JPH1192570A - ゴム用薬品マスターバッチ、そのマスターバッチを使用したゴム組成物の混練方法及びその方法により得られたゴム組成物 - Google Patents

ゴム用薬品マスターバッチ、そのマスターバッチを使用したゴム組成物の混練方法及びその方法により得られたゴム組成物

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JPH1192570A
JPH1192570A JP25485597A JP25485597A JPH1192570A JP H1192570 A JPH1192570 A JP H1192570A JP 25485597 A JP25485597 A JP 25485597A JP 25485597 A JP25485597 A JP 25485597A JP H1192570 A JPH1192570 A JP H1192570A
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rubber
kneading
masterbatch
aging agent
antioxidant
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Kuninori Mitarai
邦徳 御手洗
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム用薬品マスターバッチ、そのマスターバ
ッチを使用したゴム組成物の混練方法及びその方法によ
り得られたゴム組成物を提供する。 【解決手段】 天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムか
らなるゴム成分に配合するためのゴム用薬品マスターバ
ッチであって、該ゴム用薬品マスターバッチがシリカに
予め溶融せしめた老化防止剤を吸着させたものからなる
ことを特徴とするゴム用薬品マスターバッチ。また、本
発明は、天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムからなる
ゴム成分に対し、少なくとも老化防止剤を配合して混練
する方法において、上記ゴム用薬品マスターバッチを上
記ゴム成分に配合して混練することを特徴とするゴム組
成物の混練方法及びその混練方法により得られたことを
特徴とするゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム用薬品マスタ
ーバッチ、そのマスターバッチを使用したゴム組成物の
混練方法及びその方法により得られたゴム組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、老化防止剤は、ゴム製品(加
硫ゴム)の経時的な物性低下、例えば、硬化、軟化、粘
着化、亀裂発生あるいは弾性喪失などの物性低下を防止
するためにゴム配合剤として混練り工程、詳しくは、後
期ステージ、現実的には最終練りステージで配合されて
いる。
【0003】しかしながら、融点が低い老化防止剤を最
終練りステージで配合した場合、すなわち、最終練りス
テージでの混練温度が老化防止剤の融点よりも高いた
め、老化防止剤を最終練りステージ中のバンバリーミキ
サー等の混練機へ投入すると、老化防止剤が溶融し、あ
たかも潤滑剤的挙動を示すことにより、投入材料とロー
ターとの間でスリップ現象が生じ、混練効率を悪化させ
る課題があり、また、この混練効率が悪いと生産性が悪
くなると共に、各種投入材料の分散が不十分となり目的
の物性を備えたゴム組成物が得られないという課題があ
る。
【0004】上記スリップ現象の形成過程は、老化防止
剤投入直後から、該老化防止剤がローター表面に付着
し、溶融、液膜等を形成するためと推察されている。こ
のスリップ現象の軽減を図るために、老化防止剤を少し
ずつ投入して潤滑剤的挙動を生じさせないようにする手
法も行われているが、老化防止剤の絶対量が多い配合系
においては、上記手法を講じてもスリップ現象の軽減等
が図れず、上記の課題が解決できないのが現状である。
【0005】一方、ゴム用補強充填材として、近年、コ
ンパウンドゴムの低発熱化等を達成するために、カーボ
ンブラックの代わりに、またはカーボンブラックと共
に、シリカが使用されているが、従来においては、シリ
カと老化防止剤とをゴム配合剤として別々に最終練りス
テージに投入されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題を解決するものであり、老化防止剤等の混練効率を
