JPH1190791A - フレキシブル加工装置および同装置用パレット - Google Patents

フレキシブル加工装置および同装置用パレット

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JPH1190791A
JPH1190791A JP9247159A JP24715997A JPH1190791A JP H1190791 A JPH1190791 A JP H1190791A JP 9247159 A JP9247159 A JP 9247159A JP 24715997 A JP24715997 A JP 24715997A JP H1190791 A JPH1190791 A JP H1190791A
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JP
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pallet
work
jig plate
station
type
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JP9247159A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Takagi
正義 高木
Toshiki Shindo
俊樹 進藤
Jiro Hirose
治郎 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの種類が増えても、専有面積の増大お
よび加工能率の低下が少ないフレキシブル加工装置を提
供すること。 【解決手段】 ワークを保持する汎用パレット2を搭載
する複数の搬送台車3と、ワークを汎用パレット2に固
定する治具プレート21をワークの種類に応じて自動的
に交換するパレットステーション6と、ワークを汎用パ
レット2に取り付ける搬入ステーション4と、数値制御
工作機械(加工ステーション)1と、ワークを搬出する
搬出ステーション5と、各ステーション6,4,1,5
を搬送台車3が巡回する移動路7とを有する。ワークの
種類が変わっても、重く大きなパレットを交換する必要
がなく、軽量小型の治具プレート21を交換するだけで
済むので、加工能率があまり低下しない。また、治具プ
レート21を保管する方がパレットを保管するよりも面
積を取らないので、専有面積もあまり増えない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類のワーク
(工作物)の移送および固定にパレットを使用するフレ
キシブル加工装置(FMS:フレキシブル・マニファク
チャリング・システム)の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としてのフレキシブル加工装置
は、予め定められた計画に従って複数種類のワークを順
次加工することができるように、ワークの種類に応じた
専用のパレットを有している。これらの専用パレット
は、使用されないときにはパレットプールに保管されて
おり、使用されるときにはパレットプールから取り出さ
れて、搬送台車に取り付けられる。
【0003】搬送台車に搭載されている専用パレットに
は、コンベア等でワークが搬入される搬入ステーション
で、ワークが固定される。しかる後、搬送台車は、移動
路に沿って移動して数値制御工作機械の前に至り、ワー
クが専用パレットに固定された状態で専用パレットごと
ワークを数値制御工作機械に受け渡しする。そして、数
値制御工作機械で加工されたワークは、専用パレットに
保持された状態を保ったまま再び搬送台車に搭載され、
搬送台車に搬送されて搬出ステーションに至る。搬出ス
テーションでは、搬送台車に搭載されている専用パレッ
トから加工済みのワークが取り外され、同ワークはコン
ベア等により搬出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術による
フレキシブル加工装置では、ワークの種類に応じた各ワ
ークに専用のワーク取付用パレットが使用されるので、
ワークの種類が多数に及ぶ場合には、多数の専用パレッ
トが用意されていなければならない。そのうえ、同一種
類のワークが連続して加工される場合に備えて、一種類
のワークに対しても複数の専用パレットを用意しておく
必要が生じる。
【0005】それゆえ、従来技術のフレキシブル加工装
置においては、ワークの種類が増加すると、これに伴っ
て専用パレットの保管スペース(パレットプール)が増
大してフレキシブル加工装置全体が大きくなってしま
い、その専有面積が増大する。また、専用パレットは重
量があるので、パレットプールでの専用パレットの出し
入れには相当の時間を要し、フレキシブル加工装置のサ
イクルタイムが長くなって加工能率が低下する。
【0006】すなわち、従来技術のフレキシブル加工装
置には、加工すべきワークの種類が増加すると、専有面
積が増大して設備費が増大しそのうえ加工能率が低下す
るという不都合がある。そこで本発明は、加工すべきワ
ークの種類が増加した場合にも、専有面積の増大および
加工能率の低下を最小限に止めることが可能なフレキシ
ブル加工装置と同装置用のパレットとを提供することを
解決すべき課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するために、発明者らは以下の手段を発明
した。 (第1手段)本発明の第1手段は、請求項1記載のフレ
キシブル加工装置である。本手段では、複数のパレット
のうち少なくとも一部(全部でも良い)を占める汎用パ
レットは、ワークを保持する複数種類の治具プレート
と、治具プレートを保持し数値制御工作機械および搬送
