JPH1199152A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

Info

Publication number
JPH1199152A
JPH1199152A JP26127597A JP26127597A JPH1199152A JP H1199152 A JPH1199152 A JP H1199152A JP 26127597 A JP26127597 A JP 26127597A JP 26127597 A JP26127597 A JP 26127597A JP H1199152 A JPH1199152 A JP H1199152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harmonic
transmission frequency
mode
ultrasonic
mode processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26127597A
Other languages
English (en)
Inventor
Taihou Ri
太宝 李
Yasuto Takeuchi
康人 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
Yokogawa Medical Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Yokogawa Medical System Ltd, Yokogawa Medical Systems Ltd filed Critical GE Yokogawa Medical System Ltd
Priority to JP26127597A priority Critical patent/JPH1199152A/ja
Publication of JPH1199152A publication Critical patent/JPH1199152A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検体に造影剤を注入して撮像するのに適し
た条件で動作する超音波診断装置を提供する。 【解決手段】 造影剤に最も整合する送信周波数と送信
音圧を自動的に設定する(D3,D4)。また、造影剤
が十分に補填される間隔を空けるように撮像間隔を自動
的に設定する(D7)。また、通常Bモード画像を表示
しているが、所望の時にスイッチを押すと、そのスイッ
チを押している間だけ、ハーモニックBモード画像を表
示する(D11)。また、何も操作しなくても、通常B
モード画像とハーモニックBモード画像とを時分割的に
自動的に更新する(D12)。 【効果】 造影剤に最も整合するように送信周波数を最
適化できる。造影剤が十分に補填される間隔を空けるよ
うに撮像間隔を最適化できる。通常Bモード画像とハー
モニックBモード画像とを実質的に同時に見ることが出
来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置に
関し、さらに詳しくは、被検体に造影剤を注入して撮像
するのに適した条件で動作する超音波診断装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】造影剤として気泡を被検体内に注入し、
超音波エコーの信号成分のうち送信周波数の2倍の周波
数の信号成分を得て、その信号強度画像を生成する技術
(ハーモニックBモード)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】造影剤としての気泡の
大きさや密度は造影剤の種類により異なるため、最も整
合する送信周波数や音圧は造影剤の種類により異なると
考えられるが、送信周波数や音圧を最適化する技術は、
従来、知られていない。
【0004】また、造影剤としての気泡が超音波ビーム
の音圧により破壊される場合、血液の入れ換わりにより
新たな気泡が補填されるだけの間隔を空けずに連続的に
撮像しても造影剤の効果は得られないが、撮像間隔を最
適化する技術は、従来、知られていない。
【0005】また、超音波エコーの信号成分のうち送信
周波数と同じ周波数の信号成分の信号強度画像(以下、
通常Bモード画像という)は臓器の構造を良く表現で
き、超音波エコーの信号成分のうち送信周波数の2以上
の整数倍の周波数の信号成分の信号強度画像(以下、ハ
ーモニックBモード画像という)は血液の分布を良く表
現できるため、両方の画像を同時に見ながら診断できれ
ば好ましい。しかし、通常Bモード画像の撮像とハーモ
ニックBモード画像の撮像は条件が異なるため、両方同
時の撮像はできない。このため、従来の超音波診断装置
では、両方の画像を同時に見ながら診断を行うことが出
来ない問題点があった。
