JPH1183235A - 冷凍装置および空調装置 - Google Patents

冷凍装置および空調装置

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JPH1183235A
JPH1183235A JP10055314A JP5531498A JPH1183235A JP H1183235 A JPH1183235 A JP H1183235A JP 10055314 A JP10055314 A JP 10055314A JP 5531498 A JP5531498 A JP 5531498A JP H1183235 A JPH1183235 A JP H1183235A
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adsorption
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refrigeration
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慶一郎 伴在
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    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H1/3201Cooling devices using absorption or adsorption
    • B60H1/32014Cooling devices using absorption or adsorption using adsorption, e.g. using Zeolite and water

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着式冷凍サイクルの吸着コアにおける冷媒
の吸着熱を、蒸気圧縮式冷凍サイクルの低温冷媒に吸熱
させる冷凍装置において、発熱機器を冷却可能とする。 【解決手段】 吸着コア20、30が冷媒を吸着すると
き蒸発凝縮器60、70にて冷媒を蒸発させ、吸着コア
20、30が冷媒を脱着するとき蒸発凝縮器60、70
にて冷媒を凝縮させる吸着式冷凍サイクル100と、圧
縮機21、凝縮器22、膨張弁24、吸着コア・蒸発凝
縮器冷却器25、発熱機器冷却器26を、順に冷媒配管
にて接続してなる蒸気圧縮式冷凍サイクル200とを備
え、吸着コア・蒸発凝縮器冷却器25に吸着熱を吸熱さ
せることにより、吸着コア20、30を冷却し、発熱機
器冷却器26に発熱機器260の発する熱を吸熱させる
ことにより、発熱機器260を冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】吸着式冷凍サイクルの吸着熱
および凝縮熱を、蒸気圧縮式冷凍サイクルの蒸発器にて
吸熱する冷凍装置に関し、特に、ハイブリッド車(H
V)の車両用空調装置に用いて好適なものである。な
お、ハイブリッド車とは、走行用電動モータと内燃機関
とを有する車両である。
【0002】
【従来の技術】従来より、吸着式冷凍装置としては、冷
却されると冷媒を吸着し、加熱されると冷媒を脱着する
吸着コアと、冷媒を蒸発、凝縮させる蒸発凝縮器とを、
連通状態で設けたものが提案されている。そして、吸着
コアが冷媒を吸着すると、蒸発凝縮器にて冷媒が蒸発さ
れ、この蒸発凝縮器にて冷却された熱交換流体を室内熱
交換器に循環させることにより、室内冷却を行なってい
る。また、吸着コアは冷媒を脱着することにより再生
し、脱着された冷媒は、蒸発凝縮器にて凝縮される。な
お、通常は、室外熱交換器からの比較的低温な(例えば
30℃程度の)熱交換流体や、室内熱交換器からの比較
的低温な(例えば30℃程度の)熱交換流体を、吸着コ
アに循環させることにより、吸着コアを冷却している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者等
は、吸着コアの吸着時における冷媒吸着率を向上する目
的で、蒸気圧縮式冷凍サイクルを別に設け、この蒸気圧
縮式冷凍サイクルの低圧側冷媒(例えば20〜25℃程
度)にて冷却された熱交換流体を上記吸着コアに循環さ
せることにより、吸着コアを冷却することを検討してい
る。
【0004】一方、近年、ハイブリッド車(HV)に備
えられる電子機器、モータ類、バッテリ等の発熱機器を
冷却することが必要とされている。本発明は上記問題に
鑑みてなされたもので、吸着式冷凍サイクルの吸着コア
における冷媒の吸着熱を、蒸気圧縮式冷凍サイクルの低
温冷媒に吸熱させる冷凍装置において、発熱機器を冷却
可能とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
5に記載の発明では、吸着コア(20、30)が冷媒を
吸着するとき蒸発器(60、70)にて冷媒を蒸発さ
せ、吸着コア(20、30)が冷媒を脱着するとき第1
凝縮器(70、60)にて冷媒を凝縮させる吸着式冷凍
サイクル(100)と、圧縮機(21)からの冷媒を第
2凝縮器(22)にて凝縮し、この凝縮器(22)から
の冷媒を減圧手段(24、240)にて減圧し、吸着コ
ア冷却器(25)において、減圧手段(24、240)
からの冷媒に、吸着コア(20、30)における冷媒の
吸着熱を吸熱させて、冷媒を蒸発させ、発熱機器冷却器
(26)において、減圧手段(24、240)からの冷
媒に、発熱機器(260)の発する熱を吸熱させて、冷
媒を蒸発させる蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)とを
備え、吸着コア冷却器(25)に吸着熱を吸熱させるこ
とにより、吸着コア(20、30)を冷却し、発熱機器
冷却器(26)に発熱機器(260)の発する熱を吸熱
させることにより、発熱機器(260)を冷却すること
を特徴としている。
【0006】これにより、蒸気圧縮式冷凍サイクル(2
00)の低温冷媒(換言すれば、減圧手段(24、24
0)の下流側の冷媒、または、圧縮機(21)の吸入側
冷媒)に、吸着式冷凍サイクル(100)の吸着熱を吸
熱させる冷凍装置において、発熱機器(260)を冷却
できる。請求項3に記載の発明では、冷却用流体循環路
(c、g)に第1凝縮器(70、60)を接続し、冷却
用流体循環路(c、d、g)を流れる熱交換流体を介し
て、吸着熱、および、第1凝縮器(70、60)におけ
る冷媒の凝縮熱を、吸着コア冷却器(25)に移動させ
ることにより、吸着コア冷却器(25)に吸着熱および
凝縮熱を吸熱させることを特徴としている。
【0007】このように、第1凝縮器(70、60)の
凝縮熱を、吸着コア冷却器(25)に吸熱させることに
より、第1凝縮器(70、60)も冷却できる。請求項
4に記載の発明では、空冷式の放熱器(56)を冷却用
流体循環路(c、d、g)に接続し、冷却用流体循環路
(c、d、g)において、放熱器(56)をバイパスす
るバイパス回路(57)を設け、バイパス回路(57)
における熱交換流体流れを断続する開閉手段(57a)
を設け、冷却用流体循環路(c)を流れる熱交換流体の
温度が所定温度以上のとき、開閉手段(57a)を閉じ
て、放熱器(56)に熱交換流体を循環させ、冷却用流
体循環路(c)を流れる熱交換流体の温度が所定温度よ
りも小さいときは、開閉手段(57a)を開いてバイパ
ス回路(57)に熱交換流体を循環させることを特徴と
している。
【0008】したがって、熱交換流体の温度が所定温度
以上のとき、冷却用流体循環路(c)を流れる熱交換流
体を介して、吸着熱および凝縮熱を放熱器(56)に移
動させることにより、この放熱器(56)にて吸着熱お
よび凝縮熱を放熱できるので、この放熱した熱量分だ
け、吸着コア冷却器(25)の吸熱量が減る。したがっ
て、吸着コア冷却器(25)に必要とされる冷却能力が
減るため、蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)に循環さ
せる冷媒量も少なくて済み、圧縮機(21)の消費動力
を低減できる。
【0009】請求項5に記載の発明では、空冷式の放熱
器(72)と、第1凝縮器(70、60)との間に熱交
換流体を循環させる放熱用流体循環路(d)を設け、放
熱用流体循環路(d)を流れる熱交換流体を介して、第
1凝縮器(70、60)における冷媒の凝縮熱を放熱器
(72)に移動させることにより、放熱器(72)にて
凝縮熱を放熱させることを特徴としている。
【0010】このため、吸着コア冷却器(25)に凝縮
熱を吸熱させる場合に比べて、放熱器(72)にて凝縮
熱を放熱する分だけ、吸着コア冷却器(25)の吸熱量
が減る。したがって、吸着コア冷却器(25)に必要と
される冷却能力が減るため、蒸気圧縮式冷凍サイクル
(200)に循環させる冷媒量も少なくて済み、圧縮機
(21)の消費動力を低減できる。
【0011】請求項6に記載の発明では、蒸気圧縮式冷
凍サイクル(200)の蒸発器として、減圧手段(2