台車に着脱する共通の共用アタッチメント台とからな
る。治具プレートは、ワークの種類により形状が異なっ
ているから、ワークの種類に相当する種類の治具プレー
トが、それぞれ同一種類のワークを連続加工する場合に
必要な数だけ用意される。
【0008】しかし、少なくとも一部(できれば全部)
のパレットは、共用アタッチメント台に各ワークに専用
の治具プレートが保持されて構成されている汎用パレッ
トである。それゆえ、体積・重量ともに大きな共用アタ
ッチメント台は、限定された数が用意されているだけで
良い。その結果、共用アタッチメント台を保管しておく
べき保管場所(従来技術のパレットプールに相当)は、
最小限の広さないし大きさに限定される。
【0009】一方、治具プレートはパレットに比べてず
っと小さく軽いので、治具プレートの種類および数が増
えても、その専有面積は自ずと限定されたものになる。
その結果、専有面積の増大にほぼ比例すると考えられる
土地費用および設備費の増大は、最低限に抑制される。
また、共用アタッチメント台で保持することができない
特殊なワークに備えて専用パレットを採用する場合に
も、専用パレットの種類および数は最小限に限定され
る。これは、共用アタッチメント台と治具プレートとを
組み合わせた汎用パレットによって、多くの種類のワー
クが保持されうるからである。それゆえ、専用パレット
を保管しておくパレットプールの専有面積も自ずと限定
されるので、設備費の増大は最低限に抑制される。
【0010】次に、本手段のフレキシブル加工装置は、
移動路に沿った位置にパレットステーションを有する。
そして、パレットステーションには、加工計画に従って
制御装置に制御され、治具プレートをワークの種類に応
じて汎用パレットの共用アタッチメント台に着脱する治
具プレート着脱装置が装備されている。前述のように、
少なくとも一部(できれば全部)のパレットは、共用ア
タッチメント台に各ワークに専用の治具プレートが保持
されて構成されている汎用パレットである。そして、汎
用パレットの共用アタッチメント台には、ワークの種類
に応じた治具プレートが、治具プレート着脱装置により
自動的に着脱される。治具プレートは、パレット全体に
比べるとずっと小さく軽いので、治具プレートの着脱に
要する時間はわずかである。
【0011】さらに、専用パレットよりも汎用パレット
の使用頻度が多ければ、重量・体積ともに大きなパレッ
トをパレットプールから出し入れする時間のかかる工程
は、あまり行われないで済む。その結果、専用パレット
のみを使用する従来技術のフレキシブル加工装置に比べ
て、本手段のフレキシブル加工装置のサイクルタイムは
短縮され、加工能率は向上する。逆に表現すると、加工
するワークの種類が増加しても、本手段のフレキシブル
加工装置の加工能率はあまり低下することがない。
【0012】したがって、本手段のフレキシブル加工装
置によれば、加工すべきワークの種類が増加した場合に
も、専有面積の増大および加工能率の低下を最小限に止
めることが可能であるという効果が発揮される。 (第2手段)本発明の第2手段は、請求項2記載のフレ
キシブル加工装置である。
【0013】本手段では、搬入ステーションは、未加工
のワークを汎用パレットの治具プレートに自動的に取り
付けて固定するワーク取り付け装置を装備している。ま
た、搬出ステーションは、加工済みのワークを上記治具
プレートから自動的に取り外すワーク取り外し装置を装
備している。それゆえ、治具プレート着脱装置によって
治具プレートが汎用パレットの共用アタッチメント台に
自動着脱されるだけではなく、ワーク取り付け装置およ
びワーク取り外し装置によってワークの搬入および搬出
も自動化される。すなわち、ワーク取り付け装置は、搬
入コンベア等により運ばれてきた未加工のワークをパレ
ットに自動的に固定し、ワーク取り外し装置は、加工済
みのワークをパレットから取り外して搬出コンベア等に
移す。
【0014】また、この種のフレキシブル加工装置では
当然のことながら、ワークは、パレットに保持されたま
ま自動的に搬送台車から数値制御工作機械に移されて加
工され、加工後は数値制御工作機械からパレットごと自
動的に搬送台車に移される。それゆえ、数値制御工作機
械自体だけではなく、数値制御工作機械へのワークの取
り付けおよび取り外しも自動的に行われる。なお、これ
らの自動化されている数値制御工作機械およびその付近
(搬送台車が止まるところ)は、加工ステーションと呼
び慣わされている。
【0015】すなわち、本手段のフレキシブル加工装置
では、パレットステーション、搬入ステーション、加工
ステーション、搬出ステーションおよび各ステーション
間を移動する搬送台車の全てが自動化されている。した
がって本手段によれば、前述の第1手段の効果に加え
て、フレキシブル加工装置の完全自動化による無人運転
が可能となり、人件費を低減することができるという効
果がある。その結果、より大きなコストダウン効果が得
られる。
【0016】なお、前述の第1手段において、搬入ステ
ーションと搬出ステーションとは必ずしも互いに独立し
て設けられている必要はなく、両ステーションが隣接し
て配設されいても良い。あるいは、両ステーションを兼
用する搬入搬出ステーションが設けられていても良い。
これらの場合には、本第2手段において、ワーク取り付
け装置およびワーク取り外し装置は、両装置を兼用する
ワーク着脱装置などとして一体化されていても良い。
【0017】(第3手段)本発明の第3手段は、請求項
3記載のフレキシブル加工装置である。本手段のフレキ
シブル加工装置では、制御装置は、現状記憶手段、予定
記憶手段および判定手段を備えている。これら三つの手
段は、通常、制御装置の内部のメモリ領域の一部と、制
