JPH1184941A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1184941A
JPH1184941A JP9247037A JP24703797A JPH1184941A JP H1184941 A JPH1184941 A JP H1184941A JP 9247037 A JP9247037 A JP 9247037A JP 24703797 A JP24703797 A JP 24703797A JP H1184941 A JPH1184941 A JP H1184941A
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image
color
toner
density
fixing temperature
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JP9247037A
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Naoyuki Yamamoto
直之 山本
Ryuichiro Maeyama
龍一郎 前山
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軟化点の異なるトナーを用いても安定な定着を
可能とし、定着器の低電力消費を可能とする画像形成装
置を提供する。 【解決手段】軟化点が異なるトナーを用いて記録材上に
未定着画像を形成する画像形成部と、前記記録材を挟持
搬送しながら加熱および加圧することにより該未定着画
像を該記録材上に定着し、定着温度可変の定着手段とを
有する画像形成装置において、上記画像形成部に画像の
濃度情報を検知する検知手段を設け、該検知手段により
検知された画像濃度に応じて定着温度を変化させる(S
102〜S106)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を形成する電
子写真装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真装置等の画像形成装置
における画像形成プロセスは、原稿画像に対する画像信
号に基づき潜像を感光ドラム上に形成する工程と、現像
装置で感光ドラム上の潜像を現像材像として可視像化す
る工程と、感光ドラム上の可視像を記録材に転写する工
程と、加熱および加圧することによって記録材上に形成
されている未定着画像を永久画像として定着させる工程
とを備える。
【0003】記録材に形成される画像には、ブラックの
みによる白黒画像と、複数の色によるカラー画像とがあ
る。カラー画像を形成する画像プロセスにおける定着工
程では、複数の色が積層されているトナー像を記録材に
定着させる。特にフルカラー画像においてはイエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックの各色を原稿の画像に近い
色を再現するためにトナー像を形成する複数層のトナー
を加熱溶融によって混色させるため、軟化点が低いすな
わち低融点であるシャープメルトトナーが用いられる。
一般に、各色のトナーの軟化点は同じになるように設計
されている。
【0004】従来光沢を制御する方式として、定着温度
あるいはプロセススピードを変化させるものが提案され
ている。また、軟化点の高いブラックトナーと軟化点の
低いカラートナーとを組み合わせたフルカラー画像形成
装置において、ブラックトナーとカラートナーの積層の
順番を変化させることによって画像の光沢度を制御する
方式も提案されている。
【0005】また、例えば、文字原稿などのように画像
を形成する面積が少ない場合、画像の未定着画像を定着
させるために、必要以上の熱量を与えている。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、各色の軟化
点の異なるカラートナーを用いることができなかった理
由は、定着温度が一定であるため、各色のカラートナー
の単色での定着温度領域(A3サイズの記録材の先端か
ら後端まで十分に定着することができる温度領域)が異
なることから、フルカラー画像において混色時での共通
の定着温度領域が狭くなり、安定した定着が困難となる
ためである。
