JPH1199035A - シート - Google Patents

シート

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JPH1199035A
JPH1199035A JP9261585A JP26158597A JPH1199035A JP H1199035 A JPH1199035 A JP H1199035A JP 9261585 A JP9261585 A JP 9261585A JP 26158597 A JP26158597 A JP 26158597A JP H1199035 A JPH1199035 A JP H1199035A
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JP
Japan
Prior art keywords
cushion body
side ground
moisture
covering
side base
Prior art date
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Application number
JP9261585A
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English (en)
Inventor
Mikiya Hayashibara
幹也 林原
Hideo Isoda
英夫 磯田
Hiroshi Yasuda
浩 安田
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄道車輛、自動車、船舶、一般家庭、事務な
どの座席用のシートにおいて、各用途で使用した場合に
快適性が得られるシートを提供するものである。 【解決手段】 クッション体とそれを覆う側地、また
は、側地およびワディングの構成部材から成り、該側地
表面から吸湿および/または、吸水した水分をクッショ
ン材を介して、放湿および/または、放水する機能を有
するシートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最適なクッション
性を有し、かつ、使用したときの蒸れが少ないシートに
関するものである。具体的な例としては、鉄道車輛、自
動車、船舶、一般家庭、事務などの座席用のシートであ
る。
【0002】
【従来の技術】鉄道車輛、自動車、船舶、一般家庭、事
務などの座席用シートは基本的な硬さ、へたり、回復性
などの力学的な特性を充足すると同時に、各用途で使用
した場合に快適性が得られるように工夫されてきた。
【0003】特に快適性として、使用したときに人と接
触する面において発汗によって生じる「蒸れ感」を少な
くするため先人たちは多くの工夫を行なっている。
【0004】クッション体とそれを覆う側地を含む2層
以上の構成部材から成るシートで、人と接触する上面に
於いて水分が蓄積しないように、構成部材の該側地の厚
さ方向に密度差を設けて、該側地の裏面に水分が移行す
るようにするものが特開平3−213546号公報に開
示されている。しかし、これだけでは移行した水分が単
に側地裏面に蓄積するだけで使用時に逆流してしまい、
使用に耐えることが充分できない。
【0005】また、該側地の裏面に吸水性の高い極細繊
維を用いたものが、特開平3−241049号公報に、
吸水率が100%以上の特殊な繊維を用いたものが特開
平5−5260号公報に開示されている。しかし、根本
的な解決手段ではなく水分を蓄積している時間が長くな
り、逆流する可能性は低減できるだけで、蒸れのない状
態を長時間に渡り保つことはできない。
【0006】また、該側地表面に多孔質繊維を使用して
発生する水分を充分に吸収できるようにしたものが特開
平3−23452号公報に開示されている。しかし、側
地表面に水分を吸収させた場合、使用時にその水分が逆
に戻ってしまうため、濡れた状態が生じ、快適性を得る
に至らない。
【0007】加えて、蒸れによって生じる濡れ感が減少
するように該側地に限らない該構成部材で該上面に疎水