御装置に格納され実行される制御プログラムの一部とし
て、制御装置内に存在する。
【0018】現状記憶手段は、次に数値制御工作機械に
搬入される汎用パレットに取り付けられている治具プレ
ートの種類を記憶する。一方、予定記憶手段は、加工計
画に沿って次に加工されるべきワークの種類に適した治
具プレートの種類を記憶する。それゆえ、現状の治具プ
レートの種類と、次に使用されるべき治具プレートの種
類とを比較することが可能になる。
【0019】判定手段は、先ず、現状記憶手段に記憶さ
れている治具プレートの種類と、予定記憶手段に記憶さ
れている治具プレートの種類とを比較する。次に比較の
結果両者が同一であれば、判定手段は、汎用パレットを
パレットステーションを素通りさせ、搬入ステーション
に搬送すべき旨を判定する。逆に比較の結果両者が異な
っていれば、判定手段は、パレットステーションで汎用
パレットに取り付けられている治具プレートを次に加工
されるべきワークの種類に適合した種類の治具プレート
に交換した後に、搬入ステーションに汎用パレットを搬
送すべき旨を判定する。
【0020】以上の判定作用により、現に汎用パレット
に取り付けられている治具プレートの種類が、次に加工
すべきワークの種類に適合している場合には、治具プレ
ートの交換が省略される。すなわち、汎用パレットは、
パレットステーションを素通りして、直接に搬入ステー
ションに搬送されるので、治具プレートの余計な交換が
回避される。その結果、フレキシブル加工装置の加工サ
イクルがさらに短縮される。
【0021】したがって本手段によれば、前述の第1手
段の効果に加えて、フレキシブル加工装置の加工サイク
ルがさらに短縮され、フレキシブル加工装置の費用対効
果がさらに向上するという効果がある。 (第4手段)本発明の第4手段は、請求項4記載のフレ
キシブル加工装置用パレットである。
【0022】本手段のフレキシブル加工装置用パレット
は、複数種類のワークを保持することができる汎用パレ
ットであって、アタッチメント台と治具プレートとを有
している。アタッチメント台は、相手部材と嵌合して相
手部材に固定される台座と、この台座に固定されている
治具プレート支持部材とからなる。一方、治具プレート
は、共用アタッチメント台の治具プレート支持部材に固
定されてワークを共用アタッチメント台に対して固定保
持する部材である。治具プレートは、加工すべきワーク
の種類に応じて複数種類が用意され、共通の共用アタッ
チメント台の治具プレート支持部材に固定される。
【0023】本手段では、加工すべきワークの種類に応
じて治具プレートを交換するだけで共通の共用アタッチ
メント台を使用して汎用パレットが構成されるので、多
数の専用パレットを用意しておく必要がない。すなわ
ち、多種類のワークに応じて多数の専用パレットを用意
しておく代わりに、他種類の治具プレートを用意してお
き、ワークの種類に応じて治具プレートを交換するだけ
でよい。
【0024】それゆえ、パレットを使用する上記第1手
段のフレキシブル加工装置において、他種類に渡る多数
の専用パレットを用意しておく代わりに、他種類に渡る
多数の治具プレートを用意して共通の共用アタッチメン
ト台に付け替えるだけでよい。すなわち、他種類に渡る
多数の専用パレットを用意しておく代わりに、限定され
た数の共用アタッチメント台と、各種の治具プレートを
用意しておくだけで、多種類のワークの搬送および加工
を行うことが可能になる。
【0025】ここで、パレット全体に比べて治具プレー
トはずっと小型であるので、他種類のワークを加工する
にあたって、多数の専用パレットをプールしておくより
も、多数の治具プレートをプールしておく方が、保管ス
ペースの節約になる。その結果、生産設備が占める専有
面積が低減されるので、専有面積に比例する土地費用お
よび設備費用が節減され、コストダウンになる。
【0026】また、重く大きな専用パレットを交換する
ことの代わりに、小型軽量の治具プレートが交換される
だけで済めば、ワークの種類の転換に伴う交換作業に要
する時間が大幅に節約され、フレキシブル加工装置の加
工サイクルが短縮される。その結果、フレキシブル加工
装置の加工能率が向上する。したがって本手段の汎用パ
レットによれば、第1手段のフレキシブル加工装置に採
用されることにより、上記フレキシブル加工装置の設備
費低減および加工能率向上の効果が得られる。その結
果、フレキシブル加工装置の費用対効果(コスト・パフ
ォーマンス)が向上する。
【0027】
【発明の実施の形態および実施例】本発明のフレキシブ
ル加工装置および同装置用パレットの実施の形態につい
ては、当業者に実施可能な理解が得られるよう、以下の
実施例で明確かつ十分に説明する。 [実施例1] (実施例1のフレキシブル加工装置)本発明の実施例1
としてのフレキシブル加工装置は、図1に示すように、
二台の数値制御工作機械(加工ステーション)1と、複
数の汎用パレット2と、複数の搬送台車3と、搬入ステ
ーション4と、搬出ステーション5と、パレットステー
ション6とを有する。本フレキシブル加工装置はまた、
各ステーション1,4,5,6の間を汎用パレット2を
搭載した搬送台車3が移動すべき移動路としての移動路
ワイヤ7と、各種の治具プレート21(図2参照)およ
び専用パレット2’を保管しているプール9とを有す
る。本フレキシブル加工装置はさらに、各ステーション
1,4,5,6およびプール9に配設されている各種装
置と各搬送台車3とを制御する制御装置8を備えてい
る。
【0028】加工ステーションを形成している数値制御
工作機械1は、工作機械本体MTと、搬送台車3からワ
ークW(図2参照)を保持しているパレット2,2’を
自動的に積み卸しするパレット台PCと、ワークWをパ
レット2,2’ごと固定する工作台Pとを有する。ま
