JPS58101756A - 自動車用塗装ブ−ス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエアカーテンを付随せしめた塗装ブースの改良
に係るものである 自動車ボデー等に塗装用ガン等で塗装を施すにあたｐ１
塗装品質、作業環境および令書対策を改善する目的のた
め、換気の良好で、かつ作業空間内の塗料粒子の浮遊す
る空気を床付近、特に床下から外部に排除し、あわせて
塗料粒子や溶剤蒸気を回収するようにし九塗装ブースが
用いられる。

この種の塗装ブースにおいては、はぼトンネル状の作業
空間の土壁と天井との間に形成した静圧室に送風機よシ
空気を供給し、該空気をフィルタを通して除謳した後、
天井に形成した孔または格子よりほぼ均等な速度で作業
空間に降下させることにより塗装用ガンから噴出せしめ
た塗料の余剰粒子や溶剤蒸気を速やかに床付近に・降下
せしめるほかに、自動車ボデー等の被塗装体と塗装作業
者との間に天井部分より吹き降すエアカーテンを形成せ
しめ、浮遊する塗料粒子や溶剤蒸気を作業者に到達せし
めないようにすることが行われている。

前記エアカーテンを形成せしめる方法として、前記天井
に前記作業空間を形成する一側壁の長さ方向に平行せし
めて細長い扁平箱状の形状をしたダクト部材をと９つけ
、該偏向部材に流出ノズルを設け、前記静圧室の空気を
ダクト部材の内部に受は入社るとともに流出ノズルから
作業空間にエアカーテン状の空気流を吹き降すようにす
る方法が普通に採用さｎている。

ところで前記作業空間において塗装用ガンから高速の空
気流によって吸い出された塗料は粒子となって被塗装体
に衝突し塗着されるが、塗装粒子の一部は塗着されると
となく空気中に浮遊し、鋏浮遊塗料粒子の一部は作業空
間の上部より均等に下方に向けて供給される下方空気流
によって下方に流れ空間外へ排出されるが、一部は上方
に舞い上９、被塗装物の塗装さｒＬｘ表面に付着して塗
装品質を悪化し、あるいは作業者に到達して作業環境を
悪化する。エアカーテン状の空気流社被撞装物の直上部
に飛散した浮遊塗料粒子を被塗装物に付着せしめないよ
うにこれを排除するが、エアカーテン状の空気流の風速
を大とすると被塗装体の表面近傍の風速が大となり、塗
、装品質および作業能率が悪化し、該エアカーテン状空
気流の風速を示とすると前記飛散し次浮遊塗料粒子が骸
空気流を突き破って作業者に到達する。

作業環境上からは幅広い、風速の大なるエアカーテン状
の空気流を被塗装体と作業者との間に形成するとよいが
、このようなエアカーテン状空気流は塗装品質および作
業効率の維持が困難である。

本発明は極めて簡単な構成により前記ダクト部材から供
給するエアカーテン状の空気流の流速分布を改善し、咳
エアカーテン状の空気流の中心部の風速を大にし、しか
も被塗装体近傍の風速の変化を生ぜしめない空気流を形
成し、塗装品質および作業能率の改善と作業環境の確保
とを両立せしめることを目的とするも、のである。

第１図は本発明の一実施例を断面により略図的に示した
ものであって、内部に作業空間１をトンネル状に形成し
た建！１２には、作業空間１の上部に杆状材また蝶板状
材を格子状に組合せて透孔を多数形成し九天井板３を張
架せしめて該建屋２の頂部と天井板３との間に静圧室４
を構成し、前記建屋２の外部に設置した送風機５の吐出
側に連通せしめた空気通路６を前記静圧室４に連通せし
めるとともに、前記天井板３の上面には全面的にフィル
タ７を敷設し、送風機５より前記静圧室４に供給さｎた
空気をフィルタ７にょシ除塵し、浄化された空気を天井
板３の透孔よシ＃１は均一な速度で作業空間１内に吹き
降すように構成される。空気通路６には流量制御弁８が
設けらｆ′Ｌ％その軸周りの回動により風量を制御して
いる。

