JPH1196347A - 画像処理方法およびその装置 - Google Patents

画像処理方法およびその装置

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JPH1196347A
JPH1196347A JP9257079A JP25707997A JPH1196347A JP H1196347 A JPH1196347 A JP H1196347A JP 9257079 A JP9257079 A JP 9257079A JP 25707997 A JP25707997 A JP 25707997A JP H1196347 A JPH1196347 A JP H1196347A
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JP
Japan
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image data
image
aliasing
processing
resolution
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JP9257079A
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English (en)
Inventor
Osamu Shimazaki
治 島崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラスタライズされた1ページ分の画像データに
対するアンチエイリアシング処理を効率化する。 【解決手段】文字、線画および画像を含むラスタライズ
された1ページ分の画像データIklのうち、アンチエ
イリアシング条件設定手段30により設定した所定の部
分に対応する画像データのみをアンチエイリアシング範
囲特定手段26により特定し、その特定した所定の部分
(例えば、K(墨)版の画像データのみ)にのみ、アン
チエイリアシング処理手段28により選択的にアンチエ
イリアシング処理をかけるようにしている。この処理
は、画像データの全体にアンチエイリアシング処理をか
けるのではないので、アンチエイリアシング処理に要す
る時間を大幅に低減することができる。しかも、アンチ
エイリアシング処理の不要な部分には、アンチエイリア
シング処理がかからないため、画像のぼけ等の画質劣化
が発生することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、カラー
プリンタ、DDCP装置、イメージセッタなどの画像出
力装置に供給される画像データに対して適用され、前記
画像出力装置から出力される画像上の文字、線画、およ
び(または)画像のそれぞれのエッジ近傍等で発生する
高周波成分を抑制するアンチエイリアシング(anti
aliasing)処理を行う画像処理方法およびその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、デスクトップパブリッシング分
野においては、コードデータやベクトルデータとして得
られる文字または線画と、写真等を光電的に走査して画
素(ピクセル)データに分解された画像データとして得
られる画像(絵柄)を、ワークステーションにおいて総
合的に統合して編集した後、1ページ分のデータをRI
P(ラスタイメージプロセッサ、ラスタイメージ処理装
置)によりラスタライズ(点の集まりに変換)した画像
データに変換する。
【0003】このラスタライズされた1ページ分の画像
データが、画素で画像を表現するカラープリンタ、DD
CP(ダイレクトデジタルカラー校正)装置、イメージ
セッタあるいはカラーモニタ等の画像出力装置に供給さ
れることで、それら画像出力装置の出力画像上で文字、
線画および画像(絵柄)を見ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、文字、線画
を表現するベクトルデータをラスタライズして300〜
400dpi(ドット/インチ)程度の解像度を有する
画像データに変換した場合、斜めの線に、いわゆるジャ
ギが見え、画像品質が劣化するという問題がある。
【0005】また、ラスタライズされた画像データを、
例えば、350dpiから400dpi等の近接した解
像度に変換した場合において、画像中に繊維地、セー
タ、スピーカの保護カバー部分等の周期模様が存在する
とモアレ縞が発生したり、画像中に斜めの線が存在する
場合にはビートが発生して、画像品質が劣化するという
問題もある。
【0006】そこで、従来から、これらの問題を解決す