4、240)からの冷媒に吸着熱を吸熱させて冷媒を蒸
発させる蒸気圧縮式用蒸発器(25)を備えており、こ
の蒸気圧縮式用蒸発器(25)に吸着熱を吸熱させるこ
とにより、吸着コア(20、30)を冷却するととも
に、空冷式の放熱器(72)にて吸着熱を放熱させるこ
とにより、吸着コア(20、30)を冷却することを特
徴としている。
【0012】このように、吸着熱を放熱器(72)にて
放熱できるため、この放熱した熱量分だけ、蒸気圧縮式
用蒸発器(25)の吸熱量が減る。したがって、蒸気圧
縮式用蒸発器(25)に必要とされる冷却能力が減るた
め、蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)に循環させる冷
媒量も少なくて済み、圧縮機(21)の消費動力を低減
できる。
【0013】請求項7に記載の発明では、蒸気圧縮式用
蒸発器(25)に吸着熱を吸熱させることにより、吸着
コア(20、30)を冷却するとともに、空冷式の放熱
器(72)にて凝縮熱を放熱させることにより、第1凝
縮器(70、60)を冷却することを特徴としている。
このため、吸着コア冷却器(25)に凝縮熱を吸熱させ
る場合に比べて、放熱器(72)にて凝縮熱を放熱する
分だけ、蒸気圧縮式用蒸発器(25)の吸熱量が減る。
したがって、蒸気圧縮式用蒸発器(25)に必要とされ
る冷却能力が減るため、蒸気圧縮式冷凍サイクル(20
0)に循環させる冷媒量も少なくて済み、圧縮機(2
1)の消費動力を低減できる。
【0014】請求項8に記載の発明では、吸着コア(2
0、30)が冷媒を脱着するとき、吸着コア(20、3
0)にエンジン冷却水を循環させる冷却水循環路(a)
と、圧縮機(21)の吐出側の冷媒からエンジン冷却水
に放熱して、エンジン冷却水を加熱する冷却水加熱器
(75)とを備え、エンジン冷却水の温度が低いとき、
冷却水加熱器(75)においてエンジン冷却水を加熱す
ることを特徴としている。
【0015】したがって、エンジン冷却水の温度が異常
に低くなることを抑制でき、吸着コア(20、30)の
加熱温度が異常に低くなることを抑制できるので、吸着
コア(20、30)の脱着を良好に行なうことができ
る。よって、次回の冷媒の吸着も良好に行なうことがで
きる。また、エンジン冷却水を暖房用熱源として用いる
場合に本発明を適用することにより、暖房能力を良好に
維持できる。
【0016】請求項9に記載の発明では、必要冷凍能力
が所定能力以上の場合に、吸着工程にある吸着剤(S)
を前記蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)により冷却す
ることを特徴とする。これにより、吸着式冷凍サイクル
(100)の冷凍能力不足を補うことができる。
【0017】請求項10に記載の発明では、必要冷凍能
力が所定能力以上の場合に、脱着工程にある吸着剤
(S)を蒸気圧縮式冷凍サイクル(200)内を循環す
る冷媒により加熱することを特徴とする。これにより、
吸着式冷凍サイクル(100)の冷凍能力不足を補うこ
とができる。
【0018】請求項11に記載の発明では、必要冷凍能
力が所定能力以上の場合に、蒸気圧縮式冷凍サイクル
(200)が発揮する冷凍能力を室内熱交換器(16)
に供給することを特徴とする。これにより、吸着式冷凍
サイクル(100)の冷凍能力不足を補うことができ
る。
【0019】なお、請求項12に記載の発明のごとく、
操作員の操作設定により、蒸気圧縮式冷凍サイクル(2
00)が発揮する冷凍能力を室内熱交換器(16)に供
給する冷凍能力補完手段(S103)を設けてもよい。
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形
態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1(a)は本発明の第1実施形態の
空調装置のシステム構成を示すものであり、この第1実
施形態の空調装置は、吸着式冷凍サイクル100と、蒸
気圧縮式冷凍サイクル200とを備えている。
【0021】図1(a)において、1は車両用空調ユニ
ットであり、ハイブリッド車(HV)の車室内計器盤下
方部に搭載される。空調ユニット1の空調ダクト2は、
車室内に空調空気を導く空調用通路を構成しており、こ
の空調ダクト2の一端側に内外気を吸入する吸入口4、
5が設けられている。内気吸入口4と外気吸入口5は内
外気切替ドア6により切替開閉される。
【0022】上記吸入口4、5に隣接して、空調ダクト
2内に空気を送風する送風機3が設置されており、この
送風機3はモータ3aとこのモータ3aにより駆動され
る遠心ファン3bとにより構成されている。一方、空調
ダクト2の他端側には車室内へ通ずる複数の吹出用開口
部7、8、9が形成されている。これらの開口部7、
8、9は開口部切替ドア10、11、12によりそれぞ
れ切替開閉される。
【0023】また、送風機3より空気下流側における空
調ダクト2内には、室内熱交換器16と、ヒータコア3
1とが設けられている。室内熱交換器16は、後述する
吸着式冷凍サイクル200の蒸発凝縮器60、70にて
冷却される熱交換流体が空調ダクト2内の空気から吸熱
することにより、空気を冷却するものである。ヒータコ
ア31は、エンジン冷却水が空調ダクト2内の空気へ放
熱することにより、空気を加熱するものである。なお、
エアミックスドア31aにより、ヒータコア31を通過
する空気量と、ヒータコア31をバイパスする空気量と
を調整している。
【0024】次に、吸着式冷凍サイクル100について
図1(b)を用いて詳しく説明する。吸着式冷凍サイク
ル100は、第1、第2吸着コア20、30、および、
第1、第2蒸発凝縮器(蒸発器、凝縮器)60、70を
備えており、第1吸着コア20と第1蒸発凝縮器60
は、第1密閉容器601の内部に収容され、第2吸着コ
ア30と第2蒸発凝縮器70は、第2密閉容器602の
内部に収容されている。これら第1、第2密閉容器60
1、602の内部にはそれぞれ、所定量の冷媒(例えば
水)が封入されている。
【0025】なお、密閉容器601、602は、第1、
第2吸着コア20、30を収容する第1、第2吸着コア
室62、63と、第1、第2蒸発凝縮器60、70を収
容する第1、第2蒸発凝縮器室66、67と、吸着コア
室62、63と蒸発凝縮器6、7とを連通する第1、第
2連通部86、87とから構成されている。第1、第2
蒸発凝縮器60、70は、周知の熱交換器形状をなし、
冷媒を蒸発・凝縮可能なものであり(つまり、本実施形
態の吸着式冷凍サイクル100は、蒸発・凝縮一体型の
吸着式冷凍サイクルであり)、一方が冷媒を蒸発させる
蒸発器としてはたらくとき、他方が冷媒を凝縮する凝縮
器としてはたらく。
【0026】また、第1、第2吸着コア20、30は、
周知の熱交換器形状をなす熱交換部201、301の周
囲に、多数の吸着剤Sを設けてなる。なお、図1(b)
には、蒸発凝縮器60、70、および、吸着コア20、
30の熱交換部201、301のうち、チューブのみを
単純化して示してある。そして、エンジン(液冷内燃機
関)Eと、第1吸着コア20(または第2吸着コア3
0)の熱交換部201(または301)と、ヒータコア
31と、ラジエータ(放熱器)32とを、この順に流体
配管にて直列に接続して、第1流体循環路aを構成して
いる。また、上記した室内熱交換器16と、第1蒸発凝
縮器60(または第2蒸発凝縮器70)とを、この順に
流体配管にて直列に接続して、第2流体循環路bを構成
している。
【0027】また、後述する吸着コア・蒸発凝縮器冷却
器(吸着コア冷却器)25と、第1吸着コア20(また
は第2吸着コア30)の熱交換部201(または20
2)とを、この順に流体配管にて直列に接続して、第3
流体循環路(冷却用流体循環路)cを構成している。ま
た、後述する蒸気圧縮式冷凍サイクル200の第1蒸発
器25と、第1蒸発凝縮器60(または第2蒸発凝縮器
70)とを、この順に流体配管にて直列に接続して、第
4流体循環路(冷却用流体循環路)dを構成している。
なお、第3流体循環路cおよび第4流体循環路dは、合
流部eにて合流するとともに、分岐部fにて分岐してお
り、合流部eの下流で、かつ、分岐部fの上流の合流路
(冷却用流体循環路)gに、上記吸着コア・蒸発凝縮器
冷却器25が備えられている。
【0028】そして、第1流体循環路aには電動ポンプ
33が設けてあり、この電動ポンプ33により、第1流
体循環路aにおける図1中矢印方向への熱交換流体流れ
を断続させている。また、第3流体循環路cと第4流体
循環路dとの合流路gには電動ポンプ34が設けてあ
り、この電動ポンプ34により、第3、第4流体循環路
c、dにおける図1中矢印方向への熱交換流体流れを断
続させている。また、第2流体循環路bには電動ポンプ
35が設けてあり、この電動ポンプ35により、第2流
体循環路bにおける図1中矢印方向への熱交換流体流れ
を断続させている。
【0029】また、流体循環路aおよびcの途中には、
四方弁36、37が設けられており、この四方弁36、
