JPH1194730A - 凹面付きマイクロプレート用透明蓋 - Google Patents
凹面付きマイクロプレート用透明蓋Info
- Publication number
- JPH1194730A JPH1194730A JP29149597A JP29149597A JPH1194730A JP H1194730 A JPH1194730 A JP H1194730A JP 29149597 A JP29149597 A JP 29149597A JP 29149597 A JP29149597 A JP 29149597A JP H1194730 A JPH1194730 A JP H1194730A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- micro
- plate
- microplate
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Optical Measuring Cells (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】サンプル分注の際にサンプル量がバラつき、光
学測定の障害となることおよびサンプル溶液表面での光
の屈折によって光学測定の障害となることを解決する。 【解決手段】マイクロプレートのウェルに対応するよう
な複数の凹面部（溝）９を有する透明プラスチック製の
蓋８を備える。
学測定の障害となることおよびサンプル溶液表面での光
の屈折によって光学測定の障害となることを解決する。 【解決手段】マイクロプレートのウェルに対応するよう
な複数の凹面部（溝）９を有する透明プラスチック製の
蓋８を備える。
Description
【０００１】
【発明の利用分野】本発明は、医学・生物学領域で多用
されているマイクロプレート（マルチウェルプレート
等、名称多数）によるサンプル光学測定を改良するため
のものである。
されているマイクロプレート（マルチウェルプレート
等、名称多数）によるサンプル光学測定を改良するため
のものである。
【０００２】
【従来の状況】近年、医学・生物学の領域においては、
複数の微量サンプル中の酵素活性や物質濃度等を測定す
る際、マイクロプレートを利用することが多い。マイク
ロプレートとは、
複数の微量サンプル中の酵素活性や物質濃度等を測定す
る際、マイクロプレートを利用することが多い。マイク
ロプレートとは、
【図１】、
【図２】のごとく、複数のサンプル分注用ウェル（部
屋）（１）をもつ透明プラスチック製容器（２）で、マ
イクロプレート専用の光学測定器（マイクロプレートリ
ーダー）によって、一度に多数の微量サンプル（３）中
の酵素活性や物質濃度を測定することができる。マイク
ロプレートリーダーによる測定の原理は、
屋）（１）をもつ透明プラスチック製容器（２）で、マ
イクロプレート専用の光学測定器（マイクロプレートリ
ーダー）によって、一度に多数の微量サンプル（３）中
の酵素活性や物質濃度を測定することができる。マイク
ロプレートリーダーによる測定の原理は、
【図３】のごとく、発色処理したサンプル（３）の入っ
たそれぞれのウェル（１）に特定波長の光（６）を通
し、サンプル（３）を通過してきた光量を検出器（７）
で測定し、その透過光量（吸光度）の違いによってそれ
ぞれのサンプル（３）中の酵素活性や物質濃度を知る、
というものである。この方式は、一度に多数の微量サン
プルを処理できるため、今後も使用頻度が高まること、
使用分野が広がることが予想される。
たそれぞれのウェル（１）に特定波長の光（６）を通
し、サンプル（３）を通過してきた光量を検出器（７）
で測定し、その透過光量（吸光度）の違いによってそれ
ぞれのサンプル（３）中の酵素活性や物質濃度を知る、
というものである。この方式は、一度に多数の微量サン
プルを処理できるため、今後も使用頻度が高まること、
使用分野が広がることが予想される。
【０００３】
【本発明が解決しようとする課題】ところが従来の方式
には２つの問題点があった。第１に、正確な比較測定を
するためには、多数の微量サンプル（およそ５０マイク
ロリットルから数百マイクロリットル）（３）を厳密に
同量づつそれぞれのウェル（１）に分注しなければなら
ないことである。ウェル（１）中のサンプル（３）量が
異なると、サンプル溶液表面（４）が上下し、そのこと
が原因で通過する光量が変わってしまうため、正確な比
較測定ができなくなってしまう。しかし実際には、厳密
に同量のサンプル（３）を迅速に各ウェル（１）に分注
することは難しい。第２の問題点は、サンプル量が微量
のため
には２つの問題点があった。第１に、正確な比較測定を
するためには、多数の微量サンプル（およそ５０マイク
ロリットルから数百マイクロリットル）（３）を厳密に
同量づつそれぞれのウェル（１）に分注しなければなら
ないことである。ウェル（１）中のサンプル（３）量が
異なると、サンプル溶液表面（４）が上下し、そのこと
が原因で通過する光量が変わってしまうため、正確な比
較測定ができなくなってしまう。しかし実際には、厳密
に同量のサンプル（３）を迅速に各ウェル（１）に分注
することは難しい。第２の問題点は、サンプル量が微量
のため
【図３】のごとく、水の表面張力によってサンプル溶液