大幅に向上することができると共に、老化防止剤の分散
度を高めることができるゴム用薬品マスターバッチ、そ
のマスターバッチを使用したゴム組成物の混練方法及び
その方法により得られたゴム組成物を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記従来技
術の課題を解決するため、老化防止剤及びシリカの特性
について鋭意研究した結果、特定の老化防止剤にシリカ
を混合処理等することにより目的のゴム用薬品マスター
バッチ、そのマスターバッチを使用したゴム組成物の混
練方法及びその方法により得られたゴム組成物が得られ
ることに成功し、本発明を完成するに至ったのである。
【0008】すなわち、本発明は、下記(1)〜(7)に存す
る。 (1) 天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムからなるゴム
成分に配合するためのゴム用薬品マスターバッチであっ
て、該ゴム用薬品マスターバッチがシリカに予め溶融せ
しめた老化防止剤を吸着させたものからなることを特徴
とするゴム用薬品マスターバッチ。 (2) 前記老化防止剤が、ナフチルアミン系老化防止剤、
キノリン系老化防止剤、ジフェニルアミン系老化防止
剤、p−フェニレンジアミン系老化防止剤、ヒドロキノ
ン誘導体老化防止剤、モノフェノール系老化防止剤、ビ
ス、トリス、ポリフェノール系老化防止剤、チオビスフ
ェノール系老化防止剤、ベンツイミダゾール系老化防止
剤、チオウレア系老化防止剤、亜りん酸系老化防止剤、
有機チオ酸系老化防止剤の群の中から選択される少なく
とも1種である上記(1)記載のゴム用薬品マスターバッ
チ。 (3) 老化防止剤の溶融温度が、50℃〜110℃である
上記(1)又は(2)記載のゴム用薬品マスターバッチ。 (4) シリカの混合量は、溶融せしめた老化防止剤(重量
比)1に対し、0.5〜10となる上記(1)〜(3)の何れ
か一つに記載のゴム用薬品マスターバッチ。 (5) 上記(1)〜(4)の何れか一つに記載のゴム用薬品マス
ターバッチがペレット状物からなるゴム用薬品マスター
バッチ。 (6) 天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムからなるゴム
成分に対し、少なくとも老化防止剤を配合して混練する
ゴム組成物の混練方法において、上記(1)〜(5)の何れか
一つに記載のゴム用薬品マスターバッチを上記ゴム成分
に配合して混練することを特徴とするゴム組成物の混練
方法。 (7) 上記(6)に記載の混練方法により得られたことを特
徴とするゴム組成物。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて詳しく説明する。本発明のゴム用薬品マスターバッ
チ(以下、単に「マスターバッチ」という)は、天然ゴ
ム及び/又はジエン系合成ゴムからなるゴム成分に配合
するためのものであって、該ゴム用薬品マスターバッチ
がシリカに予め溶融せしめた老化防止剤を吸着させたも
のからなることを特徴とするものである。本発明は、吸
油量が高いというシリカの属性を利用したものであり、
老化防止剤を予め溶融せしめ、この溶融老化防止剤をシ
リカに混合することにより老化防止剤をシリカに吸着せ
しめたマスターバッチである。このマスターバッチで
は、老化防止剤の特性を損なうことがなく、従来におけ
る最終練りステージでの老化防止剤のスリップ現象を防
止できることとなり、混練効率の向上、各種投入材料の
分散度の向上が達成されると共に、吸着するシリカはゴ
ム用補強充填材として使用されるものであるので、ゴム
成分の特性を損なうことがなく、しかも、シリカを配合
するゴム組成物にあっては、シリカの配合量を軽減でき
るという副次的利点も達成されることとなる。
【0010】本発明のマスターバッチに用いる老化防止
剤としては、例えば、フェニル−α−ナフチルアミン、
フェニル−β−ナフチルアミン、アルドール−α−ナフ
チルアミンなどのナフチルアミン系老化防止剤、2,
2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合
体、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−
ジヒドロキノリンなどのキノリン系老化防止剤、p−イ
ソプロポキシジフェニルアミン、p−(p−トルエンス
ルホニルアミド)−ジフェニルアミン、N,N′−ジフ
ェニルエチレンジアミン、オクチル化ジフェニルアミン
