JPH1187783A - 面発光型半導体発光素子 - Google Patents

面発光型半導体発光素子

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JPH1187783A
JPH1187783A JP9265088A JP26508897A JPH1187783A JP H1187783 A JPH1187783 A JP H1187783A JP 9265088 A JP9265088 A JP 9265088A JP 26508897 A JP26508897 A JP 26508897A JP H1187783 A JPH1187783 A JP H1187783A
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JP
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emitting
window
light emitting
emitted
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Application number
JP9265088A
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English (en)
Inventor
Koji Sano
浩二 佐野
Koichi Imanaka
行一 今仲
Toshiyuki Takahashi
敏幸 高橋
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビーム径が小さくとも高レベルの出射光を出
力する。 【構成】 活性層23を含む複数の半導体層が積層され
てなる面発光半導体素子において,活性層23および出
射面24aを覆うカバー27を設ける。このカバー27
には,光を外部に出射するための窓28ならびに出射面
24aからの出射光および活性層23からの出射光のそ
れぞれを窓28に導くための反射面が形成されている。
出射面から直接窓に入射し外部に出射される光に加え
て,カバー27の反射面において反射した光も窓28か
ら外部に出射する。窓28の径を小さくしても窓28か
ら出射される光の量は多くなり,高レベルの出射光を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,面発光型半導体発光素子に関
する。
【0002】
【従来技術とその問題点】面発光型の半導体発光素子の
一例が,図11に示されている。
【0003】n−GaAs基板1上に,n−AlAs/
AlGaAs半導体多層反射層2,n−AlGaInP
下部クラッド層3,p−GaInP活性層4,p−Al
GaInP第1上部クラッド層5,n−AlGaAs電
流ブロック層6,p−AlGaAs第2上部クラッド層
7,p−GaAsキャップ層8を順次エピタキシャル成
長させる。キャップ層8の中央部に孔を開けて光取り出
し用の窓9を形成する。この窓9に対応する部分の第2
上部クラッド層7から第1上部クラッド層5まで不純物
を拡散させて電流通路領域10が形成されている。
【0004】キャップ層8の上面にはp型電極11が形
成され,基板1の下面にはn型電極13が形成されてい
る。窓に対応するp型電極11の部分にも開口12が形
成されている。
【0005】電流ブロック層6と第1上部クラッド層5
との界面が逆バイアスのp−n接合面になっているの
で,p側電極11とn型電極13との間に電流を流して
も電流が流れない。電流通路領域10では電流ブロック
層6がp型に反転させられるので電流通路領域10と対
向する活性層4の部分にのみ電流が注入される。これに
より活性層4が励起され光を発生し,窓9から出射す
る。活性層4から下面の方向に進んだ光は,多層反射層
2によって反射し,上面の方向に反射され窓9から出射
する。
【0006】このような面発光型半導体発光素子では,
電流密度の増加により出射光の劣化を招いてしまう。ま
たコストダウンを図るのは困難である。
【0007】また,発光素子に絶縁層を密着しこの絶縁
層に窓を形成すると,注入電流は,活性層全体に広がっ
てしまう。出射される光のレベルは,活性層の大きさと
窓の大きさとの割合によって決まるので,窓を小さくす
ればするほど光の出力レベル(強度)が低下してしま