性のある繊維素材を用いて、該上面の反対の面に設置し
た吸水性繊維が該上面に一部露出させるようにしたもの
が特開平9−31823号公報に開示されている。しか
し、これらの方策ではシートを使用し始めた段階である
30分から60分程度は「蒸れ感」に於いて、所定の効
果が得られるが、時間が経過すると共に効果が低減し、
60分を越えると著しく「蒸れ感」が増大すると共に、
該構成部材に汗などの水分が多量に含まれるため雑菌な
どが繁殖する温床と成り、衛生面も著しく低下させると
云う問題まで新たに発生する。
【0008】これらに対して、クッション体とそれを覆
う側地を含む2層以上の構成部材から成るシートにおい
て、人と接触する上面に於いて発汗などの水分の発生を
低減させるように該構成部材に通気性を付与したものが
特公平3−70519号公報などに開示されている。し
かし、空気の移動がないため、運動後などの始めから発
汗量が多い場合には効果が得られない。
【0009】更に、積極的にシートの下側から人と接触
する上面に調温、かつ/または、調湿した空気を送り、
発汗などの水分の発生を抑制するものとして、クッショ
ン体の中にエアダクトを設置するものが特開平3−29
7414号公報、特開平5−111419号公報などに
に開示されている。しかし、クッション体内に複雑なエ
アダクトを配管する必要があること、また、そのために
基本的な力学特性が損なわれると云う問題がある。
【0010】また、クッション体の支持体にエアの吹込
み口を設けたものが特開平4−82511号公報に開示
しているが、これはクッション体に通気性がない場合、
全く役に立たない。
【0011】また、該構成部材の一部に温度調整機能を
付与したものが特開平5−91933号公報などに開示
されている。温度の調節を行なうためにヒーター装置や
冷却装置を別途に設ける必要があり、価格が非常に高く
なると云う問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術での
問題点を解決し、鉄道車輛、自動車、船舶、一般家庭、
事務などの座席用のシートにおいて、各用途で使用した
場合に快適性が得られるシートを提供することを課題と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段、即ち本発明は、クッション体とそれを覆う側
地、または、クッション体とそれを覆う側地およびワデ
ィングの構成部材から成るシートであり、該側地表面か
ら吸湿および/または、吸水した水分をクッション材を
介して、放湿および/または、放水することを特徴とす
るシート、クッション体を覆う側地表面が疎水性で、側
地裏面、または、側地裏面およびワディングが親水性で
ある請求項1記載のシート、クッション体を覆う側地の
透湿度が145g/m2 /h以上である請求項1または
2に記載のシート、クッション体が連続した空間を有す
る請求項1〜3のいずれかに記載のシート、クッション
体が通気度10〜500cm3 /cm2 /sec、50
%硬さが25%硬さの1.5〜2.2倍の圧縮特性であ
る請求項1〜4のいずれかに記載のシート、クッション
体が熱可塑性弾性樹脂の多数の連続線条が交互に接触し
た点を有した立体網状構造体である請求項1〜5のいず
れかに記載のシート、クッション体の70℃圧縮残留ひ
ずみが15%以下である請求項1〜6のいずれかに記載
のシート、クッション体を覆う側地、または、側地およ
びワディングの構成部材が難燃性を付与したポリエステ
ル系樹脂からなる請求項1〜7のいずれかに記載のシー
トである。
【0014】
【発明の実施の形態】側地、または、側地およびワディ
ングは表面が疎水性で側地裏面が親水性であることが望
ましい。ここでの疎水性繊維は平衡水分率が1%以下で
あれば良く、例えば、ポリエステル系繊維、ポリアミド
系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリアクリル系繊維な
どの長繊維、または、短繊維が挙げられる。構成はこれ
らの繊維よりなる織物、編物、組物などの織布が挙げら