た、数値制御工作機械1は、これらを含む数値制御工作
機械1の全体を制御する数値制御装置NCを各数値制御
工作機械1ごとに有している。数値制御工作機械1の数
値制御装置NCには、次に加工すべきワークWの種類が
制御装置8から入力されるので、工作機械本体MTはワ
ークWの種類に応じて異なる加工を施すとができる。
【0029】未加工のワークWは、パレット2,2’に
保持された状態で、搬送台車3によって加工ステーショ
ン1に搬入され、自動的にパレット台PCに移され、さ
らに工作台Pに移されて固定され、工作機械本体MTに
より加工される。加工済みのワークWは、パレット2,
2’に保持されたままの状態で、工作台Pから外されパ
レット台PCから移されて、再び搬送台車3に搭載され
て搬出ステーション5に移送される。
【0030】数値制御工作機械1により加工されるワー
クWを保持する複数のパレット2,2’には、共通の汎
用パレット2と各種の専用パレット2’とがある。汎用
パレット2については、後に詳しく説明するが、要は治
具プレート21の交換により、各種ワークWを保持する
ことができるパレットである。他方、専用パレット2’
は、汎用パレット2では保持できない特殊な形状のワー
クWを保持するためのパレットである。
【0031】搬送台車3は、汎用パレット2および専用
パレット2’のうちどちらでも搭載することができ、移
動路ワイヤ7に沿って自走して移動するワイヤ・ガイデ
ッド・ビークル(AGV)である。搬送台車3は、前述
の各ステーション1,4,5,6の間を閉じている移動
路を形成している移動路ワイヤ7に沿って巡回する。搬
送台車3の移動および停止の制御は、移動路ワイヤ7を
介して制御装置8から入力される指令信号により、各搬
送台車3ごとに独立して行われる。
【0032】搬入ステーション4は、ワーク取り付け装
置としてのワーク取り付けロボット41を、搬入コンベ
ア43と移動路ワイヤ7との間に装備しており、ワーク
取り付けロボット41には専用の数値制御装置41’が
付設されいる。搬入ステーション4には、本フレキシブ
ル加工装置の外部から搬入コンベア43によって未加工
のワークWが搬入される。搬入された未加工のワークW
は、ワーク取り付けロボット41により、搬送台車3に
搭載されているパレット2,2’に自動的に取り付けら
れる。搬送台車3は、パレット2,2’へのワークWの
取付けが完了するまでステーションマーカ42の位置に
止まっている。
【0033】搬出ステーション5は、ワーク取り外し装
置としてのワーク取り外しロボット51を、移動路ワイ
ヤ7と搬出コンベア53との間に装備しており、ワーク
取り外しロボット51には専用の数値制御装置51’が
付設されている。搬出ステーション5には、パレット
2,2’に保持されている加工済みのワークWが、搬送
台車3によってステーションマーカ52の位置に搬入さ
れる。搬送台車3が停車している間に、ワーク取り外し
ロボット51は、搬送台車3に搭載されているパレット
2,2’から加工済みのワークWを取り外す。続いてワ
ーク取り外しロボット51は、加工済みのワークWを搬
出コンベア53に移し、ワークWを本フレキシブル加工
装置から搬出させる。
【0034】パレットステーション6には、所定の加工
計画に従って制御装置8に制御され、治具プレート21
をワークWの種類に応じてパレット2の共用アタッチメ
ント台22(図2参照)に着脱する治具プレート着脱装
置が装備されている。すなわち、パレットステーション
6は、治具プレート着脱装置としての治具プレート着脱
ロボット61を、移動路ワイヤ7とプール9との間に装
備しており、治具プレート着脱ロボット61には専用の
数値制御装置61’が付設されている。
【0035】パレットステーション6には、加工すべき
ワークWに適合した種類の治具プレート21が、プール
9から供給される。すなわち、ステーションマーカ62
の位置に停車している搬送台車3に搭載されているパレ
ット2から、治具プレート着脱ロボット61が使用済み
の治具プレート21を取り外し、プール9の台車93の
上に返却する。このとき、プール9の交換台94の上に
適正な治具プレート21がすでに自動的に置かれている
ので、続いて治具プレート着脱ロボット61は、適正な
治具プレート21を拾い上げてパレット2の共用アタッ
チメント台22に取り付ける。パレット2を搭載してい
る搬送台車3は、以上の自動作業の間はステーションマ
ーカ62の位置に停車し続け、同作業が完了すると隣接
する搬入ステーション4に移動する。
【0036】なお、特殊な形状のワークWを保持するた
めに専用パレット2’が必要とされる場合には、次のよ
うな操作が自動的に行われる。すなわち先ず、治具プレ
ート着脱ロボット61により、パレットステーション6
で搬送台車3から使用済みのパレット2,2’が取り外
されて、プール9に返却される。しかる後、治具プレー
ト着脱ロボット61により、特殊なワークWに適合する
専用パレット2’がプール9から取り出されて、搬送台
車3に搭載される。そして、専用パレット2’を搭載し
た搬送台車3は、次の搬入ステーション4に移動する。
【0037】逆に専用パレット2’が搬送台車3に搭載
されており、通常の種類のワークWが次に加工されるべ
き場合には、治具プレート着脱ロボット61により、専
用パレット2’は搬送台車3から取り外されてプール9
に返却される。そして、治具プレート着脱ロボット61
は、プール9から提供される治具プレート21がついて
いない汎用パレット2を搬送台車3に取り付けた後、適
正な治具プレート21を搬送台車3に搭載されている汎
用パレット2に取り付ける。しかる後、汎用パレット2
を搭載した搬送台車3は、隣接する搬入ステーション4
に移動する。
【0038】ここでプール9は、多数の治具プレート2
