JP4273609B2 - 転がり軸受 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転がり軸受に関し、特に、高温、高振動、水の侵入によって潤滑油膜形成が困難となり易い環境下で使用される、エンジン補機用(オルタネータ、電磁クラッチ、コンプレッサ、中間プーリ、水ポンプ用等)として好適な軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の小型・軽量化に伴い、エンジンの補機類にも小型・軽量化と共に高性能・高出力化が求められている。例えばオルタネータ用の軸受には、エンジンの作動と同時に、高速回転に伴う高振動、高荷重(重力加速度で4G〜20G位)がベルトを介して作用する。そのため、従来のオルタネータ用軸受には、特に、固定輪である外輪の軌道面に早期剥離が生じ易いという問題があった。
【0003】
この早期剥離は、高振動による応力の増大に伴って油膜形成が困難になることと、グリース中に0.1%程度含まれている水分や洗車等で侵入した水分によりグリースが分解されることによって、外輪の軌道面と転動体の転動面とが接触し易くなるために生じると考えられる。
転がり軸受内に水が侵入した場合の寿命低下については、J.A.Cirura等の「Wear,24(1973)107−118,The Effect of Hydrogen on the Rolling Contact Fatigue Life of AISI 52100 and 440C Steel Ball」に記載がある。
【0004】
この文献には、4球転がり試験の結果として、潤滑油に水を混入して試験を行った場合の寿命が、潤滑油に水を混入しないで試験を行った場合の約1/10に低下したことが記載されている。また、水素チャージを行った鋼球を転動体として用いた転がり疲労試験の結果として、ステンレス(SUS440C)製の鋼球を用いた場合の寿命が、従来より使用されている高炭素クロム軸受鋼2種(SUJ2)製の鋼球を用いた場合よりも長いことが記載されている。
【0005】
また、前述の早期剥離を防止して、高振動、高荷重下で使用される軸受の寿命向上を図る技術は、従来より多数提案されている。
例えば、特開平3−173747号公報には、グリース封入軸受において、少なくとも固定輪側の軌道輪を、マルテンサイト系ステンレス鋼からなるものとすることが提案されている。マルテンサイト系ステンレス鋼としては、焼き戻しマルテンサイトの組織を有する13%Cr−0.3%C鋼(例えば、SUS420J2)、13%Cr系または18%Cr系の高炭素ステンレス鋼(例えば、13%Cr−0.7%C鋼であるSUS440A、18%Cr−1%C鋼であるSUS440C)を使用することが記載されている。
【0006】
特開平4−28845号公報には、従来より使用されているSUJ2と比較して、炭素(C)の含有率が低く、クロム(Cr)の含有率が高い鋼(C:0.65〜0.90重量%、Cr:2.0〜5.0重量%、Si:0.15〜0.50重量%、Mn:0.15〜1.0重量%)を使用することが提案されている。また、必要に応じて、前記鋼にNi(0.2〜0.5重量%),Mo(0.1〜2.0重量%),V(0.05〜1.0重量%)の少なくとも一種以上の元素を添加したものを使用することが記載されている。
【0007】
この記載によれば、早期剥離の原因は鋼に白色組織が発生することにあり、白色組織の発生原因は炭素の凝集にあるため、炭素の含有率が低い鋼を使用することにより、この凝集の元となる炭素の拡散を抑えて長寿命化を図っている。
特開平5−26244号公報には、前記早期剥離の原因は、グリースの分解に伴って発生する水素が鋼中に侵入し、水素脆性を引き起こすことであると記載されている。そのため、グリース封入軸受において、少なくとも固定輪側の軌道輪を、1.5〜6%Cr含有鋼からなるものとすることが提案されている。これにより、軌道輪の表面にCrの酸化皮膜が生じて転走面(軌道面)が不活性となるため、グリースの分解が防止されるか、グリースが分解されたとしてもこれに伴って発生する水素の鋼(軌道輪)内への侵入が防止されると記載されている。
