JPH1188585A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH1188585A
JPH1188585A JP9238210A JP23821097A JPH1188585A JP H1188585 A JPH1188585 A JP H1188585A JP 9238210 A JP9238210 A JP 9238210A JP 23821097 A JP23821097 A JP 23821097A JP H1188585 A JPH1188585 A JP H1188585A
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image
image processing
data
processing
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JP9238210A
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English (en)
Inventor
Fumihiro Sonoda
文博 園田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、故障の有無を自動的に自己診
断する。 【解決手段】 フレームメモリの故障の有無をチェック
し(300,302) 、スキャナとのインタフェースの故障の有
無を診断(304〜308)した後に、イメージプロセッサで実
行される複数種の画像処理のうち特定の画像処理を行う
画像処理回路の故障の有無を診断するために、前記画像
処理に対応する診断用画像データ及び処理条件を取込み
(310) 、取込んだ処理条件を診断対象の画像処理回路に
設定すると共に、取り込んだ診断用画像データをフレー
ムメモリに記憶させ、イメージプロセッサのうち診断対
象の画像処理回路でのみ診断用画像データに対する画像
処理を行わせ、処理後の画像データをフレームメモリに
再記憶させる(310〜318)。そして、予め定められた期待
値データと比較して前記画像処理回路の故障の有無を診
断する(318,320) 。上記処理を複数種の画像処理につい
て各々行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に係
り、特に、入力された画像データに対して画像処理を行
って出力する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CCD等の読取センサを備え
た画像読取装置によって写真フィルムに記録されている
フィルム画像を読み取ることによって得られた画像デー
タや、デジタルカメラ等から入力された画像データに対
し、画像処理装置において、拡大、縮小や画像の特定周
波数成分の強調等の画像処理を行った後に、印画紙等の
記録材料に画像を記録したり、ディスプレイへの画像の
表示や情報記録媒体への画像データの格納等を行う画像
処理システムが知られている。この画像処理システムに
よれば、フィルム画像を面露光により印画紙に記録する
従来の写真処理システムと比較して、画像データに対す
る画像処理により記録画像の画質を自在にコントロール
できるので、記録画像の更なる高画質化を実現できる。
【0003】ところで、上記の画像処理システムにおい
て、例えば記録画像の画質の低下等の何らかの異常が発
生した場合、オペレータは、発生した異常の原因を特定
し、故障があれば故障が生じている箇所を修理する必要
があるが、画像処理システムのうち特に画像処理装置
は、構成が複雑であると共に、故障が生じている箇所を
目視したとしても、前記箇所に故障が生じているか否か
を判断できないことが殆どであるので、画像処理装置の
故障の有無の判定や故障が生じている箇所の特定は熟練
が要求される煩雑な作業である。
【0004】画像処理装置は、入力された処理対象の画
像データを一時的に記憶するためのフレームメモリを備
えており、画像処理を行う画像処理部が、フレームメモ
リに記憶された画像データを取り込み画像処理を行って
外部へ出力する構成となっている。このため従来は、故
障を診断する際に、オペレータが故障診断用のメモリ
(治具メモリ)を画像処理装置の画像データ出力側に接
続し、故障診断用のテストパターン画像を表すテストパ
ターン画像データをフレームメモリに記憶させ、画像処
理部によりテストパターン画像に対する画像処理を行わ
せて画像処理が行われた画像データを治具メモリに記憶
させ、治具メモリに記憶された画像データが表す画像を
所期の画像と比較して検定することで画像処理装置の故
障の有無を診断していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
故障診断方法では、故障の有無を診断する際にオペレー
タが画像処理装置の画像データ出力側に治具メモリを接
続する作業を行う必要があるので、画像処理装置の故障
診断を完全に自動化し、画像処理装置が任意のタイミン
グで自身の故障の有無を診断する自己診断を行うことは
困難である。
【0006】また、上記の故障診断で治具メモリに記憶
された画像データが表す画像は、画像処理装置が故障し
ている場合以外に、フレームメモリ又は治具メモリに故
障が生じていた場合にも、この影響を受けて所期の画像
と相違することがある。このため、画像処理装置の故障
の有無を誤診断することを回避するためには、フレーム
メモリ及び治具メモリの故障の有無も診断する必要があ
るが、治具メモリは画像処理装置から見て外部に存在し
ているハードウェアであるので、治具メモリの故障の有
無を画像処理装置が自動的に診断することは困難であ
る。従って、故障診断にあたり、オペレータは、例えば
治具メモリの故障の有無を診断する故障診断装置に治具
メモリをセットし、治具メモリに故障が無いことを確認
した後に画像処理装置に接続する等の作業を行う必要が
あった。
【0007】異常の発生の有無に拘らず故障診断を定期
的に行うことは画像処理システムの信頼性を向上させる
上で非常に有効であるが、上述したように、従来の診断
方法では、故障診断を行う度にオペレータが各種の作業
を行う必要があるので、定期的に故障診断を行うように
すると、オペレータに多大な負担を強いるという問題が
あった。
【0008】また、上記問題を解決するために、治具メ
モリを画像処理装置に内蔵させ、画像処理装置によって
治具メモリの故障の有無を診断させるようにすることも
考えられるが、これに伴って画像処理装置の構成が複雑
になり、画像処理装置のコストが嵩むという問題が生ず
る。
【0009】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、簡単な構成で、故障の有無を自動的に自己診断する
ことができる画像処理装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像処理装置は、入力され
た画像データを記憶するための第1記憶手段と、前記第
1記憶手段に記憶された画像データに対して画像処理を
行う画像処理部と、予め定められた診断用データ及び該
診断用データに対して前記画像処理を行ったときの処理
結果を表す期待値データを記憶する第2記憶手段と、前
記診断用データを第1記憶手段に記憶させ、前記診断用
データに対し前記画像処理部により画像処理を行わせて
処理結果に相当するデータを第1記憶手段に再記憶さ
せ、第1記憶手段に再記憶されたデータと前記期待値デ
ータとを比較して故障の有無を診断する診断手段と、を
含んで構成している。
【0011】請求項1記載の発明では、第1記憶手段に
記憶された画像データに対して画像処理を行う画像処理
部に対し、診断手段が、予め定められた診断用データを
第1記憶手段に記憶させ、該診断用データに対し画像処
理部により画像処理を行わせて処理結果に相当するデー
タを第1記憶手段に再記憶させる。そして診断手段は、
第1記憶手段に再記憶されたデータと、前記診断用デー
タに対して前記画像処理を行ったときの処理結果を表す
期待値データとを比較して故障の有無を診断する。
【0012】これにより、第1記憶手段には、画像処理
部で画像処理を行う画像データが記憶されると共に、画
像処理部が診断用データに対して画像処理を行った処理
結果に相当するデータも第1記憶手段に再記憶されるの
で、診断手段が故障の有無を診断するに際し、前記処理
結果に相当するデータを記憶するための治具メモリ等を
別個に設ける必要がなくなり、第1記憶手段に再記憶さ
れたデータと期待値データとを比較した結果に基づき、
前記治具メモリ等の故障の有無の影響を受けることな
く、画像処理装置の故障の有無を診断することができ
る。
【0013】また請求項1の発明では、前述のように治
具メモリ等を設ける必要がないので、治具メモリ等を画
像処理装置に内蔵させことで画像処理装置の構成が複雑
になることがなくなると共に、診断手段が故障の有無を
診断する際に、予め故障が無いことを確認した治具メモ
リ等を画像処理装置の出力側に接続する必要もないの
で、故障診断に際してオペレータが何らかの作業を行う
必要もない。従って、請求項1の発明によれば、簡単な
構成により、故障の有無を自動的に自己診断することが
できる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、診断手段は、診断用データを用いた故障の有無
の診断に先立って、第1記憶手段の故障の有無を診断す
ることを特徴としている。