表面（４）が平坦ではなくなることである。その為、マ
イクロプレートリーダー内の光源（５）軸が少しでもウ
ェル（１）の中心からずれると、透過光（６）がサンプ
ル溶液面（４）で屈折してしまい、正確な測定ができな
くなる。従って、マイクルプレートリーダー内の光源
（５）軸をそれぞれのウェル（１）の中心からずれない
ように厳密に調節することが重要となっている。本発明
は、これら２つの問題点を同時に解決するために為され
たものである。
表面（４）が平坦ではなくなることである。その為、マ
イクロプレートリーダー内の光源（５）軸が少しでもウ
ェル（１）の中心からずれると、透過光（６）がサンプ
ル溶液面（４）で屈折してしまい、正確な測定ができな
くなる。従って、マイクルプレートリーダー内の光源
（５）軸をそれぞれのウェル（１）の中心からずれない
ように厳密に調節することが重要となっている。本発明
は、これら２つの問題点を同時に解決するために為され
たものである。
【０００４】
【図４】、
【図５】のごとく、マイクロプレートのウェルに対応す
るような複数の凹面部位（溝）（９）を有する透明プラ
スチック製の蓋（８）を発明した。なお、現在マイクロ
プレートは、サンプル分注用のウェル（１）数が、６ウ
ェル、１２ウェル、２４ウェル、９８ウェルのものが市
販されているので、本発明（８）凹面部位（９）の形
状、数はそれぞれのマイクロプレートに対応したものと
する。
るような複数の凹面部位（溝）（９）を有する透明プラ
スチック製の蓋（８）を発明した。なお、現在マイクロ
プレートは、サンプル分注用のウェル（１）数が、６ウ
ェル、１２ウェル、２４ウェル、９８ウェルのものが市
販されているので、本発明（８）凹面部位（９）の形
状、数はそれぞれのマイクロプレートに対応したものと
する。
【０００５】
【図６】のごとく、本発明、凹面付きマイクロプレート
用透明蓋（８）を、サンプル（３）を分注したマイクロ
プレート（２）に装着する。
用透明蓋（８）を、サンプル（３）を分注したマイクロ
プレート（２）に装着する。
【図７】のごとく、マイクロプレートリーダーを使っ
て、サンプル（３）中の酵素活性や物質濃度の光学測定
を行う。光源（５）から放射された特定波長光（６）
は、ウェル（１）底面、サンプル溶液（３）、本発明凹
面部（９）底面を通り、光検出器（７）に達する。
て、サンプル（３）中の酵素活性や物質濃度の光学測定
を行う。光源（５）から放射された特定波長光（６）
は、ウェル（１）底面、サンプル溶液（３）、本発明凹
面部（９）底面を通り、光検出器（７）に達する。
【０００６】
【発明の効果】本発明によって、従来の２つの問題点が
解決される。第１の問題点であった「マイクロプレート
ウェルに分注するサンプル量が異なると、光学測定時の
障害となる」という点に関しては、光学測定時に各サン
プル（３）を通過する光の通過距離が、本発明の凹面部
位（９）底面とマイクロプレートウェル（１）底面によ
って同一距離に統一されるため、解決できる
解決される。第１の問題点であった「マイクロプレート
ウェルに分注するサンプル量が異なると、光学測定時の
障害となる」という点に関しては、光学測定時に各サン
プル（３）を通過する光の通過距離が、本発明の凹面部
位（９）底面とマイクロプレートウェル（１）底面によ
って同一距離に統一されるため、解決できる
【図７】。即ち、各ウェル（１）中のサンプル（３）量
が多少異なっても、本発明によって、光（６）の通過距
離は常に一定となり、正確な光学測定が可能となる。ま
た、第２の問題点であった測定時の光の屈折の問題も、
が多少異なっても、本発明によって、光（６）の通過距
離は常に一定となり、正確な光学測定が可能となる。ま
た、第２の問題点であった測定時の光の屈折の問題も、
【図７】のごとく、本発明凹面部位（９）の平坦底面が
サンプル溶液（３）中に浸水するため、測定光（６）は
屈折することなく検出器（７）に達することになり、解
決される。なお、本発明の凹面部位（９）をサンプル溶
液（３）に浸す際に気泡が発生、付着し、光学測定の障
害となる可能性があるが、その際は、マイクロプレート
（２）を指で弾く等して気泡を除去できるが、
サンプル溶液（３）中に浸水するため、測定光（６）は
屈折することなく検出器（７）に達することになり、解
決される。なお、本発明の凹面部位（９）をサンプル溶
液（３）に浸す際に気泡が発生、付着し、光学測定の障
害となる可能性があるが、その際は、マイクロプレート
（２）を指で弾く等して気泡を除去できるが、
【図７】のごとく、本発明の凹面部位（９）底面の角の
面取り（１０）を施したものを用いることによって、気
泡除去が容易になる。
面取り（１０）を施したものを用いることによって、気
泡除去が容易になる。
【図１】 従来のマイクロプレート平面図（模式図）
【図２】 Ａ−Ａ線断面図
【図３】 Ｂ−Ｂ線拡大断面図（光学測定実施例模式
図）
図）
【図４】 本発明凹面付きマイクロプレート用透明蓋平
面図（模式図）
面図（模式図）
【図５】 Ｃ−Ｃ線断面図
【図６】 本発明凹面付きマイクロプレート用透明蓋の
実施例の側面断面図
実施例の側面断面図
【図７】 本発明一部拡大断面図（光学測定実施例模式
図）
図）
１：ウェル ２：マイクロプレート本体 ３：サンプル