【0007】また文字原稿のように原稿に白地部が多い
ような場合、定着に必要な熱量は少なくなるが、画像濃
度を見ながら定着温度を制御させることができなかった
ため、必要以上に熱量を与えてしまう状況になってい
る。
【0008】本出願に係る発明の目的は、軟化点の異な
るトナーを用いても安定な定着を可能とし、定着器の低
電力消費を可能とし、また永久像の光沢の制御も可能と
する画像形成装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、軟化点が異なるトナーを用いて記録材上に
未定着画像を形成する画像形成部と、前記記録材を挟持
搬送しながら加熱および加圧することにより該未定着画
像を該記録材上に定着し、定着温度可変の定着手段とを
有する画像形成装置において、上記画像形成部に画像の
濃度情報を検知する検知手段を設け、該検知手段により
検知された画像濃度に応じて定着温度を変化させること
を特徴とし、また、トナーの積層の順序を変化させるこ
とによって画像の光沢の制御をすることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、本発明による画像形成装
置の第1の実施の形態を示すデジタル方式の4色フルカ
ラーの画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【0011】図1に示す画像形成装置は、下部のデジタ
ルカラー画像プリンタ部(以下単に「プリンタ部」とい
う。)Iと、上記のデシタルカラー画像リーダ部(以下
単に「リーダ部」という。)IIとを備えており、例え
ば、リーダ部IIで読み取った原稿Dの画像に基づき、
プリンタ部Iによって記録材Pに画像を形成する。
【0012】以下、プリンタ部Iの構成、続いてリーダ
部IIの構成を簡単に説明する。
【0013】プリンタ部Iは、矢印R1方向に回転駆動
される像担持体としての感光ドラム1を有する。
【0014】感光ドラム1の周囲には、その回転方向に
沿って順に、一次帯電器(帯電手段)2、露光手段3、
現像装置(現像手段)4、転写装置5、クリーニング器
6、前露光ランプ7等が配置されている。
【0015】転写装置5の下方、すなわちプリンタ部I
の下半部には、記録材Pの給紙搬送部8が配置され、さ
らに転写装置5の上部には分離手段9が、また分離手段
9の下流側(記録材Pの搬送方向についての下流側)に
は定着器10、排紙部11が配置されている。
【0016】感光ドラム1は、アルミニウム製のドラム
上の基体1aと、その裏側を覆うOPC(有機光半導
体)の感光体1bとを有し、駆動手段(不図示)によっ
て矢印R1方向に所定のプロセススピード(周速度)で
回転駆動されるように構成されている。なお、感光ドラ
ム1については後に詳述する。
【0017】一次帯電器2は、感光ドラム1に対向する
部分が開口したシールド2aと、シールド2aの内側に
感光体ドラム1の母線と平行に配置された放電ワイヤ2
bと、シールド2aの開口部に配置されて帯電電位を規
制するグリッド2cとを有するコロナ帯電器である。一
次帯電器2は、電源(不図示)によって帯電バイアスが
印加され、これにより、感光ドラム1表面を所定の極
性、所定の電位に均一に帯電するようになっている。
【0018】露光手段3は、後述のリーダ部IIからの
画像信号に基づいてレーザ光を発光するレーザ出力部
(不図示)と、レーザ光を反射するポリゴンミラー3a
と、レンズ3bと、ミラー3cとを有する。露光手段3
は、このレーザ光が感光ドラム1表面を照射することに
よって感光ドラム1を露光し、露光部分の電荷を除去し
て静電潜像を形成するように構成されている。本実施の
形態では、感光ドラム1の表面に形成される静電潜像
は、原稿の画像に基づいて、イエロー、シアン、マゼン
タ、ブラックの4色に色分解され、それぞれの色に対応
した静電潜像が順次形成されるようになっている。
【0019】現像装置4は、感光ドラム1の回転方向
(矢印R1の方向)に沿って上流側から順に4個の現像
器、すなわち、それぞれ樹脂を基体としたイエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー(現像剤)を
収納した現像器4Y,4C,4M,4Bkを備えてい
る。各現像器4Y,4C,4M,4Bkは、それぞれ感
光ドラム1表面に形成された静電潜像にトナーを付着さ