【0015】請求項2記載の発明では、診断用データを
用いた故障の有無の診断に先立って、第1記憶手段の故
障の有無を診断するので、第1記憶手段に再記憶された
データと期待値データとを比較した結果に基づき、第1
記憶手段の故障の有無の影響を受けることなく、画像処
理部の故障の有無を確実に診断することができる。
【0016】なお、画像処理部が、画像データに対して
複数種の画像処理を各々行う構成である場合には、請求
項3に記載したように、第2記憶手段には、診断用デー
タ及び該診断用データに対応する期待値データが、前記
複数種の画像処理に対応して複数種記憶されており、診
断手段は、前記複数種の診断用データのうちの何れか1
つを第1記憶手段に記憶させ、前記複数種の画像処理の
うち第1記憶手段に記憶させた診断用データに対応する
所定の画像処理のみを画像処理部により行わせて処理結
果に相当するデータを第1記憶手段に再記憶させ、第1
記憶手段に再記憶されたデータと第1記憶手段に記憶さ
せた前記診断用データに対応する期待値データとを比較
して画像処理部の前記所定の画像処理を行う部分の故障
の有無を診断することを、前記複数種の画像処理につい
て各々行うことが好ましい。
【0017】請求項3記載の発明では、複数種の診断用
データのうちの何れか1つを第1記憶手段に記憶させ、
記憶させた診断用データに対応する所定の画像処理のみ
を画像処理部により行わせ、第1記憶手段に再記憶され
た処理結果に相当するデータと第1記憶手段に記憶させ
た診断用データに対応する期待値データとを比較して画
像処理部の前記所定の画像処理を行う部分の故障の有無
を診断することを、複数種の画像処理について各々行う
ので、画像処理部に故障が生じた場合に、複数種の画像
処理のうちの何れの画像処理を行う部分で故障が生じて
いるのかを判別することができる。
【0018】これにより、画像処理部に故障が生じた際
に何れの部分を修理すればよいのかが明らかとなるの
で、画像処理部が、画像データに対して複数種の画像処
理を各々行う構成である場合に、画像処理部に故障が生
じたときのオペレータによる修理等の作業が容易にな
る。
【0019】また、請求項4に記載したように、診断手
段による故障の有無の診断結果を表示するための表示手
段を設ければ、オペレータが診断手段による診断結果を
容易に把握することができる。なお、請求項3の発明に
おいて、診断手段が画像処理部の特定の部分に故障が有
ると診断した場合に、前記表示手段が、画像処理部にお
ける前記特定部分の配置位置を表示するようにすれば、
画像処理部に故障が生じた際に何れの部分を修理すれば
よいのかを、オペレータが極めて容易に把握することが
できるので好ましい。
【0020】ところで、画像処理部は、処理対象の画像
データに対して常に一定の画像処理を行う構成とは限ら
ず、処理対象の画像データに対して画像データ単位で演
算された処理条件に従って画像処理を行う構成である場
合もある。このような場合には、画像処理部がどのよう
な処理条件で画像処理を行ったかによって画像処理の結
果も変化する。
【0021】このため請求項5記載の発明は、請求項1
の発明において、画像処理部は、処理対象の画像データ
に対しては画像データ単位で演算された処理条件に従っ
て画像処理を行うと共に、診断用データに対しては所定
の処理条件に従って画像処理を行い、第2の記憶手段に
は、期待値データとして、診断用データに対し前記所定
の処理条件に従って画像処理を行ったときの処理結果を
表すデータが記憶されていることを特徴としている。
【0022】請求項5記載の発明では、診断用データに
対しては所定の処理条件に従って画像処理が行われ、診
断用データに対し前記所定の処理条件に従って画像処理
を行ったときの処理結果を表すデータを期待値データと
して用いて故障の有無が診断されるので、画像処理部
が、処理対象の画像データに対して画像データ単位で演
算された処理条件に従って画像処理を行う構成である場
合にも、故障の有無を確実に診断することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。なお、以下では、まず
本実施形態に係るディジタルラボシステムについて説明
する。
【0024】(システム全体の概略構成)図1には本実
施形態に係るディジタルラボシステム10の概略構成が
示されており、図2にはディジタルラボシステム10の
外観が示されている。図1に示すように、このラボシス
テム10は、ラインCCDスキャナ14、本発明の画像
処理装置としての画像処理部16、レーザプリンタ部1
8、及びプロセッサ部20を含んで構成されており、ラ
インCCDスキャナ14と画像処理部16は、図2に示
す入力部26として一体化されており、レーザプリンタ
部18及びプロセッサ部20は、図2に示す出力部28
として一体化されている。
【0025】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるフィルム画像を読み取るためのものであり、例えば
135サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィ
ルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(2
40サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、1
20サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真
フィルムのフィルム画像を読取対象とすることができ
る。ラインCCDスキャナ14は、上記の読取対象のフ
ィルム画像をラインCCDで読み取り、画像データを出
力する。なお、上記のラインCCDスキャナ14に代え
て、エリアCCDによってフィルム画像を読み取るエリ
アCCDスキャナを設けてもよい。
【0026】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラでの撮影によって
得られた画像データ、フィルム画像以外の原稿(例えば
反射原稿等)をスキャナで読み取ることで得られた画像
データ、コンピュータで生成された画像データ等(以
下、これらをファイル画像データと総称する)を外部か
ら入力する(例えば、メモリカード等の記憶媒体を介し
て入力したり、通信回線を介して他の情報処理機器から
入力する等)ことも可能なように構成されている。
【0027】画像処理部16は、入力された画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像
データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、
画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像
ファイルとして外部へ出力する(例えばメモリカード等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0028】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記
録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照
射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。ま
た、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査
露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現
像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これによ
り、印画紙上に画像が形成される。
【0029】(ラインCCDスキャナの構成)次にライ
ンCCDスキャナ14の構成について説明する。図3に
はラインCCDスキャナ14の光学系の概略構成が示さ
れている。この光学系は、ハロゲンランプやメタルハラ
イドランプ等から成り写真フィルム22に光を照射する
光源30を備えており、光源30の光射出側には、写真
フィルム22に照射する光を拡散光とする光拡散ボック
ス36が順に配置されている。
【0030】写真フィルム22は、光拡散ボックス36
の光射出側に配置されたフィルムキャリア38(図5参
照、図3では図示省略)によってフィルム画像の画面中
心が光軸に一致するように位置決めされる。なお、図3
では長尺状の写真フィルム22を示しているが、1コマ
毎にスライド用のホルダに保持されたスライドフィルム
(リバーサルフィルム)やAPSフィルムについては、
各々専用のフィルムキャリアが用意されており(APS
フィルム用のフィルムキャリアは磁気層に磁気記録され
た情報を読み取る磁気ヘッドを有している)、これらの
写真フィルムのフィルム画像を位置決めすることも可能
とされている。
【0031】また、光源30と光拡散ボックス36との
間には、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロ
ー)の調光フィルタ114C、114M、114Yが射
出光の光軸に沿って順に設けられており、写真フィルム
22を挟んで光源30と反対側には、光軸に沿って、フ
ィルム画像を透過した光を結像させるレンズユニット4
0、ラインCCD116が順に配置されている。図3で
