JPH1184501A - カメラ装置、レンズ装置及びカメラシステム - Google Patents

カメラ装置、レンズ装置及びカメラシステム

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JPH1184501A
JPH1184501A JP9252857A JP25285797A JPH1184501A JP H1184501 A JPH1184501 A JP H1184501A JP 9252857 A JP9252857 A JP 9252857A JP 25285797 A JP25285797 A JP 25285797A JP H1184501 A JPH1184501 A JP H1184501A
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temperature
lens
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optical block
temperature change
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JP9252857A
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Seiya Ota
盛也 太田
Kazuhiko Kawase
和彦 川瀬
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用環境下における温度変化の影響を受ける
ことなく、安定した撮影を行えるようにした取り外し可
能なカメラ装置、レンズ装置及びカメラシステムを提供
すること。 【解決手段】 カメラ装置には光学ブロックに関する温
度を検出する温度検出手段25と、該光学ブロック25
の温度変化に伴う結像面の基準となる変動情報を記憶
し、かつ該レンズ装置と相互に通信可能な制御手段10
9とを設ける。レンズ装置には光学系の移動レンズ群1
0,102を駆動するレンズ駆動手段111,113
と、該移動レンズ群10,102の駆動を制御する為の
制御情報を記憶する記憶手段125と、該カメラ装置と
相互に通信可能で、かつカメラ装置より得られる情報に
基づいて制御情報を補正するとともにレンズ駆動手段1
11,113を制御する制御手段110とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取り外し可能なカ
メラ装置、レンズ装置及びこれらの装置からなるカメラ
システムに関する。特に、取り外し可能なカメラ装置と
レンズ装置との双方に通信機能を付加し、カメラ装置よ
りレンズ装置に温度変化に伴う結像面位置の補正に必要
な情報を送信して、その情報に基づいてレンズ装置が光
学系の移動レンズ群を駆動制御することにより、使用環
境下における温度変化の影響を受けることなく、安定し
た撮影を行えるようにしたカメラ装置、レンズ装置及び
カメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一体型ビデオカメラ(以下、ビデ
オカメラと称す)等の撮像装置の分野では、小型化と高
機能化が急速に進み、温度による映像への影響が深刻な
ものとなってきた。
【0003】そのひとつが、温度によるピントの移動で
ある。これは、小型化と高機能化に伴う消費電力の増加
による内部温度の上昇だけでなく、撮像サイズが小さく
なるに従って許されるピント位置精度、いわゆる焦点深
度が小さくなることにより、わずかなピント移動が大き
く映像へ影響を与えることから、より重要な課題となっ
た。
【0004】このような問題に対しては従来、特開平6
−289275号に示されるように、レンズ装置のレン
ズ群近傍に使用環境温度を検出する温度検出手段を備え
て、該温度検出手段により使用環境温度を監視しなが
ら、ズームトラッキングカーブを逐次環境温度に応じて
変更制御する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ビデオ
カメラにおいては、従来から環境の変化に伴い、ピント
がずれる、適切なレンズ制御が行われないといった問題
があった。特にデジタル技術による高画質化が進むなか
で、光学系(撮影レンズ)の環境によるピントずれの影
響が顕著に現れるようになり、極めて大きな問題となっ
ている。
【0006】更に、最近の光学系はズームの高倍率化、
小型化が先を競って行われている。それに伴い温度変化
や湿度変化等による光学系の予定結像面(例えば、撮像
素子の撮像面)に対するピントズレ量が増加する傾向に
ある。
【0007】特に、カメラ装置の撮像素子に色分解プリ
ズム(光学ブロック)を介して被写体像を結像させるビ
デオカメラにおいてその傾向が顕著である。
【0008】従ってこのような環境変化に伴う結像面の
ズレをいかに効果的に補正できるかが極めて重要な課題
となっている。
【0009】また、更なる高画質化、高倍率化、小型化
を進める上でも同様である。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みて為されたもの
であり、レンズ装置との装着時に光学ブロックの温度変
化に伴う結像面の変動情報(バックフォーカス)又は/
及びその変動情報を得るための温度を検出できてレンズ
装置に送信することのできるカメラ装置を提供すること
を目的とする。
【0011】また、カメラ装置との装着時にカメラ装置
側の光学ブロックの温度変化に伴う結像面の変動情報又
は/及び光学系の温度変化に伴う結像面の変動情報など
を得ることができて、温度変化に伴う結像面位置の補正
を行うことのできるレンズ装置を提供することを目的と
する。
【0012】また、使用環境下におけるカメラ装置又は
/及びレンズ装置の温度変化の影響を受けることなく、
安定した撮影を行うことのできるカメラシステムを提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカメラ装
置、レンズ装置及びカメラシステムは、上記目的を達成
するための手段として下記の如く特徴を有する。
【0014】本発明のカメラ装置は、 〔1〕:移動レンズ群を含む光学系を有するレンズ装置
を取り外し可能に装着して、該レンズ装置の光学系によ
り結像面上に形成される被写体像を光学ブロックを介し
て撮像するカメラ装置であって、該光学ブロックに関す
る温度を検出する温度検出手段と、該光学ブロックの温
度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報を記憶し、
かつ該レンズ装置と相互に通信可能な制御手段とを備
え、該制御手段は該レンズ装置との装着時に該温度検出
手段による該光学ブロックの検出温度情報と、該光学ブ
ロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報
とを該レンズ装置に送信することを特徴としている。
【0015】また、 〔1−2〕:移動レンズ群を含む光学系を有するレンズ
装置を取り外し可能に装着して、該レンズ装置の光学系
により結像面上に形成される被写体像を光学ブロックを
介して撮像するカメラ装置であって、該光学ブロックの
温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報を記憶
し、かつ該レンズ装置と相互に通信可能な制御手段を備
え、該制御手段は該レンズ装置との装着時に該光学ブロ
ックの温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報を
該レンズ装置に送信することを特徴としている。
【0016】特に、 〔1−2−2〕:上記〔1〕又は〔1−2〕のカメラ装
置において、該制御手段は該記憶手段の該光学ブロック
の温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報を単位
温度当たりの変動量で該レンズ装置に送信しているこ
と、 〔1−2−3〕:上記〔1〕又は〔1−2〕のカメラ装
置において、該制御手段は該光学ブロックの温度変化に
伴う結像面の基準となる変動情報を単位温度当たりの変
動量で記憶していることなどを特徴としている。
【0017】また、本発明のカメラ装置は、 〔1−3〕:移動レンズ群を含む光学系を有するレンズ
装置を取り外し可能に装着して、該レンズ装置の光学系
により結像面上に形成される被写体像を光学ブロックを
介して撮像するカメラ装置であって、該光学ブロックに
関する温度を検出する温度検出手段と、該レンズ装置と
相互に通信可能な制御手段とを備え、該制御手段は該レ
ンズ装置との装着時に該光学ブロックの該温度検出手段
による検出温度情報を該レンズ装置に送信することを特
徴としている。
【0018】特に、 〔1−4〕:上記〔1−3〕のカメラ装置において、該
制御手段は該カメラ装置固有の識別情報を記憶し、該レ
ンズ装置との装着時に該識別情報を該レンズ装置に送信
することを特徴としている。
【0019】本発明のレンズ装置は、 〔2〕:結像面上に光学ブロックを介して形成される被
写体像を撮像するカメラ装置に取り外し可能に装着され
て、該カメラ装置の結像面上に移動レンズ群を含む光学
系により光学ブロックを介して被写体像を形成するレン
ズ装置であって、該光学系の移動レンズ群を駆動するレ
ンズ駆動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御する為の
制御情報を記憶する記憶手段と、該カメラ装置と相互に
通信可能な制御手段とを備え、該制御手段は該カメラ装
置との装着時に該カメラ装置より該光学ブロックに関す
る温度情報と、該光学ブロックの温度変化に伴う該結像
面の基準となる変動情報とを得て、該光学ブロックの温
度変化情報と、該光学ブロックの温度変化に伴う該結像
面の基準となる変動情報とに基づいて該記憶手段の制御
情報を補正するとともに該レンズ駆動手段を制御して、
温度変化に伴う該結像面位置の変動を補正していること
を特徴としている。
【0020】また、 〔2−2〕:結像面上に光学ブロックを介して形成され
る被写体像を撮像するカメラ装置に取り外し可能に装着
されて、該カメラ装置の結像面上に移動レンズ群を含む
光学系により光学ブロックを介して被写体像を形成する
レンズ装置であって、該光学系に関する温度を検出する
温度検出手段と、該光学系の移動レンズ群を駆動するレ
ンズ駆動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御する為の
制御情報を記憶する記憶手段と、該光学系の温度変化に
伴う該結像面の基準となる変動情報を記憶し、かつ該カ
メラ装置と相互に通信可能な制御手段とを備え、該制御
手段は該カメラ装置との装着時に該カメラ装置より該光
学ブロックに関する温度情報と、該光学ブロックの温度
変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とを得て、該
光学ブロックの温度変化情報と、該光学ブロックの温度
変化に伴う該結像面の基準となる変動情報と、該温度検
出手段による該光学系の検出温度情報の温度変化情報
と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準となる変
動情報とに基づいて該記憶手段の制御情報を補正すると
ともに該レンズ駆動手段を制御して、温度変化に伴う該
結像面位置の変動を補正していることを特徴としてい
る。
【0021】また、 〔2−3〕:結像面上に光学ブロックを介して形成され
る被写体像を撮像するカメラ装置に取り外し可能に装着
されて、該カメラ装置の結像面上に移動レンズ群を含む