37により、第1、第2吸着コア20、30に流入する
熱交換流体の供給源を、エンジンEまたは吸着コア・蒸
発凝縮器冷却器25に切り替えるようになっている(換
言すれば、四方弁36、37により、第1、第2吸着コ
ア20、30の吸着、脱着行程を切り替えるようになっ
ている)。
【0030】また、流体循環路bおよびdの途中には、
四方弁38、39が設けられており、この四方弁38、
39により、第1、第2蒸発凝縮器60、70から流出
される熱交換流体の供給先を、室内熱交換器16または
吸着コア・蒸発凝縮器冷却器25に切り替えるようにな
っている(換言すれば、四方弁38、39により、第
1、第2蒸発凝縮器60、70による冷媒の蒸発、凝縮
を切り替えるようになっている)。
【0031】また、流体循環路aには、周知のように、
ラジエータ32をバイパスするバイパス回路41が設け
られており、サーモスタット42により、エンジン冷却
水の水温が第1所定温度(例えば90℃)より低いとき
にはエンジン冷却水をバイパス回路41に循環させ、水
温が第1所定温度以上のときにはエンジン冷却水をラジ
エータ32に循環させている。
【0032】なお、ラジエータ32は、電動送風ファン
43により送風される外気と熱交換して冷却される。ま
た、ラジエータ32、電動送風ファン43、および、サ
ーモスタット42も、車室の外部に設置されている。次
に、蒸気圧縮式冷凍サイクル200について図1(a)
を用いて詳しく説明する。
【0033】蒸気圧縮式冷凍サイクル200には、ガス
冷媒を吸入圧縮する圧縮機21、高圧のガス冷媒を凝縮
させる凝縮器(第2凝縮器、放熱器)22、気液分離を
行なうレシーバ(気液分離器)23、液冷媒を減圧する
温度式膨張弁(減圧手段)24、吸着側の吸着コア2
0、30、および、凝縮側の蒸発凝縮器(第1凝縮器)
60、70を冷却する吸着コア・蒸発凝縮器冷却器2
5、および、発熱機器260を冷却する発熱機器冷却器
26が備えられている。
【0034】これらの冷媒圧縮機21、凝縮器22、レ
シーバ23、温度式膨張弁24、吸着コア・蒸発凝縮器
冷却器25、および、発熱機器冷却器26は、この順に
直列的に冷媒配管にて接続されており、もって冷媒回路
Rを構成している。なお、蒸気圧縮式冷凍サイクル20
0の全ての機器(21、22、23、24、25、2
6)は、車室の外部(走行用モータが搭載される室)に
設置されている。
【0035】そして、圧縮機21は、モータ21a(図
2参照)をケース内に一体に内蔵しており、モータ21
aにより駆動されて、冷媒の吸入、圧縮、吐出を行なう
ものである。冷媒圧縮機21のモータ21aにはインバ
ータ48により交流電圧が印加され、このインバータ4
8により交流電圧の周波数を調整することによってモー
タ21aの回転速度を連続的に変化させるようになって
いる。
【0036】インバータ48には車載のバッテリー49
からの直流電圧が印加される。また、インバータ48
は、電子制御装置44によって通電制御されるようにな
っている。この電子制御装置44は、マイクロコンピュ
ータとその周辺回路にて構成されたものである。なお、
エンジンEの稼働時には、エンジンEにて図示しない発
電機を発電させ、この発電した電力をバッテリー49に
蓄電するようになっている。
【0037】凝縮器22は、電動送風ファン22aによ
り送風される外気と熱交換することにより(換言すれ
ば、冷媒の凝縮熱を外気に放熱することにより)冷却さ
れる。温度式膨張弁24の感温部は、発熱機器冷却器2
6の下流側に設けてあり、これにより、上記両冷却器2
5、26にて蒸発した分の冷媒を、上記両冷却器25、
26に送り込むことができる。
【0038】吸着コア・蒸発凝縮器冷却器25は、膨張
弁24の下流側(換言すれば、圧縮機21の吸入側)に
設けられ、上記した第3流体循環路cと第4流体循環路
dとの合流路gに冷媒を接触させるように、冷媒通路を
構成している。そして、吸着コア・蒸発凝縮器冷却器2
5を流れる冷媒(膨張弁24の下流側の低温冷媒)に、
吸着コア20、30における冷媒の吸着熱、および、蒸
発凝縮器60、70における冷媒の凝縮熱を、第3、第
4流体循環路c、dを流れる熱交換流体を介して移動さ
せることにより、吸着コア・蒸発凝縮器冷却器25を流
れる冷媒に吸着熱および凝縮熱を吸熱させて、冷媒を蒸
発させている。
【0039】発熱機器冷却器26は、膨張弁24の下流
側(換言すれば、圧縮機21の吸入側)で、さらに、吸
着コア・蒸発凝縮器冷却器25の下流側に設けられてお
り、発熱機器260と接触するように冷媒通路を構成し
ている。なお、上記発熱機器260としては、例えばH
V車両の走行用モータ、その他のモータ類、そのモータ
回転数制御用インバータの半導体スイッチ素子(パワー
トランジスタ)、車載バッテリー等である。
【0040】発熱機器冷却器26の具体的構成は、発熱
機器250の種類に応じて種々な形態で設定される。例
えば、発熱機器250がインバータの半導体スイッチ素
子である場合は、半導体スイッチ素子の放熱フィンと冷
却器25の冷媒通路とを接触させる。なお、上記した空
調制御装置4は、凝縮器22の送風ファン22aの回転
数、送風機3の回転数、エアミックスドア31aの回動
位置、四方切替弁36、37、38、39の回動位置、
電動ポンプ33、34、35の作動停止等も制御するも
のである。なお、図2には、出力側として、機器そのも
のの符号(22a、3、31a、36、37、38、3
9、33、34、35)を付したが、これらの機器を駆
動するモータ等が、電子制御装置44にて実際に出力制
御される。
【0041】また、電子制御装置44には、室内熱交換
器16の吹き出し直後の空気温度を検出する室内熱交換
器後センサ45、外気温度を検出する外気温センサ4
6、内気温度を検出する内気温センサ47、圧縮機1の
吸入圧を検出する圧力センサ50、日射量を検出する日
射センサ51からの検出信号、および、空調コントロー
ルパネル52の各レバー、スイッチからの空調操作信号
が入力される。空調コントロールパネル52は車室内計
器盤の周辺に設置され、レバー、スイッチ等の操作部材
が乗員により手動操作される。
【0042】次に、上記構成による作動を説明する。ま
ず、蒸気圧縮式冷凍サイクル200の作動について説明
すると、圧縮機21から吐出された高温高圧のガス冷媒
は、凝縮器22で冷却ファン22aにより送風される外
気と熱交換して、冷却され、凝縮する。凝縮器22から
流出した高圧の液冷媒は、レシーバ23にて確実に気液
分離された後、液冷媒のみが温度式膨張弁24へ供給さ
れる。この温度式膨張弁24では低圧側圧力まで減圧さ
れ、気液二相状態となった後に、吸着コア・蒸発凝縮器
冷却器25に流入する。
【0043】ここで、吸着コア20、30における冷媒
の吸着熱、および、蒸発凝縮器60、70における冷媒
の凝縮熱が、流体循環路c、dを流れる熱交換流体を介
して冷却器25へ移動され、この吸着熱および凝縮熱
が、冷却器25を流れる気液二相冷媒に吸熱されること
により、気液二相冷媒中の液冷媒が蒸発する。換言すれ
ば、吸着熱および凝縮熱にて加熱された熱交換流体を、
流体循環路c、dを経て冷却器25に循環させることに
より、冷却器25の液冷媒が、上記加熱された熱交換流
体から、吸着熱および凝縮熱に対応する熱を吸熱して蒸
発する。これにより、吸着側の吸着器20、30、およ
び、凝縮側の蒸発凝縮器60、70は冷却される。
【0044】この冷却器25から流出した気液二相冷媒
は、次に発熱機器冷却器26に流入する。この冷却器2
6では、気液二相冷媒中の液冷媒が、発熱機器260の
発する熱を吸熱し、蒸発する。これにより、発熱機器2
60が冷却される。なお、上記温度式膨張弁24にて冷
媒流量を調整しているので、冷却器26から流出する冷
媒は全て蒸発してガス冷媒となり、このガス冷媒が、再
び圧縮機21に吸入される。
【0045】次に、吸着式冷凍サイクル100について
説明する。この吸着式冷凍サイクル100は、第1吸着
コア2が吸着行程、第2吸着コア3が脱着行程を行なう
第1行程と、第1吸着コア2が脱着行程、第2吸着コア
3が吸着行程を行なう第2行程とを、所定時間(例えば
60秒)毎に交互に行なう。すなわち、電動ポンプ3
3、34、35が作動して、上記各流体循環路a、b、
c、dに熱交換流体を循環させるとともに、四方弁3
6、37、38、39を図1(b)中実線位置とするこ
とにより、上記第1行程が行なわれる。
【0046】この第1行程では、エンジンEのエンジン
冷却水(加熱用熱交換流体)が、流体循環路aを経て第
2吸着コア30の熱交換部301に循環されるので、第
2吸着コア30の吸着剤Sが加熱されて気体冷媒を脱着
し、この吸着剤Sから脱着された気体冷媒が第2蒸発凝
縮器室67へ流入する。これに対して、第2蒸発凝縮器
70は、上記した吸着コア・蒸発凝縮器冷却器25にて
冷却されているため、第2蒸発凝縮器室67において気
体冷媒が凝縮される。
【0047】また、第1吸着コア20は、上記した吸着