【0006】そこで、本発明の第1の目的は、造影剤に
最も整合するように送信周波数を最適化できる超音波診
断装置を提供することにある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、造影剤とし
ての気泡が十分に補填されるだけの間隔を空けるように
撮像間隔を最適化できる超音波診断装置を提供すること
にある。
【0008】また、本発明の第3の目的は、通常Bモー
ド画像とハーモニックBモード画像とを実質的に同時に
見ながら診断を行うことが出来る超音波診断装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、超音波ビームの送信周波数を変更する送信周波数変
更手段と、超音波エコーを受信し前記送信周波数の2以
上の整数倍の周波数の成分(以下、ハーモニック成分と
いう)を取得するハーモニック成分取得手段と、n(≧
1)音線分またはnフレーム分の全体または一部分の前
記ハーモニック成分の積分値を算出する積分値算出手段
と、異なる送信周波数に対応する前記積分値を比較して
最大の積分値に対応する送信周波数を最適送信周波数と
決定する最適送信周波数決定手段とを具備したことを特
徴とする超音波診断装置を提供する。上記第1の観点に
よる超音波診断装置では、超音波ビームの送信周波数を
数段階に変更し、各送信周波数でのハーモニック成分の
積分値を比較する。造影剤と送信周波数が適合するほ
ど、信号強度は大きくなるから、積分値も大きくなる。
従って、最大の積分値となる送信周波数が造影剤に最も
適合した送信周波数であると判り、送信周波数を最適化
できる。
【0010】第2の観点では、本発明は、上記構成の超
音波診断装置において、前記最適送信周波数とその最適
送信周波数を得た時に使用していた造影剤の種類とを対
応させて登録する最適送信周波数登録手段と、造影剤の
種類が指定されたときその種類に対応した最適送信周波
数が登録されていればその最適送信周波数を読み出す最
適送信周波数読出手段とを具備したことを特徴とする超
音波診断装置を提供する。上記第2の観点による超音波
診断装置では、造影剤の種類と最適送信周波数とを対応
させて登録しておき、造影剤の種類を指定すると最適送
信周波数を読み出すようにしたから、簡単に送信周波数
を最適化できる。
【0011】第3の観点では、本発明は、被検体内に造
影剤として存在する気泡を破壊する超音波ビームにより
被検体内の測定点からの超音波エコーの第1の信号強度
k -を測定し続いて時間Tk 後に第2の信号強度ik +
測定する信号強度測定手段と、比較係数wを0<w<1
とするとき,ik +≧w・ik -となるか否かを判定する判
定手段と、前記信号強度測定手段と前記判定手段とによ
り前記時間Tk を変えながら前記測定と前記判定とを繰
り返して,前記不等式を満たす最短時間Tkminを求め,
その最短時間Tkmin以上の時間を間欠スキャン間隔とし
て設定する間欠スキャン間隔設定手段と、前記超音波ビ
ームを用いて前記間欠スキャン間隔で被検体の超音波画
像を連続して撮像する連続撮像手段とを具備したことを
特徴とする超音波診断装置を提供する。上記構成におい
て、比較係数wは経験的に定めることができる値であ
り、例えば0.9である。上記第3の観点による超音波
診断装置では、気泡が存在する状態で信号強度ik-を測
定することによって気泡を破壊する。次に、時間Tk
経過した後、再び、信号強度ik +を測定する。もし、血
液の入れ替わりが活発であるなら、気泡を含んだ血液の
流入によって速やかに気泡が補填されるから、比較的短
い時間Tkで信号強度ik +は信号強度ik -まで回復す
る。一方、血液の入れ替わりが不活発なら、気泡の補填
が遅いから、比較的長い時間Tk をかけないと信号強度
k +は信号強度ik -まで回復しない。換言すれば、信号
強度ik +が信号強度ik -の(w×100)%まで回復し
てくる最短時間Tkminは、臓器の血液の入れ換わりが活
発なら短くなり、臓器の血液の入れ換わりが不活発なら
長くなる。よって、この最短時間Tkminを測定し、それ
以上の時間間隔で間欠的に撮像すれば、常に造影剤が存
在する状態で撮像でき、撮像間隔を最適化できることと
なる。
【0012】第4の観点では、本発明は、超音波エコー
の信号成分のうち送信周波数と同じ周波数の信号成分の
信号強度画像を生成する通常Bモード処理手段と、超音
波エコーの信号成分のうち送信周波数の2以上の整数倍
の周波数の信号成分(以下、ハーモニック成分という)
の信号強度画像を生成するハーモニックBモード処理手
段と、操作者がオン/オフ操作するハーモニックBモー
ド割込みスイッチと、そのハーモニックBモード割込み
スイッチがオフのときは前記通常Bモード処理手段を働
かせ且つ前記ハーモニックBモード処理手段を休止させ
ると共に前記ハーモニックBモード割込みスイッチがオ
ンのときは前記通常Bモード処理手段を休止させ且つ前
