JPH1190101A - 色素含有情報記録媒体からの色素回収方法、及びその回収用溶剤 - Google Patents

色素含有情報記録媒体からの色素回収方法、及びその回収用溶剤

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JPH1190101A
JPH1190101A JP9261636A JP26163697A JPH1190101A JP H1190101 A JPH1190101 A JP H1190101A JP 9261636 A JP9261636 A JP 9261636A JP 26163697 A JP26163697 A JP 26163697A JP H1190101 A JPH1190101 A JP H1190101A
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solvent
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JP9261636A
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Mari Ichimura
真理 市村
Hidemi Tomita
秀実 冨田
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Sony Corp
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0071Process features in the making of dyestuff preparations; Dehydrating agents; Dispersing agents; Dustfree compositions
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色素系光ディスクから高効率にて色素を回収
する色素回収方法、及びその回収用溶剤を提供するこ
と。 【解決手段】 色素系光ディスク1から色素を回収する
に際し、一重項酸素失活剤(クエンチャー)を含む溶剤
を用いて色素含有層3を処理する、色素回収方法。およ
び一重項酸素失活剤を含む色素回収用溶剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色素含有層を有す
る色素含有情報記録媒体(例えば、追記型の色素系光デ
ィスク)から、前記色素含有層に含有される色素を回収
する色素回収方法、および色素回収用溶剤に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光学系情報記録媒体は、高密度記録が可
能なことから、音楽、画像、情報の記録などに幅広く用
いられており、なかでも、コンパクトディスク(CD)
やそのファミリーに属するディスク状記録媒体が大量に
使用されており、このような背景のもと、ディスク状記
録媒体のリサイクルが検討されている。
【0003】現在、市場の大半を占める光ディスクは、
音楽用CDのような読み出し専用の媒体である。これ
は、図示省略するが、ポリカーボネート等の基板上にア
ルミニウム等からなる反射膜及びアクリル樹脂等の保護
膜が設けられた積層構造を有するものである。
【0004】このような構造の光ディスクに対して、い
くつかのリサイクル方法が提案されている。例えば、デ
ィスクをそのまま粉砕し、成型する方法がある。この場
合、成型物は、保護膜や反射膜の成分がそのまま混入し
て反射膜のみの回収はできず、また、得られる成型物は
透明にならないので、限られた用途にしか再利用するこ
とができない。
【0005】これに対して、ディスクを酸性溶液若しく
はアルカリ性溶液中に浸漬して反射膜(アルミニウム)
を溶解し、保護膜と基板とを分離することで、基板樹脂
等の再利用を行う方法がある。この方法では、反射膜の
回収に課題があるものの、再生される基板樹脂は透明で
あり、比較的広い用途に再利用可能である。
【0006】ところで、CDファミリーには、上述した
読み出し専用CDではなく、記録可能なコンパクトディ
スクがあり、このようなディスクも市場に出回ってい
る。
【0007】例えば、ポリカーボネート等の樹脂からな
る基板上に、シアニン色素等からなる色素含有層(記録
層)、金やアルミニウム等からなる反射膜、およびアク
リル樹脂等からなる保護膜が順次設けられているディス
クが、記録可能なディスク状媒体として知られている。
【0008】具体的には、例えば、CD−R(Compact
Disc Recordable )と呼ばれる追記型の色素系光ディス
クが生産されている。また、このディスクを2枚張り合
わせたDVD−R(Digital Video Disc Recordable )
と呼ばれる追記型の高密度記録ディスクも知られてい
