JPH1187764A - 半導体発光装置とその製造方法 - Google Patents

半導体発光装置とその製造方法

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JPH1187764A
JPH1187764A JP23596497A JP23596497A JPH1187764A JP H1187764 A JPH1187764 A JP H1187764A JP 23596497 A JP23596497 A JP 23596497A JP 23596497 A JP23596497 A JP 23596497A JP H1187764 A JPH1187764 A JP H1187764A
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cap
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Koji Tamamura
好司 玉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な構造を有する歪み量子井戸半導体レー
ザー等の歪み半導体発光装置において、その積層半導体
全体に対する歪みの影響の波及を抑制することができる
ようにする。 【解決手段】 化合物半導体基体1上に、少なくともバ
ッファ層と、第1導電型の第1クラッド層3と、活性層
4と、第2導電型の第2クラッド層5と、一方の電極が
オーミックコンタクトされるキャップ層7とを有する積
層半導体層が形成され、その活性層に歪みを導入した構
成とし、バッファ層およびキャップ層の少なくとも一方
に上記歪みを補償する歪みを導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザー、
半導体発光ダイオード等の半導体発光装置、特に活性層
部分に圧縮歪みまたは引っ張り歪みを持つ半導体発光装
置とその製造方法に関わる。
【0002】
【従来の技術】半導体発光装置において、その化合物半
導体基体上に積層して形成されたクラッド層、またはそ
の量子井戸構造による活性層におけるバリア層もしくは
ウエル層の、上記化合物半導体基体との格子定数の相違
が、転位を発生せずに積層半導体層の結晶内の歪みとし
て吸収することができる程度に歪みを生じさせ、これに
よるバンド構造の変化によってしきい値電流Ithの低減
化などの素子特性の改善を図るようにした歪み量子井戸
構造による半導体レーザーが提案されている。
【0003】2この歪み量子井戸構造の半導体発光装置
は、InGaAsや、InGaPを活性層とする材料系
によって実用化されている。また、ZnCdSe活性
層、InGaN活性層による青緑色発光装置において
も、研究および実用化がなされている。
【0004】この半導体発光装置、例えば歪み量子井戸
半導体レーザーは、例えば、図4にその概略断面図を示
すように、第1導電型例えばn型の化合物半導体1上
に、順次第1導電型のバッファ層2、第1導電型の第1
クラッド層3、活性層4、第2導電型例えばp型の第2
クラッド層5、第2導電型の中間層6、第2導電型の高
不純物濃度の一方の電極(第1電極)をオーミックにコ
ンタクトするためのキャップ層7をエピタキシャル成長
した積層半導体を形成し、ストライプ状の電流通路を形
成する部分をリッジ状に残してこれを挟んでその両側
に、キャップ層7から第2クラッド層5に至る深さをも
ってメサ溝8を形成して、このメサ溝8内に第1導電型
例えばn型の電流ブロック層9がエピタキシャル成長さ
れてなる。キャップ層7上にはオーミックに第1電極1
1が被着され、半導体基体1の裏面に他方の電極、すな
わち第2電極12がオーミックに被着されて成る。
【0005】活性層4は、バリア層とウエル層とが交互
に積層された多重量子井戸構造を有し、これに歪み導入
がなされる。
【0006】このように歪み導入のなされた半導体発光
装置においては、その歪み導入は、活性層に対してなさ
れているが、例えばこの活性層のウエル層において引っ
張り歪みが生じるようにするときに、バリア層において
圧縮歪みを導入することで積層半導体層全体としての歪
み補償を行うこともなされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような、ウエル層に歪みを導入したり、バリア層にこ
の歪みを補償する構造は、半導体層のエピタキシャル成
長に当たって、例えばその構成材料のInに対するGa
の組成比を増減することで行うものであるが、実際に
は、エピタキシャル成長条件の微妙なずれ、すなわち成
長温度、キャリア濃度のずれによって、導入する歪み量
が大きく変動するものであり、半導体発光装置の特性に
