JP3784924B2 - 画像読取装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像読取装置及び方法に係り、特に、画像の予備読み取りを行い、読取条件及び画像処理条件の少なくとも一方を決定した後に画像の本読み取りを行う画像読取方法、及び該画像読取方法を適用可能な画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、写真フィルムに記録されているフィルム画像を、CCD等の読取センサを備えた画像読取装置によって読み取り、該読み取りによって得られた画像データに対して各種の補正等の画像処理を行った後に、記録材料への画像の記録やディスプレイへの画像の表示等を行う画像処理システムが知られている。また、フィルム画像(特にネガフィルムに記録されたネガ画像)は濃度のばらつきが大きいので、所望の画質の記録画像や表示画像を得るために、画像読取装置ではフィルム画像を予備的に読み取り(所謂プレスキャン)、フィルム画像の濃度等に応じた読取条件(例えばフィルム画像に照射する光の光量やCCDの電荷蓄積時間等)を決定し、決定した読取条件でフィルム画像を読み取っていた(所謂ファインスキャン)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、135サイズの写真フィルムには、例えばパノラマサイズやハイビジョンサイズ等のように、標準サイズとアスペクト比の異なるサイズのフィルム画像が混在記録されていることがある。135サイズの写真フィルムのフィルム画像を読み取る場合の読取センサによる画像読取範囲は、画像記録範囲の面積が最大である標準サイズのフィルム画像の記録範囲に対応した大きさとされるが、非標準アスペクト比のフィルム画像が記録されている箇所では、標準サイズのフィルム画像の記録範囲に相当する領域(すなわち画像読取範囲)の一部が素抜け部になっている。
【0004】
従って、非標準アスペクト比のフィルム画像の読取時に、前記素抜け部を透過した光によって読取センサで飽和が生じる(例えば読取センサがCCDであれば蓄積電荷の飽和が生ずる)ので、非標準アスペクト比のフィルム画像を精度良く読み取ることは困難であった。また、読取センサで飽和が生ずることを防止するために、素抜け部からの光によって飽和が生じないように、フィルム画像のアスペクト比に拘らず予め読取条件を調整したとすると、読取時にフィルム画像が記録されている部分からの光の光量が不足するので、フィルム画像を精度良く読み取ることは困難であった。
【0005】
また、読取センサよりも写真フィルム搬送方向の上流側に、フィルム画像のアスペクト比判定用のセンサを設けておき、該センサの検出結果に基づいてフィルム画像のアスペクト比を予め判定し、フィルム画像記録範囲外を遮光するマスクによる遮光範囲を切り替えることも考えられるが、アスペクト比を高精度に判定するには時間がかかるので、読取センサでフィルム画像を読み取る時迄に該フィルム画像に対するアスペクト比の判定を完了させるためには、アスペクト比判定用のセンサと読取センサとの距離を大きくする必要がある。従って、装置が大型化すると共に、単位時間当りのフィルム画像の読取速度を更に高速化しようとすると、フィルム画像のアスペクト比の判定が読み取りの開始迄に間に合わなくなることも考えられる。
【0006】
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、読取対象の画像にアスペクト比の異なる画像が混在していたとしても、各画像を精度良く読み取ることができる画像読取装置及び方法を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る画像読取装置は、画像を読み取る読取手段と、前記読取手段が画像の予備読み取りを行った結果に基づいて、前記画像の本読み取りを行う際の読取条件、及び本読み取りを行った結果に対する画像処理の処理条件を決定する決定手段と、前記読取手段が画像の予備読み取りを行った結果に基づいて、前記画像のアスペクト比を判定する判定手段と、複数の画像の各々に対し前記読取手段によって予備読み取りを順に行わせた後に、前記判定手段によってアスペクト比が非標準と判定された画像があれば、前記非標準アスペクト比の画像について前記読取手段による予備読み取りを再度行わせ、該予備読み取りを再度行った結果に基づき前記決定手段によって前記非標準アスペクト比の画像の読取条件及び画像処理の処理条件を決定させた後に、前記複数の画像の各々に対し前記読取手段によって本読み取りを順に行わせる制御手段と、を含んで構成している。
【0008】
請求項1記載の発明では、読取手段が画像の予備読み取りを行った結果に基づき、決定手段は、画像の本読み取りを行う際の読取条件、及び本読み取りを行った結果に対する画像処理の処理条件を決定する。なお、画像の本読み取りを行う際の読取条件を決定し、決定した読取条件に従って画像の本読み取りを行えば、画像の本読み取りを、個々の画像の特徴量(例えば画像濃度等)に応じて高精度に行うことができる。また、画像の本読み取りを行った結果に対する画像処理の処理条件の決定には時間がかかることが一般的であるが、画像の予備読み取りを行った結果に基づいて処理条件を決定すれば、画像の本読み取りを行った結果に対する画像処理を短時間で完了させることができる。
【0009】
また請求項1の発明では、読取手段が画像の予備読み取りを行った結果に基づいて画像のアスペクト比を判定する判定手段が設けられており、制御手段は、複数の画像の各々に対し読取手段によって予備読み取りを順に行わせた後に、アスペクト比が非標準と判定された画像があれば、非標準アスペクト比の画像について読取手段による予備読み取りを再度行わせる。この非標準アスペクト比の画像に対する再度の予備読み取りでは、読取対象の画像のアスペクト比が既に判定されているので、読取対象の画像のアスペクト比に応じた読み取りを行うことができる。
【0010】
従って、読取対象である複数の画像の中に非標準アスペクト比の画像が混在していた場合にも、非標準アスペクト比の画像を含む複数の画像の各々を精度良く読み取ることができ、各画像の本読み取りを行う際の読取条件、及び本読み取りを行った結果に対する画像処理の処理条件を各々高精度に決定することができる。
【0011】
また、請求項1の発明では、複数の画像の各々に対して予備読み取りを行う際には、各画像のアスペクト比と無関係に読み取りを行い、予備読み取りを行った結果に基づいてアスペクト比を判定するので、アスペクト比検出用のセンサを設ける必要がなくなると共に、複数の画像の各々に対する予備読み取りを高速で行うことができる。
【0012】
なお、読取対象画像が写真フィルムに記録されたフィルム画像であり、読取手段が、写真フィルム上の読取範囲内の各部を透過した光の光量を検出することでフィルム画像を読み取る構成である場合には、請求項2に記載したように、写真フィルム上のフィルム画像記録範囲外を遮光する遮光手段を設け、制御手段は、アスペクト比が非標準と判定されたフィルム画像があった場合には、非標準アスペクト比のフィルム画像について読取手段による予備読み取りを再度行わせる際に、遮光手段による遮光範囲を非標準アスペクト比に対応する範囲に切り替えることが好ましい。
【0013】
これにより、標準アスペクト比のフィルム画像では画像記録範囲内となり、非標準アスペクト比のフィルム画像では画像記録範囲外となる部分、すなわち素抜け部を透過した光が読取手段に入射されることが阻止されるので、非標準アスペクト比のフィルム画像について予備読み取りを再度行う際に、前記素抜け部を透過した光の光量の影響を受けることなく読取条件を定めることができる。従って非標準アスペクト比のフィルム画像についての再度の予備読み取りを、より精度良く行うことができる。