る。これらのディスクは、通常、一度のみの書き込みが
できるようになされている。
【0009】即ち、これらの追記型の色素系光ディスク
は、その記録層として色素含有層が配されており、色素
の非可逆的変化による記録層の状態変化を利用して情報
を記録再生する媒体である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一般に、このような追
記型の色素系光ディスクにおいて、記録(書き込み)に
よって状態変化(ダメージ)を受ける色素は通常20%
程度にすぎず、また、その記録パターンを完全に使用し
ても、全体の約75%は状態変化を受けていない、つま
り、ダメージを受けていない色素である。
【0011】さらに、このような光ディスクに使用され
る色素は高価かつ貴重なものであり、この色素を効率良
く回収、再利用することができれば、生産コスト的に
も、資源有効活用の点でも望ましいことである。
【0012】色素系光ディスクのリサイクル方法とし
て、例えば、バフ研磨によって反射膜と基板樹脂とを分
離、回収する方法が知られているが、この方法では、色
素成分は反射膜などと共に研磨され、機械的に除去され
てしまい、その再生は困難であった。
【0013】なお、現在、追記型の色素系光ディスクの
色素含有層には、シアニン色素やフタロシアニン色素等
の有機色素が用いられており、場合によっては、クエン
チャー(一重項酸素失活剤)が混合されている。
【0014】クエンチャーとは、色素の分解等を防ぐ色
素の安定化剤の一種である。一般に、色素は酸素や光の
存在下では酸化、分解されて、その効力が十分に発揮さ
れないことがあり、従って、酸素による色素の失活(酸
化、分解)を防ぐ目的で、クエンチャーが前記色素含有
層に予め添加される場合がある。
【0015】また、色素の失活は酸素及び光の存在下で
起きるが、色素含有層材料の塗布(スピンコート)、乾
燥の直後に、反射膜や保護膜により前記色素含有層を密
閉して酸素を完全に遮断することができれば、特に、一
重項酸素失活剤(クエンチャー)は必要なく、実際に、
一重項酸素失活剤が配されていない色素系光ディスクも
存在する。
【0016】このように、色素は光酸化的な分解を受け
易いが、色素の回収を目的とする場合、色素含有層の溶
解、溶解物の濃縮、カラムクロマトグラフィー等による
色素の分離などの種々の工程が必要であって、これらす
べての工程で酸素を完全に遮断することは非常に困難で
ある。さらに、酸素以外の光増感剤が混入する可能性も
あり、また、濃縮時の加熱等による失活反応の促進が考
えられるため、特に、一重項酸素失活剤(クエンチャ
ー)を全く含まない色素含有層から色素を高効率で回収
することは困難である。
【0017】さらに、たとえ予め前記色素含有層に一重
項酸素失活剤が添加されている色素系光ディスクでも、
その色素回収時の種々の工程における酸素の侵入、ひい
ては酸化、分解等を十分に防ぐことは困難であり、従っ
て、一重項酸素失活剤を含む色素含有層から色素を高効
率で回収することにも限界がある。
【0018】本発明は、上述した従来の実情に鑑みてな
されたものであり、その目的は、色素含有層を有する色
素含有情報記録媒体から前記色素含有層に含有される色
素を回収するに際し、高効率にて前記色素を回収する、
色素含有情報記録媒体からの色素回収方法、及びその回
収用溶剤を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述した課
題を解決するべく鋭意検討を重ねた結果、色素含有層を
有する色素含有情報記録媒体(例えば、追記型色素系光
ディスク)から、その色素含有層に含有される色素を回
収するに際し、一重項酸素失活剤(クエンチャー:Quen
cher)を含む溶剤によって前記色素含有層を処理して前
記色素を回収することにより、より高効率にて前記色素
を回収できることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0020】即ち、本発明は、少なくとも色素含有層を
有する色素含有情報記録媒体から、前記色素含有層に含
有される色素を回収するに際し、一重項酸素失活剤を含
む溶剤によって前記色素含有層を処理して前記色素を回
収する、色素含有情報記録媒体からの色素回収方法(以
下、本発明の色素回収方法と称する。)に係るものであ
る。
【0021】本発明の色素回収方法によれば、前記色素
含有層を一重項酸素失活剤を含む溶剤によって処理する
ので、前記色素よりも酸素(特に、活性酸素又は励起一
重項酸素)と反応しやすい一重項酸素失活剤の存在によ
り、前記酸素と前記一重項酸素失活剤とが優先的に反応
し、前記酸素による前記色素の光酸化的な分解や状態変
化などを防ぐことができ、高効率かつ高純度で前記色素
を回収することができる。
【0022】なお、詳しくは後述するが、前記一重項酸