【0008】
また、固定輪の早期剥離を防止する対策として、「SAEテクニカルペーパー:SAE950944(開催日1995年2月27日〜3月2日)」の第1項〜第14項には、オルタネータ用軸受の疲労メカニズムを解明し、封入グリースをEグリースからMグリースに変更することが開示されている。このMグリースはダンパー効果が高いため、高振動、高荷重下で使用される軸受に使用すると、振動および負荷を十分に吸収して固定輪の早期剥離を防止することができるとされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来技術においては、開示されている効果が実際には得られないものもあり、得られる場合であっても、使用する鋼の加工性、軸受部材としての硬さ、耐食性、およびコスト面の少なくともいずれかの点で改善の余地がある。
【0010】
例えば、「日本トライポロジー会議予稿集(東京,1995−5)p551〜554」に記載されているように、高振動、高荷重下で使用されるエンジン補機用軸受は、固定輪の入口側で自転滑りが生じる。1.5〜6%Cr含有鋼によって形成されるCr酸化皮膜は、この自転滑りによって切断され易いため、特開平5−26244号公報に開示されている方法では、固定輪の早期剥離を防止することが難しいと考えられる。
【0011】
また、玉田等による「WEAR 199(1996)p245−252 Occurrence of brittle flaking on bearing used for automotive electrical instruments and auxiliary device」には、水素チャージした試験片による線接触転がり疲労試験において、13%Crステンレス製の試験片は、SUJ2やSUJ3製の試験片と同様に、白色組織変化が生じて破損していることが記載されている。
【0012】
また、Mグリースを使用した場合でも、使用温度が150℃を超える高温雰囲気では、油膜形成が不十分となる場合がある。さらに、雰囲気温度差が大きくなることにより軸受内が結露し易くなって、結露によって生じた水が潤滑油に混入する場合もある。
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであり、高振動で高荷重、且つ潤滑油に水が混入した状態となる条件下で使用される転がり軸受において、早期剥離が防止されて、軸受寿命の大幅な延長が可能な転がり軸受を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明は、少なくとも固定輪(内輪および外輪のうち使用時に固定側とする軌道輪)が以下の▲1▼〜▲4▼を満たすものである転がり軸受を提供する。
▲1▼合金成分として、炭素(C)を0.40重量%以上1.20重量%以下の範囲で、珪素(Si)および/またはアルミニウム(Al)を0.7重量%以上2.0重量%以下の範囲で、マンガン(Mn)を0.2重量%以上2.0重量%以下の範囲で、ニッケル(Ni)を0.1重量%以上3.0重量%以下の範囲で、クロム(Cr)を3.0重量%以上9.0重量%以下の範囲で含有し、下記の(1)式で示すクロム当量が9.0重量%以上17.0重量%以下である鉄鋼材料で形成された後、焼入れ、焼き戻しを施すことにより得られたものである。
【0014】
Cr当量=[Cr]+2[Si]+1.5[Mo]+5[V]+5.5[Al]+1.75[Nb]+1.5[Ti]‥‥(1)
(式中、[Cr],[Si],[Mo],[V],[Al],[Nb],[Ti]は、それぞれ、鉄鋼材料中のCr,Si,Mo,V,Al,Nb,Tiの含有率(重量%)を示す。)
▲2▼軌道面の表面硬さがHRC(スケールCの場合のロックウェル硬さ)57以上である。
▲3▼軌道面に、直径が50nm以上500nm以下である微細炭化物が分散析出している。
▲4▼軌道面に存在する炭化物の最大直径が10μm未満である。
【0015】