れる。親水性繊維は平衡水分率が2%以上であれば良
く、脱スケールしたウール、再生セルロース、綿などが
挙げられるが、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊
維、ポリオレフィン系繊維、ポリアクリル系繊維にグラ
フト処理を行なった繊維や繊度が0.5d未満の極細化
した繊維を用いることも可能である。これらの繊維の織
布やウェブ、フェルトなどの不織布が該側地の裏面の構
成に挙げられる。なお、このときに表面に該疎水性繊維
の植毛、該表面の立毛、撥水処理などを施したり、ウォ
ーターパンチ法により親水性繊維の一部が表面に露出さ
せることで該側地表面からの吸湿、かつ/または、吸水
の効果が増大する。
【0015】また、ウレタン系樹脂、または、熱可塑性
弾性樹脂のシート材を親水性繊維のウェブ、フェルト、
綿、硬わたなどの不織布に張り合わせた後に格子状の網
に設置して水流により貫通孔を付与したものを用いるこ
とで側地の基本的な力学特性や該側地表面からの吸湿、
かつ/または、吸水の機能を損なうことなく、側地の耐
久性を格段に増加させることができる。
【0016】このような側地、または、側地およびワデ
ィングの側地表面に於ける透湿度は145g/m2 /h
以上であることが好ましい。この値が大きいほど透湿性
に優れ、湿気が籠もり難いことを示し、145g/m2
/hより小さいと湿気が籠もるため、蒸れ感が生じてし
まう。
【0017】クッション体は吸水した水分を放湿、かつ
/または、放水するため、連続した空間を有することが
望ましいく、この場合、通気度10〜500cm3 /c
2/secであることが好ましい。なお、該クッショ
ン材はJIS K1091に準じた50%硬さが25%
硬さの1.5〜2.2倍の圧縮特性であることが基本的
な力学特性を満たすために必要である。この値が1.5
倍未満の場合、シートを使用しているときに、僅かな荷
重の変動でシートが大きくたわみ、安定感が得られな
い。また、この値が2.2倍を越えると、床付き感が大
きくなり使用の際に不快感が生じる。
【0018】また、該クッション体が熱可塑性弾性樹脂
の多数の連続線条が交互に接触した点を有した立体網状
構造体で構成されていることが好ましく、更に、70℃
圧縮残留ひずみが15%以下であることが基本的な力学
特性の特に耐久性、回復性の面から望ましい。ここで云
う熱可塑性弾性樹脂は、ソフトセグメントとして分子量
300乃至5000のポリエ−テル系グリコ−ル、ポリ
エステル系グリコ−ル、ポリカーボネ−ト系グリコ−ル
または長鎖の炭化水素末端をカルボン酸または水酸基に
したオレフィン系化合物等をブロック共重合したポリエ
ステル系エラストマ−、ポリアミド系エラストマ−、ポ
リウレタン系エラストマ−、ポリオレフィン系エラスト
マ−などが挙げられる。この構造は曲率を有した連続の
繊維が互いに不規則に交絡し、接触した点を有した厚さ
が5mm以上の立体的な構造体でその繊維の繊維径が
0.1mm〜5mmで、この構造体の嵩密度が20kg
/m3 〜200kg/m3 であることが好ましい。ここ
で云う繊維径は繊維断面を円形として考えたときの直径
である。繊維の断面形状は特に限定されないが、中空断
面や異形断面にすることで抗圧縮性(反発力)、タッチ
感の観点から好ましい。この繊維径が5mmを越えると
構造体を構成する繊維の単位体積あたりの本数が少なく
なり、嵩密度の斑や接触点の数が減少し、構造体全体の
弾性の低下や耐久性の低下が生じるので好ましくない。
また、この繊維径が小さすぎると接触する点の面積が小
さくなり、耐久性の低下を招くので好ましくない。従っ
て、繊維径は0.01mm〜5mmが好ましく、更には
0.05mm〜3mmが好ましい。嵩密度は小さいすぎ
ると構造体自身の弾性が極端に小さくなり、高すぎると
逆に弾性が高くなる以外に振動の吸収も低下し、更に、
シート重量が大きくなる。従って、嵩密度は20kg/
3 〜200kg/m3 が好ましく、30kg/m 3
80kg/m3 がより好ましく、適度の変形と振動の吸
収、更に軽量化もできる。
