個ずつ生ずる。
アスコマータは羊毛のような菌糸体のマットの下で36
℃の麦芽寒天上のCB5492.74において発育した
それらは厚い壁の暗褐色で、2〜3μmの巾の不規則に
織り混った菌糸の細胞(ゆるく織られた上皮(1oos
e textura epidermoid−ea))
からなる厚さ8〜10μmの壁面を有する、通常滑かで
黒色の直径140〜280μmの球形または若干子らに
なった球形をしている。
子嚢は数枚形の棒から束中して発達し、こん棒状の柄の
ある8個の胞子体で20〜27×9×12μmの大きさ
を有し、寿命が短かい。
子嚢胞子は倒卵形または西洋梨型で、褐色の厚い壁を有
し、1〜2個の小滴を含み、細くなった先端に明瞭な胞
子の細孔を持ち、そして5.5〜7×4〜5.5μmの
大きさを持つ。
分生胞子の状態はスコプラリオプシス(Scopula
−riopsis )および特にセドスポリウム(Sc
edosp−orium)のような属に近くそしてこれ
はミクロアスカセアエ(Microascaceae
)との連がりを指示している。
チェラビアテレストリス有機体の培養は61604イリ
ノイ州、Peoriaのアメリカ合衆国農務省、農業研
究部門、北部地域研究試験所の培養コレクションに寄託
され、そしてNRRL8126番に指定された。
また、チェラビアテレストリス有機体の培養は、208
52メリーランド州、ロックビル、パークローンドライ
ブ 12301のAmerican Type Cu1
ture Co11ection (=ATCC)に寄
託され、そしてATCC 20627番に指定された。
炭素源としてはセルロース粉末、脱脂綿、小麦のふすま
、新聞印刷用紙、綿繰り機械のくず、および砂糖きびの
しぼり殻のような種々のセルロースでできた材料を使用
してよい。
窒素源はアンモニウム塩、硝酸塩、穀類浸漬液、酵母抽
出ペプトン、酵母の細胞等のような材料からなる無機ま
たは有機の窒素でよい。
またホウ素、鉄、銅、マンガンおよび亜鉛の塩のような
慣用のミネラル養分を培地に加えてよい。
ビオチン(ビタミンH)およびその他のビタミンのよう
な生育促進ファクターを加えてもよい。
実際問題として、穀類浸漬液、酵母抽出物等のようなビ
オチンを含む有機材料を生育ファクターおよび窒素源と
して役立たせるために使用することができる。
チェラビアテレストリスの培養のためには、最初の培養
は普通貯蔵培養基から少量の菌糸体を植菌することによ
って開始する。
最初の培養はジャーファーメンテ−ジョンの接種として
使用される。
有機体の生育に好ましい温度範囲は約40℃ないし約5
0℃であり、そしてこの目的のために好ましいpH範囲
は約45ないし約6.0である。
培地の最初のpHは典型的には約5.6であり、そして
酸または塩基のどちらかを添加してこの水準に制御する
系がセルラーゼの最高収量を明示する36ないし48時
間の培養の後、酵素溶液は遠心分離または濾過によって
集められ、そして濾液は粗製の酵素原料に相当する。
培養条件は使用する培地の型によって決まり、そしても
ちろんセルラーゼの最大収量をもたらす条件である。
このようにして回収された粗製の酵素溶液は約4℃にお
いて硫酸アンモニウムで処理してセルラーゼを沈澱させ
ることができる。
生成した沈澱は遠心分離で集めてからpH5の適当な濃
度のアセテート緩衝剤に溶解させる。
加工しない酵素溶液および濃縮した酵素溶液はいずれも
高いC1活性を示す。
更に、両者とも4℃において少なくとも3週間安定であ
り、そして望ましくは中位のpH条件下、すなわち約5
.0ないし約5.6において約60°ないし65℃およ
びそれよりも高い温度、例えば70℃において有効に使
用できる。
かくして本発明は塩の添加によって培養p液から酵素活
性を沈澱させ、沈澱を分離し、そしてこの生成物を適当
な緩衝剤に溶解するかまたは塩で沈澱させた生成物から
乾燥した調製品を製造することによってチェラビアテレ
ストリス(NRRL8126 ;ATCC20627)
発酵液からセルラーゼ活性を濃縮する方法を提供する。
