JPH1182655A - 車両用ベルト式無段変速機のプーリ圧供給装置 - Google Patents

車両用ベルト式無段変速機のプーリ圧供給装置

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JPH1182655A
JPH1182655A JP23507197A JP23507197A JPH1182655A JP H1182655 A JPH1182655 A JP H1182655A JP 23507197 A JP23507197 A JP 23507197A JP 23507197 A JP23507197 A JP 23507197A JP H1182655 A JPH1182655 A JP H1182655A
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hydraulic pump
pressure
oil
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信次 左久間
Mitsuo Otaki
光郎 大瀧
Kaoru Kajikawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン停止状態で車両牽引を行う時にもド
ライブ及びドリブンプーリのシリンダ室へプーリ供給
し、ベルトが両プーリ間に適切に保持されない状態で回
転することを防止する。 【解決手段】 エンジン停止状態で車両が牽引されてい
るときは、ドリブンプーリ25と車輪の間の動力伝達機
構の回転駆動力によって駆動される第2油圧ポンプ8か
らの吐出油は、ソレノイド式方向制御バルブ71を介し
てドライブ及びドリブンプーリのシリンダ室22、26
へ供給されるため、両プーリ21、25とも適切なプー
リ推力圧が保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プーリ幅可変の一
対のプーリ間にベルトを巻き掛けてなるベルト式変速機
構を有した車両用ベルト式無段変速機のプーリ圧供給装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】プーリ幅可変の一対のプーリと、この両
プーリ間に巻き掛けたベルトから構成されたベルト式変
速機構を備え、ベルトの滑りを生じない適切なプーリ推
力圧(プーリ側圧)を適宜変化させ、ベルトの巻き掛け
径を変えることによって無段変速を行うベルト式無段変
速機が車両用等に用いられていることは周知である。こ
の一対のプーリはドライブプーリとドリブンプーリとか
らなり、各プーリはそれぞれプーリ軸に固定された固定
プーリ半体とプーリ軸の軸方向に移動可能な可動プーリ
半体とから構成される。
【0003】両プーリのプーリ幅の調整、すなわち可動
プーリ半体の軸方向の移動量の調整は、可動プーリ半体
と固定プーリ半体のシリンダ壁とに囲まれて形成される
シリンダ室に適宜所定のプーリ推力圧を供給することに
よって行われる。そして、この油圧を供給する油圧ポン
プは、エンジンに直結した軸上に配設されたギヤにより
常時駆動されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、例えばトルク
コンバータを有し、これにより発進クラッチの機能を与
えているベルト式無段変速機のように、ドリブンプーリ
からタイヤ車軸までの動力伝達経路中にクラッチ装置が
設けられていない変速機の場合には、ドリブンプーリか
らタイヤ車軸までは機械的に連結しており、常に連動し
て作動する。このような変速機を有した車両において、
例えばエンジンが故障したような場合に車両を牽引走行
するときは、タイヤの回転はタイヤ車軸、ドリブンプー
リを経てベルトへ伝達され、ベルトは両プーリ間を回転
することとなる。このときエンジンは停止しており油圧
ポンプは作動せずシリンダ室にプーリ推力圧が供給され
ないため、ベルトは両プーリ間に適切に保持されない状
態で回転を続けるという問題があった。
【0005】又、適切なプーリ推力圧を得るために、シ
リンダ室にスプリング等を設けることが考えられるが、
必要十分なプーリ推力圧をそのスプリングにより得よう
とすると、大きな設定荷重のスプリングが必要となり、
スペース的にかなり困難である。