【0014】
請求項3記載の発明に係る画像読取方法は、読取手段によって画像の予備読み取りを行い、前記予備読み取りを行った結果に基づいて、前記画像の本読み取りを行う際の読取条件及び本読み取りを行った結果に対する画像処理の処理条件を決定し、前記画像の本読み取りを行う画像読取方法であって、複数の画像の各々に対し予備読み取りを順に行うと共に、予備読み取りを行った結果に基づいて各画像のアスペクト比を各々判定し、アスペクト比が非標準と判定した画像があれば該非標準アスペクト比の画像の予備読み取りを再度行い、該予備読み取りを再度行った結果に基づき前記非標準アスペクト比の画像の読取条件及び画像処理の処理条件を決定した後に、前記複数の画像の各々に対し本読み取りを順に行うことを特徴としているので、請求項1の発明と同様に、読取対象の画像にアスペクト比の異なる画像が混在していたとしても、各画像を精度良く読み取ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下では、まず本実施形態に係るディジタルラボシステムについて説明する。
【0016】
(システム全体の概略構成)
図1には本実施形態に係るディジタルラボシステム10が示されている。このラボシステム10は、エリアCCDスキャナ12、ラインCCDスキャナ14、及び画像処理部16を備えた入力部と、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20を備えた出力部と、で構成されている。なお、エリアCCDスキャナ12及びラインCCDスキャナ14は本発明の読取手段に対応している。
【0017】
エリアCCDスキャナ12及びラインCCDスキャナ14は、ネガフィルムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されているフィルム画像を読み取るためのものであり、例えばエリアCCDスキャナ12は135サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィルム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)のフィルム画像を読取対象とし、ラインCCDスキャナ14は120サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象とすることができる。
【0018】
エリアCCDスキャナ12及びラインCCDスキャナ14は、上記の読取対象のフィルム画像をエリアCCD又はラインCCDで読み取り、画像データを出力する。なお、ディジタルラボシステム10は、必ずしもエリアCCDスキャナ12及びラインCCDスキャナ14の両方を備えている必要はなく、例えばフィルム画像の読み取りを行う写真フィルムのサイズが限られている場合は、エリアCCDスキャナ12及びラインCCDスキャナ14の何れか一方(例えばエリアCCDスキャナ12)のみを設けることも可能である。
【0019】
画像処理部16は、エリアCCDスキャナ12やラインCCDスキャナ14から出力された画像データ(スキャン画像データ)が入力されると共に、デジタルカメラでの撮影によって得られた画像データ、フィルム画像以外の原稿(例えば反射原稿等)をスキャナで読み取ることで得られた画像データ、コンピュータで生成された画像データ等(以下、これらをファイル画像データと総称する)を外部から入力する(例えば、メモリカード等の記憶媒体を介して入力したり、通信回線を介して他の情報処理機器から入力する等)ことも可能なように構成されている。
【0020】
画像処理部16は、入力された画像データに対して各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像データとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、画像処理部16は、画像処理を行った画像データを画像ファイルとして外部へ出力する(例えばメモリカード等の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0021】
レーザプリンタ部18はR、G、Bのレーザ光源を備えており、画像処理部16から入力された記録用画像データに応じて変調したレーザ光を印画紙に照射して、走査露光によって印画紙に画像を記録する。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18で走査露光によって画像が記録された印画紙に対し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0022】
(エリアCCDスキャナの構成)
次にエリアCCDスキャナ12の構成について説明する。図2にはエリアCCDスキャナ12の光学系の概略構成が示されている。この光学系は、ハロゲンランプやメタルハライドランプ等から成り写真フィルム22に光を照射する光源30を備えており、光源30の光射出側には、写真フィルム22に照射する光の光量を調節するための絞り32、色分解フィルタユニット34、写真フィルム22に照射する光を拡散光とする光拡散ボックス36が順に配置されている。色分解フィルタユニット34は、R、G、Bの色分解フィルタ34R、34G、34Bが、図2矢印A方向に沿って回転可能とされたターレット34Aに嵌め込まれて構成されている。
【0023】
写真フィルム22は、フィルムキャリア38(図5参照、図2では図示省略)によってフィルム画像の画面中心が光軸Lに一致するように位置決めされる。なお、図2では長尺状の写真フィルム22を示しているが、1コマ毎にスライド用のホルダに保持されたスライドフィルム(リバーサルフィルム)やAPSフィルムについては、各々専用のフィルムキャリアが用意されており(APSフィルム用のフィルムキャリアは磁気層に磁気記録された情報を読み取る磁気ヘッドを有している)、これらの写真フィルムのフィルム画像を位置決めすることも可能とされている。
【0024】
写真フィルム22を挟んで光源30と反対側には、光軸Lに沿って、フィルム画像を透過した光を結像させるレンズユニット40、エリアCCD42が順に配置されている。図2ではレンズユニット40として単一のレンズのみを示しているが、レンズユニット40は、実際には複数枚のレンズから構成されたズームレンズである。エリアCCD42は多数のCCDセルがマトリックス状に配列されたモノクロのCCDであり、受光面がレンズユニット40の結像点位置に一致するように配置されている。
【0025】
また、エリアCCD42にはピエゾアクチュエータ44X、44Yが取付けられている。ピエゾアクチュエータは電圧を加えると歪んで変位を発生するものであり、ピエゾアクチュエータ44X、44Yは、変位の発生方向がエリアCCD42の画素の配列方向(図2の矢印X方向及び矢印Y方向)に沿うように配置されている。また、図示は省略するが、エリアCCD42とレンズユニット40との間にはシャッタが設けられている。
【0026】
図3にはエリアCCDスキャナ12の電気系の概略構成が示されている。コントロール基板には、エリアCCDスキャナ12全体の制御を司るマイクロプロセッサ46が搭載されている。マイクロプロセッサ46にはモータドライバ48が接続されており、モータドライバ48には、絞り32をスライド移動させる絞り駆動モータ50、色分解フィルタユニット34のターレット34Aを回転させるフィルタ駆動モータ54が接続されている。