光学系により光学ブロックを介して被写体像を形成する
レンズ装置であって、該光学系の移動レンズ群を駆動す
るレンズ駆動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御する
為の制御情報を記憶する記憶手段と、該光学系の温度変
化に伴う該結像面の基準となる変動情報を記憶し、かつ
該カメラ装置と相互に通信する制御手段とを備え、該制
御手段は該カメラ装置との装着時に該カメラ装置より該
光学ブロックに関する温度情報と、該光学ブロックの温
度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とを得て、
該光学ブロックの温度変化情報と、該光学ブロックの温
度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報と、該光学
系の所定の基準温度と該光学ブロックの温度情報との温
度差情報と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準
となる変動情報とに基づいて該記憶手段の制御情報を補
正するとともに該レンズ駆動手段を制御して、温度変化
に伴う該結像面位置の変動を補正していることを特徴と
している。
【0022】また、 〔2−4〕:結像面上に光学ブロックを介して形成され
る被写体像を撮像するカメラ装置に取り外し可能に装着
されて、該カメラ装置の結像面上に移動レンズ群を含む
光学系により光学ブロックを介して被写体像を形成する
レンズ装置であって、該光学系に関する温度を検出する
温度検出手段と、該光学系の移動レンズ群を駆動するレ
ンズ駆動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御する為の
制御情報を記憶する記憶手段と、該光学系の温度変化に
伴う該結像面の基準となる変動情報を記憶し、かつ該カ
メラ装置と相互に通信可能な制御手段とを備え、該制御
手段は該カメラ装置との装着時に該カメラ装置より該光
学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる変動
情報を得て、該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面
の基準となる変動情報と、該温度検出手段による該光学
系の検出温度情報と該光学ブロックの所定の基準温度と
の温度差情報と、該光学系の検出温度情報の温度変化情
報と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準となる
変動情報とに基づいて該記憶手段の制御情報を補正する
ともに該レンズ駆動手段を制御して、温度変化に伴う該
結像面位置の変動を補正している。
【0023】また、 〔2−5〕:結像面上に光学ブロックを介して形成され
る被写体像を撮像するカメラ装置に取り外し可能に装着
されて、該カメラ装置の結像面上に移動レンズ群を含む
光学系により光学ブロックを介して被写体像を形成する
レンズ装置であって、該光学系の移動レンズ群を駆動す
るレンズ駆動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御する
為の制御情報を記憶する記憶手段と、該カメラ装置の光
学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる変動
情報を記憶し、かつ該カメラ装置と相互に通信可能な制
御手段とを備え、該制御手段は該カメラ装置との装着時
に該カメラ装置より該光学ブロックに関する温度情報を
得て、該光学ブロックの温度変化情報と、該光学ブロッ
クの温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とに
基づいて該記憶手段の制御情報を補正するとともに該レ
ンズ駆動手段を制御して、温度変化に伴う該結像面位置
の変動を補正していることを特徴としている。
【0024】そして、 〔2−6〕:結像面上に光学ブロックを介して形成され
る被写体像を撮像するカメラ装置に取り外し可能に装着
されて、該カメラ装置の結像面上に移動レンズ群を含む
光学系により光学ブロックを介して被写体像を形成する
レンズ装置であって、該光学系に関する温度を検出する
温度検出手段と、該光学系の移動レンズ群を駆動するレ
ンズ駆動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御する為の
制御情報を記憶する記憶手段と、該カメラ装置の光学ブ
ロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報
及び該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準となる変
動情報をそれぞれ記憶し、かつ該カメラ装置と相互に通
信可能な制御手段とを備え、該制御手段は該カメラ装置
との装着時に該カメラ装置より該光学ブロックに関する
温度情報を得て、該光学ブロックの温度変化情報と、該
光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる変
動情報と、該温度検出手段による該光学系の検出温度情
報の温度変化情報と、該光学系の温度変化に伴う該結像
面の基準となる変動情報とに基づいて該記憶手段の制御
情報を補正するとともに該レンズ駆動手段を制御して、
温度変化に伴う該結像面位置の変動を補正していること
を特徴としている。
【0025】特に、 〔2−7〕:上記〔2−5〕又は〔2−6〕のレンズ装
置において、該制御手段は該カメラ装置の該光学ブロッ
クの温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報を単
位温度当たりの変動量で記憶していること、 〔2−7−2〕:上記〔2−5〕又は〔2−6〕のレン
ズ装置において、該制御手段は該カメラ装置に予め設定
されている固有の識別情報ごとに該光学ブロックの温度
変化に伴う該結像面の基準となる変動情報を記憶してい
ることなどを特徴としている。
【0026】そして、本発明のカメラシステムは、 〔3〕:結像面上に光学ブロックを介して形成される被
写体像を撮像するカメラ装置と、該カメラ装置に取り外
し可能に装着されて移動レンズ群を含む光学系により該
結像面上に該光学ブロックを介して被写体像を形成する
レンズ装置とを有するカメラシステムであって、該カメ
ラ装置は該光学ブロックに関する温度を検出する温度検
出手段と、該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の
基準となる変動情報を記憶し、かつ該レンズ装置と相互
に通信可能な制御手段とを備えており、該レンズ装置は
該光学系の移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、
該移動レンズ群の駆動を制御する為の制御情報を記憶す
る記憶手段と、該カメラ装置と相互に通信可能な制御手
段とを備えており、該カメラ装置の制御手段は該レンズ
装置との装着時に該温度検出手段による該光学ブロック
の検出温度情報と、該光学ブロックの温度変化に伴う該
結像面の基準となる変動情報とを該レンズ装置に送信
し、該レンズ装置の該制御手段は該光学ブロックの温度
変化情報と、該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面
の基準となる変動情報とに基づいて該記憶手段の制御情
報を補正するとともに該レンズ駆動手段を制御して、温
度変化に伴う該結像面位置の変動を補正していることを
特徴としている。
【0027】また、 〔3−2〕:結像面上に光学ブロックを介して形成され
る被写体像を撮像するカメラ装置と、該カメラ装置に取
り外し可能に装着されて移動レンズ群を含む光学系によ
り該結像面上に該光学ブロックを介して被写体像を形成
するレンズ装置とを有するカメラシステムであって、該
カメラ装置は該光学ブロックに関する温度を検出する温
度検出手段と、該光学ブロックの温度変化に伴う該結像
面の変動情報を記憶し、かつ該レンズ装置と相互に通信
可能な制御手段とを備えており、該レンズ装置は該光学
系に関する温度を検出する温度検出手段と、該光学系の
移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、該移動レン
ズ群の駆動を制御する為の制御情報を記憶する記憶手段
と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準となる変
動情報を記憶し、かつ該カメラ装置と相互に通信可能な
制御手段とを備えており、該カメラ装置の制御手段は該
レンズ装置との装着時に該温度検出手段による該光学ブ
ロックの検出温度情報と、該光学ブロックの温度変化に
伴う該結像面の基準となる変動情報とを該レンズ装置に
送信し、該レンズ装置の該制御手段は該光学ブロックの
温度変化情報と、該光学ブロックの温度変化に伴う該結
像面の基準となる変動情報と、該温度検出手段による該
光学系の検出温度情報の温度変化情報と、該光学系の温
度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とに基づい
て該記憶手段の制御情報を補正するとともに該レンズ駆
動手段を制御して、温度変化に伴う該結像面位置の変動
を補正していることを特徴としている。
【0028】また、 〔3−3〕:結像面上に光学ブロックを介して形成され
る被写体像を撮像するカメラ装置と、該カメラ装置に取
り外し可能に装着されて移動レンズ群を含む光学系によ
り該結像面上に該光学ブロックを介して被写体像を形成
するレンズ装置とを有するカメラシステムであって、該
カメラ装置は該光学ブロックに関する温度を検出する温
度検出手段、該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面
の基準となる変動情報を記憶し、かつ該レンズ装置と相
互に通信可能な制御手段とを備えており、該レンズ装置
は光学系の移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、
該移動レンズ群の駆動を制御する為の制御情報を記憶す
る記憶手段と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基
準となる変動情報を記憶し、かつ該カメラ装置と相互に
通信可能な制御手段とを備えており、該カメラ装置の制
御手段は該レンズ装置との装着時に該温度検出手段によ
る該光学ブロックの検出温度情報と、該光学ブロックの
温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とを該レ
ンズ装置に送信し、該レンズ装置の該制御手段は該光学
ブロックの温度変化情報と、該光学ブロックの温度変化
に伴う該結像面の基準となる変動情報と、該光学系の所
定の基準温度と該光学ブロックの温度情報との温度差情
報と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準となる
変動情報とに基づいて該記憶手段の制御情報を補正する
とともに該レンズ駆動手段を制御して、温度変化に伴う
該結像面位置の変動を補正していることを特徴としてい
る。
【0029】また、 〔3−4〕:結像面上に光学ブロックを介して形成され
る被写体像を撮像するカメラ装置と、該カメラ装置に取
り外し可能に装着されて移動レンズ群を含む光学系によ
り該結像面上に該光学ブロックを介して被写体像を形成
するレンズ装置とを有するカメラシステムであって、該
カメラ装置は該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面