【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、エンジン停止状態で車両牽引を行う時にも
シリンダ室にプーリ推力圧を供給して、ベルトが両プー
リ間に適切に保持されない状態で回転することを防止で
きるベルト式無段変速機のプーリ圧供給装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るベルト式無段変速機のプーリ圧供給
装置は、ドライブ側シリンダ室に供給されるプーリ圧に
よりプーリ幅を変更可能なドライブプーリ、ドリブン側
シリンダ室に供給されるプーリ圧によりプーリ幅を変更
可能なドリブンプーリ及びこれら両プーリ間に巻き掛け
られたベルトとから構成されたベルト式無段変速機構
と、ドライブプーリに駆動力を供給する駆動源と、ドリ
ブンプーリの出力を車輪に伝達する出力伝達手段と、駆
動源により駆動される第1油圧ポンプと、出力伝達手段
の回転駆動力により駆動される第2油圧ポンプと、駆動
源が駆動しているときには第1油圧ポンプからの吐出油
を用いて両シリンダ室へプーリ圧を供給し、駆動源が停
止しているときには第2油圧ポンプからの吐出油を用い
て両シリンダ室へプーリ圧を供給するプーリ圧供給制御
手段とから構成される。又、プーリ圧供給制御手段が、
ソレノイド式の油路切換手段を有し、駆動源が駆動時に
は油路切換手段がオンとなって第1油圧ポンプからの吐
出油を用いて両シリンダ室へプーリ圧を供給し、駆動源
が停止時には油路切換手段がオフとなって第2油圧ポン
プからの吐出油を用いて両シリンダ室へプーリ圧を供給
する構成であってもよい。
【0008】上記構成によれば、プーリ圧供給制御手段
により、車両牽引時には出力伝達手段の回転駆動力によ
り駆動される第2油圧ポンプからの吐出油がプーリ圧と
して両シリンダ室へ供給されるので、ベルトが両プーリ
間に適切に保持されない状態で回転することを防止でき
る。又、プーリ圧供給制御手段が、エンジンの駆動によ
る発電器からの通電によりオン・オフされるソレノイド
式の油路切換手段を有していれば、上記制御がエンジン
の駆動或いは停止に応じて自動的になされるので確実で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図を参照して説明する。図3及び4に本発明に
係るプーリ圧供給装置を有したベルト式無段変速機の構
成を示す。このベルト式無段変速機はハウジング1内に
ベルト式無段変速機構を有して構成され、このハウジン
グ1は左端にエンジンフライホイールハウジングとの接
合面2を有し、この接合面2がエンジンフライホイール
に接合されるように変速機がエンジンに取り付けられ
る。このとき、エンジン出力シャフトEsと同軸上に第
1軸S1が位置する。なお、以下の説明においては、変
速機の回転シャフト、ギヤ等の各回転中心軸を第1軸S
1〜第4軸S4として示すが、これは中心軸線を意味す
る。
【0010】このベルト式無段変速機においては、ハウ
ジング1内における第1軸S1上にトルクコンバータ5
(インペラ5a、タービン5b及びステータ5cからな
る)及び前後進切換機構4を並列に有する。エンジン出
力シャフトEsはトルクコンバータ5のインペラ5aに
接続され、トルクコンバータ5のタービン5bはタービ
ンシャフト6(これは前後進切換機構4の入力シャフト
でもある)と繋がる。なお、トルクコンバータ5は、エ
ンジン出力シャフトEsとタービン5bとを直接接続可
能なロックアップクラッチ5dを有する。 前後進切換
機構4はダブルピニオンタイプのプラネタリギヤを有
し、入出力部材(タービンシャフト6と第1シャフト2
3)を直結可能な前進用クラッチ11と、リングギヤを
固定保持可能な後進用ブレーキ12とを備える。これら
前進クラッチ11及び後進ブレーキ12を選択的に作動
させて、タービンシャフト6に対して第1シャフト23
を正転もしくは逆転させることが可能となっている。
【0011】トルクコンバータケース13には第1油圧
ポンプ3が取り付けられており、トルクコンバータ5の
端部に配置されてインペラ5aに繋がったハブに設けら
れたギヤによりチェーン7を介して駆動される。第1油
圧ポンプ3は、変速機下部のオイルパンに内蔵されたス
トレーナを介してオイルを吸引する。この吸引オイル
は、変速機ケース下部及びバルブボディ内に構成された
サクション油路を経由し、ジョイントパイプ等を経て第
