JPH1180897A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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JPH1180897A
JPH1180897A JP23964297A JP23964297A JPH1180897A JP H1180897 A JPH1180897 A JP H1180897A JP 23964297 A JP23964297 A JP 23964297A JP 23964297 A JP23964297 A JP 23964297A JP H1180897 A JPH1180897 A JP H1180897A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軌道面に圧痕を生じにくく、耐摩耗性を向上
させ、また転動疲労中の組織変化を抑制し、焼入れ時の
結晶粒の粗大化を抑制することができ、異物混入潤滑下
から更に清浄潤滑下におかれた場合であっても長寿命で
高信頼性であり、さらに水侵入による腐食ピッチング発
生下の条件においても腐食ピッチング(水素誘起割れ含
む)を起こしにくい長寿命の転がり軸受を提供する。 【構成】 固定輪、回転輪、転動体のうちの少なくとも
一つが、重量比でC=0.65〜1.20%,Si=
0.05〜0.70%,Mn=0.2〜1.5%,Cr
=0.15〜2.0%,N≦0.01%並びに不可避的
不純物元素を含有するとともに、Ti,Nb,Alのう
ち少なくとも1種を0.05〜0.40%含み、かつ、
平均粒径が50nm〜300nmのTi炭化物、Ti炭
窒化物、Nb炭化物、Nb炭窒化物、Al窒化物のうち
の少なくとも1つが少なくとも表面近傍に分散析出され
た鋼からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転がり軸受に係わ
り、特に、自動車、農業機械、建設機械および鉄鋼機械
等のトランスミッション、エンジン補機用、ハブホイー
ル等に使用される転がり軸受の寿命向上に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、転がり軸受用の材料としてはJI
Sに規定された高炭素クロム軸受鋼、とくにSUJ2が
一般的に用いられ、焼入れ・焼戻し処理を行い、表面硬
さを約HRC60〜63、残留オーステナイト量を約5
〜15%として使用されている。
【0003】しかしながら、従来、転がり軸受は軸受潤
滑油中に異物混入すると、転がり寿命がクリーン潤滑下
と比較して著しく低下する。この潤滑油中にはギアなど
の金属の切粉、削り屑、バリおよび磨耗粉などが混入し
ており、このような異物が混入している転がり軸受の使
用環境下では、この異物が転がり軸受の軌道輪および転
動体の軌道面に圧痕(損傷)を生じ、これを起点として
フレーキングが発生し、転がり軸受の寿命低下を著しく
低下させている。
【0004】これらの実験的研究としては「異物混入条
件と転がり疲れ寿命」(NSKテクニカルジャーナルN
o.655,p17〜24,1993年)に示されてい
るように、異物の量、異物の硬さ、異物の大きさによ
り、クリーン潤滑下と比較して約1/8まで低下すると
いうことが挙げられる。これは、自動車の変速機用歯車
などに観られるピッチングのように、軸受の軌道面が異
物の侵入および転がり疲れの影響により、軌道面に数十
から数百μm以上の微小圧痕を生じ、この圧痕を起点と
してフレーキングへ進展し、転がり疲れを低下させてい
る現象を再現している。
【0005】従来の技術として特公平7−110988
号公報は、内輪、外輪及び転動体の少なくとも一つの表
面層部に適量の微細炭化物を形成して表面硬さを向上す
ると共に、表面層部に適量の残留オーステナイトを存在
させて異物が混入した潤滑下でのマイクロクラックの発
生を防止することを開示している。
【0006】また、特開平5−255809号公報は、
重量比でC:0.65〜0.90%、Si:0.15〜
0.50%、Mn:0.15〜1.00%、Cr:2.
