JPH1190560A - フィンのベース板への圧入方法及び圧入装置 - Google Patents

フィンのベース板への圧入方法及び圧入装置

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JPH1190560A
JPH1190560A JP25559197A JP25559197A JPH1190560A JP H1190560 A JPH1190560 A JP H1190560A JP 25559197 A JP25559197 A JP 25559197A JP 25559197 A JP25559197 A JP 25559197A JP H1190560 A JPH1190560 A JP H1190560A
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JP
Japan
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fin
base plate
press
moving
fins
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Application number
JP25559197A
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English (en)
Inventor
Yoichi Ikeda
陽一 池田
Kimiharu Yuyama
公春 湯山
Minoru Suzuki
実 鈴木
Hidekazu Funatsu
英一 船津
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MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的小さな荷重でフィンの圧入が行え、し
かも、圧入後のろう付けの際フィレットを大きく採れて
固定強度を高める。 【解決手段】 多数のフィン10を収納するフィンマガ
ジン20から、フィン移動体38によりフィンを1枚だ
け取り出して移動させ、この移動するフィンをフィンス
トッパに押し当てて中間位置で停止させ、この状態で、
ポンチと雌型金型によりフィンの先端を凹凸加工し、フ
ィン移動体によってさらにフィンを移動させてフィンの
先端の凹凸加工部分をベース板12の溝に圧入させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートシンク、サ
ーモサイフォン等の熱を発散する放熱器や逆に周囲から
熱を奪う受熱器等の熱交換器に用いられるフィンのベー
ス板への圧入方法及び圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ヒートシンク等の放熱器や食品
の解凍時に用いる受熱器等の熱交換器では、金属基板上
に金属板を金属基板と直交するように所定間隔置きに多
数並べた構成の熱交換部を有する。上記構成の熱交換部
は、鋳型に流し込んで一体成形により作られるものもあ
るが、金属基板に形成した多数の溝に金属板の先端を一
枚ずつ差し入れて作られるものもある。後者の金属基板
の多数の溝に各金属板の先端を差し入れた構造の熱交換
部は、従来一般に、次の方法により作られていた。
【0003】図18に示すように、ベース板(金属基
板)1の表面に予め多数の溝2…を形成しておき、これ
らの溝2…にフィン(金属板)3…の先端を圧入し、そ
の後、溝2の周辺にポンチ4を打ち込む等の手段で該溝
2の周辺を塑性変形させて、溝2の幅寸法を狭めること
でフィン3の抜け止めを果たす。そして、必要に応じて
フィン3の先端圧入部分をろう付けにより固定してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
フィンのベース板への圧入方法にあっては、次に示す欠
点があった。
【0005】すなわち、ベース板1を塑性変形させて、
溝2の幅寸法を狭める加工を行っており、ベース板1を
塑性変形させるには相当大きな荷重が必要となり、しか
も、ベース板1の面方向の塑性変形は難しく、加工が面
倒であるという欠点があった。また、フィン3を圧入し
た後の加工であるから、フィン3自体が抵抗となって溝
2の幅寸法を望むように狭めることができず、フィン3
の引抜強度が弱いという欠点があった。さらに、その後
のろう付け作業においても図19に示すように小さなフ