大きな影響を与えて安定して均一な特性を有するこの種
の半導体発光装置を製造しにくいという問題がある。
【0008】また、エピタキシャル成長後のこれらのウ
エル層や、バリア層に導入した歪み量は、その成長層厚
が薄いために、評価手段によって定量的に測定すること
ができないものであり、このために、そのまま電極形成
等の次のプロセス工程に移行することになる。
【0009】また、昨今、歪みが完全に結晶内で吸収さ
れて、活性層付近の成長層にしか、その影響が波及しな
いということについても、反論が生じてきている。
【0010】本発明においては、複雑な構造を有する歪
み量子井戸半導体レーザー等の歪み半導体発光装置にお
いて、その積層半導体全体に対する歪みの影響の波及を
効果的に抑制することができるようにした半導体発光装
置とその製造方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体発光
装置は、化合物半導体基体上に、少なくともバッファ層
と、第1導電型の第1クラッド層と、活性層と、第2導
電型の第2クラッド層と、一方の電極がオーミックコン
タクトされるキャップ層とを有する積層半導体層が形成
され、その活性層に圧縮歪みを有し、バッファ層および
キャップ層の少なくとも一方が、引っ張り歪みを有する
構成とする。
【0012】また、本発明による半導体発光装置は、化
合物半導体基体上に、少なくともバッファ層と、第1導
電型の第1クラッド層と、活性層と、第2導電型の第2
クラッド層と、一方の電極がオーミックコンタクトされ
るキャップ層とを有する積層半導体層が形成され、活性
層に引っ張り歪みを有し、バッファ層およびキャップ層
の少なくとも一方が、圧縮歪みを有する構成とする。
【0013】本発明による半導体発光装置の製造方法
は、化合物半導体基体上に、少なくともバッファ層と、
第1導電型の第1クラッド層と、活性層と、第2導電型
の第2クラッド層と、一方の電極がオーミックコンタク
トされるキャップ層とを有する積層半導体層をエピタキ
シャル成長する工程を有し、このエピタキシャル成長工
程において活性層に圧縮歪みを生じさせ、バッファ層お
よびキャップ層の少なくとも一方に引っ張り歪みを生じ
させて半導体発光装置を得る。
【0014】また、本発明による半導体発光装置の製造
方法は、化合物半導体基体上に、少なくともバッファ層
と、第1導電型の第1クラッド層と、活性層と、第2導
電型の第2クラッド層と、一方の電極がオーミックコン
タクトされるキャップ層とを有する積層半導体層をエピ
タキシャル成長する工程を有し、このエピタキシャル成
長工程において活性層に引っ張り歪みを生じさせ、バッ
ファ層およびキャップ層の少なくとも一方に圧縮歪みを
生じさせて半導体発光装置を得る。
【0015】上述の本発明によれば、それぞれその厚さ
が比較的厚いバッファ層およびキャップ層の少なくとも
一方に、活性層に導入した歪みとは逆、すなわち、活性
層に導入する歪みが圧縮歪みである場合は引張り歪みを
生じさせるようにし、活性層に導入する歪みが引っ張り
歪みである場合には圧縮歪みを生じさせるようにしたこ
とから、必要充分に活性層における歪みを、積層半導体
全体として相殺ないしは所要の補償を行って、その歪み
を実質ゼロにするとか、あるいはゼロに近い所定量に設
定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明による半導体発光装置およ
びその製造方法の実施の形態を説明する。
【0017】本発明による半導体発光装置は、化合物半
導体基体上に、少なくともバッファ層と、第1導電型の
第1クラッド層と、活性層と、第2導電型の第2クラッ
ド層と、一方の電極がオーミックコンタクトされるキャ
ップ層とを有する積層半導体層が形成され、その活性層
に圧縮歪みあるいは引っ張り歪みが導入された構成と
し、バッファ層およびキャップ層の少なくとも一方に、
活性層における歪みとは逆の引っ張り歪みあるいは圧縮
歪みを導入した構成とする。
【0018】また、本発明による半導体発光装置の製造
方法は、化合物半導体基体上に、少なくともバッファ層
と、第1導電型の第1クラッド層と、活性層と、第2導
電型の第2クラッド層と、一方の電極がオーミックコン
タクトされるキャップ層とを有する積層半導体層をエピ
タキシャル成長する工程を有し、このエピタキシャル成
長工程において活性層に圧縮歪みあるいは引っ張り歪み
を生じさせ、バッファ層およびキャップ層の少なくとも
一方に活性層における歪みとは逆の引っ張り歪みあるい
は圧縮歪みを生じさせる。
【0019】上述の本発明装置および製造方法におい
て、そのバッファ層およびキャップ層のうち、上述の引
っ張り歪み、あるいは圧縮歪みを有するバッファ層およ
びキャップ層を、超格子層によって構成することができ