溶液 ４：サンプル溶液表面 ５：光源 ６：光 ７：
光検出器 ８：凹面付きマイクロプレート用透明蓋
９：凹面（溝） １０：面取り部位
溶液 ４：サンプル溶液表面 ５：光源 ６：光 ７：
光検出器 ８：凹面付きマイクロプレート用透明蓋
９：凹面（溝） １０：面取り部位
Claims (2)
- 【請求項１】マイクロプレート（２）に装着するための
複数の凹面部位（溝）（９）を有する透明プラスチック
製の蓋（８）。 - 【請求項２】 【図７】のごとく、凹面部位（９）底面の角に面取り
（１０）を施した請求項１の凹面付きマイクロプレート
用透明蓋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29149597A JPH1194730A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 凹面付きマイクロプレート用透明蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29149597A JPH1194730A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 凹面付きマイクロプレート用透明蓋 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1194730A true JPH1194730A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17769621
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29149597A Pending JPH1194730A (ja) | 1997-09-17 | 1997-09-17 | 凹面付きマイクロプレート用透明蓋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1194730A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006214986A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Yamato Scient Co Ltd | 試料容器 |
| JP2009052893A (ja) * | 2007-08-23 | 2009-03-12 | Otsuka Denshi Co Ltd | 溶液特性測定装置および溶液特性測定方法 |
| JP2017508956A (ja) * | 2014-02-10 | 2017-03-30 | ナノバイオシス インコーポレーテッドＮａｎｏｂｉｏｓｙｓ Ｉｎｃ． | 微少流体チップ及びこれを用いたリアルタイム分析装置 |
| WO2020144754A1 (ja) * | 2019-01-09 | 2020-07-16 | 株式会社日立ハイテク | サイズ分布計測装置、サイズ分布計測方法、サンプル容器 |
| WO2023139777A1 (ja) * | 2022-01-24 | 2023-07-27 | 株式会社日立ハイテク | 粒子計測装置、粒子計測方法、サンプル容器 |
-
1997
- 1997-09-17 JP JP29149597A patent/JPH1194730A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006214986A (ja) * | 2005-02-07 | 2006-08-17 | Yamato Scient Co Ltd | 試料容器 |
| JP2009052893A (ja) * | 2007-08-23 | 2009-03-12 | Otsuka Denshi Co Ltd | 溶液特性測定装置および溶液特性測定方法 |
| JP2017508956A (ja) * | 2014-02-10 | 2017-03-30 | ナノバイオシス インコーポレーテッドＮａｎｏｂｉｏｓｙｓ Ｉｎｃ． | 微少流体チップ及びこれを用いたリアルタイム分析装置 |
| WO2020144754A1 (ja) * | 2019-01-09 | 2020-07-16 | 株式会社日立ハイテク | サイズ分布計測装置、サイズ分布計測方法、サンプル容器 |
| CN113227759A (zh) * | 2019-01-09 | 2021-08-06 | 日本株式会社日立高新技术科学 | 尺寸分布计测装置、尺寸分布计测方法、样品容器 |
| WO2023139777A1 (ja) * | 2022-01-24 | 2023-07-27 | 株式会社日立ハイテク | 粒子計測装置、粒子計測方法、サンプル容器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040827 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060228 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060704 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |