JPH1182257A - エンジンの始動装置 - Google Patents

エンジンの始動装置

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JPH1182257A
JPH1182257A JP24503197A JP24503197A JPH1182257A JP H1182257 A JPH1182257 A JP H1182257A JP 24503197 A JP24503197 A JP 24503197A JP 24503197 A JP24503197 A JP 24503197A JP H1182257 A JPH1182257 A JP H1182257A
Authority
JP
Japan
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bracket
rotating shaft
rear bracket
bearing metal
starting
Prior art date
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Pending
Application number
JP24503197A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Aoki
修一 青木
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Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1182257A publication Critical patent/JPH1182257A/ja
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヨークの両端に結合されるフロントブラケット
およびリヤブラケットで回転自在に支承される回転軸を
備える始動モータを含み、フロントブラケットを回転自
在に貫通した回転軸の前端部が、エンジンを始動するた
めの始動用リングギヤに噛合可能なピニオンに、減速機
構およびオーバーランニングクラッチを介して連結され
るエンジンの始動装置において、コスト低減、組付作業
性の向上およびダスト侵入防止を可能として、回転軸の
後端部のリヤブラケットへの支持構造を構成する。 【解決手段】リヤブラケット23に、該リヤブラケット
23の内、外面間にわたる支持孔102が回転軸11と
同軸に設けられ、該支持孔102に圧入される軸受メタ
ル103で回転軸11の後端が回転自在に支承され、支
持孔102の外端開口部が、軸受メタル103への回転
軸11の後端部の嵌入後にリヤブラケット23に取付け
られるプラグ104で閉塞される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒状のヨークの
両端にフロントブラケットおよびリヤブラケットが結合
されて成るケーシングと、前記フロントブラケットおよ
びリヤブラケットで回転自在に支承される回転軸に固定
された鉄心にコイルが装着されるロータと、該ロータを
囲繞して前記ヨークの内面に固定されるステータとを備
える始動モータを含み、前記フロントブラケットを回転
自在に貫通した回転軸の前端部が、エンジンを始動する
ための始動用リングギヤに噛合可能なピニオンに、減速
機構およびオーバーランニングクラッチを介して連結さ
れるエンジンの始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる始動装置は、たとえば実公
平2−23080号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
始動装置では、外端を閉じた有底円筒状の軸受ハウジン
グがリヤブラケットに設けられており、ロータの回転軸
の後端部が該軸受ハウジングにボールベアリングを介し
て回転自在に支承されている。しかるに、コスト低減を
図る上からは、ボールベアリングに代えて軸受メタルを
用いることが望ましいのであるが、ボールベアリングを
軸受メタルに単純に代えるだけでは、軸受ハウジングが
有底円筒状であるために、軸受ハウジングに圧入された
軸受メタル内に回転軸の後端部を嵌入する際に空気が抜
けず、回転軸の軸受メタルへの嵌入作業を行ない難く、
組付作業性に問題がある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、コスト低減、組付作業性の向上およびケーシ
ング内へのダスト侵入防止を可能とした回転軸の後端部
支持構造を備えるエンジンの始動装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、円筒状のヨークの両端にフロントブラケ
ットおよびリヤブラケットが結合されて成るケーシング
と、前記フロントブラケットおよびリヤブラケットで回
転自在に支承される回転軸に固定された鉄心にコイルが
装着されるロータと、該ロータを囲繞して前記ヨークの
内面に固定されるステータとを備える始動モータを含
み、前記フロントブラケットを回転自在に貫通した回転
軸の前端部が、エンジンを始動するための始動用リング
ギヤに噛合可能なピニオンに、減速機構およびオーバー
ランニングクラッチを介して連結されるエンジンの始動
装置において、前記リヤブラケットに、該リヤブラケッ
トの内、外面間にわたる支持孔が前記回転軸と同軸に設
けられ、該支持孔に圧入される軸受メタルで前記回転軸
の後端が回転自在に支承され、前記支持孔の外端開口部
が、前記軸受メタルへの回転軸の後端部の嵌入後にリヤ
ブラケットに取付けられるプラグで閉塞されることを特
徴とする。
【0006】このような構成によれば、回転軸の後端が
軸受メタルを介してリヤブラケットで回転自在に支承さ
れる構成であることにより、ボールベアリングを用いた
ものに比べてコスト低減を図ることが可能であり、また
支持孔に圧入された軸受メタル内に回転軸の後端が嵌入
されるときには支持孔の外端が開放されているので、回
転軸の嵌入に応じて空気を外部に逃がすことが可能であ
り、軸受メタルへの回転軸の嵌入作業が容易となり、し
かも回転軸の軸受メタルへの嵌入後に支持孔の外端がプ
ラグで塞がれることにより、外部からの塵埃等が始動モ
ータのケーシング内に侵入することもない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】図1ないし図4は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は始動装置の縦断面図、図2は始動モ
ータの前部およびオーバーランニングクラッチの拡大縦
断側面図、図3は始動モータの後部の拡大縦断側面図、
図4は回転軸の後端部の組付工程を示す断面図である。
【0009】先ず図1において、始動モータ10の回転
軸11は、歯車減速機構12を介してピニオン駆動軸1
3に連結される。ピニオン駆動軸13は、オーバーラン
ニングクラッチ14のクラッチアウタ14aに軸方向の
相対移動を許容して連結されており、ピニオン駆動軸1
3と同軸にしてオーバーランニングクラッチ14のクラ
ッチインナ14bに固定的に連結されるスリーブ15
に、エンジンを始動するための始動用リングギヤ17に
噛合可能なピニオン16が固設される。
【0010】始動モータ10に隣接した側方には、ピニ
オン駆動軸13に対してオーバーランニングクラッチ1
4およびスリーブ15を軸方向に相対移動せしめる電磁
駆動ユニット18が配置されており、前記オーバーラン
ニングクラッチ14およびスリーブ15が電磁駆動ユニ
ット18によって軸方向に駆動されることにより、前記
ピニオン16が、始動用リングギヤ17との噛合を解除
した後退位置(図1の実線で示す位置)と、前記始動用
リングギヤ17に噛合する前進位置(図1の鎖線で示す
位置)との間で移動することになる。また電磁駆動ユニ
ット18には、該電磁駆動ユニット18の作動に応じて
始動モータ10の作動を制御する起動スイッチ19が付
設される。
【0011】始動モータ10のケーシング20は、円筒
状のヨーク21がフロントブラケット22およびリヤブ
ラケット23間に挟持されて成るものであり、両ブラケ
ット22,23は複数の通しボルト24…で相互に締結
される。ヨーク22の内面にはステータ25が固定され
ており、該ステータ25で同軸に囲繞されるロータ26
が備える回転軸11は、フロントブラケット22および
リヤブラケット23でそれぞれ回転自在に支承される。
【0012】図2を併せて参照して、ロータ26は、回
転軸11に固定される鉄心86と、該鉄心86の外周側
スロットに装着されるコイル87とを備えるものであ
り、コイル87は、鉄心26aの両端からはみ出したコ
イルエンド87aを有し、該コイルエンド87aは全体
としてリング状に形成される。
【0013】フロントブラケット22には、回転軸11
を回転自在に支承するための円筒状の軸受ハウジング8
8が一体に設けられており、該軸受ハウジング88を貫
通する回転軸11と軸受ハウジング88との間には、ニ
ードルベアリング89が設けられる。しかも軸受ハウジ
ング88は、ロータ26のコイルエンド27a内に突入
するまで後方側に延びてフロントブラケット22に一体
に設けられるものであり、軸受ハウジング88の後端部
と回転軸11との間には環状のシール部材90、たとえ
ばこの実施例ではグリスを含浸させたフェルトから成る
シール部材90が設けられ、該シール部材90が軸受ハ
ウジング88から離脱するのを阻止するためのリング状
のワッシャ91が軸受ハウジング88の後端および回転
軸11間に配置される。而してワッシャ91が軸受ハウ
ジング88の後端および回転軸11間に介在されること
により、高速で回転する回転軸11が軸受ハウジング8
8の後端に直接接触することがなく、ワッシャ91が軸
受ハウジング88の後端に接触してもワッシャ91の回
転速度は回転軸11の回転速度よりも低速であるので、
フロントブラケット22がたとえばアルミニウム合金等
の比較的軟質の材料から成るものであっても軸受ハウジ
ング88の摩耗を抑制することができる。
【0014】図3において、リヤブラケット23には、
回転軸11の後端を回転自在に支承するための円筒状の
軸受ハウジング101が外方に突出するようにして一体
に設けられており、リヤブラケット23の内、外面間に
わたって軸受ハウジング101に同軸に設けられた支持
孔102には円筒状の軸受メタル103が圧入され、該
軸受メタル103に回転軸11の後端が嵌入される。す
なわち回転軸11の後端は軸受メタル103を介して軸
受ハウジング101で回転自在に支承されることにな
る。支持孔102の内面にグリスを貯溜するための環状
の貯溜凹部102aが設けられ、軸受メタル103に
は、外端を前記貯溜凹部102aに通じさせる複数の連
通孔103a…が軸受メタル103の周方向に間隔をあ
けて設けられる。
【0015】支持孔102の外端には大径孔部102a
が同軸に設けられており、支持孔102の外端すなわち
大径孔部102aは、軸受ハウジング101に取付けら
れるプラグ104で閉塞される。また支持孔102の内
端部内面と回転軸11との間には環状のシール部材10
5、たとえばこの実施例ではグリスを含浸させたフェル
トから成るシール部材105が設けられ、該シール部材
105が支持孔102から離脱するのを阻止するための
リング状のワッシャ106がリヤブラケット23および
回転軸11間に配置される。而してワッシャ106がリ
ヤブラケット23および回転軸11間に介在されること
により、高速で回転する回転軸11がリヤブラケット2
3に直接接触することがなく、ワッシャ106がリヤブ
ラケット23に接触してもワッシャ106の回転速度は
回転軸11の回転速度よりも低速であるので、リヤブラ
ケット23がたとえばアルミニウム合金等の比較的軟質
の材料から成るものであってもリヤブラケット23の摩
耗を抑制することができる。
【0016】ところで、回転軸11の後端をリヤブラケ
ット23で支持するにあたっては、先ず図4(A)で示
すように、支持孔102に軸受メタル103が圧入され
るとともにシール部材105が装着された状態で、図4
(B)で示すように、回転軸11の後端が軸受メタル1
03およびシール部材105内に嵌入される。この際、
プラグ104は未だリヤブラケット23に取付けられて
おらず、回転軸11の嵌入操作後に、図4(C)で示す
ように、皿状のプラグ104が支持孔102の外端部の
大径孔部102aに挿入され、プラグ104の中心部を
衝撃的に加圧する等の手法により該プラグ104がリヤ
ブラケット23に取付けられる。
【0017】再び図1において、ロータ26のリヤブラ
ケット23側の部分にはコンミテータ27が設けられて
おり、リヤブラケット23の内面に固定的に支持される
複数のブラシホルダ28…に、コンミテータ27に摺接
する方向に弾発付勢されるブラシ29…がそれぞれ保持
される。
【0018】始動モータ10のフロントブラケット22
には、始動モータ10および電磁駆動ユニット18側に
開放した保護ケース30の一部開口端面がボルト31に
よって締結されており、この保護ケース30およびフロ
ントブラケット22間には、フロントブラケット22の
外面に設けられた凹部32と共働してギヤ室33を形成
する平板状のカバー部材34が挟持される。
【0019】また保護ケース30の開口端面には、始動
モータ10の側方に位置する電磁駆動ユニット18のソ
レノイドケース35が締結されており、保護ケース30
の開口部のうち、前記フロントブラケット22およびソ
レノイドケース35で塞がれる部分を除く部分はシール
部材36で塞がれる。このようにして保護ケース30の
開口部は全面的に塞がれることになり、密閉した作動室
38が保護ケース30内に形成される。
【0020】電磁駆動ユニット18は、一端を作動室3
8内に突入させた可動コア39と、該可動コア39を作
動せしめる電磁力を発揮するコイル40とを備えるもの
であり、可動コア39の一端に同軸に連設された軸部3
9aの中間部に装着されたばね受け部材41と、可動コ
ア39の一端部を覆うようにしてソレノイドケース35
に当接、支持されたばね受け部材42との間にばね43
が設けられ、可動コア39はその一端を作動室38側に
突入せしめる方向に前記ばね43により付勢される。而
してコイル40の励磁時には可動コア39に作用する電
磁力により、該可動コア39は、図1の鎖線で示す位置
まで前記ばね43のばね力に抗して移動することにな
る。
【0021】保護ケース30とは反対側で前記ソレノイ
ドケース35には、スイッチケース44が締結されてお
り、電磁駆動ユニット18の可動コア39とともに作動
する共通接点45と、該共通接点45との導通・遮断を
切換可能としてスイッチケース44に固定される一対の
個別接点46,47とから成る起動スイッチ19が、ス
イッチケース44内に収納される。共通接点45は、可
動コア39の他端に同軸に連設された軸部39bの中間
部に軸方向の相対移動を可能として装着されるものであ
り、前記軸部39bの先端部には、共通接点45の軸部
39bからの離脱を阻止するストッパ75が固定されて
おり、共通接点45は、軸部39bとの間に設けられる
ばね76によりストッパ75に当接する方向に弾発付勢
される。また両個別接点46,47は、共通接点45に
対向してスイッチケース44に固定されるものであり、
コイル40を消磁した電磁駆動ユニット18の非作動時
に起動スイッチ19は共通接点45を両個別接点46,
47から離隔せしめた遮断状態にあり、コイル40を励
磁した電磁駆動ユニット18の作動時に起動スイッチ1
9は、図1の鎖線で示すように、共通接点45が両個別
接点46,47に弾発的に接触する位置まで移動して導
通状態となる。
【0022】始動モータ10の回転軸11とピニオン駆
動軸13との間に設けられる歯車減速機構12は、始動
モータ10のフロントブラケット22と、カバー部材3
4との間に形成されるギヤ室33内に収納されるもので
あり、回転軸11に一体に形成された外周歯車48と、
ピニオン駆動軸13に一体に設けられて前記外周歯車4
8に噛合する内周歯車49とで構成される。
【0023】始動モータ10における回転軸11の前端
は、フロントブラケット22を回転自在に貫通してギヤ
室33内に突入され、該回転軸11の前端部外周に外周
歯車48が一体に形成される。またギヤ室33内の中央
部でフロントブラケット22には、前記回転軸11に隣
接するようにして軸受ハウジング50が一体に突設され
ており、回転軸11と平行な軸線を有するピニオン駆動
軸13の後端部が該軸受ハウジング50に軸受メタル5
1を介して回転自在に支承される。内周歯車49は、外
周歯車48および軸受ハウジング50を覆う椀状に形成
されてピニオン駆動軸13の後端部に一体に設けられて
おり、ピニオン駆動軸13の軸方向移動は、軸受ハウジ
ング50およびカバー部材34により阻止される。
【0024】オーバーランニングクラッチ14は作動室
38内に収納されるものであり、軸方向の相対移動を阻
止されたクラッチアウタ14aおよびクラッチインナ1
4b間に複数のローラ52…および複数のばね53…が
介装されて成る。このオーバーランニングクラッチ14
は、クラッチアウタ14aからクラッチインナ14bに
動力を伝達するが、クラッチインナ14bの回転速度が
クラッチアウタ14aの回転速度よりも大きくなったと
きにはクラッチインナ14bの空転を許容する。
【0025】クラッチアウタ14aには、ピニオン駆動
軸13を同軸に囲繞する筒部54が同軸にかつ一体に連
設されており、この筒部54は、たとえばヘリカルスプ
ライン55を介してピニオン駆動軸13に連結される。
すなわちクラッチアウタ14aと一体である筒部54
は、軸方向の相対移動を許容するようにしてピニオン駆
動軸13に連結される。しかも前記筒部54の外周には
環状溝54aが形成される。
【0026】電磁駆動ユニット18における可動コア3
9に一体に連設されている軸部39aの前端にはシフト
レバー56の一端が連結される。このシフトレバー56
の他端側は、前記筒部54を両側から挟むようにして二
叉に分岐されており、該シフトレバー56の他端には、
筒部54の環状溝54a内に配置されるようにしてロー
ラ57…が軸支される。また保護ケース30には、ピニ
オン駆動軸13の軸線と平行な方向への移動が可能とし
てホルダ58が支持されており、シフトレバー56の中
間部が前記ホルダ58にピン59を介して回動可能に連
結され、シール部材36とホルダ58との間にはばね6
0が設けられる。したがって電磁駆動ユニット18の作
動に応じて筒部54すなわちオーバーランニングクラッ
チ14は、前進方向(図1および図2の右方向)に押し
出されることになるが、前記ばね60を撓ませてホルダ
58が移動することにより筒部54すなわちオーバーラ
ンニングクラッチ14側から電磁駆動ユニット18側に
過大な反力が作用することが避けられる。
【0027】ピニオン駆動軸13と同軸に配置されるス
リーブ15の後端は、クラッチインナ14bに一体に連
設されるものであり、このスリーブ15には、該スリー
ブ15の内端すなわち後端に開口する有底の収納穴62
が同軸に設けられ、該収納穴62には軸受メタル63が
圧入され、ピニオン駆動軸13の前端部が軸受メタル6
3に嵌入される。
【0028】収納穴62の開口端寄りの部分でピニオン
駆動軸13にはストッパ65が装着されており、筒部5
4の内面には、該ストッパ65に当接してオーバーラン
ニングクラッチ14およびスリーブ15の前進移動を規
制する規制段部66が設けられる。
【0029】保護ケース30には、スリーブ15と同軸
である軸孔67が設けられており、スリーブ15は、軸
線方向の移動および軸線まわりの回転を可能として該軸
孔67を貫通する。保護ケース30の外方でスリーブ1
5の外端すなわち前端には、ピニオン16が固設され
る。
【0030】軸孔67の内面およびスリーブ15の外面
間には、スリーブ15の軸線方向移動および軸線まわり
の回転を支持するために軸受メタル70が設けられ、軸
受メタル70の外方側で保護ケース30およびスリーブ
15間に、軸受メタル70側への異物の侵入を阻止する
ためのダストシール74が設けられる。
【0031】次にこの実施例の作用について説明する
と、エンジンを始動するための始動用リングギヤ17に
噛合可能なピニオン16は、保護ケース30の外方でス
リーブ15に固定されており、スリーブ15を貫通せし
めるべく保護ケース30に設けられた軸孔67とスリー
ブ15との間に軸受メタル70が設けられているので、
ピニオン16の始動用リングギヤ17への噛合のために
保護ケース30に開口部が設けられる必要がない。した
がって保護ケース30内の作動室38を密閉空間として
形成することが可能であり、保護ケース30内への異物
の侵入が確実に防止され、作動室38に収納されている
オーバーランニングクラッチ14等の作動が侵入異物の
影響を受けて不円滑となることがない。
【0032】また回転軸11の後端が軸受メタル103
を介してリヤブラケット23で回転自在に支承されるの
で、ボールベアリングを用いたものに比べてコスト低減
を図ることが可能である。しかもリヤブラケット23の
支持孔102に圧入された軸受メタル103内に回転軸
11の後端が嵌入されるときには支持孔102の外端が
開放された状態にあるので、回転軸11の嵌入に応じて
空気を外部に逃がすことが可能であり、軸受メタル10
3への回転軸11の嵌入作業が容易となり、組付作業の
作業性を向上することができる。しかも回転軸11の軸
受メタル103への嵌入後に支持孔102の外端がプラ
グ104で塞がれるので、外部からの塵埃等が始動モー
タ10のケーシング20内に侵入することもない。
【0033】それに加えて、リヤブラケット23と、回
転軸11との間に環状のシール部材105が設けられて
いるので、軸受メタル103および回転軸11間にブラ
シ摩耗粉が侵入することを確実に防止し、回転軸11の
円滑な回転を保証することができる。しかもシール部材
105が、グリスを含浸させたフェルトから成るもので
あることにより、シール機能に加えて潤滑機能をシール