0〜5.0%、N:0.0090〜0.0200%をそ
れぞれ含有し、また、Al:0.010〜0.050
%,Nb:0.005〜0.50%のうちの1種又は2
種を含有することにより、C含有量を低下させ、更に、
主にCrによる炭素原子の拡散抑制効果により有害な白
層の生成を防止して転動寿命を上げ、Al,Nb及びN
によりオーステナイト結晶粒の粗大化を防止した軸受鋼
を開示している。
【0007】さらに、特開平9−53169号公報は、
Cを0.1〜0.25%、Siを0.2〜0.4%、M
nを0.3〜0.9%、Crを0.5〜0.9%含有
し、更にNiを0.3〜4.0%、Tiを0.01〜
0.3%、Nbを0.01〜0.3%、Vを0.01〜
0.3%、Zrを0.01〜0.3%のうち少なくとも
1種以上を含み、かつ、表面硬度をHv650〜800
とした肌焼用鋼管を開示している。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、上述し
た1件めの特公平7−110988号公報に開示された
軸受では、C:0.3〜0.6重量%、Cr:3〜14
重量%を少なくとも含む合金鋼からなり、かつ、浸炭又
は浸炭窒化そして硬化熱処理が施されてなるため、熱処
理に多額の費用を要してコスト高となり、また、微細炭
化物の平均粒径が0.5〜1.0μmと大きいため、さ
らに結晶粒の微細化を期待することができない。
【0009】また、上述した2件めの特開平5−255
809号公報に開示された軸受では、C含有量を低下さ
せ、更に、主にCrによる炭素原子の拡散抑制効果によ
り有害な白層の生成を防止して転動寿命を上げ、Al,
Nb及びNによりオーステナイト結晶粒の粗大化を防止
するとあるが、単にAlとNbを添加するだけでは結晶
粒微細化の程度は粒度番号が10番程度しか期待できな
いため、長寿命は期待できない。
【0010】さらに、上述した3件めの特開平9−53
150号公報に開示された肌焼鋼管では、単純にTiや
Vなどの合金元素を添加しているため、材料自体の耐衝
撃性や高靭性を有するが、上記添加の組み合わせでは微
細な炭化物の生成が期待できず、また異物が軌道面に侵
入した場合は圧痕が軌道面に生じやすくなり、早期はく
りを十分に防止することができない。
【0011】また、軸受に高接触応力が作用した場合で
は、H.Swahnからの「Metallugical
Transactions A volume 7
A,August(1976)1099−1110,M
artensite Decay During Co
ntact Fatigue in Ball Bea
ring」の報告にみられるように、軸受軌道面下の約
100〜300μmに組織変化と呼ばれる腐食液にて腐
食されにくい層が発生し、この組織変化を起因として、
フレーキングに至るという問題がある。
【0012】さらに、転がり軸受に水が混入した場合の
寿命低下の事例として,J.A.Ciruraらの「W
ear,24(1973)107−118,The E
ffect of Hydrogen on the
Rolling Contact Fatigue L
ife of AISI 52100 and 440
C Steel Balls」によると、4球転がり試
験において、潤滑油に水を混入させた試験では混入前と
比較して寿命が約1/10に低下した試験や、また水素
チャージを行った鋼球での転がり疲労試験では、ステン
レス鋼鋼球が軸受鋼2種鋼球より長寿命である。しかし
ながら、長寿命化対策としてステンレス鋼鋼球を用いる
ことは、軸受鋼2種鋼球使用と比較して高価であるため
実用化するには困難である。
【0013】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、異物混入下においても軸受軌道表面に圧
痕を生じにくく、また、異物混入条件下ばかりではなく
クリーンな潤滑下でも従来品よりも長寿命で高信頼性で
あり、さらに、水侵入による腐食ピッチング発生下の条
件においても腐食ピッチング(水素誘起割れ含む)を起
こしにくい高耐久性の転がり軸受を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る転がり軸受
は、固定輪と回転輪との間に複数の転動体を配置して用
いられる転がり軸受において、前記固定輪、回転輪、転
動体のうちの少なくとも一つが、重量比でC=0.65
〜1.20%,Si=0.05〜0.70%,Mn=
0.2〜1.5%,Cr=0.15〜2.0%,N≦
0.01%並びに不可避的不純物元素を含有するととも
に、Ti,Nb,Alのうち少なくとも1種を0.05
〜0.40%含み、かつ、平均粒径が50nm〜300
nmのTi炭化物、Ti炭窒化物、Nb炭化物、Nb炭
窒化物、Al窒化物のうちの少なくとも1つが少なくと
も表面近傍に分散析出された鋼からなることを特徴とす
る。
【0015】本発明においては、Ti,Nb,Alのう
ち少なくとも1種を0.05〜0.40%添加し、鋼中
に平均粒径50nm〜300nmのTi炭化物・炭窒化
物、Nb炭化物・炭窒化物、Al窒化物を微細に分散さ
せているので、マトリックスが分散されてオーステナイ
ト結晶粒が細かくなり、硬度の向上と耐摩耗性も向上さ
せ、異物混入下においても軌道面に圧痕を生じにくくな
る。
【0016】また、万一、き裂が発生した場合であって
も、靭性が高いためき裂の伝ぱを遅くすることができ
る。さらに、マトリックス疲労による組織変化を抑制
し、遅延させて、転がり寿命が向上する。
【0017】とくにTiC,TiCN,NbC,NbC
N,AlNなどの第二相粒子は、結晶粒界の面積を減
じ、全粒界エネルギーを低下させるなど、結晶粒界を固
着し、その移動を妨げ結晶粒を微細にする効果を有す
る。従って、第二相粒子の粒径が超微小な場合、例えば
50nm未満の場合には、ピンニング効果として結晶粒
の粗大化を防止できず、従って結晶粒は超微細化しな
い。なお、第1相粒子はCr炭化物やCr炭窒化物など
である。また、焼入れ後の結晶粒(旧オーステナイト粒
粒度)は粒度番号11以上である。
【0018】また、水侵入による腐食ピッチング発生下
の条件においても、微細化されたオーステナイト結晶粒
粒界面に水素をトラップし、また微細に分散析出させた
TiC,TiCN,NbC,NbCN,AlNなどが水
素トラップサイトとなり、微細炭化物・窒化物の界面で
水素を分散吸着して欠陥をつくりにくくし、更に他のき
裂先端近傍への水素集積の遅延をもたらすため、き裂先
端の塑性変形域の水素濃度を低下させるため、腐食ピッ
チング(水素誘起割れ含む)を起こしにくくなる。
【0019】以下、本発明の内輪、外輪の軸受鋼の各成
分の限定理由についてそれぞれ述べる。 1)C;0.65〜1.20% Cは転がり軸受として要求される硬さを付与する元素で
ある。C含有量が0.65%を下回ると、転がり軸受と
して要求される硬さHRC59以上を確保できない場合
がある。一方、C含有量が1.20%を上回ると、巨大
炭化物が生成しやすくなり、疲労寿命及び衝撃荷重が低
下する場合がある。 2)Si;0.05〜0.70% Siは組織変化の遅延、及び焼入れ性を向上させる元素
である。Si含有量が0.05%を下回ると鋼の脱酸処
理が不十分になり、一方、これが0.70%を上回ると
加工性が著しく低下する。 3)Mn;0.2〜1.5% Mnは鋼の焼入れ性に効果のある元素である。Mn含有
量が0.2%を下回ると焼入れ性が不足し、一方、これ
が1.5%を上回ると加工性が低下する。 4)Cr;0.15〜2.0% Crは焼入れを向上させ且つ炭化物球状化を促進させる
元素である。Crは少なくとも0.15%以上を含有さ
せる必要があるが、2.0%を超えて含有させると、析
出炭化物が粗大化して平均結晶粒が大きくなりすぎ、ま
た被削性を劣化させる場合がある。 5)Ti;0.05〜0.40% Tiは鋼中にTi炭化物およびTi炭窒化物の形態で微
細に分散析出し、軸受の転がり寿命を向上させる重要な
添加元素である。また、Tiは焼入れ時の結晶粒の粗大
化を抑制する効果があり、さらに水素トラップサイトと
しての効果もある。Ti含有量が0.05%を下回る
と、その多くは1μm以上のTi窒化物及び又はTi炭
窒化物の形態で析出してしまうので、Ti炭化物やTi
炭窒化物の形態での分散析出効果が不十分になる。一
方、Ti含有量が0.40%を上回ると、加工性が低下
するとともに、転がり寿命を低下させる5μm以上の介
在物(TiN),(TiS)の個数が増加し、軸受の転
がり寿命を低下させる。 6)Al;0.05〜0.40% Alは窒化物AlNとして鋼中に微細に分布し、焼入加
熱時の結晶粒の粗大化を防止する元素であり、微細なA
lNを生成するためには最低0.05%以上の含有が必
要である。しかし、0.40%を超えて含有させると非
金属介在物であるアルミナ(Al23 )が多く生成さ
れるようになり、転がり寿命を低下させる。 7)Nb;0.05〜0.40% NbはAlと同様に鋼中において微細な炭化物・窒化物
を形成し、これが鋼中で微細に分散することにより焼入
加熱時の結晶粒の成長を防止する元素であり、微細なN
bC,NbCNを生成させるためには0.05%以上の
量を含有させることが必要である。しかし、0.40%
を超えて含有させたとしてもその効果が飽和してしま
い、また加工性の低下を招くとともに材料費の無駄な上
昇を招く結果となるので、Nb含有量は0.05〜0.