う。このため,出射光のレベルを維持しつつその径を小
さくするにはおのずと制限がある。
【0008】
【発明の開示】この発明は,出射光のレベルが高く,コ
ストダウンを図ることができ,かつ出射光の径を小さく
できる面発光型半導体発光素子を提供することを目的と
する。
【0009】この発明は,活性層を含む複数の半導体層
が積層されてなる面発光型半導体素子において,発光面
を覆うカバーが設けられ,上記カバーには光を外部に出
射するための窓ならびに上記発光面からの出射光を上記
窓に導くための反射面が形成されていることを特徴とす
る。
【0010】この発明によると,上記カバーは上記活性
層および上記発光面を覆うように設けれている。このカ
バーには上記窓が形成され,かつ上記反射面が形成され
ている。上記発光面からの出射光は上記窓から直接外部
に出射される。上記発光面からの出射光は,上記カバー
の反射面において反射し,上記窓から出射する。
【0011】この発明によると,上記発光面からの出射
光が上記窓から直接に出射され,かつ,上記発光面から
の出射光が上記反射面において反射し,上記窓から出射
される。上記反射面において反射した光も上記窓から出
射するので,窓からの出射光レベルも高くなる。出射光
レベルが低下することなく,窓の大きさを小さくでき,
径の小さな光を出射できる。
【0012】上記カバーは,上記活性層の側面に密着し
てもいいし,側面まで覆うようにしてもよい。
【0013】この場合であっても,上記活性層の側面か
ら出射した光は上記カバーの反射面においては反射し,
上記窓から出射することとなる。
【0014】上記カバーは,上記発光面に絶縁されて上
記発光面を覆っていることが好ましい。
【0015】半導体発光素子を発光させるために素子を
流れる電流がカバーに流れることを防止できる。
【0016】上記カバー内に透明媒質を充填する場合に
は,空気の屈折率よりも大きな屈折率をもつものを充填
する。空気の屈折率よりも大きな屈折率をもつ透明媒質
を充填することにより透明媒質と空気との境界で全反射
がおきるのを防止でき,上記発光面および上記活性層か
らの出射光を外部に導き出すことができる。
【0017】好ましくは,上記活性層の下面に,上記活
性層において発生した光を反射し,上記窓に導く反射層
が形成されているとよい。
【0018】上記活性層から下面方向に進む光も上記窓
に導くことができるので,より多くの光を上記窓から出
射させることができる。
【0019】上記カバーが導電性材料によって形成さ
れ,最上層の半導体層の上面に電極が形成され,上記電
極と上記カバーとが電気的に接続されていてもよい。
【0020】上記カバーに電流を与えれば,上記電極に
電流が加えられ半導体発光素子に電流が流れ,発光する
こととなる。
【0021】
【実施例の説明】
第1実施例 図1(A)および(B)は,第1実施例の面発光型半導
体発光素子を示している。(A)はその構造を模式的に
示す断面図,(B)は(A)のI−I線に沿う断面図で
ある。
【0022】ここでは,製造工程を明らかにすることに
より,面発光型半導体発光素子の構造を明らかにする。
【0023】半導体基板21上に,下部クラッド層2
2,活性層23および上部クラッド層24をMBE法
(molecular-beam epitaxy:分子線エピタキシ法)また
はMOVPE法(metal organic vapor phase epitaxy
:有機金属気相成長法)などにより,順次エピタキシ
ャル成長させる。光出射面(発光面)24aの一部に電
極25を形成し,半導体基板21の裏面に電極29を形
成する。
【0024】図1(A)において上部から液体状の透明
樹脂材料を滴下し,熱を加えることにより出射面24a
ならびに上部クラッド層24,活性層23および下部ク
ラッド層22の側面を覆うように透明樹脂26を形成す
る。この透明樹脂26は光透過率が高いことが望まし
く,上部クラッド層24の上面における全反射を防ぐた
めにその屈折率は,上部クラッド層24の屈折率よりも
小さいものが用いられる。例えば,OPI(フッ素化ポ
リイミド)を用いることができる。
【0025】球面状の透明樹脂26の表面に,Au,A
l,Agなどを蒸着することにより反射ミラー27を形
成する。この蒸着のときに透明樹脂26のほぼ頂点の部
分に対応する部分にはマスクをしておき,蒸着後にマス