本発明者等は、直径10μm以上の巨大炭化物は水素を吸着し易く、軌道面に巨大炭化物が存在していると、軌道面からその深さ方向に水素が取り込まれ易くなることを見出した。また、直径が50nm以上500nm以下である微細炭化物(MC、M2 C、M3 C、M7 3 、M236 )により、グリースの分解に伴って発生する水素がトラップされることを見出した。
【0016】
そのため、本発明の転がり軸受では、少なくとも固定輪の軌道面に存在する炭化物の最大直径を10μm未満とし、軌道面に、直径が50nm以上500nm以下である微細炭化物を分散析出させた。これにより、軸受内に水素が存在しても、微細炭化物により水素がトラップされて、少なくとも最大剪断応力発生位置までの水素の侵入を防止する。その結果、少なくとも剥離が生じ易い固定輪について、軌道面をなす鋼が水素で脆性化されることが防止される。
【0017】
なお、軌道面に存在する炭化物には、▲1▼素材(鋼塊)の溶体化処理後に行う焼きならし工程で分散析出した、Mo,V,Ti等の微細炭化物と、▲2▼軌道輪に形成した後の焼き入れ後の焼き戻し工程で2次析出した、▲1▼よりもさらに粒子の小さな超微細炭化物と、▲3▼▲1▼および▲2▼よりも粒子の大きな共晶炭化物の3種類がある。
【0018】
また、白色組織変化のメカニズムについて研究したところ、以下のことが判明した。材料の欠陥部(特に、鋼中の介在物や結晶粒界)にトラップされた水素原子により微小亀裂が発生し、この微小亀裂が、転がり接触に伴う剪断応力の作用で材料内の脆弱な部分を進展するため、亀裂先端に局所的に歪みが生じる。この歪みにより、マトリックス内の炭化物が拡散・凝集してマトリックス疲労が加速されることにより、白色組織が発生する。
【0019】
そのため、本発明の転がり軸受では、少なくとも固定輪について、マトリックスが強化される組成の鉄鋼材料を用い、軌道面の所定深さまでの鋼中に微細炭化物を分散析出させることにより、剪断型疲労亀裂伝播抵抗を高くして、前記微小亀裂の進展を抑制する。これにより、亀裂先端に生じる局所的塑性歪みが小さくなるため、この歪みに起因して生じる白色組織変化の発生が防止される。
【0020】
以上のことから、本発明の転がり軸受によれば、高振動、高荷重下であって、水が侵入し易い環境下で使用されることにより、グリースが分解されて水素が生じた場合でも、固定輪の軌道面の早期剥離が防止されて寿命が長くなる。
本発明においては、前記▲1▼の鉄鋼材料を使用することにより、熱処理(焼入れ、焼き戻し)後の鋼に、直径が50nm以上500nm以下である微細炭化物(MC、M2 C、M3 C、M7 3 、M236 )が分散析出される。また、直径が10μm以上の巨大炭化物(共晶炭化物)が生成され難くなる。また、焼入れ、焼き戻し後の表面硬さを、HRC57以上にすることができる。
【0021】
また、前記(1)式で示すクロム当量を9.0重量%以上17.0重量%以下とすることにより、炭化物の生成状態が良好な状態(平均直径が50nm以上500nm以下で、最大直径が10μm未満)になるとともに、炭化物以外の介在物の生成状態も許容範囲(巨大な介在物が生じない範囲)内となる。
本発明の転がり軸受において、使用する鉄鋼材料は、前記▲1▼の合金成分に加えて、モリブデン(Mo):3.0重量%以下、バナジウム(V):2.0重量%以下、ニオブ(Nb):1.0重量%以下、チタン(Ti):1.0重量%以下から選択される少なくとも1種を含有するものであり、前記(1)式で示すクロム当量が10.0重量%以上15.0重量%以下であり、軌道面に存在する炭化物の最大直径が5μm未満であることが好ましい。なお、モリブデン、バナジウム、ニオブ、チタンの含有率の上限値は、後述のように、加工性やコストの面から支障のない範囲で設定されている。また、これらの含有率の下限値は、後述の効果が実質的に得られる最低の含有率とする。
【0022】
本発明の転がり軸受において、各元素の含有率に関する数値限定の臨界的意義は以下の通りである。
〔C:0.40〜1.20重量%〕
Cは素地に固溶して鋼に硬さを付与するとともに、Cr、Mo、およびV等の炭化物形成元素と結合して炭化物を形成する元素である。Cの含有量が0.40未満であると、素地に固溶する炭素量が不足して、焼入れ、焼き戻し後にHRC57以上(転がり軸受に要求される硬さ)を確保できない場合がある。