などのジフェニルアミン系老化防止剤、N−イソプロピ
ル−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,
N′−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N′
−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N−シ
クロヘキシル−N′−フェニル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N′−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェ
ニレンジアミン、N,N′−ビス(1,4−ジメチルペ
ンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N′−ビス
(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレン
ジアミン、N−4−メチル−2−ペンチル−N′−フェ
ニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチ
ルブチル)−N′−フェニル−p−フェニレンジアミ
ン、N,N′−ジアリール−p−フェニレンジアミン、
ヒンダードジアリール−p−フェニレンジアミン、フェ
ニル、ヘキシル−p−フェニレンジアミン、フェニル、
オクチル−p−フェニレンジアミンなどのp−フェニレ
ンジアミン系老化防止剤、
【0011】2,5−ジ−(tert−アミル)ヒドロ
キノン、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、
などのヒドロキノン誘導体老化防止剤、2,6−ジ−t
ert−ブチル−4−メチルフェノール、2,6−ジ−
tert−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ
−tert−ブチルフェノール、1−オキシ−3−メチ
ル−4−イソプロピルベンゼン、ブチルヒドロキシアニ
ソール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェ
ノール、n−オクタデシル−3−(4′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)プロピオ
ネート、スチレン化フェノールなどのモノフェノール系
老化防止剤、2,2′−メチレン−ビス−(4−メチル
−6−tert−ブチルフェノール)、2,2′−メチ
レン−ビス−(4−エチル−6−tert−ブチルフェ
ノール)、4,4′−ブチリデンビス−(3−メチル−
6−tert−ブチルフェノール)、1,1′−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、テトラ
キス−[メチレン−3−(3′,5′−ジ−tert−
ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
メタンなどのビス、トリス、ポリフェノール系老化防止
剤、4,4′−チオビス−(6−tert−ブチル−3
−メチルフェノール)、2,2′−チオビス−(6−t
ert−ブチル−4−メチルフェノール)などのチオビ
スフェノール系老化防止剤、2−メルカプトメチルベン
ツイミダゾールなどのベンツイミダゾール系老化防止
剤、トリブチルチオウレアなどのチオウレア系老化防止
剤、トリス(ノニルフェニル)ホスファイトなどの亜り
ん酸系老化防止剤、チオジプロピオン酸ジラウリルなど
の有機チオ酸系老化防止剤が挙げられ、これらの老化防
止剤は単独で、又は2種以上混合することができる。
【0012】これらの老化防止剤は、その種類により融
点温度が相違するものであるが、老化防止剤の溶融温度
は、50℃〜110℃であることが好ましい。老化防止
剤の溶融温度が50℃以上であると、完全に老化防止剤
を溶融させることができ、また、110℃を越えると、
加熱のために電力量が大きくなり、好ましくない。
【0013】本発明のマスターバッチに用いるシリカと
しては、例えば、合成含水ケイ酸が好ましいが、特に限
定するものではない。シリカの混合量は、溶融せしめた
老化防止剤(重量比)1に対し、0.5〜10、好まし
くは、1〜5とすることが望ましい。シリカの混合量が
溶融老化防止剤(重量比)1に対し、0.5未満である
と、スリップ抑制効果が小さくなり、また、10を越え
ると、老化防止剤との吸着ができず、混合させる意義が
