JPH1183415A - 操舵装置のストローク検出装置 - Google Patents

操舵装置のストローク検出装置

Info

Publication number
JPH1183415A
JPH1183415A JP23631097A JP23631097A JPH1183415A JP H1183415 A JPH1183415 A JP H1183415A JP 23631097 A JP23631097 A JP 23631097A JP 23631097 A JP23631097 A JP 23631097A JP H1183415 A JPH1183415 A JP H1183415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
rack shaft
gear
stroke
steering device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23631097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisahiro Kanetaka
寿裕 金高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP23631097A priority Critical patent/JPH1183415A/ja
Publication of JPH1183415A publication Critical patent/JPH1183415A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤差の発生を抑制でき、取付加工が容易で低
コストな操舵装置のストローク検出装置を提供する。 【解決手段】 軸方向移動により操舵力を伝達するラッ
クシャフト2に第1ブラケット3を付設し、ラックシャ
フト2を嵌合すると共に車体側に支持されたパワーステ
アリング装置PSのシリンダ4に第2ブラケット5を付
設し、第1ブラケット3と第2ブラケット5との一方側
に検出用の回転アーム9を備えた回転型位置検出センサ
6を設けると共に、他方側と回転型位置検出センサ6と
の間に回転アーム9をアーム長方向に摺動自在に且つラ
ックシャフト2軸方向に係合させる係合手段9A,Pを
設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の操舵装
置のストローク検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、操舵装置のストローク検出装置と
しては、回転型センサを用いてラックシャフトの軸方向
の変位を検出する、特開平5−147540号公報記載
に係る技術や、直線型センサを用いてラックシャフトの
軸方向の変位を検出する、実開平4−119273号公
報記載に係る技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回転型センサでは、ラックシャフトに変位検出センサ用
の歯部などを形成する必要があり、またラックシャフト
が嵌合するシリンダに変位検出センサを組み込むための
穴を開ける必要があった。このため、変位検出センサの
取付加工によりコスト高となる問題点があった。また、
直線型センサではステアリングギヤのラックアンドピニ
オンの噛み合いガタの影響がセンサに入力されることに
より、センサの検出値に誤差が発生するなどの不都合が
あった。さらに、センサ側とラックシャフトとが接触す
る部分で前記噛み合いガタに基づくメカノイズが発生す
る可能性があった。
【0004】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、誤差の発生を抑制でき、取付加工が容易で低コスト
な、操舵装置のストローク検出装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、軸方
向移動により操舵力を伝達するラックシャフトに第1ブ
ラケットを付設し、該ラックシャフトを嵌合すると共に
車体側に支持されたパワーステアリング装置のシリンダ
に第2ブラケットを付設し、前記第1ブラケットと前記
第2ブラケットとの一方側に検出用の回転アームを備え
た回転型位置検出センサを設けると共に、他方側と前記
回転型位置検出センサとの間に前記回転アームをアーム
長方向に摺動自在に且つ前記ラックシャフト軸方向に係
合させる係合手段を設けたことを特徴とする。
【0006】従って、ラックシャフトが操舵力伝達のた
めに軸方向に移動すると、第1,第2ブラケットが直線
的に相対移動し、この相対移動によって係合手段を介し
回転型位置検出センサの回転アームが回転し、シリンダ
に対するラックシャフトの移動を回転位置として検出す
ることができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載の操舵装