【0027】
マイクロプロセッサ46は、図示しない電源スイッチのオンオフに連動して光源30を点消灯させる。また、マイクロプロセッサ46は、エリアCCD42によるフィルム画像の読み取り(測光)を行う際に、フィルタ駆動モータ54によってターレット34Aを回転させる。従ってフィルム画像は、エリアCCD42により各成分色毎に順に読み取られることになる。またマイクロプロセッサ46は、絞り駆動モータ50により絞り32をスライド移動させ、エリアCCD42に入射される光量を調節する。
【0028】
また、マイクロプロセッサ46にはピエゾドライバ60を介してピエゾアクチュエータ44X、44Yが接続されている。マイクロプロセッサ46は、単一のフィルム画像に対し、エリアCCD42によって各成分色毎に各々4回読み取りを行わせると共に、各回の読み取りにおいて、ピエゾアクチュエータ44X、44Yにより、エリアCCD42の位置を図2のX方向又はY方向に移動させる。
【0029】
また、マイクロプロセッサ46にはバス62を介してRAM64(例えばSRAM)、ROM66(例えば記憶内容を書換え可能なROM)が接続されていると共に、モータドライバ68が接続されている。モータドライバ68には、レンズユニット40の複数枚のレンズの位置を相対的に移動させることでレンズユニット40のズーム倍率を変更するズーム駆動モータ70、レンズユニット40全体を移動させることでレンズユニット40の結像点位置を光軸Lに沿って移動させるレンズ駆動モータ106が接続されている。マイクロプロセッサ46は、フィルム画像のサイズやトリミングを行うか否か等に応じて、ズーム駆動モータ70によってレンズユニット40のズーム倍率を所望の倍率に変更する。
【0030】
一方、エリアCCD42は、タイミングジェネレータ74と共にCCD基板に搭載されている。タイミングジェネレータ74は、エリアCCD42や後述するA/D変換器82等を動作させるための各種のタイミング信号(クロック信号)を発生する。
【0031】
エリアCCD42の信号出力端は、CCD基板に搭載された増幅器76、コントロール基板に搭載された増幅器78、80を介してA/D変換器82に接続されている。A/D変換器82の出力端は、相関二重サンプリング回路(CDS)88を介してインタフェース(I/F)回路90に接続されている。CDS88では、フィードスルー信号のレベルを表すフィードスルーデータ及び画素信号のレベルを表す画素データを各々サンプリングし、各画素毎に画素データからフィードスルーデータを減算する。そして、演算結果(各CCDセルでの蓄積電荷量に正確に対応する画素データ)を、I/F回路90を介してスキャン画像データとして画像処理部16へ順次出力する。
【0032】
また、モータドライバ68には、シャッタを開閉させるシャッタ駆動モータ92が接続されている。エリアCCD42の暗出力については、後段の画像処理部16で補正されるが、暗出力レベルは、フィルム画像の読み取りを行っていないときに、マイクロプロセッサ46がシャッタを閉止させることで得ることができる。
【0033】
(ラインCCDスキャナの構成)
次にラインCCDスキャナ14の構成について説明する。なお、エリアCCDスキャナ12と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、エリアCCDスキャナ12と異なる部分についてのみ説明する。
【0034】
図4にはラインCCDスキャナ14の光学系の概略構成が示されている。この光学系は、光源30と光拡散ボックス36との間に、絞り32及び色分解フィルタユニット34に代えて、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の調光フィルタ114C、114M、114Yが射出光の光軸Lに沿って順に設けられており、エリアCCD42に代えてラインCCD116が設けられている。本実施形態では、ラインCCD116として、CCDセルがライン状に配列されて成るCCDセル列が3ライン設けられ、各ラインの光入射側にR、G、Bの色分解フィルタの何れかが各々取付けられた3ラインカラーCCDを用いている。
【0035】
ラインCCDスキャナ14の電気系の構成については図示を省略するが、フィルタ駆動モータ54は、調光フィルタ114C、114M、114Yを各々独立に移動可能とされている。また、ラインCCD116からはR、G、Bの測光信号が並列に出力されるので、図3に示した増幅器76、78、80、A/D変換器82、CDS88から成る信号処理系も3系統設けられており、I/F回路90からは、スキャン画像データとしてR、G、Bの画像データが並列に出力される。
【0036】
(画像処理部の構成)
次に画像処理部16の構成について図5を参照して説明する。画像処理部16は、エリアCCDスキャナ12に対応してエリアスキャナ補正部120が設けられていると共に、ラインCCDスキャナ14に対応してラインスキャナ補正部122が設けられている。
【0037】
エリアスキャナ補正部120は、暗補正回路124、欠陥画素補正部128、明補正回路130を備えている。暗補正回路124は、エリアCCD42の光入射側がシャッタにより遮光されている状態で、エリアCCDスキャナ12から入力された画像データ(エリアCCD42の暗出力レベルを表すデータ)を各画素毎に記憶しておき、エリアCCDスキャナ12から入力されたスキャン画像データから各画素毎に前記暗出力レベルを減ずることによって補正する。
【0038】
また、エリアCCD42の光電変換特性は各CCDセル単位でのばらつきもある。欠陥画素補正部128の後段の明補正回路130では、エリアCCDスキャナ12に画面全体が一定濃度の調整用のフィルム画像がセットされている状態で、エリアCCD42で前記調整用のフィルム画像を読み取ることによりエリアCCDスキャナ12から入力された調整用のフィルム画像の画像データ(この画像データが表す各画素毎の濃度のばらつきは各CCDセルの光電変換特性のばらつきに起因する)に基づいて各画素毎にゲインを定めておき、エリアCCDスキャナ12から入力された読取対象のフィルム画像の画像データを各画素毎に補正する。
【0039】
一方、調整用のフィルム画像の画像データにおいて、特定の画素の濃度が他の画素の濃度と大きく異なっていた場合には、前記特定の画素に対応するCCDセルには何らかの異常があり、前記特定の画素は欠陥画素と判断できる。欠陥画素補正部128は調整用のフィルム画像の画像データに基づき欠陥画素のアドレスを記憶しておき、エリアCCDスキャナ12から入力された読取対象のフィルム画像の画像データのうち、欠陥画素のデータについては周囲の画素のデータから補間してデータを新たに生成する。
【0040】
ラインスキャナ補正部122は、上記の暗補正回路124、濃度変換部126、欠陥画素補正部128、明補正回路130から成る信号処理系が3系統設けられており、ラインCCDスキャナ14から並列に出力されるR、G、Bの画像データを並列に処理する。また、ラインCCD116は3本のライン(CCDセル列)が写真フィルム22の搬送方向に沿って所定の間隔を空けて順に配置されているので、ラインCCDスキャナ14からR、G、Bの各成分色の画像データの出力が開始されるタイミングには時間差がある。ラインスキャナ補正部122は、フィルム画像上で同一の画素のR、G、Bの画像データが同時に出力されるように、各成分色毎に異なる遅延時間で画像データの出力タイミングの遅延を行う。
【0041】