の基準となる変動情報を記憶し、かつ該レンズ装置と相
互に通信可能な制御手段とを備えており、該レンズ装置
は該光学系に関する温度を検出する温度検出手段と、該
光学系の移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、該
移動レンズ群の駆動を制御する為の制御情報を記憶する
記憶手段と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準
となる変動情報を記憶し、かつ該カメラ装置と相互に通
信可能な制御手段とを備えており、該カメラ装置の該制
御手段は該レンズ装置との装着時に該光学ブロックの温
度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報を該レンズ
装置に送信し、該レンズ装置の該制御手段は該光学ブロ
ックの温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報
と、該温度検出手段による該光学系の検出温度情報と該
光学ブロックの所定の基準温度との温度差情報と、該光
学系の検出温度情報の温度変化情報と、該光学系の温度
変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とに基づいて
該記憶手段の制御情報を補正するとともに該レンズ駆動
手段を制御して、温度変化に伴う該結像面位置の変動を
補正していることを特徴としている。
【0030】また、 〔3−5〕:結像面上に光学ブロックを介して形成され
る被写体像を撮像するカメラ装置と、該カメラ装置に取
り外し可能に装着されて移動レンズ群を含む光学系によ
り該結像面上に該光学ブロックを介して被写体像を形成
するレンズ装置とを有するカメラシステムであって、該
カメラ装置は該光学ブロックに関する温度を検出する温
度検出手段と、該レンズ装置と相互に通信可能の制御手
段とを備えており、該レンズ装置は該光学系の移動レン
ズ群を駆動するレンズ駆動手段と、該移動レンズ群の駆
動を制御する為の制御情報を記憶する記憶手段、該カメ
ラ装置の光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準
となる変動情報を記憶し、かつ該カメラ装置と相互に通
信可能な制御手段とを備えており、該カメラ装置の該制
御手段は該レンズ装置との装着時に該光学ブロックの該
温度検出手段による検出温度情報を該レンズ装置に送信
し、該レンズ装置の該制御手段は該光学ブロックに関す
る温度情報の温度変化情報と、該光学ブロックの温度変
化に伴う該結像面の基準となる変動情報とに基づいて該
記憶手段の制御情報を補正するとともに該レンズ駆動手
段を制御して、温度変化に伴う該結像面位置の変動を補
正していることを特徴としている。
【0031】また、 〔3−6〕:結像面上に光学ブロックを介して形成され
る被写体像を撮像するカメラ装置と、該カメラ装置に取
り外し可能に装着されて移動レンズ群を含む光学系によ
り該結像面上に該光学ブロックを介して被写体像を形成
するレンズ装置とを有するカメラシステムであって、該
カメラ装置は該光学ブロックに関する温度を検出する温
度検出手段と、該レンズ装置と通信可能な制御手段とを
備えており、該レンズ装置は該光学系に関する温度を検
出する温度検出手段と、該光学系の移動レンズ群を駆動
するレンズ駆動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御す
る為の制御情報を記憶する記憶手段と、該カメラ装置の
光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる変
動情報及び該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準と
なる変動情報をそれそれ記憶し、かつ該カメラ装置と相
互に通信可能な制御手段とを備えており、該カメラ装置
の該制御手段は該レンズ装置との装着時に該光学ブロッ
クの該温度検出手段による検出温度情報を該レンズ装置
に送信し、該レンズ装置の該制御手段は該光学ブロック
の検出温度情報の温度変化情報と、該光学ブロックの温
度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報と、該温度
検出手段による該光学系の検出温度情報の温度変化情報
と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準となる変
動情報とに基づいて該記憶手段の制御情報を補正すると
ともに該レンズ駆動手段を制御して、温度変化に伴う該
結像面位置の変動を補正していることを特徴としてい
る。
【0032】特に、 〔3−7−2〕:上記〔3〕、〔3−2〕又は〔3−
3〕のカメラシステムにおいて、該カメラ装置の該制御
手段は該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準
となる変動情報を単位温度当たりの変動量で該レンズ装
置に送信すること、 〔3−7−3〕:上記〔3〕、〔3−2〕又は〔3−
3〕のカメラシステムにおいて、該カメラ装置の該制御
手段は該光学ブロックの温度変化に伴う結像面の基準と
なる変動情報を単位温度当たりの変動量で記憶している
こと、 〔3−7−4〕:上記〔3−5〕又は〔3−6〕のカメ
ラシステムにおいて、該カメラ装置の該制御手段は温度
変化に伴う該結像面位置の変動補正時の該光学ブロック
の検出温度情報を記憶し、該レンズ装置にその検出温度
情報と現在の該光学ブロックの検出温度情報とを送信す
ること、 〔3−7−5〕:上記〔3−5〕又は〔3−6〕のカメ
ラシステムにおいて、該カメラ装置の該制御手段は温度
変化に伴う該結像面位置の変動補正時の該光学ブロック
の検出温度情報を記憶し、該レンズ装置にその検出温度
情報と現在の該光学ブロックの検出温度情報との温度差
を送信すること、 〔3−7−6〕:上記〔3−5〕又は〔3−6〕のカメ
ラシステムにおいて、該カメラ装置の該制御手段は該カ
メラ装置固有の識別情報を記憶して該レンズ装置との装
着時に該識別情報を該レンズ装置に送信し、該レンズ装
置の該制御装置は該カメラ装置固有の識別情報ごとに該
光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる変
動情報を記憶していることなどを特徴としている。
【0033】
【発明の実施の形態】
〔実施形態例1〕本実施形態例では、カメラシステムと
して色分解プリズムを有する交換レンズ方式でインナー
フォーカスタイプのレンズ構成によるビデオカメラを示
している。
【0034】図1は本実施形態例のビデオカメラを構成
する取り外し可能なビデオカメラ本体とレンズ鏡筒との
結合部分の断面図である。
【0035】同図において、1はカメラ装置としてのビ
デオカメラ本体、2はビデオカメラ本体1の固着された
回動着脱可能なバヨネット方式のカメラマウントであ
り、光軸方向の基準となるフランジ2a及び3個のマウ
ント爪2bが形成されている。
【0036】3は後述のレンズマウント12のマウント
爪12bと当接し、カメラマウント2とレンズマウント
12の両者のマウントフランジと密着させるための板バ
ネ、4は後述の色分解プリズムユニットがねじ止めされ
るプリズムホルダー、5はカメラ側接点台、6はカメラ
側接点台5に対して接触方向である光軸方向O−O’に
可動に支持された電気的接続端子としてのカメラ側接点
である。
【0037】7はカメラ側接点6を接触方向に弾性付勢
する導電性のバネ、8はバネ7を介して前記カメラ側接
点6と導通するプリント基板であり、カメラ側接点6に
対応する位置にパターンが形成されている。
【0038】9はビデオカメラ本体1に取り外し可能に
装着される交換可能なレンズ装置としてのレンズ鏡筒、
9Aはレンズ鏡筒9の外観鏡筒、10は10a、10
b、10cの3枚のレンズよりなり、光軸方向に可動す
るレンズ群で、例えばフォーカスレンズ群、11は可動
レンズ群10を保持する移動鏡筒、12はレンズ鏡筒9
の外観鏡筒9Aに固定された回動着脱可能なバヨネット
方式のレンズマウントであり、光軸方向の基準となるフ
ランジ12a及び3個のマウント爪12bが形成されて
いる。
【0039】レンズ鏡筒9は、図2に示すように、上記
フォーカスレンズ群10の他に、第1のレンズ群101
と、変倍を行うための第2のレンズ群であるバリエータ
レンズ群102と、固定の第3のレンズ群104とを有
して、これらの各レンズ群により光学系(撮影レンズ)
を構成している。
【0040】13はレンズ側接点台、14はレンズ側接
点台13に、例えばインサート成形により固定された電
気的接続端子としてのレンズ側接点であり、両マウント
2、12の回動装着時に前記カメラ側接点6と接触する
ように配設されている。
【0041】15はレンズ鏡筒9をビデオカメラ本体1
より離脱させた時に可動部である可動レンズ群10を直
接触れることができないよう保護する保護ガラス、16
は保護ガラス15を保持する保護ガラスホルダーであ
る。
【0042】又、17は光学ブロックとしての色分解プ
リズム18,19,20に入る光の高周波成分を制限す
る光学ローパスフィルター、18,19,20は第1プ
リズム、第2プリズム、第3プリズム、21,22,2
3は撮像素子、24は撮像素子21,22,23を電気
的に接続するフレキシブル基板であり、撮像素子21,
22,23のリードに半田付けしやすいようにしたハー
ド基板部24a,24b,24cとカメラ電気基板(不
図示)に接続されるコネクト部24dとを持っている。
【0043】25はフレキシブル基板24上に取り付け
られた温度検出手段としての温度検出素子、26は撮像
素子21,22,23を含むプリズムユニット全体をシ
ールドするシールド板である。
【0044】図1に於いて、フォーカスレンズ群10、
保護ガラス15及び光学ローパスフィルター17を通過
した光束は、その光軸と直交するように配置した第1プ
リズム18の入射面18aより入射し、入射光束の光軸
に対し傾斜して反射面に形成された青色域光反射用ダイ
クロイック層18bにより青色域光を反射させると共
に、他の波長の光を透過させる。
【0045】第2プリズム19では、第1プリズム18
を透過した波長の光が入射面19aより入射し、入射光
束の光軸に対し傾斜して反射面に形成された赤色域光反
射用ダイクロイック層19bにより赤色域光を反射させ
ると共に、緑色域光を透過させる。
【0046】第3プリズム20では、第2プリズム19
を透過した緑色域光が入射面20aより入射し、そのま
ま撮像素子22へと導かれる。
【0047】前述の様にして第1プリズム18の青色域
光反射用ダイクロイック層18bより反射された青色域
光は、第1プリズム18の入射面18aにて全反射し、
撮像素子23に入射され結像する。
【0048】第1プリズム18と第2プリズム19との
間には、10〜30μmの均一な厚みの空気層が形成さ
れており、これにより第1プリズム18から第2プリズ
ム19への透過光の透過はなんら妨害されることなく、
しかも第2プリズム19のダイクロイック層19bによ
り反射させる赤色域光を第2プリズム19の入射面19
aより確実に全反射させることができる。そして、ここ
で全反射された赤色域光は、撮像素子21に入射され結
像する。
【0049】この様にして、第1プリズム18の青色域
光反射用ダイクロイック層18bと、第2プリズム19
の赤色域光反射用ダイクロイック層19bを透過した緑
色域光だけが、撮像素子22に入射され結像する。
【0050】ところで、レンズ鏡筒9の光学系は、その
各々の光学素子(各レンズ群)が予め決められた位置に
被写体からの光束が結像する様に作られており、ビデオ