置のストローク検出装置であって、前記係合手段は、前
記回転アームと前記第1,第2ブラケットの他方側とに
各別に設けた摺動ピン及び該摺動ピンが挿入されて摺動
するスライド用長孔部であることを特徴とする。
【0008】従って、請求項1の発明の作用に加え、第
1,第2ブラケットの直線的な相対移動によって係合手
段の摺動ピンがスライド用長孔部に対して相対的に摺動
し、回転型位置検出センサの回転アームを回転させるこ
とができる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1記載の操舵装
置のストローク検出装置であって、前記係合手段は、前
記第1,第2ブラケットの一方に設けられ前記回転アー
ムに対し前記ラックシャフト軸方向に対向する係合部
と、前記回転アームを前記係合部への当接方向へ付勢す
る付勢部材とよりなることを特徴とする。
【0010】従って、請求項1の発明の作用に加え、第
1,第2ブラケットの相対的な直線移動により回転アー
ムが係合部によって付勢部材の付勢に抗して回転し、或
いは付勢部材の付勢力によって逆方向に回転することが
できる。
【0011】請求項4の発明は、請求項2又は3のいず
れかに記載の操舵装置のストローク検出装置であって、
前記第1ブラケットを、前記ラックシャフトの端部に螺
合されタイロッドを結合するインナーソケットによりラ
ックシャフト端部との間に締結固定したことを特徴とす
る。
【0012】従って、請求項2又は3のいずれかの発明
の作用に加え、第1ブラケットをタイロッドとラックシ
ャフトの端部との間に挟持固定することができる。
【0013】請求項5の発明は、請求項4記載の操舵装
置のストローク検出装置であって、前記第1ブラケット
に、前記シリンダ端部とラックシャフトとの間を覆う弾
性ブーツの係止部を設けたことを特徴とする。
【0014】従って、請求項4の発明の作用に加え、シ
リンダとラックシャフトとの間を覆う弾性ブーツの一端
を第1ブラケットの係止部に係止させることができる。
【0015】請求項6の発明は、軸方向移動により操舵
力を伝達するラックシャフト及び該ラックシャフトを嵌
合すると共に車体側に支持されたパワーステアリング装
置のシリンダとの少なくとも一方に取り付けられ、前記
シリンダに対するラックシャフトの軸方向移動に応じて
回転する歯車と、該歯車の回転に応じた直線移動を回転
アームで検出し、又は前記歯車の回転角度を直接的に検
出する回転型位置検出センサとを一体的に設けたことを
特徴とする。
【0016】従って、シリンダに対するラックシャフト
の軸方向相対位置に応じて回転する歯車の回転に応じた
直線移動を回転型位置検出センサの回転アームで検出
し、又は前記歯車の回転角度を回転型位置検出センサに
より直接的に検出することができる。しかも、前記歯車
と回転型位置検出センサとを一体的に設けたので、ユニ
ットとして取扱うことができる。
【0017】請求項7の発明は、請求項6記載の操舵装
置のストローク検出装置であって、前記歯車及び回転型
位置検出センサは、一体のケースに取り付けられると共
に、前記歯車は前記ケースに回転しつつ直線移動可能に
支持され、且つ前記回転位置検出センサの回転アーム
が、歯車の回転軸にアーム長方向に摺動自在で歯車の直
線移動方向に係合し、前記ケースに、前記歯車に噛合す
る一対の直線歯体を設け、該直線歯体の一方をケースに
固定すると共に他方を前記ケースに対し相対直線移動可
能に支持して該他方の直線歯体を第1ブラケットを介し
前記ラックシャフトに係合させ、前記ケースを第2ブラ
ケットを介し前記シリンダに固定したことを特徴とす
る。
【0018】従って、請求項6の発明の作用に加え、シ
リンダに対しラックシャフトが軸方向移動すると、第1
ブラケットを介してラックシャフトと共に移動する他方
の直線歯体が前記ケースに対し相対直線移動し、該直線
歯体と前記ケースに固定された一方の直線歯体との双方
に噛合する歯車を回転させながらケースに対し直線移動
させることができる。この歯車の直線移動により歯車の
回転軸に係合する回転位置検出センサの回転アームが回
転し、ラックシャフトの前記移動を回転型位置検出セン
サにより回転位置として検出することができる。
【0019】請求項8の発明は、請求項7記載の操舵装
置のストローク検出装置であって、前記第1ブラケット
は、2部材からなり、一方をラックシャフト又はラック
シャフトの端部に螺合されタイロッドを結合するインナ
ーソケット側に固定し、他方を前記可動の直線歯体に固
定したことを特徴とする。
【0020】従って、請求項7の発明の作用に加え、回
転型位置検出センサをケースに対し一体的に備えたユニ
ットを2部材からなる第1ブラケットによってラックシ
ャフト側に簡単に係合させることができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明では、ラックシャフトに
ストローク検出用の歯部やシリンダにセンサ取付用の穴