建屋２に鉱道孔を多数穿設した鉄板または格子状に鉄材
で作製さｎた床板９が設けらｎ％建屋２の底面との間に
排出空間が形成さｎ１該排出空間１０には底部に水１１
を張るとともに、水１１の上面の空気を排気管１２を介
して排風機１３により外部に排除するように構成さｎる
。排風管１２には流量制御弁１４が設けられ排風量を制
御している。

前記天井板３の下面には、建屋２のトンネル状の作業空
間１の長さ方向に延在する両側壁１５゜１５と所定の間
隔を隔てた位置に、ダクト部材１６゜１６をその長さ方
向が側壁１５ｉ５に＃１は平行するように配設固定さｎ
１ダクト部材１６．１６の内腔は前記静圧室４に連通せ
しめらｎる。

ダクト部材゛１６は第２図に示すように、２個のダクト
部材片１７．１８をその一側端縁１９．２０によシ天井
板３に固着し、その他側の自由端縁２１゜２２を１記側
壁１５に平行させ、かつ互いに対向せしめてその間にノ
ズル開口２５を前記側壁１５に平行せしめて形成するも
ので、前記ノズル開口２５は側壁１５に垂直方向の幅に
比し側壁１５に沿う方向の長さを着るしく大に形成さｎ
る。この結釆靜圧室４より天井板３の透孔を介してダク
ト部材片１７．１８により形成さｎるダクト部材１６の
樋状の内腔に送出さｎた空気は、ノズル開口２３よりエ
アカーテン状の空気流となって作業空間１円に吹き降さ
ｎる。

前記ダクト部材１６の建Ｍ２の側壁に近い側のダクト部
材片１７の自由端縁２１は他方のダクト部材片１８の自
由端縁２２より所定の長さ下方に垂下する垂下縁２４が
形成さｎている。該垂下縁２４の下端は前記他方のダク
ト部材片１８の自由端縁２２における開口２３の幅に比
して１〜１０倍の寸法だけ前記自由端縁２２の先端より
下方に垂下せしめら扛る。即ち開口２３の幅を５０闘と
来が認められる。

第３図は本発明の他の実施例を断面により略図的に示し
九もので、エアカーテン状空気流を前記送風機５とは別
の送風機２５により独立的に供給するようにし穴もので
ある。なお図面中第１図と同一部分は同一符号を付して
示す。

即ち前記天井板３には前記ノズル部材１６を固着すべき
鍔縁部材２６が設けられ、該鍔縁部材２６に静圧室４と
は独立せしめた空気通路２７の一喝が固着さｎ１該空気
通路２７は送風機２５の吐出側に連結さｎ１空気通路２
７内に配設したＲ童制御弁２８０回動により制御される
空気がノズル部材１６．１６に供給さｎ１開口２５よ〕
エアカーテン状に作業空間１内に吹き降されるように構
成される。前記鍔縁部材２６間の天井板３は、場合によ
っては金網２９に置き換えられる。

本発明者らは第１図および第３図に示す塗装ブースによ
り塗装試験を重ね、可視的な検討を行ったところによｎ
ば、塗装ガン内において１００φトルの速度で吸い出さ
れ被塗装体１０４に衝突し、一部は被塗装物に付着する
が一部は被塗装体１０４の塗装部分の上部に飛散する。

比較のために前記ノズル部材１６と同一寸法のノズル部
材であって、垂下縁２４を形成しないもの、即ち図示の
ノズル部材片１８を２個対向せしめた形状のノズル部材
を用いてエアカーテン状空気流を作業空間内に吹き降し
た場合には、ノズル開口の中心Ｉｉ！１ＩＯ−０′？：
中心とするノズル部材近傍の空気流の流速分布は第５崗
破線に示すようで６って、中心線０−０を中心とする対
称形にあられｎ、このノズル部材を用いた塗装において
は、飛散した塗料粒子はエアカーテン状空気流をつき破
って作業者１０５の顔向にまで達し、作業環境は悪かつ
九。この作業環境を改善すぺ〈ｍ起生心線０−０部分の
流速を高くすると被塗装体１０４０表面部の空気流の流
速・が大となり、作業者１０５への浮遊塗料粒子の到達
は防止、できても被塗装体１０４の塗装品質を劣化せし
めた。