る。
【0020】本発明による半導体発光装置の一例を、本
発明による半導体発光装置の製造方法と共に説明する。
図1は本発明装置の一例の概略断面図を示し、図2およ
び図3は、この半導体発光装置の製造工程を示す。この
例においては、AlGaInP系の、いわゆるダブルヘ
テロ(DH)型を有し、電流ブロック層によって動作領
域に電流集中を行うようにした半導体レーザーに適用し
た場合である。この例においては、先ず、図2に示すよ
うに、第1導電型例えばn型の単結晶GaAs化合物半
導体基体1上に、順次MOCVD(Metalorganic Chemi
cal Vapor Deposition: 有機金属気相成長)法によって
成長温度680℃として、各半導体層のエピタキシャル
成長を行って、半導体レーザを構成する積層半導体層を
形成した。
【0021】すなわち、この場合、GaAs化合物半導
体基体1上に、これと同導電型この例ではn型の例えば
厚さ0.3μmのGaAsによるバッファ層2と、同様
にこれと同導電型で例えば厚さ1μmの(AlX Ga
1-X Y In1-Y Pによる第1クラッド層3と、活性層
4と、第2導電型この例ではp型の例えば厚さ1μmの
(AlX Ga1-X Y In1-Y Pによる第2クラッド層
5と、これと同導電型のGaInPによる中間層6と、
これと同導電型の高不純物濃度のGaAsによる例えば
厚さ0.3μmのキャップ層7とを、順次連続的エピタ
キシャル成長して、化合物半導体基体1上に半導体レー
ザを構成する積層半導体層を形成する。
【0022】そして、上述の構成およびエピタキシャル
成長において、活性層4は、例えば多重量子井戸(MQ
W)構造とする。このMQW構造による活性層は、例え
ばGaInPによるウエル層(井戸層)と、AlGaI
nPによるバリア層(障壁層)とが交互に積層して構成
する。このGaInPによるウエル層は、化合物半導体
基体1に対して例えば0.05%の圧縮歪みをもつ組成
の、例えばウエルの組成GaU In1-u Pにおいて、そ
の組成比uを、例えば0.448とする。
【0023】また、(AlX Ga1-X y In1-y Pに
よる第1および第2クラッド層3および5は、化合物半
導体基体1と良く格子整合する組成、例えばx=0.
7,y=0.5に選定される。
【0024】そして、第1導電型のGaAsバッファ層
2のエピタキシャル成長中において、その中間に、これ
と同導電型この例ではn型のGaAsv 1-v による第
1の歪み層21をエピタキシャル成長する。また、第2
導電型のGaAsキャップ層7のエピタキシャル成長中
において、これと同導電型この例ではp型のGaAsw
1-w による第2の歪み層22をエピタキシャル成長す
る。これら第1および第2の歪み層21および22は、
例えば0.05%の引っ張り歪みになるように、それぞ
れGaAsv 1-v およびGaAsw 1-w において、
各組成比vおよびwを、v=w=0.86とする。
【0025】また、第1および第2歪み層21および2
2は、それぞれ超格子構造によって構成することができ
る。例えば上述したGaAsv 1-v およびGaAsw
1-w において、(GaAs)m (GaP)n に、すな
わちm原子層数のGaAsとn原子層数のGaPとを交
互に所要数の繰り返しによって積層した超格子構造とす
ることができる。例えばm=6、n=1として3回の繰
り返し構造とすることができる。
【0026】尚、上述した半導体層2−21−2−4−
5−6−7−22−7は、連続エピタキシャル成長によ
ってそれぞれ全面的に形成できる。
【0027】次に、キャップ層7上の、半導体レーザー
におけるストライプ状動作領域の構成部分に対応する部
分に、図2において紙面と直交する方向に延びるストラ
イプ状の、例えばSiO2 層によるマスク層10を形成
する。
【0028】その後、このマスク層10をエッチングマ
スクとして、図3に示すように、キャップ層7側から、
第2クラッド層に至る深さに、メサ溝8を、エッチング
によって形成する。
【0029】その後、メサ溝8内に第1導電型の例えば
GaAsをエピタキシャル成長する。このエピタキシャ
ル成長は、SiO2 によるマスク層10上には、エピタ
キシャル成長がなされない選択的エピタキシャル成長に
よって形成することができる。すなわち、図1に示すよ
うに、メサ溝8内を埋込む第1導電型のGaAsによる
電流ブロック層9が形成される。その後、マスク層10
を除去し、キャップ層7上に第1電極11をオーミック
に形成し、化合物半導体基体1の裏面に第2電極12を
オーミックに被着する。第1電極11は、例えばTi、
Pt、Auを順次被着して構成することができる。ま
た、第2電極12は、例えばAuGeおよびNiを順次