1と少数の専用パレット2’とを一列に並べて所定の位
置に保管しておく保管台91と、保管台91に並行して
水平に配設されているリニアレール92と、台車93お
よび交換台94とからなる。交換台94は、リニアレー
ル92の治具プレート着脱ロボット61に近い一端に隣
接して配設されており、次に汎用パレット2に取り付け
られるべき治具プレート21等を一時的に置くための台
である。
【0039】台車93は、リニアレール92の上を走行
して、往路では、次に使う治具プレート21等を保管台
91から取り出して移送し、交換台94の上に置く。そ
して搬送台車3がパレットステーション6に到着する
と、治具プレート着脱ロボット61によって使用済みの
治具プレート21等が取り外され、リニアレール92の
端部に停止している台車93の上に置かれる。すると、
台車93は、復路で使用済みの治具プレート21等を保
管台91の上の所定の位置に返却する。こうして台車9
3は、治具プレート着脱ロボット61および交換台94
と保管台91との間で、治具プレート21等を交換する
作業を自動的に行う。
【0040】なお、以上のプール9は、移動路ワイヤ7
によって巡回可能に閉じて形成されている移動路の中に
配設されている。以上で説明した各ステーション1,
4,5,6は、移動路ワイヤ7の順路に沿って、パレッ
トステーション6、搬入ステーション4、二箇所の加工
ステーション1、および搬出ステーション5の順で配置
されている。それゆえ、一つの搬送台車3が移動路ワイ
ヤ7を一周する間に、一つのワークWが加工されて本フ
レキシブル加工装置から搬出される。
【0041】(実施例1の制御装置)以上の各ステーシ
ョン1,4,5,6の各数値制御工作機械1および各ロ
ボット41,51,61とプール9とは、制御装置8に
より、所定の加工計画に従って全体が能率良く作動する
ように制御されている。その結果、パレット2,2’に
保持されるワークWが複数種類あるにもかかわらず、各
ワークWがそれぞれ数値制御工作機械1により自動的に
能率良く加工される。
【0042】制御装置8は、前述の各種装置に制御指令
を出力する演算装置81と、図3(a)〜(c)に示す
加工計画および各種テーブルを記憶している記憶装置8
2と、上記各装置と演算装置81との接続をするインタ
フェース83とを有する。制御装置8には、図示しない
が、操作員が操作するコンソール(操作卓)、モニター
表示装置、および不具合時に操作員に報知する警報装置
なども設備されている。
【0043】本実施例のフレキシブル加工装置では、不
要な治具プレート21の交換を省くことにより、加工能
率を向上させる手段が制御装置8に装備されている。す
なわち制御装置8は、図示しないが、現状記憶手段、予
定記憶手段および判定手段を備えている。これら三つの
手段は、通常、制御装置8の記憶装置82のメモリ領域
の一部と、制御装置8の演算装置81に実行される制御
プログラムの一部として、制御装置8の内部に存在す
る。
【0044】現状記憶手段は、複数ある汎用パレット2
のうち、図1中のAに示す位置の搬送台車3に搭載され
ており、次に数値制御工作機械1に搬入される汎用パレ
ット2に取り付けられている治具プレート21の種類Z
1を記憶している。一方、予定記憶手段は、図3(c)
に示す加工計画テーブルに沿って、次に加工されるべき
ワークWの種類に適した治具プレート21の種類Z2を
記憶している。それゆえ、現状の治具プレート21の種
類Z1と、次に使用されるべき治具プレート21の種類
Z2とを比較することが可能になる。
【0045】判定手段は、先ず、上記現状記憶手段に記
憶されている治具プレート21の種類Z1と、予定記憶
手段に記憶されている治具プレート21の種類Z2とを
比較する。次に、比較の結果、両者Z1,Z2が同一で
あれば、判定手段は、汎用パレット2をしてパレットス
テーション6を素通りさせ、搬入ステーション4に搬送
されるべき旨を判定する。逆に、比較の結果、両者Z
1,Z2が異なっていれば、判定手段は、パレットステ
ーション6で汎用パレット2に取り付けられている治具
プレート21を、次に加工されるべきワークの種類Z2
に適合した種類の治具プレート21に交換した後に、搬
入ステーション4に汎用パレット2を搬送すべき旨を判
定する。
【0046】以上の判定作用により、現に汎用パレット
2に取り付けられている治具プレートの種類Z1が、次
に加工すべきワークWの種類に適合している場合には、
治具プレート21の交換が省略される。すなわち、汎用
パレット2は、パレットステーション6を素通りして、
直接に搬入ステーション4に搬送されるので、治具プレ
ート21の余計な交換が回避される。その結果、フレキ
シブル加工装置の加工サイクルがさらに短縮される。そ
の結果、本フレキシブル加工装置の加工サイクルがさら
に短縮され、本フレキシブル加工装置の費用対効果がさ
らに向上するという効果が発揮される。
【0047】(実施例1の汎用パレット)本フレキシブ
ル加工装置で使用するパレット2,2’のうち大多数
は、汎用パレット2であり、専用パレット2’は必要最
低限の少数が備えられているにすぎない。汎用パレット
2は、図2に示すように、ワークWの種類により形状が
異なりワークWを保持する複数種類の治具プレート21
と、治具プレート21を保持し数値制御工作機械1や搬
送台車3に着脱する共通の共用アタッチメント台22と
からなる。共用アタッチメント台22はさらに、位置合
わせが容易でT字溝220により相手部材に固定される
直方体の台座221と、台座221の上に直立して固定
されている治具プレート支持部材222とからなる。
【0048】治具プレート支持部材222には、加工す
べき種類のワークWを保持するための治具プレート21