るために、ラスタライズされた1ページ分の画像データ
の全てに対して、コンピュータ上のソフトウエアにより
アンチエイリアシング処理を施すようにしているが、こ
のアンチエイリアシング処理は、たたみ込み(コンボリ
ューション)の計算であるため、計算に非常に多くの時
間を要するという問題があった。
【0007】アンチエイリアシング処理は、積和演算器
とメモリ等のハードウエア資源を利用して行うことも考
えられるが、この場合には、ハードウエア資源の規模が
大規模になるという問題が発生する。
【0008】この発明は、このような課題を考慮してな
されたものであり、アンチエイリアシング処理を効率的
に行い、アンチエイリアシング処理に要する時間を大幅
に低減することを可能とする画像処理方法およびその装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、画像データ
のうち、所定の部分に対応する画像データにのみ、選択
的にアンチエイリアシング処理をかけるようにしてい
る。
【0010】画像データ全体にアンチエイリアシング処
理をかけるのではないので、アンチエイリアシング処理
に要する時間を大幅に低減することができる。しかも、
アンチエイリアシング処理の不要な部分には、アンチエ
イリアシング処理がかからないため、画像のぼけ等の画
質劣化が発生することがない。
【0011】所定の部分としては、画像データが、C、
M、Y、K等の4版の色版から構成されているときに
は、それらのうち、特定の色版を有する部分を選択する
ことができる。
【0012】また、所定の部分としては、画像データ
が、例えば、0、1、…255レベル等の多値画像デー
タである場合には、特定の画素値を有する部分を選択す
ることができる。
【0013】さらに、所定の部分としては、画像データ
で表される画像中の特定の範囲で規定される部分を選択
することができる。
【0014】アンチエイリアシング処理をかける際に、
出力解像度よりも高い解像度の解像度(解像度Nとす
る。)でラスタライズされた1ページ分の画像データの
うち、所定の部分に対応する画像データにのみ解像度が
1/Nとなるアンチエイリアシング処理をかけ、その他
の部分に対応する画像データにはアンチエイリアシング
処理をかけないで、単に解像度を1/Nにする処理のみ
を行うようにすることもできる。このような処理を行う
ことにより、経験的に、より高画質の画像を得ることが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0016】図1は、この発明の一実施の形態が適用さ
れた画像処理再生システム10の基本的な構成を示して
いる。
【0017】この画像処理再生システム10は、基本的
には、ワークステーション12と、ラスタイメージ処理
装置としてのRIP(ラスタイメージプロセッサ)14
と、コンピュータよりなる画像データ処理装置16と、
画像出力装置18とを有している。
【0018】ワークステーション12では、文字、線画
等のコードデータやベクトルデータ(例えば、折れ線で
近似され座標点列で記録されたデータ)と、写真原稿か
らスキャナ等により読み取られた絵柄を含む画素分解さ
れた画像データとを総合的に統合して編集し、カラー情
報(色情報)を含むページ記述言語としての、例えば、
ポストスクリプトデータPSとして出力する。
【0019】1ページ分のポストスクリプトデータPS
が、RIP14によりラスタライズ(点の集まりである
画素グリッドに変換)された1ページ分の画像データI
klに変換される。RIP14によりラスタイメージ化
される際に、ユーザを通じて、キーボード等よりなる解
像度指定手段20によりRIP処理後の解像度が指定さ
れる。この実施の形態において、指定される解像度は、
画像出力装置18の解像度と同解像度、またはその2、
3倍程度の解像度である。具体的な数値としては、画像
出力装置18の解像度が400dpiである場合、解像
度指定手段20により指定される解像度は、同解像度の
400dpiまたはその2、3倍程度の解像度の800
dpi、1200dpiなどである。もちろん、これ以
外の解像度に変換してもよい。
【0020】ここで、留意すべき点は、文字線画などの
コードデータやベクトルデータは、一般には、画素値2
55(色化、例えば黒化)と画素値0(非色化、例えば
非黒化であって、最終的に出力される印画紙上ではその
地色の白)の2値データに変換され、図2に示すよう
に、縦横に配列された画素40から構成される画素グリ
ッド41中を斜めに横切る線44の場合には、ラスタラ
イズ化後にジャギ46が見えてしまう場合があるという
点である。
【0021】もう1つ留意すべき点は、写真原稿からス