ィレットFしか得られず、固定強度が弱いという欠点も
あった。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、比較的小さな荷重でフィ
ンの圧入作業が行え、しかも、圧入後のろう付けの際フ
ィレットを大きくとれるフィンの圧入方法及び装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため以下の構成を採用した。すなわち、請求項1
記載のフィンのベース板への圧入方法は、多数のフィン
の各先端を凹凸加工し、この凹凸加工した部分を、ベー
ス板に予め形成した多数の溝に、該ベース板を溝と直交
する方向へ溝の1ピッチずつ移動させながら順次圧入し
て固定することを特徴とする。
【0008】請求項2記載のフィンのベース板への圧入
装置では、多数のフィンを収納するフィンマガジンと、
該フィンマガジンからフィンを1枚だけ取り出して移動
させるフィン移動機構と、該フィン移動機構により移動
されるフィンを移動方向の中間位置で停止させるフィン
ストッパと、中間位置で停止されたフィンの先端に片面
側から突き当たり、該フィンを挟んだ逆側の雌型金型と
協働してフィンの先端を凹凸加工するポンチと、凹凸加
工が終えた後、前記フィン移動機構によってさらに移動
されるフィンの先端の凹凸加工部分を圧入される溝を所
定間隔をおいて互いに平行に多数形成されたベース板
を、溝と直交する方向へ溝の1ピッチづつ間欠的に移動
させるベース板移動機構とを備えていることを特徴とす
る。
【0009】請求項3記載のフィンのベース板への圧入
装置では、前記フィン移動機構は、平板からなる往復動
可能なフィン移動体を備え、該フィン移動体の前記フィ
ンマガジンに面する箇所にフィンを1枚だけ収納できる
凹所が形成され、該凹所にフィンを負圧吸引する吸引機
構の開口が設けられて構成されていることを特徴とす
る。
【0010】請求項4記載のフィンのベース板への圧入
装置では、前記フィン移動体は、前記ベース板移動機構
のベース板送りと同期して往復動作することを特徴とす
る。
【0011】請求項5記載のフィンのベース板への圧入
装置では、前記フィン移動機構は、フィンを中間位置ま
で移動させる第1の移動手段と、フィンをベース板の溝
に圧入するように移動させる第2の移動手段を別々に備
えていることを特徴とする。
【0012】請求項6記載のフィンのベース板への圧入
装置では、前記フィンストッパは雌型金型に隣接して配
置され、該フィンストッパには前記ポンチを避けるよう
に凹部が形成されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のフィンのベース板
への圧入方法及び圧入装置の実施の形態を図面を参照し
て説明する。
【0014】図1は本発明方法の実施の形態を示す斜視
図である。図に示すように、本発明では、まず多数のフ
ィン10の各先端11…を凹凸加工する。凹凸加工する
方法は、後述するようにフィン10となる金属製の平板
を圧入工程の直前で一枚ずつ多数のポンチと雌型金型と
の間で挟み込む方法のほか、圧入工程とは別に専用のプ
レス機を用いて金属製の平板を連続的に凹凸加工する方
法等があり、他の方法も含めて必要に応じて適宜選択可
能である。
【0015】また、凹凸加工するとき、凸部が形成され
る側つまり出っ張る側は、フィン10の片側10aと他
側10bおよび両者交互に出っ張らす方法があるが、こ
れも適宜選択自由である。但し、片側10aと他側10
b双方に出っ張らす場合には、後述するベース板12の
溝13に圧入したときに、圧入部分がうねって見えるこ
ととなり意匠的に好ましくない。このため、凸部が形成
される側は、いずれか一方が好ましい。
【0016】次に、この凹凸加工した先端11を、ベー
ス板12に予め形成した多数の溝13…に、このベース
板12を溝13…と直交する方向へ溝13…の1ピッチ
pずつ移動させながら順次圧入して固定する。すなわ
ち、ベース板12を図示せぬベース板移動機構により図
1中矢印Aで示す方向にピッチpずつ間欠的に移動させ
ながら、上方からフィン10を1枚ずつシリンダ等の適
宜移動手段で溝13に圧入する。
【0017】このとき、図15で示すように、フィン1
0の先端11の幅寸法Waと溝13の幅寸法Wbは、圧
入代を考慮してWaをWbより若干大きく設定するのが
よい。つまり、Wa−Wbが圧入代であるが、この圧入
代はフィン10の厚さや材料にも関係するものの0.3