が取り付けられる。治具プレート21からは、対角位置
に配設されている二本の位置決めピン211と、他の対
角位置に配設されている二本の取付けボルト212が突
出している。一方、治具プレート支持部材には、対応す
る位置に二つのガイド孔と二つのねじ孔とが形成されて
いる。それゆえ、同ガイド孔にそれぞれ位置決めピン2
11が挿入されて嵌合し、同ねじ孔に取付けボルトが螺
合して締結されることにより、治具プレート21は治具
プレート支持部材222の側面に精密に位置決めされて
固定される。
【0049】すなわち、フレキシブル加工装置用パレッ
トである汎用パレット2は、相手部材と嵌合して相手部
材に固定される台座221および台座221に固定され
ている治具プレート支持部材222からなる共用アタッ
チメント台22と、治具プレート支持部材222に固定
されてワークWを固定保持する複数種類のうちの一つの
治具プレート21とから構成されている。
【0050】パレットステーション6で治具プレート2
1が交換されることにより、汎用パレット2は多数の種
類のワークWを保持することができるようになり、最低
限の数で間に合うようになる。それゆえ、ワークWの種
類が増加しても、専用パレット2’を多数用意する必要
がなくなるので、保管スペースであるプール9の専有面
積が少なくて済む。また、ワークWの種類が増加して
も、体積・重量ともに大きいパレット2,2’を交換す
る頻度はあまり増えないので、交換にかかる時間の節減
になり、本フレキシブル加工装置の加工能率はあまり低
下しないで済む。
【0051】(実施例1の作用)本実施例のフレキシブ
ル加工装置およびその汎用パレットは、以上のように構
成されているので、以下のような作用が営まれる。本実
施例の作用については、図4に示すフローチャートを参
照して系統的に説明する。先ず、制御装置8の記憶装置
82から演算装置81に加工プログラム(図4参照)が
ローディングされる。これとともに、各ステーション
1,4,5,6に用意されているワークWの番号(W1
〜W3のうちいずれか)が検出され、記憶装置82の記
憶領域の一部が割り当てられている状態テーブル(図3
(a)参照)に記憶される。状態テーブルの内容は、加
工プログラムの進行に伴って各ステーション1,4,
5,6でのワークWの番号が変わる度にアップデートさ
れる。
【0052】また、各ワークWの番号に対応する治具プ
レート21または専用パレット2’の番号が記憶されて
いる治具テーブル(図3(b)参照)は、予め記憶装置
82に記憶されている。さらに、これから加工しようと
するロット中のワークWの順番に対応している投入計画
テーブル(図3(c)参照)も、加工プログラムのロー
ディングに前後して予め記憶装置82に格納される。な
お、投入計画テーブルの内容は、搬入コンベア43によ
って搬入されてくるワークWの番号(種類)をセンサ等
の検出手段で判定し、加工プログラムの進行に従って順
次書き加えられていくようになっていても良い。
【0053】加工プログラムがスタートすると、処理ス
テップS11で、記憶装置82内の投入計画テーブル
(図3(c)参照)から、次に加工すべきワークWの番
号(W1〜W3のうちいずれか)が読み出される。読み
出されたワークWの番号が、ステップS12の判断ブロ
ックで判定され、次に加工すべきワークWがない場合に
は、加工プログラムは終了し、制御装置8はその旨を操
作員に報知して本実施例のフレキシブル加工装置を停止
させる。
【0054】逆に、ステップS12の判断ブロックで、
次に加工すべきワークWが計画されていると判定された
場合には、処理ステップS13に進み、上記治具テーブ
ルの内容と上記状態テーブルの内容とが読み出される。
しかる後、判断ステップS14で搬入コンベア43によ
り次に搬入される予定のワークWの番号と、パレットス
テーション6またはその直前にあるワークWの番号と
が、同一であるか否かが判断される。判断ステップS1
4で同一と判定された場合には、次の処理ステップS1
5で制御装置8から搬送台車3に搬送指令が出され、搬
送台車3はパレットステーション6を素通りして加工ス
テーション1へと移動する。併せて、処理ステップS1
6で上記状態テーブルの内容が更新されたのち、加工プ
ログラムは再び処理ステップS11から繰り返される。
【0055】一方、判断ステップS14で、搬入コンベ
ア43により次に搬入される予定のワークWの番号と、
パレットステーション6またはその直前にあるワークW
の番号とが、互いに異なっていると判定された場合に
は、加工プログラムは判断ステップS21へと移行す
る。判断ステップS21では、搬入予定のワークWが専
用パレット2’を必要とするものであるか否かが判定さ
れ、必要と判定された場合には、処理ステップS22へ
移行する。処理ステップS22では、パレットステーシ
ョン6に搬送台車3は停車した状態で、治具プレート着
脱ロボット61が、同搬送台車3に搭載されている汎用
パレット2をプール9に収納する。そして、プール9の
交換台94に用意されている専用パレット2’が、治具
プレート着脱ロボット61により、パレットステーショ
ン6に停車している空荷の搬送台車3に搭載される。し
かる後、加工プログラムは再び前述の処理ステップS1
5に進み、以下は前述の処理と同様の処理が行われる。
【0056】ところで、判断ステップS21で専用パレ
ット2’が必要でないと判断された場合には、加工プロ
グラムは判断ステップS31に進む。そして、判断ステ
ップS31では、パレットステーション6に停車してい
る搬送台車3に搭載されているパレットが、専用パレッ
ト2’であるか否かが判定される。専用パレット2’で
あると判定された場合には、専用パレット2’は、治具
プレート着脱ロボット61によってパレットステーショ