エリアスキャナ補正部120及びラインスキャナ補正部122の出力端はセレクタ132の入力端に接続されており、補正部120、122から出力された画像データはセレクタ132に入力される。また、セレクタ132の入力端は入出力コントローラ134のデータ出力端にも接続されており、入出力コントローラ134からは、外部から入力されたファイル画像データがセレクタ132に入力される。セレクタ132の出力端は入出力コントローラ134、イメージプロセッサ部136A、136Bのデータ入力端に各々接続されている。セレクタ132は、入力された画像データを、入出力コントローラ134、イメージプロセッサ部136A、136Bの各々に選択的に出力可能とされている。
【0042】
イメージプロセッサ部136Aは、メモリコントローラ138、イメージプロセッサ140、3個のフレームメモリ142A、142B、142Cを備えている。フレームメモリ142A、142B、142Cは各々単一のフィルム画像の画像データを記憶可能な容量を有しており、セレクタ132から入力された画像データは3個のフレームメモリ142の何れかに記憶されるが、メモリコントローラ138は、入力された画像データの各画素のデータが、フレームメモリ142の記憶領域に一定の順序で並んで記憶されるように、画像データをフレームメモリ142に記憶させる際のアドレスを制御する。
【0043】
イメージプロセッサ140は、フレームメモリ142に記憶された画像データを取込み、階調変換、色変換、画像の超低周波明るさ成分の階調を圧縮するハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシャープネスを強調するハイパーシャープネス処理等の各種の画像処理を行う。なお、上記の画像処理の処理条件は、オートセットアップエンジン144(後述)によって自動的に演算され、演算された処理条件に従って画像処理が行われる。イメージプロセッサ140は入出力コントローラ134に接続されており、画像処理を行った画像データは、フレームメモリ142に一旦記憶された後に、所定のタイミングで入出力コントローラ134へ出力される。なお、イメージプロセッサ部136Bは、上述したイメージプロセッサ部136Aと同一の構成であるので説明を省略する。
【0044】
ところで、本実施形態では個々のフィルム画像に対し、エリアCCDスキャナ12又はラインCCDスキャナ14において読み取りを2回行う。1回目の読み取り(以下、プレスキャンという)では、フィルム画像の濃度が極端に低い場合(例えばネガフィルムにおける露光オーバのネガ画像)にも、エリアCCD42又はラインCCD116で蓄積電荷の飽和が生じないように決定した読取条件(写真フィルムに照射する光のR、G、Bの各波長域毎の光量、CCDの電荷蓄積時間)でフィルム画像の読み取りが行われる。このプレスキャンによって得られた画像データ(プレスキャン画像データ)は、セレクタ132から入出力コントローラ134に入力され、更に入出力コントローラ134に接続されたオートセットアップエンジン144に出力される。
【0045】
オートセットアップエンジン144は、CPU146、RAM148(例えばDRAM)、ROM150(例えば記憶内容を書換え可能なROM)、入出力ポート152を備え、これらがバス154を介して互いに接続されて構成されている。
【0046】
オートセットアップエンジン144は、入出力コントローラ134から入力された複数コマ分のフィルム画像のプレスキャン画像データに基づいて、ファインスキャンによって得られた画像データ(ファインスキャン画像データ)に対する画像処理の処理条件を演算し、演算した処理条件をイメージプロセッサ部136のイメージプロセッサ140へ出力する。この画像処理の処理条件の演算では、撮影時の露光量、撮影光源種やその他の特徴量から類似のシーンを撮影した複数のフィルム画像が有るか否か判定し、類似のシーンを撮影した複数のフィルム画像が有った場合には、これらのフィルム画像のファインスキャン画像データに対する画像処理の処理条件が同一又は近似するように決定する。
【0047】
なお、画像処理の最適な処理条件は、画像処理後の画像データを、レーザプリンタ部18における印画紙への画像の記録に用いるのか、外部へ出力するのか等によっても変化する。画像処理部16には2つのイメージプロセッサ部136A、136Bが設けられているので、例えば、画像データを印画紙への画像の記録に用いると共に外部へ出力する等の場合には、オートセットアップエンジン144は各々の用途に最適な処理条件を各々演算し、イメージプロセッサ部136A、136Bへ出力する。これにより、イメージプロセッサ部136A、136Bでは、同一のファインスキャン画像データに対し、互いに異なる処理条件で画像処理が行われる。
【0048】
更に、オートセットアップエンジン144は、入出力コントローラ134から入力されたフィルム画像のプレスキャン画像データに基づいて、レーザプリンタ部18で印画紙に画像を記録する際のグレーバランス等を規定する画像記録用パラメータを算出し、レーザプリンタ部18に記録用画像データ(後述)を出力する際に同時に出力する。
【0049】
入出力コントローラ134はI/F回路156を介してレーザプリンタ部18に接続されている。画像処理後の画像データを印画紙への画像の記録に用いる場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が行われた画像データは、入出力コントローラ134からI/F回路156を介し記録用画像データとしてレーザプリンタ部18へ出力される。また、オートセットアップエンジン144はパーソナルコンピュータ158に接続されている。画像処理後の画像データを画像ファイルとして外部へ出力する場合には、イメージプロセッサ部136で画像処理が行われた画像データは、入出力コントローラ134からオートセットアップエンジン144を介してパーソナルコンピュータ158に出力される。
【0050】
パーソナルコンピュータ158は、CPU160、メモリ162、ディスプレイ164、キーボード166、ハードディスク168、CD−ROMドライバ170、搬送制御部172、拡張スロット174、画像圧縮/伸長部176を備えており、これらがバス178を介して互いに接続されて構成されている。搬送制御部172はフィルムキャリア38に接続されており、フィルムキャリア38による写真フィルム22の搬送を制御する。また、フィルムキャリア38にAPSフィルムがセットされた場合には、フィルムキャリア38がAPSフィルムの磁気層から読み取った情報(例えば画像記録サイズ等)が入力される。
【0051】
また、メモリカード等の記憶媒体に対してデータの読出し/書込みを行うドライバ(図示省略)や、他の情報処理機器と通信を行うための通信制御装置は、拡張スロット174を介してパーソナルコンピュータ158に接続される。入出力コントローラ134から外部への出力用の画像データが入力された場合には、前記画像データは拡張スロット174を介して画像ファイルとして外部(前記ドライバや通信制御装置等)に出力される。また、拡張スロット174を介して外部からファイル画像データが入力された場合には、入力されたファイル画像データは、オートセットアップエンジン144を介して入出力コントローラ134へ出力される。この場合、入出力コントローラ134では入力されたファイル画像データをセレクタ132へ出力する。
【0052】
なお、画像処理部16は、プレスキャン画像データ等をパーソナルコンピュータ158に出力し、エリアCCDスキャナ12やラインCCDスキャナ14で読み取られたフィルム画像をディスプレイ164に表示したり、印画紙に記録することで得られる画像を推定してディスプレイ164に表示し、キーボード166を介してオペレータにより画像の修正等が指示されると、これを画像処理の処理条件に反映することも可能とされている。