1油圧ポンプ3に至る。第1油圧ポンプ3により吸引・
吐出されたオイルは、トルクコンバータケース油路及び
油圧制御回路を介して、変速に必要な制御油圧、トルク
コンバータ系統、潤滑、冷却に使用される。
【0012】第1シャフト23には、これと一体に形成
された固定プーリ半体21aと、これに対向するととも
に第1シャフト23上を軸方向に移動自在に配設された
可動プーリ半体21bとからなるドライブプーリ21が
配設されている。可動プーリ半体21bの側方には、固
定プーリ半体21aに結合されたシリンダ壁12aによ
り囲まれてドライブ側シリンダ室22が形成されてお
り、ドライブ側シリンダ室22内に供給される油圧、す
なわちプーリ推力圧(特許請求の範囲のプーリ圧に相
当)を制御することにより、可動プーリ半体21bを軸
方向に移動可能である。
【0013】第1軸S1から所定距離だけ離れて平行に
延びる第2軸S2上には回転自在に第2シャフト27が
配設されており、この第2シャフト27と一体に形成さ
れた固定プーリ半体25aと、これに対向するとともに
第2シャフト27上を軸方向に移動自在に配設された可
動プーリ半体25bとからドリブンプーリ25が構成さ
れている。可動プーリ半体25bの側方には、固定プー
リ半体25aに結合されたシリンダ壁により囲まれてド
リブン側シリンダ室26が形成されており、ドリブン側
シリンダ室26内に供給される油圧、すなわちプーリ推
力圧を制御することにより、可動プーリ半体25bを軸
方向に移動可能である。
【0014】ドライブプーリ21とドリブンプーリ25
とには金属製のVベルト24が巻き掛けられてベルト式
無段変速機構が構成されており、ドライブプーリ21の
回転がVベルト24を介してドリブンプーリ25に伝達
される。このとき、両プーリ21,25の可動プーリ2
1a,25aを移動させてプーリ幅を調整することによ
り、両プーリ21,25におけるベルトの巻き掛け半径
を任意に調整することができ、両プーリ21,25間で
の減速比を無段階に調整することができる。
【0015】ドリブンプーリ25の左側には第1ギヤ1
4が第2シャフト27に結合して配設されている。第2
軸S2から所定距離離れて平行に延びる第3軸S3上に
は第3シャフト28が回転自在に配設され、第3シャフ
ト28には第2ギヤ15及び第3ギヤ16が一体に形成
されている。第1ギヤ14は第2ギヤ15と噛合する。
又、第3軸S3から所定距離離れて平行に延びる第4軸
S4上にはディファレンシャル機構18が配設されてお
り、このディファレンシャル機構18に結合配設された
第4ギヤ17が第3ギヤ16と噛合する。このように、
第1〜第4ギヤ14,15,16,17により動力伝達
ギヤ列が構成されており、ドリブンプーリ25の回転は
この動力伝達ギヤ列を介してディファレンシャル機構1
8に伝達される。
【0016】前記第3シャフト28の左方のハウジング
1上には、第2油圧ポンプ8がボルト結合されるととも
に、この第2油圧ポンプ8の回転軸が第3シャフト28
にスプライン嵌合しており、第3シャフト28の回転駆
動力を受けて第2油圧ポンプ8は駆動される。
【0017】ディファレンシャル機構18には左右のア
クスルシャフト29,30が繋がっており、ディファレ
ンシャル機構18に伝達された動力はここで分割されて
左右のアクスルシャフト29,30を介して左右の車輪
(図示せず)に伝達される(ドリブンプーリ25の後前
記動力伝達ギヤ列を経てアクスルシャフト29、30ま
での動力伝達機構が特許請求の範囲の出力伝達手段に相
当する)。
【0018】次に、上記構成の無段変速機に用いられる
油圧制御装置について図1及び図2の油圧回路図を参照
して説明する。なお、この回路図において丸囲み数字
同士が繋がり、×印はその部分がドレンに繋がっている
ことを意味する。
【0019】エンジンの回転力を受けて駆動される第1
油圧ポンプ3の吐出油は、油路32を介して高圧レギュ
レータバルブ41に供給されるとともに、油路36を介
してレデューシングバルブ58に供給される。レジュー
シングバルブ58においてはほぼ一定の油圧を有したラ
イン圧PMOD を作り出し、このライン圧を有した作動油
を、油路31、37a,37b,37cに供給する。
【0020】油路37aは高低圧コントロールバルブ4
5に繋がる。この高低圧コントロールバルブ45はリニ