等を加工する必要がなく、低コスト且つ高精度なストロ
ーク検出装置を得ることができる。しかも、回転型位置
検出センサであるため、ステアリングギヤであるラック
アンドピニオンに噛み合いガタがあってもその影響がセ
ンサに入力されることはなく、高精度な検出を行なうこ
とができる。
【0022】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、摺動ピンとスライド用長孔部とによってラッ
クシャフトの軸方向移動を回転型位置検出センサの回転
アームの回転として確実に検出することができる。
【0023】請求項3の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、係合部と付勢部材とによる係合手段によって
ラックシャフトの軸方向移動を回転型位置検出センサの
回転アームの回転として確実に検出することができる。
【0024】請求項4の発明では、請求項2又は3のい
ずれかの発明の効果に加え、第1ブラケットの固定を特
別な部材を用いることなく行なうことができ、構造を極
めて簡単にすることができる。
【0025】請求項5の発明では、請求項4の発明の効
果に加え、第1ブラケットを利用して弾性ブーツの係止
を行なうことができ、構造を簡単にすることができる。
【0026】請求項6の発明では、ラックシャフトの軸
方向移動に応じて回転する歯車と、回転型位置検出セン
サとを一体的に設けてユニットとして取扱うことがで
き、構造が簡単であり、組付け、取扱いが極めて容易で
ある。
【0027】請求項7の発明では、請求項6の発明の効
果に加え、ラックシャフトの軸方向移動に応じて回転す
る歯車と、回転型位置検出センサとをケースによってユ
ニット化しながらラックシャフトの軸方向移動を確実に
検出することができる。
【0028】請求項8の発明では、請求項7の発明の効
果に加え、回転型位置検出センサとラックシャフトの軸
方向移動に応じて回転する歯車とをケースによってユニ
ットとしながら、該ユニットとラックシャフト側との係
合を極めて簡単に行なうことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る操舵装置のス
トローク検出装置を説明する。
【0030】(第1実施形態)図1,図2は本発明の第
1実施形態に係る操舵装置のストローク検出装置を示し
ている。図1(a)はストローク検出装置1を車両後方
側から見た拡大斜視図であり、図1(b)は回転アーム
の平面図であり、図2は車両前方側から見た全体的な斜
視図である。
【0031】図1,図2のように、ストローク検出装置
1はラックシャフト2の一端側に設けられた第1ブラケ
ット3と、ラックシャフト2を嵌合しているシリンダ4
の一端側に設けられた第2ブラケット5と、前記第1ブ
ラケット3にセンサ本体6Aが固定された回転型位置検
出センサ6とから概ね構成されている。尚、図2には同
時にステアリングギヤSG、フロントサスペンションメ
ンバFSM、スタビライザST、ショックアブソーバS
A等が示されている。
【0032】前記シリンダ4はパワーステアリング装置
PSのものであり、前記ストローク検出装置1はパワー
ステアリング装置PSのコントロールバルブCVに対し
離れた側に設けられている。従って、ストローク検出装
置1をスペース的に余裕を持って取り付けることができ
る。但し、ストローク検出装置1をコントロールバルブ
CV側において設けることも可能である。
【0033】前記第1ブラケット3は前後方向から見る
と略L字形状を呈しており、ラックシャフト2の端面と
この端面のねじ穴に螺合されるインナーソケット7の端
面との間に挟まれて締結固定されている。尚、インナー
ソケット7にはタイロッド8のボール部が結合されてい
る。
【0034】前記第2ブラケット5は基端側5Aがシリ
ンダ4に溶接等によって固定され、先端側5Bはラック
シャフト2の軸方向に沿うよう屈曲形成されている。こ
の第2ブラケット5には摺動ピンPが突設されている。
【0035】前記回転型位置検出センサ6は、センサ本
体6Aが前記第1ブラケット3上に締結固定されてい
る。この回転型位置検出センサ6のセンサ本体6A上に
は回転検出軸6Bが突出している。この回転検出軸6B
には回転アーム9の一端側が支持固定されている。この
固定は、例えば図1(b)のように、回転アーム9の一
端側に半円状の固定穴9Bを設け、同断面を有する回転
検出軸6Bに固定穴9Bを圧入するすることによって行
なわれている。
【0036】前記回転アーム9の他端側には図1のよう
に、スライド用長孔部9Aがアーム長方向に沿って所定
長さに形成されている。このスライド用長孔部9Aが前
記摺動ピンPに嵌合している。
【0037】そして、摺動ピンPとスライド用長孔部9
Aが係合手段を構成し、回転アーム9がアーム長方向に
摺動自在に且つラックシャフト2軸方向に係合するよう
になっている。
【0038】次に、検出作用を説明する。図示しないス