本発明の第二の観点によれば、チェラビアテレストリス
によって製造されたセルラーゼは遊離されて、その特性
と性状が明らかにされた。
セルラーゼは水溶性の固体で硫酸アンモニウムによって
沈澱し、そして適当な緩衝剤に溶解することができる。
調製品はC1およびCXの両方の酵素活性を持ち、pH
約5.0ないし約5.6という温和な酸条件下約60°
ないし約70℃の温度で最高のセルロース分解活性を示
し、しかも少なくとも48時間の間その活性を保持する
本発明のセルラーゼの別の特性はその熱に対する高度の
安定性である。
したがって、生の酵素水溶液を3時間沸騰させた後では
、従来報告されたセルラーゼとは異なり、酵素活性の2
0%がなお残っている。
更に、100℃においてはセルロース基質、例えばグル
コースに加水分解される濾紙の存在下調製品は60分後
にはその加水分解活性を50%および120分後には3
0%を保つことが見出された。
これらの特徴は実施例および添付図面で観察される。
セルラーゼ調製品は天然産のセルロースに対して強いC
1活性を持っている。
したがって、生の酵素調製品はpH5,0,60°〜6
5℃において24時間以内に木綿を20%まで加水分解
できる。
本発明のセルラーゼが特定の用途を持っているセルロー
ス材料の加水分解に本発明のセルラーゼを使用したとき
上記の性質は幾つかの実用上の利点を提供する。
これらのおよびその他の利点は(1)望ましくない微生
物の汚染および高価な殺菌消毒された基質の使用を最小
にすることおよび昇温下で反応を行なうことによって運
転コストを低下すること、(2)低い操作温度における
高い反応速度および(3)本発明の好熱性有機体から酵
素を製造する場合に、高い温度を使用することができ、
したがつて高温では不安定な中温性の有機体を使用する
従来方法に関連した冷却費用を低下させること、である
上記で示したように、本チェラビアテレストリスのセル
ラーゼの熱安定性によって、その系を加熱することによ
り、存在するかもしれない望ましくない酵素の破壊とセ
ルラーゼの活性の実質的な一部の保存とを同時に達成で
きることが本発明の特徴である。
この方法で破壊できる典型的な酵素には蛋白質の加水分
解、種々のアミン加水分解、脂質の加水分解等のような
望ましくない作用をひき起こす酵素が含まれる。
したがって、本発明はチェラビアテレストリス(NRR
L8126;ATCC20627)セルラーゼの他に望
ましくない特性を有する酵素を含む水性系の処理方法を
提供し、そしてこの方法はセルラーゼの活性を完全に破
壊しないで望ましくない酵素を破壊できる高められた温
度に上記の系を加熱する段階を含む。
チェラビアテレストリスによって製造されたセルラーゼ
は多くのセルロース基質に対して活性である。
例えば、本セルラーゼ調製品は分解に対して極めて抵抗
性が大きいと考えられているホールコドンファイバー(
Whole cotton fiber )の20%を
60℃において24時間以内にグルコースに転化できる
これは加水分解を最も受は易い粉砕木綿繊維(grou
nd cotton fiber)と対照的である。
この値は現在量も有効であると一般ζこ考えられている
トリコデルマビリデ(Trichodermaviri
de)酵素によって得られる値よりも遥かに太きい。
セルラーゼの反応の原理はセルロースを最終的に良好な
炭素源であることが知られているグルコースに解重合す
ることである。
グルコースは重要な食料品であるばかりでなく、やはり
優れたエネルギー源でもあるメタンおよびエタノールの
ような別の化合物に容易に転化できる材料である。
本発明のセルラーゼは、単独でまたは他の酵素とともに
使用したときにもその他の広い用途を持っている。
これらの用途には消化助剤としての使用、清浄助剤とし
ての使用および果汁の抽出および必要な叩解時間を短縮
するとともに得られた紙の品質の改善に寄与する紙パル
プ繊維の取扱いにおける利用が含まれる。
セルラーゼ製品はイースト、穀物およびその他の多くの
食料品の人および他の動物による消化能を強化するため
にこれらの細胞壁を破壊するのに使用できる。