はレンズユニット40として単一のレンズのみを示して
いるが、レンズユニット40は、実際には複数枚のレン
ズから構成されたズームレンズである。
【0032】ラインCCD116は、CCDセル及びフ
ォトダイオード等の光電変換素子が一列に多数配置され
かつ電子シャッタ機構が設けられたセンシング部が、間
隔を空けて互いに平行に3ライン設けられており、各セ
ンシング部の光入射側にR、G、Bの色分解フィルタの
何れかが各々取付けられて構成されている(所謂3ライ
ンカラーCCD)。ラインCCD116は、各センシン
グ部の受光面がレンズユニット40の結像点位置に一致
するように配置されている。また、各センシング部の近
傍には、多数のCCDセルから成る転送部が各センシン
グ部に対応して各々設けられており、各センシング部の
各CCDセルに蓄積された電荷は、対応する転送部を介
して順に転送される。また図示は省略するが、ラインC
CD116とレンズユニット40との間にはシャッタが
設けられている。
【0033】図4にはラインCCDスキャナ14の電気
系の概略構成が示されている。ラインCCDスキャナ1
4は、ラインCCDスキャナ14全体の制御を司るマイ
クロプロセッサ46を備えている。マイクロプロセッサ
46には、バス62を介してRAM64(例えばSRA
M)、ROM66(例えば記憶内容を書換え可能なRO
M)が接続されていると共に、モータドライバ48が接
続されており、モータドライバ48にはフィルタ駆動モ
ータ54が接続されている。フィルタ駆動モータ54は
調光フィルタ114C、114M、114Yを各々独立
にスライド移動させることが可能とされている。
【0034】マイクロプロセッサ46は、図示しない電
源スイッチのオンオフに連動して光源30を点消灯させ
る。また、マイクロプロセッサ46は、ラインCCD1
16によるフィルム画像の読み取り(測光)を行う際
に、フィルタ駆動モータ54によって調光フィルタ11
4C、114M、114Yを各々独立にスライド移動さ
せ、ラインCCD116に入射される光量を各成分色光
毎に調節する。
【0035】またモータドライバ48には、レンズユニ
ット40の複数枚のレンズの位置を相対的に移動させる
ことでレンズユニット40のズーム倍率を変更するズー
ム駆動モータ70、レンズユニット40全体を移動させ
ることでレンズユニット40の結像点位置を光軸に沿っ
て移動させるレンズ駆動モータ106が接続されてい
る。マイクロプロセッサ46は、フィルム画像のサイズ
やトリミングを行うか否か等に応じて、ズーム駆動モー
タ70によってレンズユニット40のズーム倍率を所望
の倍率に変更する。
【0036】一方、ラインCCD116にはタイミング
ジェネレータ74が接続されている。タイミングジェネ
レータ74は、ラインCCD116や後述するA/D変
換器82等を動作させるための各種のタイミング信号
(クロック信号)を発生する。ラインCCD116の信
号出力端は、増幅器76を介してA/D変換器82に接
続されている。A/D変換器82の出力端は、相関二重
サンプリング回路(CDS)88を介してインタフェー
ス(I/F)回路90に接続されている。
【0037】CDS88では、フィードスルー信号のレ
ベルを表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベル
を表す画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画
素データからフィードスルーデータを減算する。そし
て、演算結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対
応する画素データ)を、I/F回路90を介してスキャ
ン画像データとして画像処理部16へ順次出力する。な
お、ラインCCD116からはR、G、Bの測光信号が
並列に出力されるので、増幅器76、A/D変換器8
2、CDS88から成る信号処理系も3系統設けられて
おり、I/F回路90からは、スキャン画像データとし
てR、G、Bの画像データが並列に出力される。
【0038】また、モータドライバ48には、シャッタ
を開閉させるシャッタ駆動モータ92が接続されてい
る。ラインCCD116の暗出力については、後段の画
像処理部16で補正されるが、暗出力レベルは、フィル
ム画像の読み取りを行っていないときに、マイクロプロ
セッサ46がシャッタを閉止させることで得ることがで
きる。
【0039】(画像処理部の構成)次に画像処理部16
の構成について図5を参照して説明する。画像処理部1
6は、ラインCCDスキャナ14に対応してラインスキ
ャナ補正部122が設けられている。ラインスキャナ補
正部122は、ラインCCDスキャナ14から並列に出
力されるR、G、Bの画像データに対応して、暗補正回
路124、欠陥画素補正部128、及び明補正回路13
0から成る信号処理系が3系統設けられている。
【0040】暗補正回路124は、ラインCCD116
の光入射側がシャッタにより遮光されている状態で、ラ
インCCDスキャナ14から入力されたデータ(ライン
CCD116のセンシング部の各セルの暗出力レベルを
表すデータ)を各セル毎に記憶しておき、ラインCCD
スキャナ14から入力されたスキャン画像データから、
各画素毎に対応するセルの暗出力レベルを減ずることに
よって補正する。
【0041】また、ラインCCD116の光電変換特性
は各セル単位でのばらつきもある。欠陥画素補正部12
8の後段の明補正回路130では、ラインCCDスキャ
ナ14に画面全体が一定濃度の調整用のフィルム画像が
セットされている状態で、ラインCCD116で前記調
整用のフィルム画像を読み取ることによりラインCCD
スキャナ14から入力された調整用のフィルム画像の画
像データ(この画像データが表す各画素毎の濃度のばら
つきは各セルの光電変換特性のばらつきに起因する)に
基づいて各セル毎にゲインを定めておき、ラインCCD
スキャナ14から入力された読取対象のフィルム画像の
画像データを、各セル毎に定めたゲインに応じて各画素
毎に補正する。
【0042】一方、調整用のフィルム画像の画像データ
において、特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく
異なっていた場合には、ラインCCD116の前記特定
の画素に対応するセルには何らかの異常があり、前記特
定の画素は欠陥画素と判断できる。欠陥画素補正部12
8は調整用のフィルム画像の画像データに基づき欠陥画
素のアドレスを記憶しておき、ラインCCDスキャナ1
4から入力された読取対象のフィルム画像の画像データ
のうち、欠陥画素のデータについては周囲の画素のデー
タから補間してデータを新たに生成する。
【0043】また、ラインCCD116は3本のライン
(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿っ
て所定の間隔を空けて順に配置されているので、ライン
CCDスキャナ14からR、G、Bの各成分色の画像デ
ータの出力が開始されるタイミングには時間差がある。
ラインスキャナ補正部122は、フィルム画像上で同一
の画素のR、G、Bの画像データが同時に出力されるよ
うに、各成分色毎に異なる遅延時間で画像データの出力
タイミングの遅延を行う。
【0044】ラインスキャナ補正部122の出力端はセ
レクタ132の入力端に接続されており、補正部122
から出力された画像データはセレクタ132に入力され
る。また、セレクタ132の入力端は入出力コントロー
ラ134のデータ出力端にも接続されており、入出力コ
ントローラ134からは、外部から入力されたファイル
画像データがセレクタ132に入力される。セレクタ1
32の出力端は入出力コントローラ134、イメージプ
ロセッサ部136A、136Bのデータ入力端に各々接
続されている。セレクタ132は、入力された画像デー
タを、入出力コントローラ134、イメージプロセッサ
部136A、136Bの各々に選択的に出力可能とされ
ている。
【0045】イメージプロセッサ部136Aは、メモリ
コントローラ138、本発明の画像処理部としてのイメ
ージプロセッサ140、本発明の第1記憶手段としての
3個のフレームメモリ142A、142B、142Cを
備えている。フレームメモリ142A、142B、14
2Cは各々1フレーム分のフィルム画像の画像データを
記憶可能な容量を有しており、セレクタ132から入力
された画像データは3個のフレームメモリ142の何れ
かに記憶されるが、メモリコントローラ138は、入力
された画像データの各画素のデータが、フレームメモリ
142の記憶領域に一定の順序で並んで記憶されるよう
に、画像データをフレームメモリ142に記憶させる際
のアドレスを制御する。
【0046】イメージプロセッサ140は、フレームメ
モリ142に記憶された画像データを取込み、画像の拡
大/縮小処理、ハイパートーン処理(画像信号のダイナ
ミックレンジ圧縮により、ハイライトが白く飛んだりシ
ャドーが黒く潰れることを改善する処理で、例えば特開
平9−18704号に開示されている)やハイパーシャ
ープネス処理(粒状を抑制しながら画像の高周波成分等
に対する強調度を大きくしてシャープネスを強調する処
理で、例えば特開平9−22460号に開示されてい
る)等の強調処理、階調変換や色変換等の変換処理等の
各種の画像処理を行う。なお、上記の画像処理の処理条
件は、オートセットアップエンジン144(後述)によ
って自動的に演算され、演算された処理条件に従って画