40%とした。 8)N;0.01%以下 Nは転がり寿命向上に効果があり、Ti炭窒化物、Nb
炭窒化物、Al窒化物の微細分散による分散強化効果が
大きいが、N量が0.01%を上回ると1μm以上のT
i炭窒化物、Ti窒化物が増加し、50nm〜300n
mのTi炭化物が減少してしまう。 9)その他の不可避的不純物元素 P≦0.02% 不可避的不純物元素のうちPは、軸受の転がり寿命及び
靭性を低下させる元素であるため、その上限値を0.0
2%とした。
【0020】S≦0.02% 不可避的不純物元素のうちSは、被削性を向上させる元
素であるが、Mn及びTiと結合して軸受の転がり寿命
を低下させる硫化物系介在物を生成するため、その上限
値を0.02%とした。
【0021】O≦0.0016% 不可避的不純物元素のうち酸素は、鋼中において酸化物
系の介在物を生成し、軸受の転がり寿命を低下させる元
素であるので、その上限値を0.0016%とした。 10)析出物の平均粒径;50nm〜300nm 内輪、外輪の軸受鋼は、上記組成の鋼中に平均粒径50
nm〜300nmのTi炭化物・炭窒化物、Nb炭化物
・炭窒化物、Al窒化物が分散析出していることが必要
である。これらの析出物の平均粒径が50nm未満の場
合には、ピンニング効果として小さすぎるため結晶粒の
粗大化を防止できず、結晶粒は超微細化しない。一方、
析出物の平均粒径が300nmを超える場合は、ピンニ
ング効果にはならず、結晶粒の粗大化が進み、必要な強
度が得られなくなる。図2に示すように、上記の鋼中析
出物の平均粒径が50nm〜300nmの範囲から外れ
ると、軸受のL10寿命が大幅に低下することが判明して
いる。
【0022】さらに、平均粒径50nm〜300nmの
Ti炭化物・炭窒化物、Nb炭化物・炭窒化物、Al窒
化物は、30μm2 (3μm2 ×10視野)あたりに5
0個以上が存在することが望ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面及び表を参照し
ながら本発明の種々の好ましい実施の形態について説明
する。表1に実施例1〜20及び比較例1〜15として
用いた供試材の化学成分(重量%)および析出物の平均
粒径(nm)をそれぞれ示す。実施例1〜20の供試材
は本発明の範囲をいずれも満たしているが、比較例1〜
15の供試材は成分中Ti,Nb,Al,Nのいずれか
が本発明の範囲の組成から外れているか又は析出物の平
均粒径が本発明の範囲の組成から外れている。
【0024】実施例及び比較例の寿命試験に際し、軸受
の内輪と外輪を表1に示す供試材を用いて製作した。こ
の供試材料において、TiあるいはNb,Alをマトリ
ックスに溶け込ませるため、1150〜1350℃の温
度域に加熱して容体化処理を施した。その後、850〜
950℃の温度域で焼ならしをおこない球状化焼鈍を経
て、TiC,TiCNあるいはNbC,NbCN,Al
Nを微細に分散析出させた。
【0025】その後、実施例の供試材のみ950〜11
50℃の温度域にて数分間だけ加熱し、平均粒径50〜
300nmのTiC,TiCN,NbC,NbCN,A
lNに成長させ、分散析出させた。この内輪と外輪を冷
間加工し、通常熱処理(840℃で焼入れ加熱、油冷却
後、170℃にて焼戻し)を行い軸受を製作した。
【0026】比較例1の鋼は軸受鋼2種(通常SUJ
2)であり、比較例2,3の鋼は特開平5−25580
9号公報に記載の材料を通常熱処理した軸受であり、比
較例4,5は特開平9−53150号公報に記載の材料
を浸炭熱処理した軸受である。
【0027】TiC,TiCN,NbC,NbCN,A
lNの分散析出の確認としては、熱処理後の軸受を切断
し、この断面をバフ研磨し、ナイタール腐食を行った