【0023】
Cの含有量が1.20重量%を超えると、製鋼時に巨大炭化物(クロム炭化物)が生成しやすくなって、疲労寿命や耐衝撃性が低下する恐れがある。また、Cの含有量が多過ぎてクロム炭化物が多量に生成されると、マトリックス中のクロム濃度が低下して、クロムによる十分な耐食性が得られなくなる場合がある。
〔Si:0.7〜2.0重量%〕
Siは製鋼時に脱酸剤として作用するため、応力集中源となる酸化物系介在物の生成を少なくして、白色組織変化を生じ難くする元素である。また、焼入れ性および焼き戻し性を向上させる元素である。さらに、素地のマルテンサイト組織を強化する元素であり、亀裂進展抵抗性を高くする作用を有する。Siの含有率が0.7重量%未満ではこれらの効果が十分には得られない。また、Siの含有率が2.0重量%を超えると、被切削性や冷間加工性が著しく低下する。
〔Al:0.7〜2.0重量%〕
AlはSiと同様に、焼入れ性および焼き戻し性を向上させる元素である。また、微細な窒化物(AlN)として鋼中に分散析出し、焼入れ加熱時に結晶粒が粗大化することを防止する元素である。Alの含有率が0.7重量%未満ではこれらの効果が十分には得られない。また、Alの含有率が2.0重量%を超えると、非金属介在物(Al2 3 )が多く生成されて、転がり寿命の低下の原因となる。
〔Mn:0.2〜2.0重量%〕
MnはSiと同様に、製鋼時に脱酸剤として作用するとともに、焼入れ性を向上させる元素である。Mnの含有率が0.2重量%未満であると、その効果が不十分となる。また、Mnの含有率が2.0重量%を超えると、鍛造性や被切削性が低下するとともに、不純物として存在する硫黄(S)やリン(P)等と結合して、耐食性低下の原因となる介在物が生じ易くなる。
〔Ni:0.1〜3.0重量%〕
Niは強力なオーステナイト安定化元素であり、δフェライトの生成を抑え、靱性を向上させる。また、耐食性・耐酸性を向上させる作用も有する。さらに、Siと同様に、亀裂進展抵抗性を高くする作用を有する。Niの含有率が0.1重量%未満ではこれらの効果が十分には得られない。
【0024】
また、Niの含有率が多過ぎると、コストが高くなるばかりでなく、多量の残留オーステナイトが生成されて十分な焼入れ硬さが得られなくなる。そのため、Niの含有率の上限を3.0重量%とした。
Ni含有率の好ましい範囲は、0.5重量%以上3.0重量%以下である。
〔Cr:3.0〜9.0重量%〕
Crは、鋼に耐食性を付与する最も有効な元素であり、Crの含有率が3.0重量%以上であれば、前記微細炭化物が分散析出している軌道輪の表層部分に、十分な厚さのクロム酸化膜(不動態皮膜)が形成される。
【0025】
Crの含有率が9.0重量%を超えると、δフェライトが生成して脆化し易くなり、靱性の低下や、加工性の著しい低下が生じる。また、巨大炭化物(直径10μm以上の共晶炭化物)が形成され易くなる。
Crの含有率は、5.0重量%以上8.0重量%以下の範囲であることが好ましい。
〔Mo:3.0重量%以下〕
Moは焼入れ性および焼き戻し軟化抵抗性を著しく高くする作用を有し、Cと結合して直径500nm以下の微細炭化物を形成する元素である。この微細炭化物により水素がトラップされて、前述の白色組織変化が生じ難くなる。また、耐孔食性を改善する元素でもある。
【0026】
一方、Moを過剰に添加すると靱性や加工性が低下するため、Moの含有率の上限を3.0重量%とした。
なお、Moの含有率が1.0重量%以上であると、Mo2 Cの析出も見られるため好ましい。
〔V:2.0重量%以下〕
Vは微細な炭化物および窒化物を形成して、Cr炭化物およびCr窒化物の形成を抑制する元素である。また、400〜600℃で焼き戻しすることにより、二次析出を生じさせて硬さを向上させる元素であるため、強度を著しく高くする効果を有する。また、Vの含有率が2.0重量%を超えると、加工性の低下や材料コストが高くなる等の問題が生じる。
〔Nb:1.0重量%以下〕