像処理が行われる。イメージプロセッサ140は入出力
コントローラ134に接続されており、画像処理を行っ
た画像データは、フレームメモリ142に一旦記憶され
た後に、所定のタイミングで入出力コントローラ134
へ出力される。なお、イメージプロセッサ部136B
は、上述したイメージプロセッサ部136Aと同一の構
成であるので説明を省略する。
【0047】ところで、本実施形態では個々のフィルム
画像に対し、ラインCCDスキャナ14において異なる
解像度で2回の読み取りを行う。1回目の比較的低解像
度での読み取り(以下、プレスキャンという)では、フ
ィルム画像の濃度が極端に低い場合(例えばネガフィル
ムにおける露光オーバのネガ画像)にも、ラインCCD
116で蓄積電荷の飽和が生じないように決定した読取
条件(写真フィルムに照射する光のR、G、Bの各波長
域毎の光量、CCDの電荷蓄積時間)でフィルム画像の
読み取りが行われる。このプレスキャンによって得られ
た画像データ(プレスキャン画像データ)は、セレクタ
132から入出力コントローラ134に入力され、更に
入出力コントローラ134に接続されたオートセットア
ップエンジン144に出力される。
【0048】オートセットアップエンジン144は、C
PU146、RAM148(例えばDRAM)、ROM
150(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出
力ポート152を備え、これらがバス154を介して互
いに接続されて構成されている。
【0049】オートセットアップエンジン144は、入
出力コントローラ134から入力された複数コマ分のフ
ィルム画像のプレスキャン画像データに基づいて、ライ
ンCCDスキャナ14による2回目の比較的高解像度で
の読み取り(以下、ファインスキャンという)によって
得られた画像データ(ファインスキャン画像データ)に
対する画像処理(拡大/縮小処理、強調処理、変換処理
等)の処理条件を演算し、演算した処理条件をイメージ
プロセッサ部136のイメージプロセッサ140へ出力
する。
【0050】また、画像処理の処理条件の演算では、撮
影時の露光量、撮影光源種やその他の特徴量から類似の
シーンを撮影した複数のフィルム画像が有るか否か判定
し、類似のシーンを撮影した複数のフィルム画像が有っ
た場合には、これらのフィルム画像のファインスキャン
画像データに対する画像処理の処理条件が同一又は近似
するように決定する。
【0051】なお、画像処理の最適な処理条件は、画像
処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における
印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するの
か等によっても変化する。画像処理部16には2つのイ
メージプロセッサ部136A、136Bが設けられてい
るので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に
用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセッ
トアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件
を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136
Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部13
6A、136Bでは、同一のファインスキャン画像デー
タに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われ
る。
【0052】更に、オートセットアップエンジン144
は、入出力コントローラ134から入力されたフィルム
画像のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリ
ンタ部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバラン
ス等を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザ
プリンタ部18に記録用画像データ(後述)を出力する
際に同時に出力する。また、オートセットアップエンジ
ン144は、外部から入力されるファイル画像データに
対しても、上記と同様にして画像処理の処理条件を演算
する。
【0053】入出力コントローラ134はI/F回路1
56を介してレーザプリンタ部18に接続されている。
画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用い
る場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が
行われた画像データは、入出力コントローラ134から
I/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザ
プリンタ部18へ出力される。また、オートセットアッ
プエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接
続されている。画像処理後の画像データを画像ファイル
として外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部
136で画像処理が行われた画像データは、入出力コン
トローラ134からオートセットアップエンジン144
を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0054】パーソナルコンピュータ158は、CPU
160、メモリ162、本発明の表示手段としてのディ
スプレイ164及びキーボード166(図2も参照)、
ハードディスク168、CD−ROMドライバ170、
搬送制御部172、拡張スロット174、画像圧縮/伸
長部176を備えており、これらがバス178を介して
互いに接続されて構成されている。搬送制御部172は
フィルムキャリア38に接続されており、フィルムキャ
リア38による写真フィルム22の搬送を制御する。ま
た、フィルムキャリア38にAPSフィルムがセットさ
れた場合には、フィルムキャリア38がAPSフィルム
の磁気層から読み取った情報(例えば画像記録サイズ
等)が入力される。
【0055】また、メモリカード等の記憶媒体に対して
データの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)
や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置
は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピュー
タ158に接続される。入出力コントローラ134から
外部への出力用の画像データが入力された場合には、前
記画像データは拡張スロット174を介して画像ファイ
ルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力
される。また、拡張スロット174を介して外部からフ
ァイル画像データが入力された場合には、入力されたフ
ァイル画像データは、オートセットアップエンジン14
4を介して入出力コントローラ134へ出力される。こ
の場合、入出力コントローラ134では入力されたファ
イル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0056】また、パーソナルコンピュータ158は本
発明の診断手段としての機能を備えており、画像処理部
16の電源投入時等には、イメージプロセッサ部136
の故障を診断する故障診断処理(詳細は後述)を行う。
【0057】なお、画像処理部16は、プレスキャン画
像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、
ラインCCDスキャナ14で読み取られたフィルム画像
をディスプレイ164に表示したり、印画紙に記録する
ことで得られる画像を推定してディスプレイ164に表
示し、キーボード166を介してオペレータにより画像
の修正等が指示されると、これを画像処理の処理条件に
反映することも可能とされている。
【0058】(レーザプリンタ部及びプロセッサ部の構
成)次にレーザプリンタ部18及びプロセッサ部20の
構成について説明する。図6には、レーザプリンタ部1
8の光学系の構成が示されている。レーザプリンタ部1
8は、レーザ光源210R、210G、210Bの3個
のレーザ光源を備えている。レーザ光源210RはRの
波長のレーザ光を射出する半導体レーザ(LD)で構成
されている。また、レーザ光源210Gは、LDと、該
LDから射出されたレーザ光を1/2の波長のレーザ光
に変換する波長変換素子(SHG)から構成されてお
り、SHGからGの波長のレーザ光が射出されるように
LDの発振波長が定められている。同様に、レーザ光源
210BもLDとSHGから構成されており、SHGか
らBの波長のレーザ光が射出されるようにLDの発振波
長が定められている。
【0059】レーザ光源210R、210G、210B
のレーザ光射出側には、各々コリメータレンズ212、
音響光学光変調素子(AOM)214が順に配置されて
いる。AOM214は、入射されたレーザ光が音響光学