mm程度が好ましい。また、ベース板12の溝13であ
って、その頂部13aの大きい方のR寸法は0.3mm
〜0.5mm程度が好ましい。これより小さくするとフ
ィン10の圧入が困難になり、また逆にこれより大きく
するとフィン圧入時の係合があまくなるからである。ま
た、フィン10の凹凸加工部のピッチpaは25mm程
度が好ましい。ピッチ寸法をこれより大きくすると圧入
時の引抜強度が弱くなり、逆にこれより小さくするとフ
ィン10先端の剛性が高くなって溝13への圧入が難し
くなるからである。その後、必要に応じてフィン圧入部
分をろう付けする(図16参照)。
【0018】図2〜図14は本発明装置の実施の形態を
示すものであって、前述した発明方法を好適に実施する
ものである。本発明にかかる圧入装置は、多数のフィン
10を収納するフィンマガジン20と、このフィンマガ
ジン20からフィン10を1枚だけ把持して下方へ移動
させるフィン移動機構21と、フィン移動機構21によ
り移動されるフィン10を移動方向(下方向)の中間位
置で停止させるフィンストッパ22と(図11、図12
参照)、中間位置で停止されたフィン10の先端に突き
当たり、フィンを挟んだ逆側の雌型金型23と協働して
フィン10の先端を凹凸加工するポンチ24と、凹凸加
工が終えた後、フィン移動機構21によってさらに下方
へ移動されるフィン10の先端11の凹凸加工部分を圧
入される溝13を所定間隔をおいて互いに平行に多数形
成されたベース板12を、溝13と直交する方向へ溝1
3の1ピッチpづつ間欠的に移動させるベース板移動機
構25とを備え、それらは基台30上に固定されてい
る。
【0019】これらの構成についてより具体的に説明す
ると、基台30上には第1のフレーム31が固定され、
第1のフレーム31上には第2のフレーム32が起立状
態で固定されている。第1のフレーム31の内部には前
記ベース板移動機構25が組み付けられ、第2のフレー
ム32には、前記フィンマガジン20、前記フィン移動
機構21、水平方向に進退自在な前記ポンチ24および
それと対をなす前記雌型金型23、並びに前記フィンス
トッパ22が組み付けられている。
【0020】前記第2のフレーム32は、左右両側に縦
リブを有する平板状を主体としたものであり、平板状の
下方には開口32aが形成されている。この第2のフレ
ーム32の図2における下部右側には前記フィンマガジ
ン20が組み付けられている。このフィンマガジン20
には図4〜図6に示すように多数のフィン10が重ねら
れた状態で収納されるようになっており、これらフィン
10は当該フィンマガジン20に組み込まれたフィン押
圧手段33によって、開口32a方向へ移動するように
押圧されている。なお、フィン押圧手段33は、ここで
はフィン10の図5における右側を押圧する押圧部材3
3aと、該押圧部材33aを図4における左右方向に案
内する案内バー33bと、押圧部材33aを移動するエ
アーシリンダ33cとから構成されている。
【0021】前記フィン移動機構21は第2のフレーム
32の図2における左側に組み付けられている。フィン
移動機構21は、第2のフレーム32に設けられた案内
レール37、37を介して上下方向に移動可能とされた
平板状のフィン移動体38と、フィン移動体38を移動
操作する2種類の主シリンダ39および補助シリンダ4
0と、フィン移動体38に組み込まれて該フィン移動体
38に1枚のフィンを吸引固定する吸引機構41とから
構成されている。
【0022】フィン移動体38は、図7〜図9に示すよ
うに、中央の主部38aと、該主部38aから若干上方
に上がった位置に設けられて前記案内レール37、37
に案内される被案内部38b、38bとから構成されて
いる。フィン移動体38の下部であって、前記フィンマ
ガジン20に面する箇所にはフィン1枚だけ収納できる
凹所38cが形成されている(図9参照)。この凹所3
8cが形成される部分は、フィン10の大きさに応じて
凹所38cの大きさを変えなければならない必要性か
ら、フィン移動体38とは別部材42で構成され、ボル
ト等の固定手段によってフィン移動体38に着脱自在に
固定される。凹所38cにはフィン吸引用の開口43が
設けられ、この開口43は前記別部材42及び前記フィ
ン移動体38に設けられたエア通路43a、43bを介
して図示せぬ負圧源に接続されて、前記吸引機構41が
構成されている。
【0023】前記主シリンダ39は、図2及び図3に示
すように、前記第2のフレーム32の上部にブラケット