なくなり、好ましくない。
【0014】本発明のゴム用薬品マスターバッチは、例
えば、上記老化防止剤を撹拌羽根を有する加熱槽に入れ
て、老化防止剤を溶融せしめ、該溶融老化防止剤にシリ
カを混合することにより製造することができる。製造さ
れるゴム用薬品マスターバッチは、粉末状物などとする
ことができ、好ましくは、取り扱い性等の面から、ペレ
ット状物とすることが望ましい。
【0015】本発明のゴム組成物の混練方法は、天然ゴ
ム及び/又はジエン系合成ゴムからなるゴム成分に対
し、少なくとも老化防止剤を配合して混練する方法にお
いて、上記ゴム用薬品マスターバッチをゴム成分に配合
して混練することを特徴とするものである。本発明で用
いることができるゴム成分としては、天然ゴム(NR)
又はジエン系合成ゴムを単独又はこれらをブレンドして
使用することができる。合成ゴムとしては、例えば、合
成ポリイソプレンゴム(IR)、ポリブタジエンゴム
(BR)やスチレンブタジエンゴム(SBR)等が挙げ
られる。
【0016】本発明の混練方法によれば、従来における
最終練りステージでの老化防止剤のスリップ現象を防止
でき、老化防止剤の混練効率を大幅に向上することがで
きると共に、老化防止剤の分散度を高めることができる
こととなる。特に、老化防止剤の絶対量が多い配合系、
例えば、タイヤ表層部材用ゴム等においては優れた混練
方法となる。また、本発明のゴム用薬品マスターバッチ
に含まれるシリカはゴム用補強充填材として使用される
ものであるので、ゴム成分の特性を損なうことがなく、
しかも、シリカを配合するゴム組成物にあっては、シリ
カの配合量を軽減できるという副次的利点も達成される
こととなる。なお、本発明の混練方法は、少なくとも老
化防止剤を配合して混練する方法であるので、上記ゴム
用薬品マスターバッチ以外のゴム工業で通常、使用され
るゴム用配合剤、例えば、カーボンブラック等の補強充
填材、加硫剤、加硫促進剤、加工助剤等を適宜配合して
混練できることはいうまでもない。
【0017】また、本発明の混練方法により得られたゴ
ム組成物は、老化防止剤の特性が損なわれないものとな
るので、目的の特性を備えた優れたものとなる。更に、
上記方法により得られたゴム組成物は、少なくとも老化
防止剤を配合するゴム組成物の全ての用途に適用できる
ものであり、例えば、製品となったタイヤ、コンベアベ
ルト、ホースなどのゴム製品は優れた特性を有するもの
となる。
【0018】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を更
に具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例によ
って何等限定されるものではない。
【0019】〔ゴム用薬品マスターバッチの調製〕 (実施例1〜8及び比較例1)下記表1に示される配合
組成(配合単位:重量部)の各種老化防止剤、シリカを
使用し、下記表1に示される溶融温度で下記製造方法に
よりペレット状物からなるゴム用薬品マスターバッチを
調製した。 (製造方法)下記表1に示される配合組成からなるゴム
用薬品マスターバッチは、シリカと老化防止剤とを混合
する撹拌羽根を有する槽と、該槽を加熱するヒーターと
を備えた混合機、及びその混合物をペレット状物とする
小型押出機からなる装置により製造した。
【0020】上記実施例1〜8及び比較例1で得られた
ゴム用薬品マスターバッチ(最終練りステージで添加)
と、ゴム成分と、ゴム用添加剤等とを混合してゴム組成
物を調製した。すなわち、ゴム(NR)100重量部に
対して、上記実施例1〜8及び比較例1で使用したシリ
カとの合計配合量が60重量部となるように調製したカ
ーボンブラックと、オイル10重量部と、ワックス1重
量部、加硫促進剤1.0重量部、硫黄1.3重量部とを
バンバリーミキサーで混練してゴム組成物を得た。混練
段階での評価を下記の方法で評価し、また、未加硫段階
でのゴム用薬品マスターバッチの分散性の評価を下記方
法で行い、得られたゴム組成物の評価としてtanδ、
耐摩耗性を下記の方法で評価した。
【0021】(1)混練段階での評価 最終練りステージにおける混練開始より、所望の混練温
度Tに達するまでの時間を計測し、比較例1を100と
して指数表示した。数値が高いほど混練段階での効率が
良好なことを表す。
【0022】(2)未加硫段階でのゴム用薬品マスターバ
ッチの分散性の評価 未加硫ゴムからサンプル片を10個抽出し、ガスクロマ
トグラフィーにより分析を行い、加硫後の老化防止効果
(所定時間放置後に表面のひび割れ)を評価し、比較例