ン6に停車している搬送台車3からプール9の台車93
の上に移送され、プール9の保管台91に保管される。
治具プレート着脱ロボット61は続いて、プール9の交
換台94に用意されている(まだ治具プレート21が着
いていない)汎用パレット2を、パレットステーション
6に停車している搬送台車3に搭載する。
【0057】しかる後、処理ステップS34で、プール
9から搬入予定のワークWに適合した治具プレート21
が供給される。続いて処理ステップS35で、同治具プ
レート21が、治具プレート着脱ロボット61により上
記汎用パレット2に取り付けられる。治具プレート21
の取付けが完了すると、加工プログラムは再び前述の処
理ステップS15に進み、以下は前述の処理と同様の処
理が行われる。
【0058】ただし、上記判断ステップS31で、パレ
ットステーション6に停車している搬送台車3に搭載さ
れているパレットが汎用パレット2であると判断された
場合には、加工プログラムは処理ステップS32,S3
3をスキップして処理ステップS34に移行する。すな
わち、図4のフローチャートでは省略されているが、同
汎用パレット2に取り付けられている治具プレート21
が、治具プレート着脱ロボット61によって取り外され
てプール9に返却される。これと並行し、処理ステップ
S34,35で、プール9から次のワークWに適合した
治具プレート21が提供され、治具プレート着脱ロボッ
ト61によって上記汎用パレット2に取り付けられる。
こうして治具プレート21の交換が行われた後、加工プ
ログラムは再び前述の処理ステップS15に進み、以下
は前述の処理と同様の処理が行われる。
【0059】加工プログラムは、以上の各処理をワーク
Wのロットが終わるまで繰り返し、全てのワークWが加
工されると、前述のように自動的に停止する。 (実施例1の効果)以上詳述したように、本実施例のフ
レキシブル加工装置は、汎用パレット2と治具プレート
着脱ロボット61とを採用しており、合理的な加工プロ
グラムに従って運用されるので、以下の効果を発揮する
ことができる。
【0060】第1の効果は、ワークWの種類が増えても
多数の専用パレット2’を保管しなくて済むので、本フ
レキシブル加工装置の専有面積が小さくなり、土地費用
および設備費が節減されることである。この効果は、工
場用地の地代が高価な地域において特に顕著である。第
2の効果は、汎用パレット2の採用により、時間がかか
る専用パレット2’の交換頻度が減少するので、フレキ
シブル加工装置の加工サイクルが短縮され、加工能率が
向上することである。すなわち、フレキシブル加工装置
のコスト・パフォーマンスが向上するので、設備投資が
早期に回収可能になる。
【0061】第3の効果は、各ステーション1,4,
5,6と搬送台車3とが制御手段により完全に自動制御
されているので、各フレキシブル加工装置毎に専属の操
作員が必要ではなくなり、人件費が削減されることであ
る。この効果は、人件費が高騰している国での操業にお
いて特に顕著である。以上の各効果は、全て製品のコス
トを低減させる作用があるので、最終的には本実施例の
フレキシブル加工装置によれば、製造する製品をより安
価かつ大量に提供することができるようになるという効
果が得られる。
【0062】(実施例1の変形態様1)本実施例の変形
態様1として、専用パレット2’の採用を廃し、汎用パ
レット2のみを採用しているフレキシブル加工装置の実
施が可能である。換言すれば、本変形態様のフレキシブ
ル加工装置では、汎用パレット2が全てのワークWに適
合するように設計されているか、あるいは全てのワーク
Wが専用パレット2’に適合するものに制限されている
かのいずれかである。
【0063】本変形態様のフレキシブル加工装置では、
パレットステーション6で体積・重量のあるパレットの
交換を行う必要が全くないので、加工サイクルは短縮さ
れ、加工能率が最大限に向上するという効果がある。ま
た、同様の理由でパレットステーション6の治具プレー
ト着脱ロボット61には、小型軽量な治具プレート21
の交換を行う能力があれば事足りるので、非力ではある
が安価な治具プレート着脱ロボット61を使用すること
ができる。その結果、本変形態様のフレキシブル加工装
置は、実施例1よりもいくらか安価になるという効果も
ある。
【0064】(実施例1の変形態様2)本実施例の変形
態様2として、搬入ステーション4および搬出ステーシ
ョン5において、パレット2,2’に対するワークWの
着脱を人手によって行うフレキシブル加工装置の実施が
可能である。ワークWはパレット2,2’に比べればず
っと軽く小さいので、通常は人手によっても取り扱うこ
とが可能であり、搬入されるワークWの種類も制御装置
8が認識しているので、ワークWの取付け間違いが起こ
る心配もない。
【0065】本変形態様によれば、ワーク取り付けロボ
ット41およびワーク取り外しロボット51がないの
で、設備投資が節減されるという効果がある。逆に、本
変形態様では人件費は実施例1よりもかかるので、人件
費が安い国での実施に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1としてのフレキシブル加工装置の構
成を示す平面図
【図2】 実施例1としてのフレキシブル加工装置用パ
レットの斜視図
【図3】 実施例1の制御用各種テーブルを示す組図 (a)状態テーブル (b)治具テーブル (c)投入計画テーブル
【図4】 実施例1のフレキシブル加工装置の作用を示
すフローチャート
【符号の説明】
1:数値制御工作機械(加工ステーション) PC:パレット台 P:工作台 MT:工作機械 NC:数値制御装置 2:汎用パレット 21:治具プレート 211:位置決めピン 212:取付ボルト 22:共用アタッチメント台 221:台座 222:治具プレート支持部材 2’:専用パレット 3:搬送台車 4:搬入ステーション 41:ワーク取り付けロボット(ワーク取り付け装置と