44を介して取り付けられており、該主シリンダ39か
ら延びるピストンロッド39aが連結部材45を介して
前記フィン移動体38に連結されている。この主シリン
ダ39によってフィン移動体38が下方へ押圧されると
き、フィン10はベース板12の溝13に圧入される。
【0024】補助シリンダ40は、前記第2のフレーム
32の上部左右に所定間隔をあけてブラケット46を介
して取り付けられており、該補助シリンダ40から延び
るピストンロッド40aは前記フィン移動体38の上端
に当接可能とされて連結はされていない。つまり、この
補助シリンダ40によってフィン移動体38が下方へ押
圧されるとき、フィン10は予め前方へ進出されたフィ
ンストッパ22に当接し、その位置で停止される。その
後、フィンストッパ22が後方へ後退された後、主シリ
ンダ39によってフィン移動体38がさらに下方へ押圧
されるとき、ピストンロッド40aの先端はフィン移動
体38から離れるようになっている。
【0025】図10〜図12に示すように、前記第2の
フレーム32の開口32aの下部であって、フィン移動
体38により負圧吸引されるフィン10に対向する位置
には、前記雌型金型23が固定されている。この雌型金
型23に対向するようその前方(図10、図11におけ
る左方)には、多数のポンチ24が所定間隔をあけて水
平に並んで配置されている。これらポンチ24は、適宜
間隔離間されたエアシリンダ47、47によって雌型金
型23側へ進出するようにあるいはそれから後退するよ
うに操作され、フィン10を間に挟んでポンチ24が雌
型金型23側へ進出するように移送操作されるとき、フ
ィン10の先端を凹凸加工する。つまり、図1に示すよ
うに、フィン10の一方の面を凹ませてフィン10の他
方の面に凸部を形成する。
【0026】雌型金型23の下側には前記フィンストッ
パ22が、エアシリンダ48によって前後方向(図1
0、図11中左右方向)へ移動可能に組み付けられてい
る。フィンストッパ22は前方へ進出するときには、図
10及び図12に示すように、その先端が雌型金型23
からフィン1枚あるいはそれよりも若干量少ない程度、
前方へ突出する状態で停止され、逆に後退するときに
は、雌型金型23から完全に隠れるように後方へ移動す
る。つまり、フィンストッパ22が進出状態にあるとき
には、フィン移動体38により負圧吸引されて下方へ移
動されるフィン10は、このフィンストッパ22に当接
されて停止位置が定まるようになっている。
【0027】フィンストッパ22の先端は、前記ポンチ
24のピッチに対応して凹凸が設けられ、ちょうどポン
チ24の先端がフィンストッパ22の凹部22aに合致
するように位置決めされている(図12参照)。これに
より、フィンストッパ22が前進してフィン10を停止
させる位置にあるときに、ポンチ24が雌型金型23側
へ突き出る場合でも、該ポンチ24の先端がフィンスト
ッパ22と突き当たることなく干渉しないようになって
いる。
【0028】前記ベース移動機構25は、図13及び図
14に示すように、第1のフレーム31の下部に設けら
れたレール50、50に沿ってベース板テーブル51が
図13に示す左右方向へ移動可能に設けられ、ベース板
テーブル51と第1のフレーム31との間にはボールネ
ジ機構52が設けられ、該ボールネジ機構52はパルス
モータ53により操作され、これにより、ベース板テー
ブル51上に固定されたベース板12は溝13の1ピッ
チづつ間欠的に移動されるようになっている。
【0029】また、ベース板テーブル51は停止される
とき、該ベース板テーブル51上に固定されるベース板
12の未だフィン10が圧入されていない溝13が、フ
ィン移動体38によって吸引保持されるフィン10の真
下に位置するように設定されている。ベース板テーブル
51にベース板12を固定する方法としては、ベース板
テーブル51の図14における右端にある基準板51a
にベース板12の側部をネジ部材51bにより押しつけ
る等が挙げられる。
【0030】次に、上記構成のフィンのベース板への圧
入装置の作用について説明する。まず、必要枚数のフィ
ン10をフィンマガジン20にセットする。このフィン
セットは人手によってもあるいは機械により自動的に行
ってもよい。そして、このようにセットしたフィン10
を、エアシリンダ33bを利用したフィン押圧手段33
により、フィン移動体38側へ押圧移動させる(図4参
照)。
【0031】上記フィン10のセットと平行して、ベー