せる現像スリーブ4aを有し、静電潜像の現像に供せら
れる所定の色の現像器が偏心カム4bによって、択一的
に感光ドラム1の表面に近接する現像位置に配置され、
現像スリーブ4aを介して静電潜像にトナーを付着さ
せ、顕像としてのトナー像(可視画像)を形成するよう
に構成されている。なお、現像に供せられる現像器以外
の他の3色の現像器は、現像位置から退避するようにな
っている。
【0020】転写装置5は、表面に記録材Pを担持する
転写ドラム(記録材担持対)5a、感光ドラム1上のト
ナー像を記録材Pに転写する転写帯電器5b、記録材P
を転写ドラム5aに吸着させるための吸着帯電器5c
と、これに対向する吸着ローラ5d、内側帯電器5e、
外側帯電器5fを有し、矢印R5方向に回転駆動される
ように軸支された転写ドラム5aの周面開口域には誘電
対からなる記録材担持シート5gが円筒状に一体的に張
設されている。記録材担持シート5gは、ポリカーボネ
ートフィルム等の誘電体シートを使用している。転写装
置5は、転写ドラム5a表面に記録材Pを吸着して担持
するように構成されている。
【0021】クリーニング器6は、記録材Pに転写され
ずに感光ドラム1表面に残った残留トナーを掻き落とす
クリーニングブレード6a、および掻き落としたトナー
を回収するクリーニング容器6bを備えている。
【0022】前露光ランプ7は、一次帯電器2の上流側
に隣接して配置され、クリーニング器6によって清掃さ
れた感光ドラム1表面の不要な電荷を除去する。
【0023】給紙搬送部8は、大きさの異なる記録材P
を積載収納する複数の給紙カセット8a、給紙カセット
8a内の記録材Pを給紙する給紙ローラ8b、多数の搬
送ローラ、そしてレジストローラ8c等を有し、所定の
大きさの記録材Pを転写ドラム5aに供給する。
【0024】分離手段9は、トナー像転写後の記録材P
を転写ドラム5aから分離するための分離帯電器9a、
分離爪9b、そして分離押し上げころ9c等を有する。
【0025】定着器10は、内側にヒータを有する定着
ローラ10aと、定着ローラ10aの下方に配置され、
記録材Pを定着ローラ10aに押しつける加圧ローラ1
0bとを有する。
【0026】排紙部11は、定着器10の下流に配置さ
れた、搬送パス切り換えガイド11a、排出ローラ11
b、排紙トレイ11c等を有する。また、搬送パス切り
換えガイド11aの下方には、1枚の記録材Pに対して
その両面に画像形成を行うための搬送縦パス11d、反
転パス11e、積載部材11f、中間トレイ11g、さ
らに搬送ローラ11h,11i、反転ローラ11j等が
配置されている。
【0027】また、感光ドラム1の周囲における、一次
帯電器2と現像装置4との間には、感光ドラム表面の帯
電電位を検出する電位センサS1が、また現像装置4と
転写ドラム5aとの間には、感光ドラム1上のトナー像
の濃度を検知する濃度センサS2が、それぞれ配置され
ている。
【0028】つづいて、リーダ部IIについて説明す
る。プリンタ部Iの上方に配置されたリーダ部IIは、
原稿Dを載置する原稿台ガラス12a、移動しながら原
稿Dの画像面を露光走査する露光ランプ12b、原稿D
からの反射光をさらに反射させる複数のミラー12c、
反射光を集光するレンズ12d、そしてレンズ12dか
らの光に基づいてカラー色分解画像信号を形成するフル
カラーセンサ12e等を有する。カラー色分解画像信号
は、増幅回路(不図示)を経て、ビデオ処理ユニット
(不図示)によって処理を施され、上述のプリンタ部I
に送出されるようになっている。
【0029】次に、上述構成の画像形成装置の動作を、
若干の構成を加えながら、簡単に説明する。なお、以下
の説明においては、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラ
ックの順に4色フルカラーの画像を形成するものとす
る。
【0030】リーダ部IIの原稿台ガラス12aに搭載
された原稿Dの画像は、露光ランプ12bによって照射
され、色分解されてまずイエローの画像がフルカラーセ
ンサ12eによって読み取られ、所定の処理を施されて
画像信号としてプリンタ部Iに送られる。
【0031】プリンタ部Iでは、感光ドラム1が矢印R
1方向に回転駆動され、一次帯電器2によって表面が均
一に帯電される。上述のリーダ部IIから送られてきた