クを取り除く。これにより,透明樹脂26を外部に露出
し光を出射するための窓28を形成する。
【0026】反射ミラー27の形状は球面状であるが,
円錐型,四角錘型,円柱型など任意の形状とすることが
できるのはいうまでもない。
【0027】下部クラッド層22には多層反射鏡30を
形成する。もっともこの多層反射鏡30は必ずしも設け
なくともよい。電極25は反射ミラー27の外部に露出
しており,この露出した部分に電極に電流を流すための
ワイヤが接続される。
【0028】電極25,26間に電流を流すと活性層2
2に電流が流れ,活性層22は発光する。活性層22に
おいて発光した光のうち一部の光PR1は,反射層30に
おいて反射し出射面24aから出射し,または反射層3
0において反射せずに出射面24aから出射して直接に
窓28から外部に出射する(光PD )。また,出射面2
4aから出射した光のうち,直接窓28から外部に出射
した光を除く光PR2は,反射ミラー27と反射鏡30と
の間で反射され,窓28から外部に出射する。
【0029】半導体発光素子に反射ミラー27を設けて
いるので活性層23から出射した光を効率よく外部に導
き出すことができる。従来の面発光型半導体発光素子で
は利用できなかった活性層23の側面から出射する光も
窓28から外部に導き出すことができる。出射光の光ビ
ーム径を小さくするために窓28の大きさを小さくして
も反射ミラー27における反射により光ビームを窓28
に導くことができるので,発光素子からの出射光レベル
を比較的高く維持できる。
【0030】さらに,従来の半導体発光素子に用いられ
る材料の屈折率は約3.6である。光の出射面の界面が
空気(屈折率1.0)の場合放射角が臨界角76度以上
の光しか取り出すことができない。この実施例による半
導体発光素子においては,反射ミラー27内に透明樹脂
26を充填しているので,その光の取り出し効率は従来
の半導体発光素子の光取り出し効率の約1.6倍とな
る。もちろん,必ずしも透明樹脂26を充填する必要は
ない。
【0031】第2実施例 図2(A)および(B)は第2実施例の面発光型半導体
発光素子を示している。(A)はその構造を模式的に示
す断面図,(B)は,(A)のI−I線に沿う断面図で
ある。これらの図において図1(A)または(B)に示
すものと同一物には同一符号を示して説明を省略する。
【0032】半導体基板21上に下部クラッド層22,
活性層23および上部クラッド層24を順次エピタキシ
ャル成長させる。上部クラッド層24から下部クラッド
層22までこれらの一部をエッチングする。これにより
上部クラッド層24および活性層23の表面積は半導体
基板21の表面積よりも小さくなり,下部クラッド層2
2には切り欠き部22aが形成される。
【0033】このようにエッチングを行い,下部クラッ
ド層22に切り欠き部22aを形成した場合であっても
活性層23の側面から出射した光PR3は反射ミラー27
の反射面において反射し,窓28に導かれ外部に出射さ
れることとなる。ビーム径を小さく維持しつつ,高レベ
ルの光を出射することができる。
【0034】第3実施例 図3(A)および(B)は第3実施例の面発光型半導体
発光素子を示している。(A)は,その構造を模式的に
示す断面図,(B)は(A)のI−I線に沿う断面図で
ある。これらの図において図1(A)もしくは(B)ま
たは図2(A)もしくは(B)に示すものと同一物には
同一符号を示して説明を省略する。
【0035】この実施例による面発光型半導体発光素子
においてもエッチングにより上部クラッド層24および
活性層23の表面積よりも半導体基板21の表面積の方
が大きく,下部クラッド層22には切り欠き部22aが
形成されている。
【0036】この実施例では反射ミラー47はほぼ四角
柱の形状であり,その内面が反射面となっている。反射
ミラー47は絶縁部材45を介して上部クラッド層24
および,活性層23の側面ならびに下部クラッド層22
の切り欠き部22aに固定されている。反射ミラー47
の内側には透明樹脂46が充填されている。
【0037】このような構成を有する面発光型半導体発
光素子でも反射せずに直接窓48から外部に出射する光
以外の光PR が反射ミラー46において反射し窓48に
導かれ外部に出射することなる。光ビーム径が小さくと
もレベルの高い出射光が得られる。
【0038】第4実施例 図4(A)および(B)は第4実施例の面発光型半導体