これに対し前記計測条件と同一条件の下に本発明による
垂下＃２４を形成したノズル部材１６を用い九場合は、
ノズル部材１６の近傍の空気流の流速分布は第５図に実
線で示すようになり、流速の最大速度は垂下縁のないノ
ズル部材を使用した場合の１．４倍にまで達するととも
に、最大流速部分はノズル開口２５の中心＠０−０に関
して垂下縁２４よシ遠い位置に移り、しかも最大流速位
置を遠去かるに従い流速は急激に降下する現象が認めら
れ、前記比較実験の際に認められた浮遊塗料粒子が作業
者の顔面に到達した現象は認めらｎず、被塗装体の塗装
品質に変化はなかった。

を几開口２５の幅を５０ｍとしたとき垂下縁２４の最大
垂下長５００目まで最大流速の増大の効果が認めらｎ１
垂下縁２４の垂下長は開口２６０幅の１０倍まで設定可
能である。

これらの一群の実験を通じて、本発明による垂下縁２４
を具備したノズル部材１６を用いた場合には、被塗装体
１０４０表面に沿って流れる空気流の流速を殆んど増大
させること′なく、ノズル開口２３より供給さｎるエア
カーテン状の空気流の中心部の流速を増大させて、飛散
する浮遊塗料粒子を遮断する能力を高めることができる
ことが確認された。また第５図に示すようにエアカーテ
ン状空気流の最大流速部分がノズル開口２５の中心線０
−０に関して垂下縁２４より遠い位置に存在することか
ら、図示したようにノズル部材１６の垂下縁２４を作業
空間１を構成する側壁１５側のノズル部材片１７に形成
した場合は、エアカーテン状空気流の最大流速部分が作
業者１０５より遠去かるため作業環境の改善に着るしい
効果を奏するものということができる。これに対しノズ
ル部材１６の垂下縁２４を側壁１５より遠い側のノズル
部材片１８に形成した場合には、最大流速部分が作業者
１０５に近接するため、前記のノズル部材片１７に形成
する場合よりも作業環境の改善は劣るが、流速の増大に
よる浮遊塗料粒子の遮断能力は垂下縁２４を形成しない
ノズル部材に比して優ｎている。

第６図は前記ノズル部材１６の変形例を示すものであっ
て、一方のノズル部材片１７を鍔縁部材２６に固着され
るべき本体部片１７１と、垂下縁２４を形成した削片１
７２とに分割して製作し、ボルト・ナツト等の緊締具３
１で両者を固定せしめたものである。このように本体部
片１７１と削片１７２とに分割して製作すると、ノズル
開口２３の幅を緊締具３１で緊締する際または溶接勢で
両者を固定する際に適宜に調整し得る。

第７図および第８図はノズル部材片１７に形成すべき垂
下縁２４の長さを可変に調節可能としたノズル部材１６
の変形例を示すものであって、第７図はノズル部材片１
７の自由端縁２１の延長部３２に、エアカーテン状空気
流に接する面を同一平面内ＶｃＴｏらしめた段付の垂下
縁部材３３，３４−を取付螺子５５．５５によシ着脱自
在に取付けることにより、垂下縁２４の垂下長を調節自
在としたものを示し、第８図は前記延長部３２とほぼ同
じ厚さを有する垂下縁部材５６．５７を蝶誉５８゜３８
により順次延長−５２の下端部に連結してエアカーテン
状空気流に接する面を同−平向内にあらしめるとともに
、垂下縁部材５７０蝶番３８を取付けた面に雄の嵌着部
材３９を、垂下縁部材３６および前記延長部３２に雌の
嵌着部材４０．４０を固着し、蝶番３８により垂下縁部
材５６または３７を折曲せしめて雄の嵌着部材！１９を
対応位置にある雌の嵌着部材４０に嵌合せしめることに
よって、垂下縁２４の垂下長を調節可能としたものであ
る。