画像信号に基づいて、露光手段3のレーザ出力部からレ
ーザ光が照射され、ポリゴンミラー3a等を介して帯電
済みの感光ドラム1表面を光像Eによって露光する。感
光ドラム1表面の露光を受けた部分は、電荷が除去さ
れ、これによりイエローに対応した静電画像が形成され
る。
【0032】現像装置4においては、イエローの現像器
4Yが所定の現像位置に配置され、その他の現像器4
C,4M,4Bkは現像位置から退避される。感光ドラ
ム1上の静電潜像は、現像器4Yによってイエローのト
ナーが付着され、顕像化されてトナー像となる。
【0033】この感光ドラム1上のイエローのトナー像
は、転写ドラム5aに担持された記録材Pに転写され
る。記録材Pは、原稿画像に適した大きさの記録材P所
定の給紙カセット8aから給紙ローラ8b、搬送ロー
ラ、そしてレジストローラ8c等を介して所定のタイミ
ングで転写ドラム5aに供給されたものである。
【0034】このようにして供給された記録材Pは、転
写ドラム5aの表面に巻つくように吸着されて矢印R5
方向に回転し、転写帯電器5bによって感光ドラム1上
のイエロートナー像が転写する。
【0035】一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、
クリーニング器6によって表面の残留トナーが除去さ
れ、さらに前露光ランプ7によって不要な電荷が除去さ
れ、一次帯電器から始まる次の画像形成に供される。
【0036】以上の、リーダ部IIによる原稿画像の読
み取りから、転写ドラム5a上の記録材Pに対するトナ
ー像の転写、さらには感光ドラム1の清掃、除電に至る
各プロセスが、イエロー以外の他の色、すなわちシア
ン、マゼンタ、ブラックについても同様に行われ、転写
ドラム5a上の記録材Pには、4色のトナー像が重なる
ようにして転写される。
【0037】4色のトナー像の転写を受けた記録材P
は、分離帯電器9a、分離爪9b等によって転写ドラム
5aから分離され、未定着のトナー像を表面に担持した
状態で定着器10に搬送される。記録材Pは、定着器1
0の定着ローラ10aおよび加圧ローラ10bによって
加熱加圧され、表面のトナー像が溶融固着されて定着さ
れる。
【0038】定着後の記録材Pは、排出ローラ11bに
よって排紙トレイ11c上に排出される。なお、記録材
Pの両面に画像を形成する場合は、定着器10は排出後
の記録材Pを、すぐに搬送パス切り換えガイド11aを
駆動し、搬送縦パス11dを経て、反転パス11eに一
旦導いた後、反転ローラ11jの逆転により送り込まれ
た際の後端を先頭にして送り込まれた方向と反対向きに
退出され、中間トレイ11gに収納する。その後、再度
上述の画像形成プロセスによってもう一方の面に画像を
形成した後、排紙トレイ11c上に排出する。
【0039】記録材Pの分離後の転写ドラム5aにおい
ては、記録材担持シート5g上への粉体の飛散付着、記
録材P上のオイルの付着等を防止するために、記録材担
持シート5gを介して相互に対向する、ファーブラシ1
3aとバックアップブラシ13b、およびオイル除去ロ
ーラ14aとバックアップブラシ14bによって清掃を
行う。なお、このような清掃は、画像形成前、もしくは
画像形成後に行い、またジャム(紙づまり)発生時には
随時行う。
【0040】次に、図2を参照して定着装置10につい
て説明する。
【0041】図2において、トナー像と接触する定着ロ
ーラ10aは、中空で肉厚0.7mmの鉄製の芯金31
上に1mm厚のシリコーンゴム層32、この外側にFE
P(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体)コート層33を有し、直径40mmに形成
されている。
【0042】一方、加圧ローラ10bは、中実の鉄製の
芯金34上に、5mm厚のシリコーンゴム層35と、さ
らにPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体)チューブ層36を設
け、直径30mmに形成されている。
【0043】上述の定着ローラ10aには、発熱手段で
あるハロゲンヒータ37,38が芯金31内に配設され
る。定着ローラ10aに当設されたサーミスタ39によ
って定着ローラ10aの温度が検知され、この検知温度
に基づいて制御装置40によりハロゲンヒータ36,3