部材105に持たせることができる。
【0034】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0035】たとえば上記実施例では、始動用ギヤ17
に噛合可能なピニオン16が保護ケース30の外方に配
置されていたが、保護ケース30内にピニオン16が配
置さるようにした始動装置に本発明を適用することも可
能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転軸の
後端が軸受メタルを介してリヤブラケットで回転自在に
支承されるようにしてコスト低減を図ることができ、支
持孔に圧入された軸受メタル内への回転軸の後端の嵌入
時に支持孔の外端が開放されていることにより、軸受メ
タルへの回転軸の嵌入作業が容易となり、しかも回転軸
の軸受メタルへの嵌入後に支持孔の外端がプラグで塞が
れるので外部からの塵埃等が始動モータのケーシング内
に侵入することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】始動装置の縦断面図である。
【図2】始動モータの前部およびオーバーランニングク
ラッチの拡大縦断側面図である。
【図3】始動モータの後部の拡大縦断側面図である。
【図4】回転軸の後端部の組付工程を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10・・・始動モータ 11・・・回転軸 12・・・減速機構 14・・・オーバーランニングクラッチ 16・・・ピニオン 17・・・始動用リングギヤ 20・・・ケーシング 21・・・ヨーク 22・・・フロントブラケット 23・・・リヤブラケット 25・・・ステータ 26・・・ロータ 86・・・鉄心 87・・・コイル 102・・・支持孔 103・・・軸受メタル 104・・・プラグ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02K 7/10 H02K 7/10 E

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のヨーク(21)の両端にフロン
    トブラケット(22)およびリヤブラケット(23)が
    結合されて成るケーシング(20)と、前記フロントブ
    ラケット(22)およびリヤブラケット(23)で回転
    自在に支承される回転軸(11)に固定された鉄心(8
    6)にコイル(87)が装着されるロータ(26)と、
    該ロータ(26)を囲繞して前記ヨーク(21)の内面
    に固定されるステータ(25)とを備える始動モータ
    (10)を含み、前記フロントブラケット(22)を回
    転自在に貫通した回転軸(11)の前端部が、エンジン
    を始動するための始動用リングギヤ(17)に噛合可能
    なピニオン(16)に、減速機構(12)およびオーバ
    ーランニングクラッチ(14)を介して連結されるエン
    ジンの始動装置において、前記リヤブラケット(23)
    に、該リヤブラケット(23)の内、外面間にわたる支
    持孔(102)が前記回転軸(11)と同軸に設けら
    れ、該支持孔(102)に圧入される軸受メタル(10
    3)で前記回転軸(11)の後端が回転自在に支承さ
    れ、前記支持孔(102)の外端開口部が、前記軸受メ
    タル(103)への回転軸(11)の後端部の嵌入後に
    リヤブラケット(23)に取付けられるプラグ(10
    4)で閉塞されることを特徴とするエンジンの始動装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008232042A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Mitsuba Corp スタータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008232042A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Mitsuba Corp スタータ
JP4684255B2 (ja) * 2007-03-22 2011-05-18 株式会社ミツバ スタータ

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