以上詳細に説明し次ように、本発明においては、塗装ブ
ースの作業空間の上部より均等に空気流を下方に向けて
供給するとともに、咳塗装ブースの作業空間の側壁に垂
直方向の幅に比して紬記側壁に沿う方向の長さを著るし
く長く形成した開口を設けたダクト部材を、作業空間の
上部にかつ前記側壁と所定の閾、噂を隔てて配設して、
前記ダクト部材の開口よりエアカーテン状の空気流を作
業空間に下方に向けて供給せしめるとともに、前記ダク
ト部材には、その開口の前記側壁に沿う方向の開口端縁
の一方に、作業空間の床方向に延びる垂下−を、他方の
開口端縁より下方に延在せしめて形成し友ことによって
、垂下縁を形成したい従来のダクト部材を用いた場合に
比して同一風量の空気をエアカーテン状の空気流を形成
すると該空気流の中心部の最高流速を大にすることがで
き、前記ダクト部材に供給さｎる空気量や流速を大にし
なくても飛散した塗料粒子が作業者に達することを阻止
するエアカーテン状の空気流を形成でき、しかも被塗装
体近傍の空気流の速度はエアカーテン状空気流の中心部
の流速の増大はど増大せしめないから、被塗装体に対す
る塗装品質および作業効率の改善と、前記作業者に対す
る作業環境の確保とを、ともに両立させることを可能と
するものである。

また本発明において、前記作業空間の上部より空気流を
下方に向けて均等に供給する手段とは独立せしめた手段
によｐｖｌＪ記ダクト部材にエアカーテン状空気流形成
のための空気流を供給することにより、作業空間全体に
均等に空気を流下させるとともに浮遊塗料粒子を沈降さ
せる目的の空気流と、作業環境の確保の九めのエアカー
テン状の空気流とを別個に制御できるようにしたから、
被菫装体の大きさ、塗装面の場所、塗装の方法、等によ
って雨空気流を別個に制御でき、最適の塗装条件に適し
たエアカーテン状を形成することができるものである。

さらに前記ノズル部材の垂下縁の形成にあたり、ノズル
開口の幅および垂下縁の長さを調整可能とすることによ
って、被塗装物の大きさ、形状に応じてエアカーテン状
空気流の中心部の最大流速シよび最大流速部の位置を変
更できる利点をも有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を断面で示す概要図、第２図
はそのダクト部材の断面図、第５図は本発明の他の実施
例を断面で示す概要図、第４図はそのダクト部材の断面
図、第５図は本発明によるダクト部材に基いて生ずる空
気流の流速分布を従来のものによる流速分布と比較して
示しに図１第６図ないし第８図は第４図のダクト部材の
変形を示す一丁面図である。 なお図中　１は作業空間 ２は建屋 ５は天井板 ５．２５は送風機 ６．２７は空気通路 １５は側壁 １６はダクト部材 １７．１８はその部材片 ２１．２２はその開口縁部 ２３はそのノズル開口 ２４はその重下縁 をそれぞれ示すものである。 １１１１図 第　　２　　図 第　　３　　図 ！ｐ　　４　　図 第　　５　　図 第　　７１