媒質を透過するように配置されていると共に、AOMド
ライバ216(図7参照)に接続されており、AOMド
ライバ216から高周波信号が入力されると、音響光学
媒質内を前記高周波信号に応じた超音波が伝搬し、音響
光学媒質を透過するレーザ光に音響光学効果が作用して
回折が生じ、前記高周波信号の振幅に応じた強度のレー
ザ光がAOM214から回折光として射出される。
【0060】AOM214の回折光射出側にはポリゴン
ミラー218が配置されており、各AOM214から回
折光として各々射出されたR、G、Bの波長の3本のレ
ーザ光は、ポリゴンミラー218の反射面上の略同一の
位置に照射され、ポリゴンミラー218で反射される。
ポリゴンミラー218のレーザ光射出側にはfθレンズ
220、平面ミラー222が配置されており、ポリゴン
ミラー218で反射された3本のレーザ光はfθレンズ
220を透過し、平面ミラー222で反射されて印画紙
224に照射される。
【0061】図7にはレーザプリンタ部18及びプロセ
ッサ部20の電気系の概略構成が示されている。レーザ
プリンタ部18は画像データを記憶するフレームメモリ
230を備えている。フレームメモリ230はI/F回
路232を介して画像処理部16に接続されており、画
像処理部16から入力された記録用画像データ(印画紙
224に記録すべき画像の各画素毎のR、G、B濃度を
表す画像データ)はI/F回路232を介してフレーム
メモリ230に一旦記憶される。フレームメモリ230
はD/A変換器234を介して露光部236に接続され
ていると共に、プリンタ部制御回路238に接続されて
いる。
【0062】露光部236は、前述のようにLD(及び
SHG)から成るレーザ光源210を3個備えていると
共に、AOM214及びAOMドライバ216も3系統
備えており、ポリゴンミラー218、ポリゴンミラー2
18を回転させるモータを備えた主走査ユニット240
が設けられている。露光部236はプリンタ部制御回路
238に接続されており、プリンタ部制御回路238に
よって各部の動作が制御される。
【0063】印画紙224への画像の記録を行う場合、
プリンタ部制御回路238は、記録用画像データが表す
画像を走査露光によって印画紙224に記録するため
に、画像処理部16から入力された画像記録用パラメー
タに基づき、記録用画像データに対して各種の補正を行
って走査露光用画像データを生成し、フレームメモリ2
30に記憶させる。そして、露光部236のポリゴンミ
ラー218を回転させ、レーザ光源210R、210
G、210Bからレーザ光を射出させると共に、生成し
た走査露光用画像データをフレームメモリ230からD
/A変換器234を介して露光部236へ出力させる。
これにより、走査露光用画像データがアナログ信号に変
換されて露光部236に入力される。
【0064】AOMドライバ216は、入力されたアナ
ログ信号のレベルに応じてAOM214に供給する超音
波信号の振幅を変化させ、AOM214から回折光とし
て射出されるレーザ光の強度をアナログ信号のレベル
(すなわち、印画紙224に記録すべき画像の各画素の
R濃度及びG濃度及びB濃度の何れか)に応じて変調す
る。従って、3個のAOM214からは印画紙224に
記録すべき画像のR、G、B濃度に応じて強度変調され
たR、G、Bのレーザ光が射出され、これらのレーザ光
はポリゴンミラー218、fθレンズ220、ミラー2
22を介して印画紙224に照射される。
【0065】そして、ポリゴンミラー218の回転に伴
って各レーザ光の照射位置が図6矢印B方向に沿って走
査されることにより主走査が成され、印画紙224が図
6矢印C方向に沿って一定速度で搬送されることにより
レーザ光の副走査が成され、走査露光によって印画紙2
24に画像が記録される。走査露光によって画像が記録
された印画紙224はプロセッサ部20へ送り込まれ
る。
【0066】プリンタ部制御回路238にはプリンタ部
ドライバ242が接続されており、プリンタ部ドライバ
242には、露光部236に対して送風するファン24
4、レーザプリンタ部に装填されたマガジンに収納され
ている印画紙をマガジンから引き出すためのマガジンモ
ータ246が接続されている。また、プリンタ部制御回
路238には、印画紙224の裏面に文字等をプリント
するバックプリント部248が接続されている。これら
のファン244、マガジンモータ246、バックプリン
ト部248はプリンタ部制御回路238によって作動が
制御される。
【0067】また、プリンタ部制御回路238には、未
露光の印画紙224が収納されるマガジンの着脱及びマ
ガジンに収納されている印画紙のサイズを検出するマガ
ジンセンサ250、オペレータが各種の指示を入力する
ための操作盤252(図2も参照)、プロセッサ部20
で現像等の処理が行われて可視化された画像の濃度を測
定する濃度計254、プロセッサ部20のプロセッサ部
制御回路256が接続されている。
【0068】プロセッサ部制御回路256には、プロセ
ッサ部20の機体内の印画紙搬送経路を搬送される印画
紙224の通過の検出や、処理槽内に貯留されている各
種の処理液の液面位置の検出等を行う各種センサ258
が接続されている。
【0069】また、プロセッサ部制御回路256には、
現像等の処理が完了して機体外に排出された印画紙を所
定のグループ毎に仕分けするソータ260(図2参
照)、処理槽内に補充液を補充する補充システム26
2、ローラ等の洗浄を行う自動洗浄システム264が接
続されていると共に、プロセッサ部ドライバ266を介
して、各種ポンプ/ソレノイド268が接続されてい
る。これらのソータ260、補充システム262、自動
洗浄システム264、及び各種ポンプ/ソレノイド26
8はプロセッサ部制御回路256によって作動が制御さ
れる。
【0070】(イメージプロセッサの構成)次に図8を
参照し、イメージプロセッサ140の詳細について説明
する。図8に示すように、イメージプロセッサ140は
フレームメモリ142A、142B、142Cからの画
像データの読出し順序を制御するメモリコントローラ5
0を備えている。メモリコントローラ50は、フレーム
メモリ142A、142B、142Cの何れかから(処
理対象の画像データを記憶しているフレームメモリか
ら)、写真フィルムの搬送方向を副走査方向とするラス
タスキャン方向又は前記ラスタスキャン方向と90°異
なるスキャン方向に沿った順序で画像データが読み出さ
れるように読出しアドレスを制御する。
【0071】フレームメモリ142A、142B、14
2Cの何れかから読み出された画像データは、イメージ
プロセッサ140の切替部64Aに入力される。切替部
64Aはスイッチング素子等で構成されており、入力さ
れた画像データを後段の拡大・縮小部52に出力する
か、拡大・縮小部52の画像データ出力側に配置された
切替部64Bに出力するか(すなわち拡大・縮小部52
での処理を行わせることなく出力するか)を外部から切
替え可能とされている。
【0072】拡大・縮小部52は、画像データが入力さ
れると、オートセットアップエンジン144から入力さ
れる画像処理の処理条件の1つである拡大縮小率に従っ
て、入力された画像データに対し、該画像データの入力
順序に沿った単一の方向についての画像の拡大又は縮小
(拡大/縮小処理)を行う。拡大・縮小部52から出力
された画像データは切替部64Bに入力される。切替部
64Bもスイッチング素子等で構成されており、入力さ
れた画像データを、後段の強調処理部56に出力する
か、強調処理部56の画像データ出力側に配置された切
替部64Cに出力するか(すなわち強調処理部56での
処理を行わせることなく出力するか)を外部から切替え
可能とされている。
【0073】強調処理部56では、画像データが入力さ
れると、入力された画像データに対し、オートセットア
ップエンジン144から入力される画像処理の処理条件
の1つである強調度に従って、該画像データの入力順序
に沿った単一の方向についてのハイパートーン処理やハ
イパーシャープネス処理等の強調処理を行う。強調処理
部56から出力された画像データは切替部64Cに入力
される。切替部64Cもスイッチング素子等で構成され
ており、入力された画像データを後段の変換部62に出
力するか、フレームメモリ142A、142B、142
Cの何れかに出力するか(すなわち変換部62での処理
を行わせることなく出力するか)を外部から切替え可能
とされている。
【0074】変換部62は、画像データが入力される
と、入力された画像データに対し、オートセットアップ
エンジン144から入力される画像処理の処理条件の1
つである階調変換条件に基づく階調変換、色変換等の変
換処理を行う。変換部62で変換処理が行われた画像デ
ータはフレームメモリ142A、142B、142Cの
何れかに書き込まれる。
【0075】(作用)次に本実施形態の作用として、ま
ず、画像処理部16にラインCCDスキャナ14がフィ
ルム画像を読み取ることによって得られたスキャン画像
データ、又は外部から入力されたファイル画像データ
(デジタルカメラでの撮影によって得られた画像デー
タ、フィルム画像以外の原稿(反射原稿等)をスキャナ
で読み取ることで得られた画像データ、コンピュータで
生成された画像データ等)が入力された場合の処理につ
いて説明する。
【0076】ラインCCDスキャナ14では、フィルム
画像の読み取りに際し、写真フィルムに記録された各フ
ィルム画像を比較的低解像で読み取るプレスキャンを順
に行った後に、各フィルム画像を高解像度で順に読み取