ス板12を、その先端を基準面51aに当接させ、該ベ
ース板12の反対側をネジ部材51bで基準面51a側
に押しつけることでベース板テーブル51上にセットす
る。
【0032】上記フィン押圧手段33によって図2中左
方へ押圧されたフィン10のうち先端の1枚のフィン
は、予め待機されているフィン移動体38の凹所38c
に嵌まり込む(図9参照)。このとき、フィン10はフ
ィン吸引用の開口43によって負圧吸引され、凹所38
cに嵌まり込んだ状態を維持される。そして、このフィ
ン10は、フィン移動体38が補助シリンダ40、40
によって下方へ押し下げられる際に、凹所38cに嵌ま
り込んだまま、該フィン10の上端が凹所38cの上部
の上端係合部38ccに押されることにより、フィン移
動体38と一体的に下降する。
【0033】フィン移動体38と一体的に下降するフィ
ンは、予め、エアシリンダ48によって前進位置に移動
されているフィンストッパ22に当接し、高さ方向の位
置決めがなされる。そして、この状態でフィン移動体3
8は停止する。この状態でエアシリンダ47が駆動し、
複数のポンチ24…を雌型金型23側へ前進させる。各
ポンチ24…の先端は、フィン10の下部に所定間隔置
きに突き当たり、フィン10の背面側にある雌型金型2
3と協働してフィン10の先端を凹凸加工する。つま
り、フィン10の先端は、所定間隔置きに一方の面を凹
まされてかつ他方の面に凸部が形成される(図1参
照)。
【0034】このとき、フィンストッパ22の先端に
は、ポンチ24…のピッチに対応して凹凸が設けられて
いて、ポンチ24…の先端がフィンストッパ22の凹部
22aに合致するように位置決めされているので(図1
2参照)、ポンチ24が前進しても該ポンチ24の先端
がフィンストッパ22に突き当たることはない。
【0035】次いで、エアシリンダ48によってフィン
ストッパ22は後退され(図10、図11中左方へ)、
フィン10の先端との係合を解かれる。そして、主シリ
ンダ39によってフィン移動体38がさらに下方へ移動
される。フィン移動体38の下方には、前記ベース板テ
ーブル51に固定されたベース板12が、その先端に形
成された溝13がフィン移動体38の真下位置、詳しく
はフィン移動体38に負圧吸引されたフィン10の真下
位置に来るように、パルスモータ53及びボールネジ機
構52によって正確に位置決めされている。したがっ
て、フィン移動体38と一体的に下降するフィン10
は、ベース板12の一番先頭の溝13に圧入される。以
上が、フィン10のベース板12の溝13への圧入工程
である。
【0036】その後、吸引機構41によるフィン10の
負圧吸引が解除された後、主シリンダ39が駆動し、フ
ィン移動体38を上昇させて初期位置に戻す。また、こ
れと同時に、パルスモータ53が駆動し、ボールネジ機
構52を介してベース板テーブル51ごとベース板12
を溝13の1ピッチ分だけ図2における右方へ移動させ
る。以下、上述した一連のサイクルが繰り返されて、ベ
ース板12の各溝13にそれぞれフィン10が自動的に
圧入されることとなる。なお、上述した各構成部材の動
きは図示せぬ制御部によって制御され、完全な自動運転
がなされるようになっている。フィン圧入後は、必要に
応じてフィン圧入部分がろう付けされる。
【0037】図16はフィン圧入部分をろう付けした状
態を示すものである。このように、フィン10の下部を
凹凸加工した後ベース板12の溝13内に圧入するもの
では、溝上部のフィン接合部のみならず、フィン下端の
凹凸加工部分にもフィレットFが溜まることとなり、そ
の結果、フィレットFが大きく採れることとなって、強
い固定強度が得られる。また、フィン10の圧入時の取
付強度が強いものであることから、ろう付け時において
フィン10を専用の治具を用いて支持する必要がなく、
ろう付け作業が容易になる。
【0038】また、図17は圧入部分をろう付けした状
態を示すもので、(a)はフィン先端の凹凸加工部分が
溝13内に収まった状態を示し、(b)はフィン先端の
凹凸加工部分が溝からはみ出た状態を示すものである。
フィン先端の凹凸加工部分は(a)に示すように溝13
内に完全に収まるのが好ましい。ろう付け部分が大きく
ならず、意匠的に優れるからである。
【0039】なお、前記実施の形態はあくまで例示であ
り、必要に応じて発明の趣旨を偏光しない限り適宜設計
変更可能である。例えば、本発明方法の実施の形態で
は、図1に示すようにフィンの片側10aのみに凸部を