更に、その他の用途では、これらのセルラーゼは食用の
油を採る各種の種子のケーキ(cake )から繊維を
除去するのに、および海草から採る寒天の収量を増大さ
せるのに使用できる。
以下の実施例は本発明の好ましい具体例を説明するもの
であって、それによって本発明を限定しようとするもの
ではない。
実施例 1 1%のセルロース粉末とその他の必須栄養素を含む寒天
斜面にチェラビアテレストリス(NRRL8126 ;
ATCC20627)の原料培地を保持した。
100m1の培地を含む225m1フラスコに少量の菌
糸体を移して最初の培養基を調製した。
液体培養基から菌糸体を移すことによって更に予備培養
基(preculture )を調製した。
予備培養基は45°ないし48℃の振りまぜフラスコ中
で24時間生育し、そしてジャーファーメンテ−ジョン
の接種として使用した。
菌の生育のための培地の組成とセルラーゼの生成は以下
のとおりである。
発酵中pHを5.5および5.6に保ち、空気を供給し
た。
温度は48℃に保持した。C1およびCX型の酵素の活
性は後に続く46時間のジャーファーメンテ−ジョン段
階で周期的に行なわれる試験によって測定され、その最
初の試験は期間の出発時点において実施した。
酵素の活性試験のためにジャーの内容物のうちの少量の
試料を遠心分離し、そして表面に浮んだ所望の液体を
Enzymatic Hydrolysis ofWa
ste Ce11ulose + Biotechn
ology andBioengineering、第
16巻、1471〜1493(1974)に示されたM
andels等の方法に準じた活性試験を行なうのに使
用したが、50℃よりは60℃の培養温度を使用した。
更に詳しく述べれば、C1活性を測定するのに使用され
るEP(濾紙)試験はpH5,0のアセテート緩衝剤と
ともにその表面に浮んだ液体の少量を培養することによ
って遂行し、表面に浮んだ液体および0時間において開
始された試験における緩衝剤のそれぞれの容量は0.5
mlおよびlomlであり、更に下記の表に示した種
々の経過した発酵時間においては表面に浮んだ液体を段
々と少量使用した。
しかしながら、各々の場合、全体の容量が1,5mlに
留まるように少量の試料を補なうために緩衝剤の使用量
を増やした。
ワットマンNo、1濾紙の50■片(1×6cm)を使
用して試験培養を60℃において1時間実施した。
ジニトロサリチル酸反応剤を添加し、そして還元糖をグ
ルコースとして計算して生成したゲルコールの量を測定
した。
このようにして得た値を再び計算して、指示された培養
時間において回収された発酵液1.0ml中に含まれる
グルコースの量という表現に直す。
ジャー培養法において0時間で0.5 mlの表面浮遊
液を使用し、更に培養を続けるにしたがってこの液を段
々と少量使用することによりCx値も測定した。
アセテート緩衝剤を添加することによって浮遊液を各々
の場合1mlにした。
いずれの場合にも緩衝された試料を1%の緩衝されたカ
ルボキシメチルセルロース(CMC)溶液0.5 ml
と一緒にした。
得られた系を60℃において30分間培養した。
次にグルコース含有量を試験してから、それを発酵液1
.0ml中のグルコース含有量で表わした。
典型的な発酵で得られた値を下記の表に示す。
実施例 2 この操作ではセルラーゼの製造に使用される組成物中に
存在するペプトンととうもろこしの浸漬液をこの組成物
1リットル当り10μgのビオチンで置き換えたことを
除いて、実施例1で記載したように培養を実施した。
下記のFP値が得られ、実施例1で記載した方法を採用
した。
実施例 3 次の表に示した種々の基質上でセルラーゼを製造するた
めに振りまぜフラスコを使用し、その培地の組成は別に
表示がなければ実施例1と同じである。
培養期間中温度を48℃に保ち、pHの値は制御しなか
った。
最初のpHは5.5で最後のpHは5.5ないし6.2
の範囲であった。
実施例 4 実施例1の46時間の培養期間の終りに酵素溶液を濾過
によって回収した。
