JPH1199630A - 揺動ローラの揺動位相制御装置 - Google Patents

揺動ローラの揺動位相制御装置

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JPH1199630A
JPH1199630A JP9263505A JP26350597A JPH1199630A JP H1199630 A JPH1199630 A JP H1199630A JP 9263505 A JP9263505 A JP 9263505A JP 26350597 A JP26350597 A JP 26350597A JP H1199630 A JPH1199630 A JP H1199630A
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JP
Japan
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roller
oscillation
swing
printing
rollers
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JP9263505A
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English (en)
Inventor
Torao Iwamoto
寅男 岩本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキローラクラッチの切り替え作業に伴う
揺動ローラの揺動位相調整を手作業で行なう必要がなく
遠隔操作等にて容易かつ正確に揺動ローラの揺動位相制
御を行なうことができ、揺動ローラの揺動による印刷機
の振動を大幅に低減することができ、印刷機(輪転機)
の更なる高速化に対応できるような揺動ローラの揺動位
相制御装置を提供する。 【解決手段】 揺動ローラ13a,13bの揺動状態を
検出する揺動状態検出手段(近接センサ16a,16b
等)と、この揺動状態検出手段によって検出された情報
に基づいて断続手段(インキローラクラッチ10a,1
0b)と連携して複数のインキローラ群9a,9bにお
ける揺動ローラ13a,13b相互の揺動のタイミング
を制御する揺動位相制御手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のインキロー
ラ群と、各インキローラ群に配設される揺動ローラを主
軸の回転駆動力により回転及び揺動させる駆動機構と、
この駆動機構による上記揺動ローラの駆動を断続する断
続手段とをそれぞれ備えた印刷ユニットに適用される揺
動ローラの揺動位相制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷機のインキつぼまたはインキポンプ
から送り出されてくるインキは、回転自在に支持された
多数のゴムローラと、軸方向に揺動しながら回転する複
数の揺動ローラとの摩擦によって良く練られ、画線に応
じた厚さのインキ皮膜になって版胴へ供給されるように
なっている。
【0003】揺動ローラは、印刷機の主軸(回転駆動
軸)から伝達される回転駆動力、具体的には印刷機の版
胴を駆動する歯車から伝達される回転駆動力にて、円周
方向に回転駆動されながら、同時に揺動機構によって軸
方向に揺動されるように構成されているため、インキの
練り効果を高める反面、印刷機に振動が発生する要因に
なっている。そこで、従来では、1色当たり複数本の揺
動ローラを有する印刷機では、揺動ローラの動きを分散
させて振動を減らすために、それぞれの揺動ローラにお
ける揺動の位相を互いにずらし、同時に同じ方向に動か
ないようにしている。例えば、図2に示す如く1本の版
胴3aに対し4本の揺動ローラ11a,12a,13
a,14aをそれぞれ有する印刷ユニットの場合には、
揺動ローラ11a,12a,13a,14aはそれぞれ
の揺動の位相が約90°づつずらされている。すなわ
ち、2本の揺動ローラ11a,13aが揺動の位相を互
いに約90°ずらした状態で共に駆動側に向かって動い