素失活剤とは、色素の酸化に影響を与える前記一重項酸
素の失活剤であって、これが酸素と優先的に反応して色
素に対する酸化を抑制するものである。
【0023】また、本発明は、少なくとも色素含有層を
有する色素含有情報記録媒体から、前記色素含有層に含
有される色素を回収する際に用いられる溶剤であって、
一重項酸素失活剤を含む、色素回収用溶剤(以下、本発
明の色素回収用溶剤と称する。)を提供するものであ
る。
【0024】本発明の色素回収用溶剤によれば、上述し
た理由と同様の理由で、前記酸素による前記色素の分解
や状態変化などを抑制し、前記色素を安定にかつ高濃度
で溶解することができ、ひいては前記色素を高効率及び
高純度で回収することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】まず、前記一重項酸素失活剤(ク
エンチャー)の作用を説明する。
【0026】通常、色素は安定な一重項状態で存在して
いるが、例えば紫外光線の作用下では、励起されて励起
三重項状態となる。この励起三重項状態の色素は活性で
あるので、酸素の存在する条件下では三重項状態の酸素
分子(通常の分子状酸素)と反応して一重項酸素を生じ
せしめる。この一重項酸素は活性であって攻撃性が高
く、色素と反応して、その酸化、分解を生じせしめ、色
素の作用が失われる。
【0027】ここで、色素よりも一重項酸素と反応し易
い前記一重項酸素失活剤が存在すると、この一重項酸素
失活剤が優先的に前記一重項酸素と反応して、色素の光
酸化的な分解を防ぐことができる。
【0028】従って、色素系光ディスク等から、色素含
有層に含有される色素を回収するに際し、一重項酸素失
活剤を含む溶剤によって前記色素含有層を処理すること
によって、その回収時における前記色素の酸化や分解を
抑制し、高効率で前記色素を回収することができる。な
お、前記一重項酸素失活剤は紫外線吸収剤ではなく、一
重項酸素に対する一種のトラップ剤と考えてよい。
【0029】次に、本発明の色素回収方法を説明する。
【0030】本発明の色素回収方法によれば、前記色素
含有情報記録媒体が、少なくとも、基板、記録層として
の色素含有層、反射膜及び保護膜をこの順に有する追記
型色素系光ディスク(例えばCD−R)であって、前記
基板及び前記色素含有層と、前記反射膜及び前記保護膜
とを分離(剥離)する第1工程と、しかる後に、前記一
重項酸素失活剤(クエンチャー)を含む溶剤を用いて、
前記色素含有層から前記色素を抽出する第2工程と、前
記第2工程にて抽出された前記色素を、例えばロータリ
ーエバポレーター等を用いて濃縮する第3工程と、前記
第3工程にて濃縮された前記色素を、例えば液体クロマ
トグラフィーによって分離する第4工程とを有している
ことが望ましい。
【0031】このような工程を経て、高効率かつ高純度
にて前記色素を回収することができる。さらに、前記基
板、前記反射膜及び前記保護膜の回収も適宜実施するこ
とができる。
【0032】また、本発明の色素回収方法おいて、前記
溶剤から酸素を取り除いた後、前記溶剤に前記一重項酸
素失活剤を添加して前記色素の回収に使用することが望
ましい。なお、具体的には、前記溶剤から酸素を取り除
く方法として、前記溶剤中への窒素ガス、ヘリウムガス
などの不活性ガスの導入(バブリング)によって前記酸
素を取り除く方法が挙げられる。
【0033】もともと、前記色素は不活性ガスの雰囲気
中、即ち無酸素状態中では、失活しにくく安定である
が、実際に色素の回収を行う場合、上述した溶解、濃
縮、分離等の種々の工程が必要であり、これらの各工程
中に、若しくは各工程間で、前記色素を酸素から完全に
遮断することは困難である。
【0034】従って、前記したバブリング等によって酸
素の侵入を遮断することは、比較的簡易な設備で行える
ものであり、また、本発明の色素回収方法における前記
一重項酸素失活剤の使用量を低減できるとともに、前記
色素の分解をより一層抑制するのに効果がある。
【0035】また、本発明の色素回収方法において、前
記第1工程から前記第4工程のうち、前記色素の光酸化
的な分解を抑制する点から、少なくとも1つの工程を、
暗所、不活性ガスの雰囲気下で行うことが望ましい。さ
らに、前記第3工程における濃縮を、溶剤の蒸発効率
や、色素の分解温度などを考慮して、減圧状態、温度4
0℃以下で行うことが望ましい。
【0036】なお、前記した理由で、前記第1工程から
前記第4工程、さらにはその他の全ての工程を暗所、不
活性ガスの雰囲気下で行うことがさらに望ましく、ま
た、その全ての工程において、減圧状態、温度40℃以
下、さらには30℃以下で行うことが望ましい。
【0037】また、本発明の色素回収方法における一重
項酸素失活剤を溶解する溶剤は、前記色素を溶解するも
のであれば、特に限定されるものではないが、前記基板
(特にポリカボーネート)を溶解しない溶剤であること
が望ましい。