テアリングホイールを操舵すると、ステアリングギヤS
Gを介してラックシャフト2がシリンダ4に対し操舵方
向へ軸方向移動する。尚、この軸方向移動に際し、コン
トロールバルブCVの働きにより、シリンダ4内の油圧
室にオイルが給排され、ステアリング操舵のパワーアシ
ストが行なわれるようになっている。
【0039】前記ラックシャフト2の軸方向移動に伴っ
てタイロッド8を介し車輪の転舵が行なわれる。この
時、ラックシャフト2の軸方向移動に伴って第1ブラケ
ット3も同方向へ移動し、第2ブラケット5に対し直線
的に相対移動する。この相対移動により回転アーム9が
スライド用長孔部9Aで摺動ピンPに対しアーム長方向
に摺動しながら両ブラケット3,5の相対的な直線移動
方向に係合作用を受けるため、回転アーム9はラックシ
ャフト2の軸方向移動に伴って回転することになる。こ
の回転により、回転検出軸6Bが回転し、この回転量を
センサ本体6Aで検出することにより、ラックシャフト
2の移動量を検出することができる。
【0040】このように、摺動ピンPとスライド用長孔
部9Aとの関係により、回転アーム9を無理なく回転さ
せることができ、この回転を回転型位置検出センサ6に
よって確実に検出することができ、ステアリングギヤS
Gのラックアンドピニオンの噛み合いガタの影響を受け
ることがなく、確実な操舵ストローク検出を行なうこと
ができる。又、ラックシャフト2に検出用の歯部を設け
たり、シリンダ4に検出用の穴を設ける必要もなく、簡
単な構造で安価なストローク検出装置1を得ることがで
きる。
【0041】(第2実施形態)図3,図4は第2実施形
態に係り、図3は図1(a)に対応した要部斜視図、図
4は第1ブラケットの斜視図である。尚、第1実施形態
と対応する構成部分には同符号を付して説明し、重複し
た説明は省略する。
【0042】本実施形態において、構成部品は第1実施
形態と略対応している。一方、本実施形態では、回転型
位置検出センサ6を第2ブラケット5側に設け、摺動ピ
ンPを第1ブラケット3側に突設したものである。第2
ブラケット5は平面から見てL字型に設けられており、
この第2ブラケット5の先端側5Bに前記回転型位置検
出センサ6が締結固定されている。
【0043】前記第1ブラケット3は第1実施形態に対
して小型となっており、図3,図4のように、下端部に
インナーソケット7のねじ部を跨ぐようにU字状の切欠
部3Bが設けられている。そして、第1ブラケット3は
インナーソケット7のラックシャフト2端面に対する締
結により、インナーソケット7とラックシャフト2との
間に締結固定されている。
【0044】本実施形態においては、ラックシャフト2
の軸方向移動によって摺動ピンPが第1ブラケット3を
介しラックシャフト2と同方向に移動し、スライド用長
孔部9Aを介し回転アーム9が回転する。従って、この
回転をセンサ本体6Aが検出することにより、第1実施
形態同様に正確に操舵ストロークを検出することがで
き、第1実施形態と略同様な作用効果を奏することがで
きる。又、本実施形態では、第1ブラケット3をインナ
ーソケット7のねじ部を跨ぐように上方から差し込んで
取り付けることができ、その取付けを容易に行なうこと
ができ、組付けが更に簡単になるものである。
【0045】(第3実施形態)図5,図6は第3実施形
態を示している。図5は要部の断面図であり、図6は第
1ブラケットの斜視図である。尚、第1,第2実施形態
と対応する構成部分には同符号を付して説明し、また重
複した説明は省略する。
【0046】本実施形態は基本的な構造は第2実施形態
と略同様である。一方、本実施形態では、第1ブラケッ
ト3に弾性ブーツ10の一端を係止する係止部3Cを設
けたものである。従って、第1ブラケット3にはU字状
の切欠部ではなく、インナーソケット7のねじ部7Aを
貫通させる取付穴3Dを設けている。弾性ブーツ10の
他端はシリンダ4上においてブーツクランプBCにより
固定されている。尚、7Bはインナーソケット7とパイ
ロット8との間を覆う弾性ブーツであり、同様にブーツ
クランプBCで固定されている。
【0047】従って、本実施形態では第2実施形態と略
同様な作用効果を奏することができる。又、弾性ブーツ
10の取付けを第1ブラケット3の係止部3Cにより極
めて容易に行なうことができる。
【0048】(第4実施形態)図7,図8は本発明の第
4実施形態に係り、図7は図1に対応した要部拡大斜視
図、図8は回転検出軸6B周囲の断面図である。尚、本
実施形態において、第1,第2実施形態と対応する構成
部分には同符号を付して説明し、また重複した説明は省
略する。
【0049】本実施形態は基本的には第2実施形態と同
様な構成である。一方、本実施形態では、回転アーム9
がロッド状を呈し、該回転アーム9の先端側が第1ブラ
ケット3の一側面3Eに当接している。即ち、第1ブラ
ケット3は回転アーム9に対しラックシャフト2軸方向
に対向する係合部を構成している。回転アーム9を結合