7が制御され、定着ローラ10aの温度が一定に維持さ
れるように制御される。なお、定着ローラ10aと加圧
ローラ10bとは、加圧機構(不図示)によって総圧約
30kgで加圧されている。また、定着ローラ10aと
加圧ローラ10bはプロセススピード110mm/se
cで回転している。
【0044】上述の定着装置10では、未定着トナー像
を表面に担持した記録材Pは定着ローラ10aと加圧ロ
ーラ10bとの間の定着ニップに挟持搬送され、このと
き加圧加熱されてトナーの定着が行われる。
【0045】次に、図3および図4を参照して本実施の
形態の画像の濃度情報の検知手段について説明する。
【0046】図3において、複写されるべき原稿51の
画像はレンズ52によってCCD等の撮像素子53に投
影される。この撮像素子53は原稿画像を多数の画素に
分解し、各画素の濃度に対応した光電変換信号を発生す
る。撮像素子53から出力されるアナログ画像信号は画
像信号処理回路54に送られ、ここで各画素毎にその画
素の濃度に対応した出力レベルを有する画素画像信号に
変換され、パルス幅変調回路55に送られる。
【0047】このパルス幅変調回路55は入力される画
素画像信号毎に、そのレベルに対応した幅(時間長)の
レーザ駆動パルスを形成して出力する。即ち、図4の
(a)に示すように、高濃度の画素画像信号に対しては
より幅の広い駆動パルスWを、低濃度の画素画像信号に
対してはより幅の狭い駆動パルスSを、中濃度の画素画
像信号に対しては中間の幅の駆動パルスIをそれぞれ形
成する。
【0048】パルス幅変調回路55から出力されたレー
ザ駆動パルスは半導体レーザ56に供給され、半導体レ
ーザ56をそのパルス幅に対応する時間だけ発光させ
る。従って、半導体レーザ56は高濃度画素に対しては
より長い時間駆動され、低濃度画素に対してはより短い
時間駆動される事になる。
【0049】それ故、感光体ドラム1は、後述の光学系
によって、高濃度画素に対しては主走査方向により長い
範囲が露光され、低濃度画素に対しては主走査方向によ
り短い範囲が露光される。つまり、画素の濃度に対応し
て静電潜像のドットサイズが異なる。尚、図4の(d)
に低、中、高濃度画素の静電潜像をそれぞれL,M,H
で示した。
【0050】半導体レーザ56から放射されたレーザ光
56aは回転多面鏡57によって掃引され、f/θレン
ズ等のレンズ58及びレーザ光56aを像担持体たる感
光体ドラム1の方向に指向させる固定ミラー59によっ
て、感光体ドラム1上にスポット結像される。かくし
て、レーザ光56aは感光体ドラム1の回転軸とほぼ平
行な方向(主走査方向)にこのドラム1を走査し、静電
潜像を形成する事になる。
【0051】さて、静電潜像の形成により前記画像信号
処理回路54の出力信号のレベルが色毎にカウントされ
る。このカウントは、図3の本実施の形態では次のよう
にして行われる。
【0052】まず、前記パルス幅変調回路55の出力信
号がANDゲート60の一方の入力に供給され、このA
NDゲート60の他方の入力には、クロックパルス発振
器61からの図4の(b)に示すクロックパルスが供給
される。従って、ANDゲート60からは図4の(c)
に示すようにレーザ駆動パルスS,I,Wの各々のパル
ス幅に対応した数のクロックパルス、即ち、各画素の濃
度に対応した数のクロックパルスが出力される。このク
ロックパルス数は各画素毎にカウンタ62によって積算
され、ビデオカウント数が算出される。各画素のビデオ
カウント数はCPU63に供給される。
【0053】また、ROM64には各色トナーの単色定
着温度(後述)が記憶されている。CPU63は、各画
素、各色のビデオカウント数から、1原稿あたりの各色
の濃度の割合を算出し、混色時の最適な定着温度を決定
し、定着器の制御装置40に対して混色定着温度を出力
する。そして、制御装置40は定着器10に対して温度
の制御を行う。
【0054】次に、図5、図6を参照に本実施の形態に
おいての混色定着温度の決定方式について説明する。
【0055】図5は、本実施の形態で用いたマゼンタト
ナーの定着温度領域を示したものである。紙種はキャノ
ン推奨紙SK80(80g/m2 )、A3を用い、トナ
ーののり量は1.0g/A4とした。その他は本実施の
形態の条件に従った。
【0056】グラフに示される実線以下の領域において
は、低温オフセットが生じ、破線以上の領域においては