濾液を約4℃に保ってから硫酸アンモニウムを75%の
飽和度まで添加した。
得られた沈澱を遠心分離によって集め、そしてpH5,
0のアセテート緩衝剤0.5 Mに溶解した。
濾紙のセルラーゼ活性は酵素溶液1ml当りグルコース
98mgに相当した。
実施例 5 実施例1の一般的な処理につづいて、硫酸アンモニウム
で沈澱させたままの酵素調製品を使用して種々のセルロ
ース材料に対してセルラーゼ活性を60℃において24
時間試験した。
各々の場合グルコースに転化される基質の百分率によっ
てセルロース活性を測定し、得られた結果を次の表にま
とめた。
実施例 6 セルラーゼの水溶液の熱安定性をそれ単独でおよびセル
ロース基質(濾紙)の存在下の両方で試験した。
添付図面において、’FP−ase“としるしを付けた
曲線は種々の時間酵素溶液を沸騰点(100℃)に保っ
た場合に保持された活性の百分率を示す。
したがって、酵素溶液を100℃において3時間保った
後でさえも酵素の活性の20%はなお残留している。
これは従来発表されたセルラーゼ調製品の安定性とは異
なっている。
更に、’ FP−ase (+ 5ubstrate
)“としるしを付けた曲線で示されるように、加水分解
されてグルコースになるp紙のセルロース基質の存在下
では、100℃において調製品は60分後に50%およ
び120分後に30%の加水分解活性を保有しているこ
とが判明した。
実施例 7 酵素活性に対する金属の存在の阻止効果が検討された。
この実験では10−2モルの濃度の金属塩が用いられた
が、この濃度は通常の実験の10〜100倍の濃度であ
る。
その結果は次の表に示される。
金属塩の若干のもの、特に水銀塩及び銅塩は酵素活性を
強く阻害するのに対して、鉄塩及びマグネシウム塩は酵
素活性を殆んど阻害しない。
【図面の簡単な説明】
添付図面は実施例6において得られた結果をグラフに表
わしたもので、本発明に係わるセルラーゼが優れた熱安
定性を有するという効果を示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水溶性の固体であって、硫酸アンモニウムによって
    沈殿し、C1およびCxの両酵素活性および高度の熱安
    定性を有し、そして約5.0ないし約56のpH1約6
    0°ないし約70℃の温度においてで最高の酵素活性を
    示す、チェラビアテレストリス菌(NRRL 812
    6;ATCC20627)によって製造されたセルラー
    ゼ酵素調整品。 2 チェラビアテレストリス菌(NRRL 8126
    ;ATCC20627)をその栄養培地で培養し、そし
    て製造された酵素を回収することからなる、該菌による
    セルラーゼ酵素の製法。 3 該培地がセルロース基質を含む、特許請求の範囲第
    2項記載の製法。 4 約40°ないし約50°Cの温度、約4.5ないし
    約6.0のpHにおいて培養を行なう、特許請求の範囲
    第2項記載の製法。 5 該培地が同化できる炭素源と窒素源、および生育促
    進ファクターを含む、特許請求の範囲第2項記載の製法
    。 6 生育促進ファクターがビオチンである、特許請求の
    範囲第5項記載の製法。 7 塩の添加によって培養濾液から酵素活性を沈殿させ
    、その沈殿を分離しそしてこの生成物を適当な緩衝剤に
    溶解させるかまたは塩による沈殿生成物から乾燥した調
    製品を製造することによって、チェラビアテレストリス
    (NRRL 8126;ATCC20627)の発酵
    液からセルラーゼ活性を濃縮する方法。 8 チェラビアテレストリス(NRRL 8126;
    ATCC20627)のセルラーゼの外に望ましくない
    性質を有する酵素も含む水性系をセルラーゼの活性を完
    全に破壊しないで該望ましくない酵素を破壊できる高め
    られた温度に加熱する段階を含む、該系の処理方法。
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