記ハーモニックBモード処理手段を働かせる手動切換制
御手段とを具備したことを特徴とする超音波診断装置を
提供する。上記第4の観点による超音波診断装置では、
操作者がハーモニックBモード割込みスイッチをオフに
しておけば通常Bモードの画像が得られ、ハーモニック
Bモード割込みスイッチをオンにしておけばハーモニッ
クBモードの画像が得られるから、通常Bモード画像と
ハーモニックBモード画像とを実質的に同時に見ながら
診断を行うことが出来る。
【0013】第5の観点では、本発明は、超音波エコー
の信号成分のうち送信周波数と同じ周波数の信号成分の
信号強度画像を生成する通常Bモード処理手段と、超音
波エコーの信号成分のうち送信周波数の2以上の整数倍
の周波数の信号成分(以下、ハーモニック成分という)
の信号強度画像を生成するハーモニックBモード処理手
段と、第1の所定時間は前記通常Bモード処理手段を働
かせ且つ前記ハーモニックBモード処理手段を休止させ
ると共に第2の所定時間は前記通常Bモード処理手段を
休止させ且つ前記ハーモニックBモード処理手段を働か
せることを反復する自動切換制御手段とを具備したこと
を特徴とする超音波診断装置を提供する。上記第5の観
点による超音波診断装置では、所定時間間隔で自動的に
切り換わって通常Bモードの画像とハーモニックBモー
ドの画像が交互に得られるから、通常Bモード画像とハ
ーモニックBモード画像とを実質的に同時に見ながら診
断を行うことが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図に示す発明の実施の形態
により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これによ
り本発明が限定されるものではない。
【0015】図1は、本発明の一実施形態にかかる超音
波診断装置の構成図である。この超音波診断装置100
は、超音波パルスを送信し超音波エコーを受信する超音
波探触子1と、走査平面を電子走査して音線信号を取得
する送受信制御部2と、前記超音波エコーの信号成分の
うち送信周波数と同じ周波数の信号成分の信号強度画像
の画像データを生成する通常Bモード処理,前記超音波
エコーの信号成分のうち送信周波数の2倍の周波数の信
号成分の信号強度画像の画像データを生成するハーモニ
ックBモード処理,前記超音波エコーのドプラ成分の位
相に基づく画像データを生成するCF(Color Flow)
モード処理,前記超音波エコーのドプラ成分のパワーに
基づく画像データを生成するPD(Power Doppler)モ
ード処理などを行う信号処理部3と、前記画像データに
より表示画像を生成するDSC4と、前記表示画像を表
示するCRT5と、全体的な動作の制御を行うコントロ
ール部6と、操作者が指示を入力する入力装置7とを有
している。また、前記入力装置7は、Bモードタイプ選
択スイッチ7aと、間欠スキャン間隔選択スイッチ7b
と、フットスイッチ7cとを有している。なお、フット
スイッチ7cの代りに、超音波探触子1にプッシュボタ
ンを設けてもよい。
【0016】操作者は、前記Bモードタイプ選択スイッ
チ7aにより、「通常」Bモード処理と、「ハーモニッ
ク」Bモード処理と、操作者がフットスイッチ7cを押
していない時は通常Bモード処理を実行しフットスイッ
チ7cを押している時はハーモニックBモード処理を実
行する「手動混合」Bモード処理と、所定時間間隔で自
動的に通常Bモード処理とハーモニックBモード処理を
切り換えて実行する「自動混合」Bモード処理とを択一
的に選択できる。
【0017】また、操作者は、前記間欠スキャン間隔選
択スイッチ7bにより、ハーモニックBモード処理のと
きの撮像間隔の秒数を指定できる。なお、「オート」に
しておくと、間欠スキャン間隔を自動的に最適化する。
【0018】図2は、前記超音波診断装置100により
実行されるBモード処理を示すフロー図である。なお、
ハーモニックBモード処理を実行させる前提として、造
影剤としての気泡が被検体内に注入されているものとす
る。ステップD1では、前記Bモードタイプ選択スイッ
チ7aで「通常」が選択されているならステップD2へ
進み、「通常」が選択されていないならステップD3へ
進む。ステップD2では、通常Bモード処理を実行し、
超音波エコーの信号成分のうち送信周波数と同じ周波数
の信号成分の信号強度画像を撮像し、表示する。そし
て、前記Bモードタイプ選択スイッチ7aが変更された
ことによる割り込み発生により、前記ステップD1に戻
る。
【0019】ステップD3では、送信周波数自動設定処
理を実行し、ハーモニックBモード処理での送信周波数
を最適化する。この送信周波数自動設定処理については
図3を参照して後で説明する。ステップD4では、送信
音圧自動設定処理を実行し、ハーモニックBモード処理
での送信音圧を最適化する。この送信音圧自動設定処理