るファインスキャンを行う。スキャン画像データに対し
て画像処理を行う場合、オートセットアップエンジン1
44は、ラインCCDスキャナ14がプレスキャンを行
うことに伴って入力されるプレスキャン画像データに基
づいて、同一のフィルム画像のファインスキャン画像デ
ータに対する画像処理の処理条件(画像の拡大縮小率、
強調処理における強調度、階調変換条件等)を各フィル
ム画像毎に順に演算する。
【0077】また、ファイル画像データに対して画像処
理を行う場合、オートセットアップエンジン144は、
画像処理の処理条件の演算に要する時間を短縮するため
に、入出力コントローラ134を介して外部から入力さ
れるファイル画像データを、プレスキャン画像データと
等しい解像度の画像データに変換する解像度変換を行っ
た後に、上記と同様に画像処理の処理条件を各画像毎に
順に演算する。
【0078】オートセットアップエンジン144で演算
された画像処理の処理条件は画像データと共にパーソナ
ルコンピュータ158に転送される。パーソナルコンピ
ュータ158は、転送された画像処理の処理条件に基づ
き、イメージプロセッサ140で実行される画像処理
(詳細は後述)と等価な画像処理を前記転送された画像
データに対して行い、画像処理を行った画像データが表
す画像をディスプレイ164に表示して、オートセット
アップエンジン144で演算された画像処理の処理条件
の適否をオペレータに検定させる。そして、処理条件の
修正を指示する情報がキーボード166を介して入力さ
れると、オートセットアップエンジン144において、
先に演算した画像処理の処理条件を、入力された修正指
示に応じて修正する。
【0079】上記のようにして画像処理の処理条件が決
定されると、画像処理部16には画像処理実行対象の画
像データ(ファインスキャン画像データ又はファイル画
像データ)が画像単位で順に入力され、該画像データは
入出力コントローラ134を介してイメージプロセッサ
部136及びオートセットアップエンジン144に入力
される。
【0080】イメージプロセッサ部136のメモリコン
トローラ138では、3個のフレームメモリ142A、
142B、142Cのうち、入力された画像データを記
憶させるフレームメモリを画像単位で順に切り換えて、
イメージプロセッサ部136に入力された画像データを
フレームメモリ142A、142B、142Cの何れか
に順に記憶させる。また、オートセットアップエンジン
144では、画像データが入力される毎に、入力された
画像データに対応する画像処理の処理条件をRAM14
8等から取込み、イメージプロセッサ部136のイメー
ジプロセッサ140に出力する。
【0081】オートセットアップエンジン144から画
像処理の処理条件が入力されると、イメージプロセッサ
140のメモリコントローラ50は、まず、入力された
処理条件に対応する画像データが、画素単位で水平方向
に沿った順序で読み出されるように(例として図9
(A)の矢印参照)、読み出しアドレスを切り換えなが
らフレームメモリから画像データを順に読み出し、読み
出した画像データを、切替部64Aを介して拡大・縮小
部52に順に入力する。
【0082】拡大・縮小部52では、オートセットアッ
プエンジン144から入力された拡大縮小率に従って、
入力された画像データに対し該画像データの入力順序に
沿った単一の方向(この場合は水平方向)について拡大
/縮小処理を行う。
【0083】画像データの入力順序に沿った単一の方向
についての拡大/縮小処理は、例えば拡大縮小率が12
0%であれば、画像データを前記単一の方向に沿った画
素間隔が5/6の画像データに変換すればよく、具体的
には、連続して入力される5個の画素(この場合は水平
方向に沿って並ぶ5個の画素)のデータから、画素間隔
が5/6の6個の画素のデータを補間演算することで実
現できる。また、例えば拡大縮小率が80%であれば、
画像データを前記単一の方向に沿った画素間隔が4/5
の画像データに変換すればよく、具体的には、連続して
入力される5個の画素(この場合は水平方向に沿って並
ぶ5個の画素)のデータから、画素間隔が4/5の4個
の画素のデータを補間演算することで実現できる。
【0084】拡大・縮小部52で水平方向についての拡
大/縮小処理が行われた画像データは、切替部64Bを
介して強調処理部56に入力される。強調処理部56で
は、入力された画像データに対し、オートセットアップ
エンジン144から入力された強調度に従って、該画像
データの入力順序に沿った単一の方向(この場合は水平
方向)についてハイパートーン処理やハイパーシャープ
ネス処理等の強調処理を行う。強調処理部56から出力
された画像データは、切替部64Cを介してメモリコン
トローラ50により同一のフレームメモリに再度記憶さ
れる。
【0085】続いてメモリコントローラ50は、フレー
ムメモリに記憶した画像データの各画素のデータが、画
素単位で垂直方向に沿った順序で読み出されるように
(例として図9(B)の矢印参照)、読み出しアドレス
を切り換えながらフレームメモリから画像データを順に
読み出し、読み出した画像データを切替部64Aを介し
て拡大・縮小部52に順に入力する。
【0086】これにより、拡大・縮小部52では、入力
された画像データに対して該画像データの入力順序に沿
った単一の方向(この場合は垂直方向)について拡大/
縮小処理を行い、強調処理部56では、入力された画像
データに対して該画像データの入力順序に沿った単一の
方向(垂直方向)について強調処理を行う。強調処理部
56から出力された画像データは切替部64Cを介して
変換部62に入力され、オートセットアップエンジン1
44で決定された階調変換条件に基づく階調変換や、色
変換等の変換処理が行われた後に、メモリコントローラ
50により同一のフレームメモリに再度記憶される。
【0087】これにより、画像データを1回スキャンし
て、オートセットアップエンジン144で演算された処
理条件に従って2次元の画像処理(拡大/縮小処理及び
強調処理)を行った場合と略等価な画像データが得られ
る。1次元の画像処理(単一の方向についての画像処
理)では、1回の演算で扱うデータの数が少なく、拡大
・縮小部52における拡大/縮小処理や強調処理部56
における強調処理は、入力される画像データを単に入力
順に処理することで実現できるので、非常に短い時間で
処理を行うことができる。
【0088】イメージプロセッサ140で1次元の画像
処理が2回行われると、次にメモリコントローラ50
は、画像処理が行われた画像データをフレームメモリか
ら所定の順序で読み出して(例えば水平方向に沿った順
序で読み出して)、入出力コントローラ134に出力す
る。
【0089】本実施形態では、複数のフィルム画像の画
像データがイメージプロセッサ部136に順に入力され
た場合、各フィルム画像の画像データに対して、上記の
フレームメモリへの画像データの記憶、2回の1次元の
画像処理、及びフレームメモリからの画像データの出力
の各処理を、3個のフレームメモリ142A、142
B、142Cを用いてパイプライン方式で並列に行って
いる。これにより、画像データに対する画像処理を高速
で行うことができる。
【0090】イメージプロセッサ140で画像処理を行
う画像データは、高解像度のデータであり、データ量が
膨大であるが、本実施形態に係るイメージプロセッサ1
40は、ハードウエアによって画像処理を行う構成であ
ると共に、画像データに対する画像処理を2回の1次元
の画像処理に分けて行っており、更に、各画像に対する
画像処理をパイプライン方式で並列に行っているので、
イメージプロセッサ140における高解像度画像データ
に対する画像処理も短時間で完了する。
【0091】次に、イメージプロセッサ部136に対す
る故障診断について説明する。前述のように、本実施形
態に係るイメージプロセッサ140は、入力された画像
データに対し複数種の画像処理回路によって複数種の画
像処理を行う(例えば拡大・縮小部52によって拡大/
縮小処理を行い、強調処理部56によって強調処理を行
い、変換部62によって変換処理を行う)。
【0092】このため本実施形態では、イメージプロセ
ッサ140の複数種の画像処理回路に対して各々独立に
故障の有無を診断するために、パーソナルコンピュータ
158のハードディスク168には、次の表1にも示す
ように、前記複数種の画像処理(画像処理回路)に対応
して、イメージプロセッサ140の故障の有無を診断す
るための診断用画像データD1IN、D2IN、…、処理条
件を表す処理条件データ、及び期待値画像データD1
OUT 、D2OUT 、…、が各々複数種記憶されている。従
って、ハードディスク168は本発明の第2記憶手段に
対応している。
【0093】
【表1】
【0094】なお、表1において、「○」はデータが設
定されており、「−」はデータが設定されていないこと
を表す。診断用画像データ及び処理条件データは、対応
する画像処理回路の故障の有無の判定が容易なように予
め定められており、期待値画像データは、対応する画像
処理回路で何ら故障が生じていないときに、該画像処理
回路が、前記処理条件データが表す処理条件に従って前
記診断用画像データに対して画像処理を行ったときの処
理結果を表している。
【0095】例として、拡大/縮小処理に対応する診断
用画像データとして、各画素の値が「d1 ,d2
3 ,d4 ,d5 ,d6 ,d7 ,d8 ,…」と設定され
た画像データを用いた場合、処理条件データが表す処理