アソレノイド45aを有し、リニアソレノイド45aへ
の通電電流が制御され、このリニアソレノイド45aか
らスプール45bに作用する押圧力が制御されることに
より、油路37aから供給されるライン圧PMOD を調圧
してこの押圧力に対応した制御背圧PHLC を油路35
a,35bに供給する。この制御背圧PHLC は油路35
aを介して低圧レギュレータバルブ43の右端油室43
bに供給され、スプール43aを左方に押圧するように
作用する。又、上記制御背圧PHLC は、油路35bを介
して高圧コントロールバルブ47の右端油室47b及び
第1中間油室47cに供給され、それぞれスプール47
aを左方及び右方に押圧するように作用する。
【0021】高圧レギュレータバルブ41は、第1油圧
ポンプ3から油路32を介して供給される作動油圧を調
圧し、高圧コントロール圧PHを油路33a,33bに
供給する。この高圧コントロール圧PHは、油路33a
を介してシフトバルブ53に供給されるとともに、油路
33bを介して低圧レギュレータバルブ43に供給され
る。更に、高圧コントロール圧PHは高圧コントロール
バルブ47の左端油室47dに繋がる油路33cにも供
給される。
【0022】高圧コントロールバルブ47の第2中間油
室47eには、ライン圧PMOD が供給される油路37c
が接続されている。この油路37cはオリフィス56を
有するとともにオリフィス56の下流側においてソレノ
イドバルブ55に繋がっており、ソレノイドバルブ55
のオン・オフ作動により、第2中間油室47eへのライ
ン圧PMOD の供給制御がなされる。高圧コントロールバ
ルブ47は、右端油室47b及び第1中間油室47cに
供給される制御背圧PHLC 及び第2中間油室47eに供
給されるライン圧PMOD によってスプール47aの位置
制御がなされ、油路33cから供給された高圧コントロ
ール圧PHを調圧して作られた油圧を、油路33dを介
して高圧レギュレータバルブ41の右端油室41bに背
圧として供給する。
【0023】低圧レギュレータバルブ43は、制御背圧
PHLC を受けて、油路33bから供給される高圧コント
ロール圧PHを調圧し、低圧コントロール圧PLを油路
34に供給する。この低圧コントロール圧PLは、油路
34から分岐した油路34a,34bを介してシフトバ
ルブ53へに供給される。
【0024】シフトコントロールバルブ51は、リニア
ソレノイド51aを有し、リニアソレノイド51aへの
通電電流が制御され、このリニアソレノイド51aから
スプール51bに作用する押圧力が制御されることによ
り、油路37bから供給されるライン圧PMOD を調圧し
てこの押圧力に対応したシフトコントロール圧PSVを油
路38に供給する。このシフトコントロール圧PSVはシ
フトバルブ53の左端油室53cに供給され、スプール
53aを右方に押圧するように作用する。
【0025】シフトバルブ53は、スプール53aの位
置に応じて高及び低圧コントロール圧PH,PLを、油
路39a,39bを介してドライブ側及びドリブン側シ
リンダ室22,26に適宜振り分け供給する制御を行
う。ここでスプール53aは、スプリング53bにより
左方に押され、左端油室53cに供給されたシフトコン
トロール圧PSVを受けて右方に押される。このため、シ
フトコントロール圧PSVを制御することによりスプール
53aの位置制御を行うことができ、その結果、ドライ
ブ側及びドリブン側シリンダ室22,26内の油圧(プ
ーリ推力圧)を制御してベルト機構10における減速比
を無段階に制御することができる。
【0026】一方、レデューシングバルブ58から油路
31に供給されたライン圧PMOD は、マニュアルバルブ
61に供給される。マニュアルバルブ61は、運転席
(図示せず)のシフトレバーとコントロールケーブルを
介して繋がっており、運転者の手動操作によって作動さ
れる。手動操作位置としては、P,R,N,D,S,L
の6位置があり、この操作位置に応じてマニュアルバル
ブ61のスプール61aは図示の対応位置に移動され
る。なお、図においてはスプール61aがN(ニュート
ラル)位置にある状態を示している。このマニュアルバ
ルブ61の第1油室61bは、油路64を介してそのま
ま前進クラッチ11に繋がり、第2油室61cは、油路
63を介して後進ブレーキ制御バルブ65に繋がってい