については図5を参照して後で説明する。ステップD5
では、前記間欠スキャン間隔選択スイッチ7bで「オー
ト」が選択されていないならステップD6へ進み、「オ
ート」が選択されているならステップD7へ進む。ステ
ップD6では、前記間欠スキャン間隔選択スイッチ7b
で選択されている秒数を間欠スキャン間隔に設定する。
そして、ステップD8へ進む。ステップD7では、間欠
スキャン間隔自動設定処理を実行し、ハーモニックBモ
ード処理での撮像間隔を最適化する。この間欠スキャン
間隔自動設定処理については図7を参照して後で説明す
る。
【0020】ステップD8では、前記Bモードタイプ選
択スイッチ7aで「ハーモニック」が選択されているな
らステップD9へ進み、「ハーモニック」が選択されて
いないならステップD10へ進む。ステップD9では、
ハーモニックBモード処理を実行し、超音波エコーの信
号成分のうち送信周波数の2倍の周波数の信号成分の信
号強度画像を撮像し、表示する。そして、前記Bモード
タイプ選択スイッチ7aが変更されたことによる割り込
み発生により、前記ステップD1に戻る。なお、ハーモ
ニックBモード処理における送信周波数と送信音圧は、
前記ステップD3,D4で決めた送信周波数と送信音圧
であり、これらは一般に通常Bモード処理における送信
周波数と送信音圧とは異なった値になる。
【0021】ステップD10では、前記Bモードタイプ
選択スイッチ7aで「手動混合」が選択されているなら
ステップD11へ進み、「手動混合」が選択されていな
いならステップD12へ進む。ステップD11では、手
動混合Bモード処理を実行する。すなわち、操作者がフ
ットスイッチ7cを押していない時は通常Bモード処理
を実行し、フットスイッチ7cを押している時はハーモ
ニックBモード処理を実行する。この手動混合Bモード
処理については図9を参照して後で説明する。そして、
前記Bモードタイプ選択スイッチ7aが変更されたこと
による割り込み発生により、前記ステップD1に戻る。
ステップD12では、自動混合Bモード処理を実行す
る。すなわち、所定時間間隔で自動的に通常Bモード処
理とハーモニックBモード処理を切り換えて実行する。
この自動混合Bモード処理については図10を参照して
後で説明する。そして、前記Bモードタイプ選択スイッ
チ7aが変更されたことによる割り込み発生により、前
記ステップD1に戻る。
【0022】図3は、送信周波数自動設定処理を示すフ
ロー図である。ステップF1では、使用する造影剤に対
応する最適送信周波数が登録されているか検索し、登録
されているならステップF2へ進み、登録されていない
ならステップF3へ進む。ステップF2では、使用する
造影剤に対応する最適送信周波数を読み出し、それを送
信周波数とする。そして、処理を終了する。
【0023】ステップF3では、使用中の超音波探触子
1の基本周波数(公称共振周波数)を選択する。ステッ
プF4では、(基本周波数−3・Δf)から(基本周波
数+3・Δf)までΔf刻みの各送信周波数(例えば、
1.5MHz,2MHz,…,3MHz,…,4.5MHz)で
送信し、超音波エコーの信号成分のうち送信周波数の2
倍の周波数の信号成分の信号強度画像を撮像する。そし
て、信号強度画像毎にその画素値を積分する。なお、こ
こでは、1フレーム全体の積分値を求めたが、1フレー
ムの一部分(例えば操作者に指定された関心領域)の積
分値を求めてもよいし、数フレーム全体または数フレー
ムの各一部分の積分値を求めてもよい。さらに、1音線
全体または1音線の一部分または数音線全体または数音
線の各一部分の積分値を求めてもよい。ステップF5で
は、カーブフィッティング等を利用して積分値が最大と
なる送信周波数を求め、それを送信周波数とする。な
お、送信周波数と積分値の関係は、図4の(a)に示す
ように1点で最大値をもつ場合と、図4の(b)に示す
ように複数点で最大値をもつ場合とがあるが、複数点で
最大値をもつ場合には、それらの中で最も低い送信周波
数を最適送信周波数とする。ステップF6では、登録す
るか否かを操作者に問い合せて、登録するならステップ
F7へ進み、登録しないなら処理を終了する。ステップ
F7では、送信周波数を造影剤に対応させて最適送信周
波数として登録する。
【0024】図5は、送信音圧自動設定処理を示すフロ
ー図である。ステップP1では、使用する造影剤に対応
する最適送信音圧が登録されているか検索し、登録され
ているならステップP2へ進み、登録されていないなら
ステップP3へ進む。ステップP2では、使用する造影
剤に対応する最適送信音圧を読み出し、それを送信音圧
とする。そして、処理を終了する。
【0025】ステップP3では、使用中の超音波探触子
1の基本音圧を選択する。ステップP4では、(基本音
圧−3・ΔP)から(基本音圧+6・ΔP)までΔP刻
みの各送信音圧(例えば、0.4Pa,0.6Pa,…,1
Pa,…,2.2Pa)で送信し、超音波エコーの信号成分