【0019】更に、クッション体とそれを覆う側地、ま
たは、側地およびワディングの構成部材が難燃性を付与
した同じ種類の樹脂からなることが好ましく、特に、ポ
リエステル系樹脂であることが耐熱性の面から好まし
い。また、難燃剤としては燐系化合物が用いられるがこ
れに限定されものではなく、ハロゲン系化合物なども用
いてよい。
【0020】本発明は鉄道車輛、自動車、船舶、一般家
庭、事務などの座席のシートとして適用できるが、一般
家庭、宿泊施設、病院、鉄道車輛、船舶などで用いる寝
具、枕などのにおいても有用である。無論のこと用途と
の関係で要求性能に合うべき他の素材と組合せて用いる
ことができ、本発明の性能を低下させない範囲で加工を
施し、形状を付与させることができる。更に、製品化さ
せる任意の段階で難燃化、防虫抗菌化、耐熱化、溌水溌
油化、着色、芳香性などの機能を薬剤添加などにより付
与することも可能である。
【0021】
【作用】本発明はシートは、前述のようにクッション体
とそれを覆う側地、または、側地およびワディングの構
成部材から成り、該構成部材の組合せにより、該側地表
面から吸湿、かつ/または、吸水した水分をクッション
材を介して、放湿、かつ/または、放水するように湿度
状態に勾配を設けるように設計しているので、各用途で
使用した場合に長時間に渡り蒸れのない状態が得られる
と云う快適性が得られる。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例にのみに限定されるもので
はない。
【0023】
【実施例1】クッション体は下記の処方で得た。ジメチ
ルテレフタレ−ト(DMT)と1・4ブタンジオ−ル
(1・4BD)と少量の触媒を仕込み、定法によりエス
テル交換を行ない、ポリテトラジメチレングリコ−ル
(PTMG)を添加して昇温減圧下にて重縮合し、ポリ
エ−テルエステルブロック共重合エラストマ−を得た。
次いで、抗酸化剤1wt%と難燃剤10wt%(燐含有
量10000ppm)を添加混合し、ペレット化して5
0℃の真空下48h保持の乾燥を施し、本実施例に使用
する熱可塑性弾性樹脂の原料を得た。なお、この熱可塑
性弾性樹脂の原料の処方を表1に記す。
【0024】幅1200mm、長さ100mmのノズル
有効面で孔間ピッチが幅方向5mm、長さ方向10mm
の千鳥配列としたオリフィスを設けたノズルを用い、押
出機内で溶融した上記の熱可塑性弾性樹脂をノズル下方
に吐出させた。ノズル下方には一対の幅1400mmの
ステンレス製エンドレスネットを一定の間隔でノズルの
長さ方向に対し平行に配置した冷却槽を設置し、溶融状
態の該熱可塑性弾性樹脂の連続線条を交絡させつつ厚み
があり、繊維径1.5mm以下の構造体を形成させた。
これをクッション体を表2に記す。
【0025】フロント糸、バック糸に難燃性を付与した
エステル系繊維による異収縮混繊糸、ミドル糸に難燃性
を付与したエステル系のモノフィラメントを用いたチュ
ールが六角形のダブルラッセルによる編物のミドル糸を
切断しフロント糸側、バック糸側に分割したものを使用
した側地用素材を作製した。なお、これを含む側地を表
3に記す。
【0026】スパンボンド(SB)法により難燃性を付
与したポリエチレンテレフタレート(PET)からなる
疎水性長繊維不織布(目付10g/m2 、厚さ0.1m
m)の上に親水性のあるポリノジック短繊維ウェブ(目
付60g/m2 、厚さ3mm)を重ね、ウォーターパン
チ法(ノズル径0.12mm、水圧120kgf/cm
2 )を行ないワディング用素材を得た。なお、これを含
むワディングを表4に記す。
【0027】上記のクッション体にワディング用素材を
を被せたものを上記の側地用素材を用いたクッション体
が入出可能な開閉口を有する構造に縫製した側地で覆
い、シート試料を得た。
【0028】
【実施例2】側地がコース糸とウェール糸に難燃性を付
与したエステル系繊維による異収縮混繊糸(1.0d、
3.0dの混繊糸)のシングルラッセル(コース:24
本/吋、ウェール:18本/吋)であること以外は実施
例1と同じのシート試料を得た。
【0029】