ているときには、他の2本の揺動ローラ12aと14a
が互いに90°揺動の位相をずらした状態で共に操作側
に向かって動くような機能を有する揺動機構が採用され
ている。
【0004】一方、巻き取り紙の表面及び裏面を同時に
印刷する輪転機の印刷ユニットとしては、図2及び図7
に示す如く、2組の版胴3a,3bとブランケット胴4
a,4bを上下に1組づつ配置し、相接する2本のブラ
ンケット胴4aと4b間に巻き取り紙(印刷用の連続
紙)1を水平方向に通して表裏同時に印刷する水平紙通
し型式のものと、図8に示す如く、2組の版胴3a,3
bとブランケット胴4a,4bを左右に1組づつ配置
し、相接する2本のブランケット胴4a,4b間に巻き
取り紙1を垂直方向に通して表裏同時に印刷する垂直紙
通し型式のものがある。
【0005】従来において最も一般的な商業用オフセッ
ト輪転機は、図7に示す如く、水平紙通し型式の表裏1
色刷りユニット20を同一の床面40上に4台併設し、
巻き取り紙1の表面及び裏面を各ユニット20で順次1
色づつ印刷して表裏4色刷りを行う型式のものであっ
た。また、新聞や書籍などの多ページの印刷を行うオフ
セット輪転機は、図8に示す如く、垂直紙通し型式の印
刷ユニット30を複数台同一の床面40上に並設し、各
印刷ユニット30にそれぞれ巻き取り紙1を通して、表
裏1色の多ページ印刷を行うのが一般的であった。
【0006】しかし、近年、印刷物の多色化と多ページ
化に伴い、多様性に富む輪転機が求められるようにな
り、商業用オフセット輪転機では、カラフルな多ページ
印刷が可能で、しかも省スペース化に対応できる輪転機
として、図1に示す如く水平紙通し型式の印刷ユニット
2U,2Lを2段積みした構造のものが開発されるに至
った。また、新聞用オフセット輪転機では、多色印刷と
多ページ印刷の切り替えが可能であり、かつ省スペース
化にも対応できる輪転機として、図6に示す如く垂直紙
通し型式の印刷ユニット30を4段積みしたタワー状の
ものが開発されるに至った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
多段積みされた印刷ユニットに限らず、従来の印刷ユニ
ットにおいても、その揺動ローラには次のような問題点
が内在していた。 (1) 印刷ユニットを段積みしたものは、輪転機の背
が高くなるため、複数のインキローラ群における揺動ロ
ーラ相互の揺動方向を左右均等に配分しないと、輪転機
の横振動が大きくなり、高速運転が望めなくなる。従っ
て、インキローラクラッチ(インキローラの回転駆動を
断続するためのクラッチ機構)を“入り”(接続)の状
態にするときには、上下のインキローラ群における揺動
ローラの揺動方向が合わないよう目視しながらインキロ
ーラクラッチの操作を手作業で慎重に行なう必要がある
ため、人手と熟練を要していた。 (2) 各印刷ユニットの同一インキローラ群内におけ
る複数の揺動ローラ相互の揺動の位相については、初め
から機械的にずらした機構にはしているものの、その取
り付け誤差や据え付け面に対する揺動力によるモーメン
トに差異がある。また、従来では、表裏両側のインキロ
ーラ群における揺動ローラ相互の位相を特に考慮せずに
インキローラクラッチの“入り”操作を行っているのが
実状である。従って、これらによって生じる揺動ローラ
の左右の不均一な揺動が印刷機の振動の主要因になって
おり、輪転機の更なる高速化対策として、表裏両側にお
けるインキローラ群の揺動の位相制御を正確に行う必要
性が生じている。
【0008】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、インキローラクラッチの
切り替え作業に伴う揺動ローラの揺動位相調整を手作業
で行なう必要がなく遠隔操作等にて容易かつ正確に揺動
ローラの揺動位相制御を行なうことができ、揺動ローラ
の揺動による印刷機の振動を大幅に低減することがで
き、印刷機(輪転機)の更なる高速化に対応できるよう
な揺動ローラの揺動位相制御装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、複数のインキローラ群と、各インキ