のうち送信周波数の2倍の周波数の信号成分の信号強度
画像を撮像する。そして、信号強度画像毎にその画素値
を積分する。なお、ここでは、1フレーム全体の積分値
を求めたが、1フレームの一部分の積分値を求めてもよ
いし、数フレーム全体または数フレームの各一部分の積
分値を求めてもよい。さらに、1音線全体または1音線
の一部分または数音線全体または数音線の各一部分の積
分値を求めてもよい。ステップP5では、積分値が最大
となった送信音圧を求めて、それを送信音圧とする。な
お、送信音圧と積分値の関係は、図6の(a)に示すよ
うに1点で最大値をもつ場合と、図6の(b)に示すよ
うに複数点で最大値をもつ場合とがあるが、複数点で最
大値をもつ場合には、それらの中で最も低い送信音圧を
最適送信音圧とする。ステップP6では、登録するか否
かを操作者に問い合せて、登録するならステップP7へ
進み、登録しないなら処理を終了する。ステップP7で
は、送信音圧を造影剤に対応させて最適送信音圧として
登録する。
【0026】図7は、間欠スキャン間隔自動設定処理を
示すフロー図である。ステップS1では、通常Bモード
画像を撮像し、その通常Bモード画像上で操作者が関心
領域を設定する。ステップS2では、Tkテーブルを読
み込む。このTkテーブルは、k=0,1,2,…に対
する時間Tk を定義した表である。時間T0 は、臓器が
正常なときに灌流が十分に行われる時間である。また、
kが大きくなるほど、時間Tk が長くなっている。例え
ば、T0 =10秒,T1 =0.5秒,T2 =1秒,T3
=2秒,T4 =4秒,…が定義されている。ステップS
3では、シーケンスカウンタkの値を“1”に初期化す
る。
【0027】ステップS4では、時間T0 が経過するの
を待ってから、ステップS5へ進む。これは、血液の入
れ換わりを十分に行わせて、造影剤としての気泡を臓器
に十分補填するためである。ステップS5では、超音波
ビームを送信し、超音波エコーの信号成分のうち送信周
波数の2倍の周波数の成分の信号強度を得て、それを第
k前信号強度ik -とする。ステップS6では、時間Tk
が経過するのを待ってから、ステップS7へ進む。ステ
ップS7では、超音波ビームを送信し、超音波エコーの
信号成分のうち送信周波数の2倍の周波数の成分の信号
強度を得て、それを第k後信号強度ik +とする。ステッ
プS8では、比較係数w=0.9とするとき、 ik +≧w・ik - となるか否かを判定し、前記不等式を満たさなければス
テップS9へ進み、前記不等式を満たせばステップS1
0へ進む。ステップS9では、kの値を“1”増加さ
せ、前記ステップS5に戻る。ステップS10では、時
間Tk を間欠スキャン間隔とする。そして、処理を終了
する。なお、時間Tk に余裕時間(例えば1秒)を加え
た時間を間欠スキャン間隔としてもよい。
【0028】以上により、図8に示すように、第1前信
号強度i1 -や第2後画像i1 +などが順に測定されなが
ら、間欠スキャン間隔が決定される。この間欠スキャン
間隔は、関心領域における信号強度が前記不等式を満た
す最短時間Tkmin以上の時間であり、関心領域に造影剤
が十分補填される時間になっている。
【0029】図9は、手動混合Bモード処理を示すフロ
ー図である。なお、通常BモードとハーモニックBモー
ド画像は画面に並べて表示されるものとする。ステップ
M1では、通常Bモード処理を実行し、超音波エコーの
信号成分のうち送信周波数と同じ周波数の信号成分の信
号強度画像を撮像し、表示する。ステップM2では、終
了の指示があったなら処理を終了し、終了の指示がない
ならステップM3に進む。ステップM3では、フットス
イッチ7cが押されていないならステップM4へ進み、
押されているならステップM5へ進む。ステップM4で
は、ハーモニックBモード画像が表示されているならそ
れをフリーズし、表示されていないなら何も行わずに、
前記ステップM1に戻る。ステップM5では、通常Bモ
ード画像をフリーズする。ステップM6では、ハーモニ
ックBモード処理を実行し、超音波エコーの信号成分の
うち送信周波数の2倍の周波数の信号成分の信号強度画
像を撮像し、表示する。そして、前記ステップM3に戻
る。
【0030】図10は、自動混合Bモード処理を示すフ
ロー図である。なお、通常BモードとハーモニックBモ
ード画像は画面に並べて表示されるものとする。ステッ
プA1では、通常Bモード処理を実行し、超音波エコー
の信号成分のうち送信周波数と同じ周波数の信号成分の
信号強度画像を撮像し、表示する。ステップA2では、
終了の指示があったなら処理を終了し、終了の指示がな
いならステップA3に進む。ステップA3では、通常B
モード処理を開始してから時間Tbが経過してないなら
ステップA4へ進み、経過したならステップA5へ進
む。ステップA4では、ハーモニックBモード画像が表
示されているならそれをフリーズし、表示されていない