コア・蒸発凝縮器冷却器25にて冷却されているため、
この第1吸着コア20の吸着剤Sが気体冷媒を吸着し、
これにより、吸着コア室62、連通部86、および、蒸
発凝縮器室66にて形成される空間の圧力が下がり、蒸
発凝縮器室66内の液体冷媒が蒸発する。そして、蒸発
凝縮器60では、熱交換流体が蒸発潜熱を奪われて冷却
され、この冷却された熱交換流体を、流体循環路bを経
て室内熱交換器16に循環することにより、空調ダクト
2内を流れる空気(つまり、室内熱交換器16に送風さ
れる空気)を冷却、除湿する。換言すれば、蒸発凝縮器
60における冷媒の蒸発潜熱を、流体循環路c、dを流
れる熱交換流体を介して、空調ダクト2内を流れる空気
から吸熱することにより、空気を冷却、除湿する。
【0048】そして、四方弁36、37、38、39を
図1(b)中点線位置とすることにより、第2行程が実
行される。この第2行程では、上記した第1行程の吸着
と脱着、蒸発と凝縮が入れ替わるだけであるため、第2
行程の作動説明は省略する。次に、発熱機器260の冷
却温度、および、室内冷房の具体的制御方法を図3に示
すフローチャートに基づいて説明する。
【0049】空調コントロールパネル52に設けられた
空調作動スイッチ(図示せず)の投入により図3の制御
ルーチンがスタートし、まず、ステップS101にて空
調コントロールパネル52の温度コントロールレバーの
設定位置(設定温度)を読み込み、ステップS102
で、室内熱交換器後センサ45、外気温センサ46、内
気温センサ47、圧力センサ50、日射センサ51か
ら、室内熱交換器後温度Te、外気温度To、内気温度
Ti、圧縮機吸入圧P、日射量Qを読み込む。
【0050】次のステップS103では、ステップS1
01で読み込んだ温度コントロールレバー位置と、ステ
ップS102で読み込んだ室内熱交換器後温度Te、外
気温度To、内気温度Ti、日射量Qから、目標吹出空
気温度TAOを算出する。次のステップS104では、
実際の目標吹出空気温度と、ステップS103にて算出
した目標吹出空気温度TAOとが一致するように、送風
ファン3の回転数、および、エアミックスドア31aの
回動位置が、図示しないファジー制御マップにより制御
される。これにより、冷房能力は、温度コントロールレ
バーで設定される設定温度に応じた値に常に制御可能と
なる。
【0051】そして、次のステップS105では、ステ
ップS102で読み込んだ実際の圧縮機吸入圧Pと、目
標圧縮機吸入圧Poとが一致するように、インバータ制
御により圧縮機21の回転数が制御される。ここで、発
熱機器冷却器26の冷却する発熱機器260が例えばイ
ンバータ等の電子機器である場合は、電子機器の漏電防
止等のために、電子機器表面での結露を確実に防止する
必要がある。そこで、目標圧縮機吸入圧Poは、発熱機
器冷却器26を流れる冷媒の温度が、発熱機器260表
面での結露を防止可能な温度(例えば、発熱機器260
の周囲温度よりも所定温度(例えば5℃程度)高い温
度。例えば20℃〜30℃)となるように設定してあ
り、予め電子制御装置44に記憶させてある。
【0052】この回転数制御は、例えば、実際の圧縮機
吸入圧Pと、目標圧縮機吸入圧Poとの偏差に応じて、
図示しないファジー制御マップにより制御される。これ
により、発熱機器冷却器26を流れる冷媒の温度(換言
すれば、発熱機器260の冷却温度)が、発熱機器26
0表面での結露を防止可能な温度に常に制御可能とな
る。
【0053】(第2実施形態)図4に示す本実施形態で
は、上記第1実施形態における流体循環路c、dのう
ち、上記合流路gに、ラジエータ56が直列的に接続さ
れており、さらに、ラジエータ56をバイパスするバイ
パス回路57が設けられている。ラジエータ56は、電
動送風ファン58により送風される外気と熱交換して冷
却される、いわゆる空冷式の放熱器である。バイパス回
路57には電磁弁(開閉手段)57aが設けてあり、こ
の電磁弁57aを開閉することにより、バイパス回路5
7における熱交換流体の流れを断続している。
【0054】また、合流路gには、吸着コア・蒸発凝縮
器冷却器25をバイパスするバイパス回路59が設けら
れており、このバイパス回路59には電磁弁(開閉手
段)59aが設けてある。電動送風ファン58、およ
び、電磁弁57a、59aは、電子制御装置44にて駆
動制御される。また、本実施形態では、流体循環路cと
流体循環路dとの合流路gを流れる熱交換流体の温度を
検出するセンサ61が、合流路gに設けてあり、このセ
ンサ61の検出信号も、上記した電子制御装置44に入
力されるようになっている。
【0055】次に、本実施形態の作動を説明する。な
お、上記したラジエータ56、電動送風ファン58、電
磁弁57a、および、電磁弁59aに係わる作動のみ
が、上記第1実施形態と異なるため、この作動のみを説
明する。まず、夏期のように外気温度が高い(例えば3
5℃以上)場合の作動について説明する。この場合、セ
ンサ61の検出する熱交換流体の温度が所定温度(例え
ば外気温、35℃程度)よりも高いときは、ラジエータ
56にて放熱する必要があるとして、電磁弁57aを閉
じて、熱交換流体をラジエータ56に循環させるととも
に、電動送風ファン58を作動させる。
【0056】これにより、流体循環路c、dを流れる熱
交換流体は、上記冷却器25にて冷媒に吸熱されて(冷
媒へ放熱して)冷却されるとともに、ラジエータ56に
て室外へ放熱して冷却される(換言すれば、流体循環路
c、dを流れる熱交換流体を介して、吸着熱および凝縮
熱をラジエータ56に移動させることにより、このラジ
エータ56にて吸着熱および凝縮熱を放熱できる)。こ
のように、ラジエータ56にて放熱した熱量分だけ、上
記冷却器25の吸熱量が減る。したがって、冷却器25
に必要とされる冷却能力が減るため、蒸気圧縮式冷凍サ
イクル200に循環させる冷媒量も少なくて済み、圧縮
機21の消費動力を低減できる。
【0057】そして、センサ61の検出する熱交換流体
の温度が上記所定温度以下となったとき、ラジエータ5
6にて放熱する必要がないとして、電磁弁57aを開い
て、熱交換流体をバイパス回路57に循環させるととも
に、電動送風ファン58を停止する。ここで、バイパス
回路57に比べてラジエータ56の方が圧損が大きいた
め、電磁弁57aを開いたときは、主にバイパス回路5
7に熱交換流体が循環する。
【0058】次に、春秋期のように外気温度がさほど高
くない(例えば30℃程度)場合の作動を説明する。こ
の場合は、上記した吸着熱および凝縮熱を、ラジエータ
56にて放熱可能であるので、電磁弁57aを閉じ、電
磁弁59aを開くことにより、熱交換流体をバイパス回
路59およびラジエータ56に循環させるとともに、電
動送風ファン58を作動させる。ここで、バイパス回路
59に比べて、吸着コア・蒸発凝縮器冷却器25の方が
圧損が大きいため、電磁弁59aを開いたときは、主に
バイパス回路59に熱交換流体が循環する。
【0059】(第3実施形態)図5(a)および(b)
に示す本実施形態では、上記第1実施形態における流体
循環路c、dを完全に並列に設けた(つまり、合流路g
を有さない)ものであり、さらに、流体循環路dには、
電動送風ファン71により送風される外気と熱交換して
冷却されるラジエータ(放熱器)72が、第1、第2蒸
発凝縮器60、70と直列的に接続されている。また、
流体循環路dには電動ポンプ73が設けられており、こ
の電動ポンプ73により、流体循環路dにおける図5
(a)中矢印方向への熱交換流体流れを断続させてい
る。なお、上記した電動ポンプ34は、流体循環路cの
みにおいて、図5(a)中矢印方向への熱交換流体流れ
を断続させている。電動送風ファン58および電動ポン
プ73は、電子制御装置44にて駆動制御される。
【0060】そして、本実施形態では、上記した冷却器
25を流れる気液二相冷媒中の液冷媒が、吸着側の吸着
コア20、30における吸着熱にて加熱された熱交換流
体から吸熱して蒸発することにより、熱交換流体を冷却
するとともに、凝縮側の蒸発凝縮器60、70における
凝縮熱にて加熱された熱交換流体を、ラジエータ72に
循環させることにより放熱して、熱交換流体を冷却す
る。換言すれば、流体循環路dを流れる熱交換流体を介
して、凝縮側の蒸発凝縮器60、70における冷媒の凝
縮熱をラジエータ72に移動させることにより、ラジエ
ータ72にて凝縮熱を放熱させている。
【0061】本実施形態によれば、上記第1実施形態に
比べて、ラジエータ72にて凝縮熱を放熱する分だけ冷
却器25の吸熱量が減る。したがって、冷却器25に必
要とされる冷却能力が減るため、蒸気圧縮式冷凍サイク
ル200に循環させる冷媒量も少なくて済み、圧縮機2
1の消費動力を低減できる。 (第4実施形態)図6に示す本実施形態は、圧縮機21
の吐出側の高温冷媒により、流体循環路aを流れるエン
ジン冷却水を過熱する冷却水加熱器75を備えている。
冷却水加熱器75は、圧縮機21の吐出側の冷媒通路
を、流体循環路aを流れるエンジン冷却水に接触させる
ように構成してなる。また、冷媒回路Rには、凝縮器2