Nbは、微細な炭化物および窒化物となって鋼中に分散析出し、焼入れ加熱時に結晶粒が粗大化することを防止する元素である。また、Nbの含有率が1.0重量%を超えると、これらの効果が飽和するため材料コストの無駄な上昇が生じるばかりでなく、加工性の低下も生じる。
〔Ti:1.0重量%以下〕
Tiは、微細な炭化物および炭窒化物となって鋼中に分散析出し、焼入れ加熱時にオーステナイト結晶粒が粗大化することを防止する元素である。また、Tiを1.0重量%を超えて含有すると、加工性が低下するとともに、転がり寿命を低下させる介在物(TiN,TiS)が増加する。
〔その他の元素について〕
窒素(N)は、Cと同様に、マルテンサイトを強化して耐孔食性を向上させる作用を有する。また、Crの含有率が5.0重量%を超えている場合にNを0.05重量%以上添加すると、粗大な1次共晶炭化物の形成が抑制される。
【0027】
また、一般に、Cr,Mn,Mo,V等はNの溶解度を高める元素であるが、通常の大気圧下での製鋼法では、溶鋼中のN溶解度が小さいため、本発明の鉄鋼材料の組成でNを0.2重量%を超えて含有させることは困難である。本発明の鉄鋼材料の組成であっても、高圧窒素雰囲気下での製鋼法であれば、Nを0.2重量%を超えて含有させることが可能である。しかし、高圧窒素雰囲気下での生産設備が必要となることでコストが高くなるため、Nの含有率は0.2重量%以下とすることが好ましい。
【0028】
酸素(O)に関しては、転がり寿命を低下する要因となる酸化物系介在物の生成を抑えるために、その含有率を10ppm以下にすることが好ましい。
硫黄(S)とリン(P)に関しては、前述のように、Mnと結合して耐食性低下の原因となる介在物を生成させる元素であるため、これらの介在物の生成を抑えるために0.02重量%以下にすることが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を具体的な実施例および比較例により説明する。
図1は、本発明の一実施形態に相当する転がり軸受を示す断面図である。
この転がり軸受1はJIS呼び番6303の深みぞ玉軸受であり、外輪2がハウジング8に固定されて固定輪となり、内輪3はシャフト7に外嵌されて回転輪となっている。また、外輪2と内輪3との間には、保持器5により保持された多数の転動体4が配設され、保持器5の両側位置の外輪2と内輪3との間には、シール部材6,6が装着されている。
【0030】
また、シール部材6,6によって囲まれる空間にはグリース10として、Eグリース(「SAEテクニカルペーパー:SAE950944(開催日1995年2月27日〜3月2日)」の第1項〜第14項に記載されているオルタネータ用軸受に封入されたEグリースと同じもの)が封入されている。
そして、この転がり軸受1は、シャフト7の回転に伴って内輪3が回転し、この回転による振動・荷重は、シャフト7から内輪3及び転動体4を介して外輪2の負荷圏に作用する。
【0031】
ここで、外輪2と内輪3は、下記の表1に示す組成の鉄鋼材料で所定の形状に形成した後、合金元素量から決まるオーステナイト化温度領域を焼入れ温度とした通常の熱処理(比較例1は、860で加熱焼入れ後150℃で焼き戻し、比較例1以外は、焼入れ硬化後、150〜500℃で焼き戻し)を行うことによって作製した。これにより、残留オーステナイト量は0〜15体積%となった。内輪3および外輪2の表面粗さはRaで0.01〜0.04μmとした。
【0032】
各サンプルについて、TEM(透過型電子顕微鏡)により外輪2の軌道面を1μm2 ずつ10回観察し、合計10μm2 の軌道面に存在する炭化物について、その最大と最小の直径を測定して平均値を算出した。また、1μm以上の炭化物がTEMで観察できない場合は、SEM(走査型電子顕微鏡)により、合計10μm2 の軌道面での炭化物の最大値を最大直径として調べた。また、各サンプルについて、外輪2の軌道面の表面硬さ(HRC)を測定した。これらの値を表2に示す。
【0033】