1を100として指数表示した。比較例1を100とし
て指数表示した。数値が高いほど分散性が良好なことを
表す。
【0023】(3)ゴム組成物の評価 上記実施例1〜8及び比較例1で得られたゴム組成物に
ついて、下記測定方法によりtanδ(発熱性)、耐摩
耗性(室内ランボーン)を評価した。 tanδ(発熱性)の評価法 内部損失(tanδ)は、岩本製作所社製の粘弾性スペ
クトロメーターを使用し、引張の動歪1%、周波数50
Hz及び60℃の条件にて測定し、その逆数をとり、比
較例1を100として指数表示した。数値が高いほどヒ
ステリシスロスが小さく低発熱性であることを示す。 耐摩耗性の評価法 室内ランボーン摩耗試験において、荷重4.5kg、室
温においてスリップ率25%の摩耗量を測定した。比較
例1を100として指数表示した。数値が高いほど耐摩
耗性が優れていることを示す。
【0024】
【表1】
【0025】〔上記表1の考察〕本発明範囲となる実施
例1〜8は、本発明の範囲外となる比較例1に較べ、混
練段階での効率が良く、未加硫段階での老化防止剤の分
散性が良好であり、加硫後ではtanδ(低発熱性)、
耐摩耗性も損なわれないことが判明した。
【0026】
【発明の効果】請求項1〜4の発明によれば、老化防止
剤の特性を損なうことがなく、従来における最終練りス
テージでの老化防止剤のスリップ現象を防止できると共
に、、混練効率の向上、老化防止剤の分散度の向上が達
成されるゴム用薬品マスターバッチが提供される。請求
項5の発明によれば、従来におけるプロ練りステージで
の老化防止剤のスリップ現象を防止でき、老化防止剤の
混練効率を大幅に向上することができると共に、老化防
止剤の分散度を高めることができ、特に、老化防止剤の
絶対量が多い配合系においては優れた混練方法となり、
しかも、シリカを配合するゴム組成物の混練方法にあっ
ては、シリカの配合量を軽減できるという副次的利点も
得られる。請求項6の発明によれば、得られたゴム組成
物は、老化防止剤のゴム中への分散性が大幅に向上する
こととなるので、目的の特性を備えたゴム組成物が得ら
れ、タイヤ、コンベアベルト、ホースなどのゴム製品に
好適なものとなる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムか
    らなるゴム成分に配合するためのゴム用薬品マスターバ
    ッチであって、該ゴム用薬品マスターバッチがシリカに
    予め溶融せしめた老化防止剤を吸着させたものからなる
    ことを特徴とするゴム用薬品マスターバッチ。
  2. 【請求項2】 前記老化防止剤が、ナフチルアミン系老
    化防止剤、キノリン系老化防止剤、ジフェニルアミン系
    老化防止剤、p−フェニレンジアミン系老化防止剤、ヒ
    ドロキノン誘導体老化防止剤、モノフェノール系老化防
    止剤、ビス、トリス、ポリフェノール系老化防止剤、チ
    オビスフェノール系老化防止剤、ベンツイミダゾール系
    老化防止剤、チオウレア系老化防止剤、亜りん酸系老化
    防止剤、有機チオ酸系老化防止剤の群の中から選択され
    る少なくとも1種である請求項1記載のゴム用薬品マス
    ターバッチ。
  3. 【請求項3】 老化防止剤の溶融温度が、50℃〜11
    0℃である請求項1又は2記載のゴム用薬品マスターバ
    ッチ。
  4. 【請求項4】 シリカの混合量は、溶融せしめた老化防
    止剤(重量比)1に対し、0.5〜10となる請求項1
    〜3の何れか一つに記載のゴム用薬品マスターバッチ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一つに記載のゴム
    用薬品マスターバッチがペレット状物からなるゴム用薬
    品マスターバッチ。
  6. 【請求項6】 天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムか
    らなるゴム成分に対し、少なくとも老化防止剤を配合し
    て混練するゴム組成物の混練方法において、請求項1〜
    5の何れか一つに記載のゴム用薬品マスターバッチを上
    記ゴム成分に配合して混練することを特徴とするゴム組
    成物の混練方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の混練方法により得られ
    たことを特徴とするゴム組成物。
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