る。なお、後進ブレーキ制御バルブ65には、後進ブレ
ーキ12に繋がる油路67が接続されている。
【0027】このマニュアルバルブ61は、スプール6
1aがP,N位置にあるときは、油路63及び油路64
をともにドレンに繋げる。このため、前進クラッチ11
及び後進ブレーキ12はいずれも係合作動しない。又、
スプール61aがD,S,L位置にあるときは、油路6
3をドレンに繋げるとともに油路31から供給されるラ
イン圧PMOD を油路64に供給する。このため、後進ブ
レーキ12は解放され、前進クラッチ11が係合作動す
る。更に、スプール61aがR位置にあるときは、油路
64をドレンに繋げるとともに油路31から供給される
ライン圧PMODを油路63に供給する。このため、前進
クラッチ11は解放され、後進ブレーキ12は次に説明
する後進ブレーキ制御バルブ65の作動により係合・解
放制御される。
【0028】後進ブレーキ制御バルブ65は、リニアソ
レノイド65aを有し、リニアソレノイド65aの押力
がスプール66に作用する。このため、油路63を介し
て供給されるライン圧PMOD はリニアソレノイド65a
の通電電流に応じて調圧されて後進ブレーキ制御圧Prv
が作り出され、この後進ブレーキ制御圧Prvが油路67
を介して後進ブレーキ27に供給される。このことから
分かるように、後進ブレーキ制御バルブ65により、す
なわちリニアソレノイド65aへの通電電流を制御する
ことにより、後進ブレーキ27の係合制御を行うことが
できる。
【0029】このように構成された制御装置において、
前進クラッチ11又は後進ブレーキ12を係合作動させ
れば、車両は走行することができ、更に、制御油圧PSV
を制御してシフトバルブ53のスプール53aの位置制
御を行えば、ドライブ側及びドリブン側シリンダ室2
2,26内のプーリ推力圧を制御して変速制御を行うこ
とができる。
【0030】又、第3シャフト28の回転駆動力を受け
て駆動される第2油圧ポンプ8の吐出油は、油路72を
介してソレノイド式方向制御バルブ71へ供給される。
このソレノイド式方向制御バルブ71は、通電がオンの
ときには第2油圧ポンプ8からの吐出油を油路32と合
流する油路75へ供給する。一方、通電がオフのときに
は第2油圧ポンプ8からの吐出油を油路33aへ合流す
る油路73、及び油路34へ合流する油路74を介して
シフトバルブ53へ供給する。なお、油路72には油路
72aが分岐してリリーフバルブ76が設けられてお
り、第2油圧ポンプ8からの油圧が設定圧以上のときは
ここからリリーフされる。又、油路73、74及び油路
75にはそれぞれチェックバルブが設けられており、第
1油圧ポンプ3からの吐出油がソレノイド式方向制御バ
ルブ71方向へ流入しないようになっている。
【0031】これらソレノイド式方向制御バルブ71を
含む油圧制御装置(特許請求の範囲のプーリ圧供給制御
手段に相当)により、通常走行時、すなわちエンジン駆
動により車両が走行しているときには、エンジンにより
駆動される発電機よりソレノイド式方向制御バルブ71
への通電がなされ、第2油圧ポンプ8の吐出油は油路7
5から油路32へ合流して第1油圧ポンプ3の補助的機
能を果たす。一方、車両牽引時、すなわちエンジンは停
止してソレノイド式方向制御バルブ71への通電がなさ
れず、タイヤが強制的に駆動されているときには、第2
油圧ポンプ8の吐出油はシフトバルブ53を経てプーリ
推力圧としてドライブ側及びドリブン側シリンダ室2
2、26へ供給される。
【0032】このようにドライブ側及びドリブン側シリ
ンダ室22、26にプーリ推力圧が供給されるので、車
両牽引時にVベルト24が両プーリ21、25間に適切
に保持されない状態で回転することを防止できる。又、
ソレノイド式方向制御バルブ71を用いたことで、第2
油圧ポンプ8からの油路の切り換え制御がエンジンの駆
動或いは停止に応じて自動的になされるので確実であ
る。
【0033】ドライブ及びドリブン側シリンダ室22、
26のプーリ推力圧は構造簡単化のため同圧に設定され
るが、ドライブ側がドリブン側よりも高圧となるように
設定してもよい。この場合はドライブプーリ21側のベ
ルト径がドリブンプーリ25側の径よりも大きくなり、
従ってドライブプーリ21の回転数はドリブンプーリ2
5の回転数よりも小さくなるので、プラネタリギヤユニ
ットの保護のためには有効である。又、油路72aに設