形成しているが、これに限られることなく、例えば、片
側10aと他側10b交互に凸部を形成してもよい。ま
た、本発明装置の実施の形態では、第1のフレーム31
にフィンマガジン20を固定的に取り付けているが、こ
れに限られることなく、幾つか大きさの異なるフィンマ
ガジン20を用意しておき、それらの一つをフィン10
の大きさに応じて選択して第1のフレーム31に固定す
るようにしてもよい。また、本発明装置の実施の形態で
は、フィン移動体38において1枚のフィン10を取り
出して係合させるにあたり吸引機構41を利用している
が、フィンが磁性体材料である場合には電磁石を利用し
て係合させてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の優れた効果を奏する。請求項1記載の発明によれ
ば、多数のフィンの各先端を凹凸加工し、この凹凸加工
した部分を、ベース板に予め形成した多数の溝に、ベー
ス板を溝と直交する方向へ溝の1ピッチずつ移動させな
がら順次圧入して固定する方法であり、フィンの厚さ方
向の変形は、従来のベース板を加工する場合に比べては
るかに小さな荷重で行えることから、加工が容易であ
る。また、圧入代を自由に設定できることから、引抜強
度を高めることもできる。さらに、圧入後においてろう
付けを行う際にもフィレットを大きくとることができる
ので強い固定強度が得られる。請求項2記載の発明によ
れば、多数のフィンを収納するフィンマガジンと、該フ
ィンマガジンからフィンを1枚だけ取り出して移動させ
るフィン移動機構と、該フィン移動機構により移動され
るフィンを移動方向の中間位置で停止させるフィンスト
ッパと、中間位置で停止されたフィンの先端に片面側か
ら突き当たり、該フィンを挟んだ逆側の雌型金型と協働
してフィンの先端を凹凸加工するポンチと、凹凸加工が
終えた後、前記フィン移動機構によってさらに移動され
るフィンの先端の凹凸加工部分を圧入される溝を所定間
隔をおいて互いに平行に多数形成されたベース板を、溝
と直交する方向へ溝の1ピッチづつ間欠的に移動させる
ベース板移動機構とを備えているから、請求項1記載の
発明方法、つまり、フィンの先端を凹凸加工し、このの
凹凸加工した部分をベース板の溝に圧入する方法を好適
に実施することができる。請求項3記載の発明によれ
ば、フィン移動機構を、平板からなる往復動可能なフィ
ン移動体を備え、該フィン移動体の前記フィンマガジン
に面する箇所にフィンを一枚だけ収納できる凹所が形成
され、該凹所にフィンを負圧吸引する吸引機構の開口が
設けられて構成しているから、多数のフィンから1枚だ
け確実に取り出すことができ、その後のフィンの凹凸加
工及び圧入作業を円滑に行うことができる。しかも、フ
ィンの取り出しとフィンの移動を、同一部材であるフィ
ン移動体で行えることから、部品点数の削減が図れ、構
成が簡略化し並びにコストの低減が図れる。請求項4記
載の発明によれば、フィン移動体が、ベース板移動機構
のベース板送りと同期して往復動作するので、多数のフ
ィンをベース板の溝への圧入させる作業の自動化を無理
なく図ることができる。請求項5記載の発明によれば、
フィン移動機構は、フィンを中間位置まで移動させる第
1の移動手段と、フィンをベース板の溝に圧入するよう
に移動させる第2の移動手段を別々に備えており、第1
の移動手段によるフィン凹凸加工の前提となる位置決め
と、第2の移動機構によるフィンの圧入とは、移動手段
に要求されるフィン移動力が全く異なり、それら全く別
異の作業を専門の移動手段で行うことから、両作業を円
滑に行うことができる。請求項6記載の発明によれば、
フィンストッパを雌型金型に隣接して配置し、該フィン
ストッパにポンチを避けるように凹部を形成しているの
で、ポンチと干渉することなく、フィンストッパを雌型
金型に近づけて配置することができ、これにより、フィ
ンの凹凸加工精度をあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】 本発明装置の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図3】 同実施の形態を示す側面図である。
【図4】 同実施の形態で用いられるフィンマガジンの
平面図である。
【図5】 同実施の形態で用いられるフィンマガジンの
正面図である。
【図6】 同実施の形態で用いられるフィンマガジンの
左側面図である。
【図7】 同実施の形態で用いられるフィン移動体の側