キャナ等により読み取られた絵柄を含む画素分解された
画像データの解像度が、例えば、350dpiであっ
て、これをRIP14により解像度の近接した400d
piの解像度に変換した場合には、図3に示すように、
斜めに横切る線44a上に、ビートにより例えば周期的
に2画素になるギザギザ42が発生する場合があるとい
う点である。
【0022】図1において、RIP14によりラスタラ
イズされた1ページ分の画像データIklは、画像デー
タメモリ22に一旦記憶される。なお、この実施の形態
において、画像データIklは、C(シアン)、M(マ
ゼンタ)、Y(黄)、K(墨)の各版に分版されたデー
タであり、各分版データを構成する各画素データは、
0、1、2、…、255のうちのいずれかの画素値をと
るデータであるものとする。この場合、文字または線画
に対応する画素データの画素値は、ラスタイメージ処理
により、値0または値255をとるデータに変換され
る。
【0023】画像データメモリ22から、座標データで
あるアドレスデータADと画像データIklがモニタ
(画像表示装置)24、アンチエイリアシング範囲特定
手段26およびアンチエイリアシング処理手段28に供
給される。
【0024】この場合、アンチエイリアシング範囲特定
手段26とモニタ24には、キーボード等よりなるアン
チエイリアシング条件設定手段30が接続されている。
アンチエイリアシング条件設定手段30は、アンチエイ
リアシング処理手段28に供給される画像データIkl
のうち、アンチエイリアシング処理手段28によりアン
チエイリアシング処理をかける所定の部分に対応する画
像データを特定する条件を設定(入力)するためのもの
である。
【0025】この実施の形態において、アンチエイリア
シング処理をかける所定の部分に対応する画像データを
特定する条件としては、第1に、特定の色版、例えば、
K版の画像データのみを指定すること、第2に、画像デ
ータ中、特定の画素値、例えば、値0または値255
(換言すれば、C、M、Y、Kの各版に分版されたデー
タ中、各版の最小値と最大値)を有する部分のみを指定
すること(結果として、文字や線画の指定になる場合が
多い。)、第3に、モニタ24上にプレビュー表示をさ
せ、その画面表示中で、トリミング指定した特定の範囲
で規定される部分、例えば、モアレ縞の発生が予測され
る繊維地、セータ、スピーカの保護カバー部分等のみを
指定することのいずれかを選択できるようになってい
る。
【0026】なお、アンチエイリアシング処理をかける
所定の部分としては、これらのものに限らず、シャープ
ネス強調処理を行う際のアンシャープマスキング信号に
のみかけるようにすることもできる。
【0027】アンチエイリアシング処理手段28により
画像データIklに対してアンチエイリアシング処理を
行う際に、フィルタ設定・解像度変換有無設定手段32
により、所望のアンチエイリアシングフィルタの設定を
行うとともに、アンチエイリアシング処理と同時に解像
度変換処理を行うかどうかを指定する。この指定は、ア
ンチエイリアシング処理後の画像データの解像度を画像
出力装置18の出力解像度に一致させるための指定であ
るので、解像度指定手段20により指定された解像度が
出力解像度と同解像度の400dpiであったときに
は、解像度変換は不要となり、解像度指定手段20によ
り指定された解像度が800dpiあるいは1200d
piであった場合には、それぞれ、解像度を1/2ある
いは1/4に設定する必要がある。
【0028】図4A〜図4Cは、この実施の形態で設定
可能なアンチエイリアシングフィルタAij(x軸座標
値をiで表し、y軸座標値をjで表している。)の構成
例を示している。それぞれ、2×2、3×3の線形フィ
ルタであり、各係数(重み)は、合計で1になるように
規格化してある。図4Cに示すように、重みが中央から
周囲に行くに従って小さくなるフィルタをかけた場合に
よい結果が得られる場合が多い。
【0029】アンチエイリアシング処理手段28による
アンチエイリアシング処理後の画像データは、色変換処
理手段34に供給され、この色変換処理手段34によ
り、アンチエイリアシング処理後の画像データ、具体的
には、C、M、Y、Kの網点面積率データに対応する印
刷物と同じ色を実現するためのC、M、Y、Kのカラー
プリンタ用画像データに変換されて、画像出力装置18
上に供給される。
【0030】カラープリンタまたはDDCP装置等の画
像出力装置18では、C、M、Y、Kのカラープリンタ
用画像データに基づいて、いわゆる印刷物の校正(プル
ーフ)が作成される。
【0031】次に、上記図1例中、アンチエイリアシン
グ処理に係わる動作について図5に示すフローチャート