【0038】このような溶剤として、例えば、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、
n−ブタノールなどのアルコール系溶剤、1,2−エチ
レンジオール、グリセリンなど、さらに、メチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブなどのセロソルブ系溶剤、2−
ヒドロキシ−2−メチル−3−ブタノン、4−ヒドロキ
シ−2−ブタノン、ジアセトンアルコールなどのヒドロ
キシケトン系溶剤等を用いることができる。
【0039】また、本発明の色素回収方法においては、
前記一重項酸素失活剤の含有量を、前記溶剤に対して1
重量%以上とすることが望ましい。また、前記溶剤に対
して10重量%以下とすることが望ましい。
【0040】前記一重項酸素失活剤の含有量が1重量%
未満であると、一重項酸素失活剤の作用が不十分であ
り、また、10重量%を越えると、一重項酸素失活剤の
量が多くなりすぎて、例えばクロマトグラフィーによる
色素の分離精製時に、その分離液中に不純物として混入
することがある。
【0041】特に、前記一重項酸素失活剤の含有量が1
重量%以上、10重量%以下である溶剤を用いて前記色
素含有層を処理すると、前記色素の回収率を50%以上
とし、かつその純度を95%以上とすることが十分に可
能である。また、前記一重項酸素失活剤の含有量は3重
量%以上、10重量%以下、さらには、3重量%以上、
7重量%以下が望ましい。
【0042】また、本発明の色素回収方法においては、
前記一重項酸素失活剤として、共役ポリエン、遷移金属
錯体、ヒンダードアミン(HALS)、アミン類、アミ
ニウム塩及びイミニウム塩からなる群より選ばれる少な
くとも1種を使用することが望ましい。
【0043】前記一重項酸素失活剤として具体的な例を
以下の化合物1〜13に示すが、これに限定されるもの
ではなく、前記した性能を満たすものであれば、いずれ
も使用できる。
【0044】なお、下記化学式1〜13において、化学
式1で表される化合物は共役ポリエンの例、化学式2〜
7で表される化合物は遷移金属錯体又は遷移金属化合物
の例、化学式8〜10で表される化合物はヒンダードア
ミンの例、化学式11で表される化合物はアミン類の
例、化学式12で表される化合物はイミニウム塩の例、
化学式13で表される化合物はアミニウム塩の例であ
る。
【0045】
【化1】
【0046】
【化2】
【0047】
【化3】
【0048】また、本発明の色素回収方法においては、
前記第4工程にて、前記色素の分離に極性溶剤を使用
し、この極性溶剤の極性を段階的に変化させながら前記
色素を分離することができる。さらに、前記極性溶剤の
極性を段階的に高くし、極性の高い段階で前記色素を回
収することができる。
【0049】次に、本発明の色素回収用溶剤を説明す
る。
【0050】本発明の色素回収用溶剤においては、上述
したと同様の理由で、前記溶剤から酸素を取り除いた後
に、前記溶剤に前記一重項酸素失活剤が添加され、前記
色素の回収に使用されることが望ましい。なお、具体的
には、前記溶剤中への不活性ガスの導入によって前記酸
素が取り除かれてよい。
【0051】また、前記と同様に、本発明の色素回収用
溶剤においては、前記一重項酸素失活剤の含有量が、前
記溶剤に対して1重量%以上であることが望ましく、ま
た、前記溶剤に対して10重量%以下であることが望ま
しい。さらに、前記含有量は3重量%以上、10重量%
以下、さらには3重量%以上、7重量%以下が望まし
い。
【0052】また、本発明の色素回収用溶剤において
は、前記一重項酸素失活剤が、共役ポリエン、遷移金属
錯体、ヒンダードアミン、アミン類、アミニウム塩及び
イミニウム塩からなる群より選ばれる少なくとも1種で
あってよく、具体的には、前述した化学式1〜13のよ
うな化合物が例示される。
【0053】また、前記溶剤は、前記色素を溶解するが
前記基板を溶解しない溶剤が望ましく、この溶剤につい
ても前述した溶剤を用いてよい。
【0054】次に、本発明の色素回収方法に基づき、色
素系光ディスクにおける色素を回収する場合の望ましい
実施の形態を、図1及び図2を参照に説明する。
【0055】図2は、ポリカーボネート等の樹脂からな
る基板2上に、記録層としてシアニン色素等からなる色
素含有層3、金やアルミニウム等からなる反射膜4、お
よびアクリル樹脂等からなる保護膜5がこの順に設けら
れている色素系光ディスク1の要部概略断面図である。
なお、基板2には、図示省略するが、案内溝(ピット)
が設けられている。
【0056】図1は、本発明の色素回収方法に基づく色
素回収の手順を示すフロー図であり、以下、図1に沿っ
て説明する。
【0057】まず、色素系光ディスクを、色素含有層及
び基板と、反射膜及び保護膜とに剥離する。この剥離
は、不活性ガス等の雰囲気下、暗所中で行ってもよい