条件(拡大縮小率)が50%であれば、期待値画像デー
タが表す各画素の値は例えば「d1 ,d3 ,d5
7 ,d9 ,…」と設定され、処理条件データが表す処
理条件(拡大縮小率)が200%であれば、期待値画像
データが表す各画素の値は例えば「d1 ,d1 ,d2
2 ,d3 ,d3 ,d4 ,d4 ,…」と設定される。
【0096】次に、パーソナルコンピュータ158のC
PU160で実行される故障診断処理について、図10
のフローチャートを参照して説明する。なお、この故障
診断処理は、例えばディジタルラボシステム10の電源
が投入された場合や、何らかの異常の発生に伴い故障診
断処理の実行が指示された場合に、メモリ162からプ
ログラムが読み出されて実行される。
【0097】ステップ300では、フレームメモリ14
2の故障の有無のチェックを行う。これは、例えば所定
のデータ長のデータをフレームメモリ142に書込み、
前記書き込んだデータを読み出し、書き込んだデータと
読み出したデータとを照合することを、フレームメモリ
142A、142B、142Cの全記憶領域について行
うことで実現できる。次のステップ302では、ステッ
プ300におけるチェック処理の結果に基づき、フレー
ムメモリ142に異常が無いか否か判定する。例えばフ
レームメモリ142に書き込んだデータとフレームメモ
リ142から読み出したデータとに不一致があった等の
場合には、ステップ302の判定が否定されてステップ
324へ移行し、ディスプレイ164にメッセージを表
示する等によってフレームメモリ142の故障を通知
し、故障診断処理を終了する。
【0098】これにより、オペレータはフレームメモリ
142に故障が生じていることを容易に認識することが
でき、例えばフレームメモリ142の交換等の対策を講
ずることができる。
【0099】一方、フレームメモリ142が正常である
と判定され、ステップ302の判定が肯定された場合に
はステップ304へ移行し、ステップ304以降でライ
ンCCDスキャナ14と画像処理部16とのインタフェ
ースの故障の有無を診断する。すなわち、ステップ30
4ではハードディスク168に予め記憶されている所定
のテストパターンデータを読み出し、読み出したテスト
パターンデータをラインCCDスキャナ14に転送した
後に、ラインCCDスキャナ14に対し、前記テストパ
ターンデータを画像処理部16に入力するよう指示す
る。
【0100】ラインCCDスキャナ14と画像処理部1
6とのインタフェースに故障が生じていなければ、ライ
ンCCDスキャナ14が前記テストパターンデータを画
像処理部16に入力すると、このテストパターンデータ
はラインスキャナ補正部122、セレクタ132を介し
てイメージプロセッサ部136のフレームメモリ142
に記憶される。なお、このときCPU160は、ライン
スキャナ補正部122に対し暗補正等の各種の補正の実
行を禁止する。次のステップ306では、ラインCCD
スキャナ14から入力されてフレームメモリ142に記
憶されたテストパターン画像データを、ラインCCDス
キャナ14に転送したテストパターンデータと照合す
る。
【0101】そしてステップ308では、テストパター
ンデータを照合した結果に基づいて、ラインCCDスキ
ャナ14と画像処理部16とのインタフェースに異常が
無いか否か判定する。例えばフレームメモリ142に書
き込まれたテストパターンデータと、ラインCCDスキ
ャナ14に転送したテストパターンデータとに不一致が
あった等の場合には、ステップ308の判定が否定され
てステップ326へ移行し、ディスプレイ164にメッ
セージを表示する等によってラインCCDスキャナ14
と画像処理部16とのインタフェースの故障を通知し、
故障診断処理を終了する。
【0102】これにより、オペレータはラインCCDス
キャナ14と画像処理部16とのインタフェースに故障
が生じていることを容易に認識することができ、例えば
ラインCCDスキャナ14のI/F回路90の交換又は
修理や、イメージプロセッサ部136のメモリコントロ
ーラ138の交換又は修理等の対策を講ずることができ
る。
【0103】一方、ラインCCDスキャナ14と画像処
理部16とのインタフェースも正常であると判定されて
てステップ308の判定が肯定された場合にはステップ
310へ移行し、ステップ310以降でイメージプロセ
ッサ130の各種の画像処理回路の故障の有無を診断す
る。すなわち、ステップ310では複数種の画像処理の
うちの何れか1つの画像処理(以下、特定の画像処理と
いう)に対応する診断用画像データ及び処理条件データ
をハードディスク168から取り込む。次のステップ3
12では取り込んだ処理条件をイメージプロセッサ14
0に出力し、取り込んだ処理条件を特定の画像処理を行
う画像処理回路に設定する(例えば特定の画像処理が画
像の拡大/縮小処理であれば、拡大・縮小部52に拡大
縮小率を設定する)。
【0104】ステップ314では、先のステップ310
で取り込んだ診断用画像データをフレームメモリ142
に書込む。そしてステップ316では、イメージプロセ
ッサ140において、フレームメモリ142に書き込ん
だ診断用画像データに対して特定の画像処理のみが行わ
れるように切替部64A、64B、64Cを切替え、イ
メージプロセッサ140に対して画像処理の実行を指示
する。これにより、イメージプロセッサ140では診断
用画像データに対し、特定の画像処理のみを行ってフレ
ームメモリ142に再記憶させる。
【0105】例えば特定の画像処理が拡大/縮小処理で
あれば、イメージプロセッサ140では、フレームメモ
リ142から取り込んだ診断用画像データが切替部64
Aを介して拡大・縮小部52に入力され、拡大・縮小部
52では、設定された拡大縮小率に従って診断用画像デ
ータに対する拡大/縮小処理を行う。そして、拡大・縮
小部52で拡大/縮小処理が行われた画像データは、切
替部64B、64Cによって強調処理部56や変換部6
2を通ることなく(強調処理や変換処理等が行われるこ
となく)、フレームメモリ142に再記憶される。
【0106】また、例えば特定の画像処理が強調処理で
あれば、イメージプロセッサ140では、フレームメモ
リ142から取り込んだ診断用画像データが、切替部6
4A、64Bによって拡大・縮小部52を通ることなく
(拡大/縮小処理が行われることなく)強調処理部56
に入力される。強調処理部56では、設定された強調度
に従って診断用画像データに対する強調処理を行う。そ
して、強調処理部56によって強調処理が行われた画像
データは、切替部64Cによって変換部62を通ること
なく(階調変換等の変換処理が行われることなく)、フ
レームメモリ142に再記憶される。
【0107】また、例えば特定の画像処理が階調変換処
理であれば、イメージプロセッサ140では、フレーム
メモリ142から取り込んだ診断用画像データが、切替
部64A、64B、64Cによって拡大・縮小部52や
強調処理部56を通ることなく(拡大/縮小処理や強調
処理が行われることなく)変換部62に入力される。変
換部62では、設定された階調変換条件に従って診断用
画像データに対する階調変換を行うと共に、色変換等の
他の画像処理も行う。そして、変換部62によって階調
変換等の変換処理等が行われた画像データはフレームメ
モリ142に再記憶される。
【0108】次のステップ318では、前記特定の画像
処理に対応する期待値画像データをハードディスク16
8から取込み、特定の画像処理が行われてフレームメモ
リ142に再記憶された画像データを、前記取り込んだ
期待値画像データと照合する。次のステップ320で
は、フレームメモリ142に再記憶された画像データと
期待値画像データとを照合した結果に基づいて、イメー
ジプロセッサ140の前記特定の画像処理を行う画像処
理回路(例えば拡大・縮小部52)に異常が無いか否か
判定する。
【0109】この判定を行うときには、フレームメモリ
142には故障が生じていないことが確認されているの
で、フレームメモリ142に再記憶された画像データ
と、期待値画像データとに不一致があれば、特定の画像
処理を行う画像処理回路に故障が生じていると判断でき
る。このような場合には、ステップ320の判定が否定
されてステップ328へ移行し、ディスプレイ164に
メッセージを表示する等によってラインCCDスキャナ
14と画像処理部16との特定の画像処理を行う画像処
理回路の故障を通知し、故障診断処理を終了する。
【0110】これにより、オペレータはイメージプロセ
ッサ140に故障が生じていることを容易に認識するこ
とができると共に、イメージプロセッサ140のうち故
障の生じている画像処理回路が、特定の画像処理を行う
画像処理回路であることを容易に認識することができ
る。これにより、前記画像処理回路の交換等の対策を講
ずることができると共に、故障箇所を特定するための作
業が不要となるので、画像処理回路の交換等の対策を講
じて正常な状態に復旧させる迄に要する時間を短縮する
ことができる。
【0111】なお、このときイメージプロセッサ140
を構成する電子回路基板のイメージ図をディスプレイ1
64に表示すると共に、故障が生じていると判断した画
像処理回路の配置位置を前記イメージ図に重ねて表示す
るようにすれば、故障が生じていると判断した画像処理
回路の交換、修理等のオペレータの作業が非常に容易に
なるので好ましい。
【0112】一方、ステップ320の判定が肯定された
場合にはステップ322へ移行し、イメージプロセッサ