なお、使用した各鋼には表1に示した元素以外に、リン(P)、硫黄(S)、酸素(O)が不純物として含まれていたが、PおよびSの含有率は0.02重量%以下であり、Oの含有率は10ppm以下であった。
また、実施例および比較例とも、転動体4は、同じ高炭素クロム軸受鋼2種(SUJ2)で形成した後、860℃で焼入れ加熱した後に油焼入れし、その後で150℃で焼き戻しすることにより作製した。これにより、残留オーステナイト量は3〜10体積%となり、表面硬さはHRC63となった。また、転動体4の表面粗さはRaで0.003〜0.010μmとした。
【0034】
このようにして作製された、内輪3と外輪2のみが異なる転がり軸受(実施例1〜10、比較例1〜6)に対して、先ず、以下のようにして転がり疲労寿命試験を行った。
試験機としては、特開平9−89724号公報に開示されている軸受用寿命試験装置を用い、回転数を所定時間毎(例えば9秒毎)に9000rpmと18000rpmとに切り換える急加減速試験を行った。荷重条件は、P(負荷荷重)/C(動定格荷重)=0.10とし、試験温度は80℃で一定にした。また、グリース10として、Eグリース中に2重量%の割合で水を混入したものを使用した。
【0035】
この条件での計算寿命は1350時間であるため、この実施形態では試験打ち切り時間を1500時間とした。また、この試験は、実施例1〜10および比較例1〜6の試験体をそれぞれ10個ずつ用意して、剥離が生じるまでの時間を測定した。そして、10個の試験体の結果からL10寿命を求めた。これらの結果も下記の表2に併せて示す。また、剥離の状態(剥離が生じた試験体の個数)も下記の表2に併せて示す。
【0036】
なお、表1および表2で下線を施した数値は、本発明の数値限定範囲から外れるものを示す。また、10個の試験体すべてに試験打ち切り時間までに剥離が生じなかった場合には、L10寿命を1500時間とした。
【0037】
【表1】
Figure 0004273609
【0038】
【表2】
Figure 0004273609
【0039】
次に、実施例1〜10、比較例1〜6の内外輪の疲労亀裂伝播性を調べる試験を、図2に示す形状の試験片を用いて、以下のようにして行った。
この試験は、「ミクロおよびマクロトライポロジー問題の破壊力学による解明、課題番号07305050、平成7〜8年度化学研究費補助金(基板研究(A)(1))研究成果報告書、平成9年3月、p53〜61」に記載されている試験方法に基づいて行った。先ず、表1に示す組成の各鉄鋼材料で、図2に示す形状の試験片を形成した後、各試験片に対して前記と同じ各熱処理を行った。図2に示すように、この試験片には、試験機への取付け穴Hと亀裂伝播測定部位Cが形成されている。
【0040】
この熱処理後の試験片を用い、モードII(剪断型)の疲労亀裂伝播抵抗性を示す値として、疲労亀裂進展下限界値(下限界応力拡大係数範囲)ΔKIIthを測定した。この値が大きいほど、初期段階で亀裂伝播し難いことを示す。
試験機としては、電気油圧サーボ型引張疲労試験機を使用した。試験条件は、試験温度=室温、荷重変動幅ΔP=1500kgf、周波数f=6Hzとし、両振り正弦波(応力比R=−1)で試験を行った。また、亀裂の長さ測定は交流電位差法で行った。
【0041】
各サンプルのΔKIIthも表2に併せて示した。
これらの試験結果から分かるように、実施例1〜10の転がり軸受は、外輪および内輪を形成する鉄鋼材料の組成が本発明の範囲(C,Si/Al,Mn,Cr,Ni)を満たし、外輪および内輪を形成する鉄鋼材料のクロム当量も本発明の範囲(9.0〜17.0重量%)を満たし、炭化物の状態も本発明の範囲(平均直径50〜500nm、最大直径10μm未満)を満たし、表面硬さも本発明の範囲(HRC57以上)を満たすため、これらの条件をいずれか一つでも満たさない比較例1〜6の軸受と比較して、高振動、高荷重下での寿命が著しく長くなっている。
【0042】
特に、実施例1〜3,5,6,10では、外輪および内輪を形成する鉄鋼材料の組成が本発明の好ましい範囲(C,Si/Al,Mn,Cr,Ni,Mo/V/Nb/Ti)を満たし、外輪および内輪を形成する鉄鋼材料のクロム当量が10.0〜17.0重量%であり、炭化物の平均直径が100〜500nmとなっており、いずれかがこれらの範囲から外れる実施例4,7〜9よりも、高振動、高荷重下での寿命が長くなっている。