カメラ本体1側はレンズ鏡筒9との結合部であるカメラ
マウント2のフランジ2aを基準として、いつも決めら
れた一定のピント位置に撮像素子21,22,23の撮
像面を配置する必要がある。
【0051】しかしながら、外気温の上昇やビデオカメ
ラ本体1内での発熱による温度上昇により、第1プリズ
ム18、第2プリズム19、第3プリズム20の温度が
上昇した場合、第1プリズム18、第2プリズム19、
第3プリズム20は光軸方向に延び、結果として撮像素
子21,22,23の撮像面は、ピント位置より離れた
位置に置かれてしまうことになる。
【0052】そこで、本実施形態例では、第1プリズム
18、第2プリズム19、第3プリズム20の温度変化
を温度検出素子25によって検出し、その検出温度変化
による第1プリズム18、第2プリズム19、第3プリ
ズム20の延び量を光路長の延び量に換算してレンズ鏡
筒9側に伝え、レンズ鏡筒9側で結像位置をビデオカメ
ラ本体1側の光路長(フランジバック)の延びる分、移
動させる事により、温度変化によるピント位置の移動を
補正している。
【0053】ここで、温度検出素子25では、ビデオカ
メラ本体1側の光路長の内の多くを占める第1プリズム
18、第2プリズム19、第3プリズム20の温度変化
を検出する必要がある。多くの場合、高速の駆動パルス
を必要とする撮像素子21,22,23からのノイズの
放射を防ぐ為、シールド板26でプリズムユニット全体
を囲む必要があるのが、シールド板26内にある部品の
発熱量は僅かなものである為、シールド板26内の温度
はどこも、ほぼ均一となる。
【0054】従って、フレキシブル基板24上に取り付
けられた温度検出素子25によって、十分正確に第1プ
リズム18、第2プリズム19、第3プリズム20の温
度変化を検出することが可能となる。又、温度検出素子
25としてはチップ又はリード形状のダイオード等を用
いるが、フレキシブル基板24上に配置する事により、
保持及び、電気的接続に何ら新たな部材を使う事なく、
容易に取り付けることができ、コスト的にも有利であ
る。
【0055】次に、本実施形態例であるビデオカメラの
電気的回路構成を説明する。
【0056】図2は本実施形態例のビデオカメラの電気
的回路構成を示すブロック図である。
【0057】図2において、被写体からの光束は、レン
ズユニット(レンズ鏡筒)115内の光学系の固定され
ている第1のレンズ群101、変倍を行う第2のレンズ
群であるバリエータレンズ群102、絞り103、固定
されている第3のレンズ群104、ピント調節機能と変
倍によるピントの移動を補正するコンペ機能とを兼ね備
えた、第4のレンズ群であるフォーカスレンズ群10を
通って、カメラ本体(ビデオカメラ本体)116内の前
述した色分解プリズム(不図示)により3原色中の赤の
成分はCCD等の撮像素子21の上に、緑の成分はCC
D等の撮像素子22の上に、青の成分はCCD等の撮像
素子23の上にそれぞれ結像される。
【0058】バリエータレンズ群102及び、フォーカ
スレンズ群10はエンコーダ等の絶対位置検出装置10
2A,10Aにより各々絶対位置が検出され、その検出
情報はレンズ装置9の制御手段としてのレンズマイコン
110内へ供給される。
【0059】撮像素子21,22,23上のそれぞれの
像は光電変換され、増幅器105,106,107でそ
れぞれ最適なレベルに増幅され、カメラ信号処理回路1
08へと入力されて、標準テレビ信号(映像信号)に変
換されると同時に、AFの情報はAF評価値としてカメ
ラ装置の制御手段としての本体マイコン109のAFデ
ータ読み出しプログラム部121によってデータとして
読み出される。
【0060】本体マイコン109が読み出したAF評価
値は、AFスイッチのON/OFF(不図示)、ズーム
スイッチ(不図示)の状態等のビデオカメラ本体1側の
スイッチの情報と合わせて、カメラ側接点6、レンズ側
接点14を通りレンズマイコン110へ転送される。
【0061】レンズマイコン110では、本体マイコン
109からの情報により、ズームスイッチが押されてい
る時は、バリエータレンズ群102をテレまたはワイド
の押されている方向に駆動すべく、ズームモータドライ
バ112に信号を送ることで、ズームモータ(レンズ駆
動手段)111を介してバリエータレンズ群102を駆
動すると同時に、レンズマイコン110のカムデータ記
憶部125にあらかじめ記憶された制御情報としてのレ
ンズカムデータに基づき制御部124のプログラムを用
いてフォーカスモータドライバ114に信号を送り、フ
ォーカスモータ(レンズ駆動手段)113を介してフォ
ーカスレンズ群10を動かすことで、ピント移動のない
変倍動作を行うことができる。
【0062】ところで、本実施形態例のように、変倍レ
ンズ(バリエータレンズ群102)より補正レンズ(フ
ォーカスレンズ群10)が光軸後方にあるタイプでは、
変倍時での合焦を維持させた状態での補正レンズの制御
位置は被写体距離によって変化することになり、レンズ
カムデータは図3の(a)に示すように、バリエータレ
ンズ群102の複数の絶対位置ごとであって、かつ被写
体距離の絶対位置ごと(例えば図3の(a)の1m、2
mごと)にフォーカスレンズ群10の位置を記憶してお
り、制御部124のプログラムは位置検出装置102
A,10Aにより検出されたバリエータレンズ群102
及びフォーカスレンズ群10の絶対位置情報により選択
されるレンズカムデータを用いてフォーカスモータ11
3の回転方向及び回転速度を決定する。
【0063】また、カメラ本体116側のAFスイッチ
がONの場合は、レンズマイコン110内のAF制御部
123が、本体マイコン109からのAF評価値が最大
になるよう、制御部124及び、モータ制御部126を
介してフォーカスモータドライバ114に信号を送り、
フォーカスレンズ群10のみを動かすことで自動焦点調
節動作を行う。
【0064】さて、上述のごときレンズカムデータに基
づく補正レンズの駆動に関しては正確なバックフォーカ
ス(以下BFと称す)を確保するための原点を定めなけ
ればいけない。原点とは設定された基準位置を基準に所
定の補正値によって補正することにより定められる。
【0065】ここで言う所定の補正値とは、レンズユニ
ット115(レンズ鏡筒)自身で持っている補正値と、
カメラ本体116から伝達される補正値の合計値であ
る。
【0066】レンズユニット115自身で持っている補
正値とは、レンズユニット115を製造する段階で発生
するバラツキ等による固定的なものと、光学系側での温
度変化等に起因する変動的なものの合計値である。
【0067】カメラ本体116から伝達される補正値と
は、カメラ本体116側での温度変化に起因する変動的
な値であり、カメラ本体116側の温度検出素子25で
検出された出力信号を用いて求めた、カメラ本体116
側のフランジバック(以下FBと称す)の変化情報とし
て与えられる値である。
【0068】次に、カメラ本体116側で温度検出をお
こなってから、レンズユニット115において補正を行
う動作を説明する。
【0069】本体マイコン109の温度補償データ部1
22には結像面の基準となる変動情報として単位温度当
たりのFBの移動量が記憶されている。本体マイコン1
09は、温度補償データ部122の単位温度当りのFB
の移動量と、温度検出素子25にて計測した測定値を用
いて得るカメラ本体116回りの環境温度変化やカメラ
本体116内の温度上昇の結果とをカメラ側接点6及び
レンズ側接点14を介してレンズマイコン110に伝え
る。
【0070】本体マイコン109からのデータはレンズ
マイコン110内の制御部124に於いて補正値として
所定の処理が施される。
【0071】次に、レンズ移動制御の処理に於いて上述
の補正データがどのように使用されるかについて述べ
る。
【0072】レンズマイコン110には、レンズカムデ
ータが図3の(a)のような理想値(設計値)として記
憶されている。これに以下のような補正のための演算を
施す。
【0073】カメラ本体116側から伝達される補正値
(FBの変化情報)がプラスであればBFは理想値より
も伸びていることになるので、図3の(b)のように、
レンズカムデータの理想値からこの分を差し引いた点線
で示すレンズカムデータに(下方に)平行シフトして読
み替える。この読み替えた新しいデータによってレンズ
移動制御を行うことによって、ボケを生じさせない的確
なズーミングが行えるようになる。
【0074】当然、上記補正値がマイナスであればBF
は理想値よりも縮んだことになり、レンズカムデータは
上方に平行して読み替えることになる。
【0075】本実施形態例では、例えば、カメラ本体1
16の温度変化によるピント位置(結像面位置)のズレ
量を算出するために、レンズマイコン110の制御部1
24は本体マイコン109の温度補償データ部122か
ら温度計数BFTrrとして単位温度当たりの結像面の
基準となるズレ量(変動情報)を通信によって得てい
る。
【0076】この量は温度によって変化するプリズム1
8,19,20によるBF位置変化によるものや、プリ
ズム18,19,20を保持する部材の変化によってレ
ンズ間隔が変化し結像面移動する量をあらかじめ計算あ
るいは実測したデータに基づいて温度補償データ部12
2に記憶させているものである。
【0077】従って、カメラ本体116側の所定の基準
温度TC0と温度検出出力TCとの温度差をΔTCとす
ると補正量BFPrrは容易に下記の式から算出でき
る。
【0078】 BFPrr=ΔTC×BFTrr (1) この補正量BFPrrを温度変化及びレンズの焦点位置
に応じて記憶しているある所定の位置のレンズカムデー
タに加減することにより、温度変化の環境変化に対し、
適応的に良好な温度補償制御が行える。
【0079】即ち、本実施形態例のビデオカメラでは、
ビデオカメラ本体1の本体マイコン109はレンズ鏡筒
9との装着時にプリズム18,19,20に関する検出
温度と温度計数BFTrrとをレンズ鏡筒9に送信し、
レンズユニット115のレンズマイコン110は上記
(1)の式により補正量BFPrrを算出してレンズカ
ムデータを補正するとともにモータ制御部126により
モータ111,113の駆動を制御して、温度変化に伴
う結像面位置の変動を補正している。
【0080】これにより、使用環境下における温度変化
の影響を受けることなく、安定した撮影を行うことが可
能となる。
【0081】本実施形態例において、結像面位置の変動
補正時の調整の温度(検出温度)が所定の基準温度であ
れば更に望ましい。
【0082】また、ビデオカメラが使用される頻度の高
い環境条件に近い条件で結像面位置の変動補正を行える
ように温度計数BFTrrを設定することが望ましいの
はいうまでもない。
【0083】また、前述した温度係数BFTrrをあら
かじめレンズユニット115のレンズマイコン110に
カメラ本体116の固有の識別ナンバー(識別情報)ご
とにいくつか記憶させておき、カメラ本体116との装
着時にそのカメラ本体の固有の識別ナンバー(識別情
報)によって対応する温度係数BFTrrを選択するよ
うに構成することもできる。
【0084】〔実施形態例2〕本実施形態例のビデオカ
メラは、カメラ本体とレンズユニットのそれぞれに温度
補償を加えるように構成したものである。
【0085】そのため、本実施形態例では、図4に示す
ように、レンズ鏡筒のレンズユニット115に光学系の
温度を検出するための温度検出素子127を設けてい
る。
【0086】なお、レンズ10からプリズム18,1
9,20までの構成、レンズ鏡筒9側とビデオカメラ本
体1側の着脱機構であるカメラ、レンズ双方のマウント
及び、接点構造等は実施形態例1と全く同一である。
【0087】又、電気的回路構成及び、動作原理も同一
である為、ここではその説明を省略する。