ローラ群に配設される揺動ローラを主軸の回転駆動力に
より回転及び揺動させる駆動機構と、この駆動機構によ
る上記揺動ローラの駆動を断続する断続手段とをそれぞ
れ備えた印刷ユニットに適用される揺動ローラの揺動位
相制御装置において、上記揺動ローラの揺動状態を検出
する揺動状態検出手段と、この揺動状態検出手段によっ
て検出された情報に基づいて上記断続手段と連携して複
数のインキローラ群における揺動ローラ相互の揺動のタ
イミングを制御する揺動位相制御手段とを設けるように
している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施態様につい
て図1〜図5を参照して説明する。
【0011】図1〜図4は本発明に係る揺動ローラの揺
動位相制御装置を備えた輪転機(印刷機)の構成を示す
ものであって、これらの図において、1U,1Lは給紙
部(図示せず)から送り出されてくる上段及び下段の連
続紙、2U,2Lはそれぞれ連続紙1U,1Lの表面及
び裏面を同時に印刷する上段及び下段の印刷ユニット、
3a,3bは表刷り及び裏刷り用の版胴、4a,4bは
表刷り及び裏刷り用のブランケット胴、5U,5Lは輪
転機(印刷機)を駆動する上段及び下段の主モータ、6
U,6Lはそれぞれ主モータ5U,5Lから付与された
動力を輪転機の各部に伝達して駆動する上段及び下段の
主軸(回転駆動軸)、7U,7Lは主軸6U,6Lの回
転駆動力をそれぞれ上段及び下段の印刷ユニット2U,
2Lに断続させるユニットクラッチ、8a,8bは表刷
り及び裏刷り用のインキつぼ、9a,9bは表刷り及び
裏刷り用のインキつぼ8a,8bから受け取ったインキ
をそれぞれの版胴3a,3bへ供給するインキローラ
群、10a,10bは主軸6U,6Lによって伝達され
た回転駆動力をインキローラ群9a,9bに断続させる
ための部材であってエアシリンダによってそれぞれ独立
に作動される表刷り及び裏刷り用のインキローラクラッ
チである。
【0012】図2に示すように、連続紙1U,1Lの表
面側及び裏面側にそれぞれ配設されるインキローラ群9
a,9bには、版胴3a,3bを回転駆動する歯車(図
示せず)から駆動力が伝達されて円周方向に回転駆動さ
れながら、同時に図外の揺動機構によって軸方向にそれ
ぞれ揺動される4本の揺動ローラ11a,12a,13
a,14a、及び11b,12b,13b,14bがそ
れぞれ配置されていて、これらの揺動ローラは、回転自
在に支持された多数のゴムローラにそれぞれ加圧接触さ
れている。なお、これらの揺動ローラの駆動機構(揺動
機構)としては、カム溝とレバーを用いた公知の機構が
採用されており、各4本の揺動ローラ11a,12a,
13a,14aと11b,12b,13b,14bとが
同時に同一方向に揺動しないように、機械的にそれぞれ
約90°づつ揺動の位相がずらされるように設定されて
いる。
【0013】本実施形態における揺動ローラの揺動位相
制御装置は、上記のように構成された商業用オフセット
輪転機の印刷ユニットに適用されている。そして、この
位相制御装置は、上下段の印刷ユニット2U,2Lにお
ける表裏両面側の揺動ローラ13a,13bの揺動状態
をそれぞれ検出する揺動状態検出手段と、これらの検出
手段によって検出された情報に基づいて、上下段の印刷
ユニット2U,2Lにおける表裏それぞれのインキロー
ラクラッチ10a,10b及び上下段の主モータ5U,
5Lの作動タイミングを制御する揺動位相制御手段とを
それぞれ具備している。
【0014】上記揺動状態検出手段は、図3及び図4に
示す如く、揺動ローラ13a,13bの揺動ストローク
の2倍の長さを有する円筒状の作動片15a,15bを
上下段の印刷ユニット2U,2Lにおける表裏それぞれ
の揺動ローラ13a,13bの軸18a,18bに固定
し、これらの作動片15a,15bの端面位置をそれぞ
れ検出する近接センサ16a,16bを、上下段の印刷
ユニット2U,2Lにおける表裏それぞれの揺動ローラ
13a,13bを回転状態で支持しながら軸方向に揺動
可能に支持する軸受部材17a,17bを介して印刷ユ
ニット2U,2Lのフレーム19U,19Lに固定した