後、その面にカーボン蒸着を行い、微細炭化物を抽出し
てレプリカ観察をおこなった。この際、TiC,TiC
N,NbC,NbCN,AlNの確認は、TEM(透過
型電子顕微鏡)を用い電子線回析による格子間定数から
結晶構造と、EDX(エネルギー分散型X線分光法)に
てその成分を特定し、平均粒径ならびに個数を求めるた
めに5万倍の倍率にてその視野の観察を行った。なお、
1視野を3μm2とし、任意の10視野につき観察し
(合計30μm2 )、その平均粒径及び個数を求めた。
その結果、実施例1〜20では平均粒径50nm〜30
0nmのTiC,TiCN,NbC,NbCN,AlN
は合計視野30μm2 当りに50個以上が存在すること
が確認された。
【0028】次に、実施例の軸受と比較例の軸受とにつ
き下記条件の実験1〜3を通して寿命試験した結果につ
きそれぞれ説明する。実験1〜3では図1に示す片もち
型寿命試験機1をそれぞれ用いた。この片もち型寿命試
験機1においては、被験体となる軸受10はハウジング
3内に収納され、外輪11はハウジング3に固定され、
内輪12は回転シャフト4に嵌め込まれている。回転シ
ャフト4を図示しないモータで回転させると、内輪12
が回転するとともに、ボール13が転動するようになっ
ている。ハウジング3には負荷シャフト6が連結され、
さらに負荷シャフト6には負荷レバー5が連結されてい
る。負荷レバー5を水平支軸5aまわりに揺動させる
と、負荷シャフト6を介してハウジング3に固定された
外輪11に所定の荷重が負荷されるようになっている。
【0029】ハウジング3内には潤滑油供給回路21に
連通する油吐出部25が導入され、潤滑油8が軸受10
に向けて吐出供給されるようになっている。油吐出部2
5の供給回路21は油槽20に連通し、油槽20は潤滑
油8としてタービン油VG68を収容している。油槽2
0には補給回路27を介して潤滑油8が毎時5ccの割
合で補給されるようになっている。
【0030】なお、この補給回路27を介して鉄粉や水
などの異物を油槽20内の潤滑油8のなかに故意に添加
混入し、攪拌するようにしてもよい。供給回路21には
下流側から順に流量計22、ポンプ23、フィルタ24
a,24bが設けられている。また、ハウジング3及び
油吐出部25はチャンバ2によって取り囲まれ、チャン
バ2内に落下した余剰の潤滑油8が回収回路26を介し
て油槽20に回収されるようになっている。
【0031】このような片もち型寿命試験機は、「異物
混入条件と転がり疲れ寿命」(NSKテクニカルジャー
ナルNo.655,p17〜24、1993年)に記載
されたものと実質的に同じ構成をなすものである。な
お、試験軸受としては深溝玉軸受(6206タイプ)
を、試験荷重としてはFr=900kgfを、試験回転
数は3900rpmを、潤滑油としてはタービン油VG
68を使用した。 (実験1)実験1では、まず異物の種類としてHv73
0の1%スチールビーズ(大きさ44〜74μm)を
0.005gを潤滑油1リットル中に混入させ、軸受軌
道面に初期圧痕をつけた。その後、軸受を洗浄し、外輪
および転動体のみを新品の軸受鋼2種に交換し、圧痕の
付いた内輪と新品の外輪・転動体とを組込んで、最後に
異物混入無しのクリーン潤滑条件で耐久試験を行った。
また試験は各々10個ずつ行った。更に試験の終了の判
定は、初期振動値の5倍となった時点にて試験を中断
し、フレーキングを確認した。この時の軸受の計算寿命
は45時間であり、従って試験打ち切り時間を計算寿命
の約5倍の200時間とした。
【0032】なお,実験1においては内輪のみを評価し
た。内輪の表面硬さはロックウェルCスケール(HR
C)で60〜66、残留オーステナイト量は5〜20
%、軌道表面粗さは0.01〜0.03μmRaとし
た。さらに、本実施例および比較例ともに外輪と転動体
は同じ軸受鋼2種として熱処理を施し、外輪・転動体の
表面硬さをHRC59〜63、外輪表面粗さは表面粗さ
を0.01〜0.03μmRa、転動体の表面粗さを
0.003〜0.010μmRaとした。
【0033】表2及び図2に実験1の結果を示す。表2
には析出物TiC,TiCN,NbC,NbCN,Al
Nの平均粒径(nm)、結晶粒度番号、L10寿命(時
間)並びに、はくりの形態をそれぞれ示した。図2は、
横軸に析出物TiC,TiCN,NbC,NbCN,A
lNの平均粒径(nm)をとり、縦軸にL10寿命(時
間)をとって、実施例1〜20及び比較例1〜15につ
き両者の相関を調べた結果をプロットで示すグラフ図で
ある。
【0034】これらから実施例1〜20は鋼中のTi炭
化物,Ti炭窒化物の平均粒径が50nmから300n
mであり、また、軸受寿命L10はすべて計算寿命の3倍
の150時間以上となっており、比較例1〜15と比べ
長寿命となった。特に、実施例4,7,12,13,1
4は結晶粒度番号が14番以上となり、表面硬さもHR
C64以上となり、軸受寿命L10すべて200時間以上
を超えてもはくりを生じないので試験を打ち切った。
【0035】また、比較例1〜15において軸受寿命L
10が計算寿命程度あるいは計算寿命以下となっており、
はくり部位はすべて異物による圧痕起点であった。特に
比較例12〜15では50nm未満のTiC,TiC
N,NbC,NbCN,AlNが分散していたが、結晶
粒の超微細化(9番程度)ができなかったため、硬さの
向上も認められず、シビアな圧痕が軌道面に生じやすく
なる。また、亀裂の伝ぱも早く、長寿命とはならなかっ
た。これはTiC,TiCN,NbC,NbCN,Al
Nなどの第二相粒子は結晶粒界の面積を減じ、全粒界エ
ネルギーを低下させるなど、結晶粒界を固着し、その移
動を妨げ結晶粒を微細にする効果を有するからである。
よって、第二相粒子の粒径が50〜300nmと超微小
な場合は、例えば50nm未満の場合には、ピンニング
効果として結晶粒の粗大化を防止できず、結晶粒は超微
細化(11.9番以上)しなかった結果として、長寿命
とならなかったと考えられる。
【0036】また、その他の比較例1〜11はTi,N
b,Alの量が適当でなく、その平均粒径が480nm
以上となっていたため、結晶粒の超微細化とはならず、
長寿命とはならなかった。
【0037】なお、図2から明らかなように、鋼中析出
物の平均粒径が50〜300nmの範囲外(比較例1〜
15)では軸受のL10寿命が13〜68時間と短いが、
鋼中析出物の平均粒径が50〜300nmの範囲内(実
施例1〜20)では軸受のL10寿命が150〜200時
間となって大幅に延長されることが確認された。 (実験2)実験2は、異物を混入しない油潤滑(VG6
8)のみのクリーン潤滑下にて行った。試験機と試験軸
受型番及び試験荷重・回転数は実験1と同一である。な
お、実験2においては、軸受として、表1の実施例1,
13,17と比較例1,7,14の化学成分の軸受内輪
と外輪を用い、転動体のみ通常の軸受鋼2種(通常SU
J2)を用いた。試験は各々10個ずつ行った。さらに
試験の終了の判定は、初期振動値の5倍となった時点に
て試験を中断し、フレーキングを確認した。試験打ち切
り時間は1000時間とした。
【0038】表3に実験2の結果を示す。これから明ら
かなように、実施例1ではL10寿命が991時間(うち
2/10内輪はくり)となり、実施例13ではL10寿命
が1000時間(うち1/10内輪はくり)超えた。更
に、実施例17に関しては1500時間に達してもはく
りを生じなかった。
【0039】これに対して比較例1ではL10寿命が38