に基づき説明する。
【0032】この場合、まず、ユーザによりアンチエイ
リアシング条件設定手段30が操作され、アンチエイリ
アシング処理の条件設定が行われる(ステップS1)。
すなわち、特定の色版の画像データにのみかける、特定
の画素値(0、255)にのみかける、あるいは、モニ
タ24上の表示画像中、特定の画像領域を指定してその
指定領域にのみかける等の条件設定を行う。
【0033】次に、ユーザによりフィルタ設定・解像度
変換有無設定手段32が操作されて、所望のアンチエイ
リアシングフィルタAijが設定され、かつ解像度変換
の必要性の有無が設定される(ステップS2)。ここで
は、アンチエイリアシングフィルタAijとして図4A
に示したものが選択され、RIP14の出力後の画像デ
ータに対する解像度指定手段20では、画像出力装置1
8の出力解像度の400dpiが指定されており、アン
チエイリアシング処理手段28には、その解像度400
dpiの画像データIklが供給されるものとして、解
像度変換の必要のない「解像度変換無」が設定されたも
のとする。
【0034】次いで、ステップS1とステップS2の設
定に基づき画像データIklのうち、指定した処理の部
分に対応する画素データのみがアンチエイリアシング範
囲特定手段26により取り込まれる(ステップS3)。
【0035】図6にアンチエイリアシング処理前の画像
データIklの一部を示している。x座標値はkで表
し、y座標値はlで表している。このとき、まず、図4
Aに示したアンチエイリアシングフィルタAijの大き
さ(2×2)に対応する左上の4画素分の画素データ
「I11、I12、I21、I22」=「70、30、
20、40」が取り込まれる。
【0036】そして、取り込まれた4画素分の画素デー
タが、ステップS1で指定した条件に適合しているかど
うかがアンチエイリアシング範囲特定手段26により判
定される(ステップS4)。すなわち、特定の色版の画
像データであるか、特定の画素値(0、255)である
か、あるいは、モニタ24を利用して指定された特定の
画像領域であるかどうかが判定される。この場合、特定
の色版の画像データであるか、または指定された特定の
画像領域であるかどうかは、アドレスデータADにより
判定することができ、特定の画素値であるかどうかは、
そのアドレスデータADにより指定される画素値の値を
値0または値255と比較することにより判定すること
ができる。ここでは、ステップS1で指定された特定の
画像領域であると判定され、ステップS4の判定が肯定
的にされたものとする。
【0037】このとき、ステップS3で取り込まれた画
素データに対して、次の(1)式による周知のたたみ込
み演算(コンボリューション計算)であるアンチエイリ
アシング処理が行われる(ステップS5)。
【0038】
【数1】
【0039】すなわち、左上の4画素分の入力画像デー
タIkl=「I11、I12、I21、I22」=「7
0、30、20、40」に対して、出力画像データI′
kl=I′11=(1/4)×(70+30+20+4
0)の演算が行われて、アンチエイリアシング処理前の
画像データIkl=I11=70の値がアンチエイリア
シング処理後の画像データI′kl=I′11=40の
値に変換され、図7に示すように、アンチエイリアシン
グ処理後の画像データI′kl中、座標値(k,l)=
(1,1)の画素データとされる。
【0040】次に、ステップS3にもどり次の画素デー
タが取り込まれる。ここでは、図6の画像データIkl
中、右に1画素分ずらされた画像データIkl=「I1
2、I13、I22、I23」=「30、50、40、
40」の画素データが取り込まれる。この画素データも
ステップS4での条件判定に適合しているものとする
と、ステップS5の処理により、I′kl=I′12=
(1/4)×(30+50+40+40)の演算が行わ
れて、アンチエイリアシング処理前の画像データIkl
=I12=30の値がアンチエイリアシング処理後の画
像データI′kl=I′12=40の値に変換され、図
7に示すように、アンチエイリアシング処理後の画像デ
ータI′kl中、座標値(k,l)=(1,2)の画素
データとされる。
【0041】以下、同様に、ステップS3〜ステップS
5が繰り返され、I′kl=I′13=54等が決定さ
れ、入力画像データIklの最後の画素データまで処理
が終了したときにアンチエイリアシング処理が終了す
る。
【0042】次に、RIP14による処理後のラスタラ
イズされた画像データIklが、出力解像度の2倍の8
00dpiであった場合について考えると、ステップS
2の解像度変換有無設定が「有=1/2」とされる。こ
こでは、簡単のために、図6に示した画像データIkl