【0088】図4に於いて、外気温の上昇やレンズユニ
ット115内での発熱による温度上昇により光学系の結
像面が変動する。
【0089】そのため、本実施形態例では、レンズユニ
ット115側の光学系の温度を温度検出素子127によ
って検出し、レンズマイコン110に伝える。
【0090】光学系の温度変化によるピント位置(結像
面位置)のズレ量を算出するために、制御部124は温
度係数LTrrとして単位温度当りの結像面の基準とな
るズレ量(変動情報)をあらかじめ記憶している。
【0091】この量は温度によってプラスティックレン
ズの変形による焦点距離変化によるものや、レンズを保
持する部材の変化によってレンズ間隔が変化し結像面移
動する量をあらかじめ計算あるいは実測したデータに基
づいて記憶させているものである。
【0092】従って、レンズユニット115の光学系の
所定の基準温度TL0と温度検出出力TLとの温度差Δ
TLとすると補正量LPrrは容易に下記の式から算出
できる。
【0093】LPrr=ΔTL×LTrr (2) この補正量LPrrを温度変化及びレンズの焦点位置に
応じて記憶しているある所定の位置のレンズカムデータ
に加減することにより、温度変化の環境変化に対し、適
応的に良好な温度補償制御が行える。
【0094】ここで、前述した実施形態例1においてカ
メラ本体側の結像面の温度による移動量BFTrrを加
えることによりカメラ全体の温度補償量Prrは Prr=BFPrr+LPrr (3) となり、カメラ全体の温度補償が実現できる。
【0095】この温度補正量Prrを温度変化及びレン
ズの焦点位置に応じて記憶しているある所定の位置のレ
ンズカムデータに加減することにより、温度変化の環境
変化に対し、適応的に良好な温度補償制御が行える。
【0096】即ち、本実施形態例のビデオカメラでは、
ビデオカメラ本体1の本体マイコン109はレンズ鏡筒
9との装着時にプリズム18,19,20に関する検出
温度と温度計数BFTrrとをレンズ鏡筒9に送信し、
レンズユニット115のレンズマイコン110は上記の
式(2)及び(3)により温度補正量Prrを算出して
レンズカムデータを補正するとともにモータ制御部12
6によりモータ112,114の駆動を制御して、温度
変化に伴う結像面位置の変動を補正している。
【0097】これにより、使用環境下における温度変化
の影響を受けることなく、安定した撮影を行うことが可
能となる。
【0098】本実施形態例において、結像面位置の変動
補正時の調整の温度(検出温度)が所定の基準温度であ
れば更に望ましい。
【0099】また、ビデオカメラが使用される頻度の高
い環境条件に近い条件で結像面位置の変動補正を行える
ように温度計数BFTrr,LTrrを設定することが
望ましいのはいうまでもない。
【0100】〔実施形態例3〕本実施形態例のビデオカ
メラは、カメラ本体の温度検出出力をレンズユニットの
温度補償に用いるものである。
【0101】本実施形態例のビデオカメラは、図2に示
すレンズユニット115の制御部124によりカメラ本
体の温度検出出力を後述の如く処理するように構成した
ものである。
【0102】なお、レンズ10からプリズム18,1
9,20までの構成、レンズ鏡筒9側とビデオカメラ本
体1側の着脱機構であるカメラ、レンズ双方のマウント
及び、接点構造等は実施形態例1と全く同一である。
【0103】又、電気的回路構成及び、動作原理も同一
である為、ここではその説明を省略する。
【0104】レンズユニット115の制御部124は、
光学系の温度変化によるピント位置(結像面位置)のズ
レ量を算出するために、温度係数LTrrとして単位温
度当りの結像面の基準となるズレ量(変動情報)と、光
学系の所定の基準温度TL0とをあらかじめ記憶してい
る。
【0105】従って、光学系の温度補償のための温度差
は ΔTL=TC−TL0 (4) と表せ、カメラ全体の温度補償量Prrは Prr=ΔTC×BFTrr+(TC−TL0)×LTrr (5) となる。
【0106】ここに、TCは温度検出素子25によるプ
リズムの温度検出出力、BFTrrはカメラ本体側の温
度計数、ΔTCは温度検出素子25によるプリズムの検
出温度差である。
【0107】この温度補正量Prrを温度変化及びレン
ズの焦点位置に応じて記憶しているある所定の位置のレ
ンズカムデータに加減することにより、温度変化の環境
変化に対し、適応的に良好な温度補償制御が行える。
【0108】即ち、本実施形態例のビデオカメラでは、
ビデオカメラ本体1の本体マイコン109はレンズ鏡筒
9との装着時にプリズム18,19,20に関する検出
温度と温度計数BFTrrとをレンズ鏡筒9に送信し、
レンズユニット115のレンズマイコン110は上記の
式(4)及び(5)により温度補正量BFPrrを算出
してレンズカムデータを補正するとともにモータ制御部
126によりモータ111,113の駆動を制御して、
温度変化に伴う結像面位置の変動を補正している。
【0109】これにより、使用環境下における温度変化
の影響を受けることなく、安定した撮影を行うことが可
能となる。
【0110】本実施形態例においては、光学系の温度補
正のためにレンズユニット115内に温度計(温度検出
素子)を持つ必要がなくなり、大幅なコストダウンが実
現できる。
【0111】また、本実施形態例では、特に、標準レン
ズとして装着されるレンズ鏡筒とビデオカメラ本体との
組み合わせの場合に効果的である。
【0112】また、前述した温度係数BFTrrをあら
かじめレンズユニット115のレンズマイコン110に
カメラ本体116の固有の識別ナンバー(識別情報)ご
とにいくつか記憶させておき、カメラ本体116との装
着時にそのカメラ本体の固有の識別ナンバー(識別情
報)によって対応する温度係数BFTrrを選択するよ
うに構成することもできる。
【0113】〔実施形態例4〕本実施形態例のビデオカ
メラは、カメラ本体の温度補償をレンズユニットの温度
検出出力に用いるものである。
【0114】本実施形態例のビデオカメラは、図5に示
すレンズユニット115の制御部124により光学系の
温度検出出力を後述の如く処理するように構成したもの
である。
【0115】なお、レンズ10からプリズム18,1
9,20までの構成、レンズ鏡筒9側とビデオカメラ本
体1側の着脱機構であるカメラ、レンズ双方のマウント
及び、接点構造等は実施形態例1と全く同一である。
【0116】又、電気的回路構成及び、動作原理も同一
である為、ここではその説明を省略する。
【0117】レンズユニット115の制御部124は、
光学系の温度変化によるピント位置(結像面位置)のズ
レ量を算出するために、温度係数LTrrとして単位温
度当りの結像面の基準となるズレ量(変動情報)と、カ
メラ本体116のプリズムの所定の基準温度TC0とを
あらかじめ記憶している。
【0118】上記ズレ量は温度によってプラスティック
レンズの変形による焦点距離変化によるものや、レンズ
を保持する部材の変化によってレンズ間隔が変化し結像
面移動する量をあらかじめ計算あるいは実測したデータ
に基づいて記憶させているものである。
【0119】したがって、カメラ本体の温度補償のため
の温度差は ΔTC=TL−TC0 (6) と表せ、カメラ全体の温度補償量Prrは Prr=(TL−TC0)×BFTrr+ΔTL×LTrr (7) となる。
【0120】ここに、TLは温度検出素子127による
光学系の温度検出出力、BFTrrはカメラ本体側の温
度計数、ΔTLは温度検出素子127による光学系の検
出温度差である。
【0121】この温度補正量Prrを温度変化及びレン
ズの焦点位置に応じて記憶しているある所定の位置のレ
ンズカムデータに加減することにより、温度変化の環境
変化に対し、適応的に良好な温度補償制御が行える。
【0122】即ち、本実施形態例のビデオカメラでは、
ビデオカメラ本体1の本体マイコン109はレンズ鏡筒
9との装着時に温度計数BFTrrをレンズ鏡筒9に送
信し、レンズユニット115のレンズマイコン110は
上記の式(6)及び(7)により温度補償量Prrを算
出してレンズカムデータを補正するとともにモータ制御
部126によりモータ112,114の駆動を制御し
て、温度変化に伴う結像面位置の変動を補正している。
【0123】これにより、使用環境下における温度変化
の影響を受けることなく、安定した撮影を行うことが可
能となる。
【0124】本実施形態例では、カメラ本体116の温
度補正のためにカメラ本体116内に温度計(温度検出
素子)を持つ必要がなくなり、大幅なコストダウンが実
現できる。
【0125】また、特に、標準レンズとして装着される
レンズ鏡筒とビデオカメラ本体との組み合わせの場合に
効果的である。
【0126】また、前述した温度係数BFTrrをあら
かじめレンズユニット115のレンズマイコン110に
カメラ本体116の固有の識別ナンバー(識別情報)ご
とにいくつか記憶させておき、カメラ本体116との装
着時にそのカメラ本体の固有の識別ナンバー(識別情
報)によって対応する温度係数BFTrrを選択するよ
うに構成することもできる。
【0127】〔実施形態例5〕本実施形態例のビデオカ
メラは、図6に示すように、カメラ本体116のプリズ
ムの検出温度出力をレンズユニット115側でカメラ本
体の温度補償に用いるように構成したものである。
【0128】なお、レンズ10からプリズム18,1
9,20までの構成、レンズ鏡筒9側とビデオカメラ本
体1側の着脱機構であるカメラ、レンズ双方のマウント
及び、接点構造等は実施形態例1と全く同一である。
【0129】又、電気的回路構成及び、動作原理も同一
である為、ここではその説明を省略する。
【0130】レンズユニット115の制御部124は、
カメラ本体116の温度変化によるピント位置(結像面
位置)のズレ量を算出するために、温度係数BFTrr
として単位温度当りの結像面の基準となるズレ量(変動
情報)をあらかじめ記憶している。
【0131】従って、実施形態例1と同様に、カメラ本
体116側の所定の基準温度TC0と温度検出出力TC
との温度差をΔTCとすると補正量BFPrrは容易に
下記の式から算出できる。
【0132】 BFPrr=ΔTC×BFTrr (8) この補正量BFPrrを温度変化及びレンズの焦点位置
に応じて記憶しているある所定の位置のレンズカムデー
タに加減することにより、温度変化の環境変化に対し、
適応的に良好な温度補償制御が行える。
【0133】即ち、本実施形態例のビデオカメラでは、
ビデオカメラ本体1の本体マイコン109はレンズ鏡筒
9との装着時にプリズム18,19,20に関する検出
温度をレンズ鏡筒9に送信し、レンズユニット115の
レンズマイコン110は上記(8)の式により補正量B
FPrrを算出してレンズカムデータを補正するととも
にモータ制御部126によりモータ112,114の駆
動を制御して、温度変化に伴う結像面位置の変動を補正
している。
【0134】これにより、使用環境下における温度変化
の影響を受けることなく、安定した撮影を行うことが可
能となる。
【0135】本実施形態例のビデオカメラにおいては、
ビデオカメラ本体1の本体マイコン109はレンズ鏡筒
9との装着時にプリズム18,19,20に関する検出
温度をレンズ鏡筒9に送信している例を説明したが、温
度変化に伴う結像面位置の変動補正時の検出温度を本体
マイコン109に記憶させておき、その検出温度と現在
のプリズムの検出温度を、又はその検出温度と現在のプ
リズムの検出温度との温度差をレンズ鏡筒9に送信する
ように構成することもできる。
【0136】本実施形態例において、結像面位置の変動
補正時の調整の温度(検出温度)が所定の基準温度であ
れば更に望ましい。
【0137】また、ビデオカメラが使用される頻度の高
い環境条件に近い条件で結像面位置の変動補正を行える