した回転検出軸6Bの周囲には軸カバー6Cが設けら
れ、回転検出軸6Bに突設したばね支持片6Dと軸カバ
ー6Cの内面に突設したばね受片6Eとの間に、つる巻
バネ11が介設されている。該つる巻バネ11は回転ア
ーム9を第1ブラケット3への当接方向へ付勢してお
り、付勢部材を構成している。
【0050】そして、本実施形態では、ラックシャフト
2がシリンダ4方向へ軸方向移動する時には、第1ブラ
ケット3を介し回転アーム9が回転され、ラックシャフ
ト2が反シリンダ4方向へ軸方向移動する時には、つる
巻バネ11の付勢によって回転アーム9が第1ブラケッ
ト3に接しながら回転する。
【0051】従って、この場合にも、回転型位置検出セ
ンサ6によって操舵ストロークを確実に検出することが
でき、第2実施形態と略同様な作用効果を奏することが
できる。又、本実施形態では、回転アーム9を第1ブラ
ケット3に当接させるだけの構造であるため、構造が極
めて簡単であるという効果を奏する。
【0052】(第5実施形態)図9〜図11は、第5実
施形態を示している。図9は要部の拡大分解斜視図、図
10は第1ブラケットの取付状態正面図、図11は変形
例を示している。尚、第1実施形態等と対応する構成部
分には同符号を付して説明し、また重複した説明は省略
する。
【0053】本実施形態は、ストローク検出装置1をユ
ニットとしたものである。即ち、本実施形態では、ケー
ス17に対し歯車15と回転型位置検出センサ6と等が
一体的に設けられている。具体的には、矩形箱型のケー
ス17内に歯車15が回転自在に支持され、且つ歯車1
5はその回転軸15Aがケース17の上下のガイド孔1
7A(但し、図では上のガイド孔17Aのみ示す)に沿
って直線移動できるように支持されている。歯車17に
は一対の直線歯体13,14が噛み合っており、直線歯
体13はケース17に対し直線移動を可能に支持され、
直線歯体14はケース17に固定されている。回転型位
置検出センサ6はケース17内に設けられ、回転アーム
9がスライド用長孔部9Aを介し歯車15の回転軸15
Aに係合している。従って、スライド用長孔部9A及び
回転軸15Aが本実施形態において係合手段を構成して
いる。
【0054】一方、第1ブラケット3は2部材12Aと
12Bとからなり、一方の部材12Aが図9及び図10
(a)のように、インナーソケットに溶接等によって固
定され、他方の部材12Bが前記直線歯体13に溶接等
によって固定されている。そして、一方の部材12Aの
先端側とインナーソケット7との間には隙間Sが形成さ
れ、他方の部材12Bにはラックシャフト2の外周を跨
ぐU字部12Baが設けられている。このU字部12B
aがラックシャフト2を跨ぐようにして配置され、両下
端12Bbが一方の部材12A側の隙間S内に入り込
み、係合している。従って、直線歯体13は第1ブラケ
ット3を介しラックシャフト2に係合された構成となっ
ている。
【0055】他方第2ブラケット5も2部材21A,2
1Bからなっており、一方の部材21Aはケース17に
固定され、他方の部材21Bはシリンダ4に固定され、
両部材21A,21Bがビス16によって締結固定され
ている。
【0056】そして、本実施形態においては、ラックシ
ャフト2が軸方向移動すると、第1ブラケット3を介し
直線歯体13が同方向に直線移動し、歯車15が回転す
る。歯車15はケース17に固定された直線歯体14に
も噛み合っているため、直線歯体14に沿って転動する
ことになる。この転動によって、回転軸15Aがガイド
孔17Aに沿って直線的に移動し、スライド用長孔部9
Aを介して回転アーム9が回転することになる。従っ
て、本実施形態においても、ラックシャフト2の軸方向
移動を回転型位置検出センサ6によって検出することが
でき、操舵ストロークを確実に検出することができる。
このため、本実施形態においても、上記第1実施形態等
と略同様な作用効果を奏することができる。
【0057】一方、本実施形態においては、歯車15や
回転型位置検出センサ6をケース17を用いてユニット
としたため、ストローク検出装置1Aの取扱いをユニッ
トとして行なうことができ、取扱いが極めて容易とな
る。しかも、回転型位置検出センサ6と歯車15等との
位置精度をユニットとして設定することができ、正確な
組付精度を達成することができる。
【0058】尚、第1ブラケット3は、図10(b),
(c)のように構成することも可能である。即ち、図1
0(b)では第1ブラケット3の一方の部材12Aがラ
ックシャフト2の端部とインナーソケット7との間に締
結固定され、一方の部材12Aの先端側に係合片22を
溶接等によって固定することにより、隙間Sを形成した
ものである。そして、この隙間Sに他方の部材12Bが
係合し、ラックシャフト2の軸方向移動を第1ブラケッ
ト3を介して前記直線歯体13に伝達するようにしてい
る。
【0059】図10(c)は第1ブラケット3の一方の
部材12Aと他方の部材12Bとをボルトナット19に