し、例えば界面活性剤を含む水溶液中若しくは水溶液
(但し、前記各水溶液は酸素を取り除いたものが望まし
い)中、超音波を照射しながら行ってもよい。なお、超
音波を照射する前にあらかじめ、ディスクの保護膜側に
傷をつけておくことで前記剥離が加速され非常に有効で
ある。或いは、前記ディスクを予め所定の大きさに粉砕
してもよい。
【0058】傷を付ける方法については特に制限される
ものではないが、刃物を用いる方法の他に、電熱線やレ
ーザ光などを用いてもよい。また、その深さ、位置など
の傷の付け方にも特に制限はないが、望ましい傷の深さ
は保護膜から色素含有層に達する深さである。
【0059】なお、この段階で剥離された反射膜及び保
護膜を、さらに分離することによって、反射膜(特に
金)や保護膜(例えばアクリル系樹脂)を回収してもよ
い。
【0060】次に、剥離された色素含有層及び基板を、
前記一重項酸素失活剤(クエンチャー)を含有する溶剤
に浸漬させ若しくは前記溶剤を噴霧して前記色素含有層
を溶解すると、不溶成分(特に基板成分)と溶解成分
(色素抽出成分1)とに分離できる。
【0061】次いで、濾過などによって不溶成分を除去
し、得られる色素抽出成分1を濃縮する。特に、この濃
縮はロータリーエバポレーター等を用い、溶剤の蒸発効
率や色素の分解条件などを考慮して、減圧下、温度40
℃以下、特に30℃以下で行うことが望ましい。ここで
得られる色素抽出成分を色素抽出成分2とする。なお、
不溶成分である基板成分(例えばポリカーボネート等の
樹脂類)は、回収して再利用できることは言うまでもな
い。
【0062】次いで、濃縮された色素(色素抽出成分
2)の分離・精製を行うが、ここで用いる分離・精製方
法としては、再結晶や液体クロマトグラフィーなどが挙
げられる。色素成分を高純度に得ることを目的とする場
合、液体クロマトグラフィー(高速液体クロマトグラフ
ィーでもよい)、特に、シリカゲルクロマトグラフィー
が望ましい。
【0063】ここで用いる溶出用の溶剤は特に制限され
るものではないが、反応性に乏しい脂肪族炭化水素類、
芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、アルコール
類、エステル類等の極性溶剤を適宜組み合わせて、その
極性を調整することが望ましい。このような溶剤として
は、例えば、エタノール、n−ヘキサン、n−ヘプタ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジクロロメ
タン、クロロホルム、酢酸エチル等が挙げられる。
【0064】また、シリカゲルクロマトグラフィーを用
いる場合、予め不活性ガスで酸素を取り除いた溶剤とシ
リカゲルとを用いてカラムを作製することが望ましい。
高速クロマトグラフィーの場合は、予め不活性ガスで酸
素を取り除いた溶剤を用いて十分にカラム内から酸素を
取り除いた後、使用することが望ましい。
【0065】なお、色素の溶出(分離、抽出)は終始同
一の溶剤を用いてもよく、また、溶剤の極性を段階的に
変化させながら、各段階で溶出液を得るグラディエント
法を用い、徐々に極性を上げながら溶出させてもよい。
【0066】特に、色素含有層に色素a及び色素bの複
数の色素が含まれている場合、図1に示したように、色
素抽出成分2を、フラクションA(色素分解生成物)、
フラクションB(クエンチャー)、フラクションC(色
素a)、フラクションD(色素b)の4フラクションに
分離し、フラクションC及びフラクションDとして色素
成分を抽出することができる。
【0067】なお、この時使用する溶剤の極性を上げる
に従って、前記フラクションA、前記フラクションB、
前記フラクションC、前記フラクションDをこの順に得
ることができるが、場合によっては、このような順番通
りにならないこともある。
【0068】そして、適当な溶剤の組み合わせで逐次溶
出(分離)された各フラクションを、例えばロータリー
エバポレーター等を用いて、望ましくは減圧下、40℃
以下、さらには30℃以下で濃縮する。
【0069】得られた濃縮物(固形物)は、核磁気共鳴
分光法、赤外分光法、紫外可視光分光法質量分析法など
の分析手段により、色素成分の分析、同定を行って、そ
の純度の確認をすることができる。このようにして、光
ディスクから、高純度かつ高回収率にて、色素成分を回
収することができる。
【0070】本発明の色素回収方法によれば、上述した
操作手順で色素を回収できるが、分離成分として、図1
のフラクションBに示す如く、溶剤として用いた一重項
酸素失活剤(クエンチャー)を分離、抽出し、これを再
利用することも十分に可能である。
【0071】以上、望ましい実施の形態例を説明した
が、本発明は前述の実施の形態例に限定されるものでは
ない。
【0072】即ち、本発明の色素回収方法で用いられる
色素含有層を有する前記色素含有情報記録媒体は、CD