ように温度計数BFTrrを設定することが望ましいの
はいうまでもない。
【0138】また、前述した温度係数BFTrrをあら
かじめレンズユニット115のレンズマイコン110に
カメラ本体116の固有の識別ナンバー(識別情報)ご
とにいくつか記憶させておき、カメラ本体116との装
着時にそのカメラ本体の固有の識別ナンバー(識別情
報)によって対応する温度係数BFTrrを選択するよ
うに構成することもできる。
【0139】〔実施形態例6〕本実施形態例のビデオカ
メラは、図7に示すように、カメラ本体116のプリズ
ムの検出温度出力をレンズユニット115側でカメラ本
体の温度補償と光学系の温度補償に用いるように構成し
たものである。
【0140】なお、レンズ10からプリズム18,1
9,20までの構成、レンズ鏡筒9側とビデオカメラ本
体1側の着脱機構であるカメラ、レンズ双方のマウント
及び、接点構造等は実施形態例1と全く同一である。
【0141】又、電気的回路構成及び、動作原理も同一
である為、ここではその説明を省略する。
【0142】レンズユニット115の制御部124は、
カメラ本体116の温度変化によるピント位置(結像面
位置)のズレ量を算出するために、温度係数BFTrr
として単位温度当りの結像面の基準となるズレ量(変動
情報)と、光学系の温度変化によるピント位置(結像面
位置)のズレ量を算出するために、温度係数LTrrと
して単位温度当りの結像面の基準となるズレ量(変動情
報)とをあらかじめ記憶している。
【0143】従って、実施形態例2と同様に、レンズユ
ニット115側の光学系の所定の基準温度TL0と温度
検出出力TLとの温度差ΔTLとすると補正量LPrr
は容易に下記の式から算出できる。
【0144】LPrr=ΔTL×LTrr (9) この補正量LPrrを温度変化及びレンズの焦点位置に
応じて記憶しているある所定の位置のレンズカムデータ
に加減することにより、温度変化の環境変化に対し、適
応的に良好な温度補償制御が行える。
【0145】ここで、前述した実施形態例2においてカ
メラ本体側の結像面の温度による移動量BFTrrを加
えることによりカメラ全体の温度補償量Prrは Prr=BFPrr+LPrr (10) となり、カメラ全体の温度補償が実現できる。
【0146】この温度補正量Prrを温度変化及びレン
ズの焦点位置に応じて記憶しているある所定の位置のレ
ンズカムデータに加減することにより、温度変化の環境
変化に対し、適応的に良好な温度補償制御が行える。
【0147】即ち、本実施形態例のビデオカメラでは、
ビデオカメラ本体1の本体マイコン109はレンズ鏡筒
9との装着時にプリズム18,19,20に関する検出
温度をレンズ鏡筒9に送信し、レンズユニット115の
レンズマイコン110は上記の式(9)及び(10)に
より温度補正量Prrを算出してレンズカムデータを補
正するとともにモータ制御部126によりモータ11
2,114の駆動を制御して、温度変化に伴う結像面位
置の変動を補正している。
【0148】これにより、使用環境下における温度変化
の影響を受けることなく、安定した撮影を行うことが可
能となる。
【0149】本実施形態例のビデオカメラにおいては、
ビデオカメラ本体1の本体マイコン109はレンズ鏡筒
9との装着時にプリズム18,19,20に関する検出
温度をレンズ鏡筒9に送信している例を説明したが、温
度変化に伴う結像面位置の変動補正時の検出温度を本体
マイコン109に記憶させておき、その検出温度と現在
のプリズムの検出温度を、又はその検出温度と現在のプ
リズムの検出温度との温度差をレンズ鏡筒9に送信する
ように構成することもできる。
【0150】本実施形態例において、結像面位置の変動
補正時の調整の温度(検出温度)が所定の基準温度であ
れば更に望ましい。
【0151】また、ビデオカメラが使用される頻度の高
い環境条件に近い条件で結像面位置の変動補正を行える
ように温度計数BFTrr,LTrrを設定することが
望ましいのはいうまでもない。
【0152】また、前述した温度係数BFTrrをあら
かじめレンズユニット115のレンズマイコン110に
カメラ本体116の固有の識別ナンバー(識別情報)ご
とにいくつか記憶させておき、カメラ本体116との装
着時にそのカメラ本体の固有の識別ナンバー(識別情
報)によって対応する温度係数BFTrrを選択するよ
うに構成することもできる。
【0153】本発明は、概ね上述の如き構成されている
が、前述のビデオカメラに限定されるものではなく、カ
メラ部とレンズ部とを取り外しできる光学機器に適用で
きるものである。また、レンズ鏡筒の光学系も前述の4
群構成に限定されるものではない。
【0154】また、実施形態においては、主に、温度変
化に伴う結像面位置の補正について説明したが、湿度変
化に伴う結像面位置を補正する場合にも適用できる。こ
の場合、湿度検出素子とカメラ装置の湿度変化によるピ
ント位置(結像面位置)のズレ量を算出するための湿度
補償データの記憶手段とをカメラ装置又は/及びレンズ
装置に設け、前述の各実施形態例において説明した温度
変化に伴う計算式に準じて設定されたプログラムにより
湿度変化に伴う湿度補償量を得て、この湿度補償量に基
づいて制御情報を補正するとともにモータの駆動を制御
して、湿度変化に伴う結像面位置を補正するように構成
できる。
【0155】なお、実施形態例において、実施形態例1
のビデオカメラは請求項15に記載のカメラシステム
に、実施形態例2のビデオカメラは請求項16に記載の
カメラシステムに、実施形態例3のビデオカメラは請求
項17に記載のカメラシステムに、実施形態例4のビデ
オカメラは請求項18に記載のカメラシステムに、実施
形態例5のビデオカメラは請求項19に記載のカメラシ
ステムに、実施形態例6のビデオカメラは請求項20に
記載のカメラシステムにそれぞれ対応している。
【0156】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、レンズ装置との装着時に光学ブロックの温度変化に
伴う結像面の基準となる変動情報(バックフォーカス)
又は/及びその変動情報を得るための温度を温度検出手
段により検出できてレンズ装置に送信することのできる
カメラ装置を実現できた。
【0157】また、カメラ装置との装着時にカメラ装置
側の光学ブロックの温度変化に伴う結像面の変動情報を
制御手段で得て、その変動情報又は/及び光学系の温度
変化に伴う結像面の基準となる変動情報などを用いて移
動レンズ群の制御情報を補正してレンズ駆動手段を制御
するので、温度変化に伴う結像面位置の補正を高精度に
行えるレンズ装置を実現できた。
【0158】また、レンズ装置との装着時に光学ブロッ
クの温度変化に伴う結像面の基準となる変動情報(バッ
クフォーカス)又は/及びその変動情報を得るための温
度を温度検出手段により検出してレンズ装置に送信する
カメラ装置と、カメラ装置との装着時に該カメラ装置よ
り光学ブロックの温度変化に伴う結像面の基準となる変
動情報を得て、その変動情報又は/及び光学系の温度変
化に伴う結像面の基準となる変動情報などを用いて移動
レンズ群の制御情報を補正してレンズ駆動手段を制御す
るレンズ装置とを組み合わせることにより、使用環境下
におけるカメラ装置又は/及びレンズ装置内の温度変化
の影響を受けることなく、安定した撮影を行うことので
きるカメラシステムを実現できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1のビデオカメラを構成する取り外
し可能なビデオカメラ本体とレンズ鏡筒との結合部分の
断面図である。
【図2】実施形態例1及び実施形態例3のそれぞれビデ
オカメラの電気的回路構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態例1のビデオカメラのレンズカムデー
タを補正してレンズ移動制御を行うときの説明図であ
る。
【図4】実施形態例2のビデオカメラの電気的回路構成
を示すブロック図である。
【図5】実施形態例4のビデオカメラの電気的回路構成
を示すブロック図である。
【図6】実施形態例5のビデオカメラの電気的回路構成
を示すブロック図である。
【図7】実施形態例6のビデオカメラの電気的回路構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ本体(カメラ装置) 9 レンズ鏡筒(レンズ装置) 10 フォーカスレンズ群(移動レンズ群) 102 バリエータレンズ群(移動レンズ群) 25,127 温度検出素子(温度検出手段) 109 本体マイコン(カメラ装置の制御手段) 110 レンズマイコン(レンズ装置の制御手段) 111,113 モータ(レンズ駆動手段) 125 カムデータ記憶部(記憶手段) 18,19,20 色分解プリズム(光学ブロック)

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動レンズ群を含む光学系を有するレン
    ズ装置を取り外し可能に装着して、該レンズ装置の光学
    系により結像面上に形成される被写体像を光学ブロック
    を介して撮像するカメラ装置であって、 該光学ブロックに関する温度を検出する温度検出手段
    と、該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準と
    なる変動情報を記憶し、かつ該レンズ装置と相互に通信
    可能な制御手段とを備え、 該制御手段は該レンズ装置との装着時に該温度検出手段
    による該光学ブロックの検出温度情報と、該光学ブロッ
    クの温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とを
    該レンズ装置に送信することを特徴とするカメラ装置。
  2. 【請求項2】 移動レンズ群を含む光学系を有するレン
    ズ装置を取り外し可能に装着して、該レンズ装置の光学
    系により結像面上に形成される被写体像を光学ブロック
    を介して撮像するカメラ装置であって、 該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる
    変動情報を記憶し、かつ該レンズ装置と相互に通信可能
    な制御手段を備え、 該制御手段は該レンズ装置との装着時に該光学ブロック
    の温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報を該レ
    ンズ装置に送信することを特徴とするカメラ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のカメラ装置にお
    いて、該制御手段は該記憶手段の該光学ブロックの温度
    変化に伴う該結像面の基準となる変動情報を単位温度当
    たりの変動量で該レンズ装置に送信していることを特徴
    とするカメラ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のカメラ装置にお
    いて、該制御手段は該光学ブロックの温度変化に伴う結
    像面の基準となる変動情報を単位温度当たりの変動量で
    記憶していることを特徴とするカメラ装置。
  5. 【請求項5】 移動レンズ群を含む光学系を有するレン
    ズ装置を取り外し可能に装着して、該レンズ装置の光学
    系により結像面上に形成される被写体像を光学ブロック
    を介して撮像するカメラ装置であって、 該光学ブロックに関する温度を検出する温度検出手段
    と、該レンズ装置と相互に通信可能な制御手段とを備
    え、 該制御手段は該レンズ装置との装着時に該光学ブロック