【0053】
(レーザプリンタ部及びプロセッサ部の構成)
次にレーザプリンタ部18及びプロセッサ部20の構成について説明する。図6には、レーザプリンタ部18の露光部の光学系の構成が示されている。レーザプリンタ部18は、レーザ光源210R、210G、210Bの3個のレーザ光源を備えている。レーザ光源210RはRの波長のレーザ光を射出する半導体レーザ(LD)で構成されている。また、レーザ光源210Gは、LDと、該LDから射出されたレーザ光を1/2の波長のレーザ光に変換する波長変換素子(SHG)から構成されており、SHGからGの波長のレーザ光が射出されるようにLDの発振波長が定められている。同様に、レーザ光源210BもLDとSHGから構成されており、SHGからBの波長のレーザ光が射出されるようにLDの発振波長が定められている。
【0054】
レーザ光源210R、210G、210Bのレーザ光射出側には、各々コリメータレンズ212、音響光学光変調素子(AOM)214が順に配置されている。AOM214は、入射されたレーザ光が音響光学媒質を透過するように配置されていると共に、AOMドライバ216(図7参照)に接続されており、AOMドライバ216から高周波信号が入力されると、音響光学媒質内を前記高周波信号に応じた超音波が伝搬し、音響光学媒質を透過するレーザ光に音響光学効果が作用して回折が生じ、前記高周波信号の振幅に応じた強度のレーザ光がAOM214から回折光として射出される。
【0055】
AOM214の回折光射出側にはポリゴンミラー218が配置されており、各AOM214から回折光として各々射出されたR、G、Bの波長の3本のレーザ光は、ポリゴンミラー218の反射面上の略同一の位置に照射され、ポリゴンミラー218で反射される。ポリゴンミラー218のレーザ光射出側にはfθレンズ220、平面ミラー222が配置されており、ポリゴンミラー218で反射された3本のレーザ光はfθレンズ220を透過し、平面ミラー222で反射されて印画紙224に照射される。
【0056】
図7にはレーザプリンタ部18及びプロセッサ部20の電気系の概略構成が示されている。レーザプリンタ部18は画像データを記憶するフレームメモリ230を備えている。フレームメモリ230はI/F回路232を介して画像処理部16に接続されており、画像処理部16から入力された記録用画像データ(印画紙224に記録すべき画像の各画素毎のR、G、B濃度を表す画像データ)はI/F回路232を介してフレームメモリ230に一旦記憶される。フレームメモリ230はD/A変換器234を介して露光部236に接続されていると共に、プリンタ部制御回路238に接続されている。
【0057】
露光部236は、前述のようにLD(及びSHG)から成るレーザ光源210を3個備えていると共に、AOM214及びAOMドライバ216も3系統備えており、ポリゴンミラー218、ポリゴンミラー218を回転させるモータを備えた主走査ユニット240が設けられている。露光部236はプリンタ部制御回路238に接続されており、プリンタ部制御回路238によって各部の動作が制御される。
【0058】
印画紙224への画像の記録を行う場合、プリンタ部制御回路238は、記録用画像データが表す画像を走査露光によって印画紙224に記録するために、画像処理部16から入力された画像記録用パラメータに基づき、記録用画像データに対して各種の補正を行って走査露光用画像データを生成し、フレームメモリ230に記憶させる。そして、露光部236のポリゴンミラー218を回転させ、レーザ光源210R、210G、210Bからレーザ光を射出させると共に、生成した走査露光用画像データをフレームメモリ230からD/A変換器234を介して露光部236へ出力させる。これにより、走査露光用画像データがアナログ信号に変換されて露光部236に入力される。
【0059】
AOMドライバ216は、入力されたアナログ信号のレベルに応じてAOM214に供給する超音波信号の振幅を変化させ、AOM214から回折光として射出されるレーザ光の強度をアナログ信号のレベル(すなわち、印画紙224に記録すべき画像の各画素のR濃度及びG濃度及びB濃度の何れか)に応じて変調する。従って、3個のAOM214からは印画紙224に記録すべき画像のR、G、B濃度に応じて強度変調されたR、G、Bのレーザ光が射出され、これらのレーザ光はポリゴンミラー218、fθレンズ220、ミラー222を介して印画紙224に照射される。
【0060】
そして、ポリゴンミラー218の回転に伴って各レーザ光の照射位置が図6矢印B方向に沿って走査されることにより主走査が成され、印画紙224が図6矢印C方向に沿って一定速度で搬送されることによりレーザ光の副走査が成され、走査露光によって印画紙224に画像が記録される。走査露光によって画像が記録された印画紙224はプロセッサ部20へ送り込まれる。
【0061】
プリンタ部制御回路238にはプリンタ部ドライバ242が接続されており、プリンタ部ドライバ242には、露光部236に対して送風するファン244、レーザプリンタ部に装填されたマガジンに収納されている印画紙をマガジンから引き出すためのマガジンモータ246が接続されている。また、プリンタ部制御回路238には、印画紙224の裏面に文字等をプリントするバックプリント部248が接続されている。これらのファン244、マガジンモータ246、バックプリント部248はプリンタ部制御回路238によって作動が制御される。
【0062】
また、プリンタ部制御回路238には、未露光の印画紙224が収納されるマガジンの着脱及びマガジンに収納されている印画紙のサイズを検出するマガジンセンサ250、オペレータが各種の指示を入力するための操作盤252、プロセッサ部20で現像等の処理が行われて可視化された画像の濃度を測定する濃度計254、プロセッサ部20のプロセッサ部制御回路256が接続されている。
プロセッサ部制御回路256には、プロセッサ部20の機体内の印画紙搬送経路を搬送される印画紙224の通過の検出や、処理槽内に貯留されている各種の処理液の液面位置の検出等を行う各種センサ258が接続されている。
【0063】
また、プロセッサ部制御回路256には、現像等の処理が完了して機体外に排出された印画紙を所定のグループ毎に仕分けするソータ260、処理槽内に補充液を補充する補充システム262、ローラ等の洗浄を行う自動洗浄システム264が接続されていると共に、プロセッサ部ドライバ266を介して、各種ポンプ/ソレノイド268が接続されている。これらのソータ260、補充システム262、自動洗浄システム264、及び各種ポンプ/ソレノイド268はプロセッサ部制御回路256によって作動が制御される。
【0064】
(フィルムキャリアの構成)
次に図8を参照し、135サイズの写真フィルム用のフィルムキャリア38の構成について説明する。なお、図8は、フィルムキャリア38がラインCCDスキャナ14にセットされた状態を示している(但し図8では、調光フィルタ114C、114M、114Yや光拡散ボックス36等の図示は省略している)。
【0065】
フィルムキャリア38は、光源30からの射出光の光軸Lを中心として両側に各々配置された搬送ローラ対280、282を備えている。搬送ローラ対280、282は各々モータ284、286の駆動力が伝達されて回転され、この搬送ローラ対280、282の回転に伴い、搬送ローラ対280、282に挟持された写真フィルム22は光軸Lを横切って搬送される。モータ284、286はドライバ288、290を介して搬送制御部172(図5も参照)に接続されている。