よって締結固定したものである。従って、この例でもラ
ックシャフト2の軸方向移動を第1ブラケット3を介し
て直線歯体13に伝達することができる。
【0060】図11は図9の第5実施例の変形例を示す
要部斜視図であり、歯車15の回転角度を回転型位置検
出センサ6によって直接的に検出する構造としたもので
ある。
【0061】まず、図11(a)では、図示しないケー
スに対して歯車15の回転軸15Aが回転自在に支持さ
れ、直線的には移動しないようになっている。この歯車
15に対し1個の直線歯体13が噛み合い、この直線歯
体13が図示しないケースに対して直線的に移動できる
ようになっている。又、ケースには回転型位置検出セン
サ6が締結固定されており、回転軸15Aが回転検出軸
に同軸に連結されたものである。
【0062】従って、図示しないラックシャフトが軸方
向移動すると、第1ブラケットを介して直線歯体13が
同方向に移動し、これと噛み合う歯車15が回転する。
この歯車15の回転によって回転軸15Aが一体に回転
し、回転型位置検出センサ6によって回転角度を直接的
に検出することができる。従って、この変形例において
も、操舵ストロークを正確に検出することができる。
【0063】図11(b)の例は、歯車15の他に、減
速歯車15B,20を追加したものである。回転型位置
検出センサ6の回転検出軸は減速歯車20の回転軸20
Aに同軸に連結されている。そして、この例では、直線
歯体13の直線移動によって歯車15が回転し、減速歯
車15B,20を介して回転軸20Aに減速した回転が
伝達される。従って、回転型位置検出センサ6は回転軸
20Aの減速された回転を検出することによって、操舵
ストロークの正確な検出を行なうことができる。しか
も、回転が減速されて検出されるため、回転型位置検出
センサ6の小型化を図ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態に係る操舵装置
のストローク検出装置の要部斜視図であり、(b)は回
転アームの平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を適用した全体的な斜視
図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る斜視図である。
【図4】第2実施形態に係る第1ブラケットの斜視図で
ある。
【図5】本発明の第3実施形態に係る一部切欠要部正面
図である。
【図6】第3実施形態に係る第1ブラケットの斜視図で
ある。
【図7】本発明の第4実施形態に係る要部斜視図であ
る。
【図8】第4実施形態に係る回転型位置検出センサの回
転検出軸周りの断面図である。
【図9】本発明の第5実施形態に係る要部分解斜視図で
ある。
【図10】(a)は第5実施形態に係る第1ブラケット
の支持構造正面図である。(b)は第1ブラケットの変
形例を示す正面図である。(c)は第1ブラケットの他
の変形例を示す正面図である。
【図11】(a)は第5実施形態の要部変形例を示す斜
視図である。(b)は他の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ストローク検出装置 2 ラックシャフト 3 第1ブラケット(係合部、係合手段) 4 シリンダ 5 第2ブラケット 6 回転型位置検出センサ 6A センサ本体 6B 回転検出軸 9 回転アーム 9A スライド用長孔部(係合手段) P 摺動ピン(係合手段) 11 つる巻バネ(付勢部材、係合手段) PS パワーステアリング装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向移動により操舵力を伝達するラッ
    クシャフトに第1ブラケットを付設し、 該ラックシャフトを嵌合すると共に車体側に支持された
    パワーステアリング装置のシリンダに第2ブラケットを
    付設し、 前記第1ブラケットと前記第2ブラケットとの一方側に
    検出用の回転アームを備えた回転型位置検出センサを設
    けると共に、他方側と前記回転型位置検出センサとの間
    に前記回転アームをアーム長方向に摺動自在に且つ前記
    ラックシャフト軸方向に係合させる係合手段を設けたこ
    とを特徴とする操舵装置のストローク検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の操舵装置のストローク検
    出装置であって、 前記係合手段は、前記回転アームと前記第1,第2ブラ
    ケットの他方側とに各別に設けた摺動ピン及び該摺動ピ
    ンが挿入されて摺動するスライド用長孔部であることを
    特徴とする操舵装置のストローク検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の操舵装置のストローク検
    出装置であって、 前記係合手段は、前記第1,第2ブラケットの一方に設
    けられ前記回転アームに対し前記ラックシャフト軸方向