なら何も行わずに、前記ステップA1に戻る。ステップ
A5では、通常Bモード画像をフリーズする。ステップ
A6では、ハーモニックBモード処理を実行し、超音波
エコーの信号成分のうち送信周波数の2倍の周波数の信
号成分の信号強度画像を撮像し、表示する。ステップA
7では、ハーモニックBモード処理を開始してから時間
Thが経過していないなら前記ステップA6に戻り、経
過したなら前記ステップA4へ進む。
【0031】なお、前記時間Tbを間欠スキャン間隔に
設定し、前記時間Tbを1フレーム撮像時間に設定して
おくと、図11に示すように、間欠スキャン間隔ごとに
ハーモニックBモード画像が更新され、その間に通常B
モード画像が更新されることとなる。
【0032】以上の超音波診断装置100によれば、次
の効果が得られる。 (1) 造影剤に最も整合るすように送信周波数および送信
音圧を最適化できる。 (2) 造影剤としての気泡が十分に補填されるだけの間隔
を空けるように撮像間隔を最適化できる。 (3) 通常Bモード画像を見ながら、所望の時にフットス
イッチ7cを押すと、そのフットスイッチ7cを押して
いる間だけ、ハーモニックBモード画像を見ることが出
来る。 (4) 何も操作しなくても、通常Bモード画像とハーモニ
ックBモード画像とが自動的に更新されるので、両方を
実質的にリアルタイムに見ながら診断を行うことが出来
る。
【0033】
【発明の効果】本発明の超音波診断装置によれば、次の
効果が得られる。 (1) 造影剤に最も整合するように送信周波数を最適化で
きる。 (2) 造影剤としての気泡が十分に補填されるだけの間隔
を空けるように撮像間隔を最適化できる。 (3) 通常Bモード画像とハーモニックBモード画像とを
実質的に同時に見ながら診断を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる超音波診断装置を
示す構成図である。
【図2】図1の超音波診断装置のBモード処理を示すフ
ロー図である。
【図3】図1の超音波診断装置の送信周波数自動設定処
理を示すフロー図である。
【図4】送信周波数と積分値の関係の例示図である。
【図5】図1の超音波診断装置の送信音圧自動設定処理
を示すフロー図である。
【図6】送信音圧と積分値の関係の例示図である。
【図7】図1の超音波診断装置の間欠スキャン間隔自動
設定処理を示すフロー図である。
【図8】間欠スキャン間隔を決定するための撮像シーケ
ンスを示すタイムチャートである。
【図9】図1の超音波診断装置の手動混合Bモード処理
を示すフロー図である。
【図10】図1の超音波診断装置の自動混合Bモード処
理を示すフロー図である。
【図11】図10の自動混合Bモード処理における撮像
シーケンスを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 超音波探触子 2 送受信制御部 3 信号処理部 6 コントロール部 7 入力装置 7a Bモードタイプ選択スイッチ 7b 間欠スキャン間隔選択スイッチ 7c フットスイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波ビームの送信周波数を変更する送
    信周波数変更手段と、超音波エコーを受信し前記送信周
    波数の2以上の整数倍の周波数の成分(以下、ハーモニ
    ック成分という)を取得するハーモニック成分取得手段
    と、n(≧1)音線分またはnフレーム分の全体または
    一部分の前記ハーモニック成分の積分値を算出する積分
    値算出手段と、異なる送信周波数に対応する前記積分値
    を比較して最大の積分値に対応する送信周波数を最適送
    信周波数と決定する最適送信周波数決定手段とを具備し
    たことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の超音波診断装置におい
    て、前記最適送信周波数とその最適送信周波数を得た時
    に使用していた造影剤の種類とを対応させて登録する最
    適送信周波数登録手段と、造影剤の種類が指定されたと
    きその種類に対応した最適送信周波数が登録されていれ
    ばその最適送信周波数を読み出す最適送信周波数読出手
    段とを具備したことを特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 被検体内に造影剤として存在する気泡を
    破壊する超音波ビームにより被検体内の測定点からの超
    音波エコーの第1の信号強度ik -を測定し続いて時間T
    k 後に第2の信号強度ik +を測定する信号強度測定手段
    と、比較係数wを0<w<1とするとき,ik +≧w・i
    k -となるか否かを判定する判定手段と、前記信号強度測
    定手段と前記判定手段とにより前記時間Tk を変えなが