けられたリリーフバルブ76によりリリーフされた余剰
吐出油を潤滑油路へ供給する構成としてもよい。
【0034】なお、上記実施例では、通常走行時には第
2油圧ポンプ8の吐出油を油路75へ供給して第1油圧
ポンプ3の補助的役割を果たす構成となっているが、油
路75は油タンクへ直結してドレンするようにしてもよ
い。
【0035】又、上記構成の代わりに、第3シャフト2
8と第2油圧ポンプ8との間に、手動により動力断続を
行える動力断続スイッチを設ける構成としても良い。こ
の場合、車両牽引時には手動により動力断続スイッチを
操作して動力接続状態とし、第3シャフト28により第
2ポンプ8を駆動し、その吐出油がシフトバルブ53に
供給されるようにする。一方、通常走行をするときには
手動により操作して動力遮断状態とし、第2ポンプ8が
第3シャフト28の回転を妨げないようにする。これに
より前記ソレノイド式方向制御バルブ71を用いる構成
と同様、車両牽引時にVベルト24が両プーリ21、2
5間に適切に保持されない状態で回転することを防止す
ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るベルト式無
段変速機のプーリ圧供給装置によれば、プーリ圧供給制
御手段により、車両牽引時には出力伝達手段の回転駆動
力により駆動される第2油圧ポンプからの吐出油がプー
リ圧としてドライブ側及びドリブン側シリンダ室へ供給
されるので、ベルトが両プーリ間に適切に保持されない
状態で回転することを防止できる。
【0037】又、プーリ圧供給制御手段が、エンジンの
駆動による発電器からの通電によりオン・オフされるソ
レノイド式の油路切換手段を有していれば、上記制御が
エンジンの駆動或いは停止に応じて自動的になされるの
で確実である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプーリ圧供給構造を有したベルト式無
段変速機の全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明のプーリ圧供給構造を有したベルト式無
段変速機における動力伝達経路構成を示すスケルトン図
である。
【図3】本発明のプーリ圧供給構造を構成する油圧制御
回路図である。
【図4】本発明のプーリ圧供給構造を構成する油圧制御
回路図である。
【符号の説明】
3 第1油圧ポンプ 8 第2油圧ポンプ 21 ドライブプーリ 24 Vベルト 25 ドリブンプーリ 71 ソレノイド式方向制御バルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライブ側シリンダ室に供給されるプー
    リ圧によりプーリ幅を変更可能なドライブプーリ、ドリ
    ブン側シリンダ室に供給されるプーリ圧によりプーリ幅
    を変更可能なドリブンプーリ及びこれら両プーリ間に巻
    き掛けられたベルトとから構成されたベルト式無段変速
    機構と、 前記ドライブプーリに駆動力を供給する駆動源と、 前記ドリブンプーリの出力を車輪に伝達する出力伝達手
    段と、 前記駆動源により駆動される第1油圧ポンプと、 前記出力伝達手段の回転駆動力により駆動される第2油
    圧ポンプと、 前記駆動源が駆動しているときには前記第1油圧ポンプ
    からの吐出油を用いて前記両シリンダ室へプーリ圧を供
    給し、前記駆動源が停止しているときには前記第2油圧
    ポンプからの吐出油を用いて前記両シリンダ室へプーリ
    圧を供給するプーリ圧供給制御手段とからなることを特
    徴とする車両用ベルト式無段変速機のプーリ圧供給装
    置。
  2. 【請求項2】 前記プーリ圧供給制御手段が、ソレノイ
    ド式の油路切換手段を有し、前記駆動源が駆動時には前
    記油路切換手段がオンとなって前記第1油圧ポンプから
    の吐出油を用いて前記両シリンダ室へプーリ圧を供給
    し、前記駆動源が停止時には前記油路切換手段がオフと
    なって前記第2油圧ポンプからの吐出油を用いて前記両
    シリンダ室へプーリ圧を供給することを特徴とする請求
    項1記載の車両用ベルト式無段変速機のプーリ圧供給装
    置。
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