【0043】
疲労亀裂伝播抵抗に関しては、実施例1〜10の値は、鉄鋼材料の組成とクロム当量、炭化物の状態、表面硬さの全てが本発明の範囲を満たしているため、比較例1〜6の値より大きくなっており、本発明の範囲を満たすことにより、初期段階での亀裂伝播がし難くくなることが分かる。なお、比較例6では最大直径が15μm以上である共晶炭化物が生じていたため、炭化物の平均直径が2350nmと非常に大きくなった。
【0044】
特に、実施例2,3,5,10では、炭化物の平均直径が100〜300nmに、クロム当量が10〜15重量%になっており、この範囲から外れる実施例1,4,6〜9よりも疲労亀裂伝播抵抗が大きくなっている。したがって、疲労亀裂伝播抵抗をより大きくするためには、軌道面に分散析出させる炭化物の平均直径を100nm以上300nm以下とし、使用する鉄鋼材料のクロム当量を10重量%以上15重量%以下とすることが好ましい。
【0045】
なお、この実施形態では、固定輪である外輪だけでなく回転輪である内輪についても、前記▲1▼〜▲4▼を満たすものとしているが、剥離が多発し易い固定輪についてのみ前記▲1▼〜▲4▼を満たすものとし、回転輪および転動体については通常のSUJ2鋼を使用することにより、従来のものより寿命を長くしながらコストを抑えることができる。
【0046】
また、この実施形態では玉軸受を用いて試験を行っているが、本発明の転がり軸受は玉軸受に限定されず、例えば、軌道面粗さの精度を高くすることが困難であって、潤滑面でも油膜形成が困難であると考えられるころ軸受(円錐ころ軸受や針状ころ軸受等)でも同様な効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明したように、本発明によれば、高振動で高荷重、且つ潤滑油に水が混入した状態となる条件下で使用される転がり軸受において、早期剥離を防止して、軸受寿命を大幅に延長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に相当する転がり軸受を示す断面図である。
【図2】疲労亀裂伝播性を調べる試験に使用した試験片を示す図であって、(a)は試験片の板面が水平面と直交するように置いた時の平面図であり、(b)はその時の正面図である。
【符号の説明】
1 転がり軸受
2 外輪(固定輪)
3 内輪
4 転動体
5 保持器
6 シール部材
7 シャフト
8 ハウジング
10 グリース
H 取付け穴
C 亀裂伝播測定部位

Claims (1)

  1. 少なくとも固定輪(内輪および外輪のうち使用時に固定側とする軌道輪)は、
    合金成分として、炭素(C)を0.40重量%以上1.20重量%以下の範囲で、珪素(Si)および/またはアルミニウム(Al)を0.7重量%以上2.0重量%以下の範囲で、マンガン(Mn)を0.2重量%以上2.0重量%以下の範囲で、ニッケル(Ni)を0.1重量%以上3.0重量%以下の範囲で、クロム(Cr)を3.0重量%以上9.0重量%以下の範囲で含有し、下記の(1)式で示すクロム当量が10.0重量%以上17.0重量%以下である鉄鋼材料で形成された後、
    焼入れ、焼き戻しを施すことにより得られ、軌道面の表面硬さがHRC57以上であり、軌道面に直径が100nm以上500nm以下である微細炭化物が分散析出しており、軌道面に存在する炭化物の最大直径が10μm未満であることを特徴とするエンジン補機用転がり軸受。
    Cr当量=[Cr]+2[Si]+1.5[Mo]+5[V]
    +5.5[Al]+1.75[Nb]+1.5[Ti]‥‥(1)
    (式中、[Cr],[Si],[Mo],[V],[Al],[Nb],[Ti]は、それぞれ、鉄鋼材料中のCr,Si,Mo,V,Al,Nb,Tiの含有率(重量%)を示す。)
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