【比較例1】側地が難燃性を付与したポリエステル系繊
維を含むモケットである以外は実施例1と同じのシート
試料を得た。
【0030】
【比較例2】側地が難燃性を付与したポリエステル系繊
維を含む平織(経糸130本/吋、緯糸128本/吋、
目付1030g/m2 )である以外は実施例1と同じの
シート試料を得た。
【0031】
【比較例3】スパンボンド(SB)法により難燃性を付
与したPETからなる疎水性長繊維不織布(目付10g
/m2 、厚さ0.1mm)の上に同じ樹脂の短繊維ウェ
ブ(目付60g/m2 、厚さ3mm)を重ね、ウォータ
ーパンチ法(ノズル径0.12mm、水圧120kgf
/cm2 )を行なったワディングであること以外は実施
例1と同じのシート試料を得た。
【0032】
【比較例4】難燃性を付与したPETからなるポリエス
テル系の短繊維を母材とし、同種樹脂からなる繊維の断
面構造がシース/コアであるホットメルトタイプの繊維
(シースの融点146℃)を混合、開繊後にカードをか
けて、熱処理によりシースによる結節点を形成した不織
布(嵩密度50kg/m3 )をクッション体としたこと
以外は実施例1と同じのシート試料を得た。
【0033】
【比較例5】難燃性を付与したPETからなるポリエス
テル系の短繊維(繊維径1.5mm、繊維長52mm)
を堆積し、バインダー樹脂(スチレンブタジエンゴム)
に浸漬後、余分な該バインダー樹脂を除去し、熱処理し
て該短繊維の交絡点を結節したものをクッション体とし
たこと以外は実施例1と同じのシート試料を得た。
【0034】なお、実施例ならびに比較例での測定値は
以下の方法で測定したものである。 1.融点(Tm)及び融点以外の吸熱ピ−ク 島津製作所製TA50、DSC50型示差熱分析計によ
る吸発熱曲線から融解ピ−ク(吸熱ピ−ク)の温度を求
めた。なお、昇温速度20℃/minである。 2.70℃伸長回復率 ポリマ−より得た厚さ約300μmのフィルム(Tm+
10℃に加熱し、プレス機で約1min押圧後、水冷)
を試料とし、オリエンテック社製テンシロンUTM5型
を用い、70℃雰囲気の加熱オ−ブン中で伸長ひずみ速
度100%でひずみ10%まで伸長後、そのままの状態
で24hrs保持する。その後、ひずみ0%まで戻し、
再度伸長させた際に応力が発現するひずみを10%から
差し引いた値をひずみ10%で除して求めた。(n=
3) 3.室温伸長回復率 ポリマ−より得た厚さ約300μmのフィルム(Tm+
10℃に加熱し、プレス機で約1min押圧後、水冷)
を試料とし、オリエンテック社製テンシロンUTM5型
を用い、伸長ひずみ速度100%でひずみ300%まで
伸長後、ひずみ0%まで戻し、2min放置後、再度ま
で伸長させた際に応力が発現するひずみを300%から
差し引いたひずみをひずみ300%で除して求めた。
(n=3) 4.厚さ、目付、ならびに嵩密度 □15cmに切断した試料の角部4カ所の厚さを平均し
て厚さを求めた。また、その重量を測定し、重量を面積
で除して目付を、重量を体積で除して嵩密度を求めた。
(n=5) 5.通気度 φ10cmに打抜いた試料を試料の厚さを十分にカバー
できる高さを有した内径φ10cmの金属円筒に圧縮ひ
ずみ5%を付与した状態で封入し、そのひずみ分だけの
厚さのパッキンで横漏れしないようシールした後、株式
会社テクノワールド社製(コスモ計器設計)通気量測定
器を用いて通気量を測定し、これを通気度とした。な
お、差圧は124Paで行なった。 6.耐熱耐久性(70℃圧縮残留ひずみ) □15cmに切断した試料の厚さ(角部4カ所の厚さを
平均したもの)を測定し、その厚さに対して圧縮ひずみ
50%を付与したまま70℃雰囲気の加熱オーブン中に
22h保持した後、常温で放置冷却してからひずみを除
去し、24h後の厚さと処理前の差を処理前の厚さで除
して求めた。(n=3) 7.吸水性(吸水速度) JIS L1018 A法(滴下法)に準じて測定し
た。 8.Δqmax 熱源板の設定温度35℃、試料取付台の設定温度20℃
における調湿サンプルの最大熱移動速度を調湿qmax
し、湿潤サンプルの最大熱移動速度を湿潤qma x とし、