2時間(うち5/10内輪はくり)であり、比較例7で
はL10寿命が415時間(うち5/10内輪はくり)で
あり、更に比較例14ではL10寿命が611時間(うち
3/10内輪はくり)であった。 また、実施例1,1
3,17及び比較例1,7,14とも400時間にて試
験を中断し、軸受軌道輪中心を円周方向に切断し、腐食
後ミクロ組織の観察を行った結果、実施例には組織変化
は発生していなかったのに対して、比較例ではすべて組
織変化が観察された。 (実験3)実験3は、図1に示す試験機において軸受1
0への潤滑油8の供給を停止させ、これにEグリースを
封入して供試材とし、さらにEグリース中に水1%を混
入させてゴムシールにてグリース漏れを防ぎ、実験を行
った。ここで「Eグリース」とは、合成炭化水素油(動
粘度が47.3cSt(40℃),7.9cSt(10
0℃))に増ちょう剤としてウレアを配合し、混和ちょ
う度(25℃,60W)を250に、混和安定度(25
℃,105 W)を364に、酸化安定度(99℃,10
0時間)を0.025MPaに、離油度(99℃,24
時間)を0.3%に、蒸発量を(99℃,22時間)を
0.34%に、滴点を260℃以上に、水洗耐水度(7
9℃,1時間)を2%に調整され、銅板腐食(100
℃,24時間)に合格したものをいう。
【0040】この際、試験温度の急激な上昇が予想され
たため、冷却装置を用いハウジングを冷却コントロール
し、軸受温度を70〜80℃にて行った。試験機と試験
軸受型番及び試験荷重・回転数は実験1と同一である。
なお、実験3においては、軸受として、表1の実施例
1,13,17と比較例1,7,14の化学成分の軸受
内輪と外輪を用い、転動体のみ通常の軸受鋼2種(通常
SUJ2)を用いた。試験はそれぞれ10個ずつ行っ
た。更に試験の終了の判定は、初期振動値の5倍となっ
た時点にて試験を中断し、フレーキングを確認した。試
験の打ち切り時間は500時間とした。
【0041】表4に実験3の結果を示す。これから明ら
かなように、実施例1ではL10寿命が538時間(うち
4個内輪,4個外輪,計8/10はくり)となり、実施
例13ではL10寿命が569時間(うち3個内輪、3個
外輪、計6/10はくり)となり、さらに実施例17で
はL10寿命が624時間(うち3個内輪、3個外輪、計
6/10はくり)となった。
【0042】これに対して比較例1ではL10寿命が18
6時間(うち5個内輪、5個外輪、計10/10内輪は
くり)であり、比較例7ではL10寿命が193時間(う
ち5個内輪、5個外輪、計10/10内輪はくり)であ
り、更に比較例14ではL10寿命が205時間(うち5
個内輪、5個外輪、計10/10内輪はくり)であっ
た。
【0043】実施例1,13,17において結晶粒度が
それぞれ11.9番、15.1番、12.8番であった
のに対して、比較例1,7,14ではTiC,TiC
N,NbC,NbCN,AlNが生成しておらず、従っ
て結晶粒度がそれぞれ8.7番、8.6番、9.5番で
あった。これは,結晶粒径が実施例と比較して大きかっ
たため、結晶粒界にて水素を分散吸着できず、従って、
長寿命とならなかった。
【0044】このように、これらの実施例では鋼中に平
均粒径50〜300nmのTi炭化物、Ti炭窒化物あ
るいはNb炭化物・炭窒化物、Al窒化物を微細に分散
させることにより、オーステナイト結晶粒を超微細化し
軸受硬度を向上させ、耐摩耗性も向上し、軌道面に圧痕
が生じにくくなり、また圧痕が生じき裂が発生した場合
でもき裂の伝ぱが遅くなり、更にマトリックス疲労によ
る組織変化を抑制し遅延させるため、異物潤滑下更にク
リーン潤滑下において、従来に比べて大幅に転がり寿命
を延長することができる。
【0045】また、水侵入下においても、超微細化した