【0066】
また、写真フィルム22の搬送路と光軸Lとが交差する位置には、光源30から射出され写真フィルム22の画像記録範囲外を透過する光を遮光すると共に、遮光範囲を変更可能なマスク292が配置されている。135サイズの写真フィルム22には写真フィルム22の長手方向に沿って順にフィルム画像が記録されるが、このフィルム画像のフレームサイズには、図9(A)に示すように標準サイズ(フィルム画像22A参照:標準アスペクト比のフィルム画像)と、該標準サイズと異なるアスペクト比のパノラマサイズ(フィルム画像22B参照:非標準アスペクト比のフィルム画像)と、があり、標準サイズとパノラマサイズは写真フィルム22の長手方向に沿った長さは同一である、幅方向に沿った長さが相違している。
【0067】
このためマスク292は、図9(B)及び(C)に示すように、写真フィルム22を幅方向に沿って横切るように配設された遮光板292Aが、所定の間隔を空けて一対設けられており、一対の遮光板292Aの間には、写真フィルム22の幅方向に沿ってスライド移動可能とされた一対の遮光板292Bが設けられている。マスク292はマスクドライバ294に接続されており、マスクドライバ294によって、遮光板292Bが図9(B)に示す位置(マスク292による遮光範囲が標準サイズのフィルム画像22Aに対応する範囲となる位置)、又は図9(C)に示す位置(マスク292による遮光範囲がパノラマサイズのフィルム画像22Bに対応する範囲となる位置)に移動される。なお、マスク292は請求項2に記載の遮光手段に対応している。
【0068】
マスクドライバ294は搬送制御部172に接続されており、搬送制御部172からの指示に応じてマスク292による遮光範囲を切替える。
【0069】
(作用)
次に本実施形態の作用として、135サイズの写真フィルムに記録されたフィルム画像の読み取りを行う際に画像処理部16のオートセットアップエンジン144で実行される135サイズフィルム画像読取処理について、図10のフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、135サイズの写真フィルムをラインCCDスキャナ14で読み取る場合を例に説明する。
【0070】
ステップ400では、フィルム画像に対してプレスキャンを行う際の読取条件をラインCCDスキャナ14に対して通知した後に、ラインCCDスキャナ14及びフィルムキャリア38に対し、写真フィルム22に記録されたフィルム画像に対するプレスキャンの実行を指示する。
【0071】
これにより、図11(A)乃至(C)にも示すように、フィルムキャリア38は写真フィルム22をプレスキャンに適した一定の搬送速度で所定方向(以下、便宜的に往路方向という)に搬送する。なお、このときのマスク292による遮光範囲は、標準サイズのフィルム画像22Aに対応する範囲(図9(B)参照)とされている。また、ラインCCDスキャナ14では通知された読取条件に従って、ラインCCD116により往路方向先頭側から順にフィルム画像を読み取り(往路方向先頭側から順に1,2,…,nのコマ番号を各フィルム画像に付したとすると、コマ番号1,2,…,nの順に読み取る)、得られた画像データをプレスキャン画像データとして画像処理部16に出力する。
【0072】
ステップ402では、プレスキャン画像データが入力されたか否か判定する。前記判定が否定された場合にはステップ404へ移行し、1本の写真フィルムに記録されている全てのフィルム画像のプレスキャン画像データが入力されたか否か判定する。この判定も否定された場合にはステップ402に戻り、ステップ402、404の判定を繰り返す。
【0073】
プレスキャン画像データが入力されるとステップ402の判定が肯定されてステップ406へ移行し、入力されたプレスキャン画像データに基づいて、該プレスキャン画像データが表すフィルム画像のサイズ(アスペクト比)を判定する。このサイズの判定は、例えば標準サイズのフィルム画像22Aでは画像記録範囲内となり、パノラマサイズのフィルム画像22Bでは画像記録範囲外となる所定部分22C(図9(A)参照)の濃度や色味が、素抜けに相当する濃度や色味であるか否かに基づいて判定することができる。
【0074】
また、本願出願人が特開平8−304932号公報、特開平8−304933号公報、特開平8−304934号公報、特開平8−304935号公報で提案しているように、プレスキャン画像データが表す各画素毎の濃度値に基づき、各画素毎にフィルム幅方向に沿った濃度変化値を各々演算し、各画素のフィルム幅方向に沿った濃度変化値をフィルム長手方向に沿って並ぶ複数の画素列毎に積算し、積算結果に基づいてフィルム画像のサイズ(アスペクト比)を判定したり、濃度ヒストグラムから閾値を定めて画像を二値化し、画像中の各領域における画像の存在率に基づいて判定したり、所定部分22Cにおける濃度変化値の分散及び平均値に基づいて判定したり、上記の手法を組み合わせて判定するようにしてもよい。なお、このステップ406は本発明の判定手段に対応している。
【0075】
次のステップ408では、ステップ406の判定結果に基づきフィルム画像がパノラマサイズか否か判定する。判定が否定された場合(すなわち、入力されたプレスキャン画像データが表すフィルム画像が標準アスペクト比の場合)にはステップ410へ移行し、ステップ410以降でセットアップ演算を行う。
【0076】
すなわち、ステップ410では入力されたプレスキャン画像データに基づき、フィルム画像の平均濃度等の特徴量を求め、求めた特徴量に基づいて同一のフィルム画像に対してファインスキャンを行う際の読取条件を演算し、コマ番号と対応させてRAM148等に記憶する。
【0077】
次のステップ412では、入力されたプレスキャン画像データに基づいて、フィルム画像の撮影時の露光量、撮影光源種やその他の特徴量を求め、求めた特徴量に基づいて、同一のフィルム画像に対してファインスキャンを行うことで得られるファインスキャン画像データに対する画像処理の処理条件を演算する。また、順次入力されるプレスキャン画像データから求まる特徴量を順次比較して類似のシーンを撮影したフィルム画像のデータか否かを判定し、類似のシーンを撮影したフィルム画像については同一又は近似した処理条件となるように処理条件を演算する。そして、処理条件を演算すると、演算した処理条件をコマ番号と対応させてRAM148に記憶した後にステップ402に戻る。
【0078】
このように、プレスキャン画像データの入力が始まると、図11にも示すようにセットアップ演算が開始される。なお、上記のステップ410、412は本発明の決定手段に対応している。
【0079】
一方、このプレスキャンでは、マスク292が標準サイズのフィルム画像22Aに対応する遮光範囲となっている状態で読み取りを行っているので、入力されたプレスキャン画像データが表すフィルム画像がパノラマサイズの場合(すなわち、前記フィルム画像が非標準アスペクト比の場合)には、入力されたプレスキャン画像データの精度が低いと判断できる。このため、ステップ408の判定が否定された場合には、ステップ414において、パノラマサイズと判定されたフィルム画像のコマ番号のみを記憶し、ステップ402に戻る。
【0080】
1本の写真フィルム22に記録されている全てのフィルム画像のプレスキャン画像データが入力され、入力された全てのプレスキャン画像データに対して上述の処理が行われると、ステップ404の判定が肯定されてステップ416へ移行し、1本の写真フィルム22の中に、パノラマサイズのフィルム画像が有ったか否か判定する。判定が否定された場合にはステップ428へ移行し、先に演算してRAM148に記憶した各フィルム画像に対するファインスキャン時の読取条件をラインCCDスキャナ14に対して通知し、ラインCCDスキャナ14及びフィルムキャリア38に対し、ファインスキャンの実行を指示する。