    に対向する係合部と、前記回転アームを前記係合部への
    当接方向へ付勢する付勢部材とよりなることを特徴とす
    る操舵装置のストローク検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3のいずれかに記載の操舵
    装置のストローク検出装置であって、 前記第1ブラケットを、前記ラックシャフトの端部に螺
    合されタイロッドを結合するインナーソケットによりラ
    ックシャフト端部との間に締結固定したことを特徴とす
    る操舵装置のストローク検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の操舵装置のストローク検
    出装置であって、 前記第1ブラケットに、前記シリンダ端部とラックシャ
    フトとの間を覆う弾性ブーツの係止部を設けたことを特
    徴とする操舵装置のストローク検出装置。
  6. 【請求項6】 軸方向移動により操舵力を伝達するラッ
    クシャフト及び該ラックシャフトを嵌合すると共に車体
    側に支持されたパワーステアリング装置のシリンダとの
    少なくとも一方に取り付けられ、前記シリンダに対する
    ラックシャフトの軸方向移動に応じて回転する歯車と、 該歯車の回転に応じた直線移動を回転アームで検出し、
    又は前記歯車の回転角度を直接的に検出する回転型位置
    検出センサとを一体的に設けたことを特徴とする操舵装
    置のストローク検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の操舵装置のストローク検
    出装置であって、 前記歯車及び回転型位置検出センサは、一体のケースに
    取り付けられると共に、前記歯車は前記ケースに回転し
    つつ直線移動可能に支持され、且つ前記回転位置検出セ
    ンサの回転アームが、歯車の回転軸にアーム長方向に摺
    動自在で歯車の直線移動方向に係合し、 前記ケースに、前記歯車に噛合する一対の直線歯体を設
    け、 該直線歯体の一方をケースに固定すると共に他方を前記
    ケースに対し相対直線移動可能に支持して該他方の直線
    歯体を第1ブラケットを介し前記ラックシャフトに係合
    させ、 前記ケースを第2ブラケットを介し前記シリンダに固定
    したことを特徴とする操舵装置のストローク検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の操舵装置のストローク検
    出装置であって、 前記第1ブラケットは、2部材からなり、一方をラック
    シャフト又はラックシャフトの端部に螺合されタイロッ
    ドを結合するインナーソケット側に固定し、他方を前記
    可動の直線歯体に固定したことを特徴とする操舵装置の
    ストローク検出装置。
JP23631097A 1997-09-01 1997-09-01 操舵装置のストローク検出装置 Pending JPH1183415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23631097A JPH1183415A (ja) 1997-09-01 1997-09-01 操舵装置のストローク検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23631097A JPH1183415A (ja) 1997-09-01 1997-09-01 操舵装置のストローク検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1183415A true JPH1183415A (ja) 1999-03-26

Family

ID=16998913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23631097A Pending JPH1183415A (ja) 1997-09-01 1997-09-01 操舵装置のストローク検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1183415A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008292212A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Fujii Corporation Kk ステアリングセンサ
CN102878889A (zh) * 2012-09-27 2013-01-16 宁波狮球通风机电有限公司 电机安装孔检测装置
KR20140036715A (ko) * 2012-09-18 2014-03-26 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치의 표시 모듈