2をバイパスするバイパス回路76を設け、このバイパ
ス回路76に電磁弁(開閉手段)76aを設け、この電
磁弁76aを開閉することにより、バイパス回路76に
おける冷媒流れを断続する。
【0062】また、流体循環路aには、冷却水加熱器7
5に接触する部位をバイパスするバイパス回路78を設
け、このバイパス回路78に電磁弁(開閉手段)78a
を設け、この電磁弁78aを開閉することにより、バイ
パス回路78におけるエンジン冷却水の流れを断続す
る。また、エンジン冷却水の水温を検出するセンサ79
が、流体循環路aに設けてあり、このセンサ79の検出
信号が、上記した電子制御装置44に入力されるように
なっている。
【0063】ここで、ハイブリッド車では、車両走行中
であってもエンジンEが停止する場合があり、このと
き、エンジン冷却水の水温が低下してしまう。この結
果、冷房性能の不足(換言すれば、吸着コア20、30
の加熱不足)や、燃費の悪化や、暖房性能の不足(換言
すれば、ヒータコア31での放熱量不足)をもたらす恐
れがある。
【0064】これに対して本実施形態では、エンジン冷
却水の水温が、上記第1所定温度(エンジン冷却水をバ
イパス回路41に流すか、ラジエータ32に流すかを、
サーモスタット42にて切り替える温度)よりもさらに
低い第2所定温度(例えば外気温、50℃程度)以下で
あるときは、エンジン冷却水を加熱する必要があるとし
て、電磁弁78aを閉じてエンジン冷却水を冷却水加熱
器75に循環させるとともに、電磁弁76aを開いて冷
媒を主にバイパス回路76に循環させる。
【0065】これにより、圧縮機1の吐出側の高温高圧
冷媒によりエンジン冷却水を加熱できるので、上記恐れ
を抑制できる。このとき、高温高圧冷媒の凝縮は冷却水
加熱器75においてのみ行なわれるが、圧縮機1の吐出
圧が上昇するときは、電磁弁76aを閉じることにより
冷媒を凝縮器22にも循環させ、この凝縮器22におい
ても冷媒を凝縮させるとよい。
【0066】そして、エンジン冷却水の水温が上記第2
所定温度よりも高いときは、エンジン冷却水を加熱する
必要がないとして、電磁弁78aを開くことによりエン
ジン冷却水をバイパス回路77に循環させるとともに、
電磁弁76aを閉じることにより冷媒を凝縮器22に循
環させる。 (第5実施形態)図7に示す本実施形態では、上記第4
実施形態の冷媒加熱器75を採用するとともに、上記第
3実施形態のように、流体循環路c、dを完全に並列に
設けたものである。なお、本実施形態の作動は、上記第
1、第3、第4実施形態の作動の組合せである。これに
より、圧縮機1の消費動力を低減できるとともに、エン
ジン冷却水の水温が下がりすぎることを抑制できる。
【0067】(第6実施形態)図8に示す本実施形態で
は、蒸気圧縮式冷凍サイクル200において、上記した
レシーバ23の代わりに、圧縮機21の吸込側(蒸発器
26の下流側)にアキュムレータタンク230を用いて
おり、さらに、上記した温度式膨張弁24の代わりに、
弁開度の調整機能のない細径チューブからなるキャピラ
リチューブ(固定絞り、減圧手段)240を用いてお
り、これ以外の構造は、上記第1実施形態と同様であ
る。本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の
効果が得られる。
【0068】(第7実施形態)本実施形態は、上記実施
形態に対して冷暖房能力向上および省動力化を図ったも
のである。そして、図9は本実施形態に係る車両用空調
装置のシステムを示すものであり、上記実施形態と等し
い構成部品については、等しい符号を付した。以下、上
記実施形態と相違点を中心に本実施形態を説明する。
【0069】図9中、21bは圧縮機21の吸入側に配
設されて圧縮機21に液冷媒が吸入されることを防止す
るとともに、余剰冷媒を蓄えるアキュームレータ(タン
ク手段)である。また、22bは凝縮器22を迂回する
バイパス回路22cを開閉する電磁弁であり、72aは
ラジエータ72を迂回するバイパス回路72bを開閉す
る電磁弁である。、そして、25aは吸着コア冷却器2
5を迂回するバイパス回路25bを開閉する電磁弁であ
り、31bはヒータコア(暖房用熱交換器)31に流入
するエンジン冷却水(冷却液)の流通状態を制御する電
磁弁であり、これら電磁弁22b、72a、25a、3
1aの開閉は電子制御装置44により制御される。
【0070】因みに、26aは発熱機器260の温度を
検出する温度センサ(温度検出手段)であり、電子制御
装置44は、温度センサ26aの検出値に基づいて発熱
機器260の温度が所定温度以上に上昇することがない
ように圧縮機21の稼働状態を制御している。また、5
0aは圧縮機21の吐出側の冷媒温度を検出する温度セ
ンサ(温度検出手段)であり、34aは電動ポンプ34
によって循環させられる熱交換流体の温度を検出する温
度センサであり、これらセンサ50a、34aの検出信
号は電子制御装置44に入力されている。
【0071】ところで、図10は空調コントロールパネ
ル52の正面図であり、52aは開口部切替ドア10、
11、12の作動設定をする吹出口切替レバーであり、
52bは内外気切替ドア6の作動設定をする内外気切替
レバーである。52cは車室内に吹き出す空調風の温度
を設定する温度コントロールレバーであり、52dは送
風機3の送風量を設定する風量設定レバーである。
【0072】また、52eは蒸気圧縮式冷凍サイクル2
00または吸着式冷凍サイクル100を稼働させるエア
コンスイッチ(A/Cスイッチ)であり、52fは後述
するエコノミーモード運転をするか否かの指示設定を行
うエコノミースイッチ(ECOスイッチ)である。そし
て、これらスイッチ52e、52fおよび各レバー52
a〜52dは車両乗員(操作員)の手動操作により設定
される。
【0073】次に、本実施形態の概略作動を説明する
(図11参照)。先ず、図示しない車両のイグニッショ
ンスイッチ(IGスイッチ)がON状態であるか否かを
判定し(S101)、IGスイッチがON状態でない
(OFF状態である)ときは、車両が停止しているとみ
なして車両用空調装置も停止させる(S111)。
【0074】一方、IGスイッチがON状態であるとき
には、モータ3aに通電されているか否かを判定するこ
とにより送風機3(ブロワ)が稼働中であるか否か(O
N状態であるかOFF状態であるか)を判定し(S10
2)、送風機3がOFF状態であると判定されたときに
は、冷房運転又は暖房運転を行わないものとみなして、
発熱機器260の冷却のみを行うノーマル機器冷却モー
ドを実行する(S112)。なお、ノーマル機器冷却モ
ードの詳細については後述する。
【0075】また、送風機3がON状態であると判定さ
れたときには、A/Cスイッチ52eおよびECOスイ
ッチ52fのON−OFF状態により、乗員が希望する
車両空調装置の稼働状態を判定する(S103)。そし
て、両スイッチが共にOFF状態であるときには、乗員
が暖房運転を希望しているものとみなして、ヒータコア
31において必要とされる必要暖房能力が不足している
か否を判定し(S104)、必要暖房能力が足りている
もの判定されたときには、ノーマル暖房モードを実行し
(S113)、必要暖房能力が不足しているものと判定
されたときには、エンジン冷却水加熱モードを実行する
(S114)。なお、ノーマル暖房モードおよびエンジ
ン冷却水加熱モードの詳細については後述する。
【0076】因みに、必要暖房能力が不足しているか否
を判定は、温度コントロールレバー52cの設定値等か
ら電子制御装置44にて決定される必要暖房能力に応じ
たエアミックスドア31aの開度、およびセンサ79に
より検出されたエンジン冷却水温度に基づいて判定され
るものである。具体的には、図12に示すように、エア
ミックスドア31aについてのフラグ、およびエンジン
冷却水温度についてのフラグが共に1の場合にのみ必要
暖房能力が不足しているものと判定し、その他の場合は
必要暖房能力が足りているものと判定する。
【0077】また、図11のS103にて乗員によりE
COスイッチ52fが投入(ON)されたものと判定さ
れたときには、車両用空調装置が冷房運転状態にあるの
か、暖房運転状態にあるのかを判定し(S105)、暖
房運転状態にあると判定されたときにはS104を実行
し、一方、冷房運転状態にあると判定されたときにはノ
ーマル吸着冷房モードを実行する(S115)。なお、
ノーマル吸着冷房モードの詳細については後述する。
【0078】因みに、本実施形態では、エアミックスド
ア31aの開度が所定開度(例えば50%)以上である
か否かによって、車両用空調装置が冷房運転状態にある
のか、暖房運転状態にあるのかを判定している。また、
S103にてA/Cスイッチ52eが投入(ON)され
たものと判定されたときには、S105と同様な手法に
より車両用空調装置が冷房運転状態にあるのか、暖房運
転状態にあるのかを判定し(S106)、暖房運転状態
にあると判定されたときにはS104を実行し、一方、