【0081】
この場合、図11(A)に示すように、フィルムキャリア38は写真フィルム22をファインスキャンに適した一定の搬送速度で所定方向と逆の方向(便宜的に復路方向という)に搬送する。また、ラインCCDスキャナ14では直ちに、通知された読取条件に従って、ラインCCD116により往路方向末尾側から順にフィルム画像を読み取り(コマ番号n,n−1,…,1の順に読み取る)、得られた画像データをファインスキャン画像データとして画像処理部16に出力する。
【0082】
また、次のステップ430では、先に演算してRAM148に記憶した各フィルム画像のファインスキャン画像データに対する画像処理の処理条件をイメージプロセッサ部136のイメージプロセッサ140へ通知する。これにより、ラインCCDスキャナ14から画像処理部16に入力された各フィルム画像のファインスキャン画像データは、イメージプロセッサ部136において、オートセットアップエンジン144で各フィルム画像毎に演算された処理条件に応じた画像処理が施されて出力される。
【0083】
一方、ステップ416の判定が肯定された場合(1本の写真フィルム22の中にパノラマサイズのフィルム画像が有った場合)には、ステップ418へ移行し、パノラマサイズのフィルム画像のコマ番号(先のステップ414で記憶したコマ番号)をラインCCDスキャナ14に通知し、ラインCCDスキャナ14及びフィルムキャリア38に対し、パノラマサイズのフィルム画像に対する再度のプレスキャンの実行を指示する。
【0084】
この場合、図11(B)に示すように、フィルムキャリア38は写真フィルム22を一旦復路方向に搬送した後に、プレスキャンに適した一定の搬送速度で写真フィルム22を往路方向に搬送する。また、写真フィルム22が復路方向に搬送されている間に、マスク292による遮光範囲は、パノラマサイズのフィルム画像22Bに対応する範囲(図9(C)参照)に切替わる。また、写真フィルム22の往路方向への搬送が開始されると、ラインCCDスキャナ14では、通知されたコマ番号に対応するフィルム画像(パノラマサイズのフィルム画像)のみをラインCCD116によって読み取り(再プレスキャン)、得られた画像データを再プレスキャン画像データとして画像処理部16に出力する。
【0085】
なお、このときの読取条件は、全てのフィルム画像に対してプレスキャンを行った際の読取条件(ステップ400で通知した読取条件)と同一であってもよいし、パノラマサイズのフィルム画像用に設定した読取条件であってもよい。
【0086】
次のステップ420では、再プレスキャン画像データが入力されたか否か判定する。前記判定が否定された場合にはステップ422へ移行し、先にコマ番号を通知した全てのフィルム画像の再プレスキャン画像データが入力されたか否か判定する。この判定も否定された場合にはステップ420に戻り、ステップ420、422の判定を繰り返す。
【0087】
再プレスキャン画像データが入力されるとステップ420の判定が肯定され、ステップ424以降でパノラマサイズのフィルム画像に対するセットアップ演算を行う。すなわち、ステップ424では、入力された再プレスキャン画像データに基づき、同一のフィルム画像に対してファインスキャンを行う際の読取条件を演算し、コマ番号と対応させてRAM148等に記憶する。ステップ426では、入力された再プレスキャン画像データに基づいて、同一のフィルム画像に対してファインスキャンを行うことで得られるファインスキャン画像データに対する画像処理の処理条件を演算し、演算した処理条件をコマ番号と対応させてRAM148に記憶した後にステップ420に戻る。
【0088】
なお、このステップ424、426も本発明の決定手段に対応している。また、ステップ400、416、418、428、430は、本発明の制御手段に対応している。
【0089】
パノラマサイズのフィルム画像に対する再プレスキャンでは、前述のように、マスク292による遮光範囲をパノラマサイズのフィルム画像22Bに対応する範囲に切替えているので、パノラマサイズのフィルム画像を精度良く読み取ることができ、再プレスキャンによって得られた再プレスキャン画像データに基づいて、適正な読取条件及び画像処理の処理条件を得ることができる。
【0090】
全てのパノラマサイズのフィルム画像の再プレスキャン画像データが入力されて上述のセットアップ演算が行われると、ステップ422の判定が肯定されてステップ428へ移行し、前述のように各フィルム画像に対するファインスキャンが行われる。但し、この場合、写真フィルム22には標準サイズのフィルム画像とパノラマサイズのフィルム画像とが混在しているので、ステップ406で判定した各フィルム画像のサイズに応じてマスク292による遮光範囲を適宜切替えながら、各フィルム画像に対するファインスキャンが行われる。
【0091】
なお、上記では1本の写真フィルム22に記録された全てのフィルム画像に対してプレスキャンを行った後に、前記写真フィルム22の中にパノラマサイズに相当するアスペクト比のフィルム画像が有った場合には、写真フィルム22を一旦復路方向に搬送した後に、写真フィルム22を往路方向に搬送しながらパノラマサイズに相当するアスペクト比のフィルム画像に対する再プレスキャンを行うようにしていたが(図11(B)参照)、写真フィルム22を往路方向に搬送しながら再プレスキャンを行うようにしてもよい。この場合、各フィルム画像に対するファインスキャンは、再プレスキャン終了後、写真フィルム22を往路方向に搬送しながら行って、ファインスキャンが終了した後に写真フィルム22を復路方向に搬送するようにしてもよいし(図11(C)参照)、再プレスキャン終了後、写真フィルム22を一旦往路方向に搬送した後に、写真フィルム22を復路方向に搬送しながら行ってもよい。
【0092】
また、上記では非標準アスペクト比として、パノラマサイズに相当するアスペクト比を例に説明したが、ハイビジョンサイズに相当するアスペクト比や、その他のアスペクト比であってもよい。また、画像が記録されている記録媒体として135サイズの写真フィルムを例に説明したが、本発明は、異なるアスペクト比の画像が混在記録されている記録媒体であれば、他のサイズの写真フィルムであっても、写真フィルム以外の記録媒体であっても適用可能である。
【0093】
また、上記では135サイズフィルム画像読取処理をオートセットアップエンジン144で行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、オートセットアップエンジン144では少なくともセットアップ演算を行い、他の処理については、パーソナルコンピュータ158単独で行うようにしてもよいし、パーソナルコンピュータ158とオートセットアップエンジン144とで分担して行うようにしてもよい。
【0094】
また、上記ではプレスキャン又は再プレスキャンによって得られた画像データに基づいて、ファインスキャンを行う際の読取条件及びファインスキャン画像データに対する画像処理の処理条件を各々演算するようにしていたが、これに限定されるものではなく、本発明は、読取条件及び画像処理の処理条件の何れか一方のみ演算することも権利範囲に含んでいる。
【0095】
更に、上記では本発明をラインCCDスキャナ14におけるフィルム画像の読み取りに適用した場合を説明したが、これに限定されるものではなく、エリアCCDスキャナ12におけるフィルム画像の読み取りに本発明を適用してもよいことは言うまでもない。