CN104048580A (zh) * 2014-06-24 2014-09-17 马鞍山纽泽科技服务有限公司 转向器位置度检具
CN104061832A (zh) * 2014-07-29 2014-09-24 马鞍山纽泽科技服务有限公司 转向器壳***置度检具
CN110026450A (zh) * 2019-05-05 2019-07-19 安徽红旗弹簧有限公司 一种板簧检测设备
CN115402397A (zh) * 2021-05-26 2022-11-29 蒂森克虏伯普利斯坦股份公司 用于转向***的转向致动器和用于机动车辆的转向***

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008292212A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Fujii Corporation Kk ステアリングセンサ
KR20140036715A (ko) * 2012-09-18 2014-03-26 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치의 표시 모듈
CN102878889A (zh) * 2012-09-27 2013-01-16 宁波狮球通风机电有限公司 电机安装孔检测装置
CN102878889B (zh) * 2012-09-27 2015-10-21 宁波狮球通风机电有限公司 电机安装孔检测装置
CN104048580A (zh) * 2014-06-24 2014-09-17 马鞍山纽泽科技服务有限公司 转向器位置度检具
CN104061832A (zh) * 2014-07-29 2014-09-24 马鞍山纽泽科技服务有限公司 转向器壳***置度检具
CN110026450A (zh) * 2019-05-05 2019-07-19 安徽红旗弹簧有限公司 一种板簧检测设备
CN115402397A (zh) * 2021-05-26 2022-11-29 蒂森克虏伯普利斯坦股份公司 用于转向***的转向致动器和用于机动车辆的转向***
EP4095017A3 (de) * 2021-05-26 2022-12-07 thyssenkrupp Presta AG Lenkaktuator für ein lenksystem und lenksystem für ein kraftfahrzeug

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7665378B2 (en) Electric power steering apparatus
US8813904B2 (en) Electric power steering system
JP6020893B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2000043739A (ja) 電動式舵取装置
JP5365849B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2001108025A (ja) 電動式舵取装置
JP5062465B2 (ja) ステアリング装置
US4898258A (en) Electric power steering apparatus
JPH0620989Y2 (ja) 相対回転検出装置
JPH1183415A (ja) 操舵装置のストローク検出装置
JP3788576B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
EP1970290B1 (en) Center take-off rack-and-pinion steering apparatus
JP4780408B2 (ja) ステアリング装置
EP1944217B1 (en) Center-takeoff rack-and-pinion steering apparatus
JPH10305778A (ja) パワーステアリング装置
JP2007015486A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP6543039B2 (ja) ステアリング装置のラック支持構造
JP2011073501A (ja) 電動パワーステアリング装置の製造方法
JP2000234971A (ja) トルクセンサ及び同トルクセンサを備えた電動パワーステアリング装置
KR101929745B1 (ko) 자동차 조향장치
JP2736413B2 (ja) 動力舵取装置
JP2500189Y2 (ja) 前後輪操舵車の後輪操舵装置
JPH0542949Y2 (ja)
KR101706466B1 (ko) 전동식 동력 보조 조향장치의 감속기
JPH08324443A (ja) パワーステアリングの入力トルク検出装置の組付け構造および組付け方法