被着することによって形成できる。
【0030】上述した例では、活性層4が、圧縮歪みを
有する構成とした場合であるが、活性層4が引っ張り歪
みを有する構成とすることもでき、この場合において
は、バッファ層2およびキャップ層7における第1およ
び第2の歪み層21および22は圧縮歪みを有する構成
とする。
【0031】この場合の一例を説明する。この例におい
ても、図1〜図3と同様の構造および手順によって目的
とする半導体発光装置、例えば半導体レーザーを構成す
ることができるので、重複説明を省略するが、上述した
例では、GaAsによる化合物半導体基体1上に、Al
GaInP系の半導体レーザーを構成する積層半導体層
を構成した、AlGaInP/GaAs構成とした場合
であるのに比し、この活性層を引っ張り歪みを有する半
導体レーザーとしては、InPによる化合物半導体基体
1上にInGaAsP系の半導体レーザーを構成する積
層半導体層を構成するInGaAsP/InP構成とす
ることができる。そして、この例では、活性層4は、I
p Ga1-p Asとし、InP化合物半導体基体1に対
して例えば1.5%の引っ張り歪みを生じる組成比例え
ばp=0.317に選定する。この場合、第1および第
2の歪み層21および22は、InAsq 1-q (例え
ばq=0.467)によって構成することができる。そ
して、この場合、InAsq 1-q による歪み層21お
よび22は、(InAs)f (InP)g による超格子
すなわち、原子層数fによるInAsと、原子層数gに
よるInPとが順次交互に積層された超格子構造とする
ことができる。例えば、f=10、g=11として3回
の繰り返し構造とすることができる。また、歪み層21
および22を例えばInGaAsPおよび(InP)、
(GaAs)超格子層、(InAs)、(GaP)超格
子層とすることもできる。
【0032】そして、このInGaAsP/InP構成
においても、前述した例と同様に、その積層半導体層を
構成する各半導体層は、例えばMOCVDによる連続エ
ピタキシャル成長によってそれぞれ全面的に形成し、そ
の後、図2および図3で説明したメサ溝8の形成、電流
ブロック層9の形成、第1および第2電極11および1
2の被着形成を行なう。
【0033】上述したように、本発明においては、活性
層4において圧縮歪みを導入する構造とする場合は、バ
ッファ層2およびキャップ層7に引っ張り歪みを有する
第1および第2の歪み層21および22を形成するもの
であり、活性層4において引っ張り歪みを導入する構造
とする場合は、バッファ層2およびキャップ層7に圧縮
歪みを有する第1および第2の歪み層21および22を
形成するものであるので、活性層における歪みを、積層
半導体層全体としては補償、すなわち相殺することがで
きる。
【0034】そして、この歪みを相殺する歪み層21お
よび22は、それぞれ比較的厚く形成されるバッファ層
2およびキャップ層7において形成するので、確実に所
望の歪み量が生じるように形成することができる。
【0035】尚、上述した例では、バッファ層2および
キャップ層7の双方に、それぞれ歪み層21および22
を形成した場合であるが、いずれか一方にのみ歪み層を
形成することもできる。また、上述した例では、いわゆ
るDH型半導体レーザー構成とした場合であるが、SC
H(Separate Confinement Heterostructure)構造とする
こともでき、活性層4においてMQW構造としたが、こ
れに限られるものではなく、また、各種の半導体レーザ
ーあるいは半導体発光ダイオード等の半導体発光装置構
造を採ることができる。
【0036】また、上述した例では、各化合物半導体層
のエピタキシャル成長は、MOCVD法によらず、MB
E(Molecular Beam Epitaxy: 分子線エピタキシー)法
等によって形成することもできるなど、種々の変形変更
を採ることができる。
【0037】また、本発明は、活性層に圧縮歪みを有す
る発光半導体装置においては、AlGaInP系とし、
活性層の歪み量を0.05%とし、引っ張り歪みを有す
る発光半導体装置においては、InGaAsP系とし、
活性層の歪み量を1.5%とした場合であるが、この材
料および歪み量による実施形態に限定されるものではな
いことは明らかである。
【0038】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、活性
層において圧縮歪みを導入する構造とする場合は、バッ
ファ層および/またはキャップ層に引っ張り歪みを有す
る第1および第2の歪み層を形成するものであり、活性
層において引っ張り歪みを導入する構造とする場合は、
バッファ層および/またはキャップ層に圧縮歪みを有す
る第1および第2の歪み層を形成するものであるので、