【0096】
また、上記では同一のCCDでプレスキャン及びファインスキャンを行っていたが、これに限定されるものではなく、プレスキャン専用のCCD、ファインスキャン専用のCCDを各々に設けてもよい。
【0097】
また、上記ではフィルム画像の読み取りを行うスキャナとして、読取対象の写真フィルムのサイズが異なるエリアCCDスキャナ12及びラインCCDスキャナ14を設けていたが、これに代えて、各種サイズの写真フィルムのフィルム画像を全て読み取り可能なスキャナ(ラインスキャナが好適である)を設けてもよい。
【0098】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は特許請求の範囲に記載した事項の実施態様以外に、以下に記載した事項の実施態様を含んでいる。
【0099】
(1)前記複数の画像は、長尺状の写真フィルムに順に記録されたフィルム画像であり、前記写真フィルムを搬送する搬送手段を更に備え、前記制御手段は、前記搬送手段により写真フィルムを往復搬送させて前記複数の画像の各々に対する予備読み取り及び本読み取りを行わせると共に、アスペクト比が非標準と判定された画像があった場合には、前記搬送手段による写真フィルムの搬送を1往復分増加させて、前記読取手段による前記非標準アスペクト比の画像の予備読み取りを再度行わせることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明は、複数の画像の各々に対し読取手段によって予備読み取りを順に行わせた後に、判定手段によってアスペクト比が非標準と判定された画像があれば、非標準アスペクト比の画像について読取手段による予備読み取りを再度行わせ、該予備読み取りを再度行った結果に基づき決定手段によって非標準アスペクト比の画像の読取条件及び画像処理の処理条件を決定させた後に、複数の画像の各々に対し読取手段によって本読み取りを順に行わせるので、読取対象の画像にアスペクト比の異なる画像が混在していたとしても、各画像を精度良く読み取ることができる、という優れた効果を有する。
【0101】
請求項2記載の発明は、請求項1の発明において、写真フィルム上のフィルム画像記録範囲外を遮光する遮光手段を設け、アスペクト比が非標準と判定されたフィルム画像があった場合には、非標準アスペクト比のフィルム画像について読取手段による予備読み取りを再度行わせる際に、遮光手段による遮光範囲を非標準アスペクト比に対応する範囲に切り替えるようにしたので、上記効果に加え、非標準アスペクト比のフィルム画像についての再度の予備読み取りを、より精度良く行うことができる、という効果を有する。
【0102】
請求項3記載の発明は、複数の画像の各々に対し予備読み取りを順に行うと共に、予備読み取りを行った結果に基づいて各画像のアスペクト比を各々判定し、アスペクト比が非標準と判定した画像があれば該非標準アスペクト比の画像の予備読み取りを再度行い、該予備読み取りを再度行った結果に基づき非標準アスペクト比の画像の読取条件及び画像処理の処理条件を決定した後に、複数の画像の各々に対し本読み取りを順に行うので、読取対象の画像にアスペクト比の異なる画像が混在していたとしても、各画像を精度良く読み取ることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るディジタルラボシステムの概略ブロック図である。
【図2】エリアCCDスキャナの光学系の概略構成図である。
【図3】エリアCCDスキャナの電気系の概略構成を示すブロック図である。
【図4】ラインCCDスキャナの光学系の概略構成図である。
【図5】画像処理部の概略構成を示すブロック図である。
【図6】レーザプリンタ部の露光部の光学系の概略構成図である。
【図7】レーザプリンタ部及びプロセッサ部の電気系の概略構成を示すブロック図である。
【図8】フィルムキャリアの概略構成図である。
【図9】(A)は標準サイズのフィルム画像とパノラマサイズのフィルム画像が混在記録されている135サイズ写真フィルムの平面図、マスクの遮光範囲を、(B)は標準サイズのフィルム画像に対応する範囲に、(C)はパノラマサイズのフィルム画像に対応する範囲に、各々切替えた状態を示す平面図である。
【図10】135サイズフィルム画像読み取り処理を示すフローチャートである。
【図11】(A)はパノラマサイズのフィルム画像が無い場合、(B)及び(C)はパノラマサイズのフィルム画像が有る場合の、写真フィルムの搬送、フィルム画像のスキャン、セットアップ演算等のタイミングを各々示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
12 エリアCCDスキャナ
14 ラインCCDスキャナ
16 画像処理部
22 写真フィルム
38 フィルムキャリア
42 エリアCCD
116 ラインCCD
144 オートセットアップエンジン
292 マスク
Claims (3)
- 画像を読み取る読取手段と、
前記読取手段が画像の予備読み取りを行った結果に基づいて、前記画像の本読み取りを行う際の読取条件及び本読み取りを行った結果に対する画像処理の処理条件を決定する決定手段と、
前記読取手段が画像の予備読み取りを行った結果に基づいて、前記画像のアスペクト比を判定する判定手段と、
複数の画像の各々に対し前記読取手段によって予備読み取りを順に行わせた後に、前記判定手段によってアスペクト比が非標準と判定された画像があれば、前記非標準アスペクト比の画像について前記読取手段による予備読み取りを再度行わせ、該予備読み取りを再度行った結果に基づき前記決定手段によって前記非標準アスペクト比の画像の読取条件及び画像処理の処理条件を決定させた後に、前記複数の画像の各々に対し前記読取手段によって本読み取りを順に行わせる制御手段と、
を含む画像読取装置。 - 前記画像は写真フィルムに記録されたフィルム画像であり、前記読取手段は、写真フィルム上の読取範囲内の各部を透過した光の光量を検出することで前記フィルム画像を読み取ると共に、
前記写真フィルム上のフィルム画像記録範囲外を遮光する遮光手段を更に備え、
前記制御手段は、アスペクト比が非標準と判定されたフィルム画像があった場合には、前記非標準アスペクト比のフィルム画像について前記読取手段による予備読み取りを再度行わせる際に、遮光手段による遮光範囲を前記非標準アスペクト比に対応する範囲に切り替える
ことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 読取手段によって画像の予備読み取りを行い、前記予備読み取りを行った結果に基づいて、前記画像の本読み取りを行う際の読取条件及び本読み取りを行った結果に対する画像処理の処理条件を決定し、前記画像の本読み取りを行う画像読取方法であって、
複数の画像の各々に対し予備読み取りを順に行うと共に、予備読み取りを行った結果に基づいて各画像のアスペクト比を各々判定し、アスペクト比が非標準と判定した画像があれば該非標準アスペクト比の画像の予備読み取りを再度行い、該予備読み取りを再度行った結果に基づき前記非標準アスペクト比の画像の読取条件及び画像処理の処理条件を決定した後に、
前記複数の画像の各々に対し本読み取りを順に行う
ことを特徴とする画像読取方法。
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JP18539097A JP3784924B2 (ja) | 1997-07-10 | 1997-07-10 | 画像読取装置及び方法 |
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