冷房運転状態にあると判定されたときには、室内熱交換
器16において必要とされる必要冷凍能力が不足してい
るか否を判定する(S107)。
【0079】そして、必要冷凍能力が足りていると判定
されたときにはノーマル吸着冷房モードを実行し(S1
15)、必要冷凍能力が不足している判定されたときに
は、温度センサ80(図9参照)によって検出された実
際に車室内に吹き出される空気の温度(実吹出空気温
度)が所定温度(例えば35℃)未満であるか否かを判
定する(S108)。
【0080】因みに、必要冷凍能力が不足しているか否
を判定は、温度コントロールレバー52cの設定値等か
ら電子制御装置44にて決定される目標吹出空気温度と
実吹出空気温度との温度差に基づいて判定されるもので
ある。具体的には、図13に示すように、両吹出空気温
度の差についてのフラグが1の場合に必要冷凍能力が不
足しているものと判定し、フラグが0の場合は必要冷凍
能力が足りているものと判定する。
【0081】また、図11のS108にて実吹出空気温
度が所定温度(35℃)未満であると判定されたときに
は、蒸気圧縮式冷凍サイクル200により吸着式冷凍サ
イクル100の冷凍能力を補完(サポート)する必要が
あるものとみなして、吸着コア冷却冷房モード(S11
6)、水加熱・吸着コア冷却モード(S117)および
エンジン冷却水加熱冷房モード(S118)のうちいず
れの補完モード(サポートモード)を実行するかを決定
する(S109)。
【0082】一方、実吹出空気温度が所定温度(35
℃)以上であると判定されたときには、急速に車室内を
冷却(冷房)する必要があるものとみなして、クールダ
ウンモードを実行する(S119)。なお、吸着コア冷
却冷房モード、水加熱・吸着コア冷却モード(S11
7)、エンジン冷却水加熱冷房モードおよびクールダウ
ンモードの詳細については後述する。
【0083】因みに、S109における判定は、図14
に示すように、外気温度(外気温センサ46の検出温
度)についてのフラグ、およびエンジン冷却水温度(セ
ンサ79の検出温度)についてのフラグに基づいて決定
される。具体的には、エンジン冷却水温度についてのフ
ラグが1の場合には吸着コア冷却冷房モードが選定さ
れ、外気温度についてのフラグおよびエンジン冷却水温
度についてのフラグが共に0の場合にはエンジン冷却水
加熱冷房モードが選定され、外気温度についてのフラグ
が1、かつ、エンジン冷却水温度についてのフラグが0
の場合には水加熱・吸着コア冷却モードが選定される。
【0084】以下、各モードについて説明する。 1.ノーマル機器冷却モード(図15、16参照) ノーマル機器冷却モードは、発熱機器260の冷却だけ
を蒸気圧縮冷凍サイクル200で行うモードである。具
体的には、蒸気圧縮式冷凍サイクル200の冷媒(以
下、この冷媒を循環冷媒と呼ぶ。)を、圧縮機21、冷
却水加熱器75、凝縮器22、温度式膨張弁24、吸着
コア・蒸発凝縮器冷却器25、発熱機器冷却器26およ
びアキュームレータ21bに循環させる。
【0085】このとき、電磁弁35が開いているため、
エンジン冷却水が冷却水加熱器75内に流入しないの
で、循環冷媒とエンジン冷却水との間で熱交換が行われ
ず、循環冷媒が凝縮器22にて冷却されて凝縮する。ま
た、電動ポンプ34が停止しているため、吸着剤Sと循
環冷媒との間で熱交換が行われないので、循環冷媒は吸
着コア・蒸発凝縮器冷却器25にて蒸発することなく発
熱機器冷却器26に流入し、発熱機器冷却器26にて発
熱機器260から熱を奪って蒸発する。
【0086】なお、ノーマル機器冷却モードは、発熱機
器260を冷却するものであるので、車両が走行可能状
態にあるときは、必ず実行されるモードである。 2.ノーマル暖房モード(図15、16参照) ノーマル暖房モードは、エンジン排熱を利用して暖房を
行うモードである。具体的には、エンジンEで加熱され
たエンジン冷却水をヒータコア31に循環させるもので
あり、エンジンEの稼働時にはエンジンE内に内蔵され
たウォータポンプ(図示しない)によりエンジン冷却水
を循環させ、エンジンE停止時には電動ポンプ33によ
りエンジン冷却水を循環させる。
【0087】これにより、走行用電動モータを有してい
ない通常の車両と同様な暖房運転を行いながら発熱機器
260の冷却が行われる。 3.エンジン冷却水加熱暖房モード(図15、16参
照) エンジン冷却水加熱暖房モードは、蒸気圧縮式冷凍サイ
クル200の排熱により暖房能力の補助(補完)を行う
モードである。
【0088】具体的には、電磁弁22bを開くととも
に、電磁弁78aを閉じることによりエンジン冷却水と
循環冷媒との間で熱交換を行い、蒸気圧縮式冷凍サイク
ル200の排熱をエンジン冷却水に吸熱させて暖房能力
の補助(補完)を行う。これにより、エンジン冷却水温
度が低く暖房能力が不足するときには、発熱機器260
の排熱および圧縮機21の圧縮仕事に相当する熱によ
り、暖房能力が補助される。
【0089】4.ノーマル吸着冷房モード(図15、1
6参照) ノーマル吸着冷房モードは、吸着式冷凍サイクル100
のみにて冷房運転を行うモードである。なお、吸着式冷
凍サイクル100の作動は上記実施形態と同様であるた
め、本実施形態では、吸着式冷凍サイクル100の作動
説明は省略する。
【0090】これにより、ノーマル吸着冷房モードで
は、エンジン排熱による吸着剤Sの加熱および外気によ
る吸着剤Sの冷却のみによって冷房運転が行われるの
で、消費動力0で冷房運転をすることができる。 5.吸着コア冷却冷房モード(図15、16参照) 吸着コア冷却冷房モードは、蒸気圧縮冷凍サイクル10
0で冷却された熱交換流体にて吸着工程にある吸着剤S
を冷却することで、吸着剤Sの吸着作用を促進させて吸
着工程にある密閉容器内の冷媒(以下、この冷媒を吸着
冷媒と呼ぶ。)の蒸発を促進させ、吸着式冷凍サイクル
100の冷凍能力不足を補助(補完)するものである。
【0091】具体的には、電磁弁72aを開き、電磁弁
25aを閉じる。これにより、蒸気圧縮冷凍サイクル1
00で冷却された熱交換流体は、ラジエータ72を迂回
して外気にて加熱されることなく、吸着工程にある吸着
コアの熱交換部を流通するので、吸着剤Sが効率良く冷
却される。したがって、このモードでは、外気温度が高
いときであっても、吸着式冷凍サイクルの冷凍能力が低
下することを防止して、安定的に冷凍能力を発揮させな
がら冷房運転をすることができる。
【0092】なお、蒸気圧縮式冷凍サイクル200にて
冷却された熱交換流体の温度(温度センサ34aの検出
温度)が外気温度より高いときには、電磁弁72aを開
くことにより、ラジエータ72にて熱交換流体をさらに
冷却してもよい。 6.エンジン冷却水加熱冷房モード(図15、16参
照) エンジン冷却水加熱冷房モードは、吸着式冷凍サイクル
100において吸着剤に吸着された吸着冷媒を脱着(脱
離)させるに必要な熱(エンジン排熱)が不足したとき
に、蒸気圧縮冷凍サイクル200の排熱(発熱機器26
0の排熱および圧縮機21の圧縮仕事分の熱)をエンジ
ン冷却水に向けて放熱することにより、吸着冷媒を脱着
を促進させ、吸着式冷凍サイクル100の冷凍能力が低
下することを防止するものである。
【0093】具体的には、電磁弁78aを閉じるととも
に、電磁弁25aを開くことにより、エンジン冷却水加
熱暖房モードと同様に、循環冷媒とエンジン冷却水との
間で熱交換が行われてエンジン冷却水が加熱されるの
で、脱着工程にある吸着剤Sの脱着作用が促進される。
したがって、エンジン排熱が不足し、吸着式冷凍サイク
ル100の脱着工程が抑制されて冷凍能力が不足したと
きであっても、発熱機器260の排熱等により吸着式冷
凍サイクル100の冷凍能力を補助(補完)することが
できる。
【0094】7.水加熱・吸着冷却モード(図15、1
6参照) 水加熱・吸着冷却モードは、吸着コア冷却冷房モードと
エンジン冷却水加熱冷房モードを組み合わせたモードで
ある。具体的には、電磁弁72aを開き、電磁弁25a
を閉じ、かつ、電磁弁78aを閉じることで、蒸気圧縮
式冷凍サイクル200により吸着工程にある吸着剤Sの
冷却を補助しつつ、脱着工程にある吸着剤Sの加熱を補
助する。
【0095】これにより、外気温度が高くかつエンジン
排熱が不足するときであっても、蒸気圧縮冷凍サイクル
の補助(サポート)により吸着式冷凍サイクル100の
冷凍能力の低下を補助(補完)することができる。 8.クールダウンモード(図15、16参照) クールダウンモードは、吸着式冷凍サイクルの冷凍能力
を利用ぜず、蒸気圧縮冷凍サイクル200にて冷却され
た熱交換流体を直接に室内熱交換器16に流通させるこ
とにより、車室内の急速冷房を図るものである。。
【0096】つまり、四方弁36、38、37を図1
(B)中の実線位置、四方弁39を破線位置に固定する
とともに(第1、第2行程の交互運転は行わない)、電
磁弁72aを開き、かつ、電磁弁25aを閉じること
で、熱交換流体が、四方弁38、第2蒸発凝縮器70、
四方弁39、電動ポンプ35、室内熱交換器16、四方