活性層における歪みを、積層半導体層全体としては、相
殺ないしは所要の補償を行って、その歪みをゼロもしく
はゼロに近い所要の歪み量に設定することができる。
【0039】したがって、安定した特性を有する信頼性
の高い半導体発光装置を、容易に製造することができ
る。
【0040】そして、この歪みを相殺する歪み層21お
よび22は、それぞれ比較的厚く形成されるバッファ層
2およびキャップ層7において形成するので、確実に所
望の歪み量を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体発光装置の一例の概略断面
図である。
【図2】本発明による半導体発光装置の製造方法の一例
の一工程図である。
【図3】本発明による半導体発光装置の製造方法の一例
の一工程図である。
【図4】従来の半導体発光装置の一例の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・化合物半導体基体、2・・・バッファ層、3・
・・第1クラッド層、4・・・活性層、5・・・第2ク
ラッド層、6・・・中間層、7・・・キャップ層、8・
・・メサ溝、9・・・電流ブロック層、11・・・第1
電極、12・・・第2電極、21・・・第1歪み層、2
2・・・第2歪み層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体基体上に、 少なくともバッファ層と、第1導電型の第1クラッド層
    と、活性層と、第2導電型の第2クラッド層と、一方の
    電極がオーミックコンタクトされるキャップ層とを有す
    る積層半導体層が形成され、 上記活性層に圧縮歪みを有し、 上記バッファ層およびキャップ層の少なくとも一方が、
    引っ張り歪みを有することを特徴とする半導体発光装
    置。
  2. 【請求項2】 化合物半導体基体上に、 少なくともバッファ層と、第1導電型の第1クラッド層
    と、活性層と、第2導電型の第2クラッド層と、一方の
    電極がオーミックコンタクトされるキャップ層とを有す
    る積層半導体層が形成され、 上記活性層に引っ張り歪みを有し、 上記バッファ層およびキャップ層の少なくとも一方が、
    圧縮歪みを有することを特徴とする半導体発光装置。
  3. 【請求項3】 上記バッファ層およびキャップ層のうち
    引っ張り歪みを有するバッファ層およびキャップ層が、
    超格子層によって構成されたことを特徴とする請求項1
    に記載の半導体発光装置。
  4. 【請求項4】 上記バッファ層およびキャップ層のうち
    圧縮歪みを有するバッファ層およびキャップ層が、超格
    子層によって構成されたことを特徴とする請求項2に記
    載の半導体発光装置。
  5. 【請求項5】 化合物半導体基体上に、少なくともバッ
    ファ層と、第1導電型の第1クラッド層と、活性層と、
    第2導電型の第2クラッド層と、一方の電極がオーミッ
    クコンタクトされるキャップ層とを有する積層半導体層
    をエピタキシャル成長する工程を有し、 該エピタキシャル成長工程において上記活性層に圧縮歪
    みを生じさせ、上記バッファ層およびキャップ層の少な
    くとも一方に引っ張り歪みを生じさせることを特徴とす
    る半導体発光装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 化合物半導体基体上に、少なくとも第1
    導電型の第1クラッド層と、活性層と、第2導電型の第
    2クラッド層と、一方の電極がオーミックコンタクトさ
    れるキャップ層とを有する積層半導体層をエピタキシャ
    ル成長する工程を有し、 該エピタキシャル成長工程において上記活性層に引っ張
    り歪みを生じさせ、上記バッファ層およびキャップ層の
    少なくとも一方に圧縮歪みを生じさせることを特徴とす
    る半導体発光装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記バッファ層およびキャップ層のうち
    引っ張り歪みを有するバッファ層およびキャップ層を、
    超格子層として成膜することを特徴とする請求項5に記
    載の半導体発光装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記バッファ層およびキャップ層のうち
    圧縮歪みを有するバッファ層およびキャップ層が、超格
    子層として成膜することを特徴とする請求項6に記載の
    半導体発光装置の製造方法。
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