高温フオセットを生じる。したがって、図5において、
実線と破線に挟まれた領域においては良好な定着画像が
得られる。
【0057】ここで、トナーののり量が100%時(全
面ベタ時)においての定着温度領域の中心の温度を単色
定着温度Tm(℃)とする。シアントナー、イエロート
ナー、ブラックトナーについても同様な方法で、Tc,
ty,Tk(単位はいずれも℃)を規定する。
【0058】また、1原稿あたりの、マゼンタトナーの
濃度の割合をDm(%)とする。同様に各色トナーの濃
度の割合をDc,Dy,Dk(単位はいずれも%)とす
る。また、原稿の色のついていない、すなわち非画像部
の領域に対しても考慮し、1原稿あたりの非画像部の領
域の割合をDw(%)とする。当然のことながら、Dm
+Dc+Dy+Dk+Dwは100となる。
【0059】図6に、混色定着温度Tを算出するフロー
チャートを示す。
【0060】まず、原稿の複写を行うためにスタートボ
タンが押されると、ブロックS101で前記したように
原稿が読み取られ、原稿画像の各画素の濃度に対応した
光電変換信号が発生される。
【0061】次に、ブロックS102において各画素毎
の出力レベルをカウントし、積算してビデオカウント数
を算出する。このパルス積算値をCPU63に送り、ブ
ロックS103で各色の濃度Dm,Dc,Dy,Dk,
およびDwが決定される。
【0062】次に、ブロックS104において、原稿の
複写に使われるトナーのうち単色定着濃度の高い2色に
ついての混色定着温度T1が次式によって決定される。
【0063】 T1=(Th−Tl)*Dh/(Dh+Dl)+Tl ここで、Thは単色定着温度の高い方のトナーの単色定
着温度、Tlは単色定着温度の低い方のトナーの単色定
着温度、Dhは単色定着温度の高い方のトナーの濃度、
Dlは単色定着温度の低い方のトナーの濃度をそれぞれ
示す。
【0064】ここで、もし読み込み原稿が単色であるな
ら、ブロックS104で得られた定着温度T1を定着器
の制御装置に送り、ブロックS105で定着温度を制御
する。
【0065】もし読み込み原稿が多色原稿であるなら、
ブロックS106において単色定着温度の高い2色につ
いては、単色定着温度Tl、濃度Dh+Dlの単色のト
ナーとみなす。そして、このトナーと、次に単色定着温
度の高いトナー(当然、このトナーは全体としては3番
目に高い単色定着温度を持つ。)とに対してブロックS
104の計算が行われ、すべてのトナーとに対してブロ
ックS104の計算が行われたのち、そのときに得られ
た混色定着温度T1をブロックS105に出力する。
【0066】一例として、フルカラー原稿の場合、ブロ
ックS104の操作は4回繰り返される。
【0067】
【実施例】
[実施例1]本実施例1では、単色定着温度の異なるマ
ゼンタトナー(単色定着温度190℃)とシアントナー
(単色定着温度170℃)を用いて、2色の合計のトナ
ーのり量を1.0g/A4に固定し、マゼンタトナーの
割合を100%(シアン0%),70%(30%),5
0%(50%),30%(70%),0%(100%)
と変化させた。また、トナーを重ねる順番は下層をシア
ントナー、上層をマゼンタトナーとした。用いる紙種は
キャノン推奨紙SK80(80g/cm2 )、A3を用
いた。
【0068】本実施例1においては、マゼンタトナー、
シアントナーのいずれも粉砕法によって製造された非磁
性の粉砕トナーを用いた。
【0069】粉砕法は、熱可塑ポリマ中に顔料や有機染
料などを着色材として添加、混合し、必要に応じて電荷
調整材、その他の添加材を加え、溶融混練、粉砕、分級
などのプロセスを経てトナーを製造する方法である。
【0070】また、実際の定着可能温度も夫々のトナー
濃度の割合に対して測定した。
【0071】ちなみに、従来の画像形成装置において
は、本実施例1のように定着温度の異なるトナーを用い
る場合、定着温度の高いトナーを基準としているため、
本実施例のトナーの組み合わせに関しては、混色時の定
着温度はトナーの濃度に関係なく190℃である。
【0072】本実施例1の結果を表1に示す。いずれも
従来の定着温度190℃よりも低い温度で良好かつ安定
に定着することができた。
【0073】
【表1】
【0074】[実施例2]前記実施例1において、マゼ
ンタトナー、シアントナーのいずれも重合法によって得