発光素子を示している。(A)は,その構造を模式的に
示す断面図,(B)は(A)のI−I線に沿う断面図で
ある。これらの図において,図1(A)および(B)か
ら図3(A)および(B)に示すものと同一物には同一
符号を付し説明を省略する。
【0039】この実施例においては,出射面24a上に
開口部25aが設けられている絶縁層63が形成されて
いる。絶縁層63上の一部に電極25が形成されてい
る。
【0040】半導体チップ上面には反射部材50が設け
られている。この反射部材50には電極25と29との
間に電流を流すためのワイヤの取り出し口62および光
を外部に導くための窓52が形成されている。反射部材
50において窓52が形成されている開口部分には内面
に反射ミラー51が形成されている。
【0041】反射部材50は,半導体材料を用いる場合
にはフォトリソグラフィ工程とエッチング工程とを所定
回数繰り返すことにより形成でき,そのほかの材料を用
いる場合には成形によって作成することができる。内部
がくりぬかれた反射部材が形成されると,この内面に蒸
着法により上述のように反射ミラー51が形成される。
【0042】このように面発光型半導体発光素子を形成
した場合であっても出射面24aか直接窓52に入射
し,外部に出射する光のほかに反射ミラー51において
反射した光PR が窓52に導かれるので窓52の大きさ
を小さくし,光ビームの径を小さくしてもレベルの高い
出射光を得ることができる。
【0043】この場合,好ましくは,出射面24aの表
面に屈折率が空気の屈折率よりも大きく,かつ上部クラ
ッド層24の屈折率よりも小さな屈折率を有する膜を形
成する。これにより第1実施例から第3実施例に記載の
面発光型半導体発光素子の透明樹脂と同様に出射面24
aからの光取り出し効率が向上し,より光出力の発光素
子が実現できる。
【0044】第5実施例 図5(A)および(B)は第5実施例の面発光型半導体
発光素子を示している。(A)はその構造を模式的に示
す断面図,(B)は(A)のI−I線に沿う断面図であ
る。これらの図において図1(A)および(B)から図
4(A)および(B)に示すものと同一物には同一符号
を付して説明を省略する。
【0045】この実施例による面発光型半導体発光素子
においては,反射ミラー27aは導電性材料により形成
されている。反射ミラー27aは電極25と接触してい
る。また反射ミラー27aの外側の面にはボンディング
・ワイヤ61が接触している。
【0046】ボンディング・ワイヤ61に電流が流され
ることにより,電流は反射ミラー27aを通って電極2
5に流れる。これにより電極25,29間に電流が流れ
ることとなり,活性層23において発光する。電極25
の表面積を小さくできるので発光素子自体の大きさを小
さくすることができ,ウエハ1枚当りに作成可能な発光
素子の数を増加させることができる。
【0047】電極パターン例 図6(A)および(B)は面発光型半導体発光素子の出
射面に設けられる電極の平面図を示している。
【0048】(A)は四角形の枠からなる電極71であ
る。
【0049】このように電極71を形成することにより
出射面24aが露出する面積が広くなり,高レベルの光
ビームを出射することができる。
【0050】(B)はメッシュ型の電極72が出射面2
4aに形成されている。
【0051】このように電極を形成することにより活性
層の中央部分に電流が流れやすくなり,発光パターンの
内部落ち込みが少なくなり光出力の低下を防止できる。
【0052】また上述の電極においてはITOやCTO
などの透明電極を用いることもできる。電極を,出射面
24aの全体に設けてもよいし,一部に設けてもよい。
【0053】応用例 上述の構造をもつ面発光型半導体発光素子は,光取り出
し効率が高く,高出力の光を出射することができる。さ
らに発光径は小さいので,多くの光学機器,光検出装
置,光情報装置等に応用することができる。
【0054】図7は,面発光型半導体素子を用いた投光
器を示している。
【0055】面発光型半導体発光素子80は,リードフ
レーム82の取付片に固定されている。発光素子80の
n側金属電極がリードフレーム82に電気的に接続され
ている。発光素子80のp側金属電極は別のリードフレ
ーム83にワイヤによって電気的に接続されている。半
導体発光素子80,リードフレーム82の取付片,リー