結晶粒界面に水素をトラップしたり、またTiC,Ti
CNあるいはNbC,NbCN,AlNが水素トラップ
サイトとして微細炭化物・窒化物界面で水素を分散吸着
し、欠陥をつくりにくくし、更にき裂の塑性変形域の水
素濃度を低下させるため、腐食ピッチング(水素誘起割
れ含む)を遅延させることができる。
【0046】なお、表5に結晶粒度番号(N)と平均結
晶粒の大きさ(μm)との対応関係を示した。なお、上
記実施例に用いた材料は、軸受鋼の通常熱処理を行い、
軸受の残留オーステナイト量を5〜20%としたが、さ
らに軸受の残留オーステナイト量を5%未満とした寸法
安定処理を施した軸受に関しても同様な効果を有する。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、Ti,Nb,Alのう
ち少なくとも1種を0.05〜0.40%添加すること
により、軌道輪表面ならびに鋼中に平均粒径50nm〜
300nmのTi炭化物・端窒化物、Nb炭化物・端窒
化物、Al窒化物を1視野を3μm2 とし、任意の10
視野(30μm2 )あたり50個以上を微細に分散析出
させることができ、結晶粒度番号で11.9番以上と細
かくなり、硬さが向上し、耐摩耗性も向上し、異物が侵
入したときであっても軌道面に圧痕を生じにくくなる。
【0053】また、万一、軌道輪にき裂を生じた場合で
あっても、靭性を高めているので、き裂の伝ぱを遅くす
る効果があり、さらにマトリックス疲労による組織変化
を抑制し、遅延させることにより、軸受の寿命低下を防
ぐことができ、従来品と比較して長寿命なる転がり軸受
となる。
【0054】また、水侵入下においても、微細な結晶粒
界界面にトラップさせたり、またTiC,TiCNある
いはNbC,NbCN,AlNが水素トラップサイトと
して炭化物・窒化物界面で水素を分散吸着し、欠陥をつ
くりにくくし、また、き裂の塑性変形域の水素濃度を低
下させるため、腐食ピッチング(水素誘起割れ含む)を
遅延させる効果を有する。さらに、結晶粒を結晶粒度番
号で14番以上にすることにより更なる寿命延長が期待
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】片もち型寿命試験機を示す概略図。
【図2】析出物の平均粒径とL10寿命との関係を示す特
性相関図。
【符号の説明】
1…片もち型寿命試験機、2…チャンバ、3…ハウジン
グ、4…回転シャフト、5…負荷レバー、6…負荷シャ
フト、8…潤滑油、10…軸受、11…外輪、12…内
輪、13…転動体(ボール)、20…油槽、21…潤滑
油供給回路、22…流量計、23…ポンプ、24a,2
4b…フィルタ、25…油吐出部、26…回収回路、2
7…補給回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定輪と回転輪との間に複数の転動体を
    配置して用いられる転がり軸受において、前記固定輪、
    回転輪、転動体のうちの少なくとも一つが、重量比でC
    =0.65〜1.20%,Si=0.05〜0.70
    %,Mn=0.2〜1.5%,Cr=0.15〜2.0
    %,N≦0.01%並びに不可避的不純物元素を含有す
    るとともに、Ti,Nb,Alのうち少なくとも1種を
    0.05〜0.40%含み、かつ、平均粒径が50nm
    〜300nmのTi炭化物、Ti炭窒化物、Nb炭化
    物、Nb炭窒化物、Al窒化物のうちの少なくとも1つ
    が少なくとも表面近傍に分散析出された鋼からなること
    を特徴とする転がり軸受。
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