その差をΔqmax とした。調湿サンプルは大きさ□65
mmのサンプルを20℃、65%RHで調湿したものを
用いて側地の表面側を熱源板に向けて試料取付台に取付
けた。また、湿潤サンプルは調湿サンプルの側地の表面
側にシリンジで均等に0.9cm3 の水を付与して、1
20secだけ静置したものを用いた。 9.透湿度 JIS L1099 A法(塩化カルシウム法)によっ
て測定した。 10.快適性 作製したシート試料をシートフレ−ムにセットして、2
8℃、75%RH室内に被験者を着座させ(被験者5
名)下記の評価を実施した。 (1)沈込み 着座時の体形の保持状況の感覚を定性的に下記のように
ランク付けした。 ○:沈み込みがやや大、または、やや小で心地よい △:沈み込みが大、または、小で心地よさにやや欠ける ×:沈み込みが過大、または、過小で心地よさを感じな
い (2)へたり 始めの状態と着座して4時間後の状態で定量的に下記の
ようにランク付けした。 ○:体の臀部に於けるシート試料の厚さの変化が5mm
以下 △:体の臀部に於けるシート試料の厚さの変化が5〜1
0mm ×:体の臀部に於けるシート試料の厚さの変化が15m
m以上 (3)蒸れ感 着座後の1、4時間経過時の臀部の蒸れ感を定性的に下
記のようにランク付けした。 ○:僅かに蒸れを感じる △:やや蒸れを感じる ×:蒸れを感じる
【0035】シート試料に対する快適性などの評価を行
なった結果を表5に記す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】
【発明の効果】本発明のシートは、クッション体とそれ
を覆う側地、または、側地およびワディングの構成部材
から成り、該構成部材の組合せにより、該側地表面から
吸湿、かつ/または、吸水した水分をクッション材を介
して、放湿および/または、放水するように湿度状態に
勾配を設けるように設計しているので、各用途で使用し
た場合に長時間に渡り蒸れのない状態が得られると云う
快適性の面に於いて効果が得られ、鉄道車輛、自動車、
船舶、一般家庭、事務などの座席のクッション材として
も有用である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クッション体とそれを覆う側地、また
    は、クッション体とそれを覆う側地およびワディングの
    構成部材から成るシートであり、該側地表面から吸湿お
    よび/または、吸水した水分をクッション材を介して、
    放湿および/または、放水することを特徴とするシー
    ト。
  2. 【請求項2】 クッション体を覆う側地表面が疎水性
    で、側地裏面、または、側地裏面およびワディングが親
    水性である請求項1記載のシート。
  3. 【請求項3】 クッション体を覆う側地の透湿度が14
    5g/m2 /h以上である請求項1または2に記載のシ
    ート。
  4. 【請求項4】 クッション体が連続した空間を有する請
    求項1〜3のいずれかに記載のシート。
  5. 【請求項5】 クッション体が通気度10〜500cm
    3 /cm2 /sec、50%硬さが25%硬さの1.5
    〜2.2倍の圧縮特性である請求項1〜4のいずれかに
    記載のシート。
  6. 【請求項6】 クッション体が熱可塑性弾性樹脂の多数
    の連続線条が交互に接触した点を有した立体網状構造体
    である請求項1〜5のいずれかに記載のシート。
  7. 【請求項7】 クッション体の70℃圧縮残留ひずみが
    15%以下である請求項1〜6のいずれかに記載のシー
    ト。
  8. 【請求項8】 クッション体を覆う側地、または、側地
    およびワディングの構成部材が難燃性を付与したポリエ
    ステル系樹脂からなる請求項1〜7のいずれかに記載の
    シート。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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