−Rのような色素系光ディスクに限定されるものではな
く、例えば、DVD−Rなどのように、色素含有層を有
する記録媒体であればよい。また、その形状もディスク
状媒体に限定されるものではなく、例えばテープ状媒体
であってもよい。さらに、前記情報記録媒体は、使用済
のものであってもよく、使用前のものであってもよい。
【0073】また、本発明の色素回収方法にて回収可能
な色素は、特に限定されるものではないが、例えば具体
的には下記構造式1〜5で表される色素を回収すること
ができる。
【0074】
【化4】
【0075】
【化5】
【0076】なお、前記構造式1で表される化合物はイ
ンドリン系シアニン色素、前記構造式2で表される化合
物はベンゾインドリン系シアニン色素(株式会社日本感
光色素研究所社製NK−3219)、前記構造式3で表
される化合物はインドリン系シアニン色素(株式会社日
本感光色素研究所社製NK−3383)、前記構造式4
及び前記構造式5で表される化合物はベンゾインドリン
系ペンタメチンシアンニン色素である(但し、前記構造
式4において、a及びbはそれぞれ0〜5の整数、m、
n、p及びrはそれぞれ1〜12の整数、X- はC
- 、Br- 、I-、OH- 、ClO4 - 、BF6 -
PF4 - などの対イオンを示し、また、前記構造式5に
おいて、R1 及びR2 はそれぞれ水素原子又は炭素数1
〜18の直鎖状若しくは分岐状アルキル基、X- は前記
と同様を示す。)。
【0077】また、前記色素系光ディスクにおける色素
含有層(記録層)は、色素のみを構成成分とするもので
あってもよいが、色素の他に一重項酸素失活剤(クエン
チャー)が配されているものであってもよく、本発明に
よれば、どちらの場合でも、前記色素の回収時の光酸化
的な分解を抑制し、高効率に高純度の前記色素を回収す
ることができる。
【0078】
【実施例】以下、本発明を実施例について具体的に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0079】まず、図2に示す構成の色素系光ディスク
を作製した。
【0080】直径12センチのCD−R用ポリカーボネ
ート基板上2に、 色素a:前記構造式2で表されるベンゾインドリン系シ
アニン色素(株式会社日本感光色素研究所製NK−32
19) 色素b:前記構造式3で表されるインドリン系シアニン
色素(株式会社日本感光色素研究所製NK−3383) の2種の色素を重量比で1:1に混合したものを、ジア
セトンアルコールを溶剤としてスピンコート(膜厚0.
1μm)して色素含有層(記録層)3を形成した。次
に、反射膜4として金を膜厚0.1μmに蒸着した後、
アクリル系UV硬化樹脂をスピンコート後、紫外線照射
による硬化によって保護膜5を形成し、追記型色素系光
ディスク(以下、ディスクと称する)1を作製した(な
お、基板2中にはピットが設けられている)。
【0081】実施例1 以下、図1に示した操作手順に従って、ディスクからの
色素の回収を行った。
【0082】まず、ディスクの保護膜面に剃刀で幅1c
mの格子状に傷を付けた。次いで、暗所、窒素雰囲気下
で、色素含有層3と基板2とからなる部分Aと、反射膜
4と保護膜5とからなる部分Bとを剥離した。
【0083】次いで、一重項酸素失活剤(クエンチャ
ー)として株式会社日本感光色素研究所製Q−02(ニ
トロソフェニルアミン系、以下、Q−02とする)を、
予め窒素ガスのバブリングによって酸素が取り除かれた
エタノール中に、エタノールに対する濃度が5重量%と
なるように添加して、一重項酸素失活剤を含む溶剤(以
下、溶剤Aとする)を作製した。
【0084】次いで、この溶剤Aに、色素含有層3と基
板2とからなる部分Aを接触させて、色素含有層成分を
溶剤Aに溶解させ、不溶成分と溶解成分(色素抽出成
分)とを得た。
【0085】次いで、この溶解成分を濾過して不溶成分
(基板成分)を除去し、得られた色素抽出成分をロータ
リーエバポレーターを用いて、減圧下、温度40℃以下
にて濃縮した。
【0086】次に、クロロホルム−エタノールの混合溶
剤を用い、シリカゲルクロマトグラフィーによる分離、
精製を行った。なお、用いたカラムからは、予め十分に
酸素を取り除いた。また、ここでは、溶剤の極性を(ク
ロロホルム):(エタノール)の混合比を容量比で2
0:1から1:1へと、エタノールの量を増やすことに
よって変化させるグラディエント法によって行った。
【0087】さらに、前記グラディエント法によって逐
次溶出させた4フラクション(4区画)を、減圧下、温
度40℃以下にてロータリーエバポレーターを用いて濃
縮した。
【0088】このようにして得られた各フラクション
(フラクションA、フラクションB、フラクションC及
びフラクションD)からなる固形物を、核磁気共鳴分光
法、赤外分光法、紫外可視分光法及び質量分析により分
析し、下記のように同定した。また、フラクションC及