140で実行される複数種の画像処理の全てに対し、上
記の診断処理を行ったか否か判定する。判定が否定され
た場合にはステップ310へ移行し、複数種の画像処理
のうち診断処理を未実行の画像処理に対して上記の診断
処理を繰り返す。そして、ステップ322の判定が肯定
されると、故障診断処理を終了する。
【0113】なお、上記ではパーソナルコンピュータ1
58のCPU160で故障診断処理を実行するようにし
た場合を説明したが、これに限定されるものではなく、
例えばオートセットアップエンジン144で故障診断処
理を行うようにしてもよい。また、ラインCCDスキャ
ナ14と画像処理装置16とのインターフェースの故障
の有無の診断に際し、上記では画像処理装置16からテ
ストパターンデータを転送するようにしていたが、ライ
ンCCDスキャナ14のROM66等に、テストパター
ンデータを予め記憶しておくようにしてもよい。
【0114】また、上記では切替部64A、64B、6
4Cによって、イメージプロセッサ140のうち診断対
象の画像処理回路でのみ画像処理を行わせるようにして
いたが、これに限定されるものではなく、イメージプロ
セッサ140の全ての画像処理回路で毎回画像処理を行
わせると共に、診断対象でない画像処理回路に対して
は、画像処理後の画像データが画像処理前の画像データ
と実質的に同一になるように処理条件を設定するように
してもよい。
【0115】また、上記ではイメージプロセッサ140
で実行される複数種の画像処理に対応して、ハードディ
スク168に診断用画像データ、処理条件データ、及び
期待値画像データを各々複数種記憶させ、種類の異なる
画像処理を行う画像処理を単位として故障の有無を診断
するようにしていたが、これに限定されるものではな
く、特にイメージプロセッサ140が単一の電子回路基
板から構成され、故障が発生した場合には基板ごと交換
する等の場合には、診断用画像データ、処理条件データ
及び期待値画像データを1種類ずつ記憶し、イメージプ
ロセッサ140で故障が生じているか否かのみを診断す
るようにしてもよい。請求項1の発明は、上記のような
態様も権利範囲に含むものである。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、予め定められた診断用データを第1記憶手段に記憶
させ、診断用データに対し画像処理部により画像処理を
行わせて処理結果に相当するデータを第1記憶手段に再
記憶させ、第1記憶手段に再記憶されたデータと、前記
診断用データに対して前記画像処理を行ったときの処理
結果を表す期待値データとを比較して故障の有無を診断
するようにしたので、簡単な構成で、故障の有無を自動
的に自己診断することができる、という優れた効果を有
する。
【0117】請求項2記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、診断用データを用いた故障の有無の診断に先立
って第1記憶手段の故障の有無を診断するようにしたの
で、上記効果に加え、第1記憶手段の故障の有無の影響
を受けることなく、画像処理部の故障の有無を確実に診
断することができる、という効果を有する。
【0118】請求項3記載の発明は、請求項2の発明に
おいて、画像処理部で行われる複数種の画像処理に対応
する複数種の診断用データのうちの何れか1つを第1記
憶手段に記憶させ、第1記憶手段に記憶させた診断用デ
ータに対応する所定の画像処理のみを画像処理部により
行わせて処理結果に相当するデータを第1記憶手段に再
記憶させ、第1記憶手段に再記憶されたデータと第1記
憶手段に記憶させた前記診断用データに対応する期待値
データとを比較して画像処理部の所定の画像処理を行う
部分の故障の有無を診断することを、複数種の画像処理
について各々行うようにしたので、上記効果に加え、画
像処理部が、画像データに対して複数種の画像処理を各
々行う構成である場合に、画像処理部に故障が生じたと
きのオペレータによる修理等の作業が容易になる、とい
う効果を有する。
【0119】請求項4記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、診断手段による故障の有無の診断結果を表示す
るための表示手段を設けたので、上記効果に加え、オペ
レータが診断結果を容易に把握することができる、とい
う効果を有する。
【0120】請求項5記載の発明は、請求項1の発明に
おいて、画像処理部が、診断用データに対しては所定の
処理条件に従って画像処理を行い、期待値データとし
て、診断用データに対し所定の処理条件に従って画像処
理を行ったときの処理結果を表すデータを記憶したの
で、上記効果に加え、画像処理部が、処理対象の画像デ
ータに対して画像データ単位で演算された処理条件に従
って画像処理を行う構成である場合にも、故障の有無を
確実に診断することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るディジタルラボシステムの概
略ブロック図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成図で
ある。
【図4】ラインCCDスキャナの電気系の概略構成を示
すブロック図である。
【図5】画像処理部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図6】レーザプリンタ部の光学系の概略構成図であ
る。
【図7】レーザプリンタ部及びプロセッサ部の電気系の
概略構成を示すブロック図である。
【図8】イメージプロセッサの内部構成を概念的に示す
ブロック図である。
【図9】(A)は水平方向に沿った順序での画像データ
の読み出し、(B)は垂直方向に沿った順序での画像デ
ータを読み出しを示す概念図である。
【図10】本実施形態に係る故障診断処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム 16 画像処理部 136 イメージプロセッサ部 140 イメージプロセッサ 142 フレームメモリ 158 パーソナルコンピュータ 164 ディスプレイ 168 ハードディスク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データを記憶するための
    第1記憶手段と、 前記第1記憶手段に記憶された画像データに対して画像
    処理を行う画像処理部と、 予め定められた診断用データ及び該診断用データに対し
    て前記画像処理を行ったときの処理結果を表す期待値デ
    ータを記憶する第2記憶手段と、 前記診断用データを第1記憶手段に記憶させ、前記診断
    用データに対し前記画像処理部により画像処理を行わせ
    て処理結果に相当するデータを第1記憶手段に再記憶さ
    せ、第1記憶手段に再記憶されたデータと前記期待値デ
    ータとを比較して故障の有無を診断する診断手段と、 を含む画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記診断手段は、前記診断用データを用
    いた故障の有無の診断に先立って、前記第1記憶手段の
    故障の有無を診断することを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理部は、前記第1記憶手段に
    記憶された処理対象の画像データに対して複数種の画像
    処理を各々行い、 前記第2記憶手段には、診断用データ及び該診断用デー
    タに対応する期待値データが、前記複数種の画像処理に
    対応して複数種記憶されており、 前記診断手段は、前記複数種の診断用データのうちの何
    れか1つを前記第1記憶手段に記憶させ、前記複数種の
    画像処理のうち第1記憶手段に記憶させた診断用データ
    に対応する所定の画像処理のみを画像処理部により行わ
    せて処理結果に相当するデータを第1記憶手段に再記憶
    させ、第1記憶手段に再記憶されたデータと第1記憶手
    段に記憶させた前記診断用データに対応する期待値デー
    タとを比較して前記画像処理部の前記所定の画像処理を
    行う部分の故障の有無を診断することを、前記複数種の
    画像処理について各々行うことを特徴とする請求項2記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記診断手段による故障の有無の診断結
    果を表示するための表示手段を更に備えたことを特徴と
    する請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記画像処理部は、処理対象の画像デー
    タに対しては画像データ単位で演算された処理条件に従
    って画像処理を行うと共に、前記診断用データに対して
    は所定の処理条件に従って画像処理を行い、 前記第2の記憶手段には、前記期待値データとして、前
    記診断用データに対し前記所定の処理条件に従って画像
    処理を行ったときの処理結果を表すデータが記憶されて
    いることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
JP9238210A 1997-09-03 1997-09-03 画像処理装置 Pending JPH1188585A (ja)

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