が800dpiの画像データであるものと考え、ステッ
プS4の判定が肯定的である場合を考える。
【0043】このとき、解像度変換後の画像データI′
kl=I′11は、図6の左上の4画素分の画像データ
Ikl=「I11、I12、I21、I22」=「7
0、30、20、40」をアンチエイリアシング処理し
て得られた1画素分の画像データI′11=40になる
(図8参照)。
【0044】また、解像度変換後の次の画像データI′
kl=I′12は、図6の左上の画素データからそれぞ
れ2画素分右にずらした4画素分の画像データIkl=
「I13、I14、I23、I24」=「50、60、
40、65」からI′kl=I′12=(1/4)×
(50+60+40+65)の演算が行われて、これら
4画素分の画像データIkl=「I13、I14、I2
3、I24」が、アンチエイリアシング処理後の画像デ
ータI′kl=I′12=54の値に変換され、図8に
示すように、アンチエイリアシング処理後の画像データ
I′kl中、座標値(k,l)=(1,2)の画素デー
タとされる。
【0045】このように、一般には、RIP14により
画像出力装置18の解像度(出力解像度)の2倍または
3倍程度の解像度でラスタライズした後、2×2画素平
均または3×3画素平均して1/2または1/3の解像
度にもどす方法が、アンチエイリアシング処理として良
い結果となる(高画質になる)ことが多い。
【0046】次に、ステップS1の条件設定処理によ
り、特定の画素値(0、255)にのみアンチエイリア
シング処理をかけるということが設定されていたものと
する。
【0047】この場合、画像データIkl中、画素値0
または画素値255を持つ画像データIklのみがステ
ップS4の処理により選択され、選択された画像データ
Iklにのみアンチエイリアシング処理がかけられる。
ここでは、繁雑になるので詳しく説明しないが、ステッ
プS4の処理が肯定的であった画像データIklを図6
に対応して図9に示す。解像度変換をしない場合の画像
データI′klは、図10に示すようになり、解像度変
換をした場合の画像データI′klは、図11に示すよ
うになるようことが容易に理解される。
【0048】このように上述の実施の形態によれば、R
IP14によりラスタライズされた文字、線画および
(または)画像を含む1ページ分の画像データIklに
ついてアンチエイリアシング処理を行う際に、所定の部
分に対応する画像データにのみアンチエイリアシング処
理をかけるようにしている。このため、1ページ分の画
像データの全てについてアンチエイリアシング処理をか
けていた従来の技術に比較して、通常の場合、処理時間
を飛躍的に短縮することができる。
【0049】ここで、通常の場合とは、1ページ分の画
像データには、CMYK各版の画像データが含まれると
ともに、各版の画像データに文字、線画および画像が全
て含まれている場合、または1ページ分の画像データに
CMYK各版の画像データが含まれるとともに、文字、
線画あるいは画像のうちいずれかが含まれている場合を
いう。この場合、アンチエイリアシング条件設定手段3
0による処理指定を、この発明では、例えば、K版の文
字、C版の文字、線画および画像、あるいは、一定範囲
(一定アドレス領域)内のCMYK版等の部分的指定と
することが可能となるので、1ページ分の画像データの
全てにアンチエイリアシング処理をかける従来の技術に
比較して、格段に処理時間が短くなることが理解され
る。
【0050】その上、ぼかしたい部分のみをぼかすこと
ができるので、図2および図3を参照して指摘したよう
なジャギ46およびギザギザ42を有する部分のみの、
色版、画素値、または領域、あるいはセータ等の領域を
指定することにより、その部分(領域)のみをぼかすこ
とが可能となり、結果として、ジャギ46、ギザギザ4
2およびモアレ縞等の発生を防止することもできる。
【0051】なお、この発明は、上述の実施の形態に限
らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成
を採り得ることはもちろんである。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、画像データのうち、必要と考えられる所定の部分の
データにのみ、選択的にアンチエイリアシング処理をか
けるようにしている。画像データ全体にアンチエイリア
シング処理をかけるのではないので、アンチエイリアシ
ング処理が効率化され、アンチエイリアシング処理に要
する時間を大幅に低減することができるという効果が達
成される。
【0053】しかもアンチエイリアシング処理の不要な
部分には、アンチエイリアシング処理がかからないた