    の該温度検出手段による検出温度情報を該レンズ装置に
    送信することを特徴とするカメラ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のカメラ装置において、
    該制御手段は該カメラ装置固有の識別情報を記憶し、該
    レンズ装置との装着時に該識別情報を該レンズ装置に送
    信することを特徴とするカメラ装置。
  7. 【請求項7】 結像面上に光学ブロックを介して形成さ
    れる被写体像を撮像するカメラ装置に取り外し可能に装
    着されて、該カメラ装置の結像面上に移動レンズ群を含
    む光学系により光学ブロックを介して被写体像を形成す
    るレンズ装置であって、 該光学系の移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、
    該移動レンズ群の駆動を制御する為の制御情報を記憶す
    る記憶手段と、該カメラ装置と相互に通信可能な制御手
    段とを備え、 該制御手段は該カメラ装置との装着時に該カメラ装置よ
    り該光学ブロックに関する温度情報と、該光学ブロック
    の温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とを得
    て、該光学ブロックの温度変化情報と、該光学ブロック
    の温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とに基
    づいて該記憶手段の制御情報を補正するとともに該レン
    ズ駆動手段を制御して、温度変化に伴う該結像面位置の
    変動を補正していることを特徴とするレンズ装置。
  8. 【請求項8】 結像面上に光学ブロックを介して形成さ
    れる被写体像を撮像するカメラ装置に取り外し可能に装
    着されて、該カメラ装置の結像面上に移動レンズ群を含
    む光学系により光学ブロックを介して被写体像を形成す
    るレンズ装置であって、 該光学系に関する温度を検出する温度検出手段と、該光
    学系の移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、該移
    動レンズ群の駆動を制御する為の制御情報を記憶する記
    憶手段と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準と
    なる変動情報を記憶し、かつ該カメラ装置と相互に通信
    可能な制御手段とを備え、 該制御手段は該カメラ装置との装着時に該カメラ装置よ
    り該光学ブロックに関する温度情報と、該光学ブロック
    の温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とを得
    て、該光学ブロックの温度変化情報と、該光学ブロック
    の温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報と、該
    温度検出手段による該光学系の検出温度情報の温度変化
    情報と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準とな
    る変動情報とに基づいて該記憶手段の制御情報を補正す
    るとともに該レンズ駆動手段を制御して、温度変化に伴
    う該結像面位置の変動を補正していることを特徴とする
    レンズ装置。
  9. 【請求項9】 結像面上に光学ブロックを介して形成さ
    れる被写体像を撮像するカメラ装置に取り外し可能に装
    着されて、該カメラ装置の結像面上に移動レンズ群を含
    む光学系により光学ブロックを介して被写体像を形成す
    るレンズ装置であって、 該光学系の移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、
    該移動レンズ群の駆動を制御する為の制御情報を記憶す
    る記憶手段と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基
    準となる変動情報を記憶し、かつ該カメラ装置と相互に
    通信する制御手段とを備え、 該制御手段は該カメラ装置との装着時に該カメラ装置よ
    り該光学ブロックに関する温度情報と、該光学ブロック
    の温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とを得
    て、該光学ブロックの温度変化情報と、該光学ブロック
    の温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報と、該
    光学系の所定の基準温度と該光学ブロックの温度情報と
    の温度差情報と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の
    基準となる変動情報とに基づいて該記憶手段の制御情報
    を補正するとともに該レンズ駆動手段を制御して、温度
    変化に伴う該結像面位置の変動を補正していることを特
    徴とするレンズ装置。
  10. 【請求項10】 結像面上に光学ブロックを介して形成
    される被写体像を撮像するカメラ装置に取り外し可能に
    装着されて、該カメラ装置の結像面上に移動レンズ群を
    含む光学系により光学ブロックを介して被写体像を形成
    するレンズ装置であって、 該光学系に関する温度を検出する温度検出手段と、該光
    学系の移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、該移
    動レンズ群の駆動を制御する為の制御情報を記憶する記
    憶手段と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準と
    なる変動情報を記憶し、かつ該カメラ装置と相互に通信
    可能な制御手段とを備え、 該制御手段は該カメラ装置との装着時に該カメラ装置よ
    り該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準とな
    る変動情報を得て、該光学ブロックの温度変化に伴う該
    結像面の基準となる変動情報と、該温度検出手段による
    該光学系の検出温度情報と該光学ブロックの所定の基準
    温度との温度差情報と、該光学系の検出温度情報の温度
    変化情報と、該光学系の温度変化に伴う該結像面の基準
    となる変動情報とに基づいて該記憶手段の制御情報を補
    正するともに該レンズ駆動手段を制御して、温度変化に
    伴う該結像面位置の変動を補正していることを特徴とす
    るレンズ装置。
  11. 【請求項11】 結像面上に光学ブロックを介して形成
    される被写体像を撮像するカメラ装置に取り外し可能に
    装着されて、該カメラ装置の結像面上に移動レンズ群を
    含む光学系により光学ブロックを介して被写体像を形成
    するレンズ装置であって、 該光学系の移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、
    該移動レンズ群の駆動を制御する為の制御情報を記憶す
    る記憶手段と、該カメラ装置の光学ブロックの温度変化
    に伴う該結像面の基準となる変動情報を記憶し、かつ該
    カメラ装置と相互に通信可能な制御手段とを備え、 該制御手段は該カメラ装置との装着時に該カメラ装置よ
    り該光学ブロックに関する温度情報を得て、該光学ブロ
    ックの温度変化情報と、該光学ブロックの温度変化に伴
    う該結像面の基準となる変動情報とに基づいて該記憶手
    段の制御情報を補正するとともに該レンズ駆動手段を制
    御して、温度変化に伴う該結像面位置の変動を補正して
    いることを特徴とするレンズ装置。
  12. 【請求項12】 結像面上に光学ブロックを介して形成
    される被写体像を撮像するカメラ装置に取り外し可能に
    装着されて、該カメラ装置の結像面上に移動レンズ群を
    含む光学系により光学ブロックを介して被写体像を形成
    するレンズ装置であって、 該光学系に関する温度を検出する温度検出手段と、該光
    学系の移動レンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、該移
    動レンズ群の駆動を制御する為の制御情報を記憶する記
    憶手段と、該カメラ装置の光学ブロックの温度変化に伴
    う該結像面の基準となる変動情報及び該光学系の温度変
    化に伴う該結像面の基準となる変動情報をそれぞれ記憶
    し、かつ該カメラ装置と相互に通信可能な制御手段とを
    備え、 該制御手段は該カメラ装置との装着時に該カメラ装置よ
    り該光学ブロックに関する温度情報を得て、該光学ブロ
    ックの温度変化情報と、該光学ブロックの温度変化に伴
    う該結像面の基準となる変動情報と、該温度検出手段に
    よる該光学系の検出温度情報の温度変化情報と、該光学
    系の温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とに
    基づいて該記憶手段の制御情報を補正するとともに該レ
    ンズ駆動手段を制御して、温度変化に伴う該結像面位置
    の変動を補正していることを特徴とするレンズ装置。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載のレンズ装
    置において、該制御手段は該カメラ装置の該光学ブロッ
    クの温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報を単
    位温度当たりの変動量で記憶していることを特徴とする
    レンズ装置。
  14. 【請求項14】 請求項11又は12に記載のレンズ装
    置において、該制御手段は該カメラ装置に予め設定され
    ている固有の識別情報ごとに該光学ブロックの温度変化
    に伴う該結像面の基準となる変動情報を記憶しているこ
    とを特徴とするレンズ装置。
  15. 【請求項15】 結像面上に光学ブロックを介して形成
    される被写体像を撮像するカメラ装置と、該カメラ装置
    に取り外し可能に装着されて移動レンズ群を含む光学系
    により該結像面上に該光学ブロックを介して被写体像を
    形成するレンズ装置とを有するカメラシステムであっ
    て、 該カメラ装置は該光学ブロックに関する温度を検出する
    温度検出手段と、該光学ブロックの温度変化に伴う該結
    像面の基準となる変動情報を記憶し、かつ該レンズ装置
    と相互に通信可能な制御手段とを備えており、 該レンズ装置は該光学系の移動レンズ群を駆動するレン
    ズ駆動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御する為の制
    御情報を記憶する記憶手段と、該カメラ装置と相互に通
    信可能な制御手段とを備えており、 該カメラ装置の制御手段は該レンズ装置との装着時に該
    温度検出手段による該光学ブロックの検出温度情報と、
    該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる
    変動情報とを該レンズ装置に送信し、 該レンズ装置の該制御手段は該光学ブロックの温度変化
    情報と、該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基