ものである。なお、揺動ローラ13a,13bの揺動状
態検出手段として、揺動駆動元のカム軸に絶対値検出型
のエンコーダを取付け、このエンコーダを上記近接スイ
ッチ16a,16bの代替部品として利用するようにし
ても良い。
【0015】一方、上記揺動位相制御手段は、図示を省
略したが、操作パネルに位相合わせ用の押し釦を設け、
この押し釦からの信号と上記揺動状態検出手段からの情
報信号とを、上下段の主モータ5U,5L、並びに、上
下段の印刷ユニット2U,2Lの表裏のそれぞれのイン
キローラクラッチ10a,10bを作動するエアシリン
ダをそれぞれ制御するための制御回路に、制御信号とし
て供給するように構成したものである。すなわち、この
揺動位相制御手段は、上記揺動状態検出手段によって検
出された情報に基づいて、インキローラクラッチ10
a,10bから成る断続手段と連携して揺動ローラ相互
の揺動のタイミングを制御するようにしたものである。
【0016】次に、上述の如く構成された本実施形態の
位相制御装置を備えた輪転機の操作手順及び動作につい
て図5のフローチャートを参照して説明すると、以下の
通りである。まず、輪転機の運転開始に先立って、その
日の運転計画に応じて使用する印刷ユニット、例えば簡
単な例として、上段の印刷ユニット2Uと下段の印刷ユ
ニット2Lを各1台づつ用いて表裏1色刷りの多ページ
印刷をする場合であれば、それぞれのユニット2U,2
Lのユニットクラッチ7a,7bを“入り”の状態にす
る。次いで、操作パネルの位相合わせ用の押し釦をON
にすると、上下段の印刷ユニット2U,2Lにおける表
裏それぞれのインキローラクラッチ10a,10bのエ
アシリンダが作動されてこれらのインキローラクラッチ
10a,10bが“入り”の状態となる。
【0017】この状態の下で操作パネルの輪転機起動釦
をONにすると、上下段の主モータ5U,5Lが緩動速
度で回転し、例えば約10秒後に、ユニットクラッチ7
U,7Lが“入り”の状態になっている上下段の印刷ユ
ニット2U,2Lにおける表裏のインキローラクラッチ
10a,10bを“切り”(切断)の状態にする回路の
時限接点がONに設定され、上記インキローラクラッチ
10a,10bを切るタイミングを持つ。
【0018】この状態において、図4に示す如く、上段
の印刷ユニット2Uの表刷り用揺動ローラ13aが駆動
側に距離Sだけ揺動してきて近接センサ16aがこれを
検知すると、上段の印刷ユニット2Uの表刷り用インキ
ローラクラッチ10aが切れる。そして、下段の印刷ユ
ニット2Lの裏刷り用揺動ローラ13bが駆動側に距離
Sだけ揺動してきて近接センサ16bがこれを検知する
と、下段の印刷ユニット2Lの裏刷り用インキローラク
ラッチ10bが切れる。さらに、上段の印刷ユニット2
Uの裏刷り用揺動ローラ13bが操作側に距離Sだけ揺
動してきて近接センサ16bがこれを検知すると、上段
の印刷ユニット2Uの裏刷り用インキローラクラッチ1
0bが切れる。そして、下段の印刷ユニット2Lの表刷
り用揺動ローラ13aが操作側に距離Sだけ揺動してき
て近接センサ16aがこれを検知すると、下段の印刷ユ
ニット2Lの表刷り用インキローラクラッチ10aが切
れ、使用する印刷ユニットの表裏両側の全てのインキロ
ーラクラッチ10a,10bが切れる。これに伴い、主
モータ5U,5Lの回転が停止され、輪転機が停止状態
となる。なお、インキローラクラッチ10a,10bの
うちの1つでも“切り”の状態となっていないときは近
接センサ16a,16bによるインキローラクラッチ
“切り”タイミング検知動作が、全てのインキローラク
ラッチ10a,10bが切れるまで継続して行われる。
次いで、使用する印刷ユニット2U,2Lの全てのイン
キローラクラッチ10a,10bが再度“入り”の状態
に切り替えられ、位相合わせが完了する。しかる後に、
この状態の下で操作パネルの輪転機起動釦を再びONに
して輪転機を起動すると、印刷が開始される。
【0019】かくして、上段の印刷ユニット2Uの表刷
り用揺動ローラ13aと下段の印刷ユニット2Lの裏刷
り用揺動ローラ13bとがそれぞれ駆動側に向かって揺
動するときには、上段の印刷ユニット2Uの裏刷り用揺