びフラクションDにおける色素の純度は95%以上であ
ることを確認した。さらに、フラクションC及びフラク
ションDの秤量を行い、下記の回収率を算出した。ただ
し、回収率は、ディスク中の各色素量に対する重量比で
ある。 フラクションA:色素の分解生成物と思われる芳香族系
化合物類 フラクションB:一重項酸素失活剤(Q−02) フラクションC:色素a(回収率65%) フラクションD:色素b(回収率63%)
【0089】なお、フラクションBにおける一重項酸素
失活剤(Q−02)は、再使用可能なものも含まれてい
た。このように、本実施例によれば、色素a及び色素b
共に、高純度かつ高効率にて回収することができた。
【0090】実施例2 一重項酸素失活剤としてQ−02を用い、エタノールに
対する濃度が1重量%となるようにQ−02を添加し
て、一重項酸素失活剤を含む溶剤(以下、溶剤Bとす
る)を作製し、溶剤Aの代わりに溶剤Bを用いた以外
は、実施例1と同様にして、色素成分の回収を行い、下
記の4つのフラクション(フラクションA〜D)を得
た。 フラクションA:色素の分解生成物と思われる芳香族系
化合物類 フラクションB:一重項酸素失活剤(Q−02) フラクションC:色素a(回収率45%) フラクションD:色素b(回収率40%)
【0091】溶剤B(クエンチャー濃度1重量%)を用
いた場合、実施例1に比べて、フラクションC及びフラ
クションDにおける色素の回収率はやや低いものの、十
分な回収率で高純度の色素を回収できた。
【0092】実施例3 一重項酸素失活剤としてQ−02を用い、ジアセトンア
ルコールに対する濃度が10重量%となるようにQ−0
2を添加して一重項酸素失活剤を含む溶剤(以下、溶剤
Cとする)を作製し、溶剤Aの代わりに溶剤Cを用いた
以外は、実施例1と同様にして色素成分の回収を行い、
下記のフラクション(フラクションA〜D)を得た。 フラクションA:色素の分解生成物と思われる芳香族系
化合物類 フラクションB:一重項酸素失活剤(Q−02) フラクションC:色素a フラクションD:色素b
【0093】溶剤C(クエンチャー濃度10重量%)を
用いた場合、実施例1に比べて、フラクションC及びフ
ラクションDにおける色素の回収率がやや低くく、ま
た、その分析結果から、各フラクション中へのクエンチ
ャーの混入物と思われる各バンドでの重なりが見られ
た。しかしながら、フラクションC及びフラクションD
における色素a及び色素bの純度は約70%程度又はそ
れ以下であり、十分な回収率で比較的高純度の色素を回
収できた。
【0094】比較例1 予め窒素ガスのバブリングによって酸素が取り除かれた
エタノールを溶剤(但し、クエンチャーは含有せず)と
した以外は実施例1と同様にして、色素成分の回収を行
い、下記の4つのフラクション(フラクションA〜フラ
クションD)を得た。 フラクションA:色素の分解生成物と思われる芳香族系
化合物類 フラクションB:一重項酸素失活剤(Q−02) フラクションC:色素a(回収率24%) フラクションD:色素b(回収率19%)
【0095】色素の溶剤中に一重項酸素失活剤を含まな
い場合でも、フラクションA及びフラクションBとして
前記と同様の成分のフラクションが得られたが、フラク
ションC及びフラクションDの分析及び秤量を行ったと
ころ、色素a及び色素bの回収率が極めて低いことが確
認された。
【0096】以上、本実施例より、耐光性に乏しく、ま
た、酸化及び分解され易い色素が、一重項酸素失活剤を
含む溶剤中での処理によって、高純度かつ高収率で回収
できることが示された。
【0097】
【発明の作用効果】本発明の色素回収方法によれば、少
なくとも色素含有層を有する色素含有情報記録媒体か
ら、前記色素含有層に含有される色素を回収するに際
し、前記色素含有層を一重項酸素失活剤を含む溶剤によ
って処理するので、前記色素よりも酸素と反応しやすい
一重項酸素失活剤の存在によって、前記酸素と前記一重
項酸素失活剤とが優先的に反応し、前記酸素による前記
色素の光酸化的な分解や状態変化を防ぐことができ、高
効率かつ高純度で前記色素を回収することができる。
【0098】また、本発明の色素回収用溶剤によれば、
少なくとも色素含有層を有する色素含有情報記録媒体か
ら、前記色素含有層に含有される色素を回収する際に用
いられる溶剤であって、一重項酸素失活剤を含んでお
り、上述したと同様の理由で、前記色素の分解や状態変
化などを抑制したまま、前記色素を安定にかつ高濃度で
溶解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の色素回収方法に基づく色素回収の操作
手順を示すフロー図である。
【図2】同、色素回収方法において使用可能な色素系光
ディスクの要部概略断面図である。
【符号の説明】
1…色素系光ディスク、2…基板、3…色素含有層、4
…反射膜、5…保護膜