    準となる変動情報とに基づいて該記憶手段の制御情報を
    補正するとともに該レンズ駆動手段を制御して、温度変
    化に伴う該結像面位置の変動を補正していることを特徴
    とするカメラシステム。
  16. 【請求項16】 結像面上に光学ブロックを介して形成
    される被写体像を撮像するカメラ装置と、該カメラ装置
    に取り外し可能に装着されて移動レンズ群を含む光学系
    により該結像面上に該光学ブロックを介して被写体像を
    形成するレンズ装置とを有するカメラシステムであっ
    て、 該カメラ装置は該光学ブロックに関する温度を検出する
    温度検出手段と、該光学ブロックの温度変化に伴う該結
    像面の基準となる変動情報を記憶し、かつ該レンズ装置
    と相互に通信可能な制御手段とを備えており、 該レンズ装置は該光学系に関する温度を検出する温度検
    出手段と、該光学系の移動レンズ群を駆動するレンズ駆
    動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御する為の制御情
    報を記憶する記憶手段と、該光学系の温度変化に伴う該
    結像面の基準となる変動情報を記憶し、かつ該カメラ装
    置と相互に通信可能な制御手段とを備えており、 該カメラ装置の制御手段は該レンズ装置との装着時に該
    温度検出手段による該光学ブロックの検出温度情報と、
    該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる
    変動情報とを該レンズ装置に送信し、 該レンズ装置の該制御手段は該光学ブロックの温度変化
    情報と、該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基
    準となる変動情報と、該温度検出手段による該光学系の
    検出温度情報の温度変化情報と、該光学系の温度変化に
    伴う該結像面の基準となる変動情報とに基づいて該記憶
    手段の制御情報を補正するとともに該レンズ駆動手段を
    制御して、温度変化に伴う該結像面位置の変動を補正し
    ていることを特徴とするカメラシステム。
  17. 【請求項17】 結像面上に光学ブロックを介して形成
    される被写体像を撮像するカメラ装置と、該カメラ装置
    に取り外し可能に装着されて移動レンズ群を含む光学系
    により該結像面上に該光学ブロックを介して被写体像を
    形成するレンズ装置とを有するカメラシステムであっ
    て、 該カメラ装置は該光学ブロックに関する温度を検出する
    温度検出手段、該光学ブロックの温度変化に伴う該結像
    面の基準となる変動情報を記憶し、かつ該レンズ装置と
    相互に通信可能な制御手段とを備えており、 該レンズ装置は光学系の移動レンズ群を駆動するレンズ
    駆動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御する為の制御
    情報を記憶する記憶手段と、該光学系の温度変化に伴う
    該結像面の基準となる変動情報を記憶し、かつ該カメラ
    装置と相互に通信可能な制御手段とを備えており、 該カメラ装置の制御手段は該レンズ装置との装着時に該
    温度検出手段による該光学ブロックの検出温度情報と、
    該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる
    変動情報とを該レンズ装置に送信し、 該レンズ装置の該制御手段は該光学ブロックの温度変化
    情報と、該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基
    準となる変動情報と、該光学系の所定の基準温度と該光
    学ブロックの温度情報との温度差情報と、該光学系の温
    度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とに基づい
    て該記憶手段の制御情報を補正するとともに該レンズ駆
    動手段を制御して、温度変化に伴う該結像面位置の変動
    を補正していることを特徴とするカメラシステム。
  18. 【請求項18】 結像面上に光学ブロックを介して形成
    される被写体像を撮像するカメラ装置と、該カメラ装置
    に取り外し可能に装着されて移動レンズ群を含む光学系
    により該結像面上に該光学ブロックを介して被写体像を
    形成するレンズ装置とを有するカメラシステムであっ
    て、 該カメラ装置は該光学ブロックの温度変化に伴う該結像
    面の基準となる変動情報を記憶し、かつ該レンズ装置と
    相互に通信可能な制御手段とを備えており、 該レンズ装置は該光学系に関する温度を検出する温度検
    出手段と、該光学系の移動レンズ群を駆動するレンズ駆
    動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御する為の制御情
    報を記憶する記憶手段と、該光学系の温度変化に伴う該
    結像面の基準となる変動情報を記憶し、かつ該カメラ装
    置と相互に通信可能な制御手段とを備えており、 該カメラ装置の該制御手段は該レンズ装置との装着時に
    該光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる
    変動情報を該レンズ装置に送信し、 該レンズ装置の該制御手段は該光学ブロックの温度変化
    に伴う該結像面の基準となる変動情報と、該温度検出手
    段による該光学系の検出温度情報と該光学ブロックの所
    定の基準温度との温度差情報と、該光学系の検出温度情
    報の温度変化情報と、該光学系の温度変化に伴う該結像
    面の基準となる変動情報とに基づいて該記憶手段の制御
    情報を補正するとともに該レンズ駆動手段を制御して、
    温度変化に伴う該結像面位置の変動を補正していること
    を特徴とするカメラシステム。
  19. 【請求項19】 結像面上に光学ブロックを介して形成
    される被写体像を撮像するカメラ装置と、該カメラ装置
    に取り外し可能に装着されて移動レンズ群を含む光学系
    により該結像面上に該光学ブロックを介して被写体像を
    形成するレンズ装置とを有するカメラシステムであっ
    て、 該カメラ装置は該光学ブロックに関する温度を検出する
    温度検出手段と、該レンズ装置と相互に通信可能の制御
    手段とを備えており、 該レンズ装置は該光学系の移動レンズ群を駆動するレン
    ズ駆動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御する為の制
    御情報を記憶する記憶手段、該カメラ装置の光学ブロッ
    クの温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報を記
    憶し、かつ該カメラ装置と相互に通信可能な制御手段と
    を備えており、 該カメラ装置の該制御手段は該レンズ装置との装着時に
    該光学ブロックの該温度検出手段による検出温度情報を
    該レンズ装置に送信し、 該レンズ装置の該制御手段は該光学ブロックに関する温
    度情報の温度変化情報と、該光学ブロックの温度変化に
    伴う該結像面の基準となる変動情報とに基づいて該記憶
    手段の制御情報を補正するとともに該レンズ駆動手段を
    制御して、温度変化に伴う該結像面位置の変動を補正し
    ていることを特徴とするカメラシステム。
  20. 【請求項20】 結像面上に光学ブロックを介して形成
    される被写体像を撮像するカメラ装置と、該カメラ装置
    に取り外し可能に装着されて移動レンズ群を含む光学系
    により該結像面上に該光学ブロックを介して被写体像を
    形成するレンズ装置とを有するカメラシステムであっ
    て、 該カメラ装置は該光学ブロックに関する温度を検出する
    温度検出手段と、該レンズ装置と通信可能な制御手段と
    を備えており、 該レンズ装置は該光学系に関する温度を検出する温度検
    出手段と、該光学系の移動レンズ群を駆動するレンズ駆
    動手段と、該移動レンズ群の駆動を制御する為の制御情
    報を記憶する記憶手段と、該カメラ装置の光学ブロック
    の温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報及び該
    光学系の温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報
    をそれそれ記憶し、かつ該カメラ装置と相互に通信可能
    な制御手段とを備えており、 該カメラ装置の該制御手段は該レンズ装置との装着時に
    該光学ブロックの該温度検出手段による検出温度情報を
    該レンズ装置に送信し、 該レンズ装置の該制御手段は該光学ブロックの検出温度
    情報の温度変化情報と、該光学ブロックの温度変化に伴
    う該結像面の基準となる変動情報と、該温度検出手段に
    よる該光学系の検出温度情報の温度変化情報と、該光学
    系の温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情報とに
    基づいて該記憶手段の制御情報を補正するとともに該レ
    ンズ駆動手段を制御して、温度変化に伴う該結像面位置
    の変動を補正していることを特徴とするカメラシステ
    ム。
  21. 【請求項21】 請求項15、16又は17に記載のカ
    メラシステムにおいて、該カメラ装置の該制御手段は該
    光学ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる変
    動情報を単位温度当たりの変動量で該レンズ装置に送信
    することを特徴とするカメラ装置。
  22. 【請求項22】 請求項15、16又は17に記載のカ
    メラシステムにおいて、該カメラ装置の該制御手段は該
    光学ブロックの温度変化に伴う結像面の基準となる変動
    情報を単位温度当たりの変動量で記憶していることを特
    徴とするカメラ装置。
  23. 【請求項23】 請求項19又は20に記載のカメラシ
    ステムにおいて、該カメラ装置の該制御手段は温度変化
    に伴う該結像面位置の変動補正時の該光学ブロックの検
    出温度情報を記憶し、該レンズ装置にその検出温度情報
    と現在の該光学ブロックの検出温度情報とを送信するこ
    とを特徴とするカメラシステム。
  24. 【請求項24】 請求項19又は20に記載のカメラシ
    ステムにおいて、該カメラ装置の該制御手段は温度変化
    に伴う該結像面位置の変動補正時の該光学ブロックの検
    出温度情報を記憶し、該レンズ装置にその検出温度情報
    と現在の該光学ブロックの検出温度情報との温度差を送
    信することを特徴とするカメラシステム。
  25. 【請求項25】 請求項19又は20に記載のカメラシ
    ステムにおいて、該カメラ装置の該制御手段は該カメラ
    装置固有の識別情報を記憶して該レンズ装置との装着時
    に該識別情報を該レンズ装置に送信し、該レンズ装置の
    該制御装置は該カメラ装置固有の識別情報ごとに該光学
    ブロックの温度変化に伴う該結像面の基準となる変動情
    報を記憶していることを特徴とするカメラシステム。
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