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）少くともトンネル状の作業空間の上部より除麺処
   理さ扛た窒気を下方に向けて供給し、前記作業空間内の
   空気ｔ−該作業窒間の床付近よシ排除すべくした蓋装グ
   ースにおいて、 前記ｔ′！：東壁間の上部より空気流をはは均等に下方
   に向けて１紀作業空間に供給する手段と、ＰＩｌ］ｉＳ
   己汁莱璧間の上部に、該空間を形成する一側壁と所定の
   間隔ｔ−隔てて該ｉｌｌ　壁にほぼ平行に配設ざ才ｔ７
   ’（ダクト部材より、該ダクト部材に形成したＬｎＪ口
   金社してエアカーテン状のを気流を１記空間に下方に同
   けて供給する一１４ｆとから成り、ＭＩＪ記ダクトの開
   口は、前記床に平行な回内においてＭ［＋４ピｇ１１１
   壁にｍ直方向の幅に比して前記側壁に沿う方向の火さを
   看るしく長く形成するとともに、削ｉ１＋ｅダクト姉羽
   には、その開口の前記側壁に沿う方向の一目端縁の一方
   に前記床方向に延びる垂下縁を、他方の開口端縁より下
   方に延在せしめて形成したことを特徴とする塗装ブース
   。 （２）前記一方の開口端縁に形成した垂下縁は、複数の
   垂下縁部材の１または複数を前記ダクト部材に連結する
   ことンこよｐ、その垂下長を調節自在とさｎていること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の塗装ブース
   。 （８）前記一方の開口端縁に形成した垂下縁は複数の板
   状材を蝶着状部材で相互Ｋｌｉ？Ｊ＃可能に逐結し。 かつそれぞれの板状材の一側に連結具を設け％前記蝶番
   状部材によって折曲し連結具により連結してその垂下長
   を調節自在とさｎていることｆ：特徴とする特許請求の
   範囲紀１項に記載の塗装ブース。 （４）＠記垂下縁は、前記ダクト部材の前記作未空間を
   形成する側壁に近い一目端縁に形成したことを特徴とす
   る特許請求の範囲ｇ１項または第２項または第５項にｍ
   己載の塗装ブース。　　　　　　・・（６）少くともト
   ンネル状の作業空間の上部より除頭処理さｔ″Ｌ７′ｃ
   Ｌ７′ｃ望気けて供給し、前記作業空間内の泣気を該作
   業空間の床付近より排除すべくした塗装ブースにおいて
   、 前記作業空間の上部より空気流を＃１！は均等に下方に
   向けて前記作業空間に供給する第１の手段と、前記第１
   の手段とは独立せしめて、前記作業空間の上部に、該壁
   間を形成する一側壁と所定の間隔を隔てて該側壁にほぼ
   平行に配設さｎたダクト部材より、販ダクト部材に形成
   した開口を介して前記供給手段の空気流とは別の空気流
   ｔ−ｍ記作業空間に供給する第２の手段とから成シ、前
   記ダクトの開口は、前記床に平行な面内において前記側
   壁に垂直方向の幅に比して前記側壁に沿う方向の長さを
   着るしく長く形成して咳開口よりエアカーテン状の空気
   流を１Ｍ起作業空間に供給せしめるように構成するとと
   もに、前記ダクト部材の開口の前記側壁に沿う方向の開
   口端縁の一方に、前記床方向に延びる垂下縁を他方の開
   口端縁工り下方に延在せしめて形成したことを特徴とす
   る塗装ブース。 （６）＠紀一方の開口端縁に形成した垂下縁は、複数の
   垂下縁部材の１または複数を前記ダクト部材に連結する
   ことにより、その垂下長を調節自在とされていることを
   特徴とする特許請求の範囲第５項に記載の塗装ブース。 （７）前記一方の開口端縁に形成した垂下縁は複数の板
   状材を蝶番状部材で相互に回動可能に連結し、かつそれ
   ぞれの板状材の一部に連結＾を設け、繭記緘番状部材に
   よって折曲し連結真により連結してその垂下長を調節自
   在とされていることを特徴とする特許請求の範囲第５項
   に記載や塗装ブース。 （８）前記垂下縁は、前記ダクト部材の前記作業空間を
   形成する側壁に近い開口端縁に形成したことを特徴とす
   る特許請求の範囲第５項また線第６項または第７項１に
   記載の塗装ブース。