め、その部分には画像のぼけ等の画質劣化が発生するこ
とがないという効果が同時に達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用された画像処理
再生システムの構成を示すブロック図である。
【図2】いわゆるジャギの発生の説明に供される線図で
ある。
【図3】いわゆるギザギザの発生の説明に供される線図
である。
【図4】アンチエイリアシングフィルタの構成例を示す
線図であって、 図4Aは、2×2のフィルタ 図4Bは、3×3のフィルタ 図4Cは、3×3の重み付けフィルタの例を示してい
る。
【図5】この実施の形態のアンチエイリアシング処理に
係る動作説明に供されるフローチャートである。
【図6】アンチエイリアシング処理前の画像データの例
を示す線図である。
【図7】アンチエイリアシング処理後の画像データを示
す線図である。
【図8】解像度変換アンチエイリアシング処理後の画像
データを示す線図である。
【図9】アンチエイリアシング処理前の画像データの例
を示す線図である。
【図10】アンチエイリアシング処理後の画像データを
示す線図である。
【図11】解像度変換アンチエイリアシング処理後の画
像データを示す線図である。
【符号の説明】
10…画像処理再生システム 12…ワークステ
ーション 14…ラスタイメージ処理装置(RIP) 16…画像データ処理装置 18…画像出力装
置 20…解像度指定手段 22…画像データ
メモリ 24…モニタ(画像表示装置) 26…アンチエイリアシング範囲特定手段 28…アンチエイリアシング処理手段 30…アンチエイリアシング条件設定手段 32…フィルタ設定・解像度変換有無設定手段 34…色変換処理手段 AD…アドレスデータ Ikl…アンチエイリアシング処理前の画像データ I′kl…アンチエイリアシング処理後の画像データ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字、線画、および(または)画像を含む
    ラスタライズされた1ページ分の画像データのうち、所
    定の部分に対応する画像データにのみ、アンチエイリア
    シング処理をかけることを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】文字、線画、および(または)画像を含む
    1ページ分の画像データをラスタライズされた画像デー
    タに変換するラスタライズ処理過程と、 ラスタライズされた1ページ分の画像データのうち、所
    定の部分に対応する画像データにのみ、アンチエイリア
    シング処理をかけるアンチエイリアシング処理過程と、 アンチエイリアシング処理部分を含む1ページ分の画像
    データに基づき画像を出力する画像出力過程とを備え、 前記ラスタライズ処理過程では、前記画像出力過程にお
    ける出力解像度よりも高い解像度のラスタライズされた
    画像データに変換し、 前記アンチエイリアシング処理過程では、前記高い解像
    度のラスタライズされた画像データに対して、前記出力
    解像度にもどす解像度変換処理を含むアンチエイリアシ
    ング処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の方法において、 前記所定の部分は、特定の色版を有する部分であること
    を特徴とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の方法において、 前記所定の部分は、特定の画素値を有する部分であるこ
    とを特徴とする画像処理方法。
  5. 【請求項5】請求項1または2記載の方法において、 前記所定の部分は、特定の範囲で規定される部分である
    ことを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】文字、線画、および(または)画像を含む
    ラスタライズされた1ページ分の画像データのうち、所
    定の部分に対応する画像データにのみ、アンチエイリア
    シング処理をかけるアンチエイリアシング処理手段を有
    することを特徴とする画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013077290A (ja) * 2011-09-16 2013-04-25 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像形成システム、及び画像処理プログラム

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