弁38、第1蒸発凝縮器60、電磁弁72a、吸着コア
・蒸発凝縮器冷却器25および電動ポンプ34間を循環
する。
【0097】一方、循環冷媒は、エンジン冷却水と熱交
換することなく凝縮器22に流入して凝縮器22にて凝
縮する。その後、温度式膨張弁24にて減圧された循環
冷媒は、吸着コア・蒸発凝縮器冷却器25にて蒸発して
熱交換流体を冷却するとともに、発熱機器冷却器26に
て発熱機器260を冷却する。これにより、蒸気圧縮冷
凍サイクル100により車室内を急速に冷却することが
できる。
【0098】なお、本実施形態では、実吹出空気温度が
所定温度以上の場合にクールダウンモードを実行するこ
ととしているが、エンジン始動直後等のエンジン冷却水
の温度が低く、吸着式冷凍サイクル100の冷凍能力が
小さいときに、クールダウンモードを実行するように構
成してもよい。次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0099】本実施形態によれば、S107にて室内熱
交換器16において必要とされる必要冷凍能力を検出す
る必要冷凍能力検出手段を構成しているとともに、必要
冷凍能力が所定能力以上の場合に、吸着状態にある吸着
剤Sを蒸気圧縮式冷凍サイクル200により冷却する吸
着コア冷却冷房モードおよび水加熱・吸着冷却モード
(冷凍能力補完手段)を有しているので、前述のごと
く、吸着式冷凍サイクル100の冷凍能力不足を補うこ
とができる。
【0100】また、必要冷凍能力が所定能力以上の場合
に、前述のごとく、蒸気圧縮式冷凍サイクル200が発
揮する冷凍能力を室内熱交換器16に供給するクールダ
ウンモード(冷凍能力補完手段)を有しているので、車
室内を急速に冷却することができる。また、必要冷凍能
力が所定能力以上の場合に、脱着工程にある吸着剤Sを
循環冷媒により加熱するエンジン冷却水加熱冷房モード
および水加熱・吸着冷却モード(冷凍能力補完手段)を
有しているので、前述のごとく、吸着式冷凍サイクル1
00の冷凍能力不足を補うことができる。
【0101】以上に述べたように、本実施形態では、外
気温度が高い場合やエンジン排熱が不足するときに発生
する冷房能力(冷凍能力)不足に対しても、その不足す
る冷凍能力に応じて蒸気圧縮冷凍サイクル200にて補
助(サポート)するので、冷凍能力不足を補うことがで
きる。また、本実施形態に係る車両用空調装置では、吸
着式冷凍サイクル100では十分な冷凍能力を発揮する
ことが困難なエンジン始動直後においても、十分な冷凍
能力を車室内に対して供給することができる。
【0102】また、発熱機器260の冷却を蒸気圧縮式
冷凍サイクル200で行っているので、外気温度やエン
ジン冷却水温度等に影響されることなく、発熱機器26
0を安定的に冷却することができる。また、吸着式冷凍
サイクル100の冷凍能力が不足したときに、蒸気圧縮
式冷凍サイクル200にて冷房運転の補助を行うので、
車両用空調の省動力化を図ることができる。
【0103】また、エンジン冷却水温度が低く暖房能力
が不足したときには、発熱機器260の排熱を暖房に利
用しているので、省動力(省エネルギ)化を図りつつ、
暖房能力不足を補うことができる。さらに、本実施形態
では、ECOスイッチ52fのON−OFF状態を判定
するS103(冷凍能力補完手段)を有しているので、
冷凍能力が不足したときに、蒸気圧縮式冷凍サイクル2
00による冷凍能力補助を実行するか否の選択を乗員が
することができる。したがって、乗員の選択により冷房
運転時の省動力(省エネルギ)化をさらに進めることが
できる。
【0104】(他の実施形態)第1〜6実施形態では、
発熱機器260と発熱機器冷却器26とを接触するよう
に配置して、この接触部位を経て、発熱機器260の発
する熱を発熱機器冷却器26にて吸熱させていたが、発
熱機器260と発熱機器冷却器26との間に熱交換流体
を循環させる流体循環路を設け、この流体循環路を流れ
る熱交換流体を介して、発熱機器260の発する熱を発
熱機器冷却器26に移動させることにより、熱を発熱機
器冷却器26に吸熱させてもよい。
【0105】また、吸着コア・蒸発凝縮器冷却器25
を、発熱機器冷却器26よりも上流に設けていたが、吸
着コア・蒸発凝縮器冷却器25を、発熱機器冷却器26
よりも下流に設けてもよい。また、発熱機器260の冷
却温度(換言すれば、発熱機器冷却器26を流れる冷媒
温度)を検出する冷却温度センサを設け、この冷却温度
センサの検出値と、目標冷却温度(発熱機器260表面
での結露を防止可能な温度)との比較により、圧縮機2
1の回転数を制御してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態における空調装
置の全体構成図、(b)は第1実施形態の吸着式冷凍サ
イクルの構成図である。
【図2】第1実施形態における空気制御装置の電気ブロ
ック図である。
【図3】第1実施形態における作動を示すフローチャー
トである。
【図4】第2実施形態における空調装置の全体構成図で
ある。
【図5】(a)は第3実施形態における空調装置の全体
構成図、(b)は第3実施形態の吸着式冷凍サイクルの
構成図である。
【図6】第4実施形態における空調装置の全体構成図で
ある。
【図7】第5実施形態における空調装置の全体構成図で
ある。
【図8】第6実施形態における空調装置の全体構成図で
ある。
【図9】第7実施形態における空調装置の全体構成図で
ある。
【図10】空調コントロールパネルの正面図である。
【図11】第7施形態の概略作動を示すフローチャート
である。
【図12】S104の説明図である。
【図13】S107の説明図である。
【図14】S109の説明図である。
【図15】電磁弁の作動を示す図表である。
【図16】電動ポンプの作動を示す図表である。
【符号の説明】
100…吸着式冷凍サイクル、20、30…吸着コア、
60、70…蒸発凝縮器(蒸発器、凝縮器)、200…
蒸気圧縮式冷凍サイクル、21…圧縮機、22…凝縮
器、24…膨張弁(減圧手段)、25…吸着コア・蒸発
凝縮器冷却器(吸着コア冷却器)、26…発熱機器冷却
器、260…発熱機器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 隆久 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却されることにより冷媒を吸着し、加
    熱されることにより冷媒を脱着する吸着コア(20、3
    0)と、この吸着コア(20、30)が冷媒を吸着する
    とき冷媒を蒸発させる蒸発器(60、70)と、前記吸
    着コア(20、30)が冷媒を脱着するとき冷媒を凝縮
    させる第1凝縮器(70、60)とを包含する吸着式冷
    凍サイクル(100)と、 冷媒を圧縮する圧縮機(21)と、この圧縮機(21)
    からの冷媒を凝縮する第2凝縮器(22)と、この第2
    凝縮器(22)からの冷媒を減圧する減圧手段(24、
    240)と、この減圧手段(24、240)からの冷媒
    に、前記吸着コア(20、30)における冷媒の吸着熱
    を吸熱させて、冷媒を蒸発させる吸着コア冷却器(2
    5)と、前記減圧手段(24、240)からの冷媒に、
    発熱機器(260)の発する熱を吸熱させて、冷媒を蒸
    発させる発熱機器冷却器(26)とを包含する蒸気圧縮
    式冷凍サイクル(200)とを備え、 前記吸着コア冷却器(25)に前記吸着熱を吸熱させる
    ことにより、前記吸着コア(20、30)を冷却し、 前記発熱機器冷却器(26)に前記発熱機器(260)
    の発する熱を吸熱させることにより、前記発熱機器(2
    60)を冷却することを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着コア(20、30)と、前記吸
    着コア冷却器(25)との間に熱交換流体を循環させる
    冷却用流体循環路(c、g)を備え、 前記冷却用流体循環路(c、g)を流れる熱交換流体を
    介して、前記吸着熱を前記吸着コア冷却器(25)へ移
    動させることにより、前記吸着コア冷却器(25)に前
    記吸着熱を吸熱させることを特徴とする請求項1に記載
    の冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却用流体循環路(c、g)に前記
    第1凝縮器(70、60)を接続し、 前記冷却用流体循環路(c、d、g)を流れる熱交換流
    体を介して、前記吸着熱、および、前記第1凝縮器(7
    0、60)における冷媒の凝縮熱を、前記吸着コア冷却
    器(25)に移動させることにより、前記吸着コア冷却
    器(25)に前記吸着熱および前記凝縮熱を吸熱させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 空冷式の放熱器(56)を備えており、 この放熱器(56)を、前記冷却用流体循環路(c、