して) 42:ステーションマーカ 43:搬入コンベア 5:搬出ステーション 51:ワーク取り外しロボット(ワーク取り外し装置と
して) 52:ステーションマーカ 53:搬出コンベア 6:パレットステーション 61:治具プレート着脱ロボット(治具プレート着脱装
置として) 62:ステーションマーカ 7:移動路ワイヤ(移動路のガイドとして) 8:制御装置 81:演算装置 82:記憶装置 83:インタフ
ェース 9:プール 91:保管台 92:リニアレール 93:台車
94:交換台 W:ワーク(工作物)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一つの数値制御工作機械と、 該工作機械により加工されるワークを保持する複数のパ
    レットと、 該パレットを搭載して搬送する搬送台車と、 未加工の該ワークが搬入され、該搬送台車に搭載されて
    いる該パレットに該ワークが取り付けられる搬入ステー
    ションと、 該数値制御工作機械により加工済みの該ワークが、該搬
    送台車に搭載されている該パレットから取り外され、搬
    出される搬出ステーションと、 各該数値制御工作機械、該搬入ステーションおよび搬出
    ステーションの間を該搬送台車が移動すべき移動路と、 該数値制御工作機械および該搬送台車を所定の加工計画
    に従って制御する制御装置と、を有し、該パレットに保
    持されている該ワークが複数種類あり、該ワークがそれ
    ぞれ該数値制御工作機械により自動的に加工される自動
    加工装置において、 前記複数のパレットのうち少なくとも一部は、前記ワー
    クの種類により形状が異なり該ワークを保持する複数種
    類の治具プレートと、該治具プレートを保持し前記数値
    制御工作機械および前記搬送台車に着脱する共通の共用
    アタッチメント台とからなる汎用パレットであり、 前記加工計画に従って前記制御装置に制御され、該治具
    プレートを該ワークの種類に応じて該共用アタッチメン
    ト台に着脱する治具プレート着脱装置が装備されている
    パレットステーションを、前記移動路に沿った位置に有
    することを特徴とする、 フレキシブル加工装置。
  2. 【請求項2】前記搬入ステーションは、前記未加工のワ
    ークを前記汎用パレットの前記治具プレートに自動的に
    取り付けて固定するワーク取り付け装置を装備してお
    り、 前記搬出ステーションは、前記加工済みのワークを該治
    具プレートから自動的に取り外すワーク取り外し装置を
    装備している、 請求項1記載のフレキシブル加工装置。
  3. 【請求項3】前記制御装置は、 次に前記数値制御工作機械に搬入される前記汎用パレッ
    トに取り付けられている前記治具プレートの種類を記憶
    する現状記憶手段と、 前記加工計画に沿って次に加工されるべき前記ワークの
    種類に適した前記治具プレートの種類を記憶する予定記
    憶手段と、 該現状記憶手段に記憶されている該治具プレートの種類
    と、該予定記憶手段に記憶されている該治具プレートの
    種類とを比較し、両者が同一であれば、前記パレットス
    テーションを素通りして、前記搬入ステーションに該汎
    用パレットを搬送すべき旨を判定し、両者が異なってい
    れば、該パレットステーションで、該汎用パレットに取
    り付けられている該治具プレートを、次に加工されるべ
    き該ワークの種類に適合した種類の該治具プレートに交
    換した後に、該搬入ステーションに該汎用パレットを搬
    送すべき旨を判定する判定手段と、を備えている、 請求項1または請求項2に記載のフレキシブル加工装
    置。
  4. 【請求項4】相手部材と嵌合して該相手部材に固定され
    る台座および該台座に固定されている治具プレート支持
    部材からなる共用アタッチメント台と、 該治具プレート支持部材に着脱自在に固定されてワーク
    を固定保持する複数種類のうちの一つの治具プレート
    と、を有する汎用パレットであることを特徴とする、 フレキシブル加工装置用パレット。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7357385B2 (en) 2004-02-18 2008-04-15 Yamazaki Mazak Corporation Machining jig
JP2017154226A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 株式会社Subaru ワーク搬送システム、ワーク搬送方法及びワーク加工方法
JP2017202526A (ja) * 2016-05-09 2017-11-16 ローランドディー.ジー.株式会社 加工機における表示装置
JP2020110875A (ja) * 2019-01-11 2020-07-27 Dmg森精機株式会社 パレット搬送システム、パレット搬送方法、および、パレット搬送プログラム
JP2020116698A (ja) * 2019-01-25 2020-08-06 Dmg森精機株式会社 パレット搬送システム、パレット搬送方法、および、パレット搬送プログラム
CN115213740A (zh) * 2022-07-07 2022-10-21 湖南晓光汽车模具有限公司 一种多机床联合的柔性化的模具镶块加工***及加工方法

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