    ら前記測定と前記判定とを繰り返して,前記不等式を満
    たす最短時間Tkminを求め,その最短時間Tkmin以上の
    時間間隔を間欠スキャン間隔として設定する間欠スキャ
    ン間隔設定手段と、前記超音波ビームを用いて前記間欠
    スキャン間隔で被検体の超音波画像を連続して撮像する
    連続撮像手段とを具備したことを特徴とする超音波診断
    装置。
  4. 【請求項4】 超音波エコーの信号成分のうち送信周波
    数と同じ周波数の信号成分の信号強度画像を生成する通
    常Bモード処理手段と、超音波エコーの信号成分のうち
    送信周波数の2以上の整数倍の周波数の信号成分(以
    下、ハーモニック成分という)の信号強度画像を生成す
    るハーモニックBモード処理手段と、操作者がオン/オ
    フ操作するハーモニックBモード割込みスイッチと、そ
    のハーモニックBモード割込みスイッチがオフのときは
    前記通常Bモード処理手段を働かせ且つ前記ハーモニッ
    クBモード処理手段を休止させると共に前記ハーモニッ
    クBモード割込みスイッチがオンのときは前記通常Bモ
    ード処理手段を休止させ且つ前記ハーモニックBモード
    処理手段を働かせる手動切換制御手段とを具備したこと
    を特徴とする超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 超音波エコーの信号成分のうち送信周波
    数と同じ周波数の信号成分の信号強度画像を生成する通
    常Bモード処理手段と、超音波エコーの信号成分のうち
    送信周波数の2以上の整数倍の周波数の信号成分(以
    下、ハーモニック成分という)の信号強度画像を生成す
    るハーモニックBモード処理手段と、第1の所定時間は
    前記通常Bモード処理手段を働かせ且つ前記ハーモニッ
    クBモード処理手段を休止させると共に第2の所定時間
    は前記通常Bモード処理手段を休止させ且つ前記ハーモ
    ニックBモード処理手段を働かせることを反復する自動
    切換制御手段とを具備したことを特徴とする超音波診断
    装置。
JP26127597A 1997-09-26 1997-09-26 超音波診断装置 Pending JPH1199152A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26127597A JPH1199152A (ja) 1997-09-26 1997-09-26 超音波診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26127597A JPH1199152A (ja) 1997-09-26 1997-09-26 超音波診断装置

Related Child Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001375837A Division JP3538414B2 (ja) 2001-12-10 2001-12-10 超音波診断装置
JP2001375803A Division JP3538413B2 (ja) 2001-12-10 2001-12-10 超音波診断装置
JP2001375817A Division JP3476447B2 (ja) 2001-12-10 2001-12-10 超音波診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1199152A true JPH1199152A (ja) 1999-04-13

Family

ID=17359565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26127597A Pending JPH1199152A (ja) 1997-09-26 1997-09-26 超音波診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1199152A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004514461A (ja) * 2000-02-10 2004-05-20 アキューソン コーポレイション 医療診断用超音波イメージングシステム及び被送信超音波ビームの音響出力パラメータを決定する方法
JP2009018161A (ja) * 2007-07-16 2009-01-29 General Electric Co <Ge> マルチプル送信コントラスト強調撮像のための方法及び装置
JP2009136626A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
JP2009233408A (ja) * 2009-07-21 2009-10-15 Toshiba Corp 超音波診断装置