ドフレーム82の上部およびワイヤは透明エポキシ樹脂
84内に封止されている。透明エポキシ樹脂84の前面
にはフレネル・レンズ81が形成され,このフレネル・
レンズ81によって半導体発光素子80の出射光が集光
される,またはコリメートされる。
【0056】透明エポキシ樹脂84のフレネル・レンズ
81が形成されている前面の両側部分には,突部84a
が設けられている。突部84aは,フレネル・レンズ8
1を保護するためのものであり,フレネル・レンズ81
の円環状突部と同じ高さまたはそれよりも少し突出する
ように形成されている。
【0057】上述の実施例による面発光型半導体素子は
光取り出し効率が高いので,高い出力の光を出射するこ
とができる。しかも発光径を小さくすることができる。
このため半導体発光素子を用いた投光器も同様に,径が
小さく,かつ高出力の光を出射する。
【0058】実験によると,焦点距離4.5mm,直径
3.5mmのフレネル・レンズを用い,半導体発光素子
80の発光窓の直径を20mmとしたとき,1mの距離
における出射光の直径はわずか4mm程度であり(従来
の発光ダイオードでは,その光の出射面積が350μm
角程度のものでは直径70mm程度にまで広がってしま
う),径の小さな出射光の維持が実現されている。
【0059】図7は,面発光型半導体発光素子を備えた
光学式距離センサの概略図を示している。
【0060】この光学式距離センサは,面発光型半導体
発光素子90およびコリメート・レンズ91からなる投
光部と,受光側レンズ92および位置検出素子93から
なる受光部とから構成されている。投光部と受光部はケ
ース95内に収められている。投光部からの投射光はケ
ース95にあけられた出射窓96から被測定物bに向け
て投射される。被測定物bからの反射光はケース95に
あけられた受光窓97から受光部の位置検出素子93に
入射する。
【0061】ケース95から被測定物bまでの距離また
は被測定物bの変位量は三角測量の原理を用いて測定さ
れる。すなわち,被測定物bからの反射光が位置検出素
子93に入射する位置が被測定物bの位置に応じて変化
するので,位置検出素子93の出力信号にもとづいて距
離または変位量が算出される。
【0062】従来の半導体発光素子はその光の出射面積
が350μm角程度あるので,長距離の検出や構成度の
検出は困難である。この実施例による半導体発光素子は
発光径の小さい,高出力の光を出射するので被測定物b
に投射されるビームスポットの径が小さくなり分解能が
向上し,程度のよい距離検出を行うことができる。ま
た,高出力の光が出射されるので,長い距離にわたる検
出を行うことが可能となる。
【0063】レーザ・ダイオードを用いれば,長距離で
高精度の検出が可能ではあるが,安全面で問題がある。
この実施例の半導体発光素子によれば安全面の問題も回
避することができる。
【0064】図9(A)はこの実施例による半導体発光
素子を備えたバーコード・リーダを示している。同図
(B)はバーコード・リーダの受光素子によって検知さ
れた受光(バーコード)信号を示している。
【0065】このバーコード・リーダは,半導体発光素
子101,投光側集光レンズ102,回転多面鏡10
6,モータ107,走査レンズ103,受光側集光レン
ズ104および受光素子105を備えている。
【0066】半導体発光素子101の出射光は,投光側
集光レンズ102によって集光された後,回転多面鏡1
06の鏡面に入射する。回転多面鏡106の鏡面からの
反射光は,走査レンズ103を通って投射される。回転
多面鏡106はモータ107によって一方向に一定速度
で回転駆動される。鏡面が多面体であって一方向に一定
速度で回転しているので,走査レンズ103からの投射
光はバーコードa上を走査する。
【0067】バーコードaからの反射光は,受光側集光
レンズ104によって集光され,受光素子105に入射
する。受光素子105は入射される光の強度に応じた受
光信号(バーコード信号)を出力し,その受光信号が信
号処理装置(図示略)に与えられる。信号処理装置は,
バーコードaの認識,その他の信号処理を行う。
【0068】従来の面発光型半導体発光素子は発光径が
400μm程度である。このような発光素子を用い,焦
点距離f=15mmの集光レンズで,250mm先にあ
るバーコード上に集光するとバーコード上の光ビーム径
は,約6.7mm以上となり,一般的に最小線幅が0.