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも色素含有層を有する色素含有
    情報記録媒体から、前記色素含有層に含有される色素を
    回収するに際し、一重項酸素失活剤を含む溶剤によって
    前記色素含有層を処理して前記色素を回収する、色素含
    有情報記録媒体からの色素回収方法。
  2. 【請求項2】 前記色素含有情報記録媒体が、少なくと
    も、基板、記録層としての色素含有層、反射膜及び保護
    膜をこの順に有する追記型色素系光ディスクであって、 前記基板及び前記色素含有層と、前記反射膜及び前記保
    護膜とを分離する第1工程と、 しかる後に、前記一重項酸素失活剤を含む溶剤を用い
    て、前記色素含有層から前記色素を抽出する第2工程
    と、 前記第2工程にて抽出された前記色素を濃縮する第3工
    程と、 前記第3工程にて濃縮された前記色素を分離する第4工
    程とを有する、請求項1に記載した色素含有情報記録媒
    体からの色素回収方法。
  3. 【請求項3】 前記溶剤から酸素を取り除いた後、前記
    溶剤に前記一重項酸素失活剤を添加して前記色素の回収
    に使用する、請求項1に記載した色素含有情報記録媒体
    からの色素回収方法。
  4. 【請求項4】 前記溶剤中に不活性ガスを導入して前記
    酸素を取り除く、請求項3に記載した色素含有情報記録
    媒体からの色素回収方法。
  5. 【請求項5】 前記第1工程から第4工程のうち、少な
    くとも1つの工程を、暗所、不活性ガスの雰囲気下で行
    い、さらに、前記第3工程における濃縮を減圧状態、温
    度40℃以下で行う、請求項2に記載した色素含有情報
    記録媒体からの色素回収方法。
  6. 【請求項6】 前記溶剤として、前記色素を溶解する
    が、前記基板を溶解しない溶剤を用いる、請求項2に記
    載した色素含有情報記録媒体からの色素回収方法。
  7. 【請求項7】 前記一重項酸素失活剤の含有量を、前記
    溶剤に対して1重量%以上とする、請求項1に記載した
    色素含有情報記録媒体からの色素回収方法。
  8. 【請求項8】 前記一重項酸素失活剤の含有量を、前記
    溶剤に対して10重量%以下とする、請求項1に記載し
    た色素含有情報記録媒体からの色素回収方法。
  9. 【請求項9】 前記一重項酸素失活剤として、共役ポリ
    エン、遷移金属錯体、ヒンダードアミン、アミン類、ア
    ミニウム塩及びイミニウム塩からなる群より選ばれる少
    なくとも1種を使用する、請求項1に記載した色素含有
    情報記録媒体からの色素回収方法。
  10. 【請求項10】 前記第4工程にて、前記色素の分離に
    極性溶剤を使用し、この極性溶剤の極性を段階的に変化
    させながら前記色素を分離する、請求項2に記載した色
    素含有情報記録媒体からの色素回収方法。
  11. 【請求項11】 前記極性溶剤の極性を段階的に高く
    し、極性の高い段階で前記色素を回収する、請求項10
    に記載した色素含有情報記録媒体からの色素回収方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも色素含有層を有する色素含
    有情報記録媒体から、前記色素含有層に含有される色素
    を回収する際に用いられる溶剤であって、一重項酸素失
    活剤を含む、色素回収用溶剤。
  13. 【請求項13】 前記溶剤から酸素を取り除いた後に、
    前記溶剤に前記一重項酸素失活剤が添加され、前記色素
    の回収に使用される、請求項12に記載した色素回収用
    溶剤。
  14. 【請求項14】 前記溶剤中に不活性ガスが導入されて
    前記酸素が取り除かれる、請求項13に記載した色素回
    収用溶剤。
  15. 【請求項15】 前記一重項酸素失活剤の含有量が、前
    記溶剤に対して1重量%以上である、請求項12に記載
    した色素の回収用溶剤。
  16. 【請求項16】 前記一重項酸素失活剤の含有量が、前
    記溶剤に対して10重量%以下である、請求項12に記
    載した色素回収用溶剤。
  17. 【請求項17】 前記一重項酸素失活剤が、共役ポリエ
    ン、遷移金属錯体、ヒンダードアミン、アミン類、アミ
    ニウム塩及びイミニウム塩からなる群より選ばれる少な
    くとも1種である、請求項12に記載した色素回収用溶
    剤。
  18. 【請求項18】 前記溶剤として、前記色素を溶解する
    が、前記基板を溶解しない溶剤が用いられる、請求項1
    2に記載した色素回収用溶剤。
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