面図である。
【図8】 同実施の形態で用いられるフィン移動体の正
面図である。
【図9】 同実施の形態で用いられるフィン移動体の要
部の断面図である。
【図10】 同実施の形態で用いられるポンチ、雌型金
型、フィンストッパの関係を示す平面図である。
【図11】 同実施の形態で用いられるポンチ、雌型金
型、フィンストッパの関係を示す正面図である。
【図12】 同実施の形態で用いられるポンチ、雌型金
型、フィンストッパの関係を示す斜視図である。
【図13】 同実施の形態で用いられるベース板移動機
構の平面図である。
【図14】 同実施の形態で用いられるベース板移動機
構の正面図である。
【図15】 本発明方法によりフィンをベース板の溝に
圧入した状態を示す断面図である。
【図16】 フィンをベース板の溝に圧入した後、圧入
部分をろう付けした状態を示す断面図である。
【図17】 圧入部分をろう付けした状態を示すもの
で、(a)はフィンの凹凸加工部分が溝に収まった状態
を示す断面図、(b)はフィンの凹凸加工部分が溝から
はみ出た状態を示す断面図である。
【図18】 従来のフィンのベース板への圧入方法を示
す断面図である。
【図19】 従来のフィンのベース板への圧入方法によ
り圧入した後、圧入部分をろう付けした状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 フィン 12 ベース板 13 溝 20 フィンマガジン 21 フィン移動機構 22 フィンストッパ 23 雌型金型 24 ポンチ 25 ベース板移動機構 33 フィン押圧手段 38 フィン移動体 39 主シリンダ(第1の移動手段) 40 補助シリンダ(第2の移動手段) 41 吸引機構 51 ベース板テーブル 52 ボールネジ機構 53 パルスモータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のフィンの各先端を凹凸加工し、この
    凹凸加工した部分を、ベース板に予め形成した多数の溝
    に、該ベース板を溝と直交する方向へ溝の1ピッチずつ
    移動させながら順次圧入して固定することを特徴とする
    フィンのベース板への圧入方法。
  2. 【請求項2】多数のフィンを収納するフィンマガジン
    と、 該フィンマガジンからフィンを1枚だけ取り出して移動
    させるフィン移動機構と、 該フィン移動機構により移動されるフィンを移動方向の
    中間位置で停止させるフィンストッパと、 中間位置で停止されたフィンの先端に片面側から突き当
    たり、該フィンを挟んだ逆側の雌型金型と協働してフィ
    ンの先端を凹凸加工するポンチと、 凹凸加工が終えた後、前記フィン移動機構によってさら
    に移動されるフィンの先端の凹凸加工部分を圧入される
    溝を所定間隔をおいて互いに平行に多数形成されたベー
    ス板を、溝と直交する方向へ溝の1ピッチづつ間欠的に
    移動させるベース板移動機構とを備えていることを特徴
    とするフィンのベース板への圧入装置。
  3. 【請求項3】前記フィン移動機構は、平板からなる往復
    動可能なフィン移動体を備え、該フィン移動体の前記フ
    ィンマガジンに面する箇所にフィンを一枚だけ収納でき
    る凹所が形成され、該凹所にフィンを負圧吸引する吸引
    機構の開口が設けられて構成されていることを特徴とす
    る請求項2記載のフィンのベース板への圧入装置。
  4. 【請求項4】前記フィン移動体は、前記ベース板移動機
    構のベース板送りと同期して往復動作することを特徴と
    する請求項3記載のフィンのベース板への圧入装置。
  5. 【請求項5】前記フィン移動機構は、フィンを中間位置
    まで移動させる第1の移動手段と、フィンをベース板の
    溝に圧入するように移動させる第2の移動手段を別々に
    備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載のフィンのベース板への圧入装置。
  6. 【請求項6】前記フィンストッパは雌型金型に隣接して
    配置され、該フィンストッパには前記ポンチを避けるよ
    うに凹部が形成されていることを特徴とする請求項2〜
    5のいずれかに記載のフィンのベース板への圧入装置。
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