JP2010029727A (ja) * 2009-11-16 2010-02-12 Toshiba Corp 超音波診断装置
KR100987839B1 (ko) 2002-11-11 2010-10-13 지이 메디컬 시스템즈 글로발 테크놀러지 캄파니 엘엘씨 초음파 진단 장치
US8499636B2 (en) 2003-04-28 2013-08-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Ultrasonic diagnostic apparatus and image processing apparatus

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004514461A (ja) * 2000-02-10 2004-05-20 アキューソン コーポレイション 医療診断用超音波イメージングシステム及び被送信超音波ビームの音響出力パラメータを決定する方法
JP4847665B2 (ja) * 2000-02-10 2011-12-28 シーメンス メディカル ソリューションズ ユーエスエー インコーポレイテッド 医療診断用超音波イメージングシステム及び被送信超音波ビームの音響出力パラメータを決定する方法
KR100987839B1 (ko) 2002-11-11 2010-10-13 지이 메디컬 시스템즈 글로발 테크놀러지 캄파니 엘엘씨 초음파 진단 장치
US8499636B2 (en) 2003-04-28 2013-08-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Ultrasonic diagnostic apparatus and image processing apparatus
JP2009018161A (ja) * 2007-07-16 2009-01-29 General Electric Co <Ge> マルチプル送信コントラスト強調撮像のための方法及び装置
JP2009136626A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
JP2009233408A (ja) * 2009-07-21 2009-10-15 Toshiba Corp 超音波診断装置
JP2010029727A (ja) * 2009-11-16 2010-02-12 Toshiba Corp 超音波診断装置
JP4583494B2 (ja) * 2009-11-16 2010-11-17 株式会社東芝 超音波診断装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7302850B2 (en) Ultrasonic diagnostic apparatus and image processing apparatus
JP4651535B2 (ja) 超音波診断装置
JP4652872B2 (ja) 超音波診断装置
JP2000060853A (ja) 超音波診断装置
US20130253321A1 (en) Ultrasonic diagnostic apparatus, image processing apparatus, and image processing method
JP2007301398A (ja) 超音波診断装置
JPH1199152A (ja) 超音波診断装置
JP2006141798A (ja) 超音波診断装置
JP5513755B2 (ja) 超音波診断装置及びその制御プログラム
JP3538414B2 (ja) 超音波診断装置
US20070167761A1 (en) Ultrasonic diagnostic apparatus
JP3476447B2 (ja) 超音波診断装置
JP5459832B2 (ja) 超音波診断装置
JP3538413B2 (ja) 超音波診断装置
JP5179801B2 (ja) 超音波画像表示方法及びその装置
JP2001070304A (ja) 超音波診断装置及び超音波送信方法
JP2000300560A (ja) 超音波診断装置
JP4929409B2 (ja) 超音波診断装置
JP2000325347A (ja) 超音波診断装置および3次元画像データの再構築方法
JP3712510B2 (ja) 超音波診断装置
KR20070109292A (ko) 프로브의 트랜스듀서를 제어하는 초음파 시스템 및 방법
WO2022202351A1 (ja) 超音波診断装置および超音波診断装置の制御方法
JP2005000427A (ja) 超音波撮影装置および超音波撮影方法
JP2006246936A (ja) 画像生成装置および画像生成方法
JP2859667B2 (ja) 超音波診断装置の画像表示方法