2mmであるバーコードを読み取ることはできない。し
かしながら,上述した実施例による半導体発光素子はそ
の発光径を10μm以下にできるのでバーコード・リー
ダに用いた場合にバーコードリーダ上のビーム径をバー
コードの最小線幅以下にでき,バーコードを読み取るこ
とができる。
【0069】図10は,この実施例による半導体発光素
子を備えた光通信装置の概略図を示している。
【0070】この光通信装置は,投光回路111,半導
体発光素子112,光ファイバ113,受光素子114
および受光回路115から構成されている。
【0071】投光回路111は入力された送信すべき信
号にもとづいて駆動電流を変化させ,半導体発光素子1
12が出射する光の光変調(強度変調)を行う。半導体
発光素子112から出射された光は光ファイバ113内
に導入され,光ファイバ113内を伝送された後,受光
素子114によって受光される。受光素子114の受光
信号は受光回路115に与えられ,そこで所定の信号に
変換されて(例えば,ディジタル・データに変化され
て)外部に出力される。光伝送に用いられる光ファイバ
113には必要に応じて光増幅器,コネクタ等が接続さ
れ,光ファイバ・ケーブルの延長等が行われる。
【0072】上述の実施例による半導体発光素子は,微
小発光径を有し出射光の最大出力が大きいので,半導体
発光素子と光ファイバとの高い光結合効率を得ることが
できる。また高速応答性を有するので,高速かつ大容量
のデータ通信およびデータ伝送を行うことができる。光
ファイバには,好ましくはプラスチック・ファイバが用
いられる。プラスチック・ファイバは低損失でS/N比
が高いので,精度のよい光伝送を行うことができる。
【0073】上記の光通信装置では一方に投光回路が設
けられ,他方に受光回路が設けられている。これは一方
向通信の構成である。上記投光回路と上記受光回路の両
方の機能を備えた投受光回路を少なくとも2組用意し,
それらの投光回路の半導体発光素子と受光回路の受光素
子をそれぞれ2本の光ファイバで光接続するように構成
してもよい。これにより双方向の光通信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)は第1実施例を示すもの
で,(A)はその構造を模式的に示す断面図,(B)は
I−I線に沿う断面図である。
【図2】(A)および(B)は第2実施例を示すもの
で,(A)はその構造を模式的に示す断面図,(B)は
I−I線に沿う断面図である。
【図3】(A)および(B)は第3実施例を示すもの
で,(A)はその構造を模式的に示す断面図,(B)は
I−I線に沿う断面図である。
【図4】(A),および(B)は第4実施例を示すもの
で,(A)はその構造を模式的に示す断面図,(B)は
I−I線に沿う断面図である。
【図5】(A)および(B)は第5実施例を示すもの
で,(A)はその構造を模式的に示す断面図,(B)は
I−I線に沿う断面図である。
【図6】(A)および(B)は電極のパターンを示して
いる。
【図7】面発光型半導体素子を用いた投光器の斜視図で
ある。
【図8】面発光型半導体発光素子を備えた光学式距離セ
ンサの概略図である。
【図9】(A)は面発光型半導体発光素子を備えたバー
コード・リーダを示し,(B)はバーコード・リーダの
受光素子によって検知された受光信号を示している。
【図10】面発光型半導体発光素子を備えた光通信装置
の概略図である。
【図11】面発光型半導体発光素子の一例を示してい
る。
【符号の説明】
23 活性層 24a 出射面 27,27a,47 反射ミラー 28 窓

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性層を含む複数の半導体層が積層され
    てなる面発光型半導体素子において,発光面を覆うカバ
    ーが設けられ,上記カバーには光を外部に出射するため
    の窓ならびに上記発光面からの出射光を上記窓に導くた
    めの反射面が形成されている,面発光型半導体発光素
    子。
  2. 【請求項2】 上記カバーは,上記活性層側面に密着さ
    れている,請求項1に記載の面発光型半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 上記カバーは,上記発光面に絶縁されて
    上記発光面を覆っているものである,請求項1に記載の
    面発光型半導体素子。
  4. 【請求項4】 上記カバー内に,空気の屈折率よりも大
    きい屈折率をもつ透明媒質が充填されている,請求項1
    に記載の面発光型半導体発光素子。
  5. 【請求項5】 上記活性層の下面に設けられ,上記活性
    層において発生した光を反射し,上記窓に導く反射層が
    形成されている,請求項1に記載の面発光型半導体発光
    素子。
  6. 【請求項6】 上記カバーが導電性材料によって形成さ
    れ,最上層の半導体層の上面に電極が形成され,上記電
    極と上記カバーとが電気的に接続されている,請求項1
    に記載の面発光型半導体発光素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001111146A (ja) * 1999-08-30 2001-04-20 Lucent Technol Inc 電磁放射ソースを提供するレーザ構造体を含む物品
JP2004153277A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Lumileds Lighting Us Llc 輝度が増強された発光デバイス・スポット・エミッタ

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