られた重合トナーを用いた。それぞれの単色定着温度は
前記実施例1と同じ設定とした。
【0075】重合法は、モノマー中に着色剤および他の
内添剤を添加し分散し、これを必要な粒径の液滴まで分
散を行い重合させたものを洗浄、濾過、乾燥、分級のプ
ロセスを経てトナーを製造する方法である。
【0076】本実施例2の結果を表2に示す。この場合
も、いずれも従来の定着温度190℃よりも低い温度で
良好かつ安定に定着することができた。
【0077】
【表2】
【0078】[実施例3]前記実施例2において、マゼ
ンタトナーおよびシアントナーの積層させる順序を変化
させ、得られた永久像の光沢度を測定した。光沢度はD
IN75°計を用いて、永久像の中央部について測定し
た。
【0079】この場合の測定結果を表3に示す。トナー
層の上層を単色定着温度の低いシアントナーとした永久
像の方が光沢度は高い数値を示した。したがって、単色
定着温度の低いトナーを、混色時のトナー層の上層に設
けることで永久像の光沢を高くすることができた。
【0080】また、比較例として、本実施例3において
従来のような軟化点の等しいマゼンタトナーとシアント
ナーを用いて同様の測定を行った。ここで用いたトナー
の単色定着温度は180℃であった。
【0081】この場合、比較例のいずれの結果も光沢度
の変化は認められなかった。
【0082】
【表3】
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明の画像形成装置によ
れば、軟化点の異なるトナーを用いる場合、原稿の各色
の濃度によって定着温度を調整することによって安定な
定着を可能にするものであるから、単色時および混色時
での定着温度を下げることができるため、定着器の電力
消費を少なくすることができる。
【0084】また、トナー層の積層の順序を変化させる
ことによって、永久像の光沢を制御することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第1の実施の形態の概
略構成を示す断面図。
【図2】図1のの画像形成装置の定着器の概略構成を示
した図。
【図3】図1の画像形成装置のブロック図。
【図4】図3における画像情報信号の濃度情報をカウン
トする方法を示す波形図。
【図5】本発明に用いたトナーの単色定着温度とトナー
ののり量との関係を示す図。
【図6】図3の制御ブロック図の混色定着温度を算出す
るフローチャート。
【符号の説明】
1 感光ドラム 10 定着器 40 制御装置 51 原稿 52 レンズ 53 撮像素子 54 画像信号処理回路 55 パルス幅変調回路 56 半導体レーザ 57 回転多面鏡 58 レンズ 59 固定ミラー 60 AND回路 61 クロックパルス発振器 62 カウンタ 63 CPU 64 ROM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟化点が異なるトナーを用いて記録材上
    に未定着画像を形成する画像形成部と、前記記録材を挟
    持搬送しながら加熱および加圧することにより該未定着
    画像を該記録材上に定着する定着温度可変の定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記画像形成部に設けた画像の濃度情報を検知する検知
    手段と、該検知手段により検知された画像濃度に応じて
    前記定着手段の定着温度を変化させる定着温度制御手段
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、軟化点の異なる各トナ
    ーに応じた各画像濃度とその単色定着温度に基づいて前
    記定着温度を決定することを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 軟化点が異なるトナーを、積層させる順
    序を変化させることによって画像の光沢を制御すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
JP9247037A 1997-09-11 1997-09-11 画像形成装置 Pending JPH1184941A (ja)

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