動ローラ13bと下段の印刷ユニット2Lの表刷り用揺
動ローラ13aとがそれぞれ操作側に向かって揺動する
ことになる。このため、上下に2段積みした印刷ユニッ
ト2Uと2Lとの間の関係においても、またそれぞれ単
独の印刷ユニット2U,2Lに関しても、印刷ユニット
2U,2Lにおける表裏の揺動ローラ13a,13bの
揺動方向とその位置が均等に分配されることとなる。
【0020】複数の揺動ローラ13a,13bの揺動
(揺動周期は互いに同じで、振動位相は調整可能)によ
って生じる慣性力が印刷機に加振力として作用するた
め、本発明の実施形態では、揺動位相を適切化すること
によって揺動ローラ配設位置(主には上下方向の分布)
の中で複数の慣性力を中和(相殺)させて印刷機全体の
振動を低減させるようにしている。すなわち、例えば印
刷ユニット2U,2Lを上下2段積みにした印刷機の場
合には、上下の印刷ユニット2U,2L内の計4本の揺
動ローラ13a,13bの全てが左右方向において同時
に同じ方向に揺動すると、大きな振動が生じる。また、
上段の印刷ユニット2U内の揺動ローラ13a,13b
が同時に同じ方向に揺動すると共に下段の印刷ユニット
2L内の揺動ローラ13a,13bが同時に上記とは逆
の方向に揺動すると、大きな振動が生じる。そこで、本
発明の実施形態においては、既述の如く、上段の印刷ユ
ニット2U内の揺動ローラ13a,13bを互いに逆方
向に揺動させると共に下段の印刷ユニット2L内の揺動
ローラ13a,13bを互いに逆方向に揺動させ、か
つ、上段の印刷ユニット2Uの揺動ローラ13aと下段
の印刷ユニット2Lの揺動ローラ13bとを互いに同じ
方向に揺動させると共に上段の印刷ユニット2Uの揺動
ローラ13bと下段の印刷ユニット2Lの揺動ローラ1
3aとをこれとは逆の方向に揺動させることにより、揺
動ローラ13a,13bの揺動による慣性力を相殺させ
て振動の低減を図る構成を採用している。
【0021】以上述べたように、本実施形態に係る揺動
ローラの揺動位相制御装置は、揺動ローラ13a,13
bの揺動状態を検出して、相対するインキローラ群にお
ける揺動ローラ13a,13bの揺動方向とその位置が
正確に反対になるようにインキローラクラッチ10a,
10bの作動タイミングを制御するようにしているの
で、次の効果を奏する。 (1) 印刷物の多様化に伴い、インキローラクラッチ
10a,10bの切り替え頻度が増加傾向にあるが、こ
の切り替え作業に伴う揺動ローラ13a,13bの揺動
位相調整に際して従来のように目視によってインキロー
ラクラッチの接離操作を手作業で行う必要がなくなり、
遠隔操作によって容易かつ短時間で合理的に揺動位相調
整を正確に行うことができるため、印刷準備作業を大幅
に短縮することができる。 (2) 複数の印刷ユニット2U,2Lを段積みした背
の高い輪転機の場合における上下段の揺動ローラ13
a,13bの揺動状態を均等化できるほか、同床配置の
印刷ユニットにおける表裏の揺動ローラの揺動状態も均
等に配分できるので、揺動ローラの揺動に起因する輪転
機の振動も極減することができ、輪転機の更なる高速化
に大きな効果がある。
【0022】本発明の一実施形態につき述べたが、本発
明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、揺動ローラ13a,13b以外の揺動ロー
ラ11a,11b、12a,12b及び14a,14b
について揺動位相制御を行なうようにしても良い。ま
た、上段の印刷ユニット2U内の揺動ローラ13a,1
3bを互いに逆方向に揺動させると共に下段の印刷ユニ
ット2L内の揺動ローラ13a,13bを互いに逆方向
に揺動させ、かつ、上段の印刷ユニット2Uの揺動ロー
ラ13aと下段の印刷ユニット2Lの揺動ローラ13a
とを互いに同じ方向に揺動させると共に上段の印刷ユニ
ット2Uの揺動ローラ13bと下段の印刷ユニット2L
の揺動ローラ13bをこれとは逆の方向に揺動させて、
揺動による慣性力を相殺させて振動の低減を図るように
構成することも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、揺動ローラの揺