    d、g)に接続し、 前記冷却用流体循環路(c、d、g)において、前記放
    熱器(56)をバイパスするバイパス回路(57)を設
    け、 前記バイパス回路(57)における熱交換流体流れを断
    続する開閉手段(57a)を設け、 前記冷却用流体循環路(c)を流れる熱交換流体の温度
    が所定温度以上のとき、前記開閉手段(57a)を閉じ
    て、前記放熱器(56)に熱交換流体を循環させ、 前記冷却用流体循環路(c)を流れる熱交換流体の温度
    が所定温度よりも小さいときは、前記開閉手段(57
    a)を開いてバイパス回路(57)に熱交換流体を循環
    させることを特徴とする請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 【請求項5】 空冷式の放熱器(72)を備えており、 この放熱器(72)と、前記第1凝縮器(70、60)
    との間に熱交換流体を循環させる放熱用流体循環路
    (d)を設け、 前記放熱用流体循環路(d)を流れる熱交換流体を介し
    て、前記第1凝縮器(70、60)における冷媒の凝縮
    熱を前記放熱器(72)に移動させることにより、前記
    放熱器(72)にて前記凝縮熱を放熱させることを特徴
    とする請求項1または2に記載の冷凍装置。
  6. 【請求項6】 冷却されることにより冷媒を吸着し、加
    熱されることにより冷媒を脱着する吸着コア(20、3
    0)と、この吸着コア(20、30)が冷媒を吸着する
    とき冷媒を蒸発させる蒸発器(60、70)と、前記吸
    着コア(20、30)が冷媒を脱着するとき冷媒を凝縮
    させる第1凝縮器(70、60)とを包含する吸着式冷
    凍サイクル(100)と、 冷媒を圧縮する圧縮機(21)と、この圧縮機(21)
    からの冷媒を凝縮する第2凝縮器(22)と、この第2
    凝縮器(22)からの冷媒を減圧する減圧手段(24、
    240)と、この減圧手段(24、240)からの冷媒
    に、前記吸着コア(20、30)における冷媒の吸着熱
    を吸熱させて、冷媒を蒸発させる蒸気圧縮式用蒸発器
    (25)とを包含する蒸気圧縮式冷凍サイクル(20
    0)と、 前記吸着熱を放熱させる空冷式の放熱器(72)とを備
    え、 前記蒸気圧縮式用蒸発器(25)に前記吸着熱を吸熱さ
    せることにより、前記吸着コア(20、30)を冷却す
    るとともに、前記放熱器(72)にて前記吸着熱を放熱
    させることにより、前記吸着コア(20、30)を冷却
    することを特徴とする冷凍装置。
  7. 【請求項7】 冷却されることにより冷媒を吸着し、加
    熱されることにより冷媒を脱着する吸着コア(20、3
    0)と、この吸着コア(20、30)が冷媒を吸着する
    とき冷媒を蒸発させる蒸発器(60、70)と、吸着コ
    ア(20、30)が冷媒を脱着するとき冷媒を凝縮させ
    る第1凝縮器(70、60)とを包含する吸着式冷凍サ
    イクル(100)と、 冷媒を圧縮する圧縮機(21)と、この圧縮機(21)
    からの冷媒を凝縮する第2凝縮器(22)と、この第2
    凝縮器(22)からの冷媒を減圧する減圧手段(24、
    240)と、この減圧手段(24、240)からの冷媒
    に、前記吸着コア(20、30)における冷媒の吸着熱
    を吸熱させて、冷媒を蒸発させる蒸気圧縮式用蒸発器
    (25)とを包含する蒸気圧縮式冷凍サイクル(20
    0)と、 前記第1凝縮器(70、60)における冷媒の凝縮熱を
    放熱させる空冷式の放熱器(72)とを備え、 前記蒸気圧縮式用蒸発器(25)に前記吸着熱を吸熱さ
    せることにより、前記吸着コア(20、30)を冷却す
    るとともに、前記放熱器(72)にて前記凝縮熱を放熱
    させることにより、前記第1凝縮器(70、60)を冷
    却することを特徴とする冷凍装置。
  8. 【請求項8】 冷却されることにより冷媒を吸着し、加
    熱されることにより冷媒を脱着する吸着コア(20、3
    0)と、この吸着コア(20、30)が冷媒を吸着する
    とき冷媒を蒸発させる蒸発器(60、70)と、前記吸
    着コア(20、30)が冷媒を脱着するとき冷媒を凝縮
    させる第1凝縮器(70、60)とを包含する吸着式冷
    凍サイクル(100)と、 冷媒を圧縮する圧縮機(21)と、この圧縮機(21)
    からの冷媒を凝縮する第2凝縮器(22)と、この第2
    凝縮器(22)からの冷媒を減圧する減圧手段(24、
    240)と、この減圧手段(24、240)からの冷媒
    に、前記吸着コア(20、30)における冷媒の吸着熱
    を吸熱させて、冷媒を蒸発させる蒸気圧縮式用蒸発器
    (25)とを包含する蒸気圧縮式冷凍サイクル(20
    0)と、 前記吸着コア(20、30)が冷媒を脱着するとき、前
    記吸着コア(20、30)にエンジン冷却水を循環させ
    る冷却水循環路(a)と、 前記圧縮機(21)の吐出側の冷媒から前記エンジン冷
    却水に放熱して、前記エンジン冷却水を加熱する冷却水
    加熱器(75)とを備え、 前記エンジン冷却水の温度が低いとき、前記冷却水加熱
    器(75)において前記エンジン冷却水を加熱すること
    を特徴とする冷凍装置。
  9. 【請求項9】 冷媒を圧縮蒸発させることにより冷凍能
    力を得とともに、発熱機器(260)を冷却する蒸気圧
    縮式冷凍サイクル(300)と、 冷凍能力を発揮するとともに、蒸発した蒸気冷媒を吸着
    する吸着剤(S)が収納された吸着器(20、30)を
    有する吸着式冷凍サイクル(100)と、 前記吸着式冷凍サイクル(100)より冷凍能力を得
    て、室内の冷房を行う室内熱交換器(16)と、 前記室内熱交換器(16)において必要とされる必要冷
    凍能力を検出する必要冷凍能力検出手段(S107)
    と、 前記必要冷凍能力が所定能力以上の場合に、吸着工程に
    ある前記吸着剤(S)を前記蒸気圧縮式冷凍サイクル
    (200)により冷却する冷凍能力補完手段(S11
    6、S117)とを有することを特徴とする空調装置。
  10. 【請求項10】 冷媒を圧縮蒸発させることにより冷凍
    能力を得とともに、発熱機器(260)を冷却する蒸気
    圧縮式冷凍サイクル(200)と、 冷凍能力を発揮するとともに、蒸発した蒸気冷媒を吸着
    する吸着剤(S)が収納された吸着器(20、30)を
    有する吸着式冷凍サイクル(100)と、 前記吸着式冷凍サイクル(100)より冷凍能力を得
    て、室内の冷房を行う室内熱交換器(16)と、 前記室内熱交換器(16)において必要とされる必要冷
    凍能力を検出する必要冷凍能力検出手段(S107)
    と、 前記必要冷凍能力が所定能力以上の場合に、脱着工程に
    ある前記吸着剤(S)を前記蒸気圧縮式冷凍サイクル
    (200)内を循環する冷媒により加熱する冷凍能力補
    完手段(S117、S118)とを有することを特徴と
    する空調装置。
  11. 【請求項11】 冷媒を圧縮蒸発させることにより冷凍
    能力を得とともに、発熱機器(260)を冷却する蒸気
    圧縮式冷凍サイクル(200)と、 冷凍能力を発揮するとともに、蒸発した蒸気冷媒を吸着
    する吸着剤(S)が収納された吸着器(20、30)を
    有する吸着式冷凍サイクル(100)と、 前記吸着式冷凍サイクル(100)より冷凍能力を得
    て、室内の冷房を行う室内熱交換器(16)と、 前記室内熱交換器(16)において必要とされる必要冷
    凍能力を検出する必要冷凍能力検出手段(S107)
    と、 前記必要冷凍能力が所定能力以上の場合に、前記蒸気圧
    縮式冷凍サイクル(200)が発揮する冷凍能力を前記
    室内熱交換器(16)に供給する冷凍能力補完手段(S
    119)とを有することを特徴とする空調装置。
  12. 【請求項12】 冷媒を圧縮蒸発させることにより冷凍
    能力を得とともに、発熱機器(260)を冷却する蒸気
    圧縮式冷凍サイクル(200)と、 冷凍能力を発揮するとともに、蒸発した蒸気冷媒を吸着
    する吸着剤(S)が収納された吸着器(20、30)を
    有する吸着式冷凍サイクル()と、 前記吸着式冷凍サイクル(100)より冷凍能力を得
    て、室内の冷房を行う室内熱交換器(16)と、 操作員の操作設定により、前記蒸気圧縮式冷凍サイクル
    (200)が発揮する冷凍能力を前記室内熱交換器(1
    6)に供給する冷凍能力補完手段(S103)とを有す
    ることを特徴とする空調装置。
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