動状態を検出する揺動状態検出手段と、この揺動状態検
出手段によって検出された情報に基づいて断続手段(各
インキローラ群における揺動ローラの回転・揺動を断続
する断続手段)と連携して複数のインキローラ群におけ
る揺動ローラ相互の揺動のタイミングを制御する揺動位
相制御手段とを設けるようにしたものであるから、本発
明によれば、揺動ローラの揺動状態を検出して、相対す
るインキローラ群における揺動ローラの揺動方向とその
位置が正確に反対になるようにインキローラクラッチの
作動タイミングを制御することが可能となる。従って、
インキローラクラッチの切り替え作業(インキローラク
ラッチを“入り”の状態にする作業)に伴う揺動ローラ
の揺動位相調整に際して、従来のように目視しながらイ
ンキローラクラッチの切り替え操作を手作業にて行なう
必要がなくなり、遠隔操作によって容易かつ短時間で合
理的に位相調整を正確に行うことができることとなるた
め、人手や熟練を全く要することがなく、印刷準備作業
を大幅に短縮することができる。
【0024】また、本発明によれば、上下に複数の印刷
ユニットを段積みした背の高い印刷機(輪転機)の場合
には、上下段の印刷ユニットにおける揺動ローラの揺動
状態を正確に均等化できるほか、複数の印刷ユニットを
同床配置にした印刷機の場合には、印刷用紙の表面側及
び裏面側の各揺動ローラの揺動状態も正確に均等配分で
きるので、揺動ローラの揺動による印刷機の振動を大幅
に低減することができ、印刷機の更なる高速化に大きな
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る揺動ローラの揺動の位
相制御装置を備えた印刷ユニットの配置構成図である。
【図2】上記印刷ユニットにおけるインキローラ群の配
置構成図である。
【図3】上記印刷ユニットに配設されている揺動状態検
出手段の構成を示すものであって、(A)は表刷り用揺
動ローラの揺動位置を検出する揺動状態検出手段を示す
拡大断面図、(B)は裏刷り用揺動ローラの揺動位置を
検出する揺動状態検出手段を示す拡大断面図である。
【図4】印刷ユニットが上下に段積みされた輪転機にお
ける揺動状態検出手段及びインキローラクラッチを示す
配置構成図である。
【図5】本実施形態に係る位相制御装置による位相制御
の流れを示すフローチャートである。
【図6】複数の印刷ユニットを上下に段積みした垂直紙
通し型式の輪転機を示す配置構成図である。
【図7】同一の床面に複数の印刷ユニットを配置した水
平紙通し型式の輪転機を示す配置構成図である。
【図8】同一の床面に複数の印刷ユニットを配置した垂
直紙通し型式の輪転機を示す配置構成図である。
【符号の説明】
1U,1L 連続紙 2U,2L 印刷ユニット 3a,3b 版胴 4a,4b ブランケット胴 5U,5L 主モータ 6U,6L 主軸 7U,7L ユニットクラッチ 8U,8L インキつぼ 9U,9L インキローラ群 10U,10L 13a,13b 揺動ローラ 15a,15b 作動片 16a,16b 近接ローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインキローラ群と、各インキロー
    ラ群に配設される揺動ローラを主軸の回転駆動力により
    回転及び揺動させる駆動機構と、この駆動機構による上
    記揺動ローラの駆動を断続する断続手段とをそれぞれ備
    えた印刷ユニットに適用される揺動ローラの揺動位相制
    御装置において、上記揺動ローラの揺動状態を検出する
    揺動状態検出手段と、この揺動状態検出手段によって検
    出された情報に基づいて上記断続手段と連携して複数の
    インキローラ群における揺動ローラ相互の揺動のタイミ
    ングを制御する揺動位相制御手段とを設けたことを特徴
    とする揺動ローラの揺動位相制御装置。
JP9263505A 1997-09-29 1997-09-29 揺動ローラの揺動位相制御装